JP4066028B2 - フィルムスキャナ - Google Patents

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Description

本発明は、光源からの光線をフィルムキャリアに導く照明光学系を備え、このフィルムキャリアに送られる写真フィルムの画像情報を光電変換して取り込む光電変換部を備えているフィルムスキャナに関し、詳しくは、光源からの光線をフィルムキャリアに導くための技術に関する。
従来、上記のように構成されたフィルムスキャナとして、複数のLEDチップを主走査方向に沿って直線的に備えて成る赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光源からの光線を集光レンズ71で平行光線化し、このように平行光線化した光線を単一に光軸に沿って直接的に送り出す、又は、ハーフミラー73を介して単一の光軸上に送り出し、更に、この光線を、光軸上に配置した集光レンズ75によって写真フィルム22の近傍に配置した散光板77(拡散板)に結像させる形態で集光することで、この散光板77で光線を拡散させ、写真フィルム22の近傍位置から写真フィルム22を照明するものがある(例えば、特許文献1参照・番号は文献中のものを引用)。
特開2000‐244705号公報 (段落番号〔0033〕〜〔0044〕、〔0053〕〜〔0061〕、図4)
フィルムキャリアにセットした写真フィルムを副走査方向に搬送しながら、スキャンゲートに達した位置の写真フィルムの主走査方向に沿うライン状の領域の画像情報を光電変換して取り込む構造のフィルムスキャナの場合、拡散手段によって主走査方向での光線の光量を平均化させることが取得した画像データの質を高める点において重要である。また、このように光電変換を行う場合には、スキャンゲートに導かれる光線の光量が多いほどスキャニング速度を高め得るものとなる。このような理由を考えると、特許文献1のように散光板を備えたものでは、取得した画像データの質を高めるものであるが、散光板を備えたことによる光線の損失が大きく、散光板で散光した光線をスキャンゲードに集光させる集光レンズ等を備えることが望ましい。
しかしながら、例えば、拡散板からの光線を集光させるために集光レンズを用いた場合には、この集光レンズがスキャンゲートに対して比較的近い位置に配置されるものであることから塵埃が付着した場合には、塵埃が付着した部位を透過する光線の光量が低下し、光電変換された画像データに影響を与える点において改善の余地がある。つまり、スキャンゲートに導かれる光線は、主走査方向における光量が均一であることが理想であるものの、スキャンゲートの近傍に集光レンズを配置した場合には、集光レンズに付着した塵埃によって主走査方向での光量が不均一な状態に陥りやすく、画像データに与える影響が多きくなり易いのである。このような不都合は、スキャンゲートの部位において写真フィルムを水平方向に搬送する構造のフィルムスキャナのように、スキャンゲートから塵埃が落下する可能性が高いものにおいて顕著に現れる。特に集光レンズは、この集光レンズを透過する光線を吸収するため、光線の光量低下が避けられないものであった。
本発明の目的は、光線の光量低下を少なくしながら、塵埃の影響をできるだけ低減して高品質の画像データを取得し得るフィルムスキャナを合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、光源からの光線をフィルムキャリアに導く照明光学系を備え、このフィルムキャリアに送られる写真フィルムの画像情報を光電変換して取り込む光電変換部を備えているフィルムスキャナにおいて、前記照明光学系が、前記フィルムキャリアの下側に配置された前記光源と、この光源からの光線を上方に拡散させる拡散手段と、この拡散手段で拡散した光線を前記フィルムキャリアのスキャンゲートに集光する集光手段とを備えると共に、この集光手段は、前記拡散手段からの光線を屈折させることによって前記スキャンゲートに導く集光レンズで構成され、この集光レンズは、前記光源から前記スキャンゲートに光線を導く光軸を含む領域に該集光手段を構成する部材が存在しない空き空間としての開口が形成されている点にある。
