JP2003211621A - グラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法 - Google Patents

グラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法

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JP2003211621A JP2002017544A JP2002017544A JP2003211621A JP 2003211621 A JP2003211621 A JP 2003211621A JP 2002017544 A JP2002017544 A JP 2002017544A JP 2002017544 A JP2002017544 A JP 2002017544A JP 2003211621 A JP2003211621 A JP 2003211621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バラードメッキタイプの製版に直版タイプの製
版を導入して工程の省力化とロールの高品質の確保が容
易に出来るグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方
法。 【解決手段】リサイクル製版を行なうときは、バラード
銅メッキを剥離しないでバラード銅メッキに対して落版
研磨してからロール径の計測を行なって補正研磨によっ
ても修正可能である適合ロールと補正研磨によっても修
正不可である不適合ロールとに判別し、適合ロールにつ
いて肉盛り硫酸銅メッキを付けてから全長に渡り同一径
となるように精密円筒研磨を行ない次いでセルを形成す
ることにより二度目以降の製版を行ない、又、不適合ロ
ールと判別した被製版ロールについては厚付けバラード
銅メッキを剥離して前記一度目の製版を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、バラードメッキ
タイプの製版に直版タイプの製版を導入して工程の省力
化とロールの高品質の確保が容易に出来るグラビア印刷
用被製版ロールの直版製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバラードメッキタイプのグラビア
印刷ロールの製作工程図を図2を参照して説明する。鉄
製の又はアルミニウム製の母ロールを製作し、初回の製
版は、鉄製母ロールにあっては電解脱脂・酸洗いを行な
い表面を洗浄活性化するメッキ前処理を行ない又アルミ
ニウム製母ロールにあってはアノダール法若しくはジン
ケート法によるメッキ前処理を行ない、次いで、鉄製母
ロール及びジンケート法によるメッキ前処理を行なった
アルミニウム製母ロールにあっては厚さ60μm位のニッ
ケルメッキを付け又アノダール法によるメッキ前処理を
行なったアルミニウム製母ロールにあってはピロリン酸
銅メッキを付け、次いで、厚さ120μm位の厚付硫酸銅
下地メッキを付け、次いで、ロールをロール計測機に掛
けて全長、面長方向に例えば15mmピッチ毎における直
径計測(単位千分の1ミリまで)を行ない、次いで、ロ
ールに例えば#500の研磨砥石により補正研磨を掛けて
全長に渡り均一径にしてから例えば#4000のスポンジ研
磨砥石により精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし、次い
で、ロールに写真定着廃液(硝酸銀とチオ硫酸ナトリウ
ムと亜硫酸ナトリウム等の混合液)を塗布してロール表
面に易剥離膜を形成するバラード処理を行ない、次い
で、バラード処理済ロールに厚さ100〜120μm位の厚付
硫酸銅メッキを付け、次いで、バラードメッキを付けた
ロールに例えば#1500の研磨砥石により研磨代約20μm
の中仕上げ研磨を行なってから例えば#4000のスポンジ
研磨砥石により研磨代約1μmの精密円筒研磨(上仕上
げ研磨)を掛けて鏡面状態とし、次いで、電子彫刻法に
より、又はフォトリソグラフィー・エッチング法により
セルを形成して耐刷力を付けるための厚さ8μm位のク
ロムメッキを付け、最後にロール表面に砂目を付けてダ
ンボール紙で一巻きして養生してクライアントへ出荷
し、クライアントにてグラビア印刷に供している。そし
