JP4060409B2 - 走行駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、走行用静油圧式無段変速機と旋回用静油圧式無段変速機とを具備し、旋回用静油圧式無段変速機の回転動力を正逆回転動力に分岐し、この正逆回転動力と、左右駆動軸に伝達される走行用静油圧式無段変速機からの回転動力とを左右個別に合成して左右駆動軸の回転数を異ならせ、左右駆動軸の回転数の絶対値が小さい側に機体を旋回させるようにした走行駆動装置があり、具体的には、副変速機構を用いて走行用静油圧式無段変速機の変速域を広げ、正逆回転機構を用いて旋回用静油圧式無段変速機が出力する回転動力を正逆回転動力に分岐し、左右遊星歯車機構を用いて正逆回転動力と走行用静油圧式無段変速機の回転動力とを左右個別に合成するように構成して、副変速機構を機体後部に配設したサブミッションケース中に収納し、正逆回転機構と左右遊星歯車機構とを機体の前部に配設したメインミッションケース中に収納して、動力伝達軸を用いて上記各ケース間を連動連結している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、サブミッションケースとメインミッションケースとが機体の前後部に配設されているため走行駆動機構としてのまとまりが悪く、メンテナンス性が低下し、各ケース間の動力伝達軸を要して構造が複雑になり、また、各ケースの取付け誤差や機体の歪み等を吸収するために、各動力伝達軸の軸端にユニバーサルジョイント等の配設を要して構造が更に複雑になるという問題がある。
【0004】
また、走行用静油圧式無段変速機、旋回用静油圧式無段変速機及び副変速機構の操作機構が過度に分散して、これらの取付けやメンテナンスに手間がかかるという問題もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、左右ケーシング形成体を結合してなる単一のケーシングに、走行用静油圧式無段変速機と、旋回用静油圧式無段変速機とを個別に取付けると共に、上記ケーシングの内部に、前記左右ケーシング形成体にそれぞれ左右対称的に取付けた左右遊星歯車機構と、副変速機構と、旋回用静油圧式無段変速機からの回転動力を、旋回用静油圧式無段変速機と同一方向の回転動力として出力する正転出力歯車と、旋回用静油圧式無段変速機とは逆方向の回転動力として出力する逆転出力歯車とを有する正逆回転機構とを設け、上記走行用静油圧式無段変速機の出力軸を副変速機構を介して左右遊星歯車機構の左右リングギヤに連動連結し、上記旋回用静油圧式無段変速機の出力軸を正逆回転機構に連動連結し、同正逆回転機構の逆出力歯車を、上記右遊星歯車機構の右サンギヤに連動連結し、前記右サンギヤの内側端部にカウンタギヤとしての逆転出力歯車と噛合する右受動歯車を外嵌し、且つ、同正逆回転機構の正回転出力歯車を、上記左遊星歯車機構の左サンギヤに連動連結し、前記左サンギヤの内側端部に左受動歯車を外嵌し、外側端部に前記左右遊星歯車機構の左右遊星ギヤを軸支した左右枠体を嵌着するとともに、内側端部に左右星歯車機構出力歯車を嵌着した左右中心軸を設け、前記左右星歯車機構出力歯車を減速軸に軸支した左右最終減速受動歯車にそれぞれ噛合させ、この左右最終減速受動歯車に嵌着した左右最終減速原動歯車を左右駆動軸に嵌着した左右駆動ギヤにそれぞれ噛合させ、前記左右駆動軸を左右駆動輪にそれぞれ連動連結した走行駆動装置であって、前記左右中心軸の内側端を、前記左右ケ―シング形成体の一方の内壁に着脱自在に突設した1つの軸受体で支持し、左右遊星歯車機構出力歯車と左右最終減速受動歯車の噛合による左右中心軸へのラジアル荷重を両持ち状態で支承したことを特徴とする走行駆動装置とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明では、略左右対称に形成した左右ケーシング形成体を接合して単一のケーシングを形成し、一方のケーシング形成体の外壁に走行用静油圧式無段変速機と旋回用静油圧式無段変速機とを取付け、同ケーシングの内部に、副変速機構と、旋回用静油圧式無段変速機からの回転動力を、旋回用静油圧式無段変速機と同一方向の回転動力として出力する正回転出力ギヤと、旋回用静油圧式無段変速機とは逆方向の回転動力として出力する逆回転出力ギヤとを有する正逆回転機構と、左右駆動軸を挿通させた左右遊星歯車機構とを略左右対称に配置して、走行用静油圧式無段変速機の出力軸を副変速機構を介し左右遊星歯車機構の左右リングギヤにそれぞれ連動連結し、旋回用静油圧式無段変速機の出力軸を正逆回転機構を介し左右遊星歯車機構の左右サンギヤにそれぞれ連動連結し、左右遊星歯車機構の左右遊星ギヤを左右駆動軸にそれぞれ連動連結して、走行用静油圧式無段変速機から左右駆動軸に伝達される回転動力に、正逆回転機構からの正逆回転動力を左右個別に合成し、左右駆動軸の回転数を異ならせるようにしている。