この構成により、拡散手段からの光線を、集光手段がスキャンゲートに集光させることが可能となり、また、拡散手段からの光線を光軸に沿って減衰させることなくスキャンゲートに導くことが可能となる。また、拡散手段からの光線は集光レンズによって効率的にスキャンゲートに集光するものとなり、また、スキャンゲートから塵埃が浸入して集光レンズに付着することがあっても、塵埃が付着する部位は光軸から離間しているので、スキャンゲートに導かれる光線の主走査方向での光量分布に影響を与え難いものとなる。その結果、光線の光量低下を回避しながら、塵埃の影響を低減し、良好なカラーバランスを維持した高品質の画像データを取得し得るフィルムスキャナが構成された。特に、本発明では、光線の光量低下が回避されるので、スキャニング速度を高め得る効果も奏する。
本発明は、前記光源として、赤色に発光する複数の発光ダイオードを直線的に配置した発光ダイオード群と、緑色に発光する複数の発光ダイオードを直線的に配置した発光ダイオード群と、青色に発光する複数の発光ダイオードを直線的に配置した発光ダイオード群との少なくとも3種の発光ダイオード群を備えると共に、これらの発光ダイオード群からの光線を合流させて前記拡散手段に導く光学系を備えても良い。
この構成により、3種の発光ダイオード群からの光線により白色の光線を作り出してスキャンゲートに導くことが可能となり、例えば、ハロゲンランプを用いたもののように過大な熱の発生を招くことなくカラー写真フィルムのスキャニングを可能にする。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施の形態〕
図1に示すように、光源部としての光源ユニットA、フィルムキャリアB、レンズユニットC、光電変換部としての光電変換ユニットDを備えて写真フィルムFの画像情報をデジタル信号化して取り込むフィルムスキャナが構成されている。
このフィルムスキャナは、現像済みの写真フィルムFのサイズ(135サイズ、240サイズ、120・220サイズ等)に対応したフィルムキャリアBを装着自在に構成されると共に、光源ユニットAからの光線をフィルムキャリアBに支持された写真フィルムFに照射する照明光学系と、写真フィルムFを透過した光線をレンズユニットCから前記光電変換ユニットDに導く結像光学系とを備えている。結像光学系としてのレンズユニットCは、写真フィルムFの主走査方向に沿う領域からの可視光画像を光電変換ユニットDに内蔵したCCD( Charge Coupled Device)型のラインセンサの光電変換面に結像させると同時に、写真フィルムFの主走査方向に沿う領域からの赤外光画像を光電変換ユニットDに内蔵した赤外光(IR)用のCCD( Charge Coupled Device)型のラインセンサの光電変換面に結像させるよう機能するものであり、前記光電変換ユニットDは、写真フィルムFの可視光画像をR(赤)、G(緑)、B(青)の三原色に対応したデジタル信号化した画像データ(可視光データ)として取得すると同時に、写真フィルムFのゴミや傷に起因する赤外光画像をゴミや傷に対応する欠陥データ(赤外光データ)として取得するよう構成されている。
前記光源ユニットAは、図2〜図4に示すように、前記三原色及び赤外光を送り出すよう、多数の発光ダイオード1を基板P(後述する第1、第2、第3基板P1、P2、P3の3つの基板の総称)において主走査方向に直線状に配置した光源としての発光ダイオードアレイLED(発光ダイオード群の一例、後述する発光ダイオードアレイG−LED、B−LED、R・IR−LEDの3種の発光ダイオードアレイの総称)を具備し、この発光ダイオードアレイLEDからの光線を合流させ白色光線とした状態で上方に向けて送り出すよう構成されている。前記フィルムキャリアユニットBは、長手方向を主走査方向に沿う姿勢に設定したスリット状のスキャンゲートSGが形成されると共に、写真フィルムFを長手方向(副走査方向)に往復搬送するよう搬送機構としての複数の圧着型の搬送ローラ20を備えて構成されている。
前記レンズユニットCは、フィルムキャリアBに支持された写真フィルムFの画像を前記光電変換ユニットDに内蔵した前記ラインセンサの光電変換面に対して任意の拡大率で結像させるようズーム型の光学レンズ5を備えている。前記光電変換ユニットDは、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色に対応した3ライン型のCCDラインセンサ6と赤外光(IR)を感知する1ライン型のCCDラインセンサ7とを内蔵すると共に、前記光学レンズ5からの可視光を透過させ、赤外光を反射させるダイクロイック型のスプリッター8を内蔵している。
