JP4060288B2 - 光集積ユニットおよび光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、光集積ユニットおよび光ピックアップ装置に関し、より特定的には、記録媒体に対して情報を光学的に記録または再生するのに用いられる光集積ユニットおよび光ピックアップ装置に関する。
近年、光ディスクなどの情報記録媒体に対して情報を光学的に記録または再生する技術に関する研究開発が進められている。以下では、特許文献1に開示された従来技術について説明する。
図13は、従来の光学ピックアップ110の概略的な構成について示した概略構成図である。
図13を参照して、従来の光学ピックアップ110は、光磁気記録媒体130の情報信号を検出し、光源111と、グレーティング116と、対物レンズ113と、基材141と、光検出器115とを備える。基材141は、光源111と対物レンズ113との間に配置され、対物レンズ113側の面に第1の偏光分離手段112が設けられ、光源111側の面に第2の偏光分離手段114が設けられる。
グレーティング116は、光源111から出射される光をトラッキングのための3ビームに分割する。対物レンズ113は、光源111から出射される光を光磁気記録媒体130の記録面上に合焦する。第1の偏光分離手段112は、対物レンズ113を介した光磁気記録媒体130からの反射光を光磁気記録媒体130の半径方向(X方向)に分離する。第1の偏光分離手段112は、光磁気記録媒体130からの反射光のカー回転角を増倍するエンハンス機能を有する手段として配置されている。
図14は、光学ピックアップ110における第1の偏光分離手段112の素子構造について示した構造図である。
図14に示すように、第1の偏光分離手段112は、複屈折回折格子型素子からなる偏光性ホログラムを用いており、常光を0次光として透過させ、異常光を+1次回折光112aと−1次回折光112bとに回折する。第1の偏光分離手段112は、常光に対する位相差が約70度、異常光に対する位相差が約130度または230度に設定されている。これにより、常光に対して、0次回折効率は67%、+1次回折効率と−1次回折効率との和は27%となる。一方、異常光に対して、0次回折効率は18%、+1次回折効率と−1次回折効率との和は76%となる。
光磁気記録媒体130の情報再生は、光カー効果等の原理に基づいている。そのため、光磁気記録媒体130からの反射光は、情報にしたがって偏光面がカー回転する。第1の偏光分離手段112は、上記の回折効率の設定により、光磁気記録媒体130からの反射光のカー回転角を増倍する作用を有する。
図13に戻って、第2の偏光分離手段114は、光磁気信号の差動検出のための偏光分離手段であり、第1の偏光分離手段112によって分離された反射光をさらに偏光分離する。第2の偏光分離手段114は、偏光分離部分114aと、偏光分離部分114bとを含む。偏光分離部分114aは、第1の偏光分離手段112によって生成された+1次回折光112aをさらに偏光分離する。偏光分離部分114bは、第1の偏光分離手段112によって生成された−1次回折光112bをさらに偏光分離する。
第2の偏光分離手段114も、図14に示した第1の偏光分離手段112と同じく、複屈折回折格子型素子からなる偏光性ホログラムを用いており、常光を透過させ、異常光を回折する。第2の偏光分離手段114は、常光に対する位相差が約0度、異常光に対する位相差が約180度に設定されている。光検出器115は、第2の偏光分離手段114によって分離された各ビームを受光する。
図15は、光学ピックアップ110における光検出器115の具体的な構成について示した構成図である。
図15に示すように、光検出器115は、図13に示した第1の偏光分離手段112により光磁気記録媒体130の半径方向に回折される±1次回折光112a,112bをそれぞれ受光するため、受光部分115a,115bを含む。受光部分115a,115bは、共通の基板117の上面部に形成されている。
受光部分115aは、図13のグレーティング116により光磁気記録媒体130の接線方向に3分割される光を受光するため、受光部118,119,120を含む。受光部119は、図13に示した第2の偏光分離手段114の偏光分離部分114aにより光磁気記録媒体130の半径方向に分離される透過光および−1次回折光を受光するため、受光部119a,119bに分割されている。また、受光部119は、差動3分割法によるフォーカス誤差信号検出のため、光磁気記録媒体130の接線方向に対して、細い中央部とその両側部とに3分割されている。
受光部分115bは、図13のグレーティング116により光磁気記録媒体130の接線方向に3分割される光を受光するため、受光部121,122,123を含む。受光部122は、図13に示した第2の偏光分離手段114の偏光分離部分114bにより光磁気記録媒体130の半径方向に分離される透過光および+1次回折光を受光するため、受光部122a,122bに分割されている。また、受光部122は、差動3分割法によるフォーカス誤差信号検出のため、光磁気記録媒体130の接線方向に対して、細い中央部とその両側部とに3分割されている。
受光部分115aは、図13に示した偏光分離部分114aの透過光をスポット光SP100として受光し、偏光分離部分114aによる−1次回折光をスポット光SP101として受光する。受光部分115bは、偏光分離部分114bの透過光をスポット光SP105として受光し、偏光分離部分114bによる+1次回折光をスポット光SP106として受光する。
図15に示すように、光検出器115における4つの受光部119a,119b,122a,122bは、当該受光部上の各スポット光の大きさおよび移動を考慮して、それぞれの大きさを設計する必要がある。受光部119a,119b,122a,122bは、いずれも、各スポット光の端部から5μmの余裕をもって設計されている。
以下では、光検出器115の各受光部分の符号にSを付加することで、光検出器115の出力信号を表わすものとする。このとき、光検出器115の出力信号に基づいて再生される光磁気信号MO10は、次のように表わされる。
MO10=(S119a−S119b)+(S122a−S122b)
