JP4066562B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電磁継電器、特に、その可動鉄片の装着構造に特徴を有する電磁継電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電磁継電器として、例えば、図16に示す構成のものがある(登録実用新案第2570572号参照)。この電磁継電器では、ベース100の下方収容部101aに可動接触片102及び固定接触片103が対向配設されている。また、ベース100の上方収容部101bには電磁石ブロック104が収容されている。また、電磁石ブロック104の上方には可動鉄片105が配設され、前記可動接触片102とはカード106によって連結されている。前記可動鉄片105にはヒンジバネ107が設けられている。ヒンジバネ107には係止部108が形成されている。電磁石ブロック104の端面には係止受部(図示せず)が形成されている。そして、ヒンジバネ107をベース100と電磁石ブロック104との隙間に挿入し、係止部108を係止受部に係止することにより、可動鉄片105の組付けが行えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ヒンジバネ107は、可動鉄片105の回動をスムーズに行えるように薄肉に形成されている。このため、前記隙間への挿入時、変形しやすいという問題がある。また、斜めに挿入されやすく、適切に組付けできなくなるという問題もある。この場合、単に、ベース100等でヒンジバネ107の両側縁をガイドするだけでは、次の問題がある。すなわち、ヒンジバネ107はプレス加工されるので、縁部にバリが形成される。そして、この縁部をガイドするベース100等は樹脂製である。このため、バリによってガイド部分が削れ、発生した樹脂屑が内部空間に飛散し、場合によっては接点表面に付着して接触不良を発生させる恐れがある。一方、バリを除去するのでは、作業工数が増え、コストアップを招来する。
【0004】
そこで、本発明は、可動鉄片を組付ける際、ヒンジバネが変形したり、斜めに挿入されたり、あるいは、樹脂屑を発生させることのない構成を備えた電磁継電器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
矩形板状のベースの片面に配置され、軸心方向が前記片面と平行な鉄心にスプールを介してコイルを巻回してなる電磁石ブロックを励磁・消磁して可動鉄片を回動し、可動接触片を駆動することにより、該可動接触片の可動接点を、対向配設した固定接触片の固定接点に開閉する電磁継電器において、
前記ベースと電磁石ブロックとの間で、前記ベースに、
前記軸心方向と平行となり、側方に開口する挿入部を形成すると共に、該挿入部の開口から内部へと延びる溝状のガイド部と、
前記挿入部を構成する内面のいずれかに形成される係止受部と、
を設ける一方、
前記可動鉄片に、プレス加工により形成されるヒンジバネを設け、
該ヒンジバネは、
一端部が、前記可動鉄片に固定され、他端部が、少なくとも一方の側縁を、前記プレス加工により形成されるバリが内側に向かうように折り曲げることにより形成され、前記挿入部のガイド部へと挿入されることにより、外面がガイド部の外側内面に圧接状態でガイドされる折曲部と、
前記挿入部に挿入されることにより、前記係止受部に係止する係止部と、
を備えたものである。
【0006】
この構成により、ベースに電磁石ブロックを組付けた状態で、可動鉄片のヒンジバネを挿入部に挿入すると、折曲部がガイド部にガイドされ、傾くことがない。ヒンジバネ自体は、折曲部によって強度が高められ、薄肉であっても変形することがない。そして、係止部が係止受部に係止することにより脱落不能となり、可動鉄片の装着が完了する。
【0007】
前記折曲部は、前記ガイド部の外側内面に圧接状態でガイドされる湾曲面を有すると、加工上、ヒンジバネの縁部に形成されるバリが、ガイド部に摺接することがない点で好ましい。
【0008】
なお、前記折曲部には、前記係止部を形成するようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。
【0010】
図1は、本実施形態に係る電磁継電器の分解斜視図である。
【0011】
この電磁継電器は、大略、ベース1と、このベース1に設けられる電磁石ブロック2、絶縁部材3、接触片4及びケース5から構成されている。
【0012】
ベース1は、図2に示すように、厚肉部6と薄肉部7とからなる矩形板状である。厚肉部6は隔壁1aによって幅方向に2つに区画され、そこには幅方向に溝状の第一圧入受部8a,8b及び第二圧入受部9a,9bが形成されている。
【0013】
