JP4058383B2 - 足場/養生ユニット及びその使用方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に建設中の構造物の壁部外側に配設され、足場として利用されたり、落下防止ネットなどの取付枠となる養生ユニットとして利用される足場/養生ユニットと、その使用方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建設中(あるいは改装中や塗装中など)の構造物(建築物)の周囲には足場が組まれ、その足場の外側には転落/落下防止用のネットが張られる。足場が組まれなくても、構造物の外側に転落/落下防止用のネットを張るためのフレームを組む場合もある。これらの足場やフレームなどは、低層の構造物であれば構造物に隣接して地表から組むことも可能である。しかし、近年は、中高層の場合でも利用な形態として、構造物自体に足場やフレームを固定してしまう場合が多い。
【0003】
そして、このような構造物自体に固定する場合は足場やフレームをユニット化して(以下、これを足場/養生ユニットと呼ぶ)、必要な部分にのみ取り付けることが行われている。中高層建築は、下層から順次上層に向けて建設されていくが、この工程にあわせて足場/養生ユニットも順次上階に移動させることがなされている。足場/養生ユニットの移動のことを「盛替え」と呼ぶが、このような盛替えを考慮した足場ユニットとしては、[特許文献1]に記載のものなどが知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−27740号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
足場/養生ユニットの盛替えは、クレーンを占有してしまうため工期短縮上の障害となっていた。また、盛替え時には足場/養生ユニットを一度構造物から取り外すので、再固定時の位置決めなどが行いにくいと問題もあった。さらに、足場/養生ユニットを一度構造物から取り外す場合は、風が強い場合などは盛替えが行えずに工期を延長しなければならない場合もあった。そこで、本願出願人による上述した[特許文献1]に記載のユニットなどが発明された。本発明は、上述した[特許文献1]に記載のユニットをさらに改良したもので、本発明の目的は、盛り替えを行いやすく、様々な構造物に対して柔軟に対応することの可能な足場/養生ユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の足場/養生ユニットは、構造物に固定されるブラケットと、該ブラケットに上下スライド可能に取り付けられるフレームとを備え、フレームが縦材と、縦材に一定間隔毎に設けられたステーを介して全長にわたって固定されるガイドレールとを有し、ブラケットが、構造物への取付部と、ガイドレールを上下スライド可能にガイドするガイド部と、ガイドレールを固定する固定部とを有し、ガイド部には、ステーが通過するガイド部の形成する隙間を塞いだり開放したりする落下防止機構が取り付けられ、落下防止機構は、隙間を塞ぐ位置より下方には回転しないようにロックがかかるが上方には回転可能であると共に、回転後に隙間を塞ぐ位置へ復帰するレバーを有し、固定部が、ガイドレールの固定/非固定をクランプにより選択的に行えると共に、フレームの上下スライド時にガイドレールと干渉しない位置に待避できるように移動可能に取付部に取り付けられていることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の足場/養生ユニットにおいて、取付部が、L字状部材と、該L字状部材に対してスライド/固定可能な把持部材とからなり、L字状部材及び把持部材とで構造物を把持することでブラケットを構造物に固定することを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の足場/養生ユニットの使用方法は、請求項1に記載の足場/養生ユニットを用いるものであり、取付部を用いて構造物に取り付けると共にガイド部でガイドレールを上下スライド可能にガイドさせて、足場/養生ユニットを構造物に取り付け、ガイドレールのクランプによる固定を解除して固定部をガイドレールと干渉しない位置に待避させ、ガイドレールをガイド部でガイドしつつ、ステーにより落下防止機構のレバーを押し上げて、フレームを上方にスライドさせ、落下防止機構のレバーをガイド部の隙間を塞ぐ位置に復帰させることでロックさせ、固定部を元の位置に戻して該固定部のクランプによってガイドレールを固定することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1〜図5は、請求項1に記載の発明の足場ユニットの一実施形態を示している。図1は足場ユニット全体の正面図、図2は足場ユニット全体の側面図、図3は一部平面図、図4はブラケットの側面図、図5(a)はブラケット固定部の平面図、図5(b)はブラケット取付部の平面図、図5(c)はブラケット取付部の正面図である。
