JP4062889B2 - 炊飯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭で使われる炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の炊飯器は炊飯を開始してから終了するまでの時間が、炊飯メニューや希望する炊き上がり状態により変化し、いつも同じ時間で炊き上がるということはなく、使用者は炊飯の終了時間が推定でしかできなかった。
【0003】
また、炊飯器の状態を使用者に知らせる方法として、報知音が使われているが、炊飯器を操作した際の確認や、炊飯終了のお知らせに使用されているに過ぎなかった。
【0004】
ところが、近年使用者が設定する炊飯メニューや炊き上がり状態に合わせて炊飯時間を推定し、その炊飯時間を炊飯開始時から炊飯残時間として表示する機能が追加されてきた。
【0005】
一方、使用者は炊飯を開始してから同時におかず等の調理を行うわけではなく、ご飯が炊き上がる時間とほぼ同時にその調理が完成する様に炊飯終了時間から逆算して調理を開始している。例えば、野菜炒めのように短時間で調理できる料理であれば、炊飯終了の20分前から開始すれば十分であり、一方炊飯は50分近くかかるため、約30分程度は時間に余裕があり、時間を見計らって調理を開始していた。
【0006】
また、使用者は鍋に米と水を入れ炊飯器にセットするもの、つい炊飯スタートキーを押し忘れたり、他の仕事をしていて炊飯セットを忘れてしまうと、食事時間になってもご飯が炊けていないのであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の炊飯器では、炊飯器のスタートキーを押し忘れたり、炊飯セットを忘れてしまうと、食事時間になった時にご飯が食べられないと言う課題があった。
【0008】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、炊飯器を誤操作したり炊飯自体を忘れてしまっていても、その事を使用者に報知する炊飯器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明は、炊飯実行等の情報を炊飯器に入力する操作手段と、炊飯の情報を表示する表示手段と、炊飯物を加熱する加熱手段と、前記操作手段からの入力受付や炊飯終了及び炊飯器の状態を報知する報知手段と、前記表示手段や報知手段を駆動制御する制御手段と、炊飯器が炊飯動作を行っているかどうかの確認をする時間を設定する状態確認時間設定手段とを備え、制御手段は前記状態確認時間設定手段で設定された時間に炊飯器が少なくとも炊飯動作を行なっていない時は報知手段を動作させるようにしたものである。
【0010】
これにより、使用者が炊飯器が動作しているか確認したい時間に炊飯器が動作していないことを報知する炊飯器を提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、炊飯実行等の情報を炊飯器に入力する操作手段と、炊飯の情報を表示する表示手段と、炊飯物を加熱する加熱手段と、前記操作手段からの入力受付や炊飯終了及び炊飯器の状態を報知する報知手段と、前記表示手段や報知手段を駆動制御する制御手段と、炊飯器が炊飯動作を行っているかどうかの確認をする時間を設定する状態確認時間設定手段とを備え、制御手段は前記状態確認時間設定手段で設定された時間に炊飯器が少なくとも炊飯動作を行なっていない時は報知手段を動作させるようにしたものであり、使用者が炊飯器が動作しているか確認したい時間に炊飯器が動作していない場合に報知手段を動作させることができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、炊飯実行等の情報を炊飯器に入力する操作手段と、炊飯の情報を表示する表示手段と、炊飯物を加熱する加熱手段と、前記操作手段からの入力受付や炊飯終了及び炊飯器の状態を報知する報知手段と、前記表示手段や報知手段を駆動制御する制御手段と、普段炊飯器を使ってご飯を炊いて食事をする時間を設定する炊飯終了時間設定手段とを備え、制御手段は前記炊飯終了時間設定手段で設定された時間よりも一定時間前に炊飯器が少なくとも炊飯動作を行なっていない時は報知手段を動作させるようにしたものであり、ご飯が炊き上がる時間よりも前に炊飯器が動作していない場合に報知手段を動作させることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、それぞれの状態になった時に報知手段により報知する音は、通常の炊飯動作とは異なるものであるようにしているので、そのときに報知した報知音を聞くだけで炊飯器の状態が判断できる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例について、図1を用いて説明する。
