JP4067345B2 - ダクトベント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、バタフライ弁によって開閉するダクトベントに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、自動車後部の側面におけるバンパー裏側には、ダクトベント(ダクトクォータベントとも称される)50が配設されている。前記ダクトベント50は、図5に示すように、開口52を有する短筒状の枠体51と、前記枠体51の開口52を開閉するバタフライ弁61とより構成される。前記バタフライ弁61は、ゴムシート等からなってその上部が前記枠体51内に固定され、下部が自由にされて、平常時には前記開口52を閉じるようになっている。そして、自動車のドアを閉める時や、自動車に設置されたエアコン装置の作動等によって車室内の圧力が高まると、前記バタフライ弁61が押されて前記枠体51の開口52が開き、前記開口52を通って空気が車室外へ排出され、それによってドアの閉まりを良くしたり、車内の過度の圧力増大を防止する。またドアを閉める動作を行わない自動車の走行中や停車中、あるいはエアコン装置の作動停止等によって車室内の圧力が増大しない場合には、前記バタフライ弁61が開口52を閉じ、車室外の空気が車室内に侵入するのを阻止する。なお、符号53は前記バタフライ弁61を支持するリブである。
【0003】
前記ダクトベント50は、自動車後部のボディ鋼板に形成された取付穴に、前記枠体51を挿入して取り付けられる。従来のダクトベントの取付方法として、前記枠体51のフランジ54に複数形成したネジ穴55を介してボディ鋼板にネジ止めすることが知られている(特開平9−24729号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記ネジ止め作業は、一カ所のネジ止め作業でも面倒であるのに、前記ダクトベント50においては、フランジ54に形成された複数箇所のネジ穴55の全てにおいてネジ止め作業を行わねばならず、作業性が悪い。特に、自動車の製造においては、ライン上の一工程としてダクトベント取付工程が存在するため、ダクトベント取付工程での作業性低下は、ライン全体に影響を及ぼすことになる。
【0005】
また、前記ダクトベントの取付作業性向上のため、図6に示すダクトベント70のように、枠体71の上下の側壁72,73の外面に係合爪74を設け、前記枠体71を相手物(ボディ鋼板B等)の取付穴Hに挿入して前記取付穴Hの縁部hに係合爪74を係合させることにより、ダクトベント70を取り付けることが行われている。符号75はフランジ、81はバタフライ弁である。前記フランジ75には、ゴムスポンジ等の独立気泡構造の弾性体からなるシール材76が、前記枠体71の周囲を包囲するように設けられている。前記シール材76は、前記係合爪74を前記取付穴Hの縁部hに係合させる際に、前記取付穴Hの縁部hとフランジ75間で圧縮され、前記取付穴H周囲をシールする。
【0006】
ところが、前記係合爪74を設けたダクトベント70にあっては、前記枠体71を前記取付穴Hに挿入する途中で前記シール材76が圧縮されて、前記枠体71が前記シール材76の弾性復元力を受けることになる。そのため、前記枠体71を前記シール材76の弾性復元力に打ち勝つ大なる力で取付穴H側へ強く押さないと、前記係合爪74を前記取付穴Hに係合させることができない。しかも、図6の左図のように、前記枠体71の上下一側(図では上側)のみを強く押すと、前記シール材76の変形によって前記枠体71が傾き、前記枠体71を前記取付穴Hへスムーズに挿入できなくなってしまう。
【0007】
そこで、前記枠体71の傾きを防ぐため、前記枠体71を前記取付穴Hへ途中まで一旦挿入した後、前記枠体71の上下一方(例えば下側)を片手で支持し、その状態で前記枠体71の上下他方(例えば上側)を反対の手で前記取付穴Hへ強く押し込んで、まず前記枠体71の上下一側について前記係合爪74を前記取付穴Hの縁部hに係合させ、その後、残りの側についても前記取付穴Hに強く押し込んで前記係合爪74を前記取付穴Hの縁部hに係合させるようにしている。
【0008】
