JP4060603B2 - グラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、バラードメッキタイプの製版に直版タイプの製版を導入して工程の省力化とロールの高品質の確保が容易に出来るグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のバラードメッキタイプのグラビア印刷ロールの製作工程図を図2を参照して説明する。鉄製の又はアルミニウム製の母ロールを製作し、初回の製版は、鉄製母ロールにあっては電解脱脂・酸洗いを行ない表面を洗浄活性化するメッキ前処理を行ない又アルミニウム製母ロールにあってはアノダール法若しくはジンケート法によるメッキ前処理を行ない、次いで、鉄製母ロール及びジンケート法によるメッキ前処理を行なったアルミニウム製母ロールにあっては厚さ60μm位のニッケルメッキを付け又アノダール法によるメッキ前処理を行なったアルミニウム製母ロールにあってはピロリン酸銅メッキを付け、次いで、厚さ120μm位の厚付硫酸銅下地メッキを付け、次いで、ロールをロール計測機に掛けて全長、面長方向に例えば15mmピッチ毎における直径計測(単位千分の1ミリまで)を行ない、次いで、ロールに例えば#500の研磨砥石により補正研磨を掛けて全長に渡り均一径にしてから例えば#4000のスポンジ研磨砥石により精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし、次いで、ロールに写真定着廃液(硝酸銀とチオ硫酸ナトリウムと亜硫酸ナトリウム等の混合液)を塗布してロール表面に易剥離膜を形成するバラード処理を行ない、次いで、バラード処理済ロールに厚さ100〜120μm位の厚付硫酸銅メッキを付け、次いで、バラードメッキを付けたロールに例えば#1500の研磨砥石により研磨代約20μmの中仕上げ研磨を行なってから例えば#4000のスポンジ研磨砥石により研磨代約1μmの精密円筒研磨(上仕上げ研磨)を掛けて鏡面状態とし、次いで、電子彫刻法により、又はフォトリソグラフィー・エッチング法によりセルを形成して耐刷力を付けるための厚さ8μm位のクロムメッキを付け、最後にロール表面に砂目を付けてダンボール紙で一巻きして養生してクライアントへ出荷し、クライアントにてグラビア印刷に供している。
【0003】
そして、二回目以降のリサイクル製版については、クライアントから使用済みのロールを受け取って使用済みのバラードメッキをタガネとペンチと金切りバサミを用いて剥ぎ取り、次いで、電解脱脂・酸洗いを行ない表面を洗浄活性化し、次いで、バラード処理を行ない、次いで、バラード処理済ロールに厚さ70〜80μm位の厚付硫酸銅メッキを付け、次いで、ロールをロール計測機に掛けて全長、面長方向に例えば15mmピッチ毎における直径計測(単位千分の1ミリまで)を行ない、次いで、バラード処理済ロールに例えば#1500の研磨砥石により中仕上げ研磨を行なってから例えば#4000のスポンジ研磨砥石により精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし、次いで、電子彫刻法により、又はフォトリソグラフィー・エッチング法によりセルを形成して耐刷力を付けるための厚さ8μm位のクロムメッキを付け、最後にロール表面に砂目を付けてダンボール紙で一巻きして養生してクライアントへ出荷し、クライアントにてグラビア印刷に供している。
【0004】
次に、従来の直版タイプのグラビア印刷ロールの製作工程図を図3を参照して説明する。
鉄製の又はアルミニウム製の母ロールを製作し、初回の製版は、メッキ前処理を行ない、次いで、ニッケルメッキ又はピロリン酸銅メッキを付け、次いで、厚さ120μm位の厚付硫酸銅メッキを付け、次いで、ロールをロール計測機に掛けて全長、面長方向に例えば15mmピッチ毎における直径計測を行ない、次いで、ロールに補正研磨・精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし、次いで、電子彫刻法により又はフォトリソグラフィー・エッチング法によりセルを形成してクロムメッキを付け、最後にロール表面に砂目を養生・出荷し、グラビア印刷に供している。
【0005】
