JP4061730B2 - 可変容量斜板型圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、斜板の傾斜角度を変化させることにより吐出容量を変化させる可変容量型圧縮に関するもので、エンジン(内燃機関)と電動モータとを有して走行する、いわゆるハイブリッド車両用の冷凍サイクルに適用して有効である。
なお、本明細書でいうハイブリット車両とは、エンジンと電動モータとを切換えて走行するハイブリット車両は勿論、エンジンを走行に用いず、発電のみに用い、車両走行は電動モータのみで行うハイブリット車両も含むものである。
【0002】
【従来の技術】
特開昭63−50693号公報に記載の発明では、ローリングピストン型圧縮機において、ローリングピストンを一の向きに回転(正転)させることにより吐出容量が最大となるようにし、一方、ローリングピストンを他の向きに回転(逆転)させることにより吐出容量が最小となるようにして可変容量型圧縮機を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に記載の可変容量型圧縮機では、正転時には、流体が吸入ポートから流入して吐出ポートから吐出するのに対して、逆転時には、流体が吐出ポートから流入して吸入ポートから吐出するので、正転時と逆転時とでは流体の流通の向きが反対となる。
【0004】
このため、上記公報に記載の可変容量型圧縮機を冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)に適用した場合には、冷房運転のみ又は暖房運転のみの空調運転を行っているときに、吐出容量を変化させることができない。
また仮に、いずれかの空調運転を行っているときに、吐出容量を変化させるには、外部に四方弁などの切換弁を設けて通路を切換える必要があるので、冷凍サイクルの構成部品の増加を招き、冷凍サイクルの製造原価上昇を招いてしまう。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、圧縮機の回転の向きに依らず、流体の流通の向きが変化することのない可変容量型圧縮機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を用いる。
請求項1に記載の発明では、シャフト(130)の回転の向きに応じて傾斜角度(α)を変化させる傾斜角変更機構(160、163、135)を備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、シャフト(130)の回転の向きに応じて傾斜角度(α)が変化して吐出容量が変化するものの、斜板型圧縮機では、流体の吸入圧縮はピストン(150)の往復運動によって行うので、シャフト(130)が正転する場合と逆転する場合とでは、流体の流通の向きが反転しない。
請求項2〜4に記載の発明では、斜板(140)とシャフト(130)との傾斜角度(α)を可変とするヒンジ部(133、142)と、ヒンジ部(133、142)からずれた部位にて斜板(140)と摺動可能に接触し、シャフト(130)の回転の向き応じてシャフト(130)の長手方向に変位する変位部材(160)とを有することを特徴とする。
【0008】
これにより、変位部材(160)が変位すると、ヒンジ部(133、142)を中心として傾斜角度(α)が変化することとなる。このため、シャフト(130)の回転の向きに応じて傾斜角度(α)が変化して吐出容量が変化するものの、流体の吸入圧縮はピストン(150)の往復運動によって行うので、シャフト130が正転する場合と逆転する場合とでは、流体の流通の向きが反転しない。
【0009】
請求項6に記載の発明では、シャフト(130)が電動モータ(200)により回転駆動されるときの傾斜角度(α)を、シャフト(130)が外部駆動源(E)により回転駆動されるときの傾斜角度(α)に比べて大きくすることを特徴とする。
これにより、後述するように、電動モータ(200)で必要とされる駆動力を小さくすることができるので、電動モータ(200)の大型化を防止できる。
【0010】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る可変容量斜板型圧縮機(以下、圧縮機と略す)100をハイブリッド車両用の冷凍サイクルに適用したものであり、図1は冷凍サイクルの模式図である。
【0012】
図1中、300は圧縮機100から吐出した冷媒(流体)を凝縮させる凝縮器(放熱器)であり、400は凝縮器200から流出した冷媒を減圧する膨張弁(減圧器)であり、500は膨張弁400にて減圧された液相冷媒を蒸発させる蒸発器である。
