JP4059664B2 - 油圧緩衝器の減衰力調整装置 - Google Patents

油圧緩衝器の減衰力調整装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動二輪車等の車体と車輪との間に介装されて路面からの衝撃を吸収する油圧緩衝器の減衰力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧緩衝器の減衰力調整装置として、実登録2521836に記載の如く、シリンダ内に挿入した中空ピストンロッドに支持したピストンによりシリンダ内に油室を区画し、前記ピストンロッドに前記ピストンの両側の油室を連通可能にするバイパス油路を形成し、前記ピストンロッド内に、第1の減衰力調整ロッドと、該第1の減衰力調整ロッドの外周の第2の減衰力調整ロッドを進退自在に設け、前記ピストンロッドの基端部に固定した取付部材に、該ピストンロッドの軸線と交わる方向に、前記減衰力調整ロッドを進退させる第1のアジャスタ装置と第2のアジャスタ装置を設け、前記バイパス油路の第1の開口部の開口面積と第2の開口部の開口面積のそれぞれを調整可能にしたものがある。
【0003】
この従来技術では、前記取付部材に、ピストンロッドの軸方向に離隔する2つの横孔を設け、一方の横孔に第1のアジャスタ装置の第1のハウジングを嵌合し、この第1のハウジング内に第1のアジャスタを回転自在に嵌合するとともに、他方の横孔に第2のアジャスタ装置の第2のハウジングを嵌合し、この第2のハウジング内に第2のアジャスタを回転自在に嵌合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術には以下の問題点がある。
▲1▼第1のアジャスタ装置と第2のアジャスタ装置がピストンロッドの軸方向に離隔配置されているから、油圧緩衝器の全長が長くなる。
【0005】
▲2▼取付部材に2つの横孔を設けているため、加工コストがその分高くなる。
本発明の課題は、第1のアジャスタ装置と第2のアジャスタ装置を備える油圧緩衝器において、油圧緩衝器の全長を短くし、加工コストも低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、シリンダ内に挿入した中空ピストンロッドに支持したピストンによりシリンダ内に油室を区画し、前記ピストンロッドに前記ピストンの両側の油室を連通可能にするバイパス油路を形成し、前記ピストンロッド内に、第1の減衰力調整ロッドと、該第1の減衰力調整ロッドの外周の第2の減衰力調整ロッドを進退自在に設け、前記ピストンロッドの基端部に固定した取付部材に、該ピストンロッドの軸線と交わる方向に、前記減衰力調整ロッドを進退させる第1のアジャスタ装置と第2のアジャスタ装置を設け、前記バイパス油路の第1の開口部の開口面積と第2の開口部の開口面積のそれぞれを調整可能にした油圧緩衝器の減衰力調整装置において、前記取付部材に前記ピストンロッドの軸線と交わる方向に形成した貫通孔を設け、該貫通孔の一側に設けられ前記第1の減衰力調整ロッドを軸方向に進退させる第1のアジャスタ装置と、該貫通孔の他側に設けられ前記第2の減衰力調整ロッドを進退させる第2のアジャスタ装置とを有し、第1のアジャスタ装置と第2のアジャスタ装置を同軸の貫通孔に同軸配置したものであり、前記第1のアジャスタ装置は、前記貫通孔に固定した第1のハウジングと、該第1のハウジング内に回転自在に設けた第1のアジャスタと、該第1のアジャスタと同一軸上に配置されて該第1のアジャスタに回転係合するとともに前記第1のハウジングの内周に螺合し、前記第1の減衰力調整ロッドを進退させる円錐状のカム面を形成した第1の調整子と、を備え、前記第2のアジャスタ装置は、前記貫通孔に固定した第2のハウジングと、前記第1のアジャスタと同一軸上に配置されて該第2のハウジング内に回転自在に設けた第2のアジャスタと、該第2のアジャスタに螺合するとともに前記第2のハウジングに対して回り止めされ、前記第2の減衰力調整ロッドを進退させるテーパ状のカム面を設けた第2の調整子と、を備えるようにしたものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記第2の調整子が、前記第1の調整子の外周に設けられ、先端に前記第1の減衰力調整ロッドを挿通する逃げ部を備えるようにしたものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記第1のアジャスタと前記第2のアジャスタは、各ハウジングの内周に形成した段部にてそれぞれ外方向へ抜け止めされ、前記第1のアジャスタと前記第2のアジャスタの各対向面の間に、各アジャスタの内方への移動を阻止する支持部材を設けたものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記支持部材が、前記第1の調整子を貫通して、前記第1のアジャスタと前記第2のアジャスタの各対向面の間に介装されるピンであるようにしたものである。