て、二回目以降のリサイクル製版については、クライア
ントから使用済みのロールを受け取って使用済みのバラ
ードメッキをタガネとペンチと金切りバサミを用いて剥
ぎ取り、次いで、電解脱脂・酸洗いを行ない表面を洗浄
活性化し、次いで、バラード処理を行ない、次いで、バ
ラード処理済ロールに厚さ70〜80μm位の厚付硫酸銅メ
ッキを付け、次いで、ロールをロール計測機に掛けて全
長、面長方向に例えば15mmピッチ毎における直径計測
(単位千分の1ミリまで)を行ない、次いで、バラード
処理済ロールに例えば#1500の研磨砥石により中仕上げ
研磨を行なってから例えば#4000のスポンジ研磨砥石に
より精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし、次いで、電子
彫刻法により、又はフォトリソグラフィー・エッチング
法によりセルを形成して耐刷力を付けるための厚さ8μ
m位のクロムメッキを付け、最後にロール表面に砂目を
付けてダンボール紙で一巻きして養生してクライアント
へ出荷し、クライアントにてグラビア印刷に供してい
る。
【0003】次に、従来の直版タイプのグラビア印刷ロ
ールの製作工程図を図3を参照して説明する。鉄製の又
はアルミニウム製の母ロールを製作し、初回の製版は、
メッキ前処理を行ない、次いで、ニッケルメッキ又はピ
ロリン酸銅メッキを付け、次いで、厚さ120μm位の厚
付硫酸銅メッキを付け、次いで、ロールをロール計測機
に掛けて全長、面長方向に例えば15mmピッチ毎におけ
る直径計測を行ない、次いで、ロールに補正研磨・精密
円筒研磨を掛けて鏡面状態とし、次いで、電子彫刻法に
より又はフォトリソグラフィー・エッチング法によりセ
ルを形成してクロムメッキを付け、最後にロール表面に
砂目を養生・出荷し、グラビア印刷に供している。そし
て、二回目以降のリサイクル製版については、クライア
ントから使用済みの直版タイプの印刷ロールを受け取っ
て脱クロム処理してからロール計測機に掛けて全長、直
径計測を行ない落版研磨を行ない再びロール計測機に掛
けて面長方向に一定ピッチ毎における直径計測を行な
い、次いで、電解脱脂・酸洗いを行ない表面を洗浄活性
化し、次いで、例えば厚さ10μm位のニッケルメッキを
付け、次いで、一回目の計測直径値+研磨代に相当する
直径に戻す肉盛りメッキとして例えば厚さ60〜70μm位
の厚付硫酸銅メッキを付け、次いで、ロールをロール計
測機に掛けて面長方向に一定ピッチ毎における直径計測
を行ない、次いで、例えば#500の研磨砥石により補正
研磨を掛けてから例えば#1500の研磨砥石により中仕上
げ研磨を行ないさらに例えば#4000のスポンジ研磨砥石
により精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし、次いで、電
子彫刻法により、又はフォトリソグラフィー・エッチン
グ法によりセルを形成して耐刷力を付けるための厚さ8
μm位のクロムメッキを付け、最後にロール表面に砂目
を付けてダンボール紙で一巻きして養生してクライアン
トへ出荷し、クライアントにてグラビア印刷に供してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】セルの深さは、油性イ
ンキ仕様では20〜30μm位であり、水性インキ仕様では
10〜18μm位である。バラード銅メッキの後の研磨は下
地銅メッキが精密な円筒面になっているので補正研磨は
行なわないのが通常であり中仕上げ研磨・精密円筒研磨
を行なう。このときの中仕上げの研磨代は厚さ20μm位
であり、又、精密仕上げの研磨代は1μm位である。従
って、バラードメッキのメッキ厚を50〜60μmにできる
かということにはつながらない。理由は、50〜60μm位
の厚さでは印刷時にドクターの圧力でバラードメッキが
捲れてしまうからである。又、印刷後にバラードメッキ
を剥離しようとしてもバラードメッキが小片に切れてし
まい綺麗に剥離できない。このため、、バラードメッキ
のメッキ厚は100〜120μmとなっており、セルの深さが
メッキ厚の1/5〜1/4であることを考えるとオーバースペ
ックになっており、従来のバラードメッキタイプのグラ
ビア印刷ロールのリサイクル製版は、大変不経済になっ
ている。他方、直版タイプのグラビア印刷ロールのリサ