そして、二回目以降のリサイクル製版については、クライアントから使用済みの直版タイプの印刷ロールを受け取って脱クロム処理してからロール計測機に掛けて全長、直径計測を行ない落版研磨を行ない再びロール計測機に掛けて面長方向に一定ピッチ毎における直径計測を行ない、次いで、電解脱脂・酸洗いを行ない表面を洗浄活性化し、次いで、例えば厚さ10μm位のニッケルメッキを付け、次いで、一回目の計測直径値+研磨代に相当する直径に戻す肉盛りメッキとして例えば厚さ60〜70μm位の厚付硫酸銅メッキを付け、次いで、ロールをロール計測機に掛けて面長方向に一定ピッチ毎における直径計測を行ない、次いで、例えば#500の研磨砥石により補正研磨を掛けてから例えば#1500の研磨砥石により中仕上げ研磨を行ないさらに例えば#4000のスポンジ研磨砥石により精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし、次いで、電子彫刻法により、又はフォトリソグラフィー・エッチング法によりセルを形成して耐刷力を付けるための厚さ8μm位のクロムメッキを付け、最後にロール表面に砂目を付けてダンボール紙で一巻きして養生してクライアントへ出荷し、クライアントにてグラビア印刷に供している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
セルの深さは、油性インキ仕様では20〜30μm位であり、水性インキ仕様では10〜18μm位である。バラード銅メッキの後の研磨は下地銅メッキが精密な円筒面になっているので補正研磨は行なわないのが通常であり中仕上げ研磨・精密円筒研磨を行なう。このときの中仕上げの研磨代は厚さ20μm位であり、又、精密仕上げの研磨代は1μm位である。従って、バラードメッキのメッキ厚を50〜60μmにできるかということにはつながらない。理由は、50〜60μm位の厚さでは印刷時にドクターの圧力でバラードメッキが捲れてしまうからである。又、印刷後にバラードメッキを剥離しようとしてもバラードメッキが小片に切れてしまい綺麗に剥離できない。このため、バラードメッキのメッキ厚は100〜120μmとなっており、セルの深さがメッキ厚の1/5〜1/4であることを考えるとオーバースペックになっており、従来のバラードメッキタイプのグラビア印刷ロールのリサイクル製版は、大変不経済になっている。
【0007】
他方、直版タイプのグラビア印刷ロールのリサイクル製版において、落版はセルの深さ+10μm位を研磨する必要があり、落版後に肉盛り銅メッキを行なってから行なう補正研磨・中仕上げ研磨・精密円筒研磨の合計の研磨代は25〜30μmである。従って、落版後の肉盛り銅メッキのメッキ厚は60〜70μmで足り、この点、バラードメッキに比べて経済的である。しかしながら、落版後の肉盛り銅メッキの前にニッケルメッキを付けている点や、前記落版研磨においてアルミニウム地金が露出したとき及び二回目のロール計測において落版研磨後の直径が補正研磨を行なっても全長に渡り均一径にできない状態にあるときは二回目以降の製版工程から除外してロール製作からのリサイクルしなければならない不経済があった。特に、ロール製作からのリサイクルというのは、実質的にはリサイクルが断ち切られることであり、通常のリサイクルよりも費用と時間が大変に掛かることになる。
【0008】
本願発明は、上述した点に鑑み案出したもので、ロール製作からのリサイクルが必要になることは皆無であり、リサイクル回数が少なくてロール計測の結果全長に渡り均一径を維持できる範囲内のときには補正研磨が不要であり、リサイクル回数が多くなってロール計測の結果全長に渡り均一径を維持できなくなったときは補正研磨を行なうことで全長に渡り均一径を維持することができ、さらに補正研磨を行なったとしても全長に渡り均一径を維持できなくなるときにはロール製作からのリサイクルが必要ではなくバラードメッキを剥離してバラード処理してバラードメッキを付け補正研磨を省いて中仕上げ研磨・鏡面研磨を行なうことでセルの形成工程に入ることができ、工程の省力化とロールの高品質の確保が容易に出来るグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、母ロールに厚付け硫酸銅下地メッキを付けてロール計測し全長に渡り同一径となるように精密円筒研磨を行なうことにより被製版ロールを製作し、
次いで、脱脂処理・酸洗いを行なってバラード処理し厚付けバラード銅メッキを付け、該厚付けバラード銅メッキに対して初めてのセルを形成することにより一度目の製版を行ない、
