JP4063280B2 - 音量調節装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、コンサートホール等に設置するミキサに用いて好適な音量調節装置およびプログラムに関する。
一般的に、コンサートホール等に設置されるミキサにおいては、入力チャンネル調整部に設けられた複数のフェーダによって、各入力チャンネルのゲインが設定される。次に、各入力チャンネルの音声信号は出力バスにおいて混合された後、各出力バスに対応する出力チャンネル調整部を介して外部に出力され、アンプ、スピーカを介して放音される。ここで、例えば非特許文献1に記載されたデジタルミキサにおいては、各入力チャンネルから各出力バスに音声信号を供給するにあたっては、「プリフェードモード」または「ポストフェードモード」のうち何れかのフェードモードを各入力チャンネル毎に、かつ各出力バス毎に設定することができる。
ここで、ポストフェードモードとはフェーダによって音量調節された音声信号を対応する出力バスに供給するモードであり、プリフェードモードとは、フェーダによって音量調節される前の音声信号を対応する出力バスに供給するモードである。ポストフェードモードは、主として客席に放音される音声信号に係る出力バスに適用される。一方、ポストフェードモードは、主として個々の出演者のモニタ用の出力バスに適用される。これは、出演者のモニタ用として放音される音声信号は、操作者によるフェーダの操作状態にかかわらず常に一定のゲインで放音することが望ましいからである。
なお、客席用の音声信号は、主として舞台両脇に設置された大型のメインスピーカから放音され、出演者のモニタ用の音声信号は、舞台上に出演者毎に載置された小型のモニタスピーカから放音される。プログラムの進行中においては、メインスピーカから放音された音声は会場内の各部で反射された後に出演者にも達するから、モニタスピーカの音量はこれに充分対抗できる程度に設定しなければならない。
「CS1D CONTROL SURFACE 取扱説明書」ヤマハ株式会社, 平成12年12月
ところで、デジタルミキサの操作者は、ある入力チャンネルの音声信号、例えば出演者から収音した音声信号を客席に放音すべきでない状況においては、対応するフェーダを絞ることにより、当該音声信号がメインスピーカから放音されることを防止できる。しかし、当該入力チャンネルとモニタスピーカ用の出力バスとに対してプリフェードモードが設定されていると、当該出演者の咳払い等の雑音がモニタスピーカを介して放音される。このモニタスピーカから放音された音声は、特にメインスピーカから放音されている音声レベルが低い場合においては、観客にとって非常に耳障りなものである。
かかる雑音の発生を防止するためには、上記モニタスピーカに係る出力チャンネルをオフ状態に設定するとよい。しかし、上述したように当該出演者の音声をメインスピーカから放音する際にはモニタスピーカの出力チャンネルをオン状態にする必要がある。従って、操作者は、舞台状況に応じて出力チャンネルのオン/オフ状態を頻繁に切り換えなければならず、操作がきわめて煩雑であった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、きわめて簡単な操作で雑音の放音を防止できる音量調節装置およびプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載の音量調節装置にあっては、音声信号に付与されるフェーダゲインを調節する音量設定操作子(242−1)と、前記音量設定操作子によって音量調節される前のプリフェード信号および前記フェーダによって音量調節された後のポストフェード信号のうち一方を出力信号として選択する選択手段(310−1〜310−12,162−1〜162−12)と、該選択手段によって選択された音声信号のゲインとして第1のセンドレベル(VSL)を指定するセンドレベル指定手段(310−1〜310−12)と、閾値(TL)を設定する閾値設定手段(324−1〜324−12)と、前記選択手段によって前記プリフェード信号が選択され前記フェーダゲインが前記閾値(TL)以下である場合は前記第1のセンドレベル以下の値であって前記フェーダゲインが小となるほど小となる値を第2のセンドレベル(ASL)とする一方、前記選択手段によって前記ポストフェード信号が選択された場合または前記フェーダゲインが前記閾値を超える場合には前記第1のセンドレベルを前記第2のセンドレベルとし、この第2のセンドレベルによって前記出力信号を増幅または減衰するセンドレベル付与手段(164−1〜164−12)とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載の音量調節装置において、各々が複数の音声信号をミキシングする複数のミキシングバス(116)と、複数の入力チャンネルの音声信号に対して音量または音質調整を施すとともに、前記複数のミキシングバス(116)のうち任意のものに対して音声信号を出力する複数の入力チャンネル調整部(112−n)と、前記複数のミキシングバス(116)によってミキシングされた音声信号に対して音量または音質調整を施す出力チャンネル部(122−m)とを有し、前記音量設定操作子は前記複数の入力チャンネル調整部(112−n)毎に設けられ、前記選択手段、前記閾値設定手段、前記センドレベル指定手段および前記センドレベル付与手段は前記複数の入力チャンネル調整部(112−n)の各々において前記各ミキシングバス(116)毎に設けられ、前記各センドレベル付与手段は、前記各入力チャンネルの増幅または減衰された前記各出力信号を対応するミキシングバス(116)に出力するものであることを特徴とする。
