JP2000110717A - 斜板型可変容量圧縮機 - Google Patents

斜板型可変容量圧縮機

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JP2000110717A
JP2000110717A JP10284260A JP28426098A JP2000110717A JP 2000110717 A JP2000110717 A JP 2000110717A JP 10284260 A JP10284260 A JP 10284260A JP 28426098 A JP28426098 A JP 28426098A JP 2000110717 A JP2000110717 A JP 2000110717A
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Japan
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swash plate
shaft
piston
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compressor
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JP10284260A
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English (en)
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Naoharu Konaga
直治 小長
Motohiko Ueda
元彦 上田
Mitsuo Inagaki
稲垣  光夫
Kazuhito Miyagawa
和仁 宮川
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Denso Corp
Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1054Actuating elements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜板型可変容量圧縮機の製造原価低減を図
る。 【解決手段】 シャフト106に第1、2ピン113、
114を設け、これらのピン113、114が摺動可能
に挿入される第1、2スリット117、118を斜板1
11の第1、2アーム115、116に形成する。これ
により、機械加工性を損なうことなく、簡便な構成にて
ヒンジ機構を構成できるので、斜板型可変容量圧縮機の
製造原価低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜板の傾斜角度を
変化させることにより、ピストンの行程を変化させて吐
出容量を変化させる斜板型可変容量圧縮機に関するもの
で、車両用冷凍サイクルの圧縮機に適用して有効であ
る。
【0002】
【従来の技術】斜板型可変容量圧縮機は、斜板が配設さ
れた斜板室内の圧力を変化させることにより、斜板の傾
斜角度を変化させるものであるので、斜板型可変容量圧
縮機では、傾斜角度を変化させることができるように斜
板とシャフトとを揺動可能に連結する、いわゆるヒンジ
機構を必要とする。
【0003】そして、例えば特公平2−61627号公
報(以下、この公報を第1公報と呼ぶ。)に記載の発明
では、シャフトと一体的に回転するロータにピンを設
け、かつ、斜板からロータ側に向けて突出する耳部に長
穴を設けるとともに、ピンを長穴に摺動可能に挿入する
ことにより、ヒンジ部を構成している。また、特開平7
−91366号公報(以下、この公報を第2公報と呼
ぶ。)に記載の発明では、斜板からロータ側に向けて突
出する腕部の先端に球面摺動部を設けるとともに、ロー
タに球面摺動部が摺動するガイド孔を設けてヒンジ部を
構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1、2公報
に記載の発明では、ヒンジ機構を構成するにあたって、
ロータを必要とするため、ヒンジ機構の構成が複雑にな
るとともに、部品点数削減を図る上で障害となり、斜板
型可変容量圧縮機の製造原価低減を図ることが難しいと
いう問題がある。
【0005】また、第1公報に記載の発明では、ヒンジ
部のみでは斜板を支持することができないので、斜板を
シャフトに対して揺動可能に支持する球面ブッシュがシ
ャフトに設けられている。このため、第1公報に記載の
発明では、部品点数削減を図ることが難しく、斜板型可
変容量圧縮機の製造原価低減を図ることが難しいという
問題がある。
