JP4066716B2 - 位置検出センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁性体の位置を検出する位置検出センサに関し、例えば、自動車のシートの位置を検出するシート位置検出センサとして利用可能な位置検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の位置検出センサとしては、米国特許第6,053,529号公報に記載されるものがある。この技術においては、車両のシート側のレールに固定されたセンサーフランジと、凹状の磁気センサを備えており、シートの移動に伴って磁気センサの内側にセンサーフランジが通過する構造となっている。ここで、センサーフランジは磁気センサを遮蔽する部分と遮蔽しない部分の2段階の長さをもつ。センサーフランジが磁気センサを遮蔽する場合と遮蔽しない場合で磁気特性が変化するため、磁気センサがON―OFF作動し、シートの位置を検出できるようになっている。
【0003】
しかし、このような構造では、シートに設置されるセンサーフランジの両側に磁気センサを配置するためのスペースが必要になるため、搭載性が悪い。
【0004】
これを回避するには、特開000−310646号公報に開示されるような、回転センサに使用されるホールICを使用する技術を用いることが考えられる。これは、ホールICと磁石の対を設け、被検出部の接近、非接近をホールICで検出するもので、被検出部材の片側にセンサを配置することができるので、小型化が可能になるものである。
【0005】
本出願人は、ホールICと磁石を使って車両のシートの位置を検出する技術を特願2001−363413号にて出願している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の技術においては、センサと被検出部材との間のギャップを小さくとれるが、上記シートの位置を検出する際には、センサと被検出部材であるセンサーフランジとの間のばらつきが大きくなると、センサ出力が十分得られないため、取り付け精度を向上する必要がある。
【0007】
そこで、本発明は、センサと被検出部材の間の位置関係のばらつきが大きい場合でも検出が可能とし、通常の取り付け方法でも十分な出力を得ることを課題とする。
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載のように、第1のヨークと、該第1のヨークの両側に対向する磁極が前記ヨークを介して向き合うように置かれた2個の磁石とを備え前記第1のヨークは前記2個の磁石の磁極面と対面する2つの面の中心を結ぶ線の中点から垂直方向に突出する形状を有する突出部を有し、前記磁石の前記第1のヨークと対向する2つの面の中心を結ぶ線と平行で、かつ前記第1のヨークの突出部とは離間された位置に配置された第2のヨークと、前記第1のヨークの突出部と前記第2のヨークとの間に置かれた磁気検出素子とを更に備え、前記第1および第2のヨークおよび前記2つの磁石とは離間された位置に配置され、かつ前記第1のヨークの突出部の突出方向と平行な方向に移動する磁性体の位置を検出する
【0009】
これによれば、被検出部材が離れた位置にある場合、磁気検出素子は2個の磁石の磁力線が打ち消しあう位置に置かれるため、磁気検出素子は磁束密度の変化を検出しない。一方、被検出部材が近傍まで近接した場合、被検出部材に近い磁石の磁力線の多くが被検出部材の内部を通過するため、磁気検出素子のある部分を通過する磁束密度が高くなる。一方、被検出部材から遠い磁石の磁力線はほとんど変化しないため、磁気検出素子は磁束密度を検出するようになる。このように、被検出部材の有無によって、磁気検出素子は磁束密度があることを検出するか、またはゼロを検出するため、多少、被検出部材との間にばらつきがあっても、被検出部材の有無を検出しやすくなる。
【0010】
また、第1のヨークと、該第1のヨークの両側に対向する磁極が前記ヨークを介して向き合うように置かれた2個の磁石とを備え前記第1のヨークは前記2個の磁石の磁極面と対面する2つの面の中心を結ぶ線の中点から垂直方向に突出する形状を有する突出部を有し、前記磁石の前記第1のヨークと対向する2つの面の中心を結ぶ線と平行で、かつ前記第1のヨークの突出部とは離間された位置に配置された第2のヨークと、前記第1のヨークの突出部と前記第2のヨークとの間に置かれた磁気検出素子とを更に備えた。
【0011】