また、請求項3記載のプログラムにあっては、音声信号に付与されるフェーダゲインを調節する音量設定操作子(242−1)と、前記音量設定操作子によって音量調節される前のプリフェード信号および前記フェーダによって音量調節された後のポストフェード信号のうち一方を出力信号として選択する選択手段(306−1〜306−12,162−1〜162−12)と、該選択手段によって選択された音声信号のゲインとして第1のセンドレベル(VSL)を指定するセンドレベル指定手段(306−1〜306−12)と、閾値(TL)を設定する閾値設定手段(324−1〜324−12)と、第2のセンドレベル(ASL)によって前記出力信号を増幅または減衰するセンドレベル付与手段(164−1〜164−12)と、前記第2のセンドレベル(ASL)を決定する処理装置(18)とを有する音量調節装置において実行されるプログラムであって、前記選択手段によって前記プリフェード信号が選択されているか否かを判定する第1の判定過程(SP6)と、前記フェーダゲインが前記閾値(TL)以下であるか否かを判定する第2の判定過程(SP10)と、前記第1および第2の判定過程における判定結果が共に肯定的であった場合に、前記第1のセンドレベル以下の値であって前記フェーダゲインが小となるほど小となる値を前記第2のセンドレベルとして設定する第1の設定過程(SP14)と、前記第1および第2の判定過程における判定結果のうち少なくとも一方が否定的であった場合に、前記第1のセンドレベルを前記第2のセンドレベルとして設定する第2の設定過程(SP12)と、を前記処理装置(18)に実行させることを特徴とする。
このように、本発明によれば、選択手段によってプリフェード信号が選択されフェーダゲインが閾値以下である場合は第1のセンドレベル以下の値であってフェーダゲインが小となるほど小となる値を第2のセンドレベルとして設定するから、音量設定操作子によって音量の微調整を行っている状態では第2のセンドレベルを一定値(第1のセンドレベル)に設定できるとともに、音量設定操作子によって音声信号をフェードアウトさせる場合には第2のセンドレベルを下げることができる。これにより、音量設定操作子を操作するという簡単な操作のみによって第2のセンドレベルを絞ることができ、雑音が放音されることを防止することができる。
1.実施例の概要
一般的に、ミキサを操作する場合には、操作者はフェーダの「基準レベル」を決定し、この基準レベルの前後で各フェーダを操作することが一般的である。例えば、「+10dB〜−∞dB」の範囲でフェーダゲインを調節可能なフェーダであれば、多くの場合に「0dB」が基準レベルとして選択される。このように基準レベルを決定しておくと、ある入力チャンネルの音声信号をフェードインするとき、とりあえず基準レベルまでフェーダを動かすと、ほぼ適切な音量でこの音声信号を放音させることができる。その後、操作者が、その入力チャンネルの音量や会場全体の音場の状態等に応じて、フェーダを基準レベルの前後で微調節すると、該入力チャンネルに対して最適なフェーダゲインを設定することができる。なお、以下の説明において、特に断りが無い場合は、フェーダゲインは全てデシベル(dB)を単位として表記する。
ここで、ある入力チャンネルについて、このような微調節によって変動するフェーダゲインの範囲が「+5dB〜−20dB」であったと仮定する。すると、操作者がこのフェーダを操作して「−20dB」以下のフェーダゲインを設定した場合には、かかる操作は微調節を行うためのものではなく、当該入力チャンネルをフェードアウトするための操作であると考えることができる。上述したように、舞台上の出演者の音声が割り当てられた入力チャンネルと、この出演者のモニタスピーカとに対応するフェードモードは、フェーダの操作量にかかわらず一定のゲインを確保するために、一般的にはプリフェードモードが選択される。しかし、当該入力チャンネルをフェードアウトさせるのであれば、フェーダの操作に応じてモニタスピーカの音量を下げても差し支えない。
そこで、本実施例では、フェーダの操作量がある閾値(上記例では「−20dB」)以下になった場合は、たとえプリフェードモードが選択されている場合であってもフェーダの操作量に応じて、モニタスピーカから放音される音声のゲインを下げることにした。具体的には、対応する入力チャンネルから対応するMIX出力チャンネルに供給される音声信号のゲイン(センドレベル)をフェーダの操作量に応じて低下させるのである。この機能を「オートセンドディマー」と呼ぶ。オートセンドディマーによって、モニタスピーカから放音される音声が遮断されると、出演者の発する雑音が増幅されてモニタスピーカから出力されるような事態を未然に防止することができる。
2.実施例の構成
2.1.ハードウエア構成