なお、膨張弁400は、蒸発器500出口側の冷媒過熱度が所定値となるように弁開度が調節される温度式膨張弁であり、600は凝縮器300から流出する冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離するとともに、余剰冷媒を蓄えるレシーバ(受液器)である。
【0013】
また、圧縮機100は、エンジンEの運転状態に応じて、電磁クラッチ700を介してエンジン(外部駆動源)Eから回転力を得て稼働する場合と、エンジンEと独立して稼働する電動モータ(以下、モータと略す。)200から回転力を得て稼働する場合とが切換制御される。
次に、圧縮機100について述べる。
【0014】
図2は本実施形態に係る圧縮機100の断面図であり、この圧縮機100は、モータ200と電磁クラッチ700とが一体化された、いわゆるハイブリット型圧縮機である。
110はモータ200のステータ210及びロータ220を収納するとともに、後述する斜板140が回転する空間(以下、この空間を斜板室と呼ぶ。)211を構成するフロントハウジングであり、120は、後述するシャフト130の長手方向に延びる複数本の円柱状空間(シリンダボア)121が形成されたミドルハウジング(シリンダブロック)である。
【0015】
因みに、本実施形態に係るモータ200において、ステータ210は通電することにより磁界を発生するステータコイルであり、ロータ220は永久磁石を有してステータ210内で回転するマグネットロータである。
130は、ニードル軸受131を介して両ハウジング110、120内に回転可能に配設されたシャフトであり、140はシャフト130の長手方向に対して傾いた斜板である。
【0016】
また、132は、シャフト130に圧入固定されてシャフト130と一体的に回転する略コップ状に形成された回転部材であり、この回転部材132の開口側(斜板140側)は、斜板140の傾斜の向きと反対側に傾斜した傾斜支持面133を有するように円錐状となっている。
なお、回転部材132のうち傾斜支持面133と反対側に位置する部位134(図3参照)は、回転部材132の回転バランス(慣性モーメント)の不釣り合い量を補正するバランサ部を構成している。
【0017】
一方、斜板140の径外方側のうち回転部材132側には、傾斜支持面133に向けて突出するアーム(腕部)141が形成されており、このアーム141の先端は、傾斜支持面133と摺動可能、かつ、回転可能に接触する球面摺動部142が形成されている。つまり、本実施形態では、傾斜支持面133及び球面摺動部142により、斜板140とシャフト130との傾斜角度αを可変とするヒンジ部が構成されている。
【0018】
また、斜板140の径外方側は、図2に示すように、一対のシュー143を介して、各シリンダボア121内を往復運動するピストン150と揺動可能に連結するとともに、一対のシュー143と摺動可能に接触している。
このため、斜板140がシャフト130と一体的に回転して斜板140の径外方側が揺動すると、これに連動してピストン150が往復運動し、ピストン150とシリンダボア121とによって構成される作動室Vcの体積が拡大縮小して冷媒(流体)が吸入圧縮される。
【0019】
なお、ピストン150の行程(ストローク)は、斜板140の揺動角度(=180−2α)に比例するものであるので、斜板140の傾斜角度αに反比例して増減するため、圧縮機100の吐出容量は傾斜角度αに反比例して増減する。
160は回転部材132内に回転可能に配設されているとともに、シャフト130の長手方向に摺動変位する変位部材(カム)であり、この変位部材160は、図2、3に示すように、シャフト130が貫通する穴部161及び円筒壁162aに形成された螺旋溝163を有する円筒部162、並びに円筒部162のうち斜板140側端部から斜板140側に向けて突出した突起部164を備えている。
【0020】
そして、突起部164の先端は、図2に示すように、斜板140に摺動可能に接触するとともに、円筒部162の軸方向に向けて凸となるように略円弧状に形成されている。
一方、斜板140には、図3に示すように、突起部164の2つの側面164aと摺動可能に接触するとともに、両側面164aを挟み込むように変位部材160側に向けて突出するガイド壁144が形成されているので、変位部材160が回転すると、斜板140は突起部164から回転力を受けて回転する。つまり、本実施形態では、突起部164は、斜板140に回転力を伝達する回転力伝達部として機能する。
【0021】
