JP4058251B2 - 走査型画像表示光学系、走査型画像表示装置および画像表示システム - Google Patents
走査型画像表示光学系、走査型画像表示装置および画像表示システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4058251B2 JP4058251B2 JP2001272509A JP2001272509A JP4058251B2 JP 4058251 B2 JP4058251 B2 JP 4058251B2 JP 2001272509 A JP2001272509 A JP 2001272509A JP 2001272509 A JP2001272509 A JP 2001272509A JP 4058251 B2 JP4058251 B2 JP 4058251B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- scanning
- image display
- optical system
- reflecting surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09G—ARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
- G09G3/00—Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
- G09G3/001—Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes using specific devices not provided for in groups G09G3/02 - G09G3/36, e.g. using an intermediate record carrier such as a film slide; Projection systems; Display of non-alphanumerical information, solely or in combination with alphanumerical information, e.g. digital display on projected diapositive as background
- G09G3/002—Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes using specific devices not provided for in groups G09G3/02 - G09G3/36, e.g. using an intermediate record carrier such as a film slide; Projection systems; Display of non-alphanumerical information, solely or in combination with alphanumerical information, e.g. digital display on projected diapositive as background to project the image of a two-dimensional display, such as an array of light emitting or modulating elements or a CRT
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/01—Head-up displays
- G02B27/017—Head mounted
- G02B27/0172—Head mounted characterised by optical features
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/08—Mirrors
- G02B5/09—Multifaceted or polygonal mirrors, e.g. polygonal scanning mirrors; Fresnel mirrors
-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09G—ARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
- G09G3/00—Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
- G09G3/02—Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes by tracing or scanning a light beam on a screen
- G09G3/025—Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes by tracing or scanning a light beam on a screen with scanning or deflecting the beams in two directions or dimensions
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/01—Head-up displays
- G02B27/0101—Head-up displays characterised by optical features
- G02B2027/0123—Head-up displays characterised by optical features comprising devices increasing the field of view
