JP3997854B2 - 光ピックアップ装置の調整方法、光ピックアップ装置及び情報記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、組立の際に、光検出手段における受光スポットの位置調整を行う光ピックアップ装置の調整方法、光ピックアップ装置及び情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ピックアップ装置は、光記録媒体に対して情報信号の記録および/または再生を行う情報記録および/または再生装置(情報記録再生装置)において用いられる。この光ピックアップ装置では、光記録媒体について情報信号の書き込みや読出しを行うだけではなく、光ビームの焦点位置を光記録媒体の信号記録面に対して制御するためのフォーカスエラー信号の検出や、光ビームが光記録媒体のトラックを追い続けるように制御するためのトラッキングエラー信号の検出も行われる。このフォーカスエラー信号を検出する方法として、例えば、戻り光の焦点の前方と後方に受光部である検出器を配置して、それぞれの位置でのスポット径の変化を用いるSSD(Spot Size Detection)法が用いられる。また、トラッキングエラー信号を検出する方法としては、例えばいわゆる3ビーム法が用いられる。
【0003】
図10は、このような従来の光ピックアップ装置の一構成例を表したものであり、図11は、この光ピックアップ装置が備える受光素子上の受光スポットの様子を表したものである。この従来の光ピックアップ装置100は、例えば平板状の保持部材101の上に配置された発光素子102および受光素子103と、回折格子104およびホログラム105が形成された回折素子106と、対物レンズ107とにより構成されている。なお、回折素子106は、例えば光が透過可能な光学樹脂等から形成されている。
【0004】
また、発光素子102および受光素子103が配置された保持部材101と回折素子106とは、後述する調整方法を行って、受光素子103上へ到達する受光スポットの位置調整をした後、例えば接着剤等により接着され固定される。
【0005】
また、対物レンズ107は、図示しないレンズ支持部材によって、光記録媒体110に接離する方向(フォーカス方向)および光記録媒体110の径方向(トラッキング方向)の2軸方向に移動可能に支持されている。このレンズ支持部材を、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号に基づいて、フォーカス・トラッキングサーボ機構によりフォーカス方向またはトラッキング方向に駆動させることによって、対物レンズ107は、フォーカス方向またはトラッキング方向に制御される。これによって、光ビームが光記録媒体110の信号記録面上に合焦して、光ビームがトラックを正確に走査するようになる。
【0006】
ここで、この光ピックアップ装置100により、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を検出する方法について説明する。
【0007】
まず、発光素子102から出射された光ビームが、回折素子106内の回折格子104に入射されて、トラッキングエラー信号を3ビーム法によって検出するための3ビームに分離される。この3ビームとなった光ビームは、ホログラム105を透過し、ホログラム105の回折0次光のみが、対物レンズ107によって光記録媒体110の信号記録面へ集光される。この光記録媒体110の信号記録面で反射された光ビームは、戻り光として、再び、対物レンズ107を透過し、回折素子106に到達する。回折素子106に到達した戻り光は、ホログラム105を透過して、回折され、この回折された±1次光は、受光素子103上の受光部103a〜103fによって受光される。このとき、例えば、ホログラム105は回折光の焦点位置を変換する機能を有しており、+1次光は受光素子103の手前で、−1次光は受光素子103より奥で焦点を結ぶことになる。
【0008】
この±1次光の受光素子103上の受光スポットは、受光部103a〜103fによって信号処理され、サーボ信号検出に用いられる。図11では、受光部103bおよび103eにおける各受光領域の出力であるA、B、C、D、GおよびHの信号処理によりSSD法を用いてフォーカスエラー信号を検出する。また、受光部103a、103c、103dおよび103fにおける出力であるEおよびFの信号処理により3ビーム法を用いてトラッキングエラー信号を検出する。具体的には、次式によって検出される。