【0015】
図1は本発明の第1の実施例を示す炊飯器のブロックで、1は炊飯実行等の情報を炊飯器に入力する操作手段、2は炊飯の情報を表示する表示手段、3は炊飯物を加熱する加熱手段、4は炊飯開始からの時間を計時する計時手段、5は炊飯器の有している炊飯メニューに対応したそれぞれの炊飯時間を記憶している記憶手段、6は炊飯終了までの残時間を設定する時間設定手段、7は前記操作手段1からの入力受付や炊飯終了及び炊飯器の状態を報知するブザーやスピーカー等の報知手段、8は前記表示手段や報知手段を駆動制御する制御手段、9は使用者が好みの報知音情報を入力するための報知音情報入力手段である。
【0016】
以上のように構成された炊飯器について、以下にその動作を説明する。
【0017】
使用者が、時間設定手段6によりおかず等の調理にかかる時間即ち炊飯終了までの残時間を設定し、さらに操作手段1により好みの炊飯状態を設定し炊飯を開始すると、制御回路8は加熱手段3を駆動し炊飯動作を行なうとともに操作手段1により選択された炊飯状態に応じた炊飯時間を記憶手段5から選択し、その時間を表示手段2で表示するとともに、計時手段4により炊飯開始からの時間を計時する。その後表示手段2には、記憶手段5から選択した炊飯時間から計時手段4で計時した時間を引いた時間を残時間として表示する。
【0018】
この表示手段2で表示している残時間が時間設定手段6で設定された時間と一致すると、制御手段8は報知手段7を駆動して報知するのである。この時に報知音情報入力手段9により好みの報知音や音楽を入力することにより、好みの報知音で報知できるのである。
【0019】
この報知音情報入力手段9は使用者が直接情報を入力するものだけに限らず、携帯電話に内蔵された着信メロディーやインターネット経由で直接音楽をダウンロードするものであってもよい。
【0020】
以上のように本実施例によれば、炊飯終了までの残時間が時間設定手段6で設定した時間になると報知手段を動作させて好みの報知音で報知することができる。
【0021】
(実施例2)
本発明の第2の実施例について、図2を用いて図1と異なる点のみ説明する。図2のブロック図に示すように、10は炊飯を完了する時間を予約するタイマー手段である。
【0022】
このように構成された炊飯器について、以下にその動作を説明する。
【0023】
使用者が、タイマー時刻設定手段10により予約炊飯完了時間を設定し、また時間設定手段6によりおかず等の調理にかかる時間即ち炊飯終了までの残時間を設定し、さらに操作手段1により好みの炊飯状態を設定し炊飯を開始すると、タイマー炊飯が開始される。そして制御回路8は操作手段1により選択された炊飯状態に応じた炊飯時間を記憶手段5から選択し、タイマー時刻設定手段10により設定された時間から記憶手段5から選択された炊飯時間を引いた時刻になると加熱手段3を駆動し実際に炊飯動作を開始する。
【0024】
さらに、制御手段8はタイマー時刻設定手段10により設定された時間から時間設定手段6で設定された時間を引いた時間になると報知手段7を駆動して報知するのである。
【0025】
一方、以前に予約時刻設定時間10で設定された時刻から以前に時間設定手段6で設定された時間を引いた時刻になっても炊飯器がタイマー炊飯状態に設定されていないと制御手段8が判断した場合、その時間に報知手段を駆動して報知するのである。
【0026】
そして、予約時刻設定時間10で設定された時刻から時間設定手段6で設定された時間を引いた時刻になった時に、タイマー炊飯が開始されている場合に報知する報知音とタイマー炊飯が開始されていない場合に報知する報知音は、それぞれ異なり、その報知音は、タイマー炊飯終了時に報知する報知音とは異なるように設定可能となっている。
【0027】
以上のように本実施例によれば、タイマー炊飯を行なった際でも炊飯終了までの残時間が時間設定手段6で設定した時間になると報知手段を動作させて好みの報知音で報知することができ、また普段炊飯を行なうべき時間に炊飯動作を行なっていない事を報知音で報知することもでき、さらに報知音の違いによって炊飯器の状態を判断することができる。
【0028】
(実施例3)
本発明の第3の実施例について、図3を用いて図1と異なる点のみ説明する。図3のブロック図に示すように、11は炊飯器の動作状態を確認したい時間を設定する状態確認時間設定手段である。
【0029】