【0012】
本実施形態の足場ユニットは、足場として機能するフレーム1と、このフレーム1を建設中の建築物などの構造物に対して固定するためのブラケット2とからなる。図1に示されるように、その正面側、即ち、構造物に取り付けられたときに外側に向く側からは、フレーム1が見えることとなる。フレーム1の最も外側には、落下/転落防止用のネット10が張られている(ネット10は一部のみを示してある)。また、このフレーム1自体は、従来から一般的に用いられている足場のフレームとほとんど同様であり、縦方向のスチール製の縦材11と横材12とこれらの間に配されたブレース13と、これらの間に架けられた足場板14とで構成されている。
【0013】
ただし、本実施形態のフレーム1においては、図2に示されるように、構造物側の縦材11にガイドレール15が全長にわたって固定されている。本実施形態のガイドレール15は、丸パイプ材であり、一定間隔毎に設けられたステー15aを介して縦材11に対して溶接固定されている。ガイドレール15は、構造物側の縦材11のさらに構造物側に位置している。ここでは縦材11は角パイプ材である。そして、このガイドレール15がブラケット2によって把持されており、このブラケット2が構造物に固定されている。ここでは、ブラケット2は構造物の逆梁0aに固定されている。
【0014】
図2に示されるように、上下方向に関しては高さ方向の二箇所でブラケット2が取り付けられており、各高さ位置では、図3に示されるように、四箇所でブラケット2が取り付けられている。即ち、図1〜図3の場合は、合計八箇所でブラケット2によってフレーム1が構造物に対して固定されている。なお、図3には、構造物の側柱0bも示されている。また、図3中には、足場板14と構造物との間の隙間を埋めるための隙間プレート16も図示されている。隙間プレート16は、足場板14の上方側に畳むことができる。
【0015】
ブラケット2は、図4及び図5に示されるように、L字状部材20、把持部材21、及び、回動可能な固定部22を有している。L字状部材20と把持部材21とが、ブラケット2自体を構造物に固定するための取付部として機能する。固定部22は、ブラケット2に対して上述したフレーム1を固定する機能を有している。L字状部材20は、金属製の角パイプを直角に接合させたもので、短尺部の外側には上述したフレーム1のガイドレール15をスライド可能にガイドする一対のガイド部材20aがボルトによって固定されている。このガイド部材20aがフレーム1を上下スライド可能にガイドするガイド部として機能している。
【0016】
ガイド部材20aは、図5(c)に示されるように、その間に隙間が形成されてL字状部材20に固定されている。この隙間の幅は、ガイドレール15の太さよりも細くなされており、ステー15aが通過する。一対のガイド部材20aはボルト止めとされているため、フレーム1(ガイドレール15)を一対のガイド部材20a間に配置させる際には、上下方向から挿通させるだけでなく、一方(又は双方)のガイド部材20aを取り外して取り付けることが可能である。このため、フレーム1のブラケット2への取り付け自由度が高い。
【0017】
L字状部材20の長尺部側面には、把持部材21を固定するためのボルト孔20bが一定間隔毎に貫通形成されている。L字状部材20の長尺部と短尺部との接合部はパッチ20cがあてられて溶接されており、強度が確保されている。また、この接合部の屈曲内側には、シート状のゴム部材20dが貼り付けられており、このゴム部材20dはブラケット2自体のズレ止めと構造物への傷付けを防止している。
【0018】
このL字状部材20にはスライド可能に把持部材21が挿入されており、把持部材21の角形管状部には、上述したL字状部材20のボルト孔20bに対応するボルト孔21aが貫通形成されている。把持部材21は、このボルト孔21aとL字状部材20のボルト孔20bとにボルトが挿通されて共締めされることで、L字状部材20に対して固定される。また、把持部材21は、上述した角形管状部の軸方向に対して直角な方向に腕部が延ばされており、この腕部には角形管状部の軸方向(即ち、L字状部材20)と平行となるようにストッパ21bが螺合されている。
【0019】
ストッパ21bの先端(L字状部材20の短尺部と対向する側)には、表面にゴム部材が配置された円錐状の受部21cが形成されている。この受部21cも、ブラケット2自体のズレ止めと構造物への傷付けを防止している。ストッパ21bの軸部にはネジ溝が形成されており、把持部材21本体の上述した腕部のネジ孔(腕部にナット21dが溶接されている)に螺合されている。
