JP4067444B2 - 経編地とそれを用いた衣料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、適度な伸びを有する伸縮性編地の部分と実質的に伸びない非伸縮性編地の部分とが一体に編成されている、経編地およびその編成方法、ならびに、前記の経編地を用いて縫製した衣料、とくにガードル、ショーツ、レオタード、ボディスーツ、スポーツウエアなどの、ボトムを有し、直接的あるいは間接的に身体に密着する衣料に関する。更には裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有する上記経編地を少なくとも一部に用いた衣料に関する。
【0002】
【従来の技術】
衣料の中でも身体近くに着用する衣料には、身体に密着して体形を美しく整える機能を要求されるものが多く、身体の各部位に対しそれぞれに適度の伸びと締付けがあって気持ちよくフィットし、かつ、縫い目や下辺のヘムなどが外衣を通して外観に現れないことが望まれている。身体はその部位ごとに形状や動きが異なるので、前記衣料においても密着させる部位ごとに異なる特性が要求される。従来の衣料では、その要求に応じて何種類もの編地を選択し縫い合わせ、ときには、あて布を用いるなどして縫製する必要があった。しかし、多数の編地を縫い合わせる手法は、単にコスト高を招くという理由のみではなく、縫い目が多くなって着用感を損ね、また、下着の縫い目が表面に現れるという好ましくない問題をもたらしていた。
【0003】
前記の問題を解決するために、特性の異なる伸縮性編地を一体に編成して縫い目を減らす試みがなされている。その一つの手段として、たとえば、締付パワーの小さな編地と締付パワーの大きな編地とを隣接して一体に編成するために、両編地の境界部分では両編地を交互に、かつ締付パワーの大きな編地の比率を締付パワーの大きな編地部分に向かって段階的に大きくして締付パワーの大きな編地とすることにより、パッカリングなどを防止しながら連続、一体に編成された編地が提案され、この編地を用いた水着、レオタードなどが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、ナイロンなどの合成繊維を地編みに、ポリウレタン系弾性糸をたて糸挿入用糸として用い、その繊度を調整して低伸縮性編地部分と高伸縮性編地部分とを交互に編成した編地と、この編地を用いて腹部から股部にかけての前身頃を構成したガードルとが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
他の手段としては、伸縮性編地中に編み込んだ弾性繊維同士を融着したり、あるいは樹脂を用いて編目を接着し、編地あるいは衣料における所要部分の伸びや伸縮性を拘束することが提案されている。たとえば、伸縮性生地を使用した被服の要所に伸びを拘束するための樹脂を付与する手段が記載されている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−19309号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平9−324304号公報
【0007】
【特許文献3】
実公平7−48644号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
衣料によっては、身体の動きに柔軟に追従するため伸縮性を有する編地を使用するが、それに隣接する部位ではしっかりと体形を保持するため実質的に伸びない編地を使用して縫製する場合がある。具体例をあげると、ガードルでは、ウエスト部において着脱の容易さおよび適度の伸びと締め付けパワーとが要求されるが、これに隣接するフロントパネルでは腹部を押さえて体形を保持させるのにむしろ伸びない編地を用いることが多く、要求される伸長率の差は数倍にも達する。
【0009】
しかし、前記の伸縮性編地に使用する弾性糸の繊度などを調整する手段は、伸縮性を有する編地と実質的に伸びない編地のように、極めて伸長率の差が大きい編地を隣接させるとパッカリングが発生し、衣料などに使用できない。また、弾性繊維同士を融着させ、もしくは樹脂を付与して伸びを調整する手段は、衣料の肌触りを損ね、あるいは樹脂による皮膚のかぶれを引き起こすなどの問題がある。前記の他にも、ラッセル編機を用いて編成する伸びない経編地としては、縦方向または横方向のいずれかを低伸長率に押さえたワンウエイラッセル編地があったが、縦方向、横方向ともに低伸度の編地に編成することは不可能であった。