フォーカスエラー信号=(A+B−G)−(D+C−H)
トラッキングエラー信号=E−F
【0009】
図12は、このような従来の光ピックアップ装置の他の構成例を表したものであり、図13は、この光ピックアップ装置が備える受光素子上の受光スポットの様子を表したものである。この光ピックアップ装置200は、発光素子202から出射される光ビームと、光記録媒体110の信号記録面で反射される光ビームとが平行平板プリズムに設けられた偏光ビームスプリッタで分離されるような構造になっている。この光ピックアップ装置200は、図10の従来の光ピックアップ装置の構成に加えて、凸レンズ209、平行平板プリズム208および図示しない1/4波長板を備えている。なお、平行平板プリズム208と回折素子206とは例えば接着剤等により接着され固定されている。
【0010】
この平行平板プリズム208が固定された回折素子206と保持部材201とは、後述する調整方法を行って、受光素子103上へ到達する受光スポットの位置調整をした後、例えば接着剤等により接着され固定される。
【0011】
この光ピックアップ装置200では、発光素子202から出射された光ビームが、回折格子204に入射されて、3ビームに分離される。この3ビームとなった光ビームは、凸レンズ209によって焦点変換された後、平行平板プリズム208を透過する。平行平板プリズム208を透過した光ビームは、図示しない1/4波長板を透過して円偏光に変換される。1/4波長板を透過した光ビームは、対物レンズ207によって光記録媒体110の信号記録面へ集光される。この光記録媒体110の信号記録面で反射された光ビームは、戻り光として、再び、対物レンズ207を透過し、図示しない1/4波長板で直線偏光に変換される。この1/4波長板を透過した戻り光は、平行平板プリズム208で反射され、回折素子206に到達する。回折素子206に到達した戻り光は、ホログラム205を透過して、回折され、この回折された±1次光、および0次光は、受光素子203上の受光部203a〜203eによって受光される。
【0012】
この光ピックアップ装置200において、±1次光および0次光の受光素子203上の受光スポットは、受光部203a〜203eによって信号処理され、サーボ信号検出に用いられる。図13では、受光部203aおよび203eにおける各受光領域の出力であるA、B、C、D、GおよびHの信号処理によりSSD法を用いてフォーカスエラー信号を検出する。また、受光部203bおよび203dにおける出力であるEおよびFの信号処理により3ビーム法を用いてトラッキングエラー信号を検出する。具体的には、次式によって検出される。
フォーカスエラー信号=(A+B−G)−(D+C−H)
トラッキングエラー信号=E−F
【0013】
ところで、上述した光ピックアップ装置100,200を組み立てるのに、ホログラム105,205を透過する光スポットの位置によって回折方向が変化するため、あるいは、受光素子103,203の取付位置にばらつきが生じるために、受光素子103,203上へ到達する受光スポットの位置調整をすべく回折素子106,206全体を調整する必要が生じる。
従来、光ピックアップ装置を組み立てる際に、受光素子上へ到達する受光スポットの位置を調整する調整方法として、回折素子106,206を回転させるという方法が取られていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、上述の光ピックアップ装置100の組立調整をするのに、回折素子106全体を回転させると回折格子104も回転してしまい、トラッキングエラー信号検出に用いられる3ビームもいっしょに回転してしまうという問題があった。そのため、差動プッシュプル法によるトラッキングエラー信号の検出を行う場合には、信号バランスが悪化するという問題が生じてしまっていた。
【0015】
また、上述の光ピックアップ装置100の組立調整をするのに回折素子106の回転調整を行う場合には、ビーム光の焦点位置の変動を抑えるために、その回転軸をある範囲に調整する必要も生じてしまう。このため、調整機構が複雑になってしまうという問題があった。
【0016】
さらに、例えば、上述のピックアップ装置200の組立調整をするのに、回折素子206全体を回転させると、回折素子206に固定された平行平板プリズム208も回転してしまい、ホログラム205を透過する0次光の受光素子203上の位置も変化してしまう。このため、十分な受光スポットの位置調整が行えず、トラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号が劣化してしまうという問題があった。