一度目の印刷に供した後の二度目以降の製版を行なうときは、バラード銅メッキを剥離しないでバラード銅メッキに対して落版研磨してからロール径の計測を行なって補正研磨によっても修正可能である適合ロールと補正研磨によっても修正不可である不適合ロールとに判別し、適合ロールについて肉盛り硫酸銅メッキを付けてから全長に渡り同一径となるように精密円筒研磨を行ない次いでセルを形成することにより二度目以降の製版を行ない、
又、不適合ロールと判別した被製版ロールについては厚付けバラード銅メッキを剥離して前記一度目の製版を行なうことを特徴とするグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法を提供することにある。
【0010】
請求項2の発明は、厚付けバラード銅メッキに対するセルの形成を、電子彫刻機による彫刻により形成することを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法を提供することにある。
【0011】
請求項3の発明は、厚付けバラード銅メッキに対するセルの形成を、感光膜塗布工程、レーザー露光・潜像形成工程、現像・ネガレジスト形成工程、エッチング工程、レジスト剥離工程を順次行うことにより形成することを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法を提供することにある。
【0012】
請求項4の発明は、厚付けバラード銅メッキに対するセルの形成を、黒色膜塗布工程、ポジ画像部分のレーザーアブレーション工程、エッチング工程、レジスト剥離工程を順次行うことにより形成することを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法を提供することにある。
【0013】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態に係る,直版タイプのグラビア印刷ロールの製作工程図を図1を参照して説明する。
【0014】
ロール製作及び一回目の製版については以下の工程で行なう。この工程は従来のバラードメッキタイプのグラビア印刷ロールのロール製作及び一回目の製版と同一である。
【0015】
鉄製の又はアルミニウム製の母ロールを製作し(符号A1)、次いで、鉄製母ロールにあっては電解脱脂・酸洗いを行ない表面を洗浄活性化するメッキ前処理を行ない又アルミニウム製母ロールにあってはアノダール法若しくはジンケート法によるメッキ前処理を行ない(符号B1)、次いで、次いで、鉄製母ロール及びジンケート法によるメッキ前処理を行なったアルミニウム製母ロールにあっては厚さ60μm位のニッケルメッキを付け又アノダール法によるメッキ前処理を行なったアルミニウム製母ロールにあってはピロリン酸銅メッキを付け(符号C1)、次いで、厚さ120μm位の厚付硫酸銅下地メッキを付け(符号D1)、次いで、ロールをロール計測機に掛けて全長、面長方向に例えば15mmピッチ毎における直径計測(単位千分の1ミリまで)を行ない(符号E1)、次いで、ロールに例えば#500の研磨砥石により補正研磨を掛けて全長に渡り均一径にしてから例えば#4000のスポンジ研磨砥石により精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし(符号F1)、次いで、電解脱脂・酸洗いを行ない(符号G1)、次いで、ロールに写真定着廃液を塗布してロール表面に易剥離膜を形成するバラード処理を行ない(符号H1)、次いで、バラード処理済ロールに厚さ70〜80μm位の厚付硫酸銅メッキを付け(符号I1)、次いで、バラード処理済ロールに例えば#1500の研磨砥石により中仕上げ研磨を行なってから例えば#4000のスポンジ研磨砥石により精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし(符号J1)、次いで、電子彫刻法により又はフォトリソグラフィー・エッチング法等によりセルを形成して耐刷力を付けるための厚さ8μm位のクロムメッキを付け(符号K1)、最後にロール表面に砂目を付けてダンボール紙で一巻きして養生してクライアントへ出荷し、クライアントにてグラビア印刷に供する(符号L1)。
【0016】
二回目以降のリサイクル製版については以下の工程で行なう。この工程は従来のバラードメッキタイプのグラビア印刷ロールの製版工程と相違し、又、従来の直版タイプのグラビア印刷ロールの製版工程とも相違する。
【0017】