上式において、(S119a−S119b)は、偏光分離部分114aの透過光と−1次回折光との差動信号である。また、(S122a−S122b)は、偏光分離部分114bの透過光と+1次回折光との差動信号である。
図15において、光検出器115上のスポット光は、いずれも簡易的にほぼ円形で記載されている。しかし、実際には、特許文献1に開示された構成では、光検出器115上のスポット光は、収差による変形を伴う。
図13に示した第1の偏光分離手段112および第2の偏光分離手段114は、ニオブ酸リチウム等の基板で形成されており、上記差動信号の検出に用いる透過光および±1次回折光は、当該基板を斜めに通過する。これが、上記収差発生の主な原因の一つである。第1の偏光分離手段112および第2の偏光分離手段114を設けている基材141が硝材、樹脂等の光学材料で構成されている場合、上記収差の度合いはさらに大きくなる。
図15に示した光検出器115は、4つの受光部119a,119b,122a,122bを用いた差動3分割法(スポットサイズ法)によってフォーカス誤差信号を生成する構成である。そのため、4つの受光部119a,119b,122a,122bには、ほぼ同形状でほぼ同サイズのスポット光が落射する必要がある。また、各スポット光の収差も同程度である必要がある。
上記のスポット光に関する条件を満たす手段の一つとして、図13において、第1の偏光分離手段112を単純格子で形成して±1次回折光の回折角を等しくするとともに、偏光分離部分114a,114bの光軸方向に対する厚さを等しくすることが考えられる。
なお、図13の光ピックアップ110を構成する部品は、製造公差によって、寸法、厚さ等にたとえば条件1〜3のようなバラツキが生じる。ここで、条件1とは、図13の光検出器115を構成する基板117の厚さが設計値近傍の場合を指す。条件2とは、図13の光検出器115を構成する基板117の厚さが設計値より30μm程度厚い場合を指す。条件3とは、図13の光検出器115を構成する基板117の厚さが設計値より30μm程度薄い場合を指す。
条件2の場合、図13の偏光分離手段112と光検出器115との間の光学的距離が短くなる。条件3の場合、図13の偏光分離手段112と光検出器115との間の光学的距離が長くなる。条件2,3のいずれの場合も、光検出器115の各受光部上のスポット光の形状は、非点収差をともなって変形する。
光検出器115の各受光部上のスポット光の形状が変形したままで図13の光学ピックアップ110を動作させると、光磁気記録媒体130上の光はディフォーカスの状態となる。そのため、光学ピックアップ110の動作前に、光学ピックアップ110の光学調整を行なう必要がある。図13の光学ピックアップ110においては、偏光分離手段112と光検出器115との間の光学的距離を変えることで光検出器115上のスポット光の形状を変化させるのが、最も簡単な調整方法と考えられる。
上記の調整方法を採る場合、図13の光学ピックアップ110では、第1の偏光分離手段112および第2の偏光分離手段114が設けられた基材141を上下することにより光学調整を行なう。具体的には、条件2では、基材141を対物レンズ113側に移動する。条件3では、基材141を光源111側に移動する。
この光学調整によって光検出器115上の各スポット光の形状が最小錯乱円状態となるように補正し、光磁気記録媒体130上に光を合焦させる。ただし、当該光学調整において基材141を上下に移動させる結果、偏光分離手段112と光検出器115との間の光学的距離が設計値から変化する。そのため、光検出器115上の各スポット光は、X方向の+側または−側へ移動する。当該光学調整後における光検出器115上のスポット形状を図16でシミュレーションにより示す。
図16は、所定の条件下における光検出器115上の光学調整後のスポット形状をシミュレーションにより示した図である。
図16では、後述の3条件の光学調整後における受光部分115a,115b上のスポット光を重ねて記載している。図16に示すように、光検出器115の受光部分115a上の各スポット光の形状と受光部分115b上の各スポット光の形状とは、左右対称となる。具体的には、以下のようになる。
図16を参照して、受光部118は、スポット光SP111(下記3条件の光学調整後のスポット光を重ねて記載、以下同じ),SP112を受光している。受光部119aは、一辺L119a,他辺W119の寸法を有し、スポット光SP113を受光している。受光部119bは、一辺L119b,他辺W119の寸法を有し、スポット光SP114を受光している。受光部120は、スポット光SP115,SP116を受光している。
スポット光SP111,SP113,SP115は、いずれも偏光分離部分114aの透過光である。スポット光SP112,SP114,SP116は、いずれも偏光分離部分114aによる−1次回折光である。
図16を参照して、受光部121は、スポット光SP121,SP122を受光している。受光部122aは、一辺L122a,他辺W122の寸法を有し、スポット光SP123を受光している。受光部122bは、一辺L122b,他辺W122の寸法を有し、スポット光SP124を受光している。受光部123は、スポット光SP125,SP126を受光している。
スポット光SP121,SP123,SP125は、いずれも偏光分離部分114bによる透過光である。スポット光SP122,SP124,SP126は、いずれも偏光分離部分114bの+1次回折光である。
特開平8−297875号公報
図13に示した従来の光学ピックアップ110は、共通の基板117の上面部に形成された受光部分115a,115bを用いて、差動3分割法によってサーボ信号を検出するとともに、光磁気信号を検出する。
差動3分割法によるサーボ信号の検出では、光検出器115の受光部分115a,115b上の各スポット光の形状を図16のように集光せず、むしろ拡大する必要がある。これに合わせて、受光部分115a,115bの形状も大きく形成する必要がある。
一方、光磁気信号の検出に関しては、受光部分115a,115bの面積が大きくなるにつれて再生信号におけるノイズ成分が増大し、再生信号のC/N(Carrier to Noise)比が低下したり、再生信号の応答特性が低下したりするという問題点がある。