【0010】
本発明は、適度の伸びを有する伸縮性編地と実質的に伸びない編地とがパッカリングなどを発生することなく平滑、一体に編成された、経編地の提供と、要所ではその要求に応じ実質的に伸びない編地でしっかり体形を保持し、伸びの必要な部位では身体の動きに柔軟に追従する、フィット性に優れ、縫い目の存在を最小限にとどめた衣料、なかでも部位によって要求される伸長率に大きな差のあるボトムを有する衣料の提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため、本発明の経編地は、編糸に弾性糸及び非弾性糸を用いてそれぞれアトラス編で編成された地編の伸縮性編地部分と、前記地編に非弾性糸を挿入すること並びに非弾性糸をハーフトリコット編で更に編込むことにより編地の伸長率が抑制されて実質的に伸びない非伸縮性編地の部分とが、縞状に配列されて一体に編成されている経編地からなり、前記非伸縮性編地部分の縦方向の伸長率が、2.25kg荷重時において50%を超えず、前記非伸縮性編地部分の横方向の伸長率が、2.25kg荷重時において55%を超えない経編地である。
【0012】
また、本発明の衣料は、前記の経編地が、非伸縮性編地の部分と伸縮性編地の部分および/又は弱伸縮性編地の部分とに分断されないで用られている衣料である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、編糸に弾性糸及び非弾性糸を用いてそれぞれアトラス編で編成された地編の伸縮性編地部分と、前記地編に非弾性糸を挿入すること並びに非弾性糸をハーフトリコット編で更に編込むことにより編地の伸長率が抑制されて実質的に伸びない非伸縮性編地の部分とが、縞状に配列されて一体に編成されている経編地からなり、前記非伸縮性編地部分の縦方向の伸長率が、2.25kg荷重時において50%を超えず、前記非伸縮性編地部分の横方向の伸長率が、2.25kg荷重時において55%を超えない経編地を提供する。尚、前記の「伸縮性編地部分」を、以下、単に「伸縮性編地」と、また、前記の「非伸縮性編地部分」を、以下、単に「非伸縮性編地」と略称することがある。
【0014】
前記の非伸縮性編地の部分と伸縮性編地の部分とに加えて、更に地編に部分的に非弾性糸および/または弾性糸を挿入することにより、編地の伸長率が抑制されて前記両部分の中間的な伸長率を有する1又は複数の弱伸縮性編地の部分を縞状に配列し、一体に編成されている経編地とすることもできる。
【0015】
前記非伸縮性編地部分の縦方向の伸長率は、2.25kg荷重時において50%を超えず、横方向の伸長率は、2.25kg荷重時において55%を超えないことが必要である。
【0016】
つぎに本発明は、前記のいずれかの経編地が、非伸縮性編地の部分と伸縮性編地の部分および/又は弱伸縮性編地の部分とに分断されないで用られている衣料を提供する。身体に密着する衣料に好適であり、とくにボトム部を有する衣料として好ましい。
【0017】
また、前記経編地があて布として用いられた衣料も有用である。具体的には、たとえば非伸縮性編地の部分をフロントパネルとして、伸縮性編地の部分をフロントパネルに接続するウエスト部として用いたボトムを有する衣料があげられる。また、ボトム部のフロントパネルおよび前記フロントパネルの上辺につながるウエスト部が第三の伸縮性編地から形成されており、かつ、それに重ねて前記本発明の経編地の非伸縮性編地の部分がフロントパネルのあて布として、また伸縮性編地の部分がフロントパネルに接続するウエスト部分のあて布として使用されているボトム衣料も好ましい。ここで「第三の伸縮性編地」とは、本発明の伸縮性経編地以外の伸縮性編地を意味し、本発明の伸縮性経編地と区別するために使用した用語である。本発明の伸縮性経編地以外の他の適宜の各種の伸縮性編地を用いればよい。この場合に、前記「第三の伸縮性編地」が用いられている部分全面に本発明の伸縮性経編地を重ねて用いてもよいし、本発明の目的を阻害しない範囲で、前記「第三の伸縮性編地」が用いられている部分を部分的に覆うように本発明の伸縮性経編地を重ねて用いてもよい。