【0017】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、組立の際に精度よく容易に光検出手段における受光スポットの位置調整を行うことができる光ピックアップ装置の調整方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明による光ピックアップ装置の調整方法は、光ビームを出射する光源と、この光ビームを光記録媒体の信号記録面上に集光させる対物レンズと、光源からの光ビームを3分割する回折手段と光記録媒体から反射した反射光ビームを回折するホログラムとを有する光回折手段と、この光回折手段により回折された反射光ビームを受光する光検出手段とを備えた光ピックアップ装置を組立調整する光ピックアップ装置の調整方法であって、光回折手段を、光回折手段が有するホログラムにとって、ホログラムが形成される際の物体光源と参照光源とを結ぶ直線に垂直な方向へ移動調整するものである。
【0019】
本発明による光ピックアップ装置の調整方法及びこれにより調整される光ピックアップ装置及び情報記録再生装置では、光回折手段を、光回折手段が有するホログラムにとって、ホログラムが形成される際の物体光源と参照光源とを結ぶ直線に垂直な方向へ移動調整すれば、ホログラムを反射光ビームが透過する位置に応じて、反射光ビームの回折光の回折方向が回転するので、光検出手段における受光スポットの位置を所定の位置に調整することができる。
【0020】
また、本発明による光ピックアップ装置の調整方法は、光ビームを出射する光源と、この光ビームを光記録媒体の信号記録面上に集光させる対物レンズと、光記録媒体から反射した反射光ビームを光分離する平行平板プリズムと、光源からの光ビームを3分割する回折格子と平行平板プリズムで光分離された反射光ビームを回折するホログラムとを有する光回折手段と、この光回折手段により回折された反射光ビームを受光する光検出手段とを備えた光ピックアップ装置を組立調整する光ピックアップ装置の調整方法であって、平行平板プリズムを回転方向へ調整し、光回折手段を、光回折手段が有するホログラムにとって、ホログラムが形成される際の物体光源と参照光源とを結ぶ直線に垂直な方向へ移動調整するものである。
【0021】
本発明による光ピックアップ装置の調整方法では、平行平板プリズムを回転調整することにより、反射光ビームの0次光の光検出手段における受光スポットの位置を所定の位置に調整する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の第1の実施の形態である調整方法により調整される光ピックアップ装置の概略構成を表すものであり、図2はこの光ピックアップ装置が備える受光素子上の受光スポットの様子を表すものである。この光ピックアップ装置1は、例えば平板状の保持部材11の上に配置された光源である発光素子12および光検出手段である受光素子13と、回折格子14およびホログラム15が形成された光回折手段である回折素子16と、平行平板プリズム18と、対物レンズ17と、図示しない1/4波長板とにより構成されている。この光ピックアップ装置1は、発光素子12から出射される光ビームと、光記録媒体10の信号記録面で反射される光ビームとが平行平板プリズムに設けられた偏光ビームスプリッタで分離されるような構造になっている。
【0024】
発光素子12は保持部材11の下面側に配置され、受光素子13は保持部材11の上面側(平行平板プリズム18に相対する側)に配置されている。このように発光素子12および受光素子13を配置することにより、発光素子12、保持部材11および受光素子13の厚みが、往路光と復路光の光路差の解消に有効利用される。これにより上述した図12に示した従来の光ピックアップ装置では備えていた凸レンズを本実施の形態における光ピックアップ装置では設ける必要がなくなる。
【0025】
したがって、本実施の形態の調整方法では、凸レンズの光軸からのずれを考慮することなく、後述するように回折素子16全体を平行移動させることが可能になる。
【0026】
回折素子16は、例えば、光が透過可能な光学樹脂等から形成されている。回折格子14およびホログラム15は、例えば、回折素子16を形成する際に、一体成形される。