このように、図13に示した従来の光学ピックアップ110では、差動3分割法を用いてサーボ信号を検出するのに受光部分115a,115bの形状を大きくする必要があるものの、受光部分115a,115bの形状を大きくすると、再生信号のC/N比および応答特性が低下するという問題点があった。
それゆえに、この発明の目的は、受光部分を大きく形成する必要がなく、再生信号のC/N比および応答特性を向上させることが可能な光集積ユニットおよび光ピックアップ装置を提供することである。
この発明は、記録媒体に対して出射光を出力し、記録媒体からの反射光を受ける光集積ユニットであって、出射光を出力する光源と、反射光を少なくとも第1および第2の回折光に分離する偏光性回折格子と、第1の回折光を受光し、サーボ信号と異なる信号を検出する第1の光検出器と、第2の回折光を受光し、サーボ信号を検出する第2の光検出器とを備える。第1の光検出器は、第1の回折光によるスポット光が第1の光検出器上において焦線形状となる位置に配置されており、かつ、第1および第2の光検出器は、偏光性回折格子からの光学的距離が互いに異なる位置に配置されている。
この発明の他の局面によれば、記録媒体に対して出射光を出力し、記録媒体からの反射光を受ける光集積ユニットであって、出射光を出力する光源と、反射光を少なくとも第1および第2の回折光に分離する偏光性回折格子と、第1の回折光を受光する第1の光検出器と、第2の回折光を受光し、第1の光検出器で検出される信号と比較して応答速度の低下またはノイズに影響されることが少ないサーボ信号を検出する第2の光検出器とを備える。第1の光検出器は、第1の回折光によるスポット光が第1の光検出器上において焦線形状となる位置に配置されており、かつ、第1および第2の光検出器は、偏光性回折格子からの光学的距離が互いに異なる位置に配置されている
好ましくは、第1および第2の光検出器は、出射光方向の厚さが互いに異なる。
好ましくは、第1および第2の光検出器を少なくとも設置する基台と、第1の光検出器と基台との間に設けられる第1のスペーサと、第2の光検出器と基台との間に設けられる第2のスペーサとをさらに備え、第1および第2のスペーサは、互いに厚さが異なる。
好ましくは、偏光性回折格子によって回折され第1の光検出器に入射する第1の回折光の位相差を補正する第1の位相差板と、偏光性回折格子によって回折され第2の光検出器に入射する第2の回折光の位相差を補正する第2の位相差板との少なくとも一方をさらに備える。
この発明の他の局面によれば、記録媒体に対して情報を光学的に記録または再生する光ピックアップ装置であって、出射光を出力する光源と、記録媒体からの反射光を少なくとも第1および第2の回折光に分離する偏光性回折格子と、第1の回折光を受光する第1の光検出器と、第2の回折光を受光する第2の光検出器とを含む光集積ユニットと、出射光を記録媒体に集光する集光手段とを備える。第1の光検出器は、第1の回折光によるスポット光が第1の光検出器上において焦線形状となる位置に配置されており、かつ、第1および第2の光検出器は、偏光性回折格子からの光学的距離が互いに異なる位置に配置されている。
この発明によれば、受光部分を大きく形成する必要がなく、再生信号のC/N比および応答特性を向上させることが可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による光ピックアップ装置10の概略的な構成を示した概略構成図である。
図1を参照して、実施の形態1の光ピックアップ装置10は、光磁気記録媒体31の情報信号を検出し、光集積ユニット50と、対物レンズ13とを備える。光集積ユニット50は、光源11(たとえば、半導体レーザ)と、グレーティング16と、基材40と、光検出器15a,15bとを含む。基材40は、対物レンズ13側の面に偏光ホログラム12が設けられ、光源11側の面に偏光ホログラム14a,14bが設けられる。
光源11から出射される光(P偏光)は、図示せぬ部材に取り付けられたグレーティング16を通過することで、トラッキングのための3ビーム、すなわち、メインビームと2つのサブビームとに分割される。当該3ビームは、光磁気記録媒体31の接線方向(Y方向)に分割されるので、図1では1本の光束で代表して表わしている。
グレーティング16を通過した光は、偏光ホログラム12を通過した後、対物レンズ13によって、光磁気記録媒体31の記録面上に集光される。光磁気記録媒体31からの反射光は、対物レンズ13を通過した後、偏光ホログラム12に入射される。光磁気記録媒体31からの反射光は、光磁気記録媒体31の情報に従って偏光面がカー回転するため、わずかにS偏光成分を有する。
偏光ホログラム12は、P偏光の0次回折効率が77%、±1次回折効率がともに11%で、S偏光の0次回折効率が0%、±1次回折効率がともに44%に構成されている。偏光ホログラム12は、このような回折効率の比率で構成されているため、±1次回折光の両方またはいずれか一方を検出することにより、光磁気記録媒体31からの反射光のカー回転角を見かけ上増倍する作用を有する。
偏光ホログラム12の+1次回折光12bは、基材40の光源11側の面に形成された偏光ホログラム14bに入射し、所定の光に分離された後、光検出器15bで検出される。偏光ホログラム14bは、サーボ信号検出用の光分離手段である。偏光ホログラム12の−1次回折光12aは、基材40の光源11側の面に形成された偏光ホログラム14aに入射し、所定の光に分離された後、光検出器15aで検出される。偏光ホログラム14aは、光磁気信号検出用の光分離手段である。なお、偏光ホログラム14a,14bの構成は、従来技術と同様である。
ここで注目すべき点は、偏光ホログラム12から光検出器15aまでの光学的距離と偏光ホログラム12から光検出器15bまでの光学的距離とが異なっていることである。
図1に示す実施の形態1の光ピックアップ装置10では、光検出器15aの高さと光検出器15bの高さとの間に140μmの差を設けている。たとえば、光検出器15aを形成する半導体基板を光軸方向に薄く構成し、光検出器15bを形成する半導体基板を光軸方向に厚く構成することにより、光検出器15aの高さと光検出器15bの高さとの間に差を設けることが可能である。
