JP4060524B2 - 光情報記録媒体製造方法及び光情報記録媒体製造装置 - Google Patents

光情報記録媒体製造方法及び光情報記録媒体製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光情報記録媒体製造方法及び光情報記録媒体製造装置に関し、詳細には、光情報記録媒体を変形等を生じさせることなく、各処理工程を保持・搬送する光情報記録媒体製造方法及び光情報記録媒体製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光情報記録媒体の生産おいては、一般的に、ディスク基板を基に種々の工程を経て処理が行われ、最終的な光情報記録媒体が完成する。これら種々の工程処理の代表的なものとしては、スパッタ成膜工程、ハードコート工程、オーバーコート工程、接着剤塗布工程、貼り合わせ工程及び印刷工程等が挙げられ、作製する光情報記録媒体のメディアの種類によって、各種工程の組み合わせが様々変化するが、基本的に、これらの工程間、あるいは、工程内でのディスク基板の搬送は、必要不可欠なものである。
【0003】
一般的な光情報記録媒体の生産工程における工程間でのディスク基板の搬送方法としては、例えば、ディスク基板の中心部を吸着パッドにより固定する方法、ディスク中心部を保持するテーブルにより水平保持する方法、あるいは、ディスク基板外周部をリング状部材により水平保持する方法等が用いられるが、これらのディスク基板の搬送方法は、基本的に、中心保持あるいは外周保持により自重でディスク基板自体が曲がらないことを前提としている。
【0004】
しかしながら、メディア記録密度の高密度化に伴ってディスク基板の薄肉化が進み、上記中心保持あるいは外周保持により自重でディスク基板自体が曲がらないという前提条件が崩れ、上記中心保持あるいは外周保持の搬送方法では、容易にはディスク基板の単独での搬送を行うことが困難となってきている。特に、近年使用されるようになってきた100μm前後のディスクシートなどは、上記方法では単体での搬送は不可能である。
【0005】
一方、スピンコートや貼り合わせ等の工程処理等のようにディスク基板を全面保持に近い形で保持することが要求される場合には、例えば、図13及び図13のA−A矢視断面図である図14に示すように、ディスク基板保持構造体200の上にディスク基板201を載せて保持する場合に、ディスク基板保持構造体200の表面に、複数の真空吸着孔202を形成し、真空吸着孔202を通してディスク基板201を真空吸着して保持する方法が採られている。
【0006】
この方法によれば、真空吸着現象を利用しているため、ディスク基板201を確実に保持することができるが、その反面、真空吸着孔202の近傍でディスク基板201が局所的に歪む等の不具合が発生するおそれがあり、特に、薄肉のディスク基板201において問題となる。また、この現象は、ハードコート材あるいはオーバーコート材等のスピンコート工程、あるいは、貼り合わせ工程における接着剤塗布などにおいては、塗布材の塗布むらにつながる可能性が高く、薄肉のディスク基板201において特に問題となる。これらの塗布むらは、作製される光ディスクのメディア信号特性にノイズとして重畳し、ジッター特性の劣化やトラッキングはずれによる異常動作等の種々の不具合を引き起こす原因となる。
【0007】
そこで、従来、光記録媒体または光記録媒体用基板を真空吸着保持する多孔質体を備えた吸着パッドを有することを特徴とする光記録媒体または光記録媒体用基板の搬送トレーが提案されている(特開平9−293276号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載の技術にあっては、ディスク全面をほぼ均一な保持力で保持することができ、真空吸着孔を設けて吸着する場合に当該真空吸着孔の近傍でディスク基板が局所的に歪む等の不具合が発生するという問題を解決することはできるが、ディスク基板を保持している際に、常に真空排気設備とディスク基板保持体を排気管でつないで吸着部を真空排気する必要があり、装置構成が煩雑で大型化するという問題がある。また、上記公報記載の搬送トレーは、スパッタ成膜の工程内でのディスク基板の搬送には適用することができず、光情報記録媒体の生産工程におけるディスク基板の搬送方法としての汎用性がなく、スパッタ工程、ハードコート工程、オーバーコート工程、貼り合わせ工程等の光情報記録媒体の生産工程内及び各工程間において、ディスク基板の厚みに関わらず、汎用的かつ効率的な同等のディスク基板搬送が可能で、かつ、極めて簡易的にディスク基板を均一な保持力により保持することのできるディスク基板の保持方法が要望されている。
【0009】