【0006】また、第2公報に記載の発明では、ガイド
孔をロータの径方向に対して斜めに形成する必要がある
ので、機械加工性が悪く、斜板型可変容量圧縮機の製造
原価低減を図ることが難しいという問題がある。本発明
は、上記点に鑑み、斜板型可変容量圧縮機の製造原価低
減を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
3に記載の発明では、シャフト(106)から突出する
第1突起部(113)と、第1突起部(113)とずれ
た部位にてシャフト(106)から突出する第2突起部
(114)と、斜板(111)に設けられ、第1突起部
(113)が摺動可能に挿入された第1溝部(117)
を有する第1腕部(115)と、斜板(111)に設け
られ、第2突起部(114)が摺動可能に挿入された第
2溝部(118)を有する第2腕部(116)とを備
え、斜板(111)は、両突起部(113、114)に
支持された状態で、両突起部(113、114)が両溝
部(117、118)に対して変位することにより、傾
斜角度(θ)を変化させることを特徴とする。
【0008】これにより、後述するように、シャフト
(106)に第1、2突起部(113、114)を設
け、第1、2腕部(115、116)に第1、2溝部
(117、118)を形成すると言った簡便な手段でヒ
ンジ機構が構成されるので、第2公報に記載の発明に比
べて機械加工性が良い。また、ヒンジ機構を簡素化する
ことができるとともに、球面ブッシュ及びロータを必要
としないので、可変容量型斜板圧縮機の部品点数の低減
を図ることができる。
【0009】以上に述べたように、本発明に係る可変容
量型斜板圧縮機は、第1、2公報に記載の圧縮機に比べ
て製造原価低減を図ることができる。ところで、第1、
2突起部(113、114)の両者を斜板(111)の
いずれか一方側に設けると、後述するように、傾斜角度
θの角度範囲が小さくなり、吐出容量を十分に変化(減
少)させることができなくなるとともに、可変容量型斜
板圧縮機の大型化を招くおそれがある。
【0010】そこで、請求項2に記載の発明では、斜板
(111)を挟んで一方側に第1突起部(113)が設
けれ、他方側に第2突起部(114)が設けられている
ことを特徴とする。これにより、可変容量型斜板圧縮機
の大型化を招くことなく、第1、2突起部(113、1
14)間の距離を十分に確保することができ、吐出容量
を十分に変化させることができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、第1、2溝部
(117、118)は、ピストン(109)側を中心と
して同心状の円弧を描くように形成されていることを特
徴とする。これにより、第1、2突起部(113、11
4)を第1、2溝部(117、118)に対して滑らか
に摺動させることができる。
【0012】請求項4に記載の発明では、シャフト(1
06)から突出する第1突起部(113)と、第1突起
部(113)とずれた部位にてシャフト(106)から
突出する第2突起部(114)と、斜板(111)に設
けられ、第1、2突起部(113、114)が摺動可能
に挿入された溝部(117、118)を有する腕部(1
15、116)とを備え、斜板(111)は、両突起部
(113、114)に支持された状態で、両突起部(1
13、114)が溝部(117、118)に対して変位
することにより、傾斜角度(θ)を変化させることを特
徴とする。
【0013】これにより、請求項1に記載発明と同様
に、第1、2公報に記載の圧縮機に比べて製造原価低減
を図ることができる。因みに、上記各手段の括弧内の符
号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関
係を示す一例である。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る斜板型可変容量圧縮機を車両用冷凍冷凍サ
イクル(車両用空調装置)に適用したものであって、図
1は車両用冷凍サイクルの模式図である。
【0015】図1中、100は冷媒(流体)を吸入圧縮
する斜板型可変容量圧縮機(以下、圧縮機と略す。)で
あり、200は圧縮機100から吐出する冷媒を冷却す
る放熱器(凝縮器)である。300は放熱器200から
流出する冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷
媒のみを流出させるとともに、冷凍サイクル中の余剰冷
媒を蓄えるレシーバ(受液器)である。
【0016】また、400はレシーバ300から流出し
た液相冷媒を減圧する減圧器であり、500は減圧器4
00にて減圧された液相冷媒を蒸発させる蒸発器であ