また、図13と同様に、光検出器15a,15bは、共通の基台(基板)に設置されていてもよい。たとえば、当該基台と光検出器15a,15bとの間に互いに厚さの異なるスペーサをそれぞれ設置することにより、光検出器15aの高さと光検出器15bの高さとの間に差を設けることが可能である。なお、当該スペーサは、一方の厚さがゼロの場合も含む。
上記のような手段を採ることにより、偏光ホログラム12から光検出器15aまでの光学的距離を長くし、偏光ホログラム12から光検出器15bまでの光学的距離を短くすることができる。
図2は、図1に示した光ピックアップ装置10における光検出器15a上のスポット形状を示した図である。
図2を参照して、光検出器15aは、図1のグレーティング16により光磁気記録媒体31の接線方向に3分割される光を受光するため、受光部18,19,20を含む。受光部19は、図1に示した偏光ホログラム14aにより光磁気記録媒体31の半径方向に分離される透過光および−1次回折光を受光するため、受光部19a,19bに分割されている。また、図2では、図16で説明した基板厚さのバラツキに関する3条件における受光部分15a上のスポット光を重ねて記載している。具体的には、以下のようになる。
図2を参照して、受光部18は、スポット光SP11(上記3条件のスポット光を重ねて記載、以下同じ),SP12を受光している。受光部19aは、一辺L19a,他辺W19の寸法を有し、スポット光SP13を受光している。受光部19bは、一辺L19b,他辺W19の寸法を有し、スポット光SP14を受光している。受光部20は、スポット光SP15,SP16を受光している。
スポット光SP11,SP13,SP15は、いずれも偏光ホログラム14aの透過光である。スポット光SP12,SP14,SP16は、いずれも偏光ホログラム14aによる−1次回折光である。当該透過光と−1次回折光との差動により、光磁気信号が生成される。
図1において説明したように、光検出器15aは、受光面が光検出器15bより140μm低く構成されている。さらに、偏光ホログラム12の回折光12a,12bは、光検出器15a,15bに対してそれぞれ斜めに入射し、回折光12aは光検出器15a上において非点収差を有する。したがって、図2に示すように、光検出器15aの受光面上での各スポット光の形状は、いずれもX方向に細長い形状となる。
図3は、図1に示した光ピックアップ装置10における光検出器15b上のスポット形状を示した図である。
図3を参照して、光検出器15bは、図1のグレーティング16により光磁気記録媒体31の接線方向に3分割される光を受光するため、受光部21,22,23を含む。受光部22は、図1に示した偏光ホログラム14bにより光磁気記録媒体31の半径方向に分離される透過光および+1次回折光を受光するため、受光部22a,22bに分割されている。また、図3では、図16で説明した基板厚さのバラツキに関する3条件における受光部分15b上のスポット光を重ねて記載している。具体的には、以下のようになる。
図2を参照して、受光部21は、スポット光SP21(上記3条件のスポット光を重ねて記載、以下同じ),SP22を受光している。受光部22aは、一辺L22a,他辺W22の寸法を有し、スポット光SP23を受光している。受光部22bは、一辺L22b,他辺W22の寸法を有し、スポット光SP24を受光している。受光部23は、スポット光SP25,SP26を受光している。
スポット光SP21,SP23,SP25は、いずれも偏光ホログラム14bの透過光である。スポット光SP12,SP14,SP16は、いずれも偏光ホログラム14bによる+1次回折光である。当該透過光および+1次回折光により、フォーカス誤差信号等のサーボ信号が生成される。
光検出器15bは、図15で説明した光検出器115の受光部分115bと同様の光学的距離関係に配置されている。そのため、光検出器15b上のスポット光の形状は、図16に示した受光部分115b上のスポット光の形状と同様になる。
図2,3に示した光検出器15a,15bにおける各受光部の寸法は、各スポット光の端部から、たとえば5μmの余裕をもって設計されている。図2に示した本発明による光検出器15aの受光部19a,19b、および図16に示した従来技術による光検出器115の受光部119a,119bの各寸法について次に示す。
図4は、本発明による光検出器15aの受光部19a,19b、および従来技術による光検出器115の受光部119a,119bの各寸法について表にして示した図である。
図4を参照して、本発明による光検出器15aの受光部19aの一辺L19aは、たとえば173μmに設定される。本発明による光検出器15aの受光部19bの一辺L19bは、たとえば120μmに設定される。受光部19a,19bの他辺W19は、たとえば30μmに設定される。当該寸法条件において、受光部19a,19bの面積は、それぞれ5190μm23600μm2となり、その合計は8790μm2となる。
一方、図4を参照して、従来技術による光検出器115の受光部119aの一辺L119aは、たとえば115μmに設定される。従来技術による光検出器115の受光部119bの一辺L119bは、たとえば73μmに設定される。受光部119a,119bの他辺W119は、たとえば70μmに設定される。当該寸法条件において、受光部119a,119bの面積は、それぞれ8050μm25110μm2となり、その合計は13160μm2となる。
このように、本発明による光検出器15aの受光部19a,19bの面積は、従来技術よる光検出器115の受光部119a,119bの面積に比べて5/8〜3/4程度に縮小されていることが分かる。なお、本発明による光検出器15bの面積は、従来技術よる光検出器115の受光部119a,119bの面積と同じく、受光部面積が大きいままである。そのため、光検出器15bは、ノイズや応答速度の低下に影響されることが少ないフォーカス誤差信号の検出等にのみ用いる。
以上のように、実施の形態1によれば、偏光ホログラム12の回折光が非点収差を有しているので、偏光ホログラム12から光検出器15aまでの光学的距離を調整することにより、偏光ホログラム12の回折光の光検出器15aの受光面上での各スポット光の形状をX方向に細長い形状とすることができる。