【0018】
いずれの場合にも、上述のようなフロントパネルなどに本発明の経編地を用いる場合には、編地の縦方向(編み方向)がフロントパネルの横方向となるように用いられることが好ましい。
【0019】
さらに本発明は、前記経編地の非伸縮性編地の部分がフロントパネルとして、伸縮性編地の部分がフロントパネルの上辺に接続するウエスト部として、伸縮性編地又は弱伸縮性編地の部分がフロントパネル下辺とクロッチ布との中間部分として使用されているボトム衣料を提供する。
【0020】
衣料のボトム部のフロントパネル、フロントパネル上辺につながるウエスト部およびフロントパネル下辺とクロッチ布との中間部分が前記本発明の経編地とは異なる第三の適宜の伸縮性編地から形成されていて、かつ、それに重ねて前記本発明の経編地の非伸縮性編地の部分がフロントパネルの、伸縮性編地の部分がフロントパネル上辺に接続するウエスト部分の、伸縮性編地又は弱伸縮性編地の部分がフロントパネル下辺とクロッチ布との中間部分のあて布として使用されている衣料とすることもできる。これらの場合にも本発明の経編地は、編地の縦方向(編み方向)が衣料の横方向となるように用いられることが好ましい。この場合にも、前記「第三の伸縮性編地」が用いられている部分全面に本発明の伸縮性経編地を重ねて用いてもよいし、本発明の目的を阻害しない範囲で、前記「第三の伸縮性編地」が用いられている部分を部分的に覆うように本発明の伸縮性経編地を重ねて用いてもよい。
【0021】
そして前記ボトム衣料は、いずれも2.25kg荷重時の伸長率が、フロントパネル又はフロントパネルのあて布の水平方向において10〜30%、垂直方向が50%を超えず、かつ、フロントパネル上辺につながるウエスト部又はウエスト部のあて布の水平方向において100〜200%、垂直方向において100〜200%であることが望ましい。
【0022】
前記のボトム部を有する衣料としては、ショーツ又はガードルがあげられる。
【0023】
これらの衣料は、衣料縁部の少なくとも一部が、より好ましくは衣料縁部のすべての縁部が、裁断したままで縁始末不要な縁からなることが好ましい。
【0024】
特に断らない限り本発明の説明において、「伸長率」は、後記する測定法による2.25kg荷重時の伸長率を、「非伸縮性編地部分あるいは実質的に伸びない編地部分」は、経編地において、編地の縦方向および横方向の伸長率がともに60%を超えない部分のことをいう。伸長率が抑制されていない地編の部分、すなわち伸縮性編地部分における伸長率は、非伸縮性編地部分よりも大きければよい。通常、本発明の経編地の非伸縮性編地部分は、編地の縦方向の伸長率の方が編地の横方向の伸長率に比べて小さくなる傾向にある。また、「縞状」には1つの非伸縮性編地部分と1つの伸縮性編地部分とが隣り合って存在しているだけの最も単純な構成の編地を含む。「ボトムを有する衣料」は、股部を有する衣料を、「フロントパネル」は、腹部を押さえる目的でガードルやショーツの前の部分に使用する編地又は前記目的で使用するあて布、「縫製」は、裁断から仕上げまでの縫着、接着、融着などを含む衣料製造工程を意味する。
【0025】
以下、本発明について、実施形態例を挙げながら必要により図面を参照し具体的に説明する。説明に先立ち、編地の伸長率の測定方法を説明しておく。
【0026】
測定する編地から2.5センチ×17.0センチの試験片を縦・横方向にそれぞれ2枚ずつ、採取して伸長試験に供した。試験片を上部つかみ長2.5センチ、下部つかみ長3.5cm、引張間隔10cmとして定速伸長形引張試験機に取り付け、30±2cm/minの速度で試験機を操作して2.25kgf(22.06N)の荷重をかけたときの伸度を測定し、2枚の試験片の平均値を求めて伸長率とした。尚、ここで「縦方向」とは経編地の編み方向、即ち、編み糸が供給されて編物が編み機からでてくる方向を言い、「横方向」とはそれと直角な方向を言う。従って、完成された衣料の縦方向や横方向とは直接関係するものではない。
【0027】