先ず、クライアントから使用済みのロールを受け取り(符号A2)、使用済みのバラードメッキを剥ぎ取ることをしないで塩酸溶液で脱クロム処理し(符号D2)、次いで、ロール計測機に掛けて全長と直径の計測を行ない(符号C2)、次いで、落版研磨を行ない(符号D2)、再びロール計測機に掛けて面長方向に一定ピッチ毎における直径計測を行ない(符号E2)、次いで、電解脱脂・酸洗いを行ない表面を洗浄活性化し(符号F2)、次いで、一回目の計測直径値+研磨代に相当する直径に戻す肉盛りメッキとして例えば水性インキ仕様の浅版においては厚さ30〜40μm位、又、油性インキ使用の深版においては厚さ60〜70μm位の硫酸銅メッキを付け(符号G2)、次いで、前記の二回目のロール径の計測の結果ロール径が1ないし数ヶ所不均一であるが補正研磨を行なうことでロール全長に渡り均一に修正可能である適合ロールであるときは例えば#500の研磨砥石により補正研磨を掛けてから例えば#1500の研磨砥石により中仕上げ研磨を行ないさらに例えば#4000のスポンジ研磨砥石により精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし(符号H2)、又前記の二回目のロール径の計測の結果ロール径の均一度が補正研磨を行なわなくて差し支えない範囲内にある適合ロールであるときは補正研磨を省略して例えば#1500の研磨砥石により中仕上げ研磨を行ないさらに例えば#4000のスポンジ研磨砥石により精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし、(符号H2)、次いで、電子彫刻法により又はフォトリソグラフィー・エッチング法によりセルを形成して耐刷力を付けるための厚さ8μm位のクロムメッキを付け(符号I2)、最後にロール表面に砂目を付けてダンボール紙で一巻きして養生してクライアントへ出荷し、クライアントにてグラビア印刷に供する(符号J2)。
【0018】
そして、二回目のロール計測(符号E2)の結果、全長に渡り同一径となるようにするための補正研磨によっても全長に渡り同一径となるように修正することが不可能であると判別した不適合ロールについては、バラードメッキを剥離して(符号A3)初回製版の電解脱脂・酸洗いの工程(符号G1)に戻すことにより、リサイクル工程に乗せる。
【0019】
本願発明にかかる二回目以降のリサイクル製版は、リサイクル回数が多くなってロール計測の結果、補正研磨を行なったとしても全長に渡り均一径を維持できなくなるときにはロール製作からのリサイクルが必要ではなくバラードメッキを剥離してバラード処理してバラードメッキを付け補正研磨を省いて中仕上げ研磨・鏡面研磨を行なうことでセルの形成工程に入ることができ、工程の省力化とロールの高品質の確保が容易にでき、バラードメッキの前のニッケルメッキを付ける必要がないことが、従来の直版タイプのグラビア印刷ロールのリサイクル製版工程に対して有利な点である。
【0020】
又、本願発明にかかる二回目以降のリサイクル製版は、リサイクルの毎回においてバラードメッキを剥離してバラード処理してバラードメッキを付けることを行なわず、バラードメッキを多数回リサイクル使用するものであり、リサイクル回数が少なくてロール計測の結果全長に渡り均一径を維持できるときには補正研磨が不要であり、リサイクル回数が多くなってロール計測の結果全長に渡り均一径を維持できなくなったときは補正研磨を行なうことで全長に渡り均一径を維持し、さらに補正研磨を行なったとしても全長に渡り均一径を維持できなくなるときにはロール製作からのリサイクルが必要ではなくバラードメッキを剥離してバラード処理してバラードメッキを付け補正研磨を省いて中仕上げ研磨・鏡面研磨を行なうことでセルの形成工程に入ることができ、工程の省力化とロールの高品質の確保が容易に出来ることが、従来のバラードメッキタイプのグラビア印刷ロールのリサイクル製版工程に対して有利な点である。
【0021】
セルの形成方法については、厚付けバラード銅メッキに対するセルの形成を、電子彫刻機による彫刻により形成するか、又は、厚付けバラード銅メッキに対するセルの形成を、感光膜塗布工程、レーザー露光・潜像形成工程、現像・ネガレジスト形成工程、エッチング工程、レジスト剥離工程を順次行うことにより形成するか、又は、厚付けバラード銅メッキに対するセルの形成を、黒色膜塗布工程、ポジ画像部分のレーザーアブレーション工程、エッチング工程、レジスト剥離工程を順次行うことにより形成すること等のいずれであっても良い。