これにより、本発明による光検出器15aの受光部19a,19bの面積を、従来技術よる光検出器115の受光部119a,119bの面積に比べて縮小することが可能となる。本発明による光検出器15aを再生信号検出に用いた場合、ノイズが低減されることから、再生信号のC/N比および応答速度を向上させることができる。
[実施の形態2]
図5は、この発明の実施の形態2による光ピックアップ装置30の概略的な構成を示した概略構成図である。
図5を参照して、実施の形態2の光ピックアップ装置30は、光磁気記録媒体31の情報信号を検出し、光集積ユニット51と、対物レンズ13と、コリメートレンズ17とを備える。
光集積ユニット51は、複合光学素子60と、パッケージ39とを含む。複合光学素子60は、支持板38の上面および下面に光学基板1,3がそれぞれ位置合わせして固定されている。支持板38は、中央部を光通過のためにくり貫いた開口部を有する。複合光学素子60は、光学基板3をパッケージ39内に入れ込んだ状態で、パッケージ39上に設置されている。パッケージ39は、光源11(たとえば、半導体レーザ)と、光検出器7a,7bとを含む。
光源11から出射される光(P偏光)は、光学基板3に形成されたグレーティング5を通過することで、トラッキングのための3ビーム、すなわち、メインビームと2つのサブビームとに分割される。当該3ビームは、光磁気記録媒体31の接線方向(Y方向)に分割されるので、図5では1本の光束で代表して表わしている。
グレーティング5を通過した光は、光学基板1に形成された偏光ホログラム2およびコリメートレンズ17を通過した後、対物レンズ13によって、光磁気記録媒体31の記録面上に集光される。光磁気記録媒体31からの反射光は、対物レンズ13およびコリメートレンズ17を通過した後、偏光ホログラム2に入射される。光磁気記録媒体31からの反射光は、光磁気記録媒体31の情報に従って偏光面がカー回転するため、わずかにS偏光成分を有する。
偏光ホログラム12は、P偏光の0次回折効率が77%、±1次回折効率がともに11%で、S偏光の0次回折効率が0%、±1次回折効率がともに44%に構成されている。偏光ホログラム12は、このような回折効率の比率で構成されているため、±1次回折光の両方またはいずれか一方を検出することにより、実施の形態1と同じく、光磁気記録媒体31からの反射光のカー回転角を見かけ上増倍する作用を有する。
なお、光磁気記録媒体31からの反射光が偏光ホログラム2を通過することによりP偏光とS偏光との間に数十度程度の位相差が発生する場合は、図5に示すように、適当な位相差を与える位相差板9a,9bの少なくとも一方を光学基板3上に配置すればよい。これにより、偏光ホログラム2の+1次回折光2bと−1次回折光2aとの間に生じた位相差を補正することができる。
偏光ホログラム2の+1次回折光2bは、光学基板3に形成された偏光ホログラム4bに入射し、所定の光に分離された後、光検出器7bで検出される。偏光ホログラム4bは、光磁気信号検出用およびサーボ信号検出用の光分離手段である。偏光ホログラム2の−1次回折光2aは、光学基板3に形成された偏光ホログラム4aに入射し、所定の光に分離された後、光検出器7aで検出される。偏光ホログラム4aは、光磁気信号検出用の光分離手段である。
一般に、光ピックアップ装置のフォーカス誤差信号の検出においては、他方式に比べてプッシュプル信号の混入等のクロストークが少ないなどの点からナイフエッジ法が有利である。特に、ホログラムを用いた光集積ユニットを光ピックアップ装置に搭載する場合は、当該ホログラムを用いることで信頼度の高い検出結果を簡単に得られるナイフエッジ法が有利となる。
また、ナイフエッジ法では、記録媒体からの反射光を光検出器上で集光するため、おのずと光検出器上のスポット光のサイズを小さくすることができる。そのため、ナイフエッジ法を用いた場合、サーボ信号検出と光磁気信号検出とを併用しても、従来技術のような受光部面積の大型化の問題は生じない。
図6は、偏光ホログラム2によって生じる+1次回折光2bおよび−1次回折光2aとそれらの光検出器7a,7b上でのスポット形状とを模式的に示した図である。
図6に示すように、実施の形態2の光ピックアップ装置10では、偏光ホログラム2の格子パターンをわずかに湾曲させている。これにより、光検出器7b上に+1次回折光2bのスポット光R201を集光させることができる。一方、偏光ホログラム2の格子パターンをわずかに湾曲させたことにより、偏光ホログラム2からの光学的距離が光検出器7aと光検出器7bとで等しい場合、光検出器7a上の−1次回折光2aの点線で示したスポット光R301は、集光せずむしろ拡大したスポット形状となる。
そこで、実施の形態2では、偏光ホログラム2から光検出器7aまでの光学的距離と偏光ホログラム2から光検出器7bまでの光学的距離とが異なるようにしている。これによって、光検出器7a上の−1次回折光2aのスポット光R200は、X方向に細長い焦線形状となる。
図5に示す実施の形態2の光ピックアップ装置30では、光検出器7aの高さと光検出器7bの高さとの間に100μmの差を設けている。具体的には、光検出器7aを形成する半導体基板の厚さを厚く構成し、光検出器7bを形成する半導体基板の厚さを薄く構成している。これにより、偏光ホログラム2から光検出器7aまでの光学的距離が短く、偏光ホログラム2から光検出器7bまでの光学的距離が長くなっている。
図7は、図5に示した光ピックアップ装置30における偏光ホログラム4bの具体的構造について示した図である。
図7を参照して、偏光ホログラム4bは、半円状領域4bAと、4分円状領域4bB,4bCとから構成される。偏光ホログラム4b上には、偏光ホログラム2によって生じる+1次回折光2bが入射する。
図5の光ピックアップ装置30では、偏光ホログラム2によって生じる+1次回折光2bのうち、半円状領域4bAに落射する回折光成分を検出して、ナイフエッジ法によるフォーカスサーボを行なう。また、偏光ホログラム2によって生じる+1次回折光2bのうち、4分円状領域4bB,4bCに落射する回折光成分を検出して、トラッキングサーボを行なう。