【0009】
このように、走行駆動装置を単一のケーシング中に収納して構造を簡単にし、走行用静油圧式無段変速機、旋回用静油圧式無段変速機及び副変速機構の操作機構を適度に集中してこれらの取付けやメンテナンス性を向上し、また、ケーシング形成体を略左右対称に形成してこれらの形状を単純化して、生産性を高めコストダウンをはかっている。
【0010】
また、一方のケーシング形成体の内壁に軸受体を取付ボルトを介し着脱自在に突設し、同軸受体で左右対称に配置した左右遊星歯車機構をそれぞれ挿通した左右中心軸の内側端を軸支して、左右駆動軸の支持を確実にしている。
【0011】
【実施例】
本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明に係る走行駆動装置Aを具備するコンバインBを示しており、同コンバインBは、左右一対のクローラ式の走行部1を装備した走行フレーム2の上面に、略水平枠状の車体フレーム3を載設し、同車体フレーム3の前方に刈取部4を昇降自在に連結し、車体フレーム3の前部上方に運転部を収容したキャビン5を配置し、同キャビン5の左側下方に原動機部6を配置し、車体フレーム3の中央部右側上方にグレンタンク7を配置し、同車体フレーム3の中央部左側上方に脱穀部8を配置し、同脱穀部8の下方に揺動選別部9を配置し、脱穀部8の後方に排藁処理部10を配置している。
【0013】
そして、キャビン5中のステアリングホイル11により操向し、原動機部6からの動力によりクローラ式の走行部1を駆動して、圃場を走行しながら刈取部4で植立穀稈を刈り取って脱穀部8に移送し、同脱穀部8の扱胴12及び補助扱胴13とで穀稈から穀粒を分離して脱穀し、脱穀済みの穀稈を排藁処理部10を介して機外に排出し、脱穀部8で分離された穀粒は揺動選別部9で籾と塵埃とに分離され、籾はグレンタンク7に移送され、塵埃は選別風により機外に排出され、グレンタンク7中に貯溜した籾はスクリューコンベア14を介してトラック等に移送するようにしている。
【0014】
前記クローラ式の走行部1は、走行フレーム2の前端左右側に、それぞれ左右駆動輪15L,15Rを軸支して、同左右駆動輪15L,15R を後述する走行駆動装置Aに連動連結しており、走行フレーム2の端左右側に、従動輪16を軸支し、同走行フレーム2の下面に複数の転動輪17を軸支して、これら各輪15L,15R,16,17の外周に履帯18を巻回している。
【0015】
原動機部6のエンジン19と左右一対の走行部1との間には、エンジン19からの動力を上記左右の走行部1に伝達するだけでなく、左右の走行部1の走行速度を異ならせて、機体に旋回を行わせる機能を有する走行駆動装置Aを介設している。
【0016】
走行駆動装置Aは、図2〜図4で示すように、左右略対称的に形成した左右ケーシング形成体20L,20R を締結ボルト21とナット22により結合して単一のケーシング20を形成し、同ケーシング20の内部に、副変速機構23、正逆回転機構24、左右遊星歯車機構25L,25R 、最終減速機構26を収納し、右ケーシング形成体20R の外側面に走行用静油圧式無段変速機27と旋回用静油圧式無段変速機28とを取付けている。
【0017】
上記走行用静油圧式無段変速機27と旋回用静油圧式無段変速機28とは、定容量型の油圧ポンプに可変容量型の油圧モータを連通連結して、油圧ポンプからの圧油により油圧モータを駆動するように構成し、しかも、油圧モータの斜板の傾斜角度を変更して前進から後進にかけて入力軸29からの回転動力を変速するようにしている。図中、31,32 はそれぞれ上記斜板と連動連結して同斜板の傾斜角度を変更するための操作受容部であり、走行用静油圧式無段変速機27の操作受容部31は、キャビン5中に配設した変速レバーと連動連結しており、旋回用静油圧式無段変速機28の操作受容部32は前記ステアリングホイル11と連動連結している。