これによれば、被検出部材が離れた位置にある場合、磁気検出素子は2個の磁石の磁力線が打ち消しあう位置に置かれるため、磁気検出素子は磁束密度の変化を検出しない。一方、被検出部材が近傍まで近接した場合、被検出部材に近い磁石の磁力線の多くが被検出部材の内部を通過するため、磁気検出素子のある部分を通過する磁束密度が高くなる。一方、被検出部材から遠い磁石の磁力線はほとんど変化しないため、磁気検出素子は磁束密度を検出するようになる。このように、被検出部材の有無によって、磁気検出素子は磁束密度があることを検出するか、またはゼロを検出するため、多少、被検出部材との間にばらつきがあっても、被検出部材の有無を検出しやすくなる。また、磁力線は第1のヨークの突起部を通過しやすくなるため、磁気検出素子を通る磁力線が多くなり、より磁束密度の変化を検出しやすくなる。
【0012】
更に、請求項に記載のように、前記第2のヨークは、前記第1のヨークの前記磁石と対向する面の幅及び前記磁石の第1のヨークと対面する幅と同じ幅である部分を有するとともに、前記磁気検出素子の近傍まで伸びる突起部を有するようにした。
【0013】
これによれば、磁力線は第2のヨークの突起部を通過しやすくなるため、磁気検出素子を通る磁力線が多くなり、より磁束密度の変化を検出しやすくなる。
【0014】
また、請求項に記載のように、請求項1に記載した第1組の2つの磁石と第1のヨークと、第1組の2つの磁石の磁極の組み合わせが反対の磁極になるように第2のヨークを介して対面する第2組の2つの磁石を有する第2のヨークを前記第1のヨークと離間して配置し前記第1のヨークと前記第2のヨークの間に置かれた磁気検出素子とを備えた。
【0015】
これによれば、被検出部材が離れた位置にある場合、磁気検出素子は4個の磁石の磁力線が打ち消しあう位置に置かれるため、磁気検出素子は磁束密度の変化を検出しない。一方、被検出部材が近傍まで近接した場合、被検出部材に近い磁石の磁力線の多くが被検出部材の内部を通過するため、磁気検出素子のある部分を通過する磁束密度が高くなる。一方、被検出部材から遠い磁石の磁力線はほとんど変化しないため、磁気検出素子は磁束密度を検出するようになる。このように、被検出部材の有無によって、磁気検出素子は磁束密度があることを検出するか、またはゼロを検出するため、多少、被検出部材との間にばらつきがあっても、被検出部材の有無を検出しやすくなる。請求項1、2の構成に対して、磁石が倍になり、より磁気検出素子を通る磁力線が多くなり、より磁束密度の変化を検出しやすくなる。
【0016】
更に、請求項に記載のように、請求項において、前記第1のヨークは、前記磁気検出素子の近傍まで伸びる突出部を有するようにした。
【0017】
これによれば、磁力線は第1のヨークの突起部を通過しやすくなるため、磁気検出素子を通る磁力線が多くなり、より磁束密度の変化を検出しやすくなる。
【0018】
更に、請求項に記載のように、請求項3ないし請求項4において、前記第2のヨークは、前記磁気検出素子の近傍まで伸びる突出部を有するようにした。
【0019】
これによれば、磁力線は第2のヨークの突起部を通過しやすくなるため、磁気検出素子を通る磁力線が多くなり、より磁束密度の変化を検出しやすくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施態様)
図1〜4は本発明の第1の実施形態に係る位置検出センサの部分断面図を示すものである。
【0021】
図1及び2において、ケース10はコネクタ部11を備える。コネクタ部11は端子12及び13を有し、後述する磁気検出素子の出力を図示しないワイヤハーネスを通して電子制御回路等に送信できるようになっている。ケース10の内部には、2個の対抗する極をもつ磁石14及び15が設けられている。磁石14及び15の間には第1ヨーク16の基礎部17が置かれている。この基礎部17から、2個の磁石の間を結ぶ線の中心から垂直方向に離れた位置まで伸びる突起部18が延びている。更にその先には、所定量だけ離間して第2ヨーク20が置かれている。第1ヨーク16、第2ヨーク20はそれぞれ磁性材でできている。第2ヨーク20は、磁石14及び15の間の図示上下の高さと同じ高さになっている。第1ヨーク16の突起部18と第2ヨーク20の間に間隙には磁気検出素子19が置かれている。磁気検出素子19は磁束密度を検出できるもので、ホールICなどを使用している。磁気検出素子19は突起部18の延長方向の磁束を検出可能な向きで配置されている。
【0022】
図3、図4に示すように、磁石14及び第2ヨーク20の図示上方に、スライドして移動可能な被検出部材21が設けられている。被検出部材21は磁性材である。この被検出部材21は、図示しないが、シートの位置を検出する場合には、センサーフランジの一部を突出させるか、または切り欠いたり、穴を明けて形成する。センサーフランジをシートに固定する場合はセンサを車体に固定させるが、この逆であってもかまわない。