また、シャフト130には、図2に示すように、螺旋溝163に挿入された状態で螺旋溝163の壁面に摺動可能に接触するピン部(突起部)135が形成されており、このピン部135及び螺旋溝163により、変位部材160をシャフト130の長手方向に変位させるカム機構を構成している。
なお、螺旋溝163は、円筒部162の軸方向一端側(斜板140)側から軸方向他端側に向けて右周り(時計周り)の螺旋を描くように形成されているため、ピン部135が螺旋溝163の一端側にあるときは、変位部材160は円筒部162の軸方向他端側に変位したときであり、ピン部135が螺旋溝163の他端側にあるときは、変位部材160は円筒部162の軸方一端側に変位したときである。
【0022】
また、斜板140を挟んで変位部材160と反対側には、斜板140を押圧する弾性力を発揮するコイルバネ(弾性部材)145が配設されており、このコイルバネ145により、斜板140と変位部材160とが離隔することを防止する離隔防止手段を構成している。
ところで、170は、複数本のピストン150及びシリンダボア121によって形成される各作動室Vcに冷媒(流体)を供給する吸入室171、及び各作動室Vcから吐出する冷媒を集合させる吐出室172を構成するリアハウジングであり、このリアハウジング170はバルブプレート(弁板)180を介してミドルハウジング120にボルト(図示せず)にて固定されている。
【0023】
因みに、173は蒸発器500の冷媒出口側に接続される吸入口であり、174は凝縮器300の冷媒入口側に接続される吐出口である。
また、バルブプレート180には、吸入室171と作動室Vcとを連通させる吸入ポート181、及び作動室Vcと吐出室172とを連通させる吐出ポート182が形成されている。そして、吸入ポート181には、作動室Vcから吸入室171に冷媒が逆流することを防止するリード弁状の吸入弁183が配設され、吐出ポート182には、吐出室172から作動室Vcに冷媒が逆流することを防止するリード弁状の吐出弁184が配設されている。
【0024】
なお、吸入弁183及び吐出弁184は、吐出弁184の最大開度を規制する弁止板185及びバルブプレート180と共に、リアハウジング170とミドルハウジング120とに挟み込まれて固定されている。
また、700は、エンジンEからの駆動力を伝達するVベルトが掛けられるプーリ710と一体化された電磁クラッチである。そして、シャフト130は、モータ200により駆動されるとき正逆転(一の向きに回転)し、電磁クラッチ700を介してエンジンEから駆動力を得て回転するときは逆転(他の向きに回転)する。
【0025】
因みに、222は、圧縮機100の圧縮反力に伴ってロータ220に作用するスラスト力(シャフト130の長手方向と平行な方向の力)を受けるスラスト軸受であり、146は、コイルバネ145の反力を受けるとともに、コイルバネ145をシャフト130(斜板140)と共に回転可能とするスラスト軸受である。
【0026】
また、136は斜板室211内に漏れ出た冷媒が、シャフト130とフロントハウジング110との隙間から外部に漏れ出すことを防止するシャフトシールである。
次に、本実施形態に係る圧縮機100の作動及びその特徴について述べる。
1.モータ200により駆動される場合(シャフト130の正転時)
ピン部135が螺旋溝163の一端側にあるときは、図2、図4(a)に示すように、変位部材160は円筒部162の軸方向他端側に変位しており、この状態では、斜板140の傾斜角度αが最も小さく、吐出容量が最大となっている。
【0027】
そして、この状態からモータ200により正転の向き(電磁クラッチ700側から見て反時計回りの向き)の回転力(駆動力)がシャフト130に与えられると、螺旋溝163が円筒部162の軸方向一端側(斜板140)側から軸方向他端側に向けて右周り(時計周り)の螺旋を描くように形成されているため、図4(b)に示すように、ピン部135が螺旋溝163の他端側に移動して、変位部材160が円筒部162の軸方一端側(斜板140側)に向けて変位する。
【0028】
このとき、球面摺動部142と傾斜支持面133とによりヒンジ部が構成されていることに加えて、球面摺動部142と傾斜支持面133との接触部と、変位部材160と斜板140との接触部とが、斜板140の径方向にずれているため、変位部材160が斜板140側に向けて変位すると、傾斜角度αが増大する向きに変化する。
【0029】
そして、ピン部135が螺旋溝163の他端側に移動すると、ピン部135は、これ以上移動することができないので、ピン部135が螺旋溝163の他端に係合し、変位部材160とシャフト130とが一体的に回転する。したがって、傾斜角度αが増大した状態で斜板140が回転するので、ピストン150のストロークが縮小し、吐出容量が縮小(可変)する。
