JP5651102B2 - 伸び止め機能を持つ弾性経編地 - Google Patents

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Description

本発明は、健康衣料、ダイエットスーツ、コンプレッションアンダーウエア、ガードル、スポーツ衣料、並びに包帯、皮膚貼着用テープなどに好適な伸び止め機能を持つ弾性経編地に関するものである。特に、スポーツや整体、リハビリにおける体型補強用の編地、若しくは補正等の整形外科領域、或いは、絆創膏、パップ剤、プラスター剤、パック剤、パッチ剤等の各科皮膚外用部材に用いられる皮膚貼着用の編地に関するものである。
伸縮性ある編地は、医療分野や衣料分野において、医療用救急絆創膏やプラスター、テーピング用テープ、ガードル、コンプレッションアンダー等の様々な用途に利用されている。特に、関節部や筋肉等の施部を固定し、当該部位を支持、補強、圧迫することにより、ダイエット効果や痛みを軽減したり治癒を促進する効果がある。また、スポーツにおける傷害の予防や応急措置に好適に利用されている。医療分野では包帯や用途・施部に応じて様々な形状に成形された粘着テープや粘着シートとして製造販売されている。
皮膚貼着用テープは、貼着機能の他に、伸縮性、キックバック性(復元性又は圧迫性)、低モジュラス性、柔軟性、低刺激性、カール防止性、ホツレ防止性、撥水性等の様々な機能や性能が求められている。例えば、関節部のような大きく屈曲・伸縮する部位に用いられる場合、施部を固定できる程度の適度な拘束力・伸縮応力が必要でありながら、皮膚の動きに追従できる程度の適度な伸縮性を有することも必要である。また、テーピングによる固定性を持続させるため、時間が経っても応力が緩和しない十分なキックバック性を有することが重要である。さらに、ある程度の長時間にわたって快適に貼着し続けることができるためには、高い通気性を有することが好ましい。
経編を使った皮膚貼着用テープとして、テープ状細幅経編物(特許文献1参照)や創傷保護材(特許文献2参照)が提案されている。これらのテープ状物は、従来の織物に比べて伸長性が高く追随性が高いが、伸び止め効果がないため、固定性や補強効果が低かったり、経の伸長応力が十分でなく、屈曲運動の激しい肘、膝、指の関節に貼付されたときには、拘束効果が低いという問題があった。
特開昭62−53456号公報 特開2001−161742号公報
本発明は、かかる従来技術の問題を背景になされたものであり、その目的は、体にしっかりと装着され、使用中に緩むことがなく関節部のような大きく屈曲・伸縮する部位でも十分な固定性能と、皮膚表面の動きに追従する伸縮性とを有している弾性経編地を提供することにある。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意検討した結果、第1オサの非弾性糸と第2オサの弾性糸で地組織を構成し、第3オサに非弾性糸からなる挿入糸を配置した経編地とし、さらに第3オサの挿入糸のランナーを特定の長さに設計することで、伸び止め効果と伸長時にカールし難い特性を好適に付与できることを見出し、本発明の完成に至った。
即ち、本発明は、以下の(1)〜()の構成を有するものである。
(1)非弾性糸と弾性糸からな、タテ方向の伸び止め糸として非弾性糸の挿入糸が配置される経編地であって、4.9N荷重時のタテ伸長率が20〜70%であり、かつ下記式(i)で表わされる22.5N荷重時と14.7N荷重時のタテ伸長率比が100〜130であること、及び第1オサの非弾性糸と第2オサの弾性糸で地組織が構成され、第3オサに非弾性糸からなる挿入糸が配置され、下記式(ii)で表されるランナー比が7〜15であることを特徴とする弾性経編地。
タテ伸長率比=(22.5N荷重時のタテ伸長率/
14.7N荷重時のタテ伸長率)×100・・・(i)
ランナー比=(第3オサのランナー/第1オサのランナー)×100・・・(ii)
)第3オサの非弾性糸からなる挿入糸が捲縮性を有し、3コース以上同一ウエールでかつ1針以下の振り幅で配置されていることを特徴とする()に記載の弾性経編地。
)第1オサの非弾性糸が0〜1針振りのニット組織で構成され、第2オサの弾性糸が1〜2針振りの挿入組織で構成されていることを特徴とする(または(2)に記載の弾性経編地。
本発明の編地は、貼着テープやコンプレッションアンダー等に用いた場合、皮膚にしっかりと貼着し、使用中に緩むことのない固定性能と、皮膚表面の動きに追従する伸縮性とを有すると共に、着用または装着の際に編地を引き延ばしたときにカールすることがほとんどない。また、本発明の編地は、通気性が高いので、肘や膝の内側の蒸れやすい部位でも快適に使用することができる。