図3(a)に示すように、第一圧入受部8a,8b及び第二圧入受部9a,9bの両端部には、後述するように接触片4の圧入突部51a,51b、57a,57bがそれぞれ圧入されるようになっている。また、各圧入受部8a,8b及び9a,9bには、ベース1の他端側に向かう逃ガシ凹部11a,11bがそれぞれ形成されている。前記第一圧入受部8a,8bの底面端部と逃ガシ凹部11aの一方の底面には、第一固定接触片45の各端子部52を挿通するための第一挿通孔14a及び14bがそれぞれ穿設されている。一方、第二圧入受部9の各逃ガシ凹部11bの底面には、可動接触片47の各端子部60aを挿通するための第二挿通孔15がそれぞれ穿設されている。
【0014】
また、前記ベース1の厚肉部6と薄肉部7とは、第三圧入受部16によって仕切られている。第三圧入受部16は、厚肉部6側に突出する接触片圧入部17と、この接触片圧入部17の両側に位置し、さらに上方に突出する断面略L字形のガイド部18とからなる。接触片圧入部17には、対向する側壁32内面に、上縁から下方に向かう圧入溝19を形成されている。ガイド部18は、後述する絶縁部材3をガイドするためのものである。
【0015】
前記ベース1の薄肉部7は、反り等を防止するためにリブ20により補強され、そこには矩形状の圧入孔21が3箇所にそれぞれ形成されている。また、薄肉部7には、前記ガイド部18の一方の近傍2箇所に第三挿通孔22aが、他方の近傍1箇所に第三挿通孔22bがそれぞれ穿設されている。また、薄肉部7には、一端側の上面中央部に係止凹部23aが、その両側に溝部23bがそれぞれ形成されている。溝部23bの外側内面23cは、後述する可動鉄片30に設けるヒンジバネ36のガイド部となっている。さらに、薄肉部7の一端縁部からは係合突部24が突出している。
【0016】
電磁石ブロック2は、図4に示すように、鉄心25にスプール26を介してコイル27を巻回した電磁石部28に、略L字形のヨーク29を一体化したもので、一端側には図5に示す可動鉄片30が配設されている。スプール26の一端側鍔部26aの上部両端が斜めに形成され、中央部が切り欠かれることにより一対のガイド片31が形成されている。また、スプール26の一端側鍔部26aには、両側縁下半部及び下縁から側壁32及び底壁33が延設されている。側壁32にはコイル27の両端部がそれぞれ巻き付けられるコイル端子34が圧入・一体化されている。また、底壁33には、前記ベース1の係合突部24が係合する係合孔35が穿設されている。前記電磁石ブロック2は、後述するように、ベース1に対してヒンジバネ36を挿入可能とする隙間(挿入部)Cを形成するように組み付けられる。
【0017】
可動鉄片30には、図5に示すように、ヒンジバネ36が一体化されている。ヒンジバネ36は、プレス加工により、矩形状の板バネの中央部を略H字形に切除し、さらに略L字形に折り曲げたものである。ヒンジバネ36の一端部は、可動鉄片30にかしめ固定されている。一方、ヒンジバネ36の他端部には係止爪37が切り起こされている。この係止爪37は、ベース1と電磁石ブロック2の間に形成される挿入部に挿入され、ベース1の係止凹部23aに係止されるようになっている。また、ヒンジバネ36の他端部両側縁には、前記プレス加工時に発生するバリが内側に位置するように、折曲部36aが形成されている。折曲部36aは、前記ベース1に形成した溝部23bに挿入され、その側面が溝部23bの外側内面23cに当接するようになっている。これにより、ヒンジバネ36及び可動鉄片30を幅方向に位置決め可能である。このとき、バリは内側に位置しているため、前記溝部23bの内面に直接接触することがなく、従ってベース1から樹脂屑が発生することもない。また、折曲部36a自身も弾性を有するため、位置決め状態が安定する。なお、前記折曲部36aは、さらに内側に折り曲げることにより、外側に湾曲面を形成し、この湾曲面を溝部23bの外側内面23cに当接させるようにしてもよい。これにより、バリの形成位置を気にすることもなく、ヒンジバネ36を完成することが可能となる。また、前記折曲部36aは、2つ設けるようにしたが、いずれか一方のみとしてもよい。
【0018】
また、可動鉄片30の上部には係止部38が形成され、そこにはカード39の一端部が係止されるようになっている。カード39は、図6に示すように、略枠体形状で、他端部には下方に延在するストッパ部40が形成され、その端部には係止突部41が形成されている。ストッパ部40のストッパ面40aは、前記ベース1のガイド部18に当接し、カード39の移動範囲を規制するようになっている。また、カード39には、前記スプール26の各ガイド片31が位置するガイド穴42が形成されている。ガイド穴42はカード39の安定した移動を可能とするためのものである。