次に、本発明の一実施例のデジタルミキサ1のハードウエア構成を図1を参照し説明する。
図において4は電動フェーダ群であり、操作者の操作に基づいて各入出力チャンネルの信号レベルを調節する。さらに、電動フェーダ群4は、バスライン12を介して操作コマンドが供給されると、その操作位置が自動設定されるように構成されている。なお、詳細は後述するが、電動フェーダ群4は、複数の電動フェーダ電動フェーダ242−1,242−2,242−3,……(図2参照)から構成されている。
2はスイッチ群であり、各種のスイッチおよびLEDキーから構成され、LEDキーに内蔵されたLEDの点滅状態はバスライン12を介して設定される。6は回転つまみ群であり、各入出力チャンネルの左右の音量バランスを設定する回転つまみ250−1,250−2,250−3,……(図2参照)等から構成されている。そして、これら回転つまみの操作量はバスライン12を介して出力される。8は波形I/O部であり、アナログ音声信号またはデジタル音声信号を入出力する。本実施例においては、各種音声信号のミキシング処理・効果処理等は全てデジタル処理により実行される。しかし、外部から入力される音声信号および外部に出力すべき音声信号はデジタル、アナログ信号の双方が考えられる。このため、波形I/O部8においては、アナログ信号とデジタル信号間の変換、複数種類のデジタル信号相互間の変換等の処理が行われる。
次に、10は信号処理部であり、一群のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によって構成されている。信号処理部10は、波形I/O部8を介して供給されたデジタル音声信号に対してミキシング処理や効果処理を施し、その結果を波形I/O部8に出力する。14は大型表示器であり、例えば「1024×768」程度の解像度を有するフラットパネルディスプレイによって構成されている。15は入力装置であり、キーボードおよびマウスから構成され、大型表示器14上のカーソル移動や該大型表示器14に表示されたボタンのオンオフ操作等を行う。16はその他I/O部であり、各種の外部機器との間でタイムコードその他の情報を入出力する。18はCPUであり、後述する制御プログラムに基づいて、バスライン12を介して各部を制御する。20はフラッシュメモリであり、その内部のプログラム領域には上記制御プログラムが記憶されている。22はRAMであり、CPU18のワークメモリとして使用される。
本実施例のミキシングシステムにおいては、当該システムの現在の動作を制御する各種パラメータ(カレントデータ)がRAM22の所定領域(カレント領域)に記憶されている。すなわち、スイッチ群2、電動フェーダ群4、回転つまみ群6、入力装置15を操作することによりカレントデータの内容が更新され、また、該カレントデータに基づいて信号処理部10におけるミキシング処理や効果処理、大型表示器14における表示状態、スイッチ群2のLEDの点滅状態、電動フェーダ群4の各フェーダの位置などが制御される。
2.2.実施例のミキシングアルゴリズム構成
次に、信号処理部10等において実現されるアルゴリズムの内容を図3を参照し説明する。
図において102はアナログ入力部であり、マイクレベルまたはラインレベルのアナログ音声信号を受信すると、これをデジタル音声信号に変換し、信号処理部10に供給する。104はデジタル入力部であり、デジタル音声信号を受信すると、これを信号処理部10内部のフォーマットに変換する。128はアナログ出力部であり、信号処理部10から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し外部に出力する。130はデジタル出力部であり、信号処理部10から供給された内部フォーマットのデジタル音声信号を所定フォーマット(AES/EBU,ADAT,TASCAM等)のデジタル音声信号に変換し出力する。
以上述べた構成は、信号処理部10とは別体のハードウエアである波形I/O部8およびここに介挿される各種カードにより実現されているが、上記以外の構成は信号処理部10において動作するプログラムによって実現されている。112は入力チャンネル調整部であり、操作パネルの電動フェーダおよび操作子の操作に基づいて、最大「24」チャンネルの入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。110はステレオ入力チャンネル調整部であり、最大4チャンネルのステレオ入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。なお、「1」系統のステレオの音声信号は左右「2」系統の音声信号から構成されていることとする。108は入力パッチ部であり、入力部102,104等の複数の入力ポートから供給されたデジタル音声信号を、ステレオ入力チャンネル調整部110、入力チャンネル調整部112の任意の入力チャンネルに割り当てる。
116はMIXバス群であり、「12」系統のMIXバスから構成されている。各MIXバスにおいては、各入力チャンネルおよび各ステレオ入力チャンネル(以下、「入力チャンネル等」という)のデジタル音声信号のうち当該MIXバスに供給されたものがミキシングされる。各入力チャンネル等においては、音声信号をMIXバスに供給するか否かを各MIXバス毎に設定することができ、供給する場合には各MIXバスに対するセンドレベルやフェードモード(プリフェード/ポストフェード)等もMIXバス毎に独立して設定することができる。118はステレオバスであり、「1」系統のステレオバスから構成されている。ステレオバスの構成は上記MIXバスと同様である。