イクル製版において、落版はセルの深さ+10μm位を研
磨する必要があり、落版後に肉盛り銅メッキを行なって
から行なう補正研磨・中仕上げ研磨・精密円筒研磨の合
計の研磨代は25〜30μmである。従って、落版後の肉盛
り銅メッキのメッキ厚は60〜70μmで足り、この点、バ
ラードメッキに比べて経済的である。しかしながら、落
版後の肉盛り銅メッキの前にニッケルメッキを付けてい
る点や、前記落版研磨においてアルミニウム地金が露出
したとき及び二回目のロール計測において落版研磨後の
直径が補正研磨を行なっても全長に渡り均一径にできな
い状態にあるときは二回目以降の製版工程から除外して
ロール製作からのリサイクルしなければならない不経済
があった。特に、ロール製作からのリサイクルというの
は、実質的にはリサイクルが断ち切られることであり、
通常のリサイクルよりも費用と時間が大変に掛かること
になる。
【0005】本願発明は、上述した点に鑑み案出したも
ので、ロール製作からのリサイクルが必要になることは
皆無であり、リサイクル回数が少なくてロール計測の結
果全長に渡り均一径を維持できる範囲内のときには補正
研磨が不要であり、リサイクル回数が多くなってロール
計測の結果全長に渡り均一径を維持できなくなったとき
は補正研磨を行なうことで全長に渡り均一径を維持する
ことができ、さらに補正研磨を行なったとしても全長に
渡り均一径を維持できなくなるときにはロール製作から
のリサイクルが必要ではなくバラードメッキを剥離して
バラード処理してバラードメッキを付け補正研磨を省い
て中仕上げ研磨・鏡面研磨を行なうことでセルの形成工
程に入ることができ、工程の省力化とロールの高品質の
確保が容易に出来るグラビア印刷用被製版ロールの直版
製作方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、母ロ
ールに厚付け硫酸銅下地メッキを付けてロール計測し全
長に渡り同一径となるように精密円筒研磨を行なうこと
により被製版ロールを製作し、次いで、脱脂処理・酸洗
いを行なってバラード処理し厚付けバラード銅メッキを
付け、該厚付けバラード銅メッキに対して初めてのセル
を形成することにより一度目の製版を行ない、一度目の
印刷に供した後の二度目以降の製版を行なうときは、バ
ラード銅メッキを剥離しないでバラード銅メッキに対し
て落版研磨してからロール径の計測を行なって補正研磨
によっても修正可能である適合ロールと補正研磨によっ
ても修正不可である不適合ロールとに判別し、適合ロー
ルについて肉盛り硫酸銅メッキを付けてから全長に渡り
同一径となるように精密円筒研磨を行ない次いでセルを
形成することにより二度目以降の製版を行ない、又、不
適合ロールと判別した被製版ロールについては厚付けバ
ラード銅メッキを剥離して前記一度目の製版を行なうこ
とを特徴とするグラビア印刷用被製版ロールの直版製作
方法を提供することにある。
【0007】請求項2の発明は、一度目の印刷に供した
後の二度目以降の製版を行なうときは、バラード銅メッ
キを剥離しないでバラード銅メッキに対して落版研磨し
てからロール径の計測を行なって補正研磨によっても修
正可能である適合ロールと補正研磨によっても修正不可
である不適合ロールとに判別し、適合ロールについて肉
盛り硫酸銅メッキを付けてから全長に渡り同一径となる
ように精密円筒研磨を行ない次いでセルを形成すること
により二度目以降の製版を行ない、又、不適合ロールと
判別した被製版ロールについては厚付けバラード銅メッ
キを剥離して前記一度目の製版を行なうことを特徴とす
るグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法を提供す
ることにある。
【0008】請求項3の発明は、厚付けバラード銅メッ
キに対するセルの形成を、電子彫刻機による彫刻により
形成することを特徴とする[請求項1]又は[請求項
2]に記載のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方
法を提供することにある。
【0009】請求項4の発明は、厚付けバラード銅メッ
キに対するセルの形成を、感光膜塗布―レーザー露光・
潜像形成―現像・ネガレジスト形成―エッチング―レジ
スト剥離の工程により形成することを特徴とする[請求
項1]又は[請求項2]に記載のグラビア印刷用被製版