本発明に係る経編地および衣類を簡単に説明する。従来、異なる伸長性を有する複数の経編地を一体に編成するのには、弾性糸の繊度差または引揃え挿入によって伸長性を切り替えていたが、本発明に係る経編地においては、編糸に弾性糸及び非弾性糸を用いてそれぞれアトラス編で編成された地編の伸縮性編地に部分的に非弾性糸を挿入し、且つ非弾性糸をハーフトリコット編で更に編込むことによって低伸縮性編地部分を形成し、伸長率差の大きな経編地を一体として編成するものである。すなわち、非弾性糸と弾性糸とを編糸としてそれぞれアトラス編で編成する地編の伸縮性経編地中に、所要の幅にわたって非弾性糸を挿入し、且つ非弾性糸をハーフトリコット編で更に編込んで地編の伸びを抑制することにより、伸びのある地編の部分、すなわち伸縮性編地の部分と、実質的に伸びのない部分、すなわち非伸縮性編地部分とを、縞状に配列し一体に編成して、製造できたものである。さらに必要によっては、前記の非伸縮性編地の部分と伸縮性編地の部分とに加え、更に地編に部分的に非弾性糸および/または弾性糸を挿入することによって編地の伸長率を適宜に調整し、前記両部分の中間的な伸長率を有する1又は複数の弱伸縮性編地の部分を有する編地として編成することもできる。このように、本発明に係る経編地は非弾性糸を挿入し、且つ非弾性糸をハーフトリコット編で更に編込むことにより地編の伸びを抑制するので、非伸縮性編地の部分においては、編地の編み方向(縦方向)の方が編地の横方向よりも、より一層伸びが抑制されやすい傾向になる。
【0028】
本発明の経編地の編糸として使用する非弾性糸としては、その使用目的によって、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維、レーヨンなどの半合成繊維、絹や綿などの天然繊維のいずれでも、またフィラメント糸、紡績糸のいずれも使用することができる。なかでも吸水性に富むナイロンはインナーウエア用編地として好ましく用いられる。弾性糸についてもとくに制限はないが、通常、ポリウレタン系の弾性糸やその被覆弾性糸を使用する。目的によりポリエーテル・エステル系弾性糸やゴム系の弾性糸などを用いてもよい。
【0029】
かかる本発明で用いる伸縮性経編地においては、編み目の安定性、裁断されたままの縁のほつれ防止効果などを得る目的でプレセット処理または/およびヒートセット処理の施されているものが、好適である。処理温度は、装置の形状、プレセット処理時間、ヒートセット処理時間、素材の種類、編地の厚さなどにもよるが、180℃以上、好ましくは185℃以上の温度で、さらに確実に前記の効果を得るには190℃〜195℃の範囲で前記処理が施されていると、編地の一部が軟化し編目が軽く融着して編地の形態が安定し、裁断されたままの縁のほつれが特に生じにくくなり好ましい。また、一般的な編地では仕上巾を160cm前後にするが、この伸縮性経編地では可能な範囲で仕上巾を短くし(例えば、110〜130cm程度)、高密度に編成したものが、伸縮性衣類において編目の美しさを保持しつつ、その安定性を向上するために望ましい。使用する編糸の繊度等にもよるが、2.54cm(1インチ)当たり55ウエール以上、好ましくは60ウエール以上、より好ましくは65ウエール以上、更に好ましくは70ウエール前後の高密度に編地を編成することが好ましい。ただし、非弾性糸としてセルロース糸や綿糸が編み込まれている場合はこの限りではない。
【0030】
本発明の経編地の編立てに際して、本発明は、非弾性糸および弾性糸を編糸に経編地全体を同一組織、すなわち共にアトラス編組織にして地編の伸縮性編地を編成するとともに、非伸縮性編地を形成したい部分に、伸びを抑制するための非弾性糸を挿入し、且つ非弾性糸をハーフトリコット編で更に編込むという方法を採用する。したがって、両編地の部分の伸長率に大きな差があってもパッカリングが発生することはない。伸縮性である地編部分および非伸縮性編地部分の伸長率は、使用する衣料の部位の必要性によって決めることになるが、地編を構成する編組織、編糸の非弾性糸および弾性糸や、挿入する非弾性糸の繊度やランナーなどを適宜に調整して整える。締付パワーなどの他の編地特性も必要に応じ伸長率に準じて調整し整えればよい。
【0031】