そこで、本発明は、光情報記録媒体を変形等を生じさせることなく、各処理工程を保持・搬送する光情報記録媒体製造方法及び光情報記録媒体製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ディスク基板を少なくともスパッタリング装置、スピンコート装置、貼り合わせ装置の各装置間を搬送して処理を行い光情報記録媒体を製造する光情報記録媒体製造方法において、真空装置内に前記ディスク基板を導入して該ディスク基板と保持構造体と接触させた後、前記真空装置内を真空排気して、前記保持構造体と前記ディスク基板を真空吸着させる工程と、前記ディスク基板を前記保持構造体に吸着固定させた状態で前記真空装置から出して前記各装置間の前記搬送を行う工程と、前記吸着固定された状態の前記ディスク基板と前記保持構造体を真空装置内に導入し、かつ該真空装置内を真空排気して前記ディスク基板と前記保持構造体とを引き離すことにより分離させた後、前記真空装置内を大気開放して、当該ディスク基板を搬出する工程とを備えることにより、100μm以下等の薄肉のディスク基板であっても極めて容易に取り扱えるとともに、ディスク基板と保持構造体の面間に働く真空吸着力でディスク基板を保持構造体に保持固定して、一般的な真空吸着、特に薄肉板において大きな問題となる吸着部でのディスク基板の局所的な変形やこの変形に起因した種々の不具合を回避しつつ、ディスク基板の保持構造体へ吸着面を保護して、各種スピンコートを用いた塗布工程等におけるディスク基板の当該吸着面へのミストの付着や他部材との接触によるディスク基板の当該吸着面への傷の発生等を回避し、かつ極めて簡単かつ容易に保持構造体へのディスク基板の保持力を維持し、光情報記録媒体を高精度かつ効率的に製造することができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、ディスク基板を少なくともスパッタリング装置、スピンコート装置、貼り合わせ装置の各装置間を搬送して処理を行い光情報記録媒体を製造する光情報記録媒体製造装置において、真空装置内に前記ディスク基板を導入し前記ディスク基板と保持構造体と接触させた後、前記真空装置内を真空排気して、前記保持構造体と前記ディスク基板を真空吸着させる手段と、前記ディスク基板を前記保持構造体に吸着固定させた状態で前記真空装置から出して前記各装置間の前記搬送を行う手段と、前記吸着固定された状態の前記ディスク基板と前記保持構造体を真空装置内に導入し、かつ該真空装置内を真空排気して前記ディスク基板と前記保持構造体とを引き離すことにより分離させた後、前記真空装置内を大気開放して、当該ディスク基板を搬出する手段とを備えたことにより、100μm以下等の薄肉のディスク基板であっても極めて容易に取り扱えるとともに、ディスク基板と保持構造体の面間に働く真空吸着力でディスク基板を保持構造体に保持固定して、一般的な真空吸着、特に薄肉板において大きな問題となる吸着部でのディスク基板の局所的な変形やこの変形に起因した種々の不具合を回避しつつ、ディスク基板の保持構造体へ吸着面を保護して、各種スピンコートを用いた塗布工程等におけるディスク基板の当該吸着面へのミストの付着や他部材との接触によるディスク基板の当該吸着面への傷の発生等を回避し、かつ極めて簡単かつ容易に保持構造体へのディスク基板の保持力を維持し、光情報記録媒体を高精度かつ効率的に製造することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の光情報記録媒体製造装置において、保持構造体は、平面部が保持するディスク基板の形状及び大きさと略同じ形状及び大きさに形成されていることにより、薄肉のディスク基板であっても保持構造体と真空吸着した状態を一体とし、厚肉のディスク基板と同様に汎用的に取り扱えるようにして、光情報記録媒体を高精度かつより一層効率的に製造することができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項2または請求項3記載の光情報記録媒体製造装置において、保持構造体は、平面部のうち少なくともディスク基板の情報記録領域と相対向する領域に潤滑処理が施されていることにより、ディスク基板と保持構造体が接触することによるディスク基板への傷等のダメージを未然に防止し、光情報記録媒体をより一層高精度かつ効率的に製造することができる。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の光情報記録媒体製造装置において、保持構造体は、平面部のうち少なくともディスク基板の情報記録領域と相対向する領域に、フッ化黒鉛またはフッ素樹脂等の撥水性粉末を用いた複合メッキ処理、あるいは、フルオロアルキル基を有するクロロシラン系化学吸着剤を用いた撥水処理で潤滑処理が施されていることにより、ディスク基板と保持構造体が接触することによるディスク基板への傷等のダメージを未然に防止し、光情報記録媒体をより一層高精度かつ効率的に製造することができる。
【0015】
請求項6記載の発明は、請求項2または請求項3記載の光情報記録媒体製造装置において、保持構造体は、平面部のうち少なくともディスク基板の情報記録領域と相対向する領域が、PTFEまたはポリアセタール等の潤滑性を有する材料で形成されていることにより、ディスク基板と保持構造体が接触することによるディスク基板への傷等のダメージを未然に防止し、光情報記録媒体をより一層高精度かつ効率的に製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0017】