ロールの直版製作方法を提供することにある。
【0010】請求項5の発明は、厚付けバラード銅メッ
キに対するセルの形成を、黒色膜塗布―ポジ画像部分の
レーザーアブレーション―エッチング―レジスト剥離の
工程により形成することを特徴とする[請求項1]又は
[請求項2]に記載のグラビア印刷用被製版ロールの直
版製作方法を提供することにある。
【0011】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態に係る,直
版タイプのグラビア印刷ロールの製作工程図を図1を参
照して説明する。ロール製作及び一回目の製版について
は以下の工程で行なう。この工程は従来のバラードメッ
キタイプのグラビア印刷ロールのロール製作及び一回目
の製版と同一である。鉄製の又はアルミニウム製の母ロ
ールを製作し(符号A1)、次いで、鉄製母ロールにあ
っては電解脱脂・酸洗いを行ない表面を洗浄活性化する
メッキ前処理を行ない又アルミニウム製母ロールにあっ
てはアノダール法若しくはジンケート法によるメッキ前
処理を行ない(符号B1)、次いで、次いで、鉄製母ロ
ール及びジンケート法によるメッキ前処理を行なったア
ルミニウム製母ロールにあっては厚さ60μm位のニッケ
ルメッキを付け又アノダール法によるメッキ前処理を行
なったアルミニウム製母ロールにあってはピロリン酸銅
メッキを付け(符号C1)、次いで、厚さ120μm位の厚
付硫酸銅下地メッキを付け(符号D1)、次いで、ロー
ルをロール計測機に掛けて全長、面長方向に例えば15m
mピッチ毎における直径計測(単位千分の1ミリまで)
を行ない(符号E1)、次いで、ロールに例えば#500の
研磨砥石により補正研磨を掛けて全長に渡り均一径にし
てから例えば#4000のスポンジ研磨砥石により精密円筒
研磨を掛けて鏡面状態とし(符号F1)、次いで、電解
脱脂・酸洗いを行ない(符号G1)、次いで、ロールに
写真定着廃液を塗布してロール表面に易剥離膜を形成す
るバラード処理を行ない(符号H1)、次いで、バラー
ド処理済ロールに厚さ70〜80μm位の厚付硫酸銅メッキ
を付け(符号I1)、次いで、バラード処理済ロールに
例えば#1500の研磨砥石により中仕上げ研磨を行なって
から例えば#4000のスポンジ研磨砥石により精密円筒研
磨を掛けて鏡面状態とし(符号J1)、次いで、電子彫
刻法により又はフォトリソグラフィー・エッチング法等
によりセルを形成して耐刷力を付けるための厚さ8μm
位のクロムメッキを付け(符号K1)、最後にロール表
面に砂目を付けてダンボール紙で一巻きして養生してク
ライアントへ出荷し、クライアントにてグラビア印刷に
供する(符号L1)。
【0012】二回目以降のリサイクル製版については以
下の工程で行なう。この工程は従来のバラードメッキタ
イプのグラビア印刷ロールの製版工程と相違し、又、従
来の直版タイプのグラビア印刷ロールの製版工程とも相
違する。先ず、クライアントから使用済みのロールを受
け取り(符号A2)、使用済みのバラードメッキを剥ぎ
取ることをしないで塩酸溶液で脱クロム処理し(符号D
2)、次いで、ロール計測機に掛けて全長と直径の計測
を行ない(符号C2)、次いで、落版研磨を行ない(符
号D2)、再びロール計測機に掛けて面長方向に一定ピ
ッチ毎における直径計測を行ない(符号E2)、次い
で、電解脱脂・酸洗いを行ない表面を洗浄活性化し(符
号F2)、次いで、一回目の計測直径値+研磨代に相当
する直径に戻す肉盛りメッキとして例えば水性インキ仕
様の浅版においては厚さ30〜40μm位、又、油性インキ
使用の深版においては厚さ60〜70μm位の硫酸銅メッキ
を付け(符号G2)、次いで、前記の二回目のロール径
の計測の結果ロール径が1ないし数ヶ所不均一であるが
補正研磨を行なうことでロール全長に渡り均一に修正可
能である適合ロールであるときは例えば#500の研磨砥
石により補正研磨を掛けてから例えば#1500の研磨砥石
により中仕上げ研磨を行ないさらに例えば#4000のスポ
ンジ研磨砥石により精密円筒研磨を掛けて鏡面状態とし
(符号H2)、又前記の二回目のロール径の計測の結果
ロール径の均一度が補正研磨を行なわなくて差し支えな
い範囲内にある適合ロールであるときは補正研磨を省略
して例えば#1500の研磨砥石により中仕上げ研磨を行な
いさらに例えば#4000のスポンジ研磨砥石により精密円