尚、本発明で用いる経編地の伸縮性編地部分や非伸縮性編地部分の形成などの伸縮パワーの強弱の領域の形成とは無関係に、ないしは、伸縮パワーの強弱の領域の形成と連動させて、用いる非弾性糸として、ブライト糸とダル糸を使用し、ブライト糸を使用した部分とダル糸を使用した部分を編み分けて形成し、所望箇所にブライト糸とダル糸の光沢の差異による、線状ないし帯状の目視可能な模様を形成させることも好ましい。ブライト糸は光沢を有し、ダル糸は、つや消し糸であるので、ブライト糸を使用した領域とダル糸を使用した領域とが、光沢の差異により、目視可能に区別され、線状ないし帯状の目視可能な模様が形成され、デザイン上、衣料の美感を向上させることができ好ましい。
【0032】
本発明の経編地を衣料目的に使用する場合、非伸縮性編地部分では体形保持能力等を勘案すれば、伸長率は、編地の縦方向において50%を超えず、実用的には5〜50%の範囲、好ましくは10〜30%である。横方向は55%、好ましくは50%を超えないものが適当である。一方、伸縮性編地部分の伸長率は、使用する部位によって決めればよいが、通常、縦方向、横方向ともに80〜200%の範囲、好ましくは100〜200%の範囲のものが好ましく用いられる。なお、編地の縦方向とは編み方向(編物が経編機から排出される方向)であり、衣料の縦方向、横方向とは直接関係がないことに注意すべきである。例えば、特に限定するものではないが、本発明の経編地をボトム衣料のフロントパネルとして編地の縦方向がフロントパネルの横方向に向くように使用することなどは、しばしば採用される。
【0033】
そして、衣料の中に、隣り合う部位で要求される衣料の水平方向(この場合、経編地基準では経編地の縦方向に相当する)における非伸縮性編地部位の伸長率に対する伸縮性編地の伸長率が3倍を超える箇所がある場合、中でも4倍以上、とくに5倍を超えるような箇所のある場合に、衣料の当該部位の実質的に伸びない編地部分でしっかり体形を保持し、伸びの必要な部位では身体の動きに柔軟に追従するなど機能が効果的に発揮されるので、きわめて好適である。この様な衣料としてボトムを有する衣料、とくにガードルやショーツ類のフロント面があげられる。衣料の垂直方向(この場合、経編地基準では経編地の横方向に相当する)での前記伸長率では、1.5倍を超える箇所がある場合、中でも2倍を超えるような箇所のある場合に本発明の経編地を用いた衣料は好適である。
【0034】
つぎに、前記本発明の経編地を用いて縫製した本発明の衣料について具体的に説明する。図1および図2には、本発明の経編地を好ましく使用できる本発明衣料としてボトム部を有する衣料を挙げ、その実施形態としてガードル(ショーツであってもよい)を例示した。本発明衣料は、前記の経編地の非伸縮性編地の部分と伸縮性編地の部分および/又は弱伸縮性編地の部分が一体に編成されて前記の経編地を分断しないで用いることにより、従来の衣料に形成されていた当該部分の縫い目を少なくして、本発明の目的の1つを達成することができる。縫い目がなくなることによる縫い目の跡がつかないことや外観への好ましい効果は、直接的又は間接的に身体に密着する本発明衣料において大きい。とくにボトム部を有する衣料において顕著である。これらの効果は、前記の経編地を衣料のあて布として用いる場合にも発揮される。
【0035】
ボトム部を有する衣料ではとくに腹部を形よく収める必要があるが、腹部の効果的な押さえ方、すなわち引っ込め方のコツは、腹部が直接的あるいは間接的に身体に密着する部分、すなわちフロントパネル1と呼ばれる部分の衣料の伸びを留めて腹部に面的な圧力を加えることにある。一方で、衣料全体、あるいは腹部周辺部の伸びを押さえることは好ましくない。とくにフロントパネル1の上辺につながるウエスト部2の伸びを押さえて圧迫感を感じさせるのは好ましくない。しかも、衣料の着脱にも差し支えるのでウエスト部2では伸びる構造を採用し、着用時の快適性および着脱の容易性を付与する必要がある。
【0036】
さて、ボトム部を有する衣料においてフロントパネル1とこれにつながるウエスト部2とに前記本発明の経編地を使用すれば、これらの部分が縫い目なしに一枚の生地で形成できることになって段差を生じないため腹部に縫い目の跡が残らず、縫製コスト削減の効果を奏することにもなる。
【0037】
さらに加えて、図2に示したように、伸縮性経編地部分、好ましくは弱伸縮性経編地の部分をフロントパネル1の下辺とクロッチ布4との中間部分3として使用し、より丁寧な伸びの調整を縫い目なしにボトム部に施すことができ、効果的である。必要によっては、上記のフロントパネルやウエスト部などの表生地として本発明以外の他の適宜の伸縮性編地(第三の伸縮性編地)を用いて縫製し、本発明の経編地を、例えば上記の対応にならい、表生地の裏側にあて布として用いるのも有用な手段である。