ところが、前記枠体71の上下一側を片手で支持しながら、残りの片手で前記枠体71の上下他側を前記取付穴H内に強く、かつ正確に押し込む作業は容易ではなく、しかも、その際に前記シール材76が圧縮されて弾性復元力が発生するため、かなりの力を必要とする作業であった。
【0009】
特に、自動車の製造ラインのように、ダクトベントの取付相手であるボディ鋼板Bが垂直に吊り下げられた状態でダクトベント取付工程へ供給される場合、前記垂直状態のボディ鋼板Bに対し、一方の片手で前記枠体71の上下一側を支持しながら、残りの片手のみで前記枠体71の上下他側をボディ鋼板Bの取付穴Hに強く押し込む作業は、常に安定して正確にできる作業とは言い難く、作業者に多大な労力を強いることになる。
【0010】
この発明は、前記の点に鑑みなされたもので、簡単かつ正確に取付穴へ取り付けることができるダクトベントを提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、バタフライ弁により開閉される開口を有する枠体の少なくとも一組の対向する側壁の外面に係合爪を備え、前記枠体を相手物の取付穴に挿入して前記係合爪を前記取付穴に係合させるダクトベントにおいて、前記枠体の側壁外面に前記枠体の取付穴挿入方向とは反対方向へ向けて前記係合爪を突設して、前記係合爪の先端側を前記側壁外面から離れた自由端とすると共に、前記側壁の外面には前記係合爪の自由端と対向するフランジを、前記自由端から離して形成し、前記対向する側壁のうち少なくとも一方の側壁の係合爪には、前記取付穴への前記枠体の挿入途中に前記取付穴と係合する仮止め用係合部と、前記仮止め用係合部と前記取付穴との係合後における前記取付穴への前記枠体の更なる挿入によって前記取付穴と係合する本固定用係合部とを、前記仮止め用係合部が前記本固定用係合部よりも前記枠体の取付穴挿入方向側に位置するようにして設け、前記係合爪の自由端を本固定用係合部として前記フランジとの間で相手物の取付穴縁部を挟むようにし、かつ前記係合爪の自由端と基部間の外面に前記仮止め用係合部としての係合溝を形成し、前記係合溝の深さを、前記係合爪の自由端から枠体の取付穴挿入方向へ向けて大にして前記係合溝の最大深さ位置を仮止め用係合位置とすると共に、前記係合溝の最大深さ位置から前記自由端までを斜面としたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1において、フランジの係合爪側の面には、係合爪を取付穴の縁部に係合させる際に前記取付穴の縁部と前記フランジ間で圧縮される弾性体からなるシール材を設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係るダクトベントの斜視図、図2は図1の2−2断面図、図3は図1のダクトベントの取付穴への挿入取付を示す断面図である。
である。
【0014】
図1および図2に示すこの発明の一実施例に係るダクトベント10は、従来技術の項で述べたように、自動車後部のボディ鋼板Bの取付穴Hへ挿入されることにより取り付けられて車室内の換気に使用されるものであり、ダクトクォータベントとも称される。前記ダクトベント10は、枠体11と、バタフライ弁35とよりなる。
【0015】
前記枠体11は、上下の側壁12,13と、左右の側壁14,15との二組の側壁で包囲された開口16を内側に有する断面四角形の短筒形状からなる。前記枠体11内には、前記開口16を塞ぐことなく区画する複数のリブ17が形成されている。前記枠体11の外面には、前記側壁のうち少なくとも一組の対向する側壁、この例では上下の側壁12,13の外面12a,13aにそれぞれ係合爪21が形成され、また前記枠体11の一端の外周にはフランジ31が形成されている。前記枠体11において、前記フランジ31側から反対側へ向かう方向Jが取付穴挿入方向Jである。前記枠体11はポリプロピレン樹脂等、適宜の合成樹脂等で構成される。
【0016】
前記リブ17は、上辺が短辺、底辺が長辺となった台形の縦リブで構成され、前記左右の側壁14,15と平行にされて複数個並列に配設されている。前記リブ17は、前記フランジ31側の辺17aが上向きの斜辺とされて、該斜辺17aで前記バタフライ弁35を支持するようになっている。