図1は、本発明の編地の伸び止めのメカニズムの模式図を示す。 図2は、実施例1,2,3,4,6及び比較例2の編組織図を示す。 図3は、実施例5の編組織図を示す。 図4は、比較例1の編組織図を示す。 図5は、伸長時カール性の測定方法の説明図である。
以下、本発明の弾性経編地の実施形態を詳細に説明するが、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の編地は、非弾性糸と弾性糸からなり、タテ方向の伸び止め糸として非弾性糸の挿入糸が配置される。本発明において特に好ましい編地は、第1オサの非弾性糸と第2オサの弾性糸で地組織が構成され、第3オサに非弾性糸からなる挿入糸が配置されたものである。このような編地はニードル面側の風合いがソフトであり、かつ伸び止まり性と伸長時にカールしにくいことを大きな特徴とする。
本発明の編地に使用される非弾性糸の繊維素材としては、例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリオレフィン等の合成繊維、再生セルロース等の半合成繊維、綿等の天然繊維が挙げられる。機能性や貼着時快適性などに応じて、これらの繊維は、単独または多種を混合して使用することができる。例えば、ポリエステル繊維に、綿やレーヨン等の吸湿性の高い繊維またはナイロンを混合することによって、装着時快適性の向上した編地を得ることができる。
ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレートを80モル%以上含むポリエステルが使用される。また、酸成分としては、テレフタル酸又はその機能的誘導体の他に、20モル%未満、好ましくは10モル%未満の範囲でイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ナフタール酸、p−オキシ安息香酸、2,5−ジメチルテレフタル酸、ビス(p−カルボキシフェノキシ)エタン、2,6−ナフタレンジカルボン酸、3,5−ジ(カルボメトキシ)ベンゼンスルホン酸塩又はそれらの機能的誘導体を用いることができる。グリコール成分としては、エチレングリコールの他に、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−ピロキシメチルシクロヘキサン等の2価アルコールを用いることができる。さらに、例えば、難燃性を付与するために芳香族ポリホスホネ−トを共重合した共重合物を用いることもできる。
ナイロンとしては、ナイロン6やナイロン66を80モル%以上含むポリアミドが使用される。ナイロンの相対粘度は2.5〜4.0であることが好ましく、3.0〜3.8であることがより好ましい。
合成繊維には、酸化防止剤、艶消剤、着色剤、染色性向上剤、難燃性向上剤、制電剤等を添加しても差支えない。
繊維の形態は、短繊維であっても長繊維であってもよく、また生糸でも糸加工を施してもよいが、生地ニードルループ面の風合いをソフトにするためには糸加工を施した糸状を用いることが好適である。生加工を施した糸状を用いることによって、生地表面に膨らみができ、後加工での粘着剤を塗布時に該粘着剤が浸透し易くなり、生地と粘着剤の剥離性が向上する。
前記非弾性糸において第1オサに用いられる糸状の繊度は、22dtex以上であることが好ましく、27dtex以上であることがより好ましく、また84dtex以下であることが好ましく、56dtex以下であることがより好ましい。非弾性糸の繊度を前記範囲とすることで、適度な厚みを有する編地を得ることができる。一方、繊度が22dtexより小さいと、生地強度が弱くなるので貼付基材として適さない可能性がある。また、84dtexより太いと、厚みが厚くなりすぎるだけではなく、弾性糸とのバランスが悪くなり伸度や伸長応力が低下する可能性がある。
前記非弾性糸において第3オサに用いられる挿入糸の糸状の繊度は、33dtex以上であることが好ましく、また56dtex以上であることがより好ましく、また156dtex以下であることが好ましく、110dtex以下であることがより好ましい。非弾性糸の繊度を前記範囲とすることで、適度な厚みとニードルループ面のソフトな風合いを有する編地を得ることができる。一方、繊度が33dtexより小さいと、ニードルループ面表面に十分に第3オサの糸状が出にくくなるため、ソフトな風合い特性を得られず、また伸び止まり性が低下する可能性がある。また、156dtexより太いと、厚みが厚くなりすぎるだけではなく、弾性糸とのバランスが悪くなり伸度や伸長応力が低下する可能性がある。