【0018】
副変速機構23は、図2で示すように、走行用静油圧式無段変速機27の出力軸33と副変速主軸34とを噛合歯車35を介して連動連結し、同副変速主軸34にスプライン嵌合した摺動歯車36と副変速副軸37に嵌着した高低速歯車38,39 との選択的噛合により、高低2段階の変速を可能として、走行用静油圧式無段変速機27の変速域を拡張している。図中、40は副変速副軸37の停止状態を保持するためのブレーキである。
【0019】
左右遊星車機構25L,25Rは、左右リングギヤ41L,41R と、左右サンギヤ42L,42Rと、左右遊星ギヤ43L,43Rとで構成されており、ケーシング20の中心線を挟んで左右対称に配置されている。
【0020】
左右リングギヤ41L,41R には、前記副変速副軸37の両端部にそれぞれ嵌着した左右副変速出力歯車44L,44R が噛合している。
【0021】
左右サンギヤ42L,42R はそれぞれ筒状に形成されて、左右中心軸45L,45R に回動自在に外嵌しており、同左右サンギヤ42L,42R の内側端部にそれぞれ左右受動歯車46L,46R を外嵌し、同左右受動歯車46L,46R には、それぞれ後述する正逆回転機構24の正逆転出力歯車47,48 が噛合している。
【0022】
左右遊星ギヤ43L,43R は、左右遊星ギヤ43L,43R をそれぞれ軸支した左右枠体49L,49R を、前記左右中心軸45L,45R の外側端部に嵌着し、同左右中心軸45L,45R の内側端部に左右遊星歯車機構出力歯車50L,50R を嵌着しており、同左右遊星歯車機構出力歯車50L,50R に、最終減速機構26の減速軸51に軸支した左右最終減速受動歯車52L,52R にそれぞれ噛合させ、同左右最終減速受動歯車52L,52R に嵌着した左右最終減速原動歯車53L,53R を、左右駆動軸54L,54R の内側端部に嵌着した左右駆動軸ギヤ55L,55R にそれぞれ噛合させ、左右駆動軸54L,54R を左右駆動輪15L,15R にそれぞれ連動連結している。
【0023】
正逆回転機構24は、図3及び図4で示すように、旋回用静油圧式無段変速機28の出力軸56に嵌着した出力ギヤ57を、第1中間軸58に嵌着した第1中間ギヤ59に噛合させ、第1中間ギヤ59に受動正回転ギヤ62(一点鎖線)を噛合させ、同受動正回転ギヤ62にカウンタ軸63に軸支したカウンタギヤとしての逆転出力歯車 48(一点鎖線)を噛合させ、同逆転出力歯車 48を前記右受動歯車46Rに噛合させると共に、同第1中間ギヤ59に第2中間軸60に嵌着した受動逆回転ギヤ61(実線)を噛合させ、同受動逆回転ギヤ61に前記転出力歯車47を介して前記左受動歯車46Lに噛合させている。
【0024】
また、図3で示すように、前記左右中心軸45L,45R の外側端部を、それぞれ前記左右リングギヤ41L,41R の中心部にベアリング65,65 を介して軸支し、同左右中心軸45L,45R の内側端部を、左ケーシング形成体20L の内壁に取付ボルト66を介し着脱自在に突設した軸受体67に嵌入したベアリング65,65 で軸支して、左右遊星歯車機構出力歯車50L,50R と左右最終減速受動歯車52L,52R の噛合による左右中心軸45L,45R へのラジアル荷重を両持ち状態で支承している。
【0025】
本発明の実施例は上記のように構成されており、走行用静油圧式無段変速機27と旋回用静油圧式無段変速機28からの動力は次のようにして左右駆動軸54L,54R に伝達される。
【0026】
即ち、走行用静油圧式無段変速機27の回転動力は、副変速機構23で高速又は低速のいずれかに変速されて、左右遊星歯車機構25L,25R の左右リングギヤ41L,41R に伝達される。
【0027】
また、旋回用静油圧式無段変速機28の回転動力は、正逆回転機構24により正回転動力と逆回転動力とに分岐し、旋回用静油圧式無段変速機28の回転方向と同一方向の正回転動力は右遊星歯車機構25R の右サンギヤ42R に、逆回転動力は左遊星歯車機構25L の左サンギヤ42L にそれぞれ伝達される。
【0028】
そして、左右遊星歯車機構25L,25R で走行用静油圧式無段変速機27の回転動力と、旋回用静油圧式無段変速機28との回転動力とが左右個別に合成されて、左右駆動軸54L,54R を介して左右駆動輪15L,15R に伝達される。