【0017】
前記係合爪21は、前記枠体11の上下の側壁12,13の外面12a,13aに、前記フランジ31寄りに所要数、この例では上下の側壁12,13にそれぞれ2個(計4個)が、上下の側壁12,13で対称となるように突設されている。前記係合爪21は、前記取付穴挿入方向Jとは反対方向Kを向くようにして側壁12,13の外面12a,13aに基部22が固定され、前記フランジ31側を向く先端が側壁12,13の外面12a,13aから離れた自由端23とされている。このように上下の側壁12,13の外面12a,13aに突設された係合爪21は、上下方向からの押圧により撓んで、前記側壁12,13の外面12a,13aに接近することができる。また、前記係合爪21は、前記基部22側から自由端23側になるほど、前記係合爪21と前記側壁12,13の外面12a,13aとの距離mが大になっている。
【0018】
前記係合爪21には、仮止め用係合部24と本固定用係合部28が設けられている。前記仮止め用係合部24は、前記係合爪21の外面に、前記自由端23から前記取付穴挿入方向Jへ向けて深さが大になるようにして形成された係合溝25で構成される。前記係合溝25の最大深さ位置26は、この例では、前記自由端23と前記基部22間のほぼ中間位置とされている。さらに前記係合溝25の最大深さ位置26の底面26aは、前記取付穴Hの縁部hを正しく仮止め可能なように、前記ボディ鋼板Bにおける取付穴H縁部hの厚みに相当する幅とされ、しかもほぼ平面にされている。前記係合溝25の最大深さ位置26から前記自由端23までは斜面(テーパー)27となっており、前記取付穴Hの縁部hが前記自由端23へ移動し易いようになっている。また、この例では、前記係合溝25の最大深さ位置26と前記自由端23までの距離は、前記上下の側壁12,13の係合爪21において等しくされ、前記最大深さ位置26に取付穴H縁部hが仮止めされた際に前記ボディ側鋼板Bの取付穴Hと前記枠体11とが正しい位置関係となるようになっている。
【0019】
前記本固定用係合部28は、この実施例では係合爪21の自由端23で構成され、前記フランジ31から所要間隔離れて位置するようにされている。
【0020】
前記フランジ31は、前記自由端23で構成される本固定用係合部28と対向するように形成され、前記本固定用係合部28との間で前記ボディ鋼板Bの取付穴Hの縁部hを挟むようになっている。前記本固定用係合部28と前記フランジ31との間隔は、前記ボディ鋼板Bにおける取付穴Hの縁部hを確実に挟むことができる寸法とされる。この実施例では、弾性体からなるシール材32を、前記フランジ31の前記係合爪側の面31aに貼着し、前記シール材32を介して取付穴Hの縁部hを前記本固定用係合部28と前記フランジ31間で挟持するようになっており、前記挟持時に圧縮されたシール材32の厚み+取付穴Hの縁部hの厚みが、前記本固定用係合部28と前記フランジ31との間隔とされている。前記シール材32は、前記枠体11の側壁外周を包囲し、かつ前記取付穴Hの縁部hとフランジ31間で圧縮可能となる位置に設けられる。前記シール材32を構成する弾性体としては、ゴムスポンジ等の独立気泡構造のものが、止水性が良好なために好ましい。
【0021】
前記バタフライ弁35は、ゴムシート等の可撓性シートで構成され、前記枠体11内に前記フランジ31側から前記リブ17の斜辺17a上に配設されて、上端が前記枠体11内に固定され、下部が自由にされている。前記バタフライ弁35は、平常時、自重で前記リブ17の斜辺17aに当接して前記開口16を閉じる。また、自動車のドアを閉めたり、エアコンの作動等で前記車室内の圧力が増大した際、前記バタフライ弁35は、前記リブ17側から押されて前記上端を支点として前記フランジ31側へ揺動し、それによって前記リブ17の斜辺17aから離れ、前記枠体11の開口16を開ける。
【0022】
前記構成からなるダクトベント10の取付を説明する。図3の(A)に示すように、前記ボディ鋼板Bに形成された取付穴Hへ、前記ダクトベント10の枠体11を取付穴挿入方向Jに沿って、前記フランジ31とは反対側の端部11aから挿入する。前記取付穴Hの寸法Dは、前記係合爪21の本固定用係合部28間の寸法d1より小であって、しかも前記係合爪21の仮止め用係合部24間の寸法d2よりも僅かに小とされ、さらに前記上下の側壁12,13の外面12a,13a間の寸法d3よりも大とされる。すなわち、d1>d2>D>d3となっている。