【0010】
【作用】
請求項1の発明によれば下記▲1▼、▲2▼の作用がある。
▲1▼第1のアジャスタと同一軸上に第1の調整子を設け、第1のアジャスタと同一軸上に第2のアジャスタを設け、この第2のアジャスタに第2の調整子を螺合した。従って、第1のアジャスタ装置と第2のアジャスタ装置を同軸配置でき、油圧緩衝器の全長を短くできる。
【0011】
▲2▼取付部材に設けた同軸の貫通孔に第1のアジャスタ装置と第2のアジャスタ装置を設けるものとすることにより、孔加工を簡易にでき、加工コストを低減できる。
【0012】
請求項2の発明によれば下記▲3▼の作用がある。
▲3▼第1の調整子の外周に第2の調整子を設け、第2の調整子の先端に第1の減衰力調整ロッドの挿通用逃げ部を備えた。従って、第1のアジャスタ装置と第2のアジャスト装置を同軸配置し、しかもそれらの一部を内外に2重配置でき、第1のアジャスタ装置及び第2のアジャスタ装置の軸方向に沿う設置幅を小さくし、油圧緩衝器の全体をコンパクトにできる。
【0013】
請求項3の発明によれば下記▲4▼の作用がある。
▲4▼第1のアジャスタと第2のアジャスタの間に支持部材を介装することにより、それらがハウジングの内方へ陥没することを防止できる。
【0014】
請求項4の発明によれば下記▲5▼の作用がある。
▲5▼支持部材としてピンを用いることにより、支持部材を安価に得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は油圧緩衝器を示す全体断面図、図2は減衰力調整装置を示す断面図、図3は図2のアジャスタ装置を示す断面図、図4は図2のメインピストン及びサブピストンを示す断面図、図5はベースバルブ装置を示す断面図、図6は第1の調整子を示し、(A)は断面図、(B)は端面図、図7は第2の調整子を示し、(A)は断面図、(B)は端面図、図8は減衰力調整ロッドを示し、(A)は断面図、(B)は底面図、図9はサブピストンを示し、(A)は断面図、(B)は平面図、図10はガイド部材を示し、(A)は断面図、(B)は平面図である。
【0016】
油圧緩衝器10は、図1に示す如く、シリンダ11に中空ピストンロッド12を挿入し、シリンダ11とピストンロッド12の外側部に懸架スプリング13を介装している。
【0017】
シリンダ11は車体側取付部材14を備え、ピストンロッド12に車輪側取付部材15を備える。シリンダ11の外周部にはばね受け調整リング16とばね受け17が螺着され、ピストンロッド12にはばね受け18が固定されており、ばね受け17とばね受け18の間に懸架スプリング13を介装し、ばね受け調整リング16とばね受け17の螺動により懸架スプリング13の設定長さを調整可能としている。懸架スプリング13の弾発力が、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
【0018】
シリンダ11はピストンロッド12が貫通するロッドガイド21を備える。ロッドガイド21は、Oリング22を介してシリンダ11に液密に装着されるとともに、オイルシール23、ブッシュ24、ダストシール25を備える内径部にピストンロッド12を液密に摺動自在としている。尚、シリンダ11は、ロッドガイド21の外側に圧側バンパ26を備え、最圧縮時に、ピストンロッド12が備えるバンパストッパ27にこの圧側バンパ26を衝合して最圧縮ストロークを規制可能としている。また、シリンダ11は、ロッドガイド21の内側に伸側バンプラバー28を備えている。
【0019】
油圧緩衝器10は、ピストンバルブ装置(伸側減衰力発生装置)30と、ベースバルブ装置(圧側減衰力発生装置)90とを有している。油圧緩衝器10は、ピストンバルブ装置30とベースバルブ装置90が発生する減衰力により、懸架スプリング13による衝撃力の吸収に伴うシリンダ11とピストンロッド12の伸縮振動を抑制する。
【0020】
(ピストンバルブ装置30)(図1〜図4、図6〜図10)
ピストンバルブ装置30は、図1、図2、図4に示す如く、シリンダ11に挿入されたピストンロッド12の端部にバルブストッパ31、圧側バルブ32、メインピストン33、伸側バルブ34を装着し、更に後に詳述するサブピストン63、ブローバルブ64、ガイド部材65を装着し、これらをナット36で固定してある。
【0021】