【0019】
絶縁部材3は、図7に示すように、一端側にのみ開口する筒状で、底壁33には前記ベース1の各圧入孔21にそれぞれ圧入するための圧入突起43が形成されている。また、前記絶縁部材3の側壁下部内面にはガイド溝44がそれぞれ形成され、電磁石ブロック2のヨーク29が圧入されるようになっている。
【0020】
接触片4は、第一固定接触片45及び第二固定接触片46と、それらの間に配設される可動接触片47とからなり、いずれも1極タイプである。
【0021】
第一固定接触片45は、図8(a)に示すように、導電性材料をプレスして略矩形板状としたものである。この第一固定接触片45は、下縁中央部から上方に向かって切欠部45aが形成されている。この切欠部45aは、ベース1の隔壁1aとの干渉を回避するためのものである。また、第一固定接触片45の上部には単一の第一固定接点48がかしめ固定されている。また、第一固定接触片45の側縁部には切欠部49がそれぞれ形成され、その下方側は切欠部49の上方部分よりも幅広の第一圧入部50となっている。この第一圧入部50は、両側部に板厚方向に突出する第一圧入突部51をそれぞれ形成することにより、前記ベース1の第一圧入受部8a,8bにそれぞれ圧入可能となっている。また、前記第一固定接触片45の下端部は、切欠部45aによって分離され、その一方には第一端子部52が形成されている。
【0022】
第二固定接触片46は、図9(a)に示すように、導電性材料をプレスし、中央部に切欠部46aを形成することにより二股とすると共に、それらの下端部に略直角に屈曲する屈曲部53を形成したものである。この第二固定接触片46の上部は、第二固定接点54がかしめ固定される固定接点部55となっている。固定接点部55の下方側は幅狭の第二圧入部56となっている。この第二圧入部56は、その上方側両縁部に板厚方向に突出する第二圧入突部57をそれぞれ形成することにより、前記ベース1の第二圧入受部9a,9bにそれぞれ圧入可能となっている。また、前記一方の屈曲部53の先端には略直角に延在する第二端子部58が形成され、前記ベース1の第二挿通孔15を挿通して下方に突出するようになっている。
【0023】
可動接触片47は、図10(a)に示すように、導電性材料をプレスすることにより形成される板状の接触片部59と、この接触片部59にかしめ固定される端子部60a,60bとから構成されている。
【0024】
前記接触片部59の上半部には、切除部61によって可動接点部62と、その両側に位置する駆動片63とが形成されている。可動接点部62には両面に位置するように可動接点64がかしめ固定されている。また、各駆動片63の上部側縁には、半円で、内縁を切り起こされた係止受部65がそれぞれ形成されている。各係止受部65には、前記カード39の係止突部41がそれぞれ係止されるようになっている。一方、前記接触片部59の下半部は、中央の切欠部66により一対の脚部45a,45bに分離されている。このように、前記接触片部59は、切除部61及び切欠部66により、駆動片63を駆動する際に必要な力を小さく抑えることができ、両側に設けた駆動片63により均等で安定した動作を得ることができるようになっている。前記端子部60a,60bは、前記接触片部59の切欠部66によって分離された各脚部45a,45bにそれぞれかしめ固定されている。一方の端子部60aには、前記ベース1の第三挿通孔22aを貫通する第三端子部60cが形成されている。
【0025】
なお、前記各接触片4には、前述のシングル接点を備えた1極タイプのほか、図8(b),図9(b),図10(b)に示すようにツイン接点を備えた1極タイプや、図8(c),図9(c),図10(c)に示すように2分割される2極タイプがある。但し、これらいずれの接触片4であっても、前述と全く同一構成のベース1に組み付けることができる。また、前記両接触片4は、2分割したか否かで相違しているに過ぎず、2分割するまでは全く同一形態である。したがって、最終の切除又は切断工程を除き、全て同一の製造ラインで製造することができ、タイプの違いによる余分なコストはかからない。また、前記1極タイプの各接触片4には、一対の端子部を備えた高電力用(図3(b)参照)と、1つの端子部を備えた低電力用(図3(c)参照)とがある。
【0026】
ケース5は、図1に示すように、前記ベース1の外縁と、電磁石ブロック2のスプール26の鍔部とに嵌合し、各構成部品を被覆するようになっている。ケース5の天井面にはガス孔67が穿設され、内部を真空にしたり、あるいは、不活性ガスを注入した後、封止されるようになっている。
【0027】
続いて、前記電磁継電器の組立方法について説明する。ここでは、高電力用の電磁継電器について説明する。