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/01—Head-up displays
- G02B27/0101—Head-up displays characterised by optical features
- G02B2027/014—Head-up displays characterised by optical features comprising information/image processing systems
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N5/00—Details of television systems
- H04N5/74—Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor
- H04N5/7475—Constructional details of television projection apparatus
- H04N5/7491—Constructional details of television projection apparatus of head mounted projectors
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N9/00—Details of colour television systems
- H04N9/12—Picture reproducers
- H04N9/31—Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
- H04N9/3102—Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光を走査して2次元画像を形成する光走査手段を有した走査型画像表示光学系および走査型画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の半導体技術の高性能化に伴い、データ通信環境も高度化し、携帯可能な情報端末は急速に発展してきている。こうした中で、情報端末のより高度な情報の表示が望まれ、携帯端末の表示解像度の向上が望まれており、頭部装着型ディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)が注目をあつめるようになってきている。
【0003】
現状のHMDは、画像表示素子として透過型の液晶表示素子を用い、液晶表示素子に表示された画像を接眼光学系により虚像として観察者が観察する構成のものが多い。
【0004】
透過型の液晶表示素子は、蛍光管などの背面照明光学系により照明されているが、液晶表示素子の透過率が数%程度であり、光の利用効率が非常に低いものである。このため、消費電力が大きく携帯情報端末の表示機器としては、光の利用効率を上げなければならないという課題がある。
【0005】
一方、液晶表示素子などの2次元画像表示素子を用いない表示装置に関する技術が、米国特許5,467,104号や特開2000−111829号公報などにて開示・提案されている。米国特許5,467,104号は、RGBの光を水平方向と垂直方向に走査し、光学系を介して網膜上に直接画像を形成する技術を示している。
【0006】
また、特開2000−111829号公報には、ビーム発生手段からのビームを2次元走査し、装着者(観察者)の目の前に集積型反射部材を介して眼球内に導く走査型画像表示装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記米国特許5,467,104号にて開示の走査型画像表示装置では、非常に高速に光を走査することが要求されるため、光を走査するミラー等の走査部に非常に小型のデバイスが使われている。したがって、走査される光ビームがきわめて細いものとなり、観察者の瞳位置での光ビームが非常に径の小さなものとなるという問題がある。
【0008】
こうした小さな射出瞳径を拡大する方法として、米国特許5701,132号および米国特許5,757,544号に開示された技術がある。米国特許5,701,132号では、走査されたビームが形成する曲率を有した中間像をレンズアレイや拡散板等の拡大手段を透過させることにより、拡大手段を透過した後の光束の広がり角を拡大するようにしている。
【0009】
また、米国特許5,757,544号では、走査型の画像表示装置ではないものの、平行光により照明されるLCDなどの画像表示素子に入射した後の光を拡散板を透過させることで、同様に射出瞳を拡大するようにしている。
【0010】
しかしながら、これら米国特許に開示の構成では、透過型の射出瞳拡大手段を用いるため、光路が長くなり、装置が大型化してしまうという問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本願第1の発明の走査型画像表示光学系では、拡散作用を有する反射面と、光を走査して上記反射面上に2次元画像を形成する光走査手段と、この反射面上に形成された2次元画像からの光を観察者に導く接眼光学系とを設け、光走査手段から上記反射面に入射する光が、反射面の近傍で集光すると共に、光走査手段から上記反射面に入射した光の主たる反射方向が、入射位置によらず接眼光学系に向かう方向となるように、反射面の法線の向きをこの反射面上での位置によって異ならせている。
【0012】
これにより、走査型の画像表示光学系でありながら、反射面によって光路を折り畳むことが可能となり、光学系全体を小型にすることが可能となる。しかも、光走査手段から反射面への入射位置によらず光の主たる反射方向が接眼光学系に向かう方向となるので、光の利用効率を高めることができ、明るい画像の観察が可能となる。
【0013】
また、上記反射面に拡散作用を持たせることで、接眼光学系の射出瞳径を拡大することができる。