本発明の編地に使用される弾性糸の繊維素材としては、例えばポリウレタンを主体とする重合体組成物を用いることができる。かかるポリウレタンとしては、ポリエーテル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系など公知のポリウレタンが挙げられ、これらはポリイソシアネート、ポリマージオール、所望により低分子多官能活性水素化合物を反応させて得ることができる。
ポリイソシアネートとしては、例えば4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの1種またはこれらの混合物を用いることができる。中でも好ましいのは4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートである。
ポリマージオールは、両末端にヒドロキシル基を持つ分子量が600〜7000の実質的に線状の重合体であり、例えばポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプロピレンエーテルグリコール、ポリエチレンエーテルグリコール、ポリペンタメチレンエーテルグリコールなどのポリエーテルポリオール;コポリ(テトラメチレン/ネオペンチレン)エーテルジオール、コポリ(テトラメチレン/2−メチルブチレン)エーテルジオール、コポリ(テトラメチレン/2,3−ジメチルブチレン)エーテルジオール、コポリ(テトラメチレン/2,2−ジメチルブチレン)エーテルジオールなど、炭素数6以下のアルキレン基を含むコポリエーテルポリオール;アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、イタコン酸、アゼライン酸、マロン酸、コハク酸、グルタール酸、スベリン酸、ドデカンジカルボン酸、β―メチルアジピン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸などの2塩基酸の1種または2種以上とエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ジメチロールシクロヘキサンなどのグリコールの1種または2種以上を反応させて得られたポリエステルポリオールや、ポリエーテルエステルジオール、ポリラクトンジオール、ポリカーボネートジオールなどの任意のポリオールを用いることができる。
前記弾性糸の繊度は、78dtex以上であることが好ましく、110dtex以上であることがより好ましく、また470dtex以下であることが好ましく、310dtex以下であることがより好ましい。弾性糸の繊度を前記範囲とすることで、適度な固定機能を有する編地を得ることができる。一方、繊度が78dtexより小さいと、伸長応力が低下し、施部を拘束する作用が低下する可能性がある。また、470dtexより太いと、逆に伸長応力が高まり、装着部の締付けが強くて着用感が悪くなる可能性がある。
本発明の編地を構成する非弾性糸と弾性糸の混率は、特に限定されないが、非弾性糸:弾性糸を、95質量%:5質量%〜60質量%:40質量%とすることが好ましい。より好ましくは90質量%:10質量%〜70質量%:30質量%である。非弾性糸と弾性糸の混率を前記範囲とすることで、伸縮性と固定性のバランスの良い編地を得ることができる。一方、非弾性糸が60質量%未満である(即ち弾性糸が40質量%を超える)と、染色された生地の堅牢度が悪くなり、また生地がカールし易くなる可能性がある。また、非弾性糸が95質量%を超える(即ち弾性糸が5質量%未満である)と、生地の伸縮性が著しく低下する可能性がある。なお、本発明の編地は、非弾性糸と弾性糸との混繊糸を用いてもよく、非弾性糸と弾性糸とを交編してもよい。
本発明の編地の組織は、トリコット編、ラッシェル編を含む経編であればいずれでもよいが、図1に示すように、第1オサの非弾性糸と第2オサの弾性糸で地組織が構成され、第3オサに非弾性糸からなる挿入糸が配置されることが好ましい。これにより、経方向に伸縮性を付与することができると共に第3オサの挿入糸によって、伸び止まり性及びカールを抑制することが可能となる。経方向の伸長性と伸び止まり性を有することによって、コンプレッションアンダーウエアや、筋肉に沿って貼るキネシオテープのような用途に用いた場合、肌への追随と筋肉の伸び過ぎを抑制することが可能となり、ケガの予防等に繋げることができる。