【0027】
回折素子16の上に平行平板プリズム18が例えば接着剤等により接着され固定されている。この平行平板プリズム18が固定された回折素子16と保持部材11とは、後述する調整方法を行って、受光素子13上へ到達する受光スポットの位置調整をした後、例えば接着剤等により接着され固定される。
【0028】
図3は、光ピックアップ装置1が備えるホログラム15を形成する方法を表すものである。このホログラム15は、フォーカスエラー信号を検出するために必要な光記録媒体10のタンジェンシャル方向(光記録媒体10のトラックに垂直な方向)にのみ、焦点変換する機能を有している。図3に示すように、このホログラム15を形成する際には、物体光源2や参照光源3は点にはならずに直線となる。物体光源2と参照光源3から出射される、円筒状の波面をもつ物体光と参照光によりホログラム15は形成される。このホログラム15は、物体光源2と参照光源3を含む面と平行な方向(図3の横方向)について、同一の曲線パターンの繰り返しとなっており(後述する図5参照)、この方向の受光スポットの合焦位置は、通過する光スポットの位置が、図3の横方向にずれても変化しない。
【0029】
次に、この光ピックアップ装置1により、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を検出する方法について説明する。
【0030】
この光ピックアップ装置1では、発光素子12から出射された光ビームが、回折格子14に入射されて、3ビームに分離される。この3ビームとなった光ビームは、平行平板プリズム18を透過する。平行平板プリズム18を透過した光ビームは、図示しない1/4波長板を透過して円偏光に変換される。1/4波長板を透過した光ビームは、対物レンズ17によって光記録媒体10の信号記録面へ集光される。この光記録媒体10の信号記録面で反射された光ビームは、戻り光として、再び、対物レンズ17を透過し、図示しない1/4波長板で直線偏光に変換される。この1/4波長板を透過した戻り光は、平行平板プリズム18で反射され、回折素子16に到達する。回折素子16に到達した戻り光は、ホログラム15を透過して、回折され、この回折された±1次光、および0次光は、受光素子13上の受光部13a〜13eによって受光される。
【0031】
この光ピックアップ装置1では、光記録媒体10に入射される光ビームがホログラム15を透過することがないために、光ビームの光量の損失が低減されることになる。よって、光記録媒体10について記録や再生をするのに光ビームを有効に利用することができる。
【0032】
この光ピックアップ装置1において、±1次光および0次光の受光素子13上の受光スポットは、受光部13a〜13eによって信号処理され、サーボ信号検出に用いられる。図2では、受光部13aおよび13eにおける各受光領域の出力であるA、B、C、D、GおよびHの信号処理によりSSD法を用いてフォーカスエラー信号を検出する。また、受光部13bおよび13dにおける出力であるEおよびFの信号処理により3ビーム法を用いてトラッキングエラー信号を検出する。具体的には、次式によって検出される。
フォーカスエラー信号=(A+B−G)−(D+C−H)
トラッキングエラー信号=E−F
【0033】
次に、図4および図5を用いて、光ピックアップ装置1を組立調整する際に、受光素子13上に到達する受光スポットの位置を調整するための方法について第1段階(Step1)と第2段階(Step2)に分けて説明する。この方法により、受光素子13上に到達する受光スポットの位置を調整した後、平行平板プリズム18が固定された回折素子16と保持部材11とは、例えば接着剤等により接着され固定される。
【0034】
〔第1段階〕
図4は、本実施の形態である光ピックアップ装置の調整方法の第1段階を表すものである。
【0035】
平行平板プリズム18が固定された回折素子16全体を回転方向に調整することにより、0次光の受光スポットの位置を受光素子13上の受光部13b,13c,13d内の所定の正確な位置に調整する。
【0036】
この回転方向への調整によって、受光素子13の取付位置のばらつきが補正される。また、この第1段階では、0次光のみを調整するようにしているため、平行平板プリズム18のみに着目した回転調整をしていることになり、回折素子16の位置や回転はこの段階の調整には寄与しない。
【0037】