る。なお、減圧器400は、蒸発器500出口側の冷媒
過熱度が所定値となるように、その減圧度(開度)が調
節される、いわゆる温度式膨張弁である。次に、圧縮機
100について述べる。
【0017】図2は圧縮機100の軸方向断面を示して
おり、101はアルミニウム製のフロントハウジングで
あり、102は複数本のシリンダボア(円柱状の空間)
103が形成されたミドルハウジングである。104は
シリンダボア103の一端側を閉塞するバルブプレート
であり、このバルブプレート103はミドルハウジング
102とリアハウジング105との間に挟まれて固定さ
れている。
【0018】なお、以下、フロントハウジング101、
ミドルハウジング102及びリアハウジング105を総
称するときは、ハウジングと表記する。106は車両走
行用エンジン(図示せず)から駆動力を得て回転するシ
ャフトであり、このシャフト106は、ラジアル軸受1
07を介してハウジング内に回転可能に保持されてい
る。なお、108は、シャフト106に作用するシャフ
ト106と平行な方向の力(スラスト力)に対抗してシ
ャフト106を回転可能とするスラスト軸受である。
【0019】109はシリンダボア103内で往復運動
するピストンであり、このピストン109は、一対のシ
ュー110を介してシャフト106に対して傾いた斜板
111に連結されている。そして、シュー110は、斜
板111に対しては平面摺動部にて摺動可能に接触し、
ピストン109に対しては、球面摺動部にて揺動可能に
接触している。
【0020】なお、以下、斜板111とシャフト106
とのなす角を傾斜角度θと呼び、ハウジング内の空間の
うち斜板111が収納された空間を斜板室112と呼
ぶ。因みに、斜板室112内の圧力は、圧力制御弁(図
示せず)により調節される。ところで、シャフト106
のうち斜板111を挟んで一方側には、図2、3に示す
ように、シャフト106の径外方に向けてシャフト10
6から突出する円柱状の第1ピン(第1突起部)113
が設けられ、他方側には第2ピン(第2突起部)114
が設けられている。そして、これら両ピン113、11
4は、シャフト106に圧入(打ち込み)固定されてい
る。
【0021】また、斜板111には、第1、2ピン11
3、114に向けて突出する板状の第1、2アーム(第
1、2腕部)115、116が形成されており、第1、
2アーム115、116各々には、第1、2ピン11
3、114が摺動可能に挿入された直線状の第1、2ス
リット(第1、2溝部)117、118が形成されてい
る。
【0022】このため、シャフト106の回転力は、第
1、2ピン113、114及び第1、2アーム115、
116に伝達されるため、斜板111は、シャフト10
6と一体的に回転する。そして、斜板111が回転する
と、斜板111の径外方側が揺動するので、ピストン1
09がシャフト106と平行な方向に往復運動する。な
お、第1、2ピン113、114及び第1、2スリット
117、118は、第1ピン113の中心を通り第1ス
リット117の軸線に対して垂直な第1基線L1と、第
2ピン114の中心を通り第2スリット118の軸線に
対して垂直な第2基線L2との交点pが、ピストン10
9の中心線L3を挟んでシャフト106と反対側に位置
するように配置形成されている。そして、第1、2スリ
ット117、118は、その軸線の延長線が第1、2基
線L1、L2の交点pを中心とする円の径外方側で交差
するように形成されている。
【0023】また、図2中、119は傾斜角度θを拡大
する向きに斜板111を押圧する弾性力(以下、この力
をバネモーメントと呼ぶ。)を発揮するコイルバネ(弾
性部材)であり、このコイルバネ119により斜板11
1のガタツキを防止している。ところで、120は、シ
リンダボア103、バルブプレート104及びピストン
109によって形成される複数個の作動室Vに冷媒を分
配供給する吸入室であり、121は作動室Vにて圧縮さ
れた冷媒が吐出されるとともに、各作動室Vから吐出さ
れる冷媒を集合回収する吐出室である。なお、122は
蒸発器500の流出側に接続される吸入口であり、12
3は放熱器200の流入側に接続される吐出口である。
【0024】また、バルブプレート104には、吸入室
120と作動室Vとを連通させる吸入ポート124、及
び作動室Vと吐出室121とを連通させる吐出ポート1
25が形成されている。そして、吸入ポート124に
は、冷媒が作動室Vから吸入室120へ逆流することを
防止するリード弁状の吸入弁126が設けられ、吐出ポ
ート125には、冷媒が吐出室121から作動室Vへ逆
流することを防止するリード弁状の吐出弁127が設け
られている。
【0025】なお、吸入弁126及び吐出弁127は、