【0023】
図3は被検出部材21が遠ざかった場合、図4は被検出部材21が近接した場合を示す。図3においては、磁石14及び15は図示上方をN極としている。この場合、磁石14の磁力線は、磁石14のN極から出て、空間を通り、第2ヨーク20、磁気検出素子19、突起部18を通ってS極に戻る。磁石14の磁力線は、磁気検出素子19の場所において図示左方向となる。一方、磁石15の磁力線は、磁石15のN極から出て、第1ヨーク16の基礎部17、突起部18、磁気検出素子19、第2ヨーク20及び、空間を通ってS極に戻る。磁石14の磁力線は、磁気検出素子19の場所において図示右方向となる。よって、磁気検出素子19の領域においては、2つの磁石の磁束が互いに打ち消しあい、磁束密度はほぼ0となるため、磁気検出素子19は磁束密度の変化を検出せず、OFF信号を出力する。
【0024】
図4の状態においては、磁石14の磁力線は、磁石14のN極から出て、被検出部材21、第2ヨーク20、磁気検出素子19、突起部18を通ってS極に戻る。被検出部材21が磁気回路の一部となるため、磁束の多くが被検出部材21を通って磁気検出素子19に流れる。一方、磁石15の磁力線は、図3の状態と変わらない。よって、磁気検出素子19の領域においては、磁石14からの磁束が勝り、磁束の平衡が崩れ、磁気検出素子19は磁束密度の変化を検出し、ON信号を出力する。
【0025】
上記ON信号、OFF信号は、端子12及び13の同通及び遮断で行うが、逆であってもよい。また、端子12及び13から電流変化あるいは電圧変化を出力としてもよい。
【0026】
上記構成においては、磁束密度0の領域を広く確保することができるため、磁気検出素子19の取り付け誤差を吸収することが可能となり、また、磁石の温度特性の影響をキャンセルすることができるため、小型で組み付け性を向上させ、高性能化の効果がある。
【0027】
尚、第1ヨーク16の基礎部17の厚さは、突起部18の厚さと同じでもよい。
【0028】
(第2実施態様)
上記第1の実施態様では、1組の磁石を用いたが、磁石を2組としてもよい。この場合の例を第2の実施態様として図5及び図6に示す。図5は被検出部材21が遠ざかった場合、図6は被検出部材21が近接した場合を示す。ケースについては第1の実施態様と同一である。
【0029】
第2の実施態様において、2個の対抗する極をもつ磁石22及び23の対が設けられている。この対に対して平行に、2個の対抗する極をもつ磁石25及び26の対が設けられている。磁石22及び23の間には第1ヨーク24が置かれている。磁石25及び26の間には第2ヨーク27が置かれている。第1ヨーク24、第2ヨーク27はそれぞれ磁性材でできている。第1ヨーク24、磁石22及び23は、第2ヨーク27、磁石25及び26に対して線対称な位置関係にあり、双方の中点にあたる領域には磁気検出素子19が置かれている。磁気検出素子19は図示左右方向の磁束を検出可能な向きで配置されている。磁石23のS極と磁石6のN曲の間には磁性材の磁性部材28が配置されている。ここでは、磁石22及び23は図示上方をN極としており、磁石25及び26は図示上方をS極としている。
【0030】
図5の状態の場合、磁石22の磁力線は、磁石22のN極から出て、空間を通り、磁石25のS極に入り、N極から出て、第2ヨーク27、磁気検出素子19、第1ヨーク24を通って磁石22のS極に戻る。一方、磁石23の磁力線は、磁石23のN極から出て、第1ヨーク24、磁気検出素子19、第2ヨーク27を通って磁石6のS極に入り、N極から出て、磁石23のS極に戻る。この状態で、磁石22及び25による磁束と、磁石23及び26による磁束は、磁気検出素子19の配置された領域において打ち消される。磁気検出素子19の配置された領域における磁束の均衡が成立し、磁気検出素子19は磁束密度の変化を検出せず、OFF信号を出力する。
【0031】
図6の状態の場合、磁石22の磁力線は、磁石22のN極から出て、被検出部材21を通り、磁石25のS極に入り、N極から出て、第2ヨーク27、磁気検出素子19、第1ヨーク24を通って磁石22のS極に戻る。一方、磁石23の磁力線は、図5の状態とほぼ同じになる。この状態では、磁石22の磁力線に対して、磁石23の磁力線の磁束密度は、空間が広い分、低くなる。よって、磁気検出素子19の配置された領域における磁束の均衡は崩れるため、磁気検出素子19は磁束密度の変化を検出し、ON信号を出力する。
【0032】
(第3実施態様)