120はステレオ出力チャンネル部であり、該ステレオバスにおけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。122はMIX出力チャンネル部であり、上記各MIXバスにおけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。126は出力パッチ部であり、ステレオ出力チャンネル部120およびMIX出力チャンネル部122の出力信号を、各出力部128,130の任意のチャンネルに割り当てる。上述したステレオバスおよびMIXバスの使用方法は任意であるが、一般的にステレオバスはメインスピーカ用に用いられ、MIXバスはモニタ用、レコーディング用等、様々な用途に用いられる。そこで、本実施例においては、MIXバスに対してのみオートセンドディマーを適用可能にしている。
次に、入力チャンネル調整部112、ステレオ出力チャンネル部120およびMIX出力チャンネル部122におけるアルゴリズム構成の詳細を図4を参照し説明する。図において112−nは第n入力チャンネル調整部であり、第n入力チャンネル(1≦n≦24)における音質・音量調整を行う。また、122−mは第mMIX出力チャンネル部であり、第mMIX出力チャンネル(1≦m≦12)における音質・音量調整を行う。第n入力チャンネル調整部112−nの内部において150は音質調整部であり、第n入力チャンネルにおけるリミッタ処理、コンプレッサ処理、イコライザ処理等を行う。152はチャンネル遅延部であり、必要に応じて第n入力チャンネルの音声信号を遅延させる。154は音量調整部であり、第n入力チャンネルの音声信号のゲインを調節する。156はオンオフ切換部であり、第n入力チャンネル全体のオンオフを切り換える。
162−1〜162−12は信号切換部であり、第n入力チャンネルから「12」系統のMIXバスに各々出力され得る音声信号をフェードモードに応じて切り換える。すなわち、フェードモードが「プリフェード」に設定されると、チャンネル遅延部152の出力信号が選択され、「ポストフェード」に設定されるとオンオフ切換部156の出力信号が選択される。164−1〜164−12はセンドレベル調節部であり、各MIXバスに出力する信号のゲインすなわちセンドレベルを調節する。166−1〜166−12はセンドオンオフ切換部であり、各MIXバスに対する音声信号供給のオン/オフ状態を設定する。158はステレオセンドオンオフ切換部であり、第n入力チャンネルの音声信号をステレオバス118に供給するか否かを切り換える。160はPAN設定部であり、該音声信号をステレオバス118に供給する際の左右の音量バランスを設定する。
次に、ステレオ出力チャンネル部120の内部において170は音質調整部であり、ステレオ出力チャンネルにおけるリミッタ処理、コンプレッサ処理、イコライザ処理等を行う。172−L,Rは音量調整部であり、ステレオ出力チャンネルの左右の出力ゲインを調節する。174−L,Rはオンオフ切換部であり、ステレオ出力チャンネルの左右のオン/オフ状態を切り換える。176はチャンネル遅延部であり、ステレオ出力チャンネルの音声信号を必要に応じて遅延する。次に、第mMIX出力チャンネル部122−mの内部において180は音質調整部であり、第mMIX出力チャンネルにおけるリミッタ処理、コンプレッサ処理、イコライザ処理等を行う。182は音量調整部であり、第mMIX出力チャンネルの出力ゲインを調節する。184はオンオフ切換部であり、第mMIX出力チャンネルのオン/オフ状態を切り換える。186はチャンネル遅延部であり、該出力チャンネルの音声信号を必要に応じて遅延する。
2.3.パネル構成
次に、デジタルミキサ1の操作パネルの要部の外観構成を図2を参照し説明する。
上述したように、デジタルミキサ1は「24」入力チャンネルを有しているが、これら入力チャンネルは「12」チャンネルづつの「2」レイヤに分割される。また、「12」MIX出力チャンネルは「1」レイヤ(マスタレイヤ)にまとめられている。204,206,208はレイヤ・キーであり、これら何れかのレイヤを択一的に選択する。また、240−1,240−2,240−3,……はチャンネルストリップであり、各チャンネルストリップは選択されたレイヤに属する入出力チャンネルに割り当てられる。但し、ステレオ出力チャンネルに対しては、左右「2」系統のチャンネルストリップが、レイヤの選択状態にかかわらず固定的に割り当てられる。
チャンネルストリップ240−1の内部において、242−1は電動フェーダであり、対応する入出力チャンネルの音量を調節する。すなわち該チャンネルストリップが入力チャンネルに割当てられているならば、電動フェーダ242−1は該入力チャンネルに係る音量調整部154(図4参照)のゲインを調節する。244−1はオン/オフ・キーであり、対応する入出力チャンネルのオンオフ切換部156におけるオン/オフ状態を設定する。246−1はソロ・キーであり、対応する入出力チャンネルの音声信号を操作者のモニタ用のソロバス(図示せず)に供給するか否かを切り替える。また、248−1はSELキーであり、チャンネルストリップ240−1に係る入出力チャンネルを択一的に「選択状態」に設定する。