メインピストン33は、外周部に備えたOリング37A、ピストンリング37Bを介してシリンダ11の内部を液密に摺接し、シリンダ11の内部をピストンロッド12が収容されないピストン側油室38Aと、ピストンロッド12が収容されるロッド側油室38Bとに区画する。メインピストン33は、板状の圧側バルブ32を備えてピストン側油室38Aとロッド側油室38Bとを連通可能とする圧側流路39と、板状の伸側バルブ34を備えてピストン側油室38Aとロッド側油室38Bとを連通可能とする伸側流路40とを備える。圧側バルブ32の支持中心(メインピストン33の中心と同じ)から圧側流路39の流路中心までの距離Raと、伸側バルブ34の支持中心(メインピストン33の中心と同じ)から伸側流路40の流路中心までの距離Rbとは、Ra>Rbに設定されており、伸側バルブ34の撓み変形に基づく伸側減衰力の方が圧側バルブ32の撓み変形に基づく圧側減衰力より大きくなるように設定されている。
【0022】
ピストンバルブ装置30は減衰力調整装置50を有している。
減衰力調整装置50は、図1、図2、図4に示す如く、ピストンロッド12内に、一端の第1の開口部51Aをピストン側油室38Aに開口し、他端の第2の開口部51Bをロッド側油室38Bに開口するバイパス油路51を設けてある。そして、減衰力調整装置50は、バイパス油路51の第1の開口部51Aの開口面積を調整する第1の減衰力調整ロッド61をピストンロッド12内に設け、バイパス油路51の第2の開口部51Bの開口面積を調整する中空状の第2の減衰力調整ロッド62をピストンロッド12内で、第1の減衰力調整ロッド61の外周に設けている。各減衰力調整ロッド61、62は、後に詳述する如くに取付部材15に設けられる第1のアジャスタ装置70と第2のアジャスタ装置80によりピストンロッド12内を進退せしめられ、バイパス油路51の第1の開口部51Aの開口面積と第2の開口部51Bの開口面積のそれぞれを調整可能とする。このとき、第2の減衰力調整ロッド62は、第1の減衰力調整ロッド61による第1の開口部51Aの絞り開度より大きな絞り開度で、第2の開口部51Bの開口面積を調整可能とする。
【0023】
減衰力調整装置50は、ピストンロッド12のメインピストン33より先端側に、伸側バルブ34を挟んで順にサブピストン63(図9)、ブローバルブ64、ガイド部材65(図10)を装着し、これらをナット36で固定している。
【0024】
減衰力調整装置50は、バイパス油路51の、第1の開口部51Aと第2の開口部51Bの間から分岐してピストン側油室38Aに連通する分岐油路51Cを設け、本実施形態では、この分岐油路51Cをサブピストン63に設けた開口63Aからピストン側油室38Aに臨ませ、この分岐油路51Cの開口63Aに板状のブローバルブ64を設けてある。ブローバルブ64は、多数の板状バルブ片を積層してガイド部材65にバックアップされ、サブピストン63の開口63Aを覆うように設けられ、ピストン側油室38Aに開口する第1の開口部51Aにて発生する減衰力が一定以上に達したときに開弁する。ブローバルブ64は、板状バルブ片の積層枚数の調整等により開弁圧を設定替え可能とする。
【0025】
尚、ガイド部材65は外周部に備えたガイドリング65Aを介してシリンダ11の内部を摺接し、油圧緩衝器10の最伸長時に、ピストンロッド12を支持するロッドガイド21とガイド部材65の間隔(嵌合長)を長くし、ピストンロッド12に作用するガイドフォースを小さくする。
【0026】
減衰力調整装置50にあっては、油圧緩衝器10の伸長時と圧縮時の油の流れが以下の如くになる。
【0027】
(伸長時)
(a)低速域では、ロッド側油室38Bの油が第2の開口部51B、バイパス油路51、第1の開口部51Aを経てピストン側油室38Aに流れ、第1の減衰力調整ロッド61により絞り開度(第2の減衰力調整ロッド62による第2の開口部51Bの絞り開度より小)が設定されている第1の開口部51Aを流れる油により減衰力を発生する。この減衰力は第1の減衰力調整ロッド61により調整できる。
【0028】
(b)中高速域では、第1の開口部51Aで発生する減衰力が一定以上に達し、ブローバルブ64が開弁するため、上述(a)の流れが飽和する。これにより、ロッド側油室38Bの油が第2の開口部51B、バイパス油路51、分岐油路51C、ブローバルブ64を経てピストン側油室38Aに流れ、第2の減衰力調整ロッド62により絞り開度が設定されている第2の開口部51Bを流れる油により減衰力を発生する。この減衰力は第2の減衰力調整ロッド62により調整できる。
【0029】
(圧縮時)