【0038】
さて、本発明のガードルやショーツにおいては、フロントパネルの水平方向伸長率(本発明の経編地における非伸縮性経編部分の縦方向伸長率になる)が、10〜30%の範囲、垂直方向伸長率(本発明の経編地における非伸縮性経編部分の横方向伸長率になる)は50%を超えないものを用いるとよい。一方の伸縮性経編地の部分の伸長率は、縦方向、横方向がともに100〜200%の範囲、好ましくは100〜200%の経編地を用いる。本発明の経編地をあて布として用いる場合にもほぼこれに準じて用いるとよい。フロントパネル1は腹部の体形保持効果を、ウエスト部2は着脱が容易にかつ適度な締付効果を奏する。尚、図1、図2において、5はウエスト開口部、6は脚開口縁である。
【0039】
さらに、腰部及び/又は脚部に、非弾性糸と弾性糸とを同行させた1×1トリコットであって、かつ、各編針において非弾性糸と弾性糸のうちの少なくとも1方が、閉じ目により編成されている、裁断部のほつれの少ない伸縮性経編地を使用し、ウエスト開口部5や開口縁6などの一部又は全部が、裁断された状態のままに、すなわちへミングレスのままにして、ボトム衣料を縫製すれば、縫い目の極めて少ないファッショナブルなボトム衣料を製造することができる。
【0040】
また、伸縮性部分と非弾性糸が挿入され、且つ非弾性糸がハーフトリコット編で更に編込まれることにより実質的に伸びない部分が一体に編成された本発明の経編地を、ボトムのヒップ部に使用することもできる。非弾性糸が挿入されて実質的に伸びない部分を、ヒップの下部に当接し、ヒップの膨らみ部には伸縮性部分を当接すれぱ、ヒップの形を美しく補整し得る。
【0041】
また、本発明の経編地は、ブラジャーのカップ部にも使用できる。必要な箇所に、非弾性糸が挿入され、且つ非弾性糸がハーフトリコット編で更に編込まれることにより実質的の伸びない部分(非伸縮性編地部分)が配置されるようにすると、例えば、カップの脇から下部などの補整の必要な乳房箇所に非伸縮性編地部分が当接し、かつ他の部分は伸縮性部分とし、しかも縁部は縁始末不要な縁とすれば、乳房形状の補整ができ、かつ縁部のフィット性を向上することができ、好ましい。
【0042】
【実施例】
実施例1
ラッセル編機を用い、本発明経編地を編成した。編成条件および編成した編地の伸長率は次のとおりであった。
【0043】
【表1】
【0044】
参考までに、従来、ラッセル編機を用い、製造、市販されていた弾性糸と非弾性糸とを編糸とする非伸縮性系編地の編成データおよびその伸縮率の一例をあげると次の通りである。
【0045】
参考例1
【0046】
【表2】
【0047】
参考例2
【0048】
【表3】
【0049】
尚、ここで、「ランナー」とは、一定コース数(これを「ラック」と言い、通常、480コースを1ラックとする)を編むのに使用する糸の長さ(cm)を言う。
【0050】
【発明の効果】
本発明の経編地は、弾性糸と非弾性糸とを編糸としてそれぞれアトラス編で編成した伸縮性編地に、非弾性糸を挿入し並びに非弾性糸をハーフトリコット編で更に編込むことで伸びを抑え、実質的に伸びのない部分を形成することにより、隣接する伸縮部と非伸縮部とを一体に編成するにもかかわらず、パッカリングが発生しない、表面の平滑な編地にすることができる。要求される伸長率が大きく異なっているボトム衣料のフロントパネルおよびウエスト部に利用すれば、一枚の生地でフロントパネルに非伸縮性を付与しウエスト部に伸縮性を付与することができて、縫い目の部分が外衣に現れたり身体にライン跡を残すこともない。本発明の経編地をボトムのヒップ部に使用して非弾性糸が挿入され、且つ非弾性糸がハーフトリコット編で更に編込まれた実質的に伸びない部分を、ヒップの下部に当接し、ヒップの膨らみ部には伸縮性部分を当接すれば、ヒップの形を美しく補整し得る。また、本発明の経編地をブラジャーのカツプ部に使用し、カップの脇から下部などの補整の必要な乳房箇所に非伸縮性編地部分が当接し、かつ他の部分は伸縮性部分とし、しかも縁部は縁始末不要な縁とすれば、乳房形状の補整ができ、かつ縁部のフィット性を向上することができる。