【0020】
ストッパ21bは、その軸が回転されることで、その軸方向に進退動可能であり、この動きを利用して、L字状部材20の短尺部とストッパ21bの受部21cとで構造物の一部を挟み込んでブラケット2を構造物に固定する。ストッパ21bの受部21cとは逆の先端側には、スパナやレンチでストッパ21bを回転させるために六角断面部21eが形成されている。
【0021】
L字状部材20の上面における短尺部側には、一対の取付部20e,20fが取り付けられている。一対の取付部20e,20fは、コ字状断面を有しており、上方を開放させてL字状部材20本体に溶接固定されている。一対の取付部20e,20fの各側部には、長尺部に平行な長孔が形成されている。この一対の取付部20e,20fを介して、上述した固定部22がL字状部材20に取り付けられる。固定部22は、金属製の角パイプと金属板とで形成された直角三角形状のフレームである。
【0022】
固定部22の最も鋭角な頂点に相当する部分には、上述した取付部20fへの取付用のボルトが挿通されており、この部分では常にL字状部材20に対して取り付けられた状態となっている。即ち、固定部22は、この部分を中心にL字状部材20に対して回動する。また、固定部22の直角な頂点に相当する部分の近傍には、上述した取付部20eへの固定用のボルトが挿通されている。この部分を、ボルト・ナットで取付部20eに固定させると固定部22を固定状態とでき、固定させないと固定部22を非固定状態とできる。
【0023】
一対の取付部20e,20fに形成された取付用の孔が長孔とされているのは、L字状部材20に対する固定部22の固定位置を微調整できるようにするためであり、フレーム1の固定作業を行いやすくしている。固定部22をL字状部材20に対して固定したときにL字状部材20の短尺部と平行となる、固定部22の金属板部分には、三つのナットが溶接固定されている。本実施形態では、このナットの両側の二つに、フレーム1のガイドレール15を固定するクランプ22aが取り付けられている。このクランプ22a自体は、金属製の丸パイプを固定するものである。
【0024】
このクランプ22aを締めれば、ガイドレール15、即ち、フレーム1を固定できる。このクランプによるフレーム1の固定を解除し、かつ、取付部20eでの固定部22の固定を解除して固定部22を回動させることで、フレーム1と固定部22との干渉を回避してフレーム1を上下にスライドさせやすくなる。なお、本実施形態では、ブラケット2を、L字状部材20と把持部材21とからなる取付部を用いて構造物に取り付けた。しかし、図6に示されるようなアンカープレート23を取付部として用いることも可能ではある。
【0025】
図6(a)は平面図、図6(b)は側面図、図6(c)は正面図である。アンカープレート23は、平板な金属板に対して垂直に一対の壁部を立設させた形態を有しており、一対の壁部には、L字状部材20のボルト孔20bに対応するボルト孔23aがそれぞれ二つずつ形成されている。また、平板部分の両側には、構造物に埋設させたアンカーボルトを挿通させるボルト孔23bが形成されている。このアンカープレート23は、把持部材21を取り外してその代わりに用いるものである。
【0026】
予め構造物にアンカーボルトを埋設させておき、ボルト孔23bを介してアンカーボルトにアンカープレート23をナットなどでしっかりと固定する。そして、このアンカープレート23に対して、L字状部材20をボルト孔20b,23aを介して固定する。ブラケット2はこのように構造物に対して取り付けることもできる。このように、取付部(把持部材21やアンカープレート23)が取り外し可能とされているため、ブラケット2の構造物への取り付け自由度が向上し、作業を行いやすい。なお、最終的に不要となったアンカーボルトは、不要であれば撤去すればよい。上述したブラケット2を用いるため、構造物側の形態が種々変わってもブラケット2を容易に取り付けることができる。即ち、構造物側のバリエーションに柔軟に対応することが可能である。
【0027】
次に、上述した足場ユニットの使用方法(盛替え方法)について説明する。足場ユニットは、通常、図2及び図3に示されるように構造物に対して固定されている。そして、この図示されている部分の施工が(ほぼ)終了して下層階に足場ユニットは不要となり、かつ、さらに上層階が施工されて上層階に足場ユニットが必要な状況が生じる。この場合、足場ユニットを上層階に移動させる。まず、ブラケット2による固定を解いてもフレーム1が落下しないようにフレーム1を何らかの方法によって吊る。タワークレーンなどを用いても良いが、タワークレーンは部材の搬出入や運搬に重要な設備であり、これを盛替え作業に占有してしまうと工期の長期化を招くおそれもある。