【0014】
なお、微小なフレネルレンズ等の集積形反射板を用いる構成として、特開平2000−111829号公報にて提案のものがあるが、この集積型反射板は、走査された光を目に導くための光学系として作用しているものであり、機能として異なるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態であるヘッドマウンテッドディスプレイ(走査型画像表示装置)に用いられる走査型画像表示光学系の断面図を示している。光源101は、光源制御回路109に接続され、表示する画像の映像信号に合わせて射出する光線を変調するように構成されている。
【0016】
なお、光源制御回路109には、パーソナルコンピュータやビデオ、DVDプレーヤー等の画像供給装置400からの映像信号が入力されるようになっており、ヘッドマウンテッドディスプレイと画像供給装置400とにより画像表示システムが構成される。光源制御回路109は画像供給装置400からの映像信号に応じて光源101を駆動し、変調された光線を光源101から射出させる。すなわち、本実施形態では、光源101から射出される光を直接変調している。
【0017】
光源101からの光線は、第1の光学系102を介して光走査ユニット103に入射する。光走査ユニット103は、走査制御回路110に接続されており、光源101と同期して制御される。この光走査ユニット103は、入射した光線を2次元方向に偏向可能なものである。ここで、図1中、111a,111b,111cは光走査ユニット103により走査された光線の例を示している。
【0018】
光走査ユニット103により走査された光線は、第2の光学系104を介して反射部材105上のそれぞれの到達点で集光するように構成されている。光源101からの変調された光を走査することにより、反射部材105の反射面上に2次元の画像が形成される。
【0019】
反射部材105は、スクリーン等から構成され、その反射面に入射した光線111a,111b,111cを入射位置によらず111a’,111b’,111c’の方向、すなわち接眼光学系107に向かう方向に反射する。
【0020】
反射光線111a’,111b’,111c’は接眼光学系107を介して観察者の眼108の瞳113に入射する。
【0021】
観察者の瞳113に入射した光線は、眼108の網膜114上に反射部材105上の集光点112a,112b,112cに対応した像115a,115b,115cを形成する。この結果、観察者は、反射部材105上に形成された2次元の走査画像を接眼光学系107を介して観察することができる。
【0022】
図2には、光走査ユニット103により反射部材105上に2次元画像を形成する際の走査例を示したものである。この図において、光線111dは、光走査ユニット103に走査され、さらに第2の光学系104を射出した後に反射部材105上に集光する光線を表し、点112dはその集光点を示している。
【0023】
光走査ユニット103(図2では不図示)は、第1の方向とこれに直交する第2の方向に走査駆動可能であり、反射部材105上の集光点112dは上記第1の方向に対応した方向116xと第2の方向に対応した方向116yとに走査される。
【0024】
本実施形態では、図1に示したように、光走査ユニット103は反射部材105に対して斜めの方向から光を走査する構成としている。図3には、反射部材105の偏向特性を示す。なお、図3では、反射部材105のある断面での特性を示している。
【0025】
光線118a,118b,118cはそれぞれ、光走査ユニット103によって走査されたある時間における走査主光線を示している。なお、主光線118a,118b,118cは見かけ上の走査点117から射出したものとする。
【0026】
各主光線118a,118b,118cは、反射部材105の近傍で集光点119a,119b,119cを形成し、反射部材105により反射されて反射光線118a’,118b’,118c’となるように偏向される。
【0027】
反射部材105の反射面における各点は、反射部材105で反射した反射光線118a’,118b’,118c’が互いに略平行となり、接眼光学系107に入射するように光を偏向する作用を有する。具体的には、反射面における各点の法線の向きが互いに異なるようになっている。
【0028】
図4には、このような偏向作用をもたらすための具体的な構成例を示したものである。この図において、反射部材105上には、反射型のフレネルレンズのような微小反射板105pが多数形成されている。これら微小反射板105pの反射面の法線(一点鎖線で示す)の向きが反射部材105上での微小反射板105pの位置によって異なっている。
【0029】
この構成により、反射部材105上の各点において、入射した光線の大部分を所望の方向、すなわち接眼光学系107に入射する方向に偏向することができる。
【0030】
反射光線118a’,118b’,118c’は、接眼光学系107に対しては各像点を形成する主光線となっている。実際には、図4に示したように、光線118bのまわりにマージナル光線118M,118M’が存在しているが、本実施形態では、第1および第2の光学系102,104によって、図4に示したように、主光線118bおよびマージナル光線118M,118M’が反射部材105の近傍で集光するように構成されている。
【0031】
そして、反射部材105で反射した主光線118bは118b’のように反射する。さらにそのマージナル光線118M,118M’はそれぞれ、118R,118R’のように反射する。
【0032】
図5は、微小反射板105p上の表面の特性を説明した図である。本実施形態では、微小反射板105の表面に拡散作用を及ぼす構造を持たせている。このため、微小反射板105pに入射した光線は、前述したように接眼光学系107に向かって反射するとともに接眼光学系107から外れない程度に拡散して広がる。したがって、接眼光学系107を介して射出瞳を大きくすることができる。