図1〜図9は、本発明に係る光情報記録媒体製造方法、光情報記録媒体製造装置及び光情報記録媒体の一実施の形態を説明するための図である。
【0018】
図1は、本発明の光情報記録媒体製造方法、光情報記録媒体製造装置及び光情報記録媒体の実施の形態を説明するための光情報記録媒体製造装置に用いられる保持構造体2及びディスク基板3の平面図、図2は、図1の保持構造体2及びディスク基板3のA−A矢視断面図である。
【0019】
図1及び図2において、光情報記録媒体製造装置1は、保持構造体2を有し、保持構造体2の上面に製造対象のディスク基板3が載置される。
【0020】
保持構造体2は、その外観形状がディスク基板3の形状に相似する形状、例えば、円盤形状に形成されているとともに、ディスク基板3よりも多少大きめの形状に形成されており、保持構造体2のディスク基板3の載置される上面は、平面形状に形成されているとともに、ディスク基板3の裏面、すなわち、保持構造体2と対向する側の面の形状、例えば、ディスク基板3の裏面に形成されているスタックリング等の突起部形状との干渉を防止する形状に形成されている。
【0021】
保持構造体2は、例えば、Cuの母材にNi電界メッキを施した後、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散Ni複合メッキを全面に施したものである。
【0022】
光情報記録媒体製造装置1は、後述するように、この保持構造体2上に載置されたディスク基板3を保持構造体2の上面とディスク基板3の裏面との間に働く自己的な真空吸着力でディスク基板3を保持・固定させて、保持構造体2とともにディスク基板3を搬送するとともに、スパッタリング、スピンコート、貼り合わせ等の光情報記録媒体生産工程に流して、製造工程処理を行う。
【0023】
ディスク基板3を各保持構造体2に固定一体化して搬送することで、薄肉のディスク基板3をも極めて容易かつ安定して取り扱うことができる。
【0024】
この場合、保持構造体2は、保持構造体2の上面とディスク基板3の裏面という面間に働く真空吸着力を利用してディスク基板3を一体として保持・固定するので、一般的な真空吸着において、特に、薄肉のディスク基板において大きな問題となる吸着部でのディスク基板3の局所的な変形やこれに起因した接着剤等の塗布材の塗布むら、ジッター特性の劣化等の種々の不具合を回避することができ、また、この保持力を維持するに際しては、従来のような真空排気装置との煩雑な接続を必要とすることなく、極めて簡素な構成でディスク基板3を保持する力を維持することができる。例えば、保持構造体2の平面部の形状及び大きさを、ディスク基板3と相似形に形成しているるので、ディスク基板3が薄肉であっても、保持構造体2と真空吸着した状態を一体として、ディスク基板3が厚肉である場合と同様に、汎用的に取り扱うことができる。
【0025】
さらに、保持構造体2の上面とディスク基板3の裏面という面間に働く真空吸着力を利用してディスク基板3を一体として保持・固定するので、保持構造体2がディスク基板3の吸着面を保護することができ、各種スピンコートを用いた塗布工程等におけるミストの付着や他部材との接触による傷等を防止することができる。
【0026】
なお、保持構造体2は、その大きさ及び形状を、図3に示すように、ディスク基板3の形状及び大きさと同じ形状及び大きさにしてもよく、このようにすると、ディスク基板3を保持構造体2により一層簡単かつ精度良く位置合わせして、ディスク基板3と保持構造体2を真空吸着した状態で一体として、ディスク基板3が厚肉である場合と同様に、より一層汎用的にかつ容易に取り扱うことができる。
【0027】
そして、上記保持構造体2とディスク基板3との間に自己的な真空吸着力を与える方法としては、例えば、以下の2つを用いることができるが、以下の方法に限定されるものではない。
【0028】
まず、第一の方法は、保持構造体2とディスク基板3を位置決めした状態で加圧プレスして、保持構造体2とディスク基板3との間に自己的な真空吸着力を与える方法である。
【0029】
第二の方法は、本発明の実施の形態である図4〜図6に示す真空装置10を用いて保持構造体2とディスク基板3との間に自己的な真空吸着力を与える方法である。すなわち、まず、図4に示すように、保持構造体2とディスク基板3を位置決めし、この位置決めした保持構造体2とディスク基板3を、図5に示すように、一緒に、真空装置10内に導入する。位置決めした保持構造体2とディスク基板3を真空装置10内に導入すると、真空装置10の真空排気を行い、保持構造体2とディスク基板3を真空吸着させた後、真空装置10内を大気解放させて、図6に示すように、ディスク基板3の真空吸着された保持構造体2を真空装置10から取り出す。
【0030】
上記いずれの方法においても、ディスク基板3と保持構造体2間に、簡便に十分な真空吸着力を発揮させることができる。
【0031】