ピストン側油室38Aの油が第1の開口部51A、バイパス油路51、第2の開口部51Bを経てロッド側油室38Bに流れ、第1の減衰力調整ロッド61により絞り開度(第2の減衰力調整ロッド62による第2の開口部51Bの絞り開度より小)が設定されている第1の開口部51Aを流れる油により減衰力を発生する。この減衰力は第1の減衰力調整ロッド61により調整できる。
【0030】
従って、油圧緩衝器10の伸長時の低速域では、ロッド側油室38Bの油がバイパス油路51の第2の開口部51B経由で第1の開口部51Aからピストン側油室38Aに流れ、第1の減衰力調整ロッド61による第1の開口部51Aの絞り抵抗により伸側減衰力を生ずる。この減衰力は第1の減衰力調整ロッド61により調整される。
【0031】
油圧緩衝器10の伸長時の中高速域では、ロッド側油室38Bの油がバイパス油路51の第2の開口部51B、分岐油路51C経由でブローバルブ64を開いてピストン側油室38Aに流れ、第2の減衰力調整ロッド62による第2の開口部51Bの絞り抵抗により伸側減衰力を生じ、かつロッド側油室38Bの油が伸側流路40を通り伸側バルブ34を開いてピストン側油室38Aへ流れ、伸側バルブ34のたわみ変形により伸側減衰力を生ずる。第2の開口部51Bの絞り抵抗による伸側減衰力は第2の減衰力調整ロッド62により調整される。
【0032】
油圧緩衝器10の圧縮時には、ピストン側油室38Aの油がバイパス油路51の第1の開口部51A経由で第2の開口部51Bからロッド側油室38Bに流れ、第1の減衰力調整ロッド61による第1の開口部51Aの絞り抵抗により圧側減衰力を生じ、かつピストン側油室38Aの油が圧側流路39を通り圧側バルブ32を開いてロッド側油室38Bに流れ、圧側バルブ32のたわみ変形により圧側減衰力を生ずる。第1の開口部51Aの絞り抵抗による圧側減衰力は第1の減衰力調整ロッド61により調整される。
【0033】
(ベースバルブ装置90)(図1、図5)
ベースバルブ装置90は、シリンダ11にリザーバ91を一体化し、このリザーバ91のキャップ92で封止される内部をダイヤフラム型(フリーピストン型でも可)の隔壁部材93により、油室94Aとガス室94Bとに区画している。キャップ92には、ガス室94Bに加圧ガスを封入するガス封入バルブ95が設けられている。
【0034】
また、ベースバルブ装置90は、図5に示す如く、シリンダ11のピストン側油室38Aとリザーバ91の油室94Aとの間の連通領域にバルブハウジング101を設け、シリンダ11に螺着されるプラグボルト102によってこのバルブハウジング101を固定してある。バルブハウジング101にはピストン103が固定化され、ピストン103には流路104を設けてある。ピストン103の中央部にはバイパス形成ボルト105がナット106で固定され、バイパス形成ボルト105の中央部まわりには流路104を圧縮時に開とする圧側バルブ107と、流路104を伸長時に導通する伸側バルブ(チェックバルブ)108とが設けられる。また、バイパス形成ボルト105には、スプリング111で付勢されて圧側バルブ107に初期荷重を付与するバルブ受け112が装着されている。
【0035】
そして、ベースバルブ装置90は、プラグボルト102にアジャストレバー113を液密に回転可能に嵌着し、このアジャストレバー113のねじ部にアジャストガイド114を螺着し、プラグボルト102の軸方向に設けたガイド溝にスライド可能に係合してある平行ピン115にそのアジャストガイド114を結合し、アジャストガイド114によりスプリングシート116を介して前述の圧側バルブ107のための初期荷重設定スプリング111を背面支持している。従って、アジャストレバー113を回転操作することにより、アジャストガイド114を軸方向に移動し、結果として圧側バルブ107のスプリング111の初期設定長さ、換言すれば初期荷重を調整可能とするものである。
【0036】
また、ベースバルブ装置90は、アジャストレバー113にアジャストロッド117を回転可能に装着し、このアジャストロッド117の先端部に回転方向には係合し軸方向には相対移動できるニードル弁118を備え、アジャストレバー113の先端側に加締固定してあるナット119にニードル弁118の外周ねじ部を螺着してある。また、アジャストロッド117は、アジャストロッド117の軸方向外方向にセットスプリング120で付勢されてアジャストレバー113の係合凹部に係合可能とされるボール121を備えている。これにより、ニードル弁118をバイパス形成ボルト105のバイパス流路105Aに対して進退し、バイパス流路105Aの開口面積を調整可能とする。
【0037】