【0022】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本願発明のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法によれば、ロール製作からのリサイクルが必要になることは皆無であり、リサイクル回数が少なくてロール計測の結果全長に渡り均一径を維持できる範囲内のときには補正研磨が不要であり、リサイクル回数が多くなってロール計測の結果全長に渡り均一径を維持できなくなったときは補正研磨を行なうことで全長に渡り均一径を維持することができ、さらに補正研磨を行なったとしても全長に渡り均一径を維持できなくなるときにはロール製作からのリサイクルが必要ではなくバラードメッキを剥離してバラード処理してバラードメッキを付け補正研磨を省いて中仕上げ研磨・鏡面研磨を行なうことでセルの形成工程に入ることができ、リサイクルの毎回においてバラードメッキを剥離してバラード処理してバラードメッキを付けることを行なわず、バラードメッキを多数回リサイクル使用することができ、工程の省力化とロールの高品質の確保が容易に出来る。
【0023】
又、本願発明のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法によれば、バラードメッキタイプの製版に直版タイプの製版を導入するものであり、肉盛り銅メッキの前に下地ニッケルメッキを付ける事を全く必要としない点が、従来の直版ロールのグラビア製版方法に比較して有利である。直版ロールのグラビア製版方法によれば、落版して母ロールの鉄が露出する場合があることを想定して必ず肉盛り銅メッキの前に下地ニッケルメッキを付けており、又、落版して母ロールのアルミニウムが万一露出してしまった場合には旋盤で母ロールのアルミニウム面を全部露出させて最初から作り直さなければならなかったので、本願発明のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法は有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法を示す工程図。
【図2】 従来のバラードメッキタイプのグラビア印刷ロールの製作工程図。
【図3】 従来の直版タイプのグラビア印刷ロールの製作工程図。
Claims (4)
- 母ロールに厚付け硫酸銅下地メッキを付けてロール計測し全長に渡り同一径となるように精密円筒研磨を行なうことにより被製版ロールを製作し、
次いで、脱脂処理・酸洗いを行なってバラード処理し厚付けバラード銅メッキを付け、該厚付けバラード銅メッキに対して初めてのセルを形成することにより一度目の製版を行ない、
二度目以降のリサイクル製版を行なうときは、バラード銅メッキを剥離しないでバラード銅メッキに対して落版研磨してからロール径の計測を行なって補正研磨によっても修正可能である適合ロールと補正研磨によっても修正不可である不適合ロールとに判別し、適合ロールについて肉盛り硫酸銅メッキを付けてから全長に渡り同一径となるように精密円筒研磨を行ない次いでセルを形成することにより二度目以降の製版を行ない、
又、不適合ロールと判別した被製版ロールについては厚付けバラード銅メッキを剥離して前記一度目の製版を行なうことを特徴とするグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法。 - 厚付けバラード銅メッキに対するセルの形成を、電子彫刻機による彫刻により形成することを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法。
- 厚付けバラード銅メッキに対するセルの形成を、感光膜塗布工程、レーザー露光・潜像形成工程、現像・ネガレジスト形成工程、エッチング工程、レジスト剥離工程を順次行うことにより形成することを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法。
- 厚付けバラード銅メッキに対するセルの形成を、黒色膜塗布工程、ポジ画像部分のレーザーアブレーション工程、エッチング工程、レジスト剥離工程を順次行うことにより形成することを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法。
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