【0023】
前記取付穴Hへ前記ダクトベント10の枠体11を挿入していくと、その途中で、図3の(B)のように、前記取付穴Hの縁部hが、前記上下の側壁12,13における係合爪21の仮止め用係合部24に前記最大深さ位置26で係合し、前記ダクトベント10が前記取付穴Hに仮止めされる。これによって、前記ダクトベント10は前記取付穴Hに対して正しい姿勢、この例では直角に仮止めされる。
【0024】
また、前記枠体11が前記取付穴Hに対して多少傾斜した状態で挿入される場合、例えば前記枠体11の傾斜によって上側の側壁12が下側の側壁13よりも前記取付穴Hに深く挿入される場合には、前記取付穴Hへの枠体11の挿入途中において、前記上側の側壁12では係合爪21の仮止め用係合部24が前記取付穴Hの縁部hに係合し、前記下側の側壁13では係合爪21の仮止め用係合部24が前記取付穴Hの位置に至っていない状態を生じ、その状態で前記枠体11が前記取付穴Hに対して予備仮止めされる。このように、前記枠体11を傾斜したまま前記取付穴Hに挿入しても、途中で予備仮止め状態を経るため、その時点で前記枠体11の傾きを修正することができ、その修正によって、この例では前記下側の側壁13においても、前記係合爪21の仮止め用係合部24を前記取付穴Hの縁部hに係合させ、図3の(B)に示すように、前記枠体11を正しい姿勢で仮止めすることができる。この仮止めによって、前記枠体11は前記ボディ鋼板Bの取付穴Hに仮保持されるため、前記枠体11を作業者が片手で支えなくてもよくなる。
【0025】
その後、更に前記ダクトベント10の枠体11を取付穴挿入方向Jに沿って前記取付穴Hへ押し込むと、前記仮取止め用係合部24の最大深さ位置26から前記自由端23までの斜面27が、前記ボディ鋼板Bの取付穴Hの縁部hで前記枠体11の側壁12,14側へ押されながらスムーズに前記取付穴Hを通過し、最後に前記自由端23の前記本固定用係合部28が前記取付穴Hを通過する。その際、作業者は前記係合爪21が位置する枠体11の上部又は下部を順に前記フランジ31側から前記ボディ鋼板B側へ押して、前記取付穴Hへ前記枠体11を更に挿入するのであるが、前記枠体11が前記取付穴Hに仮止めされていて前記枠体を片手で支える必要がないため、両手で前記フランジ31の上部又は下部を前記取付穴H側へ押すことができ、作業を容易に行うことができる。しかも、前記仮止め状態から前記枠体11の上部又は下部(例えば上部)をフランジ31側から押す際には、押していない側(例えば下部)が前記取付穴Hに仮止めされた状態になっているため、前記枠体11が大きく傾くことがなく、前記取付穴Hへの枠体11の挿入が妨げられるおそれがない。
【0026】
前記係合爪21の自由端23の本固定用係合部28が前記取付穴Hを通過することによって、図3の(C)に示すように、前記取付穴Hの縁部hが前記本固定用係合部28と前記フランジ31とで挟まれる。さらには前記フランジ31に貼着されているシール材32が、前記本固定用係合部28と前記フランジ31との間で必要量圧縮される。それによって、前記ダクトベント10は前記ボディ鋼板Bの取付穴Hに正確に、しかもガタツキなく取り付けられ、止水性能を発揮する。特に、前記実施例では、前記係合爪21の自由端23を本固定用係合部28として、前記自由端23の本固定用係合部28と前記フランジ31間で前記取付穴Hの縁部を挟持して前記ダクトベント10の枠体11を本固定するため、前記ダクトベント10に水平方向の力が加わっても、前記係合爪21における自由端23の本固定用係合部28あるいはフランジ31が、前記取付穴Hの縁部hと衝突して係合が解除されることがないので、前記ダクトベント10を取付穴Hに確実に保持することができる。
【0027】