【0033】
なお、反射部材105上の拡散作用を発現するものとしては、微細な凹凸形状を有する拡散構造や回折格子構造などで実現できる。反射部材105に拡散作用を与えても、反射部材105の近傍で走査される光線が集光するため、解像力の劣化は起きない。
【0034】
以上のような構成により、走査型でありながら、反射部材105によって光路を折り畳むことにより、小型で、しかも瞳を拡大可能な、さらには高い解像力を有した画像表示光学系を実現することができる。
【0035】
なお、本実施形態においては、微小反射構造を有する反射部材105として反射型のフレネルレンズを用いた場合について説明したが、本発明で用いられる反射部材はこれに限定されるものではない。
【0036】
また、本実施形態においては、光走査ユニット103による2次元走査方式を図2に示したような、いわゆるラスタースキャンとした場合について説明したが、本発明で用いられる光走査手段はこれに限定されるものではなく、光走査手段により形成される2次元画像が反射部材によって接眼光学系に導かれる構成であればよい。
【0037】
光走査手段としては、従来例として示したものと同様の構成のものや、ポリゴンミラー、ガルバノミラーなどを使用することができる。
【0038】
さらに、本実施形態においては、光源が1つである場合について説明したが、複数の光源としてもよく、さらに、赤、青、緑のような複数色の光源を用いて色合成をしてカラー画像の表示を行えるようにしてもよい。
【0039】
(第2実施形態)
図6には、本発明の第2実施形態であるヘッドマウンテッドディスプレイ(走査型画像表示装置)に用いられる走査型画像表示光学系の断面図を示している。
【0040】
第1実施形態では、反射部材105が平面である(平面の表面に法線の向きが異なる多数の微小反射板を設けた)場合について説明したが、本実施形態では、反射部材が曲率を有している。また、本実施形態では、光源が複数設けられている。なお、基本的な構成は、第1実施形態と同様であり、光走査ユニットにより集光点を走査することで、反射部材上に2次元画像を形成し、その画像を接眼光学系を介して観察者が観察するものである。
【0041】
図6において、光源201は、複数色の光源201a,201b,201cにより構成されており、それぞれ光源制御回路209に接続されて表示する画像の映像信号に合わせて射出光を変調するように構成されている。複数の光源201a,201b,201cはそれぞれ赤、青、緑の半導体光源である。
【0042】
なお、光源制御回路209には、パーソナルコンピュータやビデオ、DVDプレーヤー等の画像供給装置400からの映像信号が入力され、光源制御回路209はこの映像信号に応じて光源201を駆動し、変調された光線を光源201から射出させる。すなわち、本実施形態では、光源201から射出される光を直接変調している。
【0043】
光源201からの各色光線は、ダイクロイックプリズム等の色合成素子220によって1つの光線に合成される。色合成された光線は、第1の光学系202を介して光走査ユニット203に入射する。
【0044】
光走査ユニット203は、走査制御回路210に接続されており、光源201と同期して制御される。光走査ユニット203は、2次元方向に入射光を偏向可能なものである。
【0045】
図中、211a,211b,211cは光走査ユニット203により走査された光線の例を示しており、第2の光学系204を介して反射部材205上のそれぞれの到達点212a,212b,212cで集光する。光源201からの変調された各色光線を色合成し、走査することにより、反射部材205上にフルカラーの2次元画像が形成される。
【0046】
反射部材205は、その反射面によって入射光線211a,211b,211cをその入射位置にかかわらず211a’,211b’,211c’の方向に反射する。反射光線211a’,211b’,211c’は、接眼光学系207を介して観察者の眼208の瞳213に入射する。観察者の眼208の網膜214上に反射部材205上の集光点212a,212b,212cに対応した像215a,215b,215cを形成する。この結果、観察者は、反射部材205上に形成された2次元の走査画像を接眼光学系207を介して観察することができる。
【0047】
本実施形態では、図6に示したように、光走査ユニット203により反射部材205に対して斜めの方向から光束の走査を行う。さらに、表面(反射面)に画像が形成される反射部材205は曲率を有する。
【0048】
図7に反射部材205の偏向特性をある断面で示している。光線218a,218b,218cはそれぞれ、光走査ユニット203によって走査されたある時間における走査主光線を示している。なお、主光線218a,218b,218cは見かけ上の走査点217から射出したものとする。
【0049】
各主光線218a,218b,218cは、反射部材205の近傍で集光点219a,219b,219cを形成し、反射部材205により反射されて反射光線218a’,218b’,218c’となるように偏向される。
【0050】
反射部材205の反射面における各点は、反射部材205で反射した反射光線218a’,218b’,218c’が互いに略平行となり、接眼光学系107に入射するように光を偏向する作用を有する。具体的には、反射面における各点の法線(一点鎖線で示す)の向きが互いに異なるようにその曲率が設定されている。
【0051】
さらに、図8に示すように、第1実施形態と同様に、反射部材205の反射面に拡散作用を持たせることにより、接眼光学系207により形成される射出瞳径が拡大される。
【0052】
反射部材205上の拡散作用を発現するものとしては、微細な凹凸形状を有する拡散構造や回折格子構造などで実現できる。反射部材205に拡散作用を与えても、反射部材205の近傍で走査される光線が集光するため、解像力の劣化は起きない。
【0053】