なお、第二の方法において、真空装置10の真空室の容積は、保持構造体2とディスク基板3全体を包合できる範囲で極力小さくする。このようにすると、真空装置10の真空排気及び大気解放に関わる時間を短縮することができ、タクト面で有効である。また、図4〜図6では、真空装置10を真空にする真空ポンプ等の設備に関しては、省略したが、基本的には保持構造体2とディスク基板3を一緒にして、真空排気→大気解放の工程を実現することのできるものであれば、どのような機構のものであってもよく、何ら限定されものではない。
【0032】
さらに、上記2つの方法において、保持構造体2とディスク基板3の位置決め方法は、保持構造体2の形状及びディスク基板3の厚さ等に応じて、種々の方法を用いることができ、何ら限定されるものではない。
【0033】
また、保持構造体2に真空吸着させたディスク基板3は、所望の工程終了後、あるいは、搬送終了後に保持構造体2から剥離させる必要がある。この剥離方法としては、例えば、図7〜図9に示すように、保持構造体2上に真空吸着・固定されたディスク基板3の上面には、図7に示すように、製造工程で貼り合わせ基板4が貼り合わせられ、この貼り合わせ基板4が貼り合わせられたディスク基板3を真空吸着・固定する保持構造体2を、図8に示すように、真空装置20内に導入する。この真空装置20は、上記貼り合わせ工程で使用した真空装置10と同じものであってもよい。貼り合わせ基板4が貼り合わせられたディスク基板3を真空吸着・固定する保持構造体2を真空装置20内に導入すると、真空装置20内を真空排気して、図8に示すように、ディスク基板3と保持構造体2との間の真空吸着力を解除し、ディスク基板3と保持構造体2を引き離した後、図9に示すように、大気中に開放して、真空装置20から取り出す。
【0034】
このようにすると、剥離時に、ディスク基板3を変形させたり、傷つけたりすることなく、簡単かつ容易にディスク基板3を保持構造体2から剥離することができる。
【0035】
なお、本実施の形態では、保持構造体2上のディスク基板3に貼り合わせ基板4を単体で貼り合わせた場合について説明したが、貼り合わせ基板4の裏面にディスク保持用の構造体が配置されている場合等であっても同様に適用することができ、メディアの構成等については、上記説明の内容に限定されるものではない。
【0036】
また、保持構造体2の上面のうち、少なくともディスク基板3の情報記録領域と相対する領域に、潤滑処理を施してもよい。このようにすると、ディスク基板3と保持構造体2が接触することによるディスク基板3への傷等のダメージを回避することができる。
【0037】
この場合、潤滑処理としては、フッ化黒鉛(CF)nやフッ素樹脂(PTFE、PFA、FEP)の撥水性粉末を用いた複合メッキ、あるいは、フルオロアルキル基を有するクロロシラン系化学吸着剤を用いた処理等の撥水処理を用いることができ、潤滑処理は、上記処理方法に限るものではなく、保持構造体2の表面の少なくとも所望の部位に潤滑性を付与できる処理であればよい。
【0038】
また、保持構造体2の上面のうち、少なくともディスク基板3の情報記録領域と相対する領域をPTFE、ポリアセタールに代表される潤滑性をもった材料で構成してもよく、この場合も、同様の効果を得ることができる。
〈実施例1〉
本実施例は、上記実施の形態を、射出成形により成形した0.6mm厚のディスク基板を用いた光情報記録媒体の生産に適用したものであり、図10に示す生産システム100を用いて光情報記録媒体の生産を行った。
【0039】
図10において、生産システム100は、2つの射出成形機101、102、スパッタ装置103、オーバーコート装置104、貼り合わせ装置105、ハードコート装置106、初期化装置107、ディスク基板搬送路108、ディスク基板真空吸着処理用真空装置110、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111、ディスク基板搬送用保持構造体回収機112及びディスク基板搬送用保持構造体供給機113等を備えている。この生産システム100を使用して、射出成形機101により作製した0.6mm厚のディスク基板(外周φ120mm、中心穴φ15mm)を、ディスク基板真空吸着処理用真空装置110により、ディスク基板搬送用保持構造体供給機113から供給される保持構造体と位置決めした後、真空吸着させ、その後、保持構造体とともにディスク基板を、順次スパッタ装置103、オーバーコート装置104に搬送して、スパッタ成膜及びオーバーコートを行った。
【0040】
一方、射出成形機102でディスク基板と同形状の貼り合わせ基板を作製して、ディスク基板と同様に、保持構造体上にディスク基板真空吸着処理用真空装置110により真空吸着させた。この貼り合わせ基板を保持構造体ごと貼り合わせ装置105に供給し、上記ディスク基板と貼り合わせを行った。
【0041】