図8は、図5に示した光ピックアップ装置30における光検出器7b上のスポット形状を示した図である。
図8を参照して、光検出器7bは、図7の偏光ホログラム4bの半円状領域4bAおよび4分円状領域4bB,4bCによって生ずる0次光(透過光)および±1次回折光をそれぞれ受光するため、受光領域71〜77を含む。図8では、図16で説明した基板厚さのバラツキに関する3条件における光検出器7b上のスポット光を重ねて記載している。
なお、図5において説明したように、光源11から出射される光(P偏光)は、光学基板3に形成されたグレーティング5を通過することで、トラッキングのための3ビーム、すなわち、メインビームと2つのサブビームとに分割される。具体的には、以下のようになる。
受光領域71は、偏光ホログラム4bの4分円状領域4bCにメインビームが入射して生ずる−1次回折光をスポット光SP32(上記3条件のスポット光を重ねて記載、以下同じ)として受光する受光部F2を含む。なお、スポット光SP31,SP33は、偏光ホログラム4bの4分円状領域4bCに2つのサブビームが入射して生ずる−1次回折光である。
受光領域72は、偏光ホログラム4bの4分円状領域4bBにメインビームが入射して生ずる+1次回折光をスポット光SP35として受光する受光部E2を含む。なお、スポット光SP34,SP36は、偏光ホログラム4bの4分円状領域4bBに2つのサブビームが入射して生ずる+1次回折光である。
受光領域73は、偏光ホログラム4bの半円状領域4bAにメインビームが入射して生ずる−1次回折光をスポット光SP38として受光する受光部A1を含む。なお、スポット光SP37,SP39は、偏光ホログラム4bの半円状領域4bAに2つのサブビームが入射して生ずる−1次回折光である。
受光領域74は、偏光ホログラム4bにメインビームが入射して生ずる0次光(透過光)をスポット光SP41として受光する受光部B1を含む。なお、スポット光SP40,SP42は、偏光ホログラム4bに2つのサブビームが入射して生ずる0次光(透過光)である。
受光領域75は、偏光ホログラム4bの半円状領域4bAにメインビームが入射して生ずる+1次回折光をスポット光SP44として受光する受光部C1,D1を含む。スポット光SP44は、受光部C1,D1の分割線上で検出される。なお、スポット光SP43,SP45は、偏光ホログラム4bの半円状領域4bAに2つのサブビームが入射して生ずる+1次回折光である。
受光領域76は、受光部E1,G1,G2を含む。受光部E1は、偏光ホログラム4bの4分円状領域4bCにメインビームが入射して生ずる+1次回折光をスポット光SP47として受光する。受光部G1,G2は、偏光ホログラム4bの4分円状領域4bCに2つのサブビームが入射して生ずる+1次回折光をスポット光SP46,SP48としてそれぞれ受光する。
受光領域77は、受光部F1,H1,H2を含む。受光部F1は、偏光ホログラム4bの4分円状領域4bBにメインビームが入射して生ずる−1次回折光をスポット光SP50として受光する。受光部H1,H2は、偏光ホログラム4bの4分円状領域4bBに2つのサブビームが入射して生ずる−1次回折光をスポット光SP49,SP51としてそれぞれ受光する。
以下では、光検出器7bの各受光部の符号にSを付加することで、光検出器7bの出力信号を表わすものとする。このとき、光検出器7bの出力信号に基づいて再生される光磁気信号MO1は、次のように表わされる。
MO1=SB1−(SA1+SC1+SD1+SE1+SF1+SE2+SF2)
また、光検出器7bの出力信号に基づいて再生されるフォーカス誤差信号FESは、次のように表わされる。
FES=SC1−SD1
プッシュプル信号検出によるトラッキング誤差検出信号TES1は、次式により得られる。
TES1=SE1−SF1
DPP(Differential Phase Detection:差動位相検出)法によるトラッキング誤差信号TES2は、次式により得られる。ただし、kは任意の係数である。
TES2=TES1−k{(SG1+SG2)−(SH1−SH2)}
図9は、図5に示した光ピックアップ装置30における偏光ホログラム4aの具体的構造について示した図である。図9に示すように、偏光ホログラム4aは、Y方向にスリットが入っているため、X方向に±1次回折光を生じる。
図10は、この発明の実施の形態2による光検出器7aの受光面が光検出器7bより100μm高い場合における光検出器7a上のスポット形状をシミュレーションにより示した図である。
図10に示すように、実施の形態2の光検出器7aは、図9の偏光ホログラム4aによって生ずる0次光(透過光)および±1次回折光を受光するため、受光領域78〜80を含む。なお、図5において説明したように、光源11から出射される光(P偏光)は、光学基板3に形成されたグレーティング5を通過することで、トラッキングのための3ビーム、すなわち、メインビームと2つのサブビームとに分割される。具体的には、以下のようになる。
受光領域78は、偏光ホログラム4aにメインビームが入射して生じる−1次回折光をスポット光SP62として受光する受光部J3を含む。受光部J3は、一辺L3,他辺W3の寸法を有する。なお、スポット光SP61,SP63は、偏光ホログラム4aに2つのサブビームが入射して生ずる−1次回折光である。
受光領域79は、偏光ホログラム4aにメインビームが入射して生じる0次光(透過光)をスポット光SP65として受光する受光部J2を含む。受光部J2は、一辺L2,他辺W2の寸法を有する。なお、スポット光SP64,SP66は、偏光ホログラム4aに2つのサブビームが入射して生ずる0次光(透過光)である。
受光領域80は、偏光ホログラム4aにメインビームが入射して生じる+1次回折光をスポット光SP68として受光する受光部J1を含む。受光部J1は、一辺L1,他辺W1の寸法を有する。なお、スポット光SP67,SP69は、偏光ホログラム4aに2つのサブビームが入射して生ずる+1次回折光である。
図11は、光検出器7aの受光面が光検出器7bと同じ高さの場合における光検出器7a(以下では、図10と区別するため光検出器7a2と記す)上のスポット形状を図10の比較例としてシミュレーションにより示した図である。