【0030】
2.エンジンEにより駆動される場合(シャフト130の逆転時)
ピン部135が螺旋溝163の他端側にあるときは、図5、図6(a)に示すように、変位部材160は円筒部162の軸方向一端側に変位しており、この状態では、斜板140の傾斜角度αが最も大きく、吐出容量が最小となっている。そして、この状態からエンジンEにより逆転の向き(電磁クラッチ700側から見て時計回りの向き)の回転力がシャフト130に与えられると、螺旋溝163が円筒部162の軸方向一端側側から軸方向他端側に向けて右周りの螺旋を描くように形成されているため、図6(b)に示すように、ピン部135が螺旋溝163の一端側に移動して、変位部材160が円筒部162の軸方他端側に向けて変位する。つまり、シャフト130が逆転すると、シャフト130が正転するときとは逆に、傾斜角度αが縮小する向きに変化する。
【0031】
そして、ピン部135が螺旋溝163の一端側に移動すると、ピン部135は、これ以上移動することができないので、ピン部135が螺旋溝163の一端に係合し、変位部材160とシャフト130とが一体的に回転する。したがって、傾斜角度αが縮小した状態で斜板140が回転するので、ピストン150のストロークが拡大し、吐出容量が最大となる。
【0032】
以上に述べたように、本実施形態に係る圧縮機100では、シャフト130の回転の向きに応じて変位部材160をシャフト130の長手方向に変位させることにより、シャフト130の回転の向きに応じて傾斜角度αを変化させる傾斜角変更機構を構成している。
そして、シャフト130の回転の向きに応じて傾斜角度αが変化して吐出容量が変化するものの、冷媒の吸入圧縮はピストン150の往復運動によって行うので、シャフト130が正転する場合と逆転する場合とでは、冷媒の流通の向きが反転しない。
【0033】
したがって、外部に四方弁などの切換弁を設けて通路を切換える必要がないので、冷凍サイクルの構成部品の増加を防止して、冷凍サイクルの製造原価上昇を抑制することができる。
また、傾斜支持面133に球面摺動部142を回転可能、かつ、摺動可能に接触させることによりヒンジ部を構成しているので、簡単な構成ヒンジ部を構成でき、圧縮機100の製造原価低減を図ることができる。
【0034】
また、傾斜支持面133を傾斜させるとともに、突起部164の先端を円弧状としているので、変位部材160の変位に連動して斜板140を滑らかに稼働させて傾斜角度αを変化させることができる。
ところで、モータ200から得られる駆動力をエンジンEから得られる駆動力と同等にしようとすると、モータ200の大型化を招いてしまう。
【0035】
これに対して、本実施形態のごとく、モータ200にて圧縮機100を稼動させるときには、最小容量運転状態とすれば、モータ200で必要とされる駆動力を小さくすることができるので、モータ200の大型化を防止できる。
なお、最小容量運転時(モータ200にて圧縮機100を稼働させるとき)に最大容量運転時(エンジンにより圧縮機100を稼動させるとき)と同等な冷凍能力を得るときには、モータ200の回転数を増大させればよい。
【0036】
(第2実施形態)
上述の実施形態では、変位部材160に突起部164を形成し、斜板140に突起部164を挟み込むガイド壁144を形成して回転力伝達部を構成したが、本実施形態は、図7に示すように、斜板140に変位部材160側に突出する突起部164を形成し、変位部材160に突起部164を挟み込むガイド壁144を形成して回転力伝達部を構成したものである。
【0037】
(第3実施形態)
ところで、上述の実施形態では、シャフト130とモータ200のロータ220とが一体化されていたので、エンジンEにて圧縮機100を駆動する場合に、エンジンEは、圧縮機100を駆動するに必要な仕事に加えて、ロータ220を回転させる仕事を必要とし、エンジンEの燃費が低下するおそれがある。
【0038】
そこで、本実施形態では、図8に示すように、ロータ220とシャフト130との間に一の向きの回転のみを許容するワンウェイクラッチ190を配設している。
これにより、エンジンEにて圧縮機100を駆動する場合であっても、ロータ220が回転することを防止できるので、エンジンEの燃費が低下することを防止できる。
【0039】
ところで、上述の実施形態では、モータ200と電磁クラッチ700とが一体化されたハイブリット型圧縮機であったが、図9に示すように、圧縮機100単体としてもよい。