ディスク基板と貼り合わせ基板を貼り合わせた後、当該貼り合わせたディスク基板と貼り合わせ基板を2つの保持構造体で挟んだ状態で、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111に搬送し、2つの保持構造体をディスク基板真空吸着解除用真空装置111で剥離した。剥離した保持構造体をディスク基板搬送用保持構造体回収機112で回収し、ディスク基板搬送用保持構造体供給機113に搬送して再利用した。貼り合わせしたディスク基板と貼り合わせ基板を、順次、ハードコート装置106及び初期化装置107に搬送し、ハードコート工程処理及び初期化工程処理を順次行った後、印刷等の工程を経て商品化された光情報記録媒体に仕上げた。
【0042】
なお、生産システム100において、ディスク基板真空吸着処理用真空装置110は、少なくとも、ディスク基板と保持構造体の搬送及び位置決め機能と、真空排気及びベント機能を備えたものとし、ディスク基板と保持構造体を接触させて真空排気→大気解放の手順でディスク基板を保持構造体に自己的に真空吸着保持させる方式のものとした。貼り合わせ基板についても、同じディスク基板真空吸着処理用真空装置110を用いて、ディスク基板の場合と同様に、保持構造体に真空吸着保持させた。
【0043】
また、保持構造体としては、Cuの母材にNi電解メッキ後にPTFE分散Ni複合メッキを全面に施したものを用い、ディスク基板と略同形状(外周φ120mm、中心穴φ15mm、厚さ0.6mm)のものとした。
【0044】
さらに、ディスク基板の裏面(保持構造体側の面)や貼り合わせ基板の裏面(保持構造体側の面)の突起部(例えば、スタックリング)と干渉するような部分には、あらかじめ逃げの部分を付けておいた。
【0045】
また、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111には、少なくとも真空排気とベント機能及び真空中で2つの保持構造体とディスク基板または保持構造体と貼り合わせ基板の接着品を分離・搬出する機能を持たせ、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111は、真空排気→保持構造体分離→大気解放の手順でディスク基板接着品または貼り合わせ基板接着品から保持構造体を分離させる方式のものとした。
【0046】
さらに、ディスク基板と保持構造体との貼り合わせ及び貼り合わせ基板と保持構造体との貼り合わせは、ラジカルUVによる接着方法を用いたが、ディスク基板や貼り合わせ基板を適切に保持構造体に貼り合わせられる工法であれば、どのような方法であってもよい。
【0047】
上記実施例の生産工程において、保持構造体上にディスク基板を真空吸着保持させて搬送することにより、ディスク基板として、薄肉な0.6mm基板を用いた場合にも、1.2mmの厚肉の基板と同等以上の搬送性を確保することができた。また、上記実施例により、ディスク基板と保持構造体を真空吸着した形状が1.2mmのCD基板と同じにすることができたため、一部の生産設備に関しては、何ら変更を加えることなく、CD用の設備を使用することができた。
【0048】
また、搬送動作においては、主に保持構造体側で保持する形を取り、極力ディスク基板と他部材との接触を回避することができた。このことから、ディスク基板の傷、汚れ等を防止することができ、特に、オーバーコートにおいては、保持構造体によるカバー効果により、ディスク基板裏面へのオーバーコート材の回り込みを完全に防ぐことができた。
【0049】
さらに、ディスク基板と貼り合わせ基板の貼り合わせにおいては、保持構造体のガイド効果等により、ディスク基板と貼り合わせ基板を精度よく、安定、かつ変形無く貼り合わせることができた。
〈実施例2〉
本実施例は、上記実施の形態を、射出成形により成形した1.1mm厚のディスク基板と0.1mm厚のディスクシートを貼り合わせた光情報記録媒体の生産に適用したものであり、図11に示す生産システム120を用いて光情報記録媒体の生産を行った。
【0050】
なお、本実施例の説明において、上記実施例1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。また、グルーブ及び機能層等は、1.1mm厚ディスク基板側に形成するものとする。
【0051】
図11において、生産システム120は、上記実施例1と同様の射出成形機101、スパッタ装置103、オーバーコート装置104、貼り合わせ装置105、ハードコート装置106、初期化装置107、ディスク基板搬送路108、ディスク基板真空吸着処理用真空装置110、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111、ディスク基板搬送用保持構造体回収機112及びディスク基板搬送用保持構造体供給機113等を備えているとともに、ディスクシート供給機121を備えている。
【0052】
まず、この生産システム120を使用して、射出成形機101により1.1mm厚のディスク基板(外周φ120mm、中心穴φ15mm)を作製し、スパッタ成膜及びオーバーコートを行った一方、ディスクシート供給機121から供給したディスクシート(外周φ120mm、中心穴φ15mm、厚さ0.1mm)を、ディスク基板搬送用保持構造体供給機113から供給される保持構造体上にディスク基板真空吸着処理用真空装置110により位置決めして真空吸着させた。ディスクシートを保持構造体ごと貼り合わせ装置105に供給し、上記スパッタ成膜及びオーバーコートを行ったディスク基板と貼り合わせた。