【0051】
従って、衣料、とくにガードル、ショーツ、レオタード、ボディスーツ、スポーツウエアなどの、ボトムを有し、直接的あるいは間接的に身体に密着する衣料や、ブラジャーなどの乳房カップを有する衣料などに有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の経編地を利用したボトム衣料の一例の正面図。
【図2】 本発明の経編地を利用したボトム衣料の他の一例の正面図。
【符号の説明】
1:フロントパネル
2:ウエスト部
3:フロントパネル下辺とクロッチ布との中間部分
4:クロッチ布
5:ウエスト開口部
6:脚開口縁
Claims (15)
- 編糸に弾性糸及び非弾性糸を用いてそれぞれアトラス編で編成された地編の伸縮性編地部分と、前記地編に非弾性糸を挿入すること並びに非弾性糸をハーフトリコット編で更に編込むことにより編地の伸長率が抑制されて実質的に伸びない非伸縮性編地の部分とが、縞状に配列されて一体に編成されている経編地からなり、前記非伸縮性編地部分の縦方向の伸長率が、2.25kg荷重時において50%を超えず、前記非伸縮性編地部分の横方向の伸長率が、2.25kg荷重時において55%を超えない経編地。
- 前記の非伸縮性編地の部分と伸縮性編地の部分とに加えて、更に地編に非弾性糸および/または弾性糸を挿入することにより、編地の伸長率が抑制されて前記両部分の中間的な伸長率を有する1又は複数の弱伸縮性編地の部分を縞状に配列し、一体に編成されている請求項1に記載の経編地。
- 前記請求項1または2に記載の経編地が、非伸縮性編地の部分と伸縮性編地の部分および/又は弱伸縮性編地の部分とに分断されないで用られている衣料。
- 衣料が、身体に密着する衣料である請求項3に記載の衣料。
- 衣料が、ボトム部を有する衣料である請求項3または4のいずれかに記載の衣料。
- 前記経編地が、あて布として用られている請求項3〜5のいずれかに記載の衣料。
- 前記経編地の非伸縮性編地の部分がボトム部のフロントパネルとして、伸縮性編地の部分が前記フロントパネルに接続するウエスト部として使用されている請求項5に記載の衣料。
- ボトム部のフロントパネルおよび前記フロントパネルの上辺につながるウエスト部が第三の伸縮性編地から形成されていて、かつ、それに重ねて前記経編地の非伸縮性編地の部分がフロントパネルのあて布として、また、伸縮性編地の部分がフロントパネルに接続するウエスト部分のあて布として使用されている請求項6に記載の衣料。
- 前記経編地の非伸縮性編地の部分がフロントパネルとして、伸縮性編地の部分がフロントパネルの上辺に接続するウエスト部として、伸縮性編地又は弱伸縮性編地の部分がフロントパネル下辺とクロッチ布との中間部分として使用されている請求項5に記載の衣料。
- フロントパネル、フロントパネル上辺につながるウエスト部およびフロントパネル下辺とクロッチ布との中間部分が第三の伸縮性編地から形成されていて、かつ、それに重ねて前記経編地の非伸縮性編地の部分がフロントパネルの、伸縮性編地の部分がフロントパネル上辺に接続するウエスト部分の、伸縮性編地又は弱伸縮性編地の部分がフロントパネル下辺とクロッチ布との中間部分のあて布として使用されている請求項6に記載の衣料。
- 2.25kg荷重時の伸長率が、フロントパネルの水平方向において10〜30%、垂直方向が50%を超えず、かつ、フロントパネル上辺につながるウエスト部の水平方向において100〜200%、垂直方向において100〜200%である請求項7に記載の衣料。
- 2.25kg荷重時の伸長率が、フロントパネルのあて布の水平方向において10〜30%、垂直方向が50%を超えず、かつ、フロントパネル上辺につながるウエスト部のあて布の水平方向において100〜200%、垂直方向において100〜200%である請求項8に記載の衣料。
- ボトム部を有する衣料が、ショーツ又はガードルである請求項5〜12のいずれかに記載の衣料。
- 衣料縁部の少なくとも一部が、裁断したままで縁始末不要な縁からなる請求項3〜13のいずれかに記載の衣料。
- 衣料縁部のすべての縁部が、裁断したままで縁始末不要な縁からなる請求項3〜13のいずれかに記載の衣料。
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