図7及び図8に第3の実施態様を示す。図7は被検出部材21が遠ざかった場合、図8は被検出部材21が近接した場合を示す。ケースについては第1の実施態様と同一である。磁石14、15、第1ヨーク16及びその基礎部17と突起部18、及び磁気検出素子19は第1実施態様と同様の構造を持っている。
【0033】
第3の実施態様において、第1ヨークの図示右側には、所定量だけ離間して第2ヨーク29が置かれている。第2ヨーク29は、磁石14及び15を結ぶ線と平行で、磁石14及び15の間の図示上下の高さと同じ高さの平行部30と、この平行部30から第1ヨーク16に向けて突出した突起部31を備えている。第1ヨーク16の突起部18と第2ヨーク29の突起部31の間には磁気検出素子19が置かれている。
【0034】
図7の状態の場合、磁石14の磁力線は、磁石14のN極から出て、空間を通り、平行部30、突起部31、磁気検出素子19、突起部18、基礎部17を通って磁石14のS極に戻る。一方、磁石15の磁力線は、磁石15のN極から出て、突起部18、磁気検出素子19、突起部31、平行部30を通り、空間を介して磁石15のS極に戻る。磁石14による磁束と、磁石15による磁束は、磁気検出素子19の配置された領域において打ち消される。磁気検出素子19の配置された領域における磁束の均衡が成立し、磁気検出素子19は磁束密度の変化を検出せず、OFF信号を出力する。
【0035】
図8の状態の場合、磁石14の磁力線は、磁石14のN極から出て、被検出部材21を通り、平行部30、突起部31、磁気検出素子19、突起部18、基礎部17を通って磁石14のS極に戻る。一方、磁石15の磁力線は、図7の状態とほぼ同じになる。この状態では、磁石14の磁力線に対して、磁石15の磁力線の磁束密度は、空間が広い分、低くなる。よって、磁気検出素子19の配置された領域における磁束の均衡は崩れるため、磁気検出素子19は磁束密度の変化を検出し、ON信号を出力する。
【0036】
(第4実施態様)
図9及び図10に第4の実施態様を示す。図9は被検出部材21が遠ざかった場合、図10は被検出部材21が近接した場合を示す。ケースについては第1の実施態様と同一である。磁石14、15、第1ヨーク16及びその基礎部17と突起部18、及び磁気検出素子19は第1実施態様と同様の構造を持っている。
【0037】
第4の実施態様において、磁石14、15の図示右側には、所定量だけ離間して、磁石32、33が平行に置かれている。磁石32、33の極性は磁石14、15と反対になるように置かれている。第2ヨーク34は、磁石32及び33の間に挟まれた平行部35と、この平行部35から第1ヨーク16に向けて突出した突起部36を備えている。第1ヨーク16の突起部18と第2ヨーク34の突起部36の間には磁気検出素子19が置かれている。
【0038】
図9の状態の場合、磁石14の磁力線は、磁石14のN極から出て、空間を通り、磁石32のS極に入り、磁石32のN極から平行部35、突起部36、磁気検出素子19、突起部18、基礎部17を通って磁石14のS極に戻る。一方、磁石15の磁力線は、磁石15のN極から出て、突起部18、磁気検出素子19、突起部36、平行部35を通り、磁石33のS極に入り、磁石33のN極から空間を介して磁石15のS極に戻る。磁石14及び32による磁束と、磁石15及び33による磁束は、磁気検出素子19の配置された領域において打ち消される。磁気検出素子19の配置された領域における磁束の均衡が成立し、磁気検出素子19は磁束密度の変化を検出せず、OFF信号を出力する。
【0039】
図10の状態の場合、磁石14の磁力線は、磁石14のN極から出て、被検出部材21を通り、磁石32のS極に入り、磁石32のN極から平行部35、突起部36、磁気検出素子19、突起部18、基礎部17を通って磁石14のS極に戻る。一方、磁石15の磁力線は、図9の状態とほぼ同じになる。この状態では、磁石14、32の磁力線に対して、磁石15、33の磁力線の磁束密度は、空間が広い分、低くなる。よって、磁気検出素子19の配置された領域における磁束の均衡は崩れるため、磁気検出素子19は磁束密度の変化を検出し、ON信号を出力する。
【0040】
以上説明した実施態様において、被検出部材がある場合とない場合の磁束密度の変化を測定したところ、上記第1実施態様では26mT、上記第3実施態様では29mTとなった。従来の回転センサに使用されるホールICでは、検出するギャップの形状が異なるため単純に比較できないが、大体、倍以上のギャップの検出が可能となる。また、第3実施態様のように、第2ヨークに突起部を設けることで約10%だけ効率が上昇した。