吐出弁127の最大開度を規制する弁止板(ストッパ)
128と共にミドルハウジング102及びリアハウジン
グ105間に挟まれて固定されている。因みに、129
は、斜板室112内の冷媒が、フロントハウジング10
1とシャフト106との隙間からハウジング外に漏れ出
すことを防止するシャフトシールである。
【0026】次に、本実施形態に係る圧縮機100の作
動を述べる。 1.最大容量運転時(図2参照) 圧力制御弁を調節して斜板室112内の圧力を吐出圧
(作動室V内圧力)より低くする。このとき、圧縮工程
中にあるピストン109(図2の上方側ピストン)に着
目すると、作動室V内の圧力が斜板室112内の圧力よ
り大きいため、斜板111には、作動室Vの体積を拡大
する向きの力(以下、この力を圧縮反力と呼ぶ。)が作
用する。
【0027】一方、斜板111は、第1、2ピン11
3、114及び第1、2スリット117、118に拘束
されているので、斜板111は、第1、2基線L1、L
2の交点pを揺動中心として揺動し、その傾斜角度θを
変化させる。このとき、交点pはピストン109の中心
線L3を挟んでシャフト106と反対側に位置するよう
に構成されているので、斜板111に作用する圧縮反力
は、交点pを中心として傾斜角度θを縮小させる向きの
モーメント(以下、このモーメントを傾斜モーメントと
呼ぶ。)を斜板111に作用させる。
【0028】そして、傾斜モーメントがバネモーメント
を上回ると、斜板111の傾斜角度θが小さくなり、ピ
ストン109の行程(ストローク)が増大するので、吐
出容量が増大する。なお、コイルバネ119により斜板
111のガタツキを防止することを目的として設けられ
ているので、バネモーメントは傾斜モーメントに比べて
十分に小さい。
【0029】2.可変容量運転時(図4参照) 圧力制御弁を調節して斜板室112内の圧力を最大容量
運転時に比べて大きくする。このため、最大容量運転時
とは逆に圧縮反力(傾斜モーメント)が小さくなるの
で、傾斜角度θが拡大して吐出容量が減少していく。次
に、本実施形態の特徴を述べる。
【0030】本実施形態では、シャフト106に設けら
れた第1、2ピン113、114及び斜板111の第
1、2アーム115、116に形成された第1、2スリ
ット117、118により、斜板111を揺動可能とす
るヒンジ機構を構成しているとともに斜板111が支持
されているので、ヒンジ機構を簡素化することができる
とともに、球面ブッシュ及びロータを設ける必要がな
い。したがって、圧縮機100の部品点数の低減を図る
ことができる。
【0031】また、本実施形態では、シャフト106に
第1、2ピン113、114を設け、第1、2アーム1
15、116に第1、2スリット117、118を形成
すると言った簡便な手段でヒンジ機構を構成しているの
で、第2公報に記載の発明に比べて機械加工性が良い。
以上に述べたように、本実施形態に係る圧縮機100
は、第1、2公報に記載の圧縮機に比べて製造原価低減
を図ることができる。
【0032】ところで、本実施形態では、シャフト10
6に第1、2ピン113、114を設け、第1、2アー
ム115、116に第1、2スリット117、118を
設けたが、この逆に、第1、2アーム115、116に
第1、2ピン113、114を設け、シャフト106に
第1、2スリット117、118に相当する溝部を設け
ても良い。
【0033】しかし、この手段では、円周状にシャフト
106に第1、2スリット117、118に相当する溝
部を形成する機械加工の加工性が著しく悪化するので、
製造原価低減を図ることが難しいという問題が発生す
る。また、シャフト106を角柱とすることにより、第
1、2スリット117、118に相当する溝部の加工性
を向上させるといった手段が考えられるが、この手段で
は、シャフト106自体の加工性が悪化してしまうとい
う問題が新たに発生する。
【0034】したがって、本実施形態に係る圧縮機10
0では、上述したように、このような問題が発生するこ
と防止しつつ、圧縮機100の製造原価低減を図ること
ができる。ところで、本実施形態では、第1、2ピン1
13、114は斜板111を挟んで両側に設けている
が、本発明は、後述するように、第1、2ピン113、
114の両者を斜板111のいずれか一方側に設けても
実施することができる。
【0035】しかし、傾斜角度θの角度範囲は、第1、
2ピン113、114間の距離の増大に応じて大きくな
るので、第1、2ピン113、114の両者を斜板11
1のいずれか一方側に設けると、第1、2ピン113、
114間の距離を十分に確保することが難しく、傾斜角
度θの角度範囲が小さくなり、吐出容量を十分に変化
(減少)させることができなくなるおそれがある。