ここで「選択状態」とは、音質調整部150や信号切換部162−1〜162−12等に対する詳細な設定を行うべきチャンネルとして選択された状態の意である。また、250−1は回転つまみであり、該チャンネルストリップ240−1が入力チャンネルに割当てられている場合には、当該入力チャンネルのPAN設定部160における左右の音量バランスを設定する。そして、他のチャンネルストリップにおいても、チャンネルストリップ240−1と同様に、電動フェーダ、オン/オフ・キー、ソロ・キー、SELキーおよび回転つまみが各々設けられている。
3.実施例の動作
3.1.設定画面の表示
デジタルミキサにおいて操作者が所定の操作を行うと、図5(a)に示すセンド設定画面300が表示される。なお、この画面は、SELキーによって選択された入力チャンネル(以下、選択入力チャンネルという)の信号切換部162−1〜162−12等の状態を設定する画面である。図において302はチャンネル表示部であり、選択入力チャンネルの番号を表示する。304−1〜304−12はオートセンドディマーモード表示部であり、「12」系統の各MIXバスに対するオートセンドディマーのオン/オフ状態を表示する。すなわち、オートセンドディマーがオフ状態に設定されていると対応する表示部が消灯され、オン状態に設定されていると対応する表示部が点灯される。
ところで、上述したようにセンドレベル調節部164−1〜164−12において設定されるゲインをセンドレベルというが、本実施例においてはセンドレベルには実センドレベルASLと仮センドレベルVSLの2種類がある。「実センドレベルASL」とはセンドレベル調節部164−1〜164−12に実際に設定されるセンドレベルであり、「仮センドレベルVSL」とは、オートセンドディマーによるゲイン調節が発生していないと仮定した場合の実センドレベルASLである。
306−1〜306−12はセンドレベル設定部であり、選択入力チャンネルから各MIXバスへの仮センドレベルVSLを設定する。すなわち、操作者がセンドレベル設定部306−1〜306−12の何れかをマウスでクリックすると、仮センドレベルVSLを設定するためのポップアップウィンドウがマウスカーソルの箇所に表示される。このポップアップウィンドウにはカーソルが表示され、操作者は該カーソルをマウスでドラッグすることによって仮センドレベルを設定することができる。308−1〜308−12はセンドオン/オフボタンであり、センドオンオフ切換部166−1〜166−12のオン/オフ状態を切り換える。310−1〜310−12はフェードモード切換部であり、選択入力チャンネルと各MIXバスとに対応するフェードモードFM、すなわち信号切換部162−1〜162−12の切換状態を「プリフェード」または「ポストフェード」に設定する。
また、デジタルミキサにおいて操作者が他の所定の操作を行うと、図5(b)に示すオートセンドディマー設定画面320が表示される。なお、この画面は選択入力チャンネルと、各MIXバスとに対するオートセンドディマーの状態を設定する画面である。図において322はチャンネル表示部であり、選択入力チャンネルの番号を表示する。326−1〜326−12はオートセンドディマー・オン/オフボタンであり、選択入力チャンネルと各MIXバスとに各々対応するオートセンドディマーモードADのオン/オフ状態を設定する。
324−1〜324−12は閾値設定部であり、オートセンドディマーによるゲイン調節が行われる範囲のフェーダゲインの最高値である閾値TLを設定する。すなわち、あるMIXバスに対するオートセンドディマーモードがオン状態であって、フェーダゲインが該閾値TL以下になると、オートセンドディマーによって、当該MIXバスに対する実センドレベルASLが仮センドレベルVSLよりも下げられることになる。なお、閾値設定部324−1〜324−12の具体的な操作方法は上記センドレベル設定部306−1〜306−12の操作方法と同様である。
また、オートセンドディマー設定画面320においては、上記センド設定画面300においてポストフェードモードに設定されたMIXバスは、閾値設定部およびオートセンドディマー・オン/オフボタンが破線で表示される。これは、オートセンドディマーはそもそも「プリフェードモード」においてのみ機能するものであるため、ポストフェードモードのMIXバスに対してオートセンドディマーの状態を設定しても動作には全く影響が及ばないことを操作者に示すためである。但し、当該MIXバスのフェードモードを将来プリフェードモードに変更する場合の準備を可能ならしめるため、操作者はポストフェードモードに設定されたMIXバスにおいても、対応する閾値設定部およびオートセンドディマー・オン/オフボタンを操作することができる。
3.2.仮センドレベルVSL設定イベント