筒研磨を掛けて鏡面状態とし、(符号H2)、次いで、
電子彫刻法により又はフォトリソグラフィー・エッチン
グ法によりセルを形成して耐刷力を付けるための厚さ8
μm位のクロムメッキを付け(符号I2)、最後にロー
ル表面に砂目を付けてダンボール紙で一巻きして養生し
てクライアントへ出荷し、クライアントにてグラビア印
刷に供する(符号J2)。そして、二回目のロール計測
(符号E2)の結果、全長に渡り同一径となるようにす
るための補正研磨によっても全長に渡り同一径となるよ
うに修正することが不可能であると判別した不適合ロー
ルについては、バラードメッキを剥離して(符号A3)
初回製版の電解脱脂・酸洗いの工程(符号G1)に戻す
ことにより、リサイクル工程に乗せる。
【0013】本願発明にかかる二回目以降のリサイクル
製版は、リサイクル回数が多くなってロール計測の結
果、補正研磨を行なったとしても全長に渡り均一径を維
持できなくなるときにはロール製作からのリサイクルが
必要ではなくバラードメッキを剥離してバラード処理し
てバラードメッキを付け補正研磨を省いて中仕上げ研磨
・鏡面研磨を行なうことでセルの形成工程に入ることが
でき、工程の省力化とロールの高品質の確保が容易にで
き、バラードメッキの前のニッケルメッキを付ける必要
がないことが、従来の直版タイプのグラビア印刷ロール
のリサイクル製版工程に対して有利な点である。又、本
願発明にかかる二回目以降のリサイクル製版は、リサイ
クルの毎回においてバラードメッキを剥離してバラード
処理してバラードメッキを付けることを行なわず、バラ
ードメッキを多数回リサイクル使用するものであり、リ
サイクル回数が少なくてロール計測の結果全長に渡り均
一径を維持できるときには補正研磨が不要であり、リサ
イクル回数が多くなってロール計測の結果全長に渡り均
一径を維持できなくなったときは補正研磨を行なうこと
で全長に渡り均一径を維持し、さらに補正研磨を行なっ
たとしても全長に渡り均一径を維持できなくなるときに
はロール製作からのリサイクルが必要ではなくバラード
メッキを剥離してバラード処理してバラードメッキを付
け補正研磨を省いて中仕上げ研磨・鏡面研磨を行なうこ
とでセルの形成工程に入ることができ、工程の省力化と
ロールの高品質の確保が容易に出来ることが、従来のバ
ラードメッキタイプのグラビア印刷ロールのリサイクル
製版工程に対して有利な点である。
【0014】セルの形成方法については、厚付けバラー
ド銅メッキに対するセルの形成を、電子彫刻機による彫
刻により形成するか、又は、厚付けバラード銅メッキに
対するセルの形成を、感光膜塗布―レーザー露光・潜像
形成―現像・ネガレジスト形成―エッチング―レジスト
剥離の工程により形成するか、又は、厚付けバラード銅
メッキに対するセルの形成を、黒色膜塗布―ポジ画像部
分のレーザーアブレーション―エッチング―レジスト剥
離の工程により形成すること等のいずれであっても良
い。
【0015】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願発明のグ
ラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法によれば、ロ
ール製作からのリサイクルが必要になることは皆無であ
り、リサイクル回数が少なくてロール計測の結果全長に
渡り均一径を維持できる範囲内のときには補正研磨が不
要であり、リサイクル回数が多くなってロール計測の結
果全長に渡り均一径を維持できなくなったときは補正研
磨を行なうことで全長に渡り均一径を維持することがで
き、さらに補正研磨を行なったとしても全長に渡り均一
径を維持できなくなるときにはロール製作からのリサイ
クルが必要ではなくバラードメッキを剥離してバラード
処理してバラードメッキを付け補正研磨を省いて中仕上
げ研磨・鏡面研磨を行なうことでセルの形成工程に入る
ことができ、リサイクルの毎回においてバラードメッキ
を剥離してバラード処理してバラードメッキを付けるこ
とを行なわず、バラードメッキを多数回リサイクル使用
することができ、工程の省力化とロールの高品質の確保
が容易に出来る。又、本願発明のグラビア印刷用被製版
ロールの直版製作方法によれば、バラードメッキタイプ
の製版に直版タイプの製版を導入するものであり、肉盛
り銅メッキの前に下地ニッケルメッキを付ける事を全く