スキャニングを行う際には、取り込む画像の画素数に基づいて、光学レンズ5による拡大率(主走査方向での画素数)が設定されると同時に、フィルムキャリアBでの写真フィルムFの搬送速度(副走査方向での画素数)が設定され、この設定の後に、写真フィルムFに対して光線を照射する状態で、前記搬送ローラ20を駆動することにより写真フィルムFを設定された速度で搬送し、この搬送速度と同期したタイミングで光電変換ユニットDのCCDラインセンサ6、7において主走査方向に沿うライン状の画像情報を取り込む処理が行われる。この処理が行われることにより、写真フィルムFのコマに対応する赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の2次元の画像データを得ると同時に、写真フィルムFのコマに対応する赤外光(IR)の2次元画像データの構造を有する欠陥データを得るものとなる。この欠陥データを生成した後には、欠陥データに基づき、画像データにおける傷や塵埃等の欠陥位置が特定され、この欠陥位置の画像データに対して、ニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法等による補間処理を行うことにより、画像データの欠陥部分を修復できるものとなっている。
前記照明光学系は、前記発光ダイオードアレイLEDからの光線を合流させて上方に送り出す合流光学系と、この合流光学系からの光線を拡散させる拡散手段としての拡散板13と、この拡散板13で拡散された光線を前記スキャンゲートSGに集光させる集光手段としての集光ミラーGとで構成されている。
具体的に説明すると、前記光源ユニットAは樹脂成形品で成る上部ケース10と、アルミニウム合金で成る下部ケース11とを重ね合わせることにより内部に空間を形成した構造を具備し、下部ケース11の外面には複数のフィン状の放熱部11Fを一体的に形成し、この放熱部11Fに対して冷却風を供給する一対の電動型のファン15を下部ケース11の外部に配置している。前記内部空間に対して第1、第2、第3基板P1、P2、P3夫々に支持される形態で発光ダイオードアレイG−LED、B−LED、R・IR−LEDを備え、これらの発光ダイオードアレイG−LED、B−LED、R・IR−LEDからの光線を平行光線化するシリンドリカルレンズ型の平行化レンズ12を備え、これらの平行化レンズ12を介して送り出された光線を合流させるダイクロイック型のミラーM(後述する第1ミラーM1、第2ミラーM2の総称)を備えている。
前記内部空間の底面部に第1基板P1と、第2基板P2とを支持し、この内部空間の側壁部に第3基板P3支持している。第1基板P1にチップ状の多数の緑色の発光ダイオード1を主走査方向に直線状に配置して成る緑色の発光ダイオードアレイG−LEDを備え、第2基板P2にチップ状の多数の青色の発光ダイオード1を主走査方向に直線状に配置して成る青色の発光ダイオードアレイB−LEDを備え、第3基板P3にチップ状の多数の第1、第2赤色の発光ダイオード1と、チップ状の多数の赤外光の発光ダイオード1とを交互に主走査方向に配置した赤色・赤外光の発光ダイオードアレイR・IR−LEDを備えている。夫々の発光ダイオードアレイLEDに対応する位置に、夫々の発光ダイオードアレイからの光線を平行光線化するよう、夫々の発光ダイオード1に焦点位置を設定した平行化レンズ12を備えている。
つまり、緑色の発光ダイオードアレイG−LEDからの光線を上方に送る縦姿勢の第1光軸L1上に前記平行化レンズ12を配置し、青色の発光ダイオードアレイB−LEDからの光線を上方に送る縦姿勢の第2光軸L2上に前記平行化レンズ12を配置し、赤色・赤外光の発光ダイオードアレイR・IR−LEDからの光線を水平方向に送る横向き姿勢の第3光軸L3上に前記平行化レンズ12を配置している。尚、第1、第2、第3光軸L1、L2、L3は、夫々の発光ダイオードアレイLEDの形成方向(主走査方向)での中央位置で、かつ、前記基板Pに垂直となる仮想直線として設定されたものであり、第1光軸L1の延長上方に前記スキャンゲートSGが配置されている。
前記第1光軸L1に沿って送られる光線を拡散させる位置に前記拡散板13を配置してあり、前記第1光軸L1上に第1ミラーM1を配置し、この第1ミラーM1に対して前記青色の発光ダイオードアレイB−LEDからの光線及び赤色・赤外光の発光ダイオードアレイR・IR−LEDからの光線とを送るよう第3光軸L3の位置を設定し、この第3光軸L3上に第2ミラーM2を配置し、この第2ミラーM2に対して前記青色の発光ダイオードアレイB−LEDからの光線を送るよう前記第2光軸L2の位置を設定している。つまり、第2光軸L2に沿って送られる光線は第2ミラーM2での反射により第3光軸L3と一致する位置に送られ、この第3光軸L3に沿って送られる光線は第1ミラーM1での反射により第1光軸L1と一致する位置に送られるよう光学的な位置関係が設定され、このように3種の発光ダイオードアレイLEDからの光線を平行化レンズ12で平行化し、第1、第2ミラーM1、M2で合流させる光学系で前記合流光学系が構成されている。