なお、本実施の形態では、受光素子13の受光面と平行な面内で平行平板プリズム18を回転させるようにしているが、必ずしも受光素子13の受光面と平行な面内で平行平板プリズム18を回転させる必要はなく、0次光の受光スポットの位置を受光素子13上の受光部13b,13c,13d内の所定の位置に調整することができれば、受光素子13の受光面と所定の角度を有する面内で回転調整を行うことも可能である。また、平行平板プリズム18の、図1の紙面に垂直な方向でのあおりを調整することによっても可能である。
【0038】
ここで、従来の技術として上述した、図10に示した光ピックアップ装置での従来の回折素子の回転調整と、本実施の形態の回折素子の回転調整とを比較してみる。
【0039】
図10に示した従来の光ピックアップ装置のようにホログラムでビームスプリットを行う場合には、発光点と受光点との距離は、例えば200〜300um程度になる。したがって、回折された±1次光を受光部で例えば1um動かそうとすると、1/200〜1/300rad程度もの回転調整が必要となる。
【0040】
一方、本実施の形態の光ピックアップ装置1のように平行平板プリズム18でビームスプリットを行う場合には、発光点と受光点との距離は、例えば2〜3mm程度になる。したがって、0次光を受光部で例えば1um動かすには、1/2000〜1/3000rad程度の回転調整をすればよい。
【0041】
〔第2段階〕
図5は、本実施の形態である光ピックアップ装置の調整方法の第2段階を表すものである。
【0042】
第1段階の調整の後、平行平板プリズム18が固定された回折素子16全体を、回折素子16が有するホログラム15にとって、ホログラム15が形成される際の物体光源2の位置と参照光源3の位置とが形成する面に垂直な方向(図5における矢印の方向)へ平行移動させることにより、第2段階の調整を行う。
この調整によって、ホログラム15を戻り光が透過した位置に応じて、回折光の回折方向が回転するので、±1次光の受光スポットの位置を受光素子13上の受光部13aおよび13e内の所定の正確な位置に調整することができる。
【0043】
また、この回折素子16を平行移動させることによる調整の際には、回折素子16が有するホログラム15にとって、ホログラム15が形成される際の物体光源2の位置と参照光源3の位置とが形成する面に平行な方向(図5における矢印と垂直の方向)には、受光スポットの合焦位置は変化しないので、調整をより容易に、精度よく行うことができる。
【0044】
なお、本実施の形態では、受光素子13の受光面と平行な面内で回折素子16を平行移動させるようにしているが、必ずしも受光素子13の受光面と平行な面内で回折素子16を回転させる必要はなく、±1次光の受光スポットの位置を受光素子13上の受光部13aおよび13e内の所定の位置に調整することができれば、受光素子13の受光面と所定の角度を有する面内で調整を行うことも可能である。
【0045】
このように本実施の形態では、光ピックアップ装置1を組立調整する際に、受光素子13上に到達する受光スポットの位置を調整するために、回折素子16をわずかに回転調整してから平行移動して調整すればよいようにしたので、トラッキングエラー信号検出のための3ビームはほとんど回転することがなく、トラッキングエラー信号の劣化が生じることはない。
【0046】
また、本実施の形態では、回折素子16をわずかに回転調整すればよいので、回転調整機構が単純となり、調整が容易になる。
【0047】
さらに、本実施の形態では、平行平板プリズム18を用いた素子構成でも、回転素子16を回転調整することにより、0次光の受光スポットの位置を正確な位置に調整した後には、回折素子16を平行移動させて調整することにより、0次光の受光スポットの位置を変化させることなく、回折光の±1次光の受光スポットの位置を調整することができるので、トラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号の検出を精度よく行うことができる。
【0048】
〔第2の実施の形態〕
図6は本発明の第2の実施の形態である調整方法により調整される光ピックアップ装置の概略構成を表すものであり、図7はこの光ピックアップ装置が備える受光素子上の受光スポットの様子を表すものである。本実施の形態においては、第1の実施の形態の光ピックアップ装置と同一の構成の部分には同一の符号を付し、第1の実施の形態の説明を援用し、第1の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。
【0049】