【0053】
このディスク基板とディスクシートの貼り合わせを行った後、保持構造体/ディスクシート/ディスク基板の構成となっている構造体を、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111に搬送し、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111により保持構造体をディスクシートから剥離した。この剥離した保持構造体をディスク基板搬送用保持構造体回収機112により回収し、ディスク基板搬送用保持構造体供給機113に搬送して再利用した。そして、貼り合わせしたディスク基板とディスクシートを、ハードコート装置106及び初期化装置107に搬送し、ハードコート工程処理及び初期化工程処理を順次行った後、印刷等の工程を経て商品化された光情報記録媒体に仕上げた。
【0054】
なお、上記生産システム120において、ディスク基板真空吸着処理用真空装置110は、少なくともディスクシートと保持構造体の搬送及び位置決め機能と、真空排気及びベント機能を備えたものとし、ディスクシートと保持構造体を接触させて真空排気→大気解放の手順によりディスクシートを保持構造体に自己的に真空吸着保持させる方式のものとした。
【0055】
また、保持構造体としては、Cuの母材にNi電解メッキ後にPTFE分散Ni複合メッキを全面に施したものを用い、ディスク基板と略同形状(外周φ120mm、中心穴φ15mm、厚さ1.1mm)のものとした。
【0056】
さらに、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111は、少なくとも、真空排気及びベント機能と、真空中で保持構造体とディスク基板/ディスクシート接着品を分離・搬出する機能を備えたものとし、真空排気→保持構造体分離→大気解放の手順によりディスク基板/ディスクシート接着品から保持構造体を分離させる方式のものとした。
【0057】
また、ディスクシートと保持構造体との貼り合わせには、ラジカルUVによる接着方法を用いたが、ディスクシートと保持構造体とを貼り合わせられる工法であれば、何ら限定されるものではない。例えば、ディスクシートにあらかじめ接着剤が付与してあるものを用いたシート貼り合わせ方式を用いてもよい。
【0058】
上記実施例の生産工程において、保持構造体上にディスクシートを真空吸着保持させて搬送することにより、単体としては搬送不可能な極薄肉0.1mmのディスクシートを用いた場合にも、1.2mmの厚肉基板と同等以上の搬送性を確保することができた。
【0059】
また、搬送動作においては、主に保持構造体側で保持する形を取り、極力ディスクシートと他部材との接触を回避することができた。このことから、ディスクシートの傷、汚れ等を防止することができ、特に、オーバーコートにおいては、保持構造体によるカバー効果により、ディスクシート裏面へのオーバーコート材の回り込みを完全に防ぐことができた。
【0060】
また、ディスクシートと保持構造体との貼り合わせにおいては、保持構造体のガイド効果等により、ディスク基板とディスクシートを精度よく、安定、かつ変形無く貼り合わせることができた。
〈実施例3〉
本実施例は、上記実施の形態を、射出成形により成形した1.1mm厚のディスク基板と0.1mm厚のディスクシートを貼り合わせた光情報記録媒体の生産に適用したものであり、図12に示す生産システム130を用いて光情報記録媒体の生産を行った。
【0061】
なお、本実施例の説明において、上記実施例1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。また、グルーブ及び機能層等は、0.1mm厚ディスクシート側に形成するものとする。
【0062】
図12において、生産システム130は、上記実施例1と同様の射出成形機101、スパッタ装置103、オーバーコート装置104、貼り合わせ装置105、ハードコート装置106、初期化装置107、ディスク基板搬送路108、ディスク基板真空吸着処理用真空装置110、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111、ディスク基板搬送用保持構造体回収機112及びディスク基板搬送用保持構造体供給機113等を備えているとともに、ディスクシート供給機131を備えている。
【0063】
まず、生産システム130を使用して、ディスクシート供給機131から供給したディスクシート(外周φ120mm、中心穴φ15mm、厚さ0.1mm)を、ディスク基板搬送用保持構造体供給機113から供給される保持構造体上にディスク基板真空吸着処理用真空装置110により位置決めして真空吸着させた。ディスクシートを保持構造体ごとスパッタ装置103及びオーバーコート装置104に順次搬送して、スパッタ成膜及びオーバーコートを行った後、貼り合わせ装置105に搬送した。