従って、油圧緩衝器10の圧縮時には、シリンダ11に進入したピストンロッド12の進入容積分の油が、ピストン側油室38Aからバイパス形成ボルト105のバイパス流路105A、もしくはピストン103の流路104を通ってリザーバ91の油室94Aに排出される。このとき、低速のときには、バイパス流路105Aに設けてあるニードル弁118による絞り抵抗により圧側の減衰力を得る。この減衰力は、アジャストロッド117により調整される。また、中高速のときには、ピストン側油室38Aから流路104を通る油が圧側バルブ107を撓み変形させてリザーバ91の油室94Aに導かれ、圧側の減衰力を生ずる。この減衰力は、圧側バルブ107のためのスプリング111の初期荷重をアジャストレバー113により調整することにより調整される。
【0038】
油圧緩衝器10の伸長時には、シリンダ11から退出するピストンロッド12の退出容積分の油が、リザーバ91の油室94Aから伸側バルブ108、流路104を通ってピストン側油室38Aに転送される。
【0039】
従って、油圧緩衝器10は以下の如くに減衰作用を行なう。
(圧縮時)
油圧緩衝器10の圧縮時には、(a)ベースバルブ装置90において、ニードル弁118により開度調整されるバイパス形成ボルト105のバイパス流路105A、或いはピストン103の流路104に設けられる圧側バルブ107を通る油により圧側減衰力を生ずるとともに、(b)ピストンバルブ装置30において、メインピストン33の圧側流路39に設けられる圧側バルブ32と、減衰力調整装置50の第1の減衰力調整ロッド61により開度調整されるピストンロッド12のバイパス油路51(第1の開口部51A)を通る油により圧側減衰力を生ずる。
【0040】
(伸長時)
油圧緩衝器10の伸長時には、ピストンバルブ装置30において、メインピストン33の伸側流路40に設けられる伸側バルブ34と、減衰力調整装置50の第1の減衰力調整ロッド61により開度調整されるピストンロッド12のバイパス油路51(第1の開口部51A)、第2の減衰力調整ロッド62により開度調整されるピストンロッド12のバイパス油路51(第2の開口部51B)を通る油により伸側減衰力を生ずる。
【0041】
これらの圧側と伸側の減衰力により、油圧緩衝器10の伸縮振動が抑制される。
【0042】
尚、油圧緩衝器10の最圧縮時には、シリンダ11の側のバンパ26とピストンロッド12の側のバンパストッパ27との衝合により最圧縮時の緩衝作用を果たす。また、油圧緩衝器10の最伸長時には、シリンダ11の側のバンパラバー28とピストンロッド12の側のバルブストッパ31との衝合により、伸び切り時の緩衝作用を果たす。
【0043】
しかるに、油圧緩衝器10の減衰力調整装置50にあっては、第1のアジャスタ装置70と第2のアジャスタ装置80により各減衰力調整ロッド61、62を軸方向に進退させ、バイパス油路51の第1の開口部51A、第2の開口部51Bの開口面積を調整する絞り度を微調整可能とするため、以下の構成を有する(図1〜図3、図6〜図8)。尚、第1の減衰力調整ロッド61は長細状ロッドからなり、第2の減衰力調整ロッド62はバイパス油路51の第2の開口部51Bを開閉する先端側の中空ロッド62Aと、基端側の中空ロッド62Bに2分割されてなり、第1の減衰力調整ロッド61はOリング66を介して第2の減衰力調整ロッド62の中空部に挿入され、第2の減衰力調整ロッド62はOリング67を介してピストンロッド12の中空部に挿入される。
【0044】
即ち、減衰力調整装置50は、ピストンロッド12の基端部に固定した前述の取付部材15に、該ピストンロッド12の軸方向と交わる方向に、各減衰力調整ロッド61、62を進退させる第1のアジャスタ装置70と第2のアジャスタ装置80を設け、バイパス油路51の第1の開口部51Aの開口面積と第2の開口部51Bの開口面積のそれぞれを調整可能とする。
【0045】
そして、取付部材15にピストンロッド12の軸方向と交わる方向に形成した貫通孔68を設け、貫通孔68の一側に第1のアジャスタ装置70を設け、貫通孔68の他側に第2のアジャスタ装置80を設ける。本実施形態では、貫通孔68を同一孔径で貫通形成している。但し、貫通孔68は第1のアジャスタ装置70用の孔と第2のアジャスタ装置80用の孔を同軸配置し、それらの孔径を異ならせるものでも良い。
【0046】
第1のアジャスタ装置70は、図3に示す如く、貫通孔68に固定した第1のハウジング71と、第1のハウジング71内に回転自在に設けた第1のアジャスタ72と、第1のアジャスタ72と同一軸上に配置されて該第1のアジャスタ72に回転係合するとともに第1のハウジング71の内周に螺合し、第1の減衰力調整ロッド61の基端部に衝合して該第1の減衰力調整ロッド61を進退させる円錐状のカム面73Aを形成した第1の調整子73(図6)とを備える。