【0028】
例えば、20ユニットを盛替えるには、約1日間タワークレーンを占有することとなってしまう。単純に1フロアの工程が9日間サイクルが8日間サイクルにできれば、30階建ての建築物であれば30日間工期を短縮することができる。人件費や重機代をなどを考慮すれば相当なコストダウンを実現することが可能となる。本実施形態の足場ユニットであれば、フレーム1がガイドされることもあり、可搬タイプの電気チェーンブロック3を用いて盛替えを行うことができる。電気チェーンブロック3を用いた盛替えと同時にタワークレーンを他の作業に振り分けられるので工期短縮が可能である。
【0029】
そこで、まず、電気チェーンブロック3を取り付けるためのブラケット4を、図7及び図8に示されるように、構造物の逆梁0aに取り付ける。このブラケット4を図9に示す。ブラケット4は、上述したブラケット2に準ずる構造を有している。ブラケット4も、L字状部材40及び把持部材41を有している。ここでも、L字状部材40と把持部材41とが、ブラケット4自体を構造物に固定するための取付部として機能している。L字状部材20は、金属製の角パイプを直角に接合させたもので、短尺部の外側には電気チェーンブロック3をつり下げるための取付部40aが形成されている。取付部40aにはワイヤの取付孔40cが形成されており、図7に示されるように、この取付孔40cに取り付けられたワイヤに電気チェーンブロック3が取り付けられる。
【0030】
L字状部材40の長尺部側面には、把持部材41を固定するためのボルト孔40bが一定間隔毎に貫通形成されている。また、L字状部材20の長尺部と短尺部の屈曲内側には、シート状のゴム部材40dが貼り付けられている。L字状部材40にはスライド可能に把持部材41が挿入されており、把持部材41の角形管状部には、L字状部材40のボルト孔40bに対応するボルト孔41aが貫通形成されている。把持部材41は、このボルト孔41aとL字状部材40のボルト孔40bとにボルトが挿通されて共締めされることで、L字状部材40に対して固定される。
【0031】
把持部材41は、下方に向けて腕部が延ばされており、この腕部にストッパ41bが螺合されている。ここでは、ストッパ41bが縦方向に二つ平行に配されている。上述したブラケット2に対してこのような二つのストッパを持つ把持部材を適用することも可能であるし、このブラケット4に対して一つのストッパを持つ把持部材を適用することもできる。保持するフレーム1の重さなどを考慮して適宜適した形態のものを選択すればよい。本実施形態では、上述したように取付部(把持部材)を脱着可能としてあるので、このような対応を容易に行える。ストッパ41b自体の構造は上述したストッパ21bと同様であるため、対応する符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0032】
ブラケット4は、フレーム1を傾かせずにバランスよく引き上げることが可能となるように配置される。本実施形態では、ガイド部材20aによってフレーム1のガイドレール15をガイドできるので、中央寄りの二箇所にブラケット4を配置している。また、このブラケット4に対応させて、図10に示されるように、フレーム1の最下部にビーム5を取り付けておく。そして、図7に示されるように、このビーム5に電気チェーンブロック3のフックを取り付ける。
【0033】
上述したように電気チェーンブロック3と足場ユニットとを接続したら、隙間プレート16を跳ね上げておくと共に、フレーム1とブラケット2との間の固定を解除してブラケット2の固定部22も跳ね上げておく。固定部22は、取付部20eでの固定を解除して、取付部20fを中心に回動させて跳ね上げることで、フレーム1の上下スライド時にフレーム1と干渉しない位置に待避されることとなる。この状態で、電気チェーンブロック3に電力を供給して駆動させ、フレーム1を上方にスライドさせる。なお、フレーム1を同様の手順で下方にスライドさせることも当然可能である。
【0034】
このとき、フレーム1は、そのガイドレール15がブラケット2のガイド部材20aによってガイドされているため、スムーズにスライドされる。また、ガイドレール15がブラケット2のガイド部材20aによってガイドされているため、フレーム1が構造物から離れてしまうようなことがなく、風の影響を抑制して盛替え(フレーム1のスライド)を行うことができる。フレーム1を完全に構造物から離してしまうような場合は、風の影響を考慮して盛替え作業を延期する場合などもあり、工期延長の理由となっていた。しかし、本実施形態によれば、そのようなことはなく、工期短縮に寄与することが可能である。