【0064】
一方、射出成形機101で1.1mm厚の貼り合わせ基板(外周φ120mm、中心穴φ15mm)を作製し、貼り合わせ装置105に搬送して、上記ディスクシートと貼り合わせを行った。
【0065】
この貼り合わせ基板とディスクシートの貼り合わせを行った後、保持構造体/ディスクシート/貼り合わせ基板の構成となっている構造体を、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111に搬送し、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111により保持構造体をディスクシートから剥離した。この剥離した保持構造体をディスク基板搬送用保持構造体回収機112により回収し、ディスク基板搬送用保持構造体供給機113に搬送して再利用した。そして、貼り合わせしたディスクシートと貼り合わせ基板を、ハードコート装置106及び初期化装置107に搬送し、ハードコート工程処理及び初期化工程処理を順次行った後、印刷等の工程を経て商品化された光情報記録媒体に仕上げた。
【0066】
なお、上記生産システム130において、ディスク基板真空吸着処理用真空装置110は、少なくともディスクシートと保持構造体の搬送及び位置決め機能と、真空排気及びベント機能を備えたものとし、ディスクシートと保持構造体を接触させて真空排気→大気解放の手順によりディスクシートを保持構造体に自己的に真空吸着保持させる方式のものとした。
【0067】
また、保持構造体としては、Cuの母材にNi電解メッキ後にPTFE分散Ni複合メッキを全面に施したものを用い、ディスク基板と略同形状(外周φ120mm、中心穴φ15mm、厚さ1.1mm)のものとした。
【0068】
さらに、ディスク基板真空吸着解除用真空装置111は、少なくとも、真空排気及びベント機能と、真空中で保持構造体とディスク基板/ディスクシート接着品を分離・搬出する機能を備えたものとし、真空排気→保持構造体分離→大気解放の手順によりディスク基板/ディスクシート接着品から保持構造体を分離させる方式のものとした。
【0069】
また、ディスクシートと保持構造体との貼り合わせには、ラジカルUVによる接着方法を用いたが、ディスクシートと保持構造体とを貼り合わせられる工法であれば、何ら限定されるものではない。例えば、ディスクシートにあらかじめ接着剤が付与してあるものを用いたシート貼り合わせ方式を用いてもよい。
【0070】
上記実施例の生産工程において、保持構造体上にディスクシートを真空吸着保持させて搬送することにより、単体としては搬送不可能な極薄肉0.1mmのディスクシートを用いた場合にも、1.2mmの厚肉基板と同等以上の搬送性を確保することができた。
【0071】
また、ディスクシート/保持構造体を真空吸着した形状を、1.2mmのCD基板と同様のものとすることができ、一部の生産設備に関しては、何ら変更を加えることなくCD用の設備が使用することができ、安価なものとすることができた。
【0072】
さらに、搬送動作においては、主に保持構造体側で保持する形を取り、極力ディスクシートと他部材との接触を回避することができた。このことから、ディスクシートの傷、汚れ等を防止することができ、特に、オーバーコートにおいては、保持構造体によるカバー効果により、ディスクシート裏面へのオーバーコート材の回り込みを完全に防ぐことができた。
【0073】
また、ディスクシートと保持構造体との貼り合わせにおいては、保持構造体のガイド効果等により、ディスク基板とディスクシートを精度よく、安定、かつ変形無く貼り合わせることができた。
【0074】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、100μm以下等の薄肉のディスク基板であっても極めて容易に取り扱うことができるとともに、ディスク基板と保持構造体の面間に働く真空吸着力でディスク基板を保持構造体に保持固定して、一般的な真空吸着、特に薄肉板において大きな問題となる吸着部でのディスク基板の局所的な変形やこの変形に起因した種々の不具合を回避しつつ、ディスク基板の保持構造体へ吸着面を保護して、各種スピンコートを用いた塗布工程等におけるディスク基板の当該吸着面へのミストの付着や他部材との接触によるディスク基板の当該吸着面への傷の発生等を回避することができ、かつ極めて簡単かつ容易に保持構造体へのディスク基板の保持力を維持することができ、光情報記録媒体を高精度かつ効率的に製造することができる。
【0076】
また、薄肉のディスク基板であっても保持構造体と真空吸着した状態を一体として、厚肉のディスク基板と同様に汎用的に取り扱うことができ、光情報記録媒体を高精度かつより一層効率的に製造することができる。
【0077】
また、ディスク基板と保持構造体が接触することによるディスク基板への傷等のダメージを未然に防止することができ、光情報記録媒体をより一層高精度かつ効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光情報記録媒体製造方法、光情報記録媒体製造装置及び光情報記録媒体の一実施の形態を説明するための光情報記録媒体製造装置に用いられるディスク基板を載置した状態の保持構造体の平面図