緑色の発光ダイオードアレイG−LEDを備えた部位を例に挙げて基板Pの詳細を説明すると、図5に示すように、熱伝導率が高いアルミニウム製の基材の表面にセラミック材料等の絶縁層を形成した積層構造の基板Pの絶縁層の表面に対して、前述したチップ状の発光ダイオード1を主走査方向に沿って直線状にダイボンディングにより固定している。また、この基板Pにおいて前記発光ダイオード1の近傍位置に対して矩形の枠体2、反射体3夫々を発光ダイオードアレイLEDの形成方向(主走査方向)と並行する姿勢で固定し、チップ状の発光ダイオード1と、基板Pに形成したプリント配線部Paとをボンディングワイヤ4で結線することにより、プリント配線部Paからの電力により発光ダイオード1を発光させ得るものにしている。前記枠体2と反射体3とは耐熱性に優れた液晶性ポリマーによって一体形成されたものであり、前記反射体3は、発光ダイオード1と対向する側に対して傾斜姿勢の反射面3aを備えている。
尚、前記緑色の発光ダイオード1の波長は400〜480nm、青色の発光ダイオード9の波長は520〜560nm、赤色の発光ダイオード1の波長は620〜750nm、赤外光の発光ダイオード1の波長は830〜950nmのものが使用されている。前記第1ミラーM1は緑色の発光ダイオード1からの波長(400〜480nm)の光線を透過させ、これ以外の波長の光線を反射させる性能のものを使用し、前記第2ミラーM2は赤色光と赤外光と発光ダイオード1からの波長(620〜750nm及び830〜950nm)の光線を透過させ、青色の発光ダイオード1からの光線(520〜560nm)を反射させる性能のものを使用している。
前記拡散板13は、主走査方向での長さが、前記発光ダイオードアレイLEDの主走査方向の長さより充分に長く、副走査方向での幅が、前記平行化レンズ12の副走査方向での幅より充分に大きい幅に形成されたサイズのビーム整形ディフューザ(LSD)が使用されている。この拡散板13は、図6に示すように、平坦な板状の樹脂製の素材の表面に微細な突出部13aを多数形成した拡散面を備えており、素材の表面に対して直交する姿勢の軸Xに沿って入射した光線を設定された角度θとなる範囲に拡散させる機能を有するものである。この拡散板13では、同図に示す如く入射した光線を拡散させる角度θとして30〜40度程度の性能のもの(軸Xを中心として頂点の角度θが30〜40度程度となる円錐形に拡散する性能のもの)を使用している。
前記拡散板13と前記スキャンゲートSGとの間に前記集光手段としての集光ミラーGを配置している。つまり、集光ミラーGは、拡散板13からの光線を下方に全反射させる一対の板状の第1反射体31と、この第1反射体31で反射された光線を前記スキャンゲートSGの側に全反射させる一対の板状の第2反射体32とで構成され、これら第1反射体31と第2反射体32とは、前記第1光軸L1から離間する位置に配置されることによって、光源からの光線をスキャンゲートSGに導く光軸(L1)に沿う領域に対して該集光手段を構成する部材(ミラー)が存在しない空き空間を形成してある。そして、第1反射体31で反射させた光線を、前記第1光軸L1を挟んで対向する側の第2反射体32に送り、第2反射体32で反射させた光線を前記スキャンゲートSGに送るよう夫々の角度が設定されている。
つまり、この集光ミラーGはスキャンゲートSGの鉛直下方位置に空き空間を形成することにより、スキャンゲートSGから落下した塵埃を反射体の反射面に付着させないようにして、スキャンゲートSGに送られる光線の光量の均一な状態に維持できるものにしている。前記第1、第2反射体31、32は、樹脂板の表面に真空蒸着等の手段により金属材で成る反射膜を形成したものであって良く、また、金属板の一方の面を鏡面に仕上げたものであっても良い。特に、第1、第2反射体31、32は、凹面鏡や凸面鏡、あるいは、凹面鏡と凸面鏡との組み合わせたものであって良い。
図3に示すように、フィルムキャリアBには、集光ミラーGの周囲からの空気を吸引する吸引ファン25を備えており、スキャンゲートSGから落下する塵埃を気流とともに排出できるよう構成している。このように吸引ファン25を備えたことにより、集光ミラーGを構成する第1、第2反射体31、32に対する塵埃の付着を回避できるものにしているのである。尚、図面においては、集光ミラーGと吸引ファン25とをフィルムキャリアBに備えているが、光源ユニットAに支持する構造であっても良い。