第3オサの非弾性糸からなる挿入糸は捲縮を有することが好ましい。第3オサの非弾性糸が捲縮を有していないと、ニードルループ面サイドの風合いがソフトになり難い。捲縮を付与する方法については、特に限定されないが、仮撚法、押し込み法、賦形法、ニットデニット、流体噴射加工などの捲縮加工方法を適宜用いることができる。この中でも、経済性に優れることおよび捲縮特性が良好なことから、仮撚法が最も好ましく用いられる。仮撚法を用いる場合、捲縮率は3〜30%が好ましい。また、第3オサの非弾性糸からなる挿入糸は、3コース以上同一ウエールで1針以下の振り幅で配置されていることが好ましい。3コース以上同一ウエールで配置することで、非弾性糸がニードルループサイドの表面に配置され、非弾性糸が持つソフトな風合いを得ることが可能となる。同一ウエールに配置する場合の最大コースに限定はないが、好ましくは10コース以下であり、更に好ましくは6コース以下である。10コースを超えると、逆に非弾性糸が表面に多く配置されることでピリングやスナッグ性が悪くなる。振り幅が1針を超えると、その分非弾性糸が蛇行して挿入されるため、伸長時の伸び止まり性が悪くなり、かつ経方向の伸長時に生地がカールしやすくなる。
本発明の編地は、4.9N荷重時のタテ伸長率(タテ方向の伸長率)が20〜70%であり、より好ましくは30〜60%である。4.9N荷重時のタテ伸長率は、着用又は装着して運動したときの編地の伸び抵抗が少ないことの指標である。本発明の編地は、装着して動作したときの抵抗感が低く、適度な範囲の抵抗であることが好ましい。4.9N荷重時のタテ伸長率が20%未満であると、テーピング素材として特に可動域の広い肩や肘、膝部に添付した時に追随できず、違和感を感じるため好ましくない。また、70%を超えると、逆に伸びすぎることでこのようなテーピング素材の機能である筋肉の伸び過ぎによる筋肉の固定・保護効果やケガの予防効果等が得られないため好ましくない。
また、本発明の編地は、14.7N荷重時のタテ伸長率が40〜140%であることが好ましく、より好ましくは50〜130%である。14.7N荷重時のタテ伸長率が40%未満であると生地の伸びが少ないので、製品として着用時に圧迫感や締め付けがきつすぎて不快になりやすい。また、140%を超えると逆に伸びすぎることで着用時に補正する効果やテープ等として使用したときに急激な運動時の筋肉の伸びすぎ等を抑制する効果が低下する。
さらに、本発明の編地は、22.5N荷重時のタテ伸長率が40〜180%であることが好ましく、より好ましくは50〜170%である。22.5N荷重時のタテ伸長率は、編地を強く引張ったときにどこまで伸びるかの指標として14.7N荷重時のタテ伸長率との対比に用いられる。4.9N荷重時のタテ伸長率が高く(低荷重で伸びやすく)、14.7N荷重時のタテ伸長率と22.5N荷重時のタテ伸長率の差が少ない程、生地は伸びやすく、かつ伸び止め機能が優れていると言える。図1の本発明の編地の伸び止めのメカニズムの模式図で説明すると、4.9N荷重時は第3オサの非弾性糸は編地中で緩やかに屈曲して伸び代がある状態であり、この時の編地の抵抗は主に弾性糸によるものであるが、さらに引き延されて14.7N荷重、更には22.7N荷重の時点では、第3オサの非弾性糸の屈曲が伸ばされ切って、タテ方向への伸び代が無くなった状態で伸び止めとなる。
本発明の編地では、下記式で表される、22.5N荷重時と14.7N荷重時のタテ伸長率比が100〜130である。より好ましくは、このタテ伸長率比が105〜125である。
タテ伸長率比=(22.5N荷重時のタテ伸長率/
14.7N荷重時のタテ伸長率)×100
14.7N荷重時と22.5N荷重時のタテ伸長比が130を超えると、生地の伸び止まり効果が少なくなるために本来のテーピング素材の機能である筋肉の伸び過ぎによるケガの予防効果が得られ難くなる。
本発明の編地の編条件としては、下記式で表されるランナー比が7〜15であることが好ましい。より好ましくは8〜14.5であり、さらに好ましくは8.5〜14である。
ランナー比=(第3オサのランナー/第1オサのランナー)×100
ここで言うランナーとは、経編地を編成する際に使用される糸の送り量で480コースの編目(1ラック又は1R)を編むのに必要な糸量である。ランナー値の単位としては、cm/ラック(又はmm/ラック)で記載される。
第3オサの非弾性糸は、挿入糸として生地タテ方向に軽く蛇行して配置されており、経編地をタテ方向に伸長した時にある一定伸長下で挿入糸が真っ直ぐとなり、その結果、生地のタテ伸びを止めることが可能となる。
第1オサの非弾性糸のランナーは、該非弾性糸の繊度や、地組織を構成する弾性糸の繊度および編組織にも影響を受けるので限定されることはできないが、編成時の糸切れや生地品位、要求される伸長率を考慮して決定する必要があり、80cm/ラック〜130cm/ラックであることが好ましく、より好ましくは90cm/ラック〜120cm/ラック、更に好ましくは95cm/ラック〜110cm/ラックである。