【図2】図1のディスク基板を載置した状態の保持構造体のA−A矢視断面図
【図3】図1の保持構造体の他の例のディスク基板を載置した状態の正面断面図
【図4】図1の保持構造体にディスク基板を真空吸着させるために保持構造体上にディスク基板を位置決めしている状態の正面断面図
【図5】図4の位置決めしたディスク基板を保持構造体上に真空装置内で真空吸着させている状態の正面断面図
【図6】図5の真空吸着処理でディスク基板を真空吸着された保持構造体の正面断面図
【図7】図6の保持構造体上に真空吸着されたディスク基板に製造工程で貼り合わせ基板が貼り合わされた状態の正面断面図
【図8】図7の保持構造体から貼り合わせ基板の貼り合わされたディスク基板を真空装置内で剥離している状態の正面断面図
【図9】図8の真空装置で貼り合わせ基板の貼り合わされたディスク基板が保持構造体から剥離された状態の正面断面図
【図10】実施例1の生産システムのブロック構成図
【図11】実施例2の生産システムのブロック構成図
【図12】実施例3の生産システムのブロック構成図
【図13】従来のディスク基板を載置した状態のディスク基板保持構造体の平面図
【図14】図13のディスク基板を載置した状態の保持構造体のA−A矢視断面図
【符号の説明】
1 光情報記録媒体製造装置
2 保持構造体
3 ディスク基板
10、20 真空装置
100 生産システム
101、102 射出成形機
103 スパッタ装置
104 オーバーコート装置
105 貼り合わせ装置
106 ハードコート装置
107 初期化装置
108 ディスク基板搬送路
110 ディスク基板真空吸着処理用真空装置
111 ディスク基板真空吸着解除用真空装置
112 ディスク基板搬送用保持構造体回収機
113 ディスク基板搬送用保持構造体供給機
120 生産システム
121 ディスクシート供給機
130 生産システム
131 ディスクシート供給機

Claims (6)

  1. ディスク基板を少なくともスパッタリング装置、スピンコート装置、貼り合わせ装置の各装置間を搬送して処理を行い光情報記録媒体を製造する光情報記録媒体製造方法において、真空装置内に前記ディスク基板を導入して該ディスク基板と保持構造体と接触させた後、前記真空装置内を真空排気して、前記保持構造体と前記ディスク基板を真空吸着させる工程と、前記ディスク基板を前記保持構造体に吸着固定させた状態で前記真空装置から出して前記各装置間の前記搬送を行う工程と、前記吸着固定された状態の前記ディスク基板と前記保持構造体を真空装置内に導入し、かつ該真空装置内を真空排気して前記ディスク基板と前記保持構造体とを引き離すことにより分離させた後、前記真空装置内を大気開放して、当該ディスク基板を搬出する工程とを備えることを特徴とする光情報記録媒体製造方法。
  2. ディスク基板を少なくともスパッタリング装置、スピンコート装置、貼り合わせ装置の各装置間を搬送して処理を行い光情報記録媒体を製造する光情報記録媒体製造装置において、真空装置内に前記ディスク基板を導入し前記ディスク基板と保持構造体と接触させた後、前記真空装置内を真空排気して、前記保持構造体と前記ディスク基板を真空吸着させる手段と、前記ディスク基板を前記保持構造体に吸着固定させた状態で前記真空装置から出して前記各装置間の前記搬送を行う手段と、前記吸着固定された状態の前記ディスク基板と前記保持構造体を真空装置内に導入し、かつ該真空装置内を真空排気して前記ディスク基板と前記保持構造体とを引き離すことにより分離させた後、前記真空装置内を大気開放して、当該ディスク基板を搬出する手段とを備えたことを特徴とする光情報記録媒体製造装置
  3. 前記保持構造体は、平面部が前記ディスク基板の形状及び大きさと略同じ形状及び大きさに形成されていることを特徴とする請求項2記載の光情報記録媒体製造装置
  4. 前記保持構造体は、平面部のうち少なくとも前記ディスク基板の情報記録領域と相対向する領域に潤滑処理が施されていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の光情報記録媒体製造装置
  5. 前記保持構造体は、平面部のうち少なくとも前記ディスク基板の情報記録領域と相対向する領域に、フッ化黒鉛またはフッ素樹脂等の撥水性粉末を用いた複合メッキ処理、あるいは、フルオロアルキル基を有するクロロシラン系化学吸着剤を用いた撥水処理で前記潤滑処理が施されていることを特徴とする請求項4記載の光情報記録媒体製造装置。
  6. 前記保持構造体は、平面部のうち少なくとも前記ディスク基板の情報記録領域と相対向する領域が、PTFEまたはポリアセタール等の潤滑性を有する材料で形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の光情報記録媒体製造装置。
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