この構成により、写真フィルムFのスキャニングを行う場合には、写真フィルムFのサイズに適合したフィルムキャリアBをスキャナ本体に装着し、そのフィルムキャリアBに写真フィルムFをセットした状態で、スキャニングを開始することにより、緑色の発光ダイオードアレイG−LEDからの光線と、青色の発光ダイオードアレイB−LEDからの光線と、赤色・赤外光の発光ダイオードアレイR・IR−LEDからの光線とが第1光軸L1上で合流し白色光として上方に送られ、拡散板13で拡散されることにより主走査方向での光量の分布が平均化し、このように拡散板13で拡散した光線のうち、第1光軸L1から離間する方向に拡散した光線を更に集光ミラーGによってスキャンゲートSGに集光させることにより、光線の無駄をなくすものにしている。
また、集光ミラーGにおいて、スキャンゲートSGの鉛直下方位置に空き空間を形成しているので、スキャンゲートSGから塵埃が落下することがあっても、集光ミラーGに塵埃が付着する不都合を回避して、主走査方向での光量の分布を平均化した状態に維持できるものにしている。また、スキャンゲートSGから塵埃が落下した場合には、その塵埃が拡散板13の上面に付着することもあるが、この拡散板13は光線を散乱させる性質のものであることから、スキャンゲートSGにおける主走査方向での光線の分布量に影響を与えることはなく、実用上の不都合はない。
特に、集光ミラーGの部位からの空気を吸引して排出する吸引ファン25を備えているので、集光ミラーGの部位に塵埃が浸入することがあっても、その塵埃を吸引排出して、集光ミラーGを構成する第1反射体31、第2反射体32の反射面を清浄な状態に維持して、スキャンゲートSGにおける光量の分布の平均化を一層良好に維持できるものにしているのである。
〔第2実施の形態〕
この第2実施の形態では、集光手段を除いて第1実施の形態と基本的に変わるところは無く、集光手段としての集光レンズ35に特徴を有するものである(この第2実施の形態では前記第1実施の形態と同じ機能を有するものには、第1実施の形態と共通の番号、符号を付している)。
図7(a)に示すように、集光レンズ35は、この集光レンズの光軸(図中の第1光軸L1と一致する)に沿う方向に送られる光線を、フィルムキャリアBのスキャンゲートSG(厳密にはスキャンゲートSGに位置する写真フィルムFの乳剤面)に光線を収束させるよう、焦点位置を設定し、また、その中央位置に対して図7(b)に示す如く、長手方向を主走査方向に設定した開口35A(空き空間)を形成してある。
この集光レンズ35全体は、前記スキャンゲートSGの主走査方向における寸法より充分に長く、副走査方向における寸法のスキャンゲートSGの主走査方向での寸法より充分に幅が広く、また、前記開口35Aは、スキャンゲートSGの主走査方向における寸法より充分に長く、この開口35Aの幅もスキャンゲートSGの幅より充分に大きく設定されている。
拡散板13によって光線を拡散させた場合でも、その光線が向かう方向の成分を考えた場合には、第1光軸L1と平行する方向に送られる光線の量が最も多く、このように第1光軸L1と平行する方向に送られる光線が通過する領域に開口35Aを形成しているので、拡散板13からの多くの光線をスキャンゲートSGに対して直接的に導くことが可能であり、また、拡散板13で散光した光線を集光レンズ35によってスキャンゲートSGに集光させることにより、光線の無駄をなくして効率的な照明を実現しているのである。尚、集光レンズ35は光源ユニットAに支持される構造であっても、フィルムキャリアBに支持される構造であっても良い。
このように、第2実施の形態では、集光レンズ35において、塵埃が付着した場合にスキャンゲートSGに導かれる主走査方向での光量の分布に影響を与えるレンズ中央部に開口35Aを形成することにより、塵埃の付着による光量分布の不均衡化を回避しており、スキャンゲートSGから塵埃が落下することがあっても、集光レンズ35の開口35Aを介して落下するのでスキャンゲートSGに導かれる光線の光量に大きい影響を与えることはない。
また、この第2実施の形態では集光レンズに形成した開口35Aの内面35Sに真空蒸着等の手段により反射膜を形成することも可能であり、このように開口35Aの内面35Sに反射膜を形成した場合には、反射膜での光線の反射により、光線の拡散効果を一層向上させるものとなる。
〔第3実施の形態〕
この第3実施の形態では、集光手段を除いて第1実施の形態と基本的に変わるところは無く、集光手段としての集光ミラーGを配置した点に特徴を有するものである(この第3実施の形態では前記第1実施の形態と同じ機能を有するものには、第1実施の形態と共通の番号、符号を付している)。