このように構成された炊飯器について、以下にその動作を説明する。
【0030】
使用者が、食事のためにご飯を炊き始める時間が例えば平均して18時くらいであれば状態確認時間設定手段11でその時間を設定する。この状態確認時間設定手段11には複数の時間を設定することができる。
【0031】
そして通常であれば、使用者がご飯を炊くためにその時間前後に、操作手段1により好みの炊飯状態を設定し炊飯を開始すると、制御回路8は加熱手段3を駆動して炊飯動作を行なう。一方、制御回路8は状態確認時間設定手段11により設定された時間に炊飯動作を行なっているかどうかを判断し、炊飯動作を行なっていない場合は報知手段7を駆動して報知するのである。
【0032】
以上のように本実施例によれば、普段炊飯を行なうべき時間を状態確認時間設定手段11で設定しておくことで、その時間に炊飯動作を行なっていない事を報知音で報知することができる。
【0033】
(実施例4)
本発明の第4の実施例について、図4を用いて図1と異なる点のみ説明する。図3のブロック図に示すように、12は普段炊飯器でご飯が炊ける時間を設定する炊飯終了時間設定手段である。
【0034】
このように構成された炊飯器について、以下にその動作を説明する。
【0035】
使用者が、普段炊飯器を使ってご飯を炊いて食事をする時間が例えば平均して19時くらいであれば炊飯終了時間設定手段12でその時間を設定する。この炊飯終了時間設定手段12には複数の時間を設定することができる。
【0036】
そして通常であれば、ご飯を炊くためにその炊飯終了時間設定手段12で設定した約50分前くらいに、使用者が操作手段1により好みの炊飯状態を設定し炊飯を開始すると、制御回路8は加熱手段3を駆動して炊飯動作を行なう。一方、制御回路8は炊飯終了時間設定手段12により設定された時間より50分前に炊飯動作を行なっているかどうかを判断し、炊飯動作を行なっていない場合は報知手段7を駆動して報知するのである。
【0037】
以上のように本実施例によれば、普段炊飯器を使ってご飯を炊いて食事をする時間を炊飯終了時間設定手段12で設定しておくことで、本来炊飯が始まっている時間に炊飯動作を行なっていない事を報知音で報知することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、請求項1と2記載の発明によれば、炊飯器を誤操作したり炊飯自体を忘れてしまっていても、その事を使用者に報知してご飯を食べたい時にご飯ができていないと言ったことをなくす炊飯器を提供できる。
【0039】
さらに、請求項3記載の発明によれば、そのときに報知した報知音を聞くだけで炊飯器の状態が判断できる使い勝手の良い炊飯器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例における炊飯器のブロック図
【図2】 本発明の第2の実施例における炊飯器のブロック図
【図3】 本発明の第3の実施例における炊飯器のブロック図
【図4】 本発明の第4の実施例における炊飯器のブロック図
【符号の説明】
1 操作手段
2 表示手段
3 加熱手段
4 計時手段
5 記憶手段
6 時間設定手段
7 報知手段
8 制御手段
9 報知音情報入力手段
10 タイマー時刻設定手段
11 状態確認時間設定手段
12 炊飯終了時間設定手段
Claims (3)
- 炊飯実行等の情報を炊飯器に入力する操作手段と、炊飯の情報を表示する表示手段と、炊飯物を加熱する加熱手段と、前記操作手段からの入力受付や炊飯終了及び炊飯器の状態を報知する報知手段と、前記表示手段や報知手段を駆動制御する制御手段と、炊飯器が炊飯動作を行っているかどうかの確認をする時間を設定する状態確認時間設定手段とを備え、制御手段は前記状態確認時間設定手段で設定された時間に炊飯器が少なくとも炊飯動作を行なっていない時は報知手段を動作させるようにした炊飯器。
- 炊飯実行等の情報を炊飯器に入力する操作手段と、炊飯の情報を表示する表示手段と、炊飯物を加熱する加熱手段と、前記操作手段からの入力受付や炊飯終了及び炊飯器の状態を報知する報知手段と、前記表示手段や報知手段を駆動制御する制御手段と、普段炊飯器を使ってご飯を炊いて食事をする時間を設定する炊飯終了時間設定手段とを備え、制御手段は前記炊飯終了時間設定手段で設定された時間よりも一定時間前に炊飯器が少なくとも炊飯動作を行なっていない時は報知手段を動作させるようにした炊飯器。
- 請求項1または2のいずれか1項に記載された報知手段による報知音は、通常の炊飯動作時とは異なるものとした炊飯器。
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