【0028】
まず、ベース1の各圧入部に各接触片4を組み付ける。第一固定接触片45は、その第一圧入部50(第一圧入突部51)を、上方からベース1の第一圧入受部8a,8bにそれぞれ圧入し、挿通孔14bから端子部52を突出させることにより組み付ける。第二固定接触片46は、その第二圧入部56(第二圧入突部57)を、上方からベース1の第三圧入受部16に形成した圧入溝19に圧入し、挿通孔22bから端子部58を突出させることにより組み付ける。このとき、屈曲部53は薄肉部7に配設され、リブ20から突出することはない。可動接触片47は、端子部60a,60bを、上方からベース1の第二圧入受部9a,9bにそれぞれ圧入し、その端子部60cを挿通孔15から突出させることにより組み付ける。このように、各接触片4の組付けは、全てベース1の上方から行うことができ、ベース1の方向を変更する必要がないので、効率的に行うことが可能である。
【0029】
各接触片4の取付けが完了すれば、図12に示すように、ベース1に絶縁部材3を組み付ける。絶縁部材3は、その一端縁部をガイド部18によってガイドすると共に、圧入突起43を圧入孔21に圧入することにより固定する。これにより、前記第二固定接触片46の屈曲部53を絶縁部材3によって完全に被覆でき、両部材間に十分な絶縁状態を維持しつつ、屈曲部53を電磁石ブロック2の下方に配設することが可能となる。
【0030】
続いて、ベース1に、予め別工程で組み立てた電磁石ブロック2を組み付ける。電磁石ブロック2は、その一端部が前記絶縁部材3内に収容されるように、ベース1の一端側から組み付ける。電磁石ブロック2は、ヨーク29の両側縁部を絶縁部材3のガイド溝44に圧入されると共に、スプール26の係合孔35にベース1の係合突部24を係合されることにより固定される。
【0031】
次いで、ベース1に、ヒンジバネ36を取り付けた可動鉄片30を組み付ける。ここでは、ヒンジバネ36の一端部をベース1と電磁石ブロック2との間の挿入部に挿入する。このとき、ヒンジバネ36の折曲部36aがベース1の溝部23bに侵入し、折曲部36aの側面が溝部23bの外側内面23cに当接することにより、幅方向の位置決めがなされる。そして、係止爪37がベース1の係止凹部23aに係止されることにより、可動鉄片30は回動可能に支持される。
【0032】
その後、可動鉄片30と可動接触片47とをカード39で連結する。カード39は、電磁石ブロック2が組み付けられるベース1のガイド部18によって移動範囲を規制されるので、第二固定接点54に対する可動接点64の押込量を正確に一定量に維持することが可能となる。
【0033】
最後に、ベース1及び電磁石ブロック2の一部にケース5を嵌合することにより、各構成部品を被覆し、嵌合部分等をシール剤でシールした後、ガス孔67を封止することにより電磁継電器を完成する。
【0034】
次に、前記電磁継電器の動作について説明する。
【0035】
電磁石部28が無励磁の状態では、可動接触片47自身の弾性力により、その可動接点64を第二固定接触片46の第二固定接点54に閉成している。このとき、前述のように、ベース1に設けたガイド部18によってカード39の移動範囲が規制されているので、第二固定接点54に対する可動接点64の押込量を一定に維持し、所望の接触信頼性を得ることができる。
【0036】
そして、電磁石部28を励磁すると、可動鉄片30が鉄心25の端部に吸引されて回動し、カード39を介して可動接触片47を第一固定接触片45に向かって撓ませる。これにより、可動接点64は第二固定接点54から離間し、第一固定接触片45の第一固定接点48に閉成する。
【0037】
ところで、前記実施形態では、ベースに、図8(a),図9(a)及び図10(a)に示すシングル接点の1極タイプの接触片4を組み付けるようにしたが、図8(b),図9(b)及び図10(b)に示す構成の接触片4を組み付けることにより、ツイン接点の1極タイプとすることができる。また、図8(c),図9(c)及び図10(c)に示す構成の接触片4を組み付けることにより、図11に示すように、2極タイプとすることができる。
【0038】
なお、図11に示す2極タイプの場合、図12及び図13に示すように、ベース1の上面に、第二固定接触片46a,46bの各屈曲部53の間に第一溝部69を形成し、絶縁部材3の底面に、前記第一溝部69に対向する位置に第二溝部70を形成するのが好ましい。これにより、ベース1を幅狭に構成しても、両屈曲部53の間の沿面距離を十分に取ることが可能となる。但し、前記溝部69,70は、いずれか一方を残る他方に係合する突条で構成しても、同様に十分に沿面距離を取ることができる。
【0039】