また、上述の実施形態では、圧縮機100を、モータ200から駆動力を得て稼働する場合とエンジンEから駆動力を得て稼働する場合とを切り換えて稼働させたが、本発明はこれに限定されるものではなく、モータ200のみから駆動力を得て稼働するものに適用してもよい。
【0040】
これにより、モータ200の回転数を制御することなく、モータ200を正転又は逆転させることにより吐出容量を変化させることができるので、モータ200の制御回路を簡素化することができる。
また、上述の実施形態では、変位部材(カム)160に1本の螺旋溝163が形成されていたが、螺旋溝163を複数本として変位部材160を構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮機を用いた冷凍サイクルの模式図である。
【図2】第1実施形態に係る圧縮機において、最大容量時状態を示す圧縮機の断面図である。
【図3】第1実施形態に係る圧縮機の回転部材、変位部材及び斜板を分解した状態を示す分解斜視図である。
【図4】可変容量作動を示す説明図である。
【図5】第1実施形態に係る圧縮機において、最小容量時状態を示す圧縮機の断面図である。
【図6】可変容量作動を示す説明図である。
【図7】第2実施形態に係る圧縮機の回転部材、変位部材及び斜板を分解した状態を示す分解斜視図である。
【図8】第3実施形態に係る圧縮機の断面図である。
【図9】本発明の変形例に係る圧縮機の断面図である。
【符号の説明】
100…圧縮機、130…シャフト、135…ピン部(突起部)、
140…斜板、150…ピストン、160…変位部材、163…螺旋溝。

Claims (6)

  1. 回転するシャフト(130)に対して傾いた斜板(140)の傾斜角度(α)を変化させることにより、往復運動するピストン(150)の行程を変化させる可変容量斜板型圧縮機であって、
    前記シャフト(130)は、正転又は逆転可能であり、
    さらに、前記シャフト(130)の回転の向きに応じて前記傾斜角度(α)を変化させる傾斜角変更機構(160、163、135)を備えることを特徴とする可変容量斜板型圧縮機。
  2. 正転又は逆転可能なシャフト(130)と、
    前記シャフト(130)に対して傾いた状態で回転する斜板(140)と、
    前記斜板(140)と揺動可能に連結して往復運動し、流体を吸入圧縮するピストン(150)と、
    前記斜板(140)と前記シャフト(130)との傾斜角度(α)を可変とするヒンジ部(133、142)と、
    前記ヒンジ部(133、142)からずれた部位にて前記斜板(140)と摺動可能に接触し、前記シャフト(130)の回転の向き応じて前記シャフト(130)の長手方向に変位する変位部材(160)とを有することを特徴とする可変容量型圧縮機。
  3. 前記変位部材(160)は、前記シャフト(130)が摺動可能に貫通する穴部(161)を有する円筒部(162)、及び前記円筒部(162)の円筒壁(162a)に形成された螺旋状の螺旋溝(163)を備え、
    前記シャフト(130)には、その径外方側に向けて突出するとともに、前記螺旋溝(163)の壁面に摺動可能に接触する突起部(135)が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の可変容量型圧縮機。
  4. 前記変位部材(160)は、前記突起部(135)が前記螺旋溝(163)の端部側に係合することにより前記シャフト(130)と一体的に回転し、
    さらに、前記変位部材(160)のうち前記斜板(140)と接触する側には、前記斜板(140)に回転力を伝達する回転力伝達部(164、144)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の可変容量型圧縮機。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の可変容量型圧縮機と、
    外部駆動源(E)からの回転力を断続可能に前記シャフト(130)に伝達するクラッチ手段(700)と、
    前記クラッチ手段(700)が前記シャフト(130)に伝達する回転力の向きと異なる向の回転力を前記シャフト(130)に伝達する電動モータ(200)とを有することを特徴とするハイブリット型圧縮機。
  6. 前記シャフト(130)が前記電動モータ(200)により回転駆動されるときの前記傾斜角度(α)は、前記シャフト(130)が前記外部駆動源(E)により回転駆動されるときの前記傾斜角度(α)に比べて大きいことを特徴とする請求項5に記載のハイブリット型圧縮機。
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