【0035】
フレーム1を所定の位置までスライドさせたら、再度ブラケット2の固定部22を用いてフレーム1を固定する。なお、ここで、図11のような、フレーム1の落下防止機構を採用することもできる。これは、図4のブラケット2のガイド部材20aに落下防止機構を組み込んだものである。このため、図2のブラケット2と同一の部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。以下には、特に改良を行った部分についてのみ説明する。
【0036】
なお、図11のL字状部材20は、その長尺部分が図2のものよりも短いタイプのものである。このように、L字状部材20の長さに異なるものを用意すれば、構造物側の形態の違いに容易に対応することが可能である。これは、本実施形態のように取付部(把持部材21やアンカープレート23)を脱着可能とした形態であるからこそ可能なことである。また、図11には、フレーム1がブラケット2によって固定されている状況が示されているが、フレーム1が上下にスライドするときは固定部22による固定は当然解除される。
【0037】
図11に示されるように、L字状部材20の長尺部と平行な回転軸20gが一対のガイド部材20aの一方に設けられており、この回転軸20gに対して垂直な平面内で回転するレバー20hが該回転軸20gに回転自在に取り付けられている。レバー20hは、一対のガイド部材20aによって形成される隙間を塞いだり開放したりする位置にある。また、このレバー20hは、その自重で通常は図11(c)の位置にあり、この位置よりも下方には回転しないようにロックがかかるが、上方へは回転可能である。
【0038】
このため、フレーム1のガイドレール15がガイド部材20aの内部を上方にスライドすると、ステー15aがレバー20hを上方に押して図11(c)の点線の状態とし、ステー15aは一対のガイド部材20a間の隙間を通過する。ステー15aが隙間を通過した後は、レバー20hは自重で図11(c)の実線の状態に復帰する。このとき、フレーム1が下方にスライドしてもステー15aがレバー20hによって規制され、フレーム1全体の下方へのスライド(落下)が防止される。
【0039】
なお、上述した実施形態は、足場ユニットに関するものであったが、足場ユニットではなく養生ユニットに対しても本発明は適用が可能である。この場合を図12及び図13に示す。この養生ユニットも上述した足場ユニットに準ずる構造を有しているため、同等の構成部分には同一の符号を付して説明することとする。図12及び図13に示されるように、この場合も、養生ユニットは、足場として機能するフレーム1と、このフレーム1を構造物に対して固定するためのブラケット2とからなる。
【0040】
図12には、構造物に取り付けられたときに外側に向く正面側から見たフレーム1が示されている。フレーム1の外側には、落下/転落防止用のネット10が張られている(ネット10は一部のみを示してある)。フレーム1は、縦方向のスチール製の縦材11と横材12とこれらの間に配された枠体13aとで構成されている。このフレーム1は、図中右側と左側とが中央側にスライドする構造を有しており、幅を狭くしてトラックなどに積載することが容易になる構造である。また、このフレーム1には、盛替え時に電気チェーンブロック3のフックを引っかけるアンカー部17も溶接固定されている。
【0041】
そして、このフレーム1においても、図13に示されるように、構造物側の縦材11にガイドレール15が全長にわたって固定されている。そして、このガイドレール15を介してブラケット2によって養生ユニット全体が構造物に対して固定されている。ここでは、構造物のベランダ排水溝を利用してブラケット2が取り付けられている。この養生ユニットの場合も、その使用方法は上述した足場ユニットと同様である。
【0042】
図14〜図17に参考例としての実施形態を示す。本実施形態の足場ユニットも上述した請求項1に記載の発明の実施形態である足場ユニットに準ずる構造を有しているため、同等の構成部分には同一の符号を付して説明することとする。本実施形態の足場ユニットもフレーム1とブラケット2とからなる。フレーム1は縦材11と横材とで構成されているが、構造物側の縦材は、図14〜図16に示されるようにI型鋼によって構成されており、ガイドレール15としても機能する。そして、ガイドレール15のウェブには、後述する固定ピン6を挿通させる複数の貫通孔(フレーム側貫通孔)15bが並べて形成されている。
【0043】