上記センド設定画面300において、何れかのセンドレベル設定部306−1〜306−12が操作されると、図6に示すセンドレベル設定イベントルーチンが起動される。なお、本ルーチンにおいては、選択入力チャンネルのチャンネル番号を「i」とし、操作されたセンドレベル設定部に係るMIXバスの番号を「j」とする。図6において処理がステップSP2に進むと、操作完了後のセンドレベル設定部306−jの操作量がカレント領域内の仮センドレベル(変数)VSL(i,j)に代入される。
次に、処理がステップSP4に進むと、この新たな仮センドレベルVSL(i,j)の値を反映するように、センドレベル設定部306−jの表示(目盛位置)が更新される。次に、処理がステップSP6に進むと、第i入力チャンネルと第jMIXバスに係るフェードモードFM(i,j)がプリフェードであるか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP12に進み、仮センドレベルVSL(i,j)がそのまま実センドレベルASL(i,j)として適用される。すなわち、ポストフェードモードにおいては、実センドレベルASL(i,j)は常に仮センドレベルVSL(i,j)に等しくなり、第i入力チャンネルのセンドレベル調節部164−jに対して、この実センドレベルASL(i,j)がゲインとして設定されることになる。
一方、ステップSP6において「YES」と判定されると、処理はステップSP8に進み、オートセンドディマーモードAD(i,j)がオン状態であるか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、処理は上記ステップSP12に進む。すなわち、オートセンドディマーモードAD(i,j)がオフ状態であれば、実センドレベルASL(i,j)は常に仮センドレベルVSL(i,j)に等しい値に設定される。
また、フェードモードFM(i,j)がプリフェードであってオートセンドディマーモードAD(i,j)がオン状態であれば、処理はステップSP10に進む。ここでは、第i入力チャンネルのフェーダゲインFL(i)が、第i入力チャンネルおよび第jMIXバスに係る閾値TL(i,j)以下であるか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP12に進み、実センドレベルASL(i,j)は仮センドレベルVSL(i,j)に等しい値に設定される。一方、「YES」と判定されると、処理はステップSP14に進み、下式(1)によって実センドレベルASL(i,j)が計算される。

ASL(i,j)=VSL(i,j)+FL(i)−TL(i,j)[dB]
……式(1)
ここでは、「TL(i,j)≦FL(i)」の条件が満たされていることにより、実センドレベルASL(i,j)は仮センドレベルVSL(i,j)以下の値になり、フェーダゲインFL(i)が低下するほど実センドレベルASL(i,j)も低下することになる。ここで、フェーダゲインFL(i)と実センドレベルASL(i,j)との関係を図8(a)に示す。
3.3.フェーダゲイン設定イベント
また、電動フェーダ242−1,242−2,242−3,……のうち何れかが操作されると、該電動フェーダに何れかの入力チャンネル(チャンネル番号i)が割り当てられている場合には、図7に示すフェーダゲイン設定イベントルーチンが起動される。図において処理がステップSP22に進むと、該電動フェーダの操作量がフェーダゲインFL(i)としてカレント領域に記憶される。次に、処理がステップSP26に進むと、第i入力チャンネルの音量調整部154に対して、該フェーダゲインFL(i)が設定される。
次に、処理がステップSP28に進むと、MIXバス番号を表す変数jに「1」が代入される。次に、ステップSP30〜SP38においては、上記センドレベル設定イベントルーチン(図6)のステップSP6〜SP14と同様の処理が実行される。すなわち、フェードモードFM(i,j)がプリフェードであり、オートセンドディマーモードAD(i,j)がオン状態であり、フェーダゲインFL(i)が閾値TL(i,j)以下であれば、上記式(1)に基づいて実センドレベルASL(i,j)が計算され、それ以外の場合は実センドレベルASLに対して仮センドレベルVSLの値が設定されることになる。
次に、処理がステップSP40に進むと変数jが「1」だけインクリメントされる。次に、処理がステップSP42に進むと、変数jが「12」を超えたか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP30に戻る。以後、「j=1〜12」の範囲でステップSP30〜SP38の処理が繰り返されると、第i入力チャンネルから全MIXバスへの実センドレベルASLが決定され、該実センドレベルがセンドレベル調節部164−1〜164−12に各々設定される。そして、変数jが「13」にインクリメントされた後に処理がステップSP42に進むと、ここで「YES」と判定され、本ルーチンの処理が終了する。
以上のように本実施例によれば、第i入力チャンネルと第jMIXバスとに対して設定されたフェードモードFM(i,j)がプリフェードであり、オートセンドディマーモードAD(i,j)がオン状態で設定されていると、閾値TL(i,j)がフェーダゲインFL(i)以下であれば、フェーダゲインFL(i)の低下に沿って実センドレベルASL(i,j)も低下させることができる。従って、第jMIXバスを出演者のモニタスピーカに対応するMIXバスに設定しておくと、電動フェーダを微調節している状態(フェーダゲインFL(i)が閾値TL(i,j)以上の状態)では電動フェーダの操作状態がモニタスピーカの音量に影響を及ぼすことを防止できる。