【0041】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明においては、被検出部材の有無によって、磁束密度が実質的に0もしくは有限の値のいずれかに切り替わる領域に磁気検出素子を配置したので、被検出部材の有無を検出しやすくなる。よって、車両のシートのように、組み付け時のばらつきや、移動時のオフセット等によって、被検出部材とセンサとの間のギャップが大きくなっても、十分被検出部材の有無を検出が可能になる。また、被検出部材の片側にセンサを配置するだけでよいので、搭載性がよい。
【0042】
尚、請求項1に記載したように、第1ヨークに突起部を設けることで、磁気検出素子に導かれる磁力線が集中するので、より高性能のセンサとなり、被検出部材とセンサとの間のギャップが更に大きくなっても十分被検出部材の有無を検出が可能になる。
【0043】
また、請求項2に記載したように第2ヨークに突起部を設けることで、磁気検出素子に導かれる磁力線が集中するので、より高性能のセンサとなり、被検出部材とセンサとの間のギャップが更に大きくなっても十分被検出部材の有無を検出が可能になる。
【0044】
また、請求項3に記載したように、2組の対となる磁石を用いることで、磁気検出素子に導かれる磁力線が大きくなるので、より高性能のセンサとなり、被検出部材とセンサとの間のギャップが更に大きくなっても十分被検出部材の有無を検出が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る位置検出センサの部分断面図である。
【図2】図1の位置検出センサの側面図である。
【図3】第1の実施形態に係る位置検出センサにおいて被検出部材が遠い場合の磁気回路図である。
【図4】第1の実施形態に係る位置検出センサにおいて被検出部材が近接した場合の磁気回路図である。
【図5】第2の実施形態に係る位置検出センサにおいて被検出部材が遠い場合の磁気回路図である。
【図6】第2の実施形態に係る位置検出センサにおいて被検出部材が近接した場合の磁気回路図である。
【図7】第3の実施形態に係る位置検出センサにおいて被検出部材が遠い場合の磁気回路図である。
【図8】第3の実施形態に係る位置検出センサにおいて被検出部材が近接した場合の磁気回路図である。
【図9】第4の実施形態に係る位置検出センサにおいて被検出部材が遠い場合の磁気回路図である。
【図10】第4の実施形態に係る位置検出センサにおいて被検出部材が近接した場合の磁気回路図である。
【符号の説明】
10 ケース
11 コネクタ部
12及び13 端子
14、15、22、23、25、26、32及び33 磁石
16、24 第1ヨーク
17 基礎部
18、31及び36 突起部
19 磁気検出素子
20、27、29及び35 第2ヨーク
21 被検出部材
30及び35 平行部

Claims (5)

  1. 第1のヨークと、該第1のヨークの両側面に対向する磁極が前記ヨークを介して向き合うように置かれた2個の磁石とを備え、前記第1のヨークは前記2個の磁石の磁極面と対面する2つの面の中心を結ぶ線の中点から垂直方向に突出する形状を有する突出部を有し、前記磁石の前記第1のヨークと対向する2つの磁極面の中心を結ぶ線と平行で、かつ前記第1のヨークの突出部とは離間された位置に配置された第2のヨークと、前記第1のヨークの突出部と前記第2のヨークとの間に置かれた磁気検出素子とを更に備え、前記第1および第2のヨークおよび前記2つの磁石とは離間された位置に配置され、かつ前記第1のヨークの突出部の突出方向と平行な方向に移動する磁性体の位置を検出する位置検出センサ。
  2. 請求項1において、前記第2のヨークは、前記第1のヨークの前記磁石と対向する面の幅及び前記磁石の第1のヨークと対面する幅と同じ幅である部分を有するとともに、前記磁気検出素子の近傍まで伸びる突起部を有することを特徴とする請求項1に記載の磁性体の位置を検出する位置検出センサ。
  3. 請求項1に記載した第1組の2つの磁石と第1のヨークと、第1組の2つの磁石の磁極の組み合わせが反対の磁極になるように第2のヨークを介して対面する第2組の2つの磁石を有する第2のヨークを前記第1のヨークと離間して配置し、前記第1のヨークと前記第2のヨークの間に置かれた磁気検出素子とを備えた請求項1ないし請求項2のいずれかひとつに記載の磁性体の位置を検出する位置検出センサ。
  4. 請求項3において、前記第1のヨークは、前記磁気検出素子の近傍まで伸びる突出部を有することを特徴とする磁性体の位置を検出する位置検出センサ。
  5. 請求項3ないし請求項4のいずれかひとつにおいて、前記第2のヨークは、前記磁気検出素子の近傍まで伸びる突出部を有することを特徴とする磁性体の位置を検出する位置検出センサ。
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