前記実施形態では、可動鉄片30に一体化するヒンジバネ36を図5に示すように構成したが、図14や図15に示す構成としてもよい。
【0040】
図14では、ヒンジバネ70に形成される折曲部71は、両側縁部を下方に向かって略直角に折り曲げ、さらにその一部を内側に折り曲げることにより弾性係止部72を形成した構成となっている。一方、ベース1に形成される溝部73は、外側内面73aが前記折曲部71の外面に当接し、内側内面73bが弾性係止部72を外側に弾性変形させるように形成されている。また、溝部73には、ベース1の内側に前記弾性係止部72が形状復帰して係止される係止受部74が形成されている。これにより、折曲部71のみにより、可動鉄片30の位置決めのみならず、脱落防止も行うことが可能である。また、折曲部71の外面により位置決めできるので、バリが摺接することにより樹脂屑が発生することもない。
【0041】
図15では、ヒンジバネ80に形成される折曲部81は、両側縁から略L字形に切り欠いて形成した舌片を斜め下方に折り曲げた構成となっている。一方、ベース1に形成される溝部82は、外側内面82aが前記折曲部81の外縁に当接し、底面82bが前記折曲部81を弾性変形させるように形成されている。また、溝部82の底面82bには、前記折曲部81が形状復帰して係止される係止凹部83が形成されている。これにより、図14に示すものと同様に、折曲部81のみにより、可動鉄片30の位置決めのみならず、脱落防止も行うことが可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る電磁継電器によれば、可動鉄片に設けるヒンジバネの少なくとも一方の側縁に、ガイド部にガイドされる折曲部を形成したので、ヒンジバネは折曲部によって補強され、挿入部に挿入する際に変形することはない。また、折曲部はガイド部によってガイドされるので、ヒンジバネが斜めに挿入されることはない。さらに、バリの発生するヒンジバネの縁部は内側に位置し、湾曲面がガイド部によってガイドされるので、樹脂屑が形成されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る電磁継電器とそのケースを示す分解斜視図である。
【図2】 図1のベースの斜視図である。
【図3】 図2の平面図である。
【図4】 図1の電磁石ブロックの斜視図である。
【図5】 図1の可動鉄片の斜視図である。
【図6】 図1のカードの斜視図である。
【図7】 図1の絶縁部材の斜視図である。
【図8】 図1の第一固定接触片の斜視図である。
【図9】 図1の第二固定接触片の斜視図である。
【図10】 図1の可動接触片の斜視図である。
【図11】 他の実施形態に係る電磁継電器の斜視図である。
【図12】 図11の断面図である。
【図13】 図11の絶縁部材の斜視図である。
【図14】 他の実施形態に係る可動鉄片の分解斜視図(a)及び斜視図(b)である。
【図15】 他の実施形態に係る可動鉄片の分解斜視図(a)及び斜視図(b)である。
【図16】 従来例に係る電磁継電器の分解斜視図である。
【符号の説明】
1…ベース
2…電磁石ブロック
7…薄肉部
23a…係止凹部(係止受部)
23b…溝部(挿入部)
30…可動鉄片
36…ヒンジバネ
36a…折曲部
37…係止爪

Claims (2)

  1. 矩形板状のベースの片面に配置され、軸心方向が前記片面と平行な鉄心にスプールを介してコイルを巻回してなる電磁石ブロックを励磁・消磁して可動鉄片を回動し、可動接触片を駆動することにより、該可動接触片の可動接点を、対向配設した固定接触片の固定接点に開閉する電磁継電器において、
    前記ベースと電磁石ブロックとの間で、前記ベースに、
    前記軸心方向と平行となり、側方に開口する挿入部を形成すると共に、該挿入部の開口から内部へと延びる溝状のガイド部と、
    前記挿入部を構成する内面のいずれかに形成される係止受部と、
    を設ける一方、
    前記可動鉄片に、プレス加工により形成されるヒンジバネを設け、
    該ヒンジバネは、
    一端部が、前記可動鉄片に固定され、他端部が、少なくとも一方の側縁を、前記プレス加工により形成されるバリが内側に向かうように折り曲げることにより形成され、前記挿入部のガイド部へと挿入されることにより、外面がガイド部の外側内面に圧接状態でガイドされる折曲部と、
    前記挿入部に挿入されることにより、前記係止受部に係止する係止部と、
    を備えたことを特徴とする電磁継電器。
  2. 前記折曲部は、前記ガイド部の外側内面に圧接状態でガイドされる湾曲面を有することを特徴とする請求項1に記載の電磁継電器。
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