一方、該電動フェーダによって第i入力チャンネルをフェードアウトする場合には、フェーダゲインFL(i)が閾値TL(i,j)以下になった時点から電動フェーダの操作量に応じてモニタスピーカの音量を絞ることができる。これにより、出演者の咳払い等の雑音がモニタスピーカから放音されるような状態を未然に防止することもできる。ここで、プログラムの進行中に操作者が行うべき操作は単に「電動フェーダを下げる」という単純なものである。かかる電動フェーダの操作は、メインスピーカから放音される音声の中から上記出演者の音声をカットする場合には元々必要なものであり、本実施例によれば追加の操作を全く発生させることなくモニタスピーカの音量もフェードアウトさせることができるのである。
4.変形例
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記各実施例においては、式(1)に示したように、オートセンドディマーが機能しているとき、あるフェーダゲインFL(i)に対応する実センドレベルASL(i,j)は、仮センドレベルVSL(i,j)と閾値TL(i,j)とに基づいて決定された。従って、なんらかの事情により操作者が仮センドレベルVSL(i,j)を調節したとき、上記フェーダゲインFL(i)に対応する実センドレベルASL(i,j)は、該調節を行う前の値とは当然異なるものになる。しかし、オートセンドディマーが機能しているとき、あるフェーダゲインFL(i)に対応する実センドレベルASL(i,j)を、仮センドレベルVSL(i,j)にかかわらず一意に決定した方が好適である場合もある。かかる場合には、上記実施例を以下のように変形するとよい。
まず、センド設定画面300において閾値設定部324−1〜324−12は閾値TL(i,j)を直接的に設定するものではなく、定数KL(i,j)を設定するものとする。そして、ステップSP10,SP34は「FL(i)+KL(i,j)≦VSL(i,j)」が満たされるか否かを判定することとし、この条件が満たされたときに実行されるステップSP14,SP38においては、下式(2)によって実センドレベルASL(i,j)を決定するものとする。

ASL(i,j)=FL(i)+KL(i,j)[dB] ……(2)
本変形例における各センドレベルとフェーダゲインFLとの関係を図8(b)に示す。図示のように、本変形例においては、オートセンドディマーが機能しているときの実センドレベルASL(i,j)は、仮センドレベルVSL(i,j)の値に関係せず、「FL(i)+KL(i,j)」が成す直線に沿って決定される。本変形例においてオートセンドディマーが開始される閾値TL(i,j)は、「VSL(i,j)−KL(i,j)」であって仮センドレベルVSL(i,j)および定数KL(i,j)に基づいて間接的に決定されるが、このように閾値TL(i,j)が間接的に決定される場合であっても閾値設定部324−1〜324−12は「閾値を設定する閾値設定手段」に該当することは言うまでも無い。
(2)上記実施例においては、デジタルミキサ1において動作するプログラムによって実センドレベルASL(i,j)の設定等を実行したが、このプログラムのみをCD−ROM、フレキシブルディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
(3)上記実施例においては、デジタルミキサに本発明を適用した例を説明したが、減衰器やアンプによってアナログ音声信号のゲイン等を調節するアナログミキサに対して本発明を適用してもよいことは言うまでもない。この場合、センドレベル調節部164−1〜164−12に対応する部分は、各々直列に接続された2個の減衰器によって構成するとよい。ここで、一方の減衰器は回転つまみの操作量に応じて、仮センドレベルVSL(i,j)に係る減衰量を与えるものとし、他方の減衰器は電動減衰器によって構成し、決定された実センドレベルASL(i,j)と仮センドレベルVSL(i,j)との差に等しい減衰量を自動的に与えるものにするとよい。
本発明の一実施例のデジタルミキサ1のブロック図である。 デジタルミキサ1の操作パネルの要部の平面図である。 デジタルミキサ1のアルゴリズムの全体ブロック図である。 デジタルミキサ1のアルゴリズムの要部のブロック図である。 大型表示器14に表示される各設定画面を示す図である。 センドレベル設定イベントルーチンのフローチャートである。 フェーダゲイン設定イベントルーチンのフローチャートである。 フェーダゲインとセンドレベルとの関係を示す図である。
符号の説明