図8に示すように、集光ミラーGは、第1実施の形態のもののように拡散板13からの光線を下方に反射させた後上方に反射させてスキャンゲートSGに導くものと異なり、斜め上方への反射によって拡散板13からの光線をスキャンゲートGSに導くよう構成したものである。つまり、この集光ミラーはに第1光軸L1から離間する位置に配置されることによって、光源からの光線をスキャンゲートSGに導く領域に対して該集光手段を構成する部材が存在しない空き空間を形成してあり、この空き空間を基準にして副走査側に対向配置される一対の主ミラー41と、この内側に対向配置される一対の副ミラー42とで構成されている。主ミラー41は内面側に全反射面を形成してあり、副ミラー42は内外両面に全反射面を形成しており、主ミラー41と副ミラー42とは、スキャンゲートSGの側ほど光線の導入空間を狭くするよう傾斜姿勢で配置されている。尚、集光ミラーGは光源ユニットAに支持される構造であっても、フィルムキャリアBに支持される構造であっても良い。
このように縦向き姿勢の複数のミラー41、42を有する集光ミラーGを備え、この集光ミラーGにはスキャンゲートSGの鉛直下方位置に空き空間を形成したので、スキャンゲートSGから塵埃が落下することがあっても、集光ミラーGに塵埃が付着する不都合を回避して、主走査方向での光量の分布が平均化した状態を維持できるものにしている。また、スキャンゲートSGから離間する方向に向かう光線も複数のミラー41、42によって確実にスキャンゲートSGの方向に導き、光線の無駄をなくしているのである。
〔別実施の形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
(イ)例えば、写真フィルムを縦方向に送るもののように光源から写真フィルムに対して横方向に光線を送るよう、光軸が横向き姿勢に設定されたものに適用することも可能である。このように光線を横方向に送るものでも、集光手段に空き空間が形成されるので、光線の損失が少なく、光線の無駄を低減して効率的なスキャニングを実現する。
(ロ)前記集光手段として、レンズを用いるものでは、複数のレンズを用いることも可能である。このように複数のレンズを用いる場合には、夫々のレンズに開口を形成することになるが、レンズの組み合わせにより色収差を抑制することも可能となる。
(ハ)光源としてハロゲンランプやキセノンランプ、あるいは、メタルハライドランプ等のように発光ダイオード以外の発光手段を用いることも可能である。
第1実施の形態のフィルムスキャナの斜視図 第1実施の形態のフィルムスキャナの光学系を示す斜視図 第1実施の形態の照明光学系を示す断面図 第1実施の形態の照明光学系の模式図 第1実施の形態の基板に対する発光ダイオードの支持構造を示す断面図 第1実施の形態の散光板の構造を示す断面図 第2実施の形態の照明光学系及び集光レンズを示す図 第3実施の形態の照明光学系の模式図
符号の説明
13 拡散板・拡散手段
20 搬送機構
31・32 反射体
35 集光レンズ
B フィルムキャリア
F 写真フィルム
L1 光軸
SG スキャンゲート
LED 光源・発光ダイオード

Claims (2)

  1. 光源からの光線をフィルムキャリアに導く照明光学系を備え、このフィルムキャリアに送られる写真フィルムの画像情報を光電変換して取り込む光電変換部を備えているフィルムスキャナであって、
    前記照明光学系が、前記フィルムキャリアの下側に配置された前記光源と、この光源からの光線を上方に拡散させる拡散手段と、この拡散手段で拡散した光線を前記フィルムキャリアのスキャンゲートに集光する集光手段とを備えると共に、この集光手段は、前記拡散手段からの光線を屈折させることによって前記スキャンゲートに導く集光レンズで構成され、この集光レンズは、前記光源から前記スキャンゲートに光線を導く光軸を含む領域に該集光手段を構成する部材が存在しない空き空間としての開口が形成されているフィルムスキャナ。
  2. 前記光源が、赤色に発光する複数の発光ダイオードを直線的に配置した発光ダイオード群と、緑色に発光する複数の発光ダイオードを直線的に配置した発光ダイオード群と、青色に発光する複数の発光ダイオードを直線的に配置した発光ダイオード群との少なくとも3種の発光ダイオード群を備えると共に、これらの発光ダイオード群からの光線を合流させて前記拡散手段に導く光学系を備えている請求項1記載のフィルムスキャナ。
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