【0047】
第1のハウジング71はOリング74を介して貫通孔68に装着され、第1のアジャスタ72はOリング75を介して第1のハウジング71内に装着されており、第1のアジャスタ72の内部に装填されたセットスプリング76で径方向外方に付勢されるボール77を、第1のハウジング71の周方向61に設けた係合孔78に順に係合可能とする。第1のハウジング71は取付部材15に螺合される止ねじ(不図示)をいずれかの係合孔78に係止することにて取付部材15に固定される。
【0048】
第1のアジャスタ72は第1のハウジング71から外方に臨む端面に操作溝72Aを備えるとともに、第1の調整子73に相対する端面に平板状突部72Bを備え、第1の調整子73は第1のアジャスタ72の平板状突部72Bが係入する溝部73Bを備える。第1のアジャスタ72を操作溝72Aに係着される工具により第1のアジャスタ72を回転操作することにより、第1の調整子73を第1のハウジング71に対して螺動させて第1の減衰力調整ロッド61の軸方向に直交する方向に進退させるとともに、ボール77を複数の係合孔78のそれぞれに順に係合し、第1のアジャスタ72をいずれかの回転操作位置に設定することにより、第1の調整子73のカム面73Aをいずれかの進み位置に設定し、結果としてカム面73Aが衝合する第1の減衰力調整ロッド61を軸方向に進退させ、第1の減衰力調整ロッド61のニードル状の先端弁によりバイパス油路51の第1の開口部51Aの開口面積を調整可能とする。尚、第1の減衰力調整ロッド61は、シリンダ11のピストン側油室38Aの油圧に基づくスラスト力により、その基端部を第1の調整子73のカム面73Aに圧接せしめる。
【0049】
第2のアジャスタ装置80は、図3に示す如く、貫通孔68に固定した第2のハウジング81と、第1のアジャスタ72と同一軸上に配置されて該第2のハウジング81内に回転自在に設けた第2のアジャスタ82と、第2のアジャスタ82の外周に螺合するとともに第2のハウジング81に対して回り止めピン84で回り止めされ、第2の減衰力調整ロッド62(ロッド62B)を進退させるテーパ状のカム面83Aを設けた第2の調整子83(図7)とを備える。回り止めピン84は第2のハウジング81に植設され、第2の調整子83のガイド孔83Bに遊挿される。また、第2の調整子83は、第1の調整子73のカム面73Aの外周を囲むように設けられ、先端に第1の減衰力調整ロッド61を挿通する凹状の逃げ部83Cを備える。
【0050】
第2のハウジング81はOリング85を介して貫通孔68に装着され、第2のアジャスタ82はOリング86を介して第2のハウジング81内に装着されており、第2のアジャスタ82の内部に装填されたセットスプリング87で径方向外方に付勢されるボール88を、第2のハウジング81の周方向の複数位置に設けた係合孔89に順に係合可能とする。第2のハウジング81は取付部材15に螺合される止ねじ(不図示)をいずれかの係合孔89に係止することにて取付部材15に固定される。
【0051】
第2のアジャスタ82は第2のハウジング81から外方に臨む端面に操作溝82Aを備える。第2のアジャスタ82の操作溝82Aに係着される工具により第2のアジャスタ82を回転操作することにより、第2の調整子83を第2のハウジング81に対して第2の減衰力調整ロッド62の軸方向に直交する方向に進退させるとともに、ボール88を複数の係合孔89のそれぞれに順に係合し、第2のアジャスタ82をいずれかの回転操作位置に設定することにより、第2の調整子83のカム面83Aをいずれかの進み位置に設定し、結果としてカム面83Aが衝合する第2の減衰力調整ロッド62(ロッド62A、ロッド62B)を軸方向に進退させ、ロッド62Aの先端弁によりバイパス油路51の第2の開口部51Bの開口面積を調整可能とする。尚、ロッド62Bは、図8に示す如く、第2の調整子83のカム面83Aに衝合するテーパ状のカムフォロワ面62Cを備える。また、第2の減衰力調整ロッド62は、シリンダ11の油室38A、38Bの油圧に基づくスラスト力により、ロッド62Bのカムフォロワ面62Cを第2の調整子83のカム面83Aに圧接せしめる。
【0052】
更に、第1のアジャスタ72と第2のアジャスタ82は、図3に示す如く、各ハウジング71、81の内周に形成した段部71A、81Aにてそれぞれ外方向へ抜け止めされる。また、第1のアジャスタ72と第2のアジャスタ82の各対向面の間に、各アジャスタ72、82の内方への移動を阻止する支持部材79が設けられる。本実施形態では、支持部材79が、第1の調整子73の中心軸上に設けた孔部73Cを貫通し、第1のアジャスタ72と第2のアジャスタ82の各対向面の間に介装される平行ピン79Aからなる。平行ピン79Aは第1の調整子73の孔部73Cに遊嵌され、一端を第1のアジャスタ72の平板状突部72Bに突き当て、他端を第2のアジャスタ82の孔部82Bに突き当てられる。