図11に示すように、比較例としての光検出器7a2は、図9の偏光ホログラム4aによって生ずる0次光(透過光)および±1次回折光を受光するため、受光領域780〜800を含む。なお、図5において説明したように、光源11から出射される光(P偏光)は、光学基板3に形成されたグレーティング5を通過することで、トラッキングのための3ビーム、すなわち、メインビームと2つのサブビームとに分割される。具体的には、以下のようになる。
受光領域780は、偏光ホログラム4aにメインビームが入射して生じる−1次回折光をスポット光SP620として受光する受光部J23を含む。受光部J23は、一辺L23,他辺W23の寸法を有する。なお、スポット光SP610,SP630は、偏光ホログラム4aに2つのサブビームが入射して生ずる−1次回折光である。
受光領域790は、偏光ホログラム4aにメインビームが入射して生じる0次光(透過光)をスポット光SP650として受光する受光部J22を含む。受光部J22は、一辺L22,他辺W22の寸法を有する。なお、スポット光SP640,SP660は、偏光ホログラム4aに2つのサブビームが入射して生ずる0次光(透過光)である。
受光領域800は、偏光ホログラム4aにメインビームが入射して生じる+1次回折光をスポット光SP680として受光する受光部J21を含む。受光部J21は、一辺L21,他辺W21の寸法を有する。なお、スポット光SP670,SP690は、偏光ホログラム4aに2つのサブビームが入射して生ずる+1次回折光である。
図10,11を比較すると、図10に示したこの発明の実施の形態2による光検出器7aでは、各スポット光の形状が、図11に示した比較例としての光検出器7a2に比べて焦線状に細長くなっており、その結果、光検出器7aの受光部面積が縮小している。また、図10,11に示した光検出器7a,7a2における各受光部の寸法は、各スポット光の端部から、たとえば5μmの余裕をもって設計されている。図10に示した本発明による光検出器7aの受光部J1〜J3、および図11に示した比較例としての光検出器7a2の受光部J21〜J23の各寸法について次に示す。
図12は、本発明による光検出器7aの受光部J1〜J3、および比較例としての光検出器7a2の受光部J21〜J23の各寸法について表にして示した図である。
図12を参照して、本発明による光検出器7aの受光部J1の一辺L1,他辺W1は、たとえば155μm,28μmにそれぞれ設定される。本発明による光検出器7aの受光部J2の一辺L2,他辺W2は、たとえば155μm,19μmにそれぞれ設定される。本発明による光検出器7aの受光部J3の一辺L3,他辺W3は、たとえば220μm,25μmにそれぞれ設定される。
上記の寸法条件において、受光部J1〜J3の面積は、それぞれ4340μm2,2945μm2,5500μm2となり、その合計は12785μm2となる。
一方、図12を参照して、比較例としての光検出器7a2の受光部J21の一辺L21,他辺W21は、たとえば197μm,63μmにそれぞれ設定される。本発明による光検出器7a2の受光部J22の一辺L22,他辺W22は、たとえば195μm,38μmにそれぞれ設定される。本発明による光検出器7a2の受光部J23の一辺L23,他辺W23は、たとえば270μm,44μmにそれぞれ設定される。
上記の寸法条件において、受光部J21〜J23の面積は、それぞれ12411μm2,7410μm2,11880μm2となり、その合計は31701μm2となる。
このように、本発明による光検出器7aの受光部J1〜J3の面積は、比較例としての光検出器7a2の受光J21〜J23の面積に比べて1/3〜1/2程度に縮小されていることが分かる。
本発明の光ピックアップ装置30は、偏光ホログラム2の回折光が非点収差を有しているので、偏光ホログラム2から光検出器7aまでの光学的距離を調整することにより、偏光ホログラム2の回折光の光検出器7aの受光面上での各スポット光の形状は、X方向に細長い形状となる。これにより、上記のように、サイズの大きいスポット光を選択的に小さなサイズとすることができる。その結果、光検出器7aにおける受光部の面積を縮小することが可能となる。
以下では、光検出器7aの各受光部の符号にSを付加することで、光検出器7aの出力信号を表わすものとする。このとき、光検出器7aの出力信号に基づいて再生される光磁気信号MO2は、次のように表わされる。なお、光磁気信号MO2は、DWDD(Domain Wall Displacement Detection:磁壁移動検出)方式による光磁気信号を含む。
MO2=SJ2−(SJ1+SJ3)
本発明による光検出器7aの受光部J1,J3では、スポット光のサイズが小さくなっているため、偏光ホログラム4aによる±1次回折光をすべて受光できる。このため、受光部J2で受光する光量とのアンバランスが少なくなり、同相ノイズを十分に抑制することができる。また、光検出器7aにおける受光部の面積が小さくなっているため、比較例としての光検出器7a2に比べて、C/N比を向上させることができる。
光磁気記録媒体31がDWDD方式の光磁気記録媒体である場合、光磁気記録媒体31からの反射光のP偏光成分とS偏光成分との間に位相差が生じる。実施の形態2の光ピックアップ装置30では、図5の偏光ホログラム2によって生じる+1次回折光2bを検出する光検出器7bと、偏光ホログラム2によって生じる−1次回折光2aを検出する光検出器7aとで、独立して光磁気信号を検出することが可能である。
したがって、図5の光ピックアップ装置30において、偏光ホログラム2による位相差およびDWDD方式による位相差の両方の補正を考慮した位相差値を与える位相差板9aを配置することにより、光検出器7aではDWDD方式の光磁気記録媒体による光磁気信号の検出、光検出器7bでは通常の光磁気記録媒体による光磁気信号の検出をそれぞれ行なうことができる。
これにより、1つの光ピックアップ装置30において、DWDD方式の光磁気記録媒体による光磁気信号の検出と、通常の光磁気記録媒体による光磁気信号の検出とを行なうことが可能となる。
なお、以上に示した実施の形態では、光磁気記録用の光ピックアップ装置を例に説明したが、この発明による光集積ユニットおよび光ピックアップ装置は、光磁気記録用だけには限られない。