【0029】
従って、旋回用静油圧式無段変速機28が停止していると、左右駆動軸54L,54R は同一回転数で回転して機体を直進させることになる。そして、ステアリングホイル11を操作して旋回用静油圧式無段変速機28を回転させると、左右駆動輪15L,15R の一方が増速、他方が減速されて、機体は減速された側に旋回することになる。
【0030】
また、ブレーキ40を作動させて、左右リングギヤ41L,41R を停止させた状態でステアリングホイル11を操作すると、左右駆動軸54L,54R が互いに逆方向に回動して、機体にスピンターンを行わせることができる。
【0031】
更に、右ケーシング形成体20R の上部外側面に、主変速レバーの前後進切換操作に連携して動作する電磁油圧方向制御弁68を設けて、同電磁油圧方向制御弁68の切換動作により、旋回用静油圧式無段変速機28のポンプ部とモータ部間の往復油路を切換えて、主変速レバーを前進に操作した場合は旋回用静油圧式無段変速機28を正回転させ、主変速レバーを後進に操作した場合は旋回用静油圧式無段変速機28を逆回転させることにより、前後進に拘らずステアリングホイル11を回動した方向に機体を旋回させるようにしている。
【0032】
また、副変速主軸34の左側端部を左ケーシング形成体20L の外側に突出させて、同突出端部にワンウエイクラッチ70を装着し、同ワンウエイクラッチ70の外周に形成したプーリ71に巻回したベルトを介して前記刈取部4に動力を供給しており、ワンウエイクラッチ70は副変速主軸34に固定状態で嵌着したインナレース72と、同インナレース72に一方向に回転自在・反対方向には回転不可に外嵌したアウタレース73とで構成されており、同アウタレース73は内外側端部に設けたベアリング74,75 によって副変速主軸34に両持ち状態で軸支されている。
【0033】
このようにアウタレース73を両持ち状態で支持しているので、プーリ71が安定し、更に、アウタレース73の外側端をボアプラグ76で閉塞し、内側端にオイルシール77を設けて、ベアリング74,75 やワンウエイクラッチ70の内部構造を保護することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば次のような効果を得ることができる。
【0035】
請求項1記載の発明では、左右ケーシング形成体を結合してなる単一のケーシングに、走行用静油圧式無段変速機と、旋回用静油圧式無段変速機とを個別に取付けると共に、上記ケーシングの内部に、前記左右ケーシング形成体にそれぞれ左右対称的に取付けた左右遊星歯車機構と、副変速機構と、旋回用静油圧式無段変速機からの回転動力を、旋回用静油圧式無段変速機と同一方向の回転動力として出力する正転出力歯車と、旋回用静油圧式無段変速機とは逆方向の回転動力として出力する逆転出力歯車とを有する正逆回転機構とを設け、上記走行用静油圧式無段変速機の出力軸を副変速機構を介して左右遊星歯車機構の左右リングギヤに連動連結し、上記旋回用静油圧式無段変速機の出力軸を正逆回転機構に連動連結し、同正逆回転機構の逆出力歯車を、上記右遊星歯車機構の右サンギヤに連動連結し、前記右サンギヤの内側端部にカウンタギヤとしての逆転出力歯車と噛合する右受動歯車を外嵌し、且つ、同正逆回転機構の正回転出力歯車を、上記左遊星歯車機構の左サンギヤに連動連結し、前記左サンギヤの内側端部に左受動歯車を外嵌し、外側端部に前記左右遊星歯車機構の左右遊星ギヤを軸支した左右枠体を嵌着するとともに、内側端部に左右星歯車機構出力歯車を嵌着した左右中心軸を設け、前記左右星歯車機構出力歯車を減速軸に軸支した左右最終減速受動歯車にそれぞれ噛合させ、この左右最終減速受動歯車に嵌着した左右最終減速原動歯車を左右駆動軸に嵌着した左右駆動ギヤにそれぞれ噛合させ、前記左右駆動軸を左右駆動輪にそれぞれ連動連結した走行駆動装置であって、前記左右中心軸の内側端を、前記左右ケ―シング形成体の一方の内壁に着脱自在に突設した1つの軸受体で支持し、左右遊星歯車機構出力歯車と左右最終減速受動歯車の噛合による左右中心軸へのラジアル荷重を両持ち状態で支承したことによって、走行駆動装置としてのまとまりが良くなり、従来のように各ケ―ス間の動力伝達軸を要せず構造が簡単になり、機体の組立てやメンテナンス性が容易になり、また、走行用静油圧式無段変速機、旋回用静油圧式無段変速機及び副変速機構の操作機構が適度に集中するので、これらの操作機構の取付けやメンテナンスも容易になるという効果がある。