一方、本実施形態のブラケット2は、図15及び図16に示されるように、L字状部材20及び把持部材21を有している。L字状部材20と把持部材21とが、ブラケット2自体を構造物に固定するための取付部として機能する。L字状部材20は、金属製の角パイプを直角に接合させたもので、短尺部の外側には上述したフレーム1のガイドレール15をスライド可能にガイドする一対のガイドローラ20iが回転可能に対向して取り付けられている。一対のガイドローラ20iは、L字状部材20の短尺部に溶接接合された一対の板材20jに対して取り付けられており、図16に示されるように、ガイドレール15の一対のフランジ間に位置している。
【0044】
また、一対の板材20jには、大きさの異なる長方形状の貫通孔(ブラケット側貫通孔)20k,20lが並べて形成されている。貫通孔20k,20lの何れかとガイドレール15の貫通孔15bとが重なってできる孔に後述する図17に示す固定ピン6を挿通させることで、ブラケット2に対するフレーム1のスライドを規制し、両者を固定することができる。即ち、これらの貫通孔15b,20k,20l及び固定ピン6が、フレーム1−ブラケット2を固定する固定部として機能している。
【0045】
また、L字状部材20の長尺部側面には、把持部材21を固定するためのボルト孔20bが一定間隔毎に貫通形成されている。L字状部材20の長尺部上面には、ハンドル20mが取り付けられており、ブラケット2を構造物から取付/取外し作業時や取外し後の持ち運びを容易にしている。把持部材21は、上述した実施形態と同様にスライド可能にL字状部材20に挿入されており、その角形管状部にボルト孔21aが貫通形成されている。
【0046】
把持部材21は、このボルト孔21aとL字状部材20のボルト孔20bとにボルトが挿通されて共締めされることで、L字状部材20に対して固定される。また、把持部材21は、下方に向けて腕部が延ばされており、この腕部にストッパ21bが螺合されている。ここでは、ストッパ21bが横方向に二つ平行に配されている。ストッパ21bは上述した実施形態と同様であるため、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0047】
上述した固定ピン6は、図17に示されるように、長円形断面を有する金属棒で、その一方の端部近傍に抜け止め用の鍔6aが取り付けられている。また、この鍔6aの端部側には、チェーン6bが取り付けられており、他方の端部には孔6cが形成されている。固定ピン6を貫通孔20k,20lの何れかとガイドレール15の貫通孔15bとが重なってできる孔に挿通させた後に、チェーン6bの端部を孔6cに取り付けることで、固定ピン6の抜けと落下を防止することができる。
【0048】
本実施形態の足場ユニットの使用方法(盛替え方法)について簡単に説明する。まず、フレーム1−ブラケット2間の固定を解除(固定ピン6を除去)してもフレーム1が落下しないようにフレーム1を何らかの方法によって吊る。上述した実施形態と同様に、電気チェーンブロックやタワークレーンなどを用いる。電気チェーンブロックを用いる場合は、やはり上述した実施形態と同様な方法で電気チェーンブロックを吊す。図9に示されるブラケット4を利用しても良い。ここでは、電気チェーンブロックを使用する。
【0049】
電気チェーンブロックと足場ユニットとを接続したら、フレーム1を固定している全てのブラケット2から固定ピン6を抜き、フレーム1とブラケット2との間の固定を解除する。この状態で、電気チェーンブロックに電力を供給して駆動させ、フレーム1を上方(下方も可)にスライドさせる。このとき、フレーム1は、そのガイドレール15がブラケット2のガイドローラ20iによってガイドされているため、スムーズにスライドされる。
【0050】
また、ガイドレール15がブラケット2のガイドローラ20iによってガイドされているため、フレーム1が構造物から離れてしまうようなことがなく、風の影響を抑制して盛替え(フレーム1のスライド)を行うことができ、本実施形態でも工期短縮に寄与することが可能である。フレーム1を所定の位置までスライドさせたら、再度固定ピン6を取り付けてフレーム1−ブラケット2間を固定する。ガイドレール15には、複数の貫通孔15が形成されており、かつ、ブラケット2側にも二つの貫通孔20k,30lが形成されているので、固定ピン6は必ず挿入させることができる。また、階によって階高が異なるような場合は、ブラケット2の縦方向の取付間隔異なる場合もあり得るが、複数の貫通孔15が形成されているので、このような場合も容易に対応できる。