第2オサの弾性糸のランナーは、同様に弾性糸の繊度や編組織により決定されるが、7cm/ラック〜15cm/ラックであることが好ましく、より好ましくは8cm/ラック〜14cm/ラックであり、更に好ましくは9cm/ラック〜13cm/ラックである。7cm/ラック未満になると、弾性糸のテンションが強すぎて編成時に糸切れが発生したり、また伸長力が強くなりすぎ、例えば下着として着用したときに締め付けすぎる可能性がある。
第3オサの非弾性糸のランナーは、目的が伸び止め効果を得ることであり、あまりランナーが多いと伸び止め効果を得ることができない。伸び止め効果を十分得るためにはランナーが少ないほどよいが、あまり少なすぎると、編成時に糸切れが発生しやすい。第3オサの非弾性糸のランナーは、好ましくは7cm/ラック〜15cm/ラック、より好ましくは8cm/ラック〜14cm/ラック、更に好ましくは8.5cm/ラック〜13cm/ラックである。
本発明の編地の編組織は、第1オサの非弾性糸が0〜1針振りのニット組織で構成され、第2オサの弾性糸が1〜2針振りの挿入組織で構成されることが好ましく、前述のように、第3オサに非弾性糸からなる挿入糸が0〜1針振りで3コース以上同一ウエールで配置されていることが好ましい。
第1オサの非弾性糸の振りが2針以上になると、その分だけ非弾性糸がヨコ方向に振られることになり、生地をタテ方向に伸長した時にカール等が発生し易くなる。また、2針以上の振り幅になると、糸の重なりが多くなり、生地が厚くなりやすい。また、第1オサの非弾性糸は地組織を形成する点から挿入糸でなくニット組織であることが必要である。挿入糸では、生地を構成することができなくなる。
第2オサの弾性糸の振りが1針未満であると、第1オサの非弾性糸とうまく交編できにくくなることで糸が抜けやすくなる。また、2針を超えると、弾性糸がヨコに振られることでカールを発生し易くなる。第2オサの弾性糸は挿入組織であることが好ましい。ニット組織であると、その分だけ生地中のスパンデックスの混率が多くなり、またスパンデックスをニットすることで糸がループを作るため、カールが発生し易くなる。
本発明の編地の目付は、衣料品、包帯や貼着布の用途に用いる目的から50〜200g/mが好ましい。より好ましくは80〜180g/mである。50g/m未満であると、編地の密度が甘くなって隙間が大きくなりすぎたり、薄くなりすぎたりして使い難くなりやすい。200g/mを超えると、分厚くなったり重くなったりして、この用途に使い難くなる。
本発明の編地の厚みは、0.25mm以上であることが好ましく、0.3mm以上であることがより好ましく、また0.6mm以下であることが好ましく、0.5mm以下であることがより好ましい。編地の厚みを前記範囲とすることで、関節部の動きを妨げることなく、しかも施部を適切に拘束する皮膚貼着用テープを得ることができる。一方、厚みが0.25mmより薄いと、施部を拘束する効果が低下する可能性がある。また、0.6mmより厚いと、運動するときの関節部の動きを妨げるだけではなく、蒸れやすくなることもある。
本発明の編地のコース密度は、140本/インチ以上であることが好ましく、150本/インチ以上であることがより好ましく、また240本/インチ以下であることが好ましく、215本/インチ以下であることがより好ましい。また、ウエール密度は、28本/インチ以上であることが好ましく、30本/インチ以上であることがより好ましく、また50本/インチ以下であることが好ましく、45本/インチ以下であることがより好ましい。編地の密度を前記範囲とすることで、施部を拘束すると共に関節部の動きを妨げることのない皮膚貼着用テープを得ることができる。一方、コース密度が140本/インチ未満或いはウエール密度が28本/インチ未満であると、編地の伸縮力が低下し、十分な拘束力が得られない可能性がある。また、コース密度が240本/インチ超或いはウエール密度が50本/インチ超の場合、編地が厚くなったり、伸びすぎることで、伸び止め効果が少なくなる。
皮膚貼着用テープを貼着すると、発汗等による蒸れ感が問題となる。特に、肩、肘、手首、膝、踵のような可動域が大きな関節の内側は、屈曲することにより肌と肌が密着し、例えば、肘関節や膝関節を曲げると上腕部と前腕部、又は大腿部と下腿部が密着するため、このような部位では発汗等により非常に蒸れやすい。本発明の編地は、高い通気度を有するので、蒸れ感の解消には効果的である。
本発明の編地の通気度は、150cc/cm・s以上、さらに200cc/cm・s以上、また400cc/cm・s以下、さらに350cc/cm・s以下を達成することができる。本発明の編地の通気度は前記範囲を達成することができるので、肘や膝の内側の蒸れやすい部位でも快適に使用できる。通気度が150cc/cm・s未満であると、発汗等による着用感が悪くなりやすい。他方、400cc/cm・sを超えると、生地を構成するメッシュ目が大きくなり過ぎ、その結果、生地の引張強力、破裂強力が低下しやすい。