【0053】
本実施形態によれば、減衰力調整装置50がバイパス油路51の第1の開口部51Aと第2の開口部51Bの開口面積を調整可能とする第1の減衰力調整ロッド61と第2の減衰力調整ロッド62を設け、バイパス油路51の分岐路51Cにブローバルブ64を設けたから、以下の作用がある。
【0054】
▲1▼バイパス油路51のロッド側油路38Bに開口する第2の開口部51Bの開口面積を第2の減衰力調整ロッド62により調整するとともに、パイパス油路から分岐してピストン側油室38Aに連通する分岐油路51Cにブローバルブ64を設け、ピストン側油室38Aに開口する第1の開口部51Aにて発生する減衰力が一定以上に達したときに該ブローバルブ64を開弁するようにした。従って、第1の減衰力調整ロッド61による第1の開口部51Aの絞り開度より、第2の減衰力調整ロッド62によって絞られる第2の開口部51Bの開口面積を大きくセットしておくことにより、油圧緩衝器10の伸長時における油の流れが、(a)低速域では、ロッド側油路38Bから第2の開口部51B、バイパス油路51、第1の開口部51Aを経てピストン側油室38Aに流れ、第1の開口部51Aを流れる油により減衰力を発生し、(b)第1の開口部51Aで発生する減衰力が一定以上に達する中高速域では、ブローバルブ64が開弁する結果、上述(a)の流れが飽和し、ロッド側油路38Bから第2の開口部51B、バイパス油路51、分岐油路51C、ブローバルブ64を経てピストン側油室38Aに流れ、第2の開口部51Bを流れる油により減衰力を発生する。このため、伸側減衰力の上述(a)の低速域での変化量を小さくし、上述(b)の中高速域での変化量を大きくし、効果的に減衰力を調整できる。
【0055】
▲2▼伸側減衰力の上述(a)の低速域における減衰力を、第1の減衰力調整ロッド61による第1の開口部51Aの絞り開度の調整により微調整できる。
【0056】
▲3▼伸側減衰力の上述(b)の中高速域における減衰力は、第2の減衰力調整ロッド62による第2の開口部51Bの絞り開度により調整できるが、この伸側減衰力の調整によって圧側減衰力が変化してしまうことはない。即ち、第1の減衰力調整ロッド61により第1の開口部51Aの絞り開度を調整しない限り、伸側減衰力を調整しても圧側減衰力は変化しない。
【0057】
▲4▼サブピストン63に分岐油路51Cを開口したから、板状のブローバルブ64を配設でき、ブローバルブ64の開弁圧の設定替えが容易になる。
【0058】
▲5▼ピストンロッド12のサブピストン63より先端側にガイド部材65を設けたから、油圧緩衝器10の最伸長時に、ピストンロッド12を支持するロッドガイド21とガイド部材65の間隔(嵌合長)を長くし、ピストンロッド12に作用するサイドフォースを小さくし、油圧緩衝器10の作動性を向上できる。
【0059】
また、本実施形態によれば、第1のアジャスタ装置70と第2のアジャスタ装置80を取付部材15の貫通孔68に同軸は位置したから、以下の作用がある。
【0060】
▲1▼第1のアジャスタ72と同一軸上に第1の調整子73を設け、第1のアジャスタ72と同一軸上に第2のアジャスタ82を設け、この第2のアジャスタ82に第2の調整子83を螺合した。従って、第1のアジャスタ装置70と第2のアジャスタ装置80を同軸配置でき、油圧緩衝器10の全長を短くできる。
【0061】
▲2▼取付部材15に設けた同軸の貫通孔68に第1のアジャスタ装置70と第2のアジャスタ装置80を設けるものとすることにより、孔加工を簡易にでき、加工コストを低減できる。
【0062】
▲3▼第1の調整子73の外周に第2の調整子83を設け、第2の調整子83の先端に第1の減衰力調整ロッド61の挿通用逃げ部83Cを備えた。従って、第1のアジャスタ装置70と第2のアジャスト装置を同軸配置し、しかもそれらの一部を内外に2重配置でき、第1のアジャスタ装置70及び第2のアジャスタ装置80の軸方向に沿う設置幅を小さくし、油圧緩衝器10の全体をコンパクトにできる。
【0063】
▲4▼第1のアジャスタ72と第2のアジャスタ82の間に支持部材79を介装することにより、それらがハウジング71、81の内方へ陥没することを防止できる。
【0064】
▲5▼支持部材79としてピン79Aを用いることにより、支持部材79を安価に得ることができる。