1:デジタルミキサ、2:スイッチ群、4:電動フェーダ群、6:回転つまみ群、8:波形I/O部、10:信号処理部、12:バスライン、14:大型表示器、15:入力装置、16:その他I/O部、18:CPU(処理装置)、20:フラッシュメモリ、22:RAM、102:アナログ入力部、104:デジタル入力部、108:入力パッチ部、110:ステレオ入力チャンネル調整部、112:入力チャンネル調整部、116:MIXバス群、118:ステレオバス、120:ステレオ出力チャンネル部、122:MIX出力チャンネル部、126:出力パッチ部、128:アナログ出力部、130:デジタル出力部、150:音質調整部、152:チャンネル遅延部、154:音量調整部、156:オンオフ切換部、158:ステレオセンドオンオフ切換部、160:PAN設定部、162−1〜162−12:信号切換部(選択手段)、164−1〜164−12:センドレベル調節部、166−1〜166−12:センドオンオフ切換部、172−L,R:音量調整部、174−L,R:オンオフ切換部、180,182:音量調整部、184:オンオフ切換部、186:チャンネル遅延部、204,206,208:レイヤ・キー、240−1〜240−12:チャンネルストリップ、242−1〜242−12:電動フェーダ(音量設定操作子)、250−1〜250−12:回転つまみ、300:センド設定画面、302:チャンネル表示部、304−1〜304−12:オートセンドディマーモード表示部、306−1〜306−12:センドレベル設定部、308−1〜308−12:センドオン/オフボタン、310−1〜310−12:フェードモード切換部(選択手段)、320:オートセンドディマー設定画面、322:チャンネル表示部、326−1〜326−12:オートセンドディマー・オン/オフボタン、244−1:オン/オフ・キー、246−1:ソロ・キー、248−1:SELキー、324−1〜324−12:閾値設定部。

Claims (3)

  1. 音声信号に付与されるフェーダゲインを調節する音量設定操作子と、
    前記音量設定操作子によって音量調節される前のプリフェード信号および前記フェーダによって音量調節された後のポストフェード信号のうち一方を出力信号として選択する選択手段と、
    該選択手段によって選択された音声信号のゲインとして第1のセンドレベルを指定するセンドレベル指定手段と、
    閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記選択手段によって前記プリフェード信号が選択され前記フェーダゲインが前記閾値以下である場合は前記第1のセンドレベル以下の値であって前記フェーダゲインが小となるほど小となる値を第2のセンドレベルとする一方、前記選択手段によって前記ポストフェード信号が選択された場合または前記フェーダゲインが前記閾値を超える場合には前記第1のセンドレベルを前記第2のセンドレベルとし、この第2のセンドレベルによって前記出力信号を増幅または減衰するセンドレベル付与手段と
    を有することを特徴とする音量調節装置。
  2. 各々が複数の音声信号をミキシングする複数のミキシングバスと、
    複数の入力チャンネルの音声信号に対して音量または音質調整を施すとともに、前記複数のミキシングバスのうち任意のものに対して音声信号を出力する複数の入力チャンネル調整部と、
    前記複数のミキシングバスによってミキシングされた音声信号に対して音量または音質調整を施す出力チャンネル部と
    を有し、
    前記音量設定操作子は前記複数の入力チャンネル調整部毎に設けられ、前記選択手段、前記閾値設定手段、前記センドレベル指定手段および前記センドレベル付与手段は前記複数の入力チャンネル調整部の各々において前記各ミキシングバス毎に設けられ、
    前記各センドレベル付与手段は、前記各入力チャンネルの増幅または減衰された前記各出力信号を対応するミキシングバスに出力するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の音量調節装置。
  3. 音声信号に付与されるフェーダゲインを調節する音量設定操作子と、前記音量設定操作子によって音量調節される前のプリフェード信号および前記フェーダによって音量調節された後のポストフェード信号のうち一方を出力信号として選択する選択手段と、該選択手段によって選択された音声信号のゲインとして第1のセンドレベルを指定するセンドレベル指定手段と、閾値を設定する閾値設定手段と、第2のセンドレベルによって前記出力信号を増幅または減衰するセンドレベル付与手段と、前記第2のセンドレベルを決定する処理装置とを有する音量調節装置において実行されるプログラムであって、
    前記選択手段によって前記プリフェード信号が選択されているか否かを判定する第1の判定過程と、
    前記フェーダゲインが前記閾値以下であるか否かを判定する第2の判定過程と、
    前記第1および第2の判定過程における判定結果が共に肯定的であった場合に、前記第1のセンドレベル以下の値であって前記フェーダゲインが小となるほど小となる値を前記第2のセンドレベルとして設定する第1の設定過程と、
    前記第1および第2の判定過程における判定結果のうち少なくとも一方が否定的であった場合に、前記第1のセンドレベルを前記第2のセンドレベルとして設定する第2の設定過程と、
    を前記処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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