本発明の編地は、皮膚貼着用テープに用いる場合、基材として用いられ、この基材の片面に粘着剤層を積層する。このようにして作成した皮膚貼着用テープは、皮膚に直接貼着して使用され、整形外科領域、或いは絆創膏、パップ剤、プラスター剤、パック剤、パッチ剤等の各科皮膚外用部材として好適に使用することができる。
以下において本発明の編地の効果を具体的に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において使用した特性値の測定方法を以下に示す。
<繊度>
繊度(dtex)は、100m長の糸条のカセを3つ作製し、各々の質量(g)を精秤し、これらの平均値を100倍して算出した。
<厚み>
厚みは、JIS−L−1018−1998−6.5に準拠して測定した。
<密度>
密度は、JIS−L−1018(8)に準拠して測定した。
<伸長時カール性>
図5のように、タテ15cm×ヨコ2.5cmの生地を用い、タテ方向に引っ張った時にカールする面(注:比較例1の織物のときは、任意の片面)を上にして、片端33から10cmの箇所にマーク35を入れた(図5(イ))。その後、片端33を押さえ、マーク35の箇所を指でつまんで、2倍の伸長(即ち20cm)になるように生地を引っ張り(図5(ロ))、これを3回繰り返した。その後、生地がカールしたまま(図5(ハ))のヨコ方向の幅aを測定して、生地のカール性(%)を下記式により算出した。カール性が30%以下のものを○、30%超且つ50%以下のものを△、50%を超えるものを×とした。
カール性(%)=100×(2.5−a)/2.5
<通気度>
通気度は、JIS−L−1096−A法(フラジール法)に準拠して測定した。
<4.9N,14.7N,及び22.5N荷重時のタテ伸長率>
各伸長率は、JIS−L−1018−8.14.2の定荷重時伸長率(カットストリップ法)に準拠して測定した。なお、編地から幅5cmの試験片を採取し、インストロン型引張試験機につかみ間の距離20cmで取付け、引張速度10cm/minで伸長率を測定した。
<目付>
目付は、JIS−L1096の試験方法に準拠して測定した。
(実施例1)
28ゲージの4枚オサのラッセル編機を使用し、フロントオサ(第1オサ)にエステル33dtex−36fセミダル加工糸、第2オサにスパンデックス155dtex、バックオサ(第3オサ)にエステル84dtex−72fのセミダル加工糸使いとし、組織は第1オサ10/01/10/12/21/12、第2オサ11/22/00/22/11/33、第3オサ00/11/11/11/11/11組織にて編成した(図2参照)。この時の第3オサと第1オサのランナー比は11.3であった。次いでプリウエッター−プリセッター(190℃*40秒)−染色(液流染色130℃*45分)−ファイナルセット(175℃*40秒)の条件で後加工し、198コース/インチ、38ウエール/インチの経編地を得た。得られた経編地の評価結果を表1に示す。
実施例1の経編地は、4.9N荷重時の伸長率が53%で伸びやすく、14.7N荷重時の伸長率と24.5N荷重時の伸長率の比が106で伸び止まり性を有していた。また、伸長時のカールもなく、通気性に優れていた。
続いて、この経編地のシンカーループ面(第1オサ側)に粘着剤を塗布した後、50mm幅のテープ状に切断して皮膚貼着用テープとした。これを長さ30cmにカットして、下腿三頭筋に沿って貼付した。貼付した状態でテニスを1時間行って着用感を確認した。その結果、運動時のサポート力が高い着用感を示すとともに、運動後の下腿の疲れが少なかった。次に、この編地を身生地として男性用の膝上丈のコンプレッションアンダーを作成した。着用したところ、平常時の作業では締付け感が少なく動きやすいが、運動時はお尻や太ももをしっかり保持して動きやすかった。
(実施例2)
28ゲージの4枚オサのラッセル編機を使用し、フロントオサ(第1オサ)にエステル33dtex−36fセミダル加工糸、第2オサにスパンデックス155dtex、バックオサ(第3オサ)にエステル84dtex−72fのセミダル加工糸使いとし、組織は第1オサ10/01/10/12/21/12、第2オサ11/22/00/22/11/33、第3オサ00/11/11/11/11/11組織にて編成した(図2参照)。この時の第3オサと第1オサのランナー比は14.8であった。次いでプリウエッター−プリセッター(190℃*40秒)−染色(液流染色130℃*45分)−ファイナルセット(175℃*40秒)の条件で後加工し、210コース/インチ、38ウエール/インチの経編地を得た。得られた経編地の評価結果を表1に示す。