本実施の形態の光ピックアップ装置20は、平行平板プリズム18(ホログラム15)と受光素子13との間に光路上に、シリンドリカルレンズ21を備えている。このシリンドリカルレンズ21は、ホログラム15にとって、ホログラム15が形成される際の物体光源2の位置と参照光源3の位置とが形成する面にほぼ平行な方向に曲率をもっている。
【0050】
本実施の形態においても、光ピックアップ装置20を組立調整する際に、受光素子13上に到達する受光スポットの位置を調整するためには、第1の実施の形態で説明した第1段階および第2段階の調整を行う。本実施の形態では、これに加えて、平行平板プリズム18が固定された回折素子16全体を、シリンドリカルレンズ21の曲率方向と平行な方向に調整することにより、受光素子13に到達する受光スポットの位置を、シリンドリカルレンズ21の曲率方向と平行な方向に調整することが可能になっている。これによって、受光素子13に到達する受光スポットの位置を、ある範囲内で自由に調整することができる。
【0051】
図7では、受光部13aおよび13eにおける各受光領域の出力であるA、B、C、D、GおよびHの信号処理によりSSD法を用いてフォーカスエラー信号を検出する。また、受光部13b、13cおよび13dにおける出力であるI1、I2、E1、E2、F1およびF2の信号処理により差動プッシュプル法を用いてトラッキングエラー信号を検出する。具体的には、次式によって検出される。
フォーカスエラー信号=(A+B−G)−(D+C−H)
トラッキングエラー信号=(I1−I2)−K×{(E1−E2)+(F1−F2)}
なお、ここでKは係数である。
【0052】
このように本実施の形態では、例えば差動プッシュプル信号とSSD信号とを同時に検出することが可能となる。
【0053】
〔第3の実施の形態〕
図8は本発明の第3の実施の形態である調整方法により調整される光ピックアップ装置の概略構成を表すものであり、図9はこの光ピックアップ装置が備える受光素子上の受光スポットの様子を表すものである。本実施の形態においては、第1の実施の形態の光ピックアップ装置と同一の構成の部分には同一の符号を付し、第1の実施の形態の説明を援用し、第1の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。
【0054】
本実施の形態の光ピックアップ装置30は、平行平板プリズム18(ホログラム15)と受光素子13との間の光路上に、ナイフエッジ31を備えている。この光分離のためのナイフエッジ31は、ホログラム15にとって、ホログラム15が形成される際の物体光源2の位置と参照光源3の位置とが形成する面にほぼ垂直な方向に稜線をもっている。
【0055】
本実施の形態においても、光ピックアップ装置30を組立調整する際に、受光素子13上に到達する受光スポットの位置を調整するためには、第1の実施の形態で説明した第1段階および第2段階の調整を行う。本実施の形態では、これに加えて、平行平板プリズム18が固定された回折素子16全体を、ナイフエッジ31の稜線と垂直な方向に調整することにより、ナイフエッジ31により2分割される光の割合を調整することが可能になっている。これによって、例えば差動プッシュプル信号を検出することができる。
【0056】
図9では、受光部13aおよび13eにおける各受光領域の出力であるA、B、C、D、GおよびHの信号処理によりSSD法を用いてフォーカスエラー信号を検出する。また、受光部13b、13cおよび13dにおける出力であるI1、I2、E1、E2、F1およびF2の信号処理により差動プッシュプル法を用いてトラッキングエラー信号を検出する。具体的には、次式によって検出される。
フォーカスエラー信号=(A+B−G)−(D+C−H)
トラッキングエラー信号=(I1−I2)−K×{(E1−E2)+(F1−F2)}
なお、ここでKは係数である。
【0057】
なお、ナイフエッジ31の代わりに、分割回折素子などを配するようにしてもよい。
【0058】
本実施の形態では、例えば差動プッシュプル信号を検出する際に、受光素子上ではなく、ナイフエッジ31や分割回折素子で分割するため、その位置での受光スポットの径が大きく、調整の許容範囲が大きくなり調整が容易となる。