【0036】また、この場合において、第1、2ピン1
13、114間の距離を十分に確保するには、シャフト
106の径寸法を大きくする必要があるので、圧縮機1
00の大型化を招くおそれがある。これに対して、本実
施形態では、第1、2ピン113、114は斜板111
を挟んで両側に設けているので、圧縮機100の大型化
を招くことなく、第1、2ピン113、114間の距離
を十分に確保することができ、吐出容量を十分に変化さ
せることができる。
【0037】(第2実施形態)上述の実施形態では、第
1、2スリット117、118の軸線は、互いの延長線
が交差するように直線状に形成されていたが、本実施形
態は、図5に示すように、第1、2スリット117、1
18(の軸線)を円弧状としたものである。ここで、第
1、2ピン113、114及び第1、2スリット11
7、118は、第1実施形態と同様に、第1ピン113
の中心を通り第1スリット117の軸線に対して垂直な
第1基線L1と、第2ピン114の中心を通り第2スリ
ット118の軸線に対して垂直な第2基線L2との交点
pが、ピストン109の中心線L3を挟んでシャフト1
06と反対側に位置するように配置形成されている。
【0038】そしてさらに、第1、2スリット117、
118は、各々の軸線が第1、2基線L1、L2の交点
pを中心とする円弧と一致するように同心状に形成され
ている。これにより、第1、2ピン113、114を第
1、2スリット117、118に対して滑らかに摺動さ
せることができる。
【0039】(第3実施形態)上述の実施形態では、図
3に示すように、第1、2ピン113、114は、シャ
フト106に対して180°ずれた異なる向きに突出し
ていたが、本実施形態は、図6に示すように、第1、2
ピン113、114が同一の向きに突出するように構成
したものである。
【0040】(第4実施形態)上述の実施形態では、第
1、2ピン113、114を各々1本づつ設けて合計2
本としていたが、本実施形態では、図7に示すように、
第1、2ピン113、114を各々2本づつ設けて合計
4本としたものである。 (第5実施形態)上述の実施形態では、シャフト106
と一体的に回転する斜板111がシュー110を介して
ピストン109に連結されていた斜板型圧縮機に本発明
を適用したが、本実施形態は、図8に示すように、シャ
フト106の回転に伴って発生する斜板(ラグプレー
ト)111の揺動のみをピストン109に伝達するワッ
ブルプレート(揺動部材)130を介してピストン10
9を往復運動させる斜板型圧縮機(ワッブル型圧縮機)
に対して本発明を適用したものである。
【0041】因みに、斜板(ラグプレート111)は、
斜板111及びワッブルプレート130に対して垂直方
向の力を受けるスラスト軸受131、並びに斜板111
及びワッブルプレート130の径方向の力を受けるラジ
アル軸受132を介してワッブルプレート130に連結
されている。また、133は、ワッブルプレート130
とピストン109とを揺動可能に連結するシュー134
がワッブルプレート130から脱落することを防止する
プレートであり、このプレート133はワッブルプレー
ト130に固定されている。
【0042】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、ピストン109(作動室V)がシャフト106の長
手方向一端側のみに設けられていた、いわゆる片斜板圧
縮であったが、本発明は、これに限定されるものではな
く、シャフト106の長手方向両端側にピストン109
(作動室V)を有する、いわゆる双頭ピストン型の斜板
圧縮機にも適用することができる。
【0043】また、上述の実施形態では、第1、2ピン
113、114は斜板111を挟んで両側に設けられて
いたが、第1、2ピン113、114の両者を斜板11
1のいずれか一方側に設けてもよい。また、上述の実施
形態では、第1、2ピン113、114は斜板111を
挟んで両側に設けるとともに、第1、2スリット11
7、118を斜板111から離れた側が開口するU字状
の溝部としたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、第1、2ピン113、114の両者を斜板111の
いずれか一方側に同一の向きに向けて突出させるととも
に、スリットの両側が閉じた略O字状の溝部を1本とし
てもよい。
【0044】また、上述の実施形態では、傾斜角度θを
増大させる向きのモーメントを斜板111に作用させる
コイルバネ119を有していたが、このコイルバネ11
9を廃止してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷凍サイクルの模式図である。