【0051】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した図4に示したブラケット2を有する実施形態においては、ブラケット2の固定部22は、回動されてフレーム1と干渉しない場所に待避される。しかし、固定部をスライド可能として、スライドさせてフレーム1と干渉しない場所に待避させてもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明の足場/養生ユニット及びその使用方法によれば、盛替えを容易にかつ効率よく行うことができる。また、常にガイドしながら盛替えを行えるので、風などの影響を受けにくく、工期短縮にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の足場ユニットの第一実施形態の正面図である。
【図2】 本発明の足場ユニットの第一実施形態の側面図である。
【図3】 本発明の足場ユニットの第一実施形態の平断面図である。
【図4】 本発明の足場ユニットの第一実施形態におけるブラケットの側面図である。
【図5】 (a)は図4のブラケットにおける固定部の平面図、(b)は図4のブラケットにおけるL字状部材の平面図、(c)はL字状部材の正面図である。
【図6】 (a)はアンカープレートの平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図7】 第一実施形態の足場ユニット盛替え時の側面図である。
【図8】 第一実施形態の足場ユニット盛替え時の平断面図である。
【図9】 第一実施形態の足場ユニット盛替え時に用いるブラケットの側面図である。
【図10】 第一実施形態の足場ユニット盛替え時の平断面図(フレーム最下部)である。
【図11】 ブラケットの変形例であり、(a)は平面図(固定部図示せず)、(b)は側面図、(c)は正面図(固定部・フレーム図示せず)である。
【図12】 第一実施形態の変形例(養生ユニットの場合)の正面図である。
【図13】 第一実施形態の変形例(養生ユニットの場合)の側面図である。
【図14】 参考例としての足場ユニットの正面図である。
【図15】 参考例としての足場ユニットの側面図である。
【図16】 参考例としてのブラケットの側面図である。
【図17】 参考例としてのブラケットの固定ピンの(a)平面図、(b)側面図である。
【符号の説明】
1…フレーム、2…ブラケット、3…電気チェーンブロック、5…ビーム、6…固定ピン、10…ネット、11…縦材、14…足場板、15…ガイドレール、15a…ステー、15b…フレーム側貫通孔、20…L字状部材、20a…ガイド部材、20i…ガイドローラ、20h…レバー、20k,20l…ブラケット側貫通孔、21…把持部材、21b…ストッパ、22…固定部、22a…クランプ、23…アンカープレート。
Claims (3)
- 構造物の壁部外側に配設される足場/養生ユニットにおいて、
前記構造物に固定されるブラケットと、該ブラケットに上下スライド可能に取り付けられるフレームとを備え、
前記フレームが縦材と、前記縦材に一定間隔毎に設けられたステーを介して全長にわたって固定されるガイドレールとを有し、
前記ブラケットが、前記構造物への取付部と、前記ガイドレールを上下スライド可能にガイドするガイド部と、前記ガイドレールを固定する固定部とを有し、
前記ガイド部には、前記ステーが通過する前記ガイド部の形成する隙間を塞いだり開放したりする落下防止機構が取り付けられ、前記落下防止機構は、前記隙間を塞ぐ位置より下方には回転しないようにロックがかかるが上方には回転可能であると共に、回転後に前記隙間を塞ぐ位置へ復帰するレバーを有し、
前記固定部が、前記ガイドレールの固定/非固定をクランプにより選択的に行えると共に、前記フレームの上下スライド時に前記ガイドレールと干渉しない位置に待避できるように移動可能に前記取付部に取り付けられていることを特徴とする足場/養生ユニット。 - 前記取付部が、L字状部材と、該L字状部材に対してスライド/固定可能な把持部材とからなり、前記L字状部材及び前記把持部材とで前記構造物を把持することで前記ブラケットを前記構造物に固定することを特徴とする請求項1に記載の足場/養生ユニット。
- 請求項1に記載の足場/養生ユニットを用いた足場/養生ユニットの使用方法であって、
前記取付部を用いて前記構造物に取り付けると共に前記ガイド部で前記ガイドレールを上下スライド可能にガイドさせて、前記足場/養生ユニットを前記構造物に取り付け、
前記ガイドレールの前記クランプによる固定を解除して前記固定部を前記ガイドレールと干渉しない位置に待避させ、
前記ガイドレールを前記ガイド部でガイドしつつ、前記ステーにより前記落下防止機構の前記レバーを押し上げて、前記フレームを上方にスライドさせ、
前記落下防止機構の前記レバーを前記ガイド部の前記隙間を塞ぐ位置に復帰させることでロックさせ、
前記固定部を元の位置に戻して該固定部の前記クランプによって前記ガイドレールを固定することを特徴とする足場/養生ユニットの使用方法。
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