【0059】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。本発明は、ホログラムを平行移動させることによって、回折光の回折方向を変化させて、その回折光を受光素子の所定の位置に調整する組立調整方法全般に適用されるものであり、その素子構成や調整順序は、上記各実施の形態に限られたものではない。また、シリンドリカルレンズやナイフエッジの位置調整についても、その組立調整方法全般に適用されるものであり、その素子構成や調整順序は、上記各実施の形態に限られたものではない。
【0060】
例えば、図10に示した光ピックアップ装置において、受光素子位置の調整により、第1の実施の形態で説明した第1段階の、0次光の位置調整を不要とし、第1の実施の形態で説明した第2段階の回折素子の平行移動のみを行うことにより、受光素子上の受光スポットの位置の調整を行ってもよい。この場合には、回折素子の回転調整が必要なくなり、調整をより容易により精度よく行うことが可能になる。
【0061】
また、上記各実施の形態における光ピックアップ装置のホログラムは、同一の曲線パターンの繰り返しになるようなホログラムパターンを有するものを用いるようにしたが、必ずしもそのようなパターンを有するものを用いる必要はない。例えば、同心円パターンのホログラムを形成する場合には、物体光源、参照光源は点となり、物体光源や参照光源から出射される球面波によりホログラムは形成されることになる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ピックアップ装置の調整方法によれば、光ピックアップ装置の組立調整を行うのに、精度よく容易に光検出手段における受光スポットの位置調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である調整方法により組立調整される光ピックアップ装置の概略を示す構成図である。
【図2】図1に示した光ピックアップ装置が備える受光素子上の受光スポットの様子を表した説明図である。
【図3】図1に示した光ピックアップ装置が備えるホログラムを形成する方法を表す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態である光ピックアップ装置の調整方法の第1段階を表す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態である光ピックアップ装置の調整方法の第2段階を表す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態である調整方法により組立調整される光ピックアップ装置の概略を示す構成図である。
【図7】図6に示した光ピックアップ装置が備える受光素子上の受光スポットの様子を表した説明図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態である調整方法により組立調整される光ピックアップ装置の概略を示す構成図である。
【図9】図8に示した光ピックアップ装置が備える受光素子上の受光スポットの様子を表した説明図である。
【図10】従来の調整方法により組立調整される光ピックアップ装置の一構成例の概略を示す構成図である。
【図11】図10に示した光ピックアップ装置が備える受光素子上の受光スポットの様子を表した説明図である。
【図12】従来の調整方法により組立調整される光ピックアップ装置の他の構成例の概略を示す構成図である。
【図13】図12に示した光ピックアップ装置が備える受光素子上の受光スポットの様子を表した説明図である。
【符号の説明】
1…光ピックアップ装置、2…物体光源、3…参照光源、10…光記録媒体、12…発光素子、13…受光素子、13a〜13e…受光部14…回折格子、15…ホログラム、16…回折素子、17…対物レンズ、18…平行平板プリズム、21…シリンドリカルレンズ、31…ナイフエッジ
Claims (7)
- 光ビームを出射する光源と、この光ビームを光記録媒体の信号記録面上に集光させる対物レンズと、上記光源からの光ビームを3分割する回折格子と上記光記録媒体から反射した反射光ビームを回折するホログラムとを有する光回折手段と、この光回折手段により回折された反射光ビームを受光する光検出手段とを備えた光ピックアップ装置を組立調整する光ピックアップ装置の調整方法であって、
上記光回折手段を、上記光回折手段が有する上記ホログラムにとって、上記ホログラムが形成される際の物体光源と参照光源とを結ぶ直線に垂直な方向へ移動調整することを特徴とする光ピックアップ装置の調整方法。 - 上記ホログラムは、同一の曲線パターンの繰り返しからなる回折パターンを有することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置の調整方法。