【0065】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0066】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、第1のアジャスタ装置と第2のアジャスタ装置を備える油圧緩衝器において、油圧緩衝器の全長を短くし、加工コストも低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝器を示す全体断面図である。
【図2】図2は減衰力調整装置を示す断面図である。
【図3】図3は図2のアジャスタ装置を示す断面図である。
【図4】図4は図2のメインピストン及びサブピストンを示す断面図である。
【図5】図5はベースバルブ装置を示す断面図である。
【図6】図6は第1の調整子を示し、(A)は断面図、(B)は端面図である。
【図7】図7は第2の調整子を示し、(A)は断面図、(B)は端面図である。
【図8】図8は減衰力調整ロッドを示し、(A)は断面図、(B)は底面図である。
【図9】図9はサブピストンを示し、(A)は断面図、(B)は平面図である。
【図10】図10はガイド部材を示し、(A)は断面図、(B)は平面図である。
【符号の説明】
11 シリンダ
12 ピストンロッド
33 ピストン
38A、38B 油室
51 バイパス油路
61 第1の減衰力調整ロッド
62 第2の減衰力調整ロッド
15 取付部材
70 第1のアジャスタ装置
80 第2のアジャスタ装置
51A 第1の開口部
51B 第2の開口部
68 貫通孔
71 第1のハウジング
72 第1のアジャスタ
73 第1の調整子
73A カム面
81 第2のハウジング
82 第2のアジャスタ
83 第2の調整子
83A カム面
83C 逃げ部
71A、81A 段部
79 支持部材
79A ピン

Claims (4)

  1. シリンダ内に挿入した中空ピストンロッドに支持したピストンによりシリンダ内に油室を区画し、
    前記ピストンロッドに前記ピストンの両側の油室を連通可能にするバイパス油路を形成し、
    前記ピストンロッド内に、第1の減衰力調整ロッドと、該第1の減衰力調整ロッドの外周の第2の減衰力調整ロッドを進退自在に設け、
    前記ピストンロッドの基端部に固定した取付部材に、該ピストンロッドの軸線と交わる方向に、前記減衰力調整ロッドを進退させる第1のアジャスタ装置と第2のアジャスタ装置を設け、前記バイパス油路の第1の開口部の開口面積と第2の開口部の開口面積のそれぞれを調整可能にした油圧緩衝器の減衰力調整装置において、
    前記取付部材に前記ピストンロッドの軸線と交わる方向に形成した貫通孔を設け、該貫通孔の一側に設けられ前記第1の減衰力調整ロッドを軸方向に進退させる第1のアジャスタ装置と、該貫通孔の他側に設けられ前記第2の減衰力調整ロッドを進退させる第2のアジャスタ装置とを有し、第1のアジャスタ装置と第2のアジャスタ装置を同軸の貫通孔に同軸配置したものであり、
    前記第1のアジャスタ装置は、
    前記貫通孔に固定した第1のハウジングと、該第1のハウジング内に回転自在に設けた第1のアジャスタと、該第1のアジャスタと同一軸上に配置されて該第1のアジャスタに回転係合するとともに前記第1のハウジングの内周に螺合し、前記第1の減衰力調整ロッドを進退させる円錐状のカム面を形成した第1の調整子と、を備え、
    前記第2のアジャスタ装置は、
    前記貫通孔に固定した第2のハウジングと、前記第1のアジャスタと同一軸上に配置されて該第2のハウジング内に回転自在に設けた第2のアジャスタと、該第2のアジャスタに螺合するとともに前記第2のハウジングに対して回り止めされ、前記第2の減衰力調整ロッドを進退させるテーパ状のカム面を設けた第2の調整子と、を備えることを特徴とする油圧緩衝器の減衰力調整装置。
  2. 前記第2の調整子が、前記第1の調整子の外周に設けられ、先端に前記第1の減衰力調整ロッドを挿通する逃げ部を備える請求項1に記載の油圧緩衝器の減衰力調整装置。
  3. 前記第1のアジャスタと前記第2のアジャスタは、各ハウジングの内周に形成した段部にてそれぞれ外方向へ抜け止めされ、
    前記第1のアジャスタと前記第2のアジャスタの各対向面の間に、各アジャスタの内方への移動を阻止する支持部材を設けた請求項1又は2に記載の油圧緩衝器の減衰力調整装置。
  4. 前記支持部材が、前記第1の調整子を貫通して、前記第1のアジャスタと前記第2のアジャスタの各対向面の間に介装されるピンである請求項1〜3のいずれかに記載の油圧緩衝器の減衰力調整装置。
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