必要としない点が、従来の直版ロールのグラビア製版方
法に比較して有利である。直版ロールのグラビア製版方
法によれば、落版して母ロールの鉄が露出する場合があ
ることを想定して必ず肉盛り銅メッキの前に下地ニッケ
ルメッキを付けており、又、落版して母ロールのアルミ
ニウムが万一露出してしまった場合には旋盤で母ロール
のアルミニウム面を全部露出させて最初から作り直さな
ければならなかったので、本願発明のグラビア印刷用被
製版ロールの直版製作方法は有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のグラビア印刷用被製版ロールの直版
製作方法を示す工程図。
【図2】従来のバラードメッキタイプのグラビア印刷ロ
ールの製作工程図。
【図3】従来の直版タイプのグラビア印刷ロールの製作
工程図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母ロールに厚付け硫酸銅下地メッキを付け
    てロール計測し全長に渡り同一径となるように精密円筒
    研磨を行なうことにより被製版ロールを製作し、 次いで、脱脂処理・酸洗いを行なってバラード処理し厚
    付けバラード銅メッキを付け、該厚付けバラード銅メッ
    キに対して初めてのセルを形成することにより一度目の
    製版を行ない、 二度目以降のリサイクル製版を行なうときは、バラード
    銅メッキを剥離しないでバラード銅メッキに対して落版
    研磨してからロール径の計測を行なって補正研磨によっ
    ても修正可能である適合ロールと補正研磨によっても修
    正不可である不適合ロールとに判別し、適合ロールにつ
    いて肉盛り硫酸銅メッキを付けてから全長に渡り同一径
    となるように精密円筒研磨を行ない次いでセルを形成す
    ることにより二度目以降の製版を行ない、 又、不適合ロールと判別した被製版ロールについては厚
    付けバラード銅メッキを剥離して前記一度目の製版を行
    なうことを特徴とするグラビア印刷用被製版ロールの直
    版製作方法。
  2. 【請求項2】 二度目以降のリサイクル製版を行なうと
    きは、バラード銅メッキを剥離しないでバラード銅メッ
    キに対して落版研磨してからロール径の計測を行なって
    補正研磨によっても修正可能である適合ロールと補正研
    磨によっても修正不可である不適合ロールとに判別し、
    適合ロールについて肉盛り硫酸銅メッキを付けてから全
    長に渡り同一径となるように精密円筒研磨を行ない次い
    でセルを形成することにより二度目以降の製版を行な
    い、 又、不適合ロールと判別した被製版ロールについては厚
    付けバラード銅メッキを剥離して前記一度目の製版を行
    なうことを特徴とするグラビア印刷用被製版ロールの直
    版製作方法。
  3. 【請求項3】厚付けバラード銅メッキに対するセルの形
    成を、電子彫刻機による彫刻により形成することを特徴
    とする[請求項1]又は[請求項2]に記載のグラビア
    印刷用被製版ロールの直版製作方法。
  4. 【請求項4】厚付けバラード銅メッキに対するセルの形
    成を、感光膜塗布―レーザー露光・潜像形成―現像・ネ
    ガレジスト形成―エッチング―レジスト剥離の工程によ
    り形成することを特徴とする[請求項1]又は[請求項
    2]に記載のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方
    法。
  5. 【請求項5】厚付けバラード銅メッキに対するセルの形
    成を、黒色膜塗布―ポジ画像部分のレーザーアブレーシ
    ョン―エッチング―レジスト剥離の工程により形成する
    ことを特徴とする[請求項1]又は[請求項2]に記載
    のグラビア印刷用被製版ロールの直版製作方法。
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CN109367197A (zh) * 2018-12-26 2019-02-22 上海希尔彩印制版有限公司 一种平版样版及其制作方法

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