なお、前記実施例では、前記枠体の上下の側壁とも係合爪に仮止め用係合部と本固定用係合部を設けたが、上下何れか一方の側壁における係合爪に仮止め用係合部と本固定用係合部を設け、他方の側壁では係合爪に本固定用係合部のみを設け、仮止め用係合部を設けないものであってもよい。その場合でも、前記枠体を取付穴に挿入する途中に、一方の側壁の係合爪で一旦仮止め係合されるため、その後、取付穴へ枠体を正しく、かつ確実に挿入するのが容易になる。また、前記実施例では、上下の側壁に係合爪を設けたが、左右の側壁に係合爪を設けてもよい。さらに、前記実施例では、前記係合爪の自由端を本固定用係合部とし、前記自由端の本固定用係合部とフランジ間で取付穴の縁部を挟持することにより、前記枠体の確実な係合取付を行えるようにしたが、本発明は、前記本固定用係合部を前記係合爪の自由端に設けず、係合爪の基部と自由端間の外面に設けてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、この発明によれば、ダクトベントにおける枠体の係合爪に仮止め用係合部と本固定用係合部を、仮止め用係合部が本固定用係合部よりも枠体の取付穴挿入方向側に位置するように設けたため、枠体を取付穴に挿入して取り付ける際に、簡単、かつ正しく、しかも確実にダクトベントを取り付けることができる。
【0029】
特に、自動車の製造ラインでは、ボディ鋼板が垂直に吊り下げられた状態でダクトベントの取付工程へ搬送されてくるため、ダクトベントをボディ鋼板の取付穴に対して、常に正しい姿勢で挿入するのは容易ではないが、この発明では、挿入途中で枠体が仮止めされるため、その後の本固定までスムーズかつ確実に枠体を取付穴へ挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係るダクトベントの斜視図である。
【図2】 図1の2−2断面図である。
【図3】 図1のダクトベントの取付穴への挿入取付を示す断面図である。
【図4】 ダクトベントが取り付けられた自動車の側面図である。
【図5】 従来のネジで取り付けられるダクトベントの斜視図である。
【図6】 係合爪で取り付けられるダクトベントの不具合を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ダクトベント
11 枠体
12,13,14,15 側壁
16 開口
21 係合爪
23 自由端
24 仮止め用係合部
25 係合溝
28 本固定用係合部
31 フランジ
35 バタフライ弁
B ボディ鋼板(相手物)
H 取付穴
h 取付穴縁部
J 枠体の取付穴挿入方向
Claims (2)
- バタフライ弁により開閉される開口を有する枠体の少なくとも一組の対向する側壁の外面に係合爪を備え、前記枠体を相手物の取付穴に挿入して前記係合爪を前記取付穴に係合させるダクトベントにおいて、
前記枠体の側壁外面に前記枠体の取付穴挿入方向とは反対方向へ向けて前記係合爪を突設して、前記係合爪の先端側を前記側壁外面から離れた自由端とすると共に、前記側壁の外面には前記係合爪の自由端と対向するフランジを、前記自由端から離して形成し、
前記対向する側壁のうち少なくとも一方の側壁の係合爪には、前記取付穴への前記枠体の挿入途中に前記取付穴と係合する仮止め用係合部と、前記仮止め用係合部と前記取付穴との係合後における前記取付穴への前記枠体の更なる挿入によって前記取付穴と係合する本固定用係合部とを、前記仮止め用係合部が前記本固定用係合部よりも前記枠体の取付穴挿入方向側に位置するようにして設け、
前記係合爪の自由端を本固定用係合部として前記フランジとの間で相手物の取付穴縁部を挟むようにし、かつ前記係合爪の自由端と基部間の外面に前記仮止め用係合部としての係合溝を形成し、
前記係合溝の深さを、前記係合爪の自由端から枠体の取付穴挿入方向へ向けて大にして前記係合溝の最大深さ位置を仮止め用係合位置とすると共に、前記係合溝の最大深さ位置から前記自由端までを斜面としたことを特徴とするダクトベント。 - フランジの係合爪側の面には、係合爪を取付穴の縁部に係合させる際に前記取付穴の縁部と前記フランジ間で圧縮される弾性体からなるシール材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のダクトベント。
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