実施例2の経編地は、4.9N荷重時の伸長率が60%で伸びやすく、14.7N荷重時の伸長率と24.5N荷重時の伸長率の比が129で伸び止まり性を有していた。また、伸長時のカールもなく、通気性に優れていた。
続いて、実施例1と同様にして皮膚貼着テープを作成し、貼着して同様に評価したところ、実施例1の経編地ほどではないが、運動時にサポート力がよい着用感を示し、運動後の下腿の疲れが少なかった。
(実施例3)
28ゲージの4枚オサのラッセル編機を使用し、フロントオサ(第1オサ)にエステル33dtex−36fセミダル加工糸、第2オサにスパンデックス155dtex、バックオサ(第3オサ)にエステル84dtex−72fのセミダル加工糸使いとし、組織は第1オサ10/01/10/12/21/12、第2オサ11/22/00/22/11/33、第3オサ00/11/11/11/11/11組織にて編成した(図2参照)。この時の第3オサと第1オサのランナー比は10.9であった。次いでプリウエッター−プリセッター(190℃*40秒)−染色(液流染色130℃*45分)−ファイナルセット(175℃*40秒)の条件で後加工し、168コース/インチ、38ウエール/インチの経編地を得た。得られた経編地の評価結果を表1に示す。
実施例3の経編地は、4.9N荷重時の伸長率が35%で伸びやすく、14.7N荷重時の伸長率と24.5N荷重時の伸長率の比が112で伸び止まり性を有していた。また、伸長時のカールもなく、通気性に優れていた。
続いて、実施例1と同様にして皮膚貼着テープを作成し、貼着して同様に評価したところ、実施例1の経編地以上に運動時のサポート感が高かった。また、運動後の下腿の疲れも少なかった。
(実施例4)
28ゲージの4枚オサのラッセル編機を使用し、フロントオサ(第1オサ)にナイロン44dtex−34fセミダル加工糸、第2オサにスパンデックス155dtex、バックオサ(第3オサ)にナイロン78dtex−34fのセミダル加工糸使いとし、組織は第1オサ10/01/10/12/21/12、第2オサ11/22/00/22/11/33、第3オサ00/11/11/11/11/11組織にて編成した(図2参照)。この時の第3オサと第1オサのランナー比は8.8であった。次いでプリウエッター−プリセッター(190℃*40秒)−染色(液流染色100℃*45分)−ファイナルセット(175℃*40秒)の条件で後加工し、180コース/インチ、38ウエール/インチの経編地を得た。得られた経編地の評価結果を表1に示す。
実施例4の経編地は、4.9N荷重時の伸長率が65%で伸びやすく、14.7N荷重時の伸長率と24.5N荷重時の伸長率の比が118で伸び止まり性を有していた。また、伸長時のカールもなく、通気性に優れていた。
続いて、実施例1と同様にして皮膚貼着テープを作成し、同様に貼着して評価したところ、実施例1の経編地に比べて柔らかなサポート感があった。また、運動後の下腿の疲れも少なかった。
(実施例5)
28ゲージの4枚オサのラッセル編機を使用し、フロントオサ(第1オサ)にエステル33dtex−36fセミダル加工糸、第2オサにスパンデックス155dtex、バックオサ(第3オサ)にエステル84dtex−72fのセミダル加工糸使いとし、組織は第1オサ10/01/10/12/21/12、第2オサ11/22/00/22/11/33、第3オサ00/00/00/11/11/11組織にて編成した(図3参照)。この時の第3オサと第1オサのランナー比は8.8であった。次いでプリウエッター−プリセッター(190℃*40秒)−染色(液流染色130℃*45分)−ファイナルセット(175℃*40秒)の条件で後加工し、180コース/インチ、38ウエール/インチの経編地を得た。得られた経編地の評価結果を表1に示す。
実施例5の経編地は、4.9N荷重時の伸長率が50%で伸びやすく、14.7N荷重時の伸長率と24.5N荷重時の伸長率の比が108で伸び止まり性を有していた。また、伸長時のカールもなく、通気性に優れていた。
続いて、実施例1と同様にして皮膚貼着テープを作成し、貼着して同様に評価したところ、実施例1の経編地と同レベルの運動時のサポート感であった。また、運動後の下腿の疲れも少なかった。
(実施例6)