また、左右遊星歯車機構を作用するラジアル荷重をそれぞれ両持ち状態で軸支して、同左右遊星歯車機構を確実に支持することができ、更に、上記左右ケ―シング形成体を左右略対称的に形成し、上記軸受体を一方のケ―シング形成体の内壁に着脱自在に突設したことで、ケ―シング形成体の形状を簡単にして生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行駆動装置を具備するコンバインの側面図。
【図2】走行駆動装置の断面正面図。
【図3】走行駆動装置の断面正面図。
【図4】走行駆動装置の動力伝達経路を示す側面説明図。
【符号の説明】
A 走行駆動装置
15L,15R 左右駆動輪
20 ケーシング
20L,20R 左右ケーシング形成体
23 副変速機構
24 正逆回転機構
25L,25R 左右遊星歯車機構
27 走行用静油圧式無段変速機
28 旋回用静油圧式無段変速機
33 走行用静油圧式無段変速機の出力軸
41L,41R 左右リングギヤ
42L,42R 左右サンギヤ
43L,43R 左右遊星ギヤ
45L,45R 左右中心軸
47,48 正逆転出力歯車
54L,54R 左右駆動軸
56 旋回用静油圧式無段変速機の出力軸
67 軸受体

Claims (1)

  1. 左右ケーシング形成体(20L)(20R)を結合してなる単一のケーシング(20)に、走行用静油圧式無段変速機(27)と、旋回用静油圧式無段変速機(28)とを個別に取付けると共に、上記ケーシング(20)の内部に、前記左右ケーシング形成体(20L)(20R)にそれぞれ左右対称的に取付けた左右遊星歯車機構(25L)(25R)と、副変速機構(23)と、旋回用静油圧式無段変速機(28)からの回転動力を、旋回用静油圧式無段変速機(28)と同一方向の回転動力として出力する正転出力歯車(47)と、旋回用静油圧式無段変速機(28)とは逆方向の回転動力として出力する逆転出力歯車(48)とを有する正逆回転機構(24)とを設け、
    上記走行用静油圧式無段変速機(27)の出力軸(33)を副変速機構(23)を介して左右遊星歯車機構(25L)(25R)の左右リングギヤ(41L)(41R)に連動連結し、
    上記旋回用静油圧式無段変速機(28)の出力軸(56)を正逆回転機構(24)に連動連結し、
    同正逆回転機構(24)の逆出力歯車(48)を、上記右遊星歯車機構(25R)の右サンギヤ(42R)に連動連結し、前記右サンギヤ(42R)の内側端部にカウンタギヤとしての逆転出力歯車 (48)と噛合する右受動歯車(46R)を外嵌し、
    且つ、同正逆回転機構(24)の正回転出力歯車(47)を、上記左遊星歯車機構(25L)の左サ
    ンギヤ(42L)に連動連結し、前記左サンギヤ(42L)の内側端部に左受動歯車(46L)を外嵌し、
    外側端部に前記左右遊星歯車機構(25L)(25R)の左右遊星ギヤ(43L)(43R)を軸支した左右枠体(49L)(49R)を嵌着するとともに、内側端部に左右星歯車機構出力歯車(50L)(50R)を嵌着した左右中心軸(45L)(45R)を設け、
    前記左右星歯車機構出力歯車(50L)(50R)を減速軸(51)に軸支した左右最終減速受動歯車(52L)(52R)にそれぞれ噛合させ、この左右最終減速受動歯車(52L)(52R)に嵌着した左右最終減速原動歯車(53L)(53R)を左右駆動軸(54L)(54R)に嵌着した左右駆動ギヤ(55L)(55R)にそれぞれ噛合させ、前記左右駆動軸(54L)(54R)を左右駆動輪(15L)(15R)にそれぞれ連動連結した走行駆動装置であって、
    前記左右中心軸(45L)(45R)の内側端を、前記左右ケ―シング形成体(20L)(20R)の一方の内壁に着脱自在に突設した1つの軸受体(67)で支持し、左右遊星歯車機構出力歯車(50L)(50R)と左右最終減速受動歯車(52L)(52R)の噛合による左右中心軸(45L)(45R)へのラジアル荷重を両持ち状態で支承した
    ことを特徴とする走行駆動装置。
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