【図2】第1実施形態に係る圧縮機の断面図である。
【図3】第1実施形態に係る圧縮機のシャフトの斜視図
である。
【図4】第1実施形態に係る圧縮機の断面図である。
【図5】第2実施形態に係る圧縮機の断面図である。
【図6】第3実施形態に係る圧縮機のシャフトの斜視図
である。
【図7】第4実施形態に係る圧縮機のシャフトの斜視図
である。
【図8】第5実施形態に係る圧縮機の断面図である。
【符号の説明】
106…シャフト、109…ピストン、111…斜板、
113…第1ピン(第1突起部)、114…第2ピン
(第2突起部)、115…第1アーム(第1腕部)、1
16…第2アーム(第2腕部)、117…第1スリット
(第1溝部)、118…第2スリット(第2溝部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 元彦 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 稲垣 光夫 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 宮川 和仁 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3H076 AA06 BB38 BB41 CC20 CC27 CC31 CC83

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン(109)を往復運動させる斜
    板(111)の傾斜角度(θ)を変化させることによ
    り、前記ピストン(109)の行程を変化させて吐出容
    量を変化させる斜板型可変容量圧縮機であって、 前記斜板(111)を回転させるシャフト(106)
    と、 前記シャフト(106)に設けられ、前記シャフト(1
    06)から突出する第1突起部(113)と、 前記シャフト(106)のうち前記第1突起部(11
    3)とずれた部位に設けられ、前記シャフト(106)
    から突出する第2突起部(114)と、 前記斜板(111)に設けられ、前記第1突起部(11
    3)が摺動可能に挿入された第1溝部(117)を有す
    る第1腕部(115)と、 前記斜板(111)に設けられ、前記第2突起部(11
    4)が摺動可能に挿入された第2溝部(118)を有す
    る第2腕部(116)とを備え、 前記斜板(111)は、前記両突起部(113、11
    4)に支持された状態で、前記両突起部(113、11
    4)が前記両溝部(117、118)に対して変位する
    ことにより、前記傾斜角度(θ)を変化させることを特
    徴とする斜板型可変容量圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記斜板(111)を挟んで一方側に前
    記第1突起部(113)が設けれ、他方側に前記第2突
    起部(114)が設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の斜板型可変容量圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記両溝部(117、118)は、前記
    ピストン(109)側を中心として同心状の円弧を描く
    ように形成されていることを特徴とする請求項1または
    2に記載の斜板型可変容量圧縮機。
  4. 【請求項4】 ピストン(109)を往復運動させる斜
    板(111)の傾斜角度(θ)を変化させることによ
    り、前記ピストン(109)の行程を変化させて吐出容
    量を変化させる斜板型可変容量圧縮機であって、 前記斜板(111)を回転させるシャフト(106)
    と、 前記シャフト(106)に設けられ、前記シャフト(1
    06)から突出する第1突起部(113)と、 前記シャフト(106)のうち前記第1突起部(11
    3)とずれた部位に設けられ、前記シャフト(106)
    から突出する第2突起部(114)と、 前記斜板(111)に設けられ、前記第1、2突起部
    (113、114)が摺動可能に挿入された溝部(11
    7、118)を有する腕部(115、116)とを備
    え、 前記斜板(111)は、前記両突起部(113、11
    4)に支持された状態で、前記両突起部(113、11
    4)が前記溝部(117、118)に対して変位するこ
    とにより、前記傾斜角度(θ)を変化させることを特徴
    とする斜板型可変容量圧縮機。
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