以上のように、実施の形態2によれば、偏光ホログラム2の回折光が非点収差を有しているので、偏光ホログラム2から光検出器7aまでの光学的距離を調整することにより、偏光ホログラム2の回折光の光検出器7aの受光面上での各スポット光の形状をX方向に細長い形状とすることができる。
これにより、本発明による光検出器7aの受光部J1〜J3の面積を、比較例としての光検出器7a2受光部J21〜J23の面積に比べて縮小することが可能となる。本発明による光検出器7aを再生信号検出に用いた場合、ノイズが低減されることから、再生信号のC/N比および応答速度を向上させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による光ピックアップ装置10の概略的な構成を示した概略構成図である。 図1に示した光ピックアップ装置10における光検出器15a上のスポット形状を示した図である。 図1に示した光ピックアップ装置10における光検出器15b上のスポット形状を示した図である。 本発明による光検出器15aの受光部19a,19b、および従来技術による光検出器115の受光部119a,119bの各寸法を表にして示した図である。 この発明の実施の形態2による光ピックアップ装置30の概略的な構成を示した概略構成図である。 偏光ホログラム2によって生じる+1次回折光2bおよび−1次回折光2aとそれらの光検出器7a,7b上でのスポット形状とを模式的に示した図である。 図5に示した光ピックアップ装置30における偏光ホログラム4bの具体的構造について示した図である。 図5に示した光ピックアップ装置30における光検出器7b上のスポット形状を示した図である。 図9は、図5に示した光ピックアップ装置30における偏光ホログラム4aの具体的構造について示した図である。 図10は、この発明の実施の形態2による光検出器7aの受光面が光検出器7bより100μm高い場合における光検出器7a上のスポット形状をシミュレーションにより示した図である。 光検出器7aの受光面が光検出器7bと同じ高さの場合における光検出器7a上のスポット形状を図10の比較例としてシミュレーションにより示した図である。 本発明による光検出器7aの受光部J1〜J3、および比較例としての光検出器7a2の受光部J21〜J23の各寸法について表にして示した図である。 従来の光学ピックアップ110の概略的な構成について示した概略構成図である。 光学ピックアップ110における第1の偏光分離手段112の素子構造について示した構造図である。 光学ピックアップ110における光検出器115の具体的な構成について示した構成図である。 所定の条件下における光検出器115上のスポット形状をシミュレーションにより示した図である。
符号の説明
1,3 光学基板、4a,4b,12,14a,14b 偏光ホログラム、7a,7b,15a,15b,115 光検出器、9a,9b 位相差板、10,30 光ピックアップ装置、11,111 光源、13,113 対物レンズ、16,116 グレーティング、17 コリメートレンズ、31,130 光磁気記録媒体、38 支持板、39 パッケージ、40,141 基材、50,51 光集積ユニット、60 複合光学素子、110 光学ピックアップ、112 第1の偏光分離手段、114 第2の偏光分離手段、114a,114b 偏光分離部分、115a,115b 受光部分。

Claims (6)

  1. 記録媒体に対して出射光を出力し、前記記録媒体からの反射光を受ける光集積ユニットであって、
    前記出射光を出力する光源と、
    前記反射光を少なくとも第1および第2の回折光に分離する偏光性回折格子と、
    前記第1の回折光を受光し、サーボ信号と異なる信号を検出する第1の光検出器と、
    前記第2の回折光を受光し、サーボ信号を検出する第2の光検出器とを備え、
    前記第1の光検出器は、前記第1の回折光によるスポット光が前記第1の光検出器上において焦線形状となる位置に配置されており、かつ、前記第1および第2の光検出器は、前記偏光性回折格子からの光学的距離が互いに異なる位置に配置されている、光集積ユニット。
  2. 記録媒体に対して出射光を出力し、前記記録媒体からの反射光を受ける光集積ユニットであって、
    前記出射光を出力する光源と、
    前記反射光を少なくとも第1および第2の回折光に分離する偏光性回折格子と、
    前記第1の回折光を受光する第1の光検出器と、
    前記第2の回折光を受光し、前記第1の光検出器で検出される信号と比較して応答速度の低下またはノイズに影響されることが少ないサーボ信号を検出する第2の光検出器とを備え、
    前記第1の光検出器は、前記第1の回折光によるスポット光が前記第1の光検出器上において焦線形状となる位置に配置されており、かつ、前記第1および第2の光検出器は、前記偏光性回折格子からの光学的距離が互いに異なる位置に配置されている、光集積ユニット。
  3. 前記第1および第2の光検出器は、前記出射光方向の厚さが互いに異なる、請求項1または2に記載の光集積ユニット。
  4. 前記第1および第2の光検出器を少なくとも設置する基台と、
    前記第1の光検出器と前記基台との間に設けられる第1のスペーサと、
    前記第2の光検出器と前記基台との間に設けられる第2のスペーサとをさらに備え、
    前記第1および第2のスペーサは、互いに厚さが異なる、請求項1または2に記載の光集積ユニット。
  5. 前記偏光性回折格子によって回折され前記第1の光検出器に入射する第1の回折光の位相差を補正する第1の位相差板と、前記偏光性回折格子によって回折され前記第2の光検出器に入射する第2の回折光の位相差を補正する第2の位相差板との少なくとも一方をさらに備える、請求項1または2に記載の光集積ユニット。
  6. 記録媒体に対して情報を光学的に記録または再生する光ピックアップ装置であって、
    請求項1からのいずれかに記載の光集積ユニットと、
    前記出射光を前記記録媒体に集光する集光手段とを備える、光ピックアップ装置。
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