- 光ビームを出射する光源と、この光ビームを光記録媒体の信号記録面上に集光させる対物レンズと、上記光記録媒体から反射した反射光ビームを光分離する平行平板プリズムと、上記光源からの光ビームを3分割する回折格子と上記平行平板プリズムで光分離された反射光ビームを回折するホログラムとを有する光回折手段と、この光回折手段により回折された反射光ビームを受光する光検出手段とを備えた光ピックアップ装置を組立調整する光ピックアップ装置の調整方法であって、
上記平行平板プリズムを回転方向へ調整し、
上記光回折手段を、上記光回折手段が有する上記ホログラムにとって、上記ホログラムが形成される際の物体光源と参照光源とを結ぶ直線に垂直な方向へ移動調整することを特徴とする光ピックアップ装置の調整方法。 - 光ビームを出射する光源と、この光ビームを光記録媒体の信号記録面上に集光させる対物レンズと、上記光記録媒体から反射した反射光ビームを光分離する平行平板プリズムと、上記光源からの光ビームを3分割する回折格子と上記平行平板プリズムで光分離された反射光ビームを回折するホログラムとを有する光回折手段と、この光回折手段により回折された反射光ビームを受光する光検出手段と、上記光回折手段と上記光検出手段との間の光路上に、上記ホログラムにとって、上記ホログラムが形成される際の物体光源と参照光源とを結ぶ直線にほぼ平行な方向に曲率をもつシリンドリカルレンズとを備えた光ピックアップを組立調整する光ピックアップ装置の調整方法であって、
上記平行平板プリズムを回転方向へ調整し、
上記光回折手段を、上記光回折手段が有する上記ホログラムにとって、上記ホログラムが形成される際の物体光源と参照光源とを結ぶ直線に垂直な方向へ移動調整し、
上記シリンドリカルレンズを曲率方向と平行な方向へ移動調整することを特徴とする光ピックアップ装置の調整方法。 - 光ビームを出射する光源と、この光ビームを光記録媒体の信号記録面上に集光させる対物レンズと、上記光記録媒体から反射した反射光ビームを光分離する平行平板プリズムと、上記光源からの光ビームを3分割する回折格子と上記平行平板プリズムで光分離された反射光ビームを回折するホログラムとを有する光回折手段と、この光回折手段により回折された反射光ビームを受光する光検出手段と、上記光回折手段と上記光検出手段との間の光路上に、上記ホログラムにとって、上記ホログラムが形成される際の物体光源と参照光源とを結ぶ直線にほぼ垂直な方向に稜線をもつナイフエッジとを備えた光ピックアップを組立調整する光ピックアップ装置の調整方法であって、
上記平行平板プリズムを回転方向へ調整し、
上記光回折手段を、上記光回折手段が有する上記ホログラムにとって、上記ホログラムが形成される際の物体光源と参照光源とを結ぶ直線に垂直な方向へ移動調整し、
上記ナイフエッジを稜線と垂直な方向へ移動調整することを特徴とする光ピックアップ装置の調整方法。 - 光ビームを出射する光源と、この光ビームを光記録媒体の信号記録面上に集光させる対物レンズと、上記光源からの光ビームを3分割する回折格子と上記光記録媒体から反射した反射光ビームを回折するホログラムとを有する光回折手段と、この光回折手段により回折された反射光ビームを受光する光検出手段とを備えた光ピックアップ装置であって、
上記光回折手段は、上記光回折手段が有する上記ホログラムにとって、上記ホログラムが形成される際の物体光源と参照光源とを結ぶ直線に垂直な方向へ移動して位置調整されて取り付けられたことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 光ビームを出射する光源と、この光ビームを光記録媒体の信号記録面上に集光させる対物レンズと、上記光源からの光ビームを3分割する回折格子と上記光記録媒体から反射した反射光ビームを回折するホログラムとを有する光回折手段と、この光回折手段により回折された反射光ビームを受光する光検出手段とを備えた光ピックアップ装置を有し、光記録媒体の記録及び/又は再生を行う情報記録再生装置であって、
上記光ピックアップ装置の上記光回折手段は、上記光回折手段が有する上記ホログラムにとって、上記ホログラムが形成される際の物体光源と参照光源とを結ぶ直線に垂直な方向へ移動して位置調整されて取り付けられたことを特徴とする情報記録再生装置。
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