28ゲージの4枚オサのラッセル編機を使用し、フロントオサ(第1オサ)にエステル33dtex−12fセミダル原糸、第2オサにスパンデックス155dtex、バックオサ(第3オサ)にエステル84dtex−36fのセミダル原糸使いとし、組織は第1オサ10/01/10/12/21/12、第2オサ11/22/00/22/11/33、第3オサ00/11/11/11/11/11組織にて編成した(図2参照)。この時の第3オサと第1オサのランナー比は8.7であった。次いでプリウエッター−プリセッター(190℃*40秒)−染色(液流染色130℃*45分)−ファイナルセット(175℃*40秒)の条件で後加工し、210コース/インチ、38ウエール/インチの経編地を得た。得られた経編地の評価結果を表1に示す。
実施例6の経編地は、4.9N荷重時の伸長率が45%で伸びやすく、14.7N荷重時の伸長率と24.5N荷重時の伸長率の比が109で伸び止まり性を有していた。また、伸長時のカールもなく、通気性に優れていた。
続いて、実施例1と同様にして皮膚貼着テープを作成し、貼着して同様に評価したところ、実施例1の経編地と比べて硬めの風合であったが、運動時のサポート感はあった。また、運動後の肘の疲れも少なかった。
(比較例1)
28ゲージの4枚オサのラッセル編機を使用し、フロントオサ(第1オサ)にエステル84dtex−36fセミダル糸、バックオサ(第2オサ)にUy155dtex糸使いとし、組織は第1オサ10/01/10/12/21/12、第2オサ00/22/11/33/11/22組織にて編成した(図4参照)。次いでプリウエッター−プリセッター(190℃*40秒)−染色(液流染色130℃*45分)−ファイナルセット(175℃*40秒)の条件で後加工し、162コース/インチ、39ウエール/インチの経編地を得た。得られた経編地の評価結果を表1に示す。
比較例1の経編地は、4.9N荷重時の伸長率が90%で伸びが大きすぎ、14.7N荷重時の伸長率と24.5N荷重時の伸長率の比が143%でタテ方向に伸長し易いが伸び止まりしないためにテーピングとして使用しても効果が得られなかった。また、伸長時にカールが発生する等の問題も発生した。
(比較例2)
28ゲージの4枚オサのラッセル編機を使用し、フロントオサ(第1オサ)にエステル33dtex−36fセミダル加工糸、第2オサにスパンデックス155dtex、バックオサ(第3オサ)にエステル84dtex−72fのセミダル加工糸使いとし、組織は第1オサ10/01/10/12/21/12、第2オサ11/22/00/22/11/33、第3オサ00/11/11/11/11/11組織にて編成した(図2参照)。この時の第3オサと第1オサのランナー比は17.7であった。次いでプリウエッター−プリセッター(190℃*40秒)−染色(液流染色130℃*45分)−ファイナルセット(175℃*40秒)の条件で後加工し、210コース/インチ、38ウエール/インチの経編地を得た。得られた経編地の評価結果を表1に示す。
比較例2の経編地は、4.9N荷重時の伸長率が60%で伸びやすいが、14.7N荷重時の伸長率と24.5N荷重時の伸長率の比が163で伸び止まり性を有していないため、テーピングとして使用しても効果を得ることができなかった。
本発明の編地は、体にしっかりと装着され、使用中に緩むことがなく関節部のような大きく屈曲・伸縮する部位でも十分な固定性能と、皮膚表面の動きに追従する伸縮性とを有しているので、健康衣料、ダイエットスーツ、コンプレッションアンダーウエア、ガードル、スポーツ衣料、並びに包帯、皮膚貼着用テープなどに好適である。

Claims (3)

  1. 非弾性糸と弾性糸からな、タテ方向の伸び止め糸として非弾性糸の挿入糸が配置される経編地であって、4.9N荷重時のタテ伸長率が20〜70%であり、かつ下記式(i)で表わされる22.5N荷重時と14.7N荷重時のタテ伸長率比が100〜130であること、及び第1オサの非弾性糸と第2オサの弾性糸で地組織が構成され、第3オサに非弾性糸からなる挿入糸が配置され、下記式(ii)で表されるランナー比が7〜15であることを特徴とする弾性経編地。
    タテ伸長率比=(22.5N荷重時のタテ伸長率/
    14.7N荷重時のタテ伸長率)×100・・・(i)
    ランナー比=(第3オサのランナー/第1オサのランナー)×100・・・(ii)
  2. 第3オサの非弾性糸からなる挿入糸が捲縮性を有し、3コース以上同一ウエールでかつ1針以下の振り幅で配置されていることを特徴とする請求項に記載の弾性経編地。
  3. 第1オサの非弾性糸が0〜1針振りのニット組織で構成され、第2オサの弾性糸が1〜2針振りの挿入組織で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の弾性経編地。
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