以上のような構成により、走査型でありながら、反射部材205によって光路を折り畳むことにより、小型で、しかも瞳を拡大可能な、さらには高い解像力を有した画像表示光学系を実現することができる。
【0054】
なお、本実施形態においては、反射部材205に曲率を持たせ、光走査ユニット203からの入射光線の偏向(反射)方向を接眼光学系207に向かう方向に制御する場合について説明したが、第1実施形態と同様に反射部材上に多数の微小反射板を形成してもよい。また、微小反射板と同様の偏向特性を有するもの、例えば反射型のホログラムなどを用いてもよい。
【0055】
また、光走査手段としては、従来例として示したものと同様の構成のものや、ポリゴンミラー、ガルバノミラーなどを使用することができる。
【0056】
(第3実施形態)
図9には、本発明の第3実施形態であるヘッドマウンテッドディスプレイ(走査型画像表示装置)に用いられる走査型画像表示光学系の断面図を示している。
【0057】
本実施形態は、第1実施形態に用いられた共軸系の接眼光学系に代えて、偏心光学系を採用した自由曲面プリズムなどと称される接眼光学系を採用したものである。この自由曲面等の技術に関しては、特開平10−221638号公報等に説明されている。
【0058】
基本的な構成は、第1実施形態と同様であり、光走査ユニットにより集光点を走査することで、反射部材上に画像を形成し、その画像を接眼光学系を介して観察者が観察するものである。
【0059】
図9において、光源301は、光源制御回路309に接続され、表示する画像の映像信号に合わせて射出する光線を変調する。光源301から射出した光線は、第1の光学系302を介して光走査ユニット303に入射する。
【0060】
なお、光源制御回路309には、パーソナルコンピュータやビデオ、DVDプレーヤー等の画像供給装置400からの映像信号が入力され、光源制御回路309はこの映像信号に応じて光源301を駆動し、変調された光線を光源301から射出させる。すなわち、本実施形態では、光源301から射出される光を直接変調している。
【0061】
光走査ユニット303は、走査制御回路310に接続されており、光源301と同期して制御される。光走査ユニット303は、2次元方向に入射光を偏向可能なものである。
【0062】
図中、311a,311b,311cは光走査ユニット303により走査された光線の例を示しており、第2の光学系304を介して反射部材305上のそれぞれの到達点312a,312b,312cで集光する。
【0063】
光源301から変調された光線を射出させることにより、第1実施形態の反射部材105と同様に構成された反射部材305の表面(多数の微小反射板上)に2次元画像が形成される。
【0064】
反射部材305は、入射光線311a,311b,311cを311a’,311b’,311c’の方向に反射する。反射した光線は、接眼光学系307を介して観察者の眼308の瞳313に入射する。瞳313に入射した光線は、眼308の網膜314上に反射部材305上の集光点312a,312b,312cに対応した像315a,315b,315cを形成する。この結果、観察者は、反射部材305上に形成された2次元の走査画像を接眼光学系307を介して観察することができる。
【0065】
本実施形態では、図9に示したように、光走査ユニット303により反射部材305に対して斜めの方向から光束の走査を行う。
【0066】
反射部材305は、反射した光線311a’,311b’,311c’が、接眼光学系307に対して適切に入射するように各微小反射板の法線の向きが設定されている。つまり、微小反射板の反射面の法線の向きが反射部材305上での微小反射板の位置に応じて異なっている。
【0067】
さらに、反射部材305の反射面(微小反射板の反射面)は、第1実施形態と同様に、接眼光学系307の射出瞳が拡大できるように拡散作用を有する。反射部材305に拡散作用を与えても、反射部材305の近傍で走査される光線が集光するため、解像力の劣化は起きない。
【0068】
ここで、接眼光学系307について簡単に説明する。接眼光学系は、第1から第3の面307a〜307cの3つの自由曲面又は対称面が1つ以下である回転非対称面からなるプリズム体である。
【0069】
反射部材305で反射した光線311a’を例にとると、この反射光線311a’は、第1の面307aからプリズム体に入射する。さらに、プリズム体の中を進行して第2の面307bでほぼ全反射し、第3の面307cに向かう。そして、第3の面307cでほぼ全反射して再び第2の面307bに向かい、今度は第2の面307bを透過して、プリズム体から射出する。
【0070】
観察者は、この射出した光線が瞳313に導かれることにより、反射部材305上に形成された2次元画像を観察することができる。本実施形態のように、接眼光学系307を構成する光学面である第1〜第3の面307a〜307cを自由曲面(回転非対称面)で構成することにより、偏心収差等を補正して観察者に良好な画像を観察させることができる。
【0071】
以上のような構成により、走査型でありながら、反射部材305によって光路を折り畳むことにより、小型で、しかも瞳を拡大可能な、さらには高い解像力を有した画像表示光学系を実現することができる。
【0072】
なお、本実施形態においては、微小反射構造を有する反射部材305を用いた場合について説明したが、反射型のホログラムなどを用いてもよい。
【0073】
また、光走査手段としては、従来例として示したものと同様の構成のものや、ポリゴンミラー、ガルバノミラーなどを使用することができる。
【0074】
さらに、本実施形態においては、光源が1つである場合について説明したが、複数の光源としてもよく、さらに、赤、青、緑のような複数色の光源を用いて色合成をしてカラー画像の表示を行えるようにしてもよい。
【0075】
また、上記第1〜第3実施形態では、光源からの射出光を直接変調するように構成した場合について説明したが、光源からの光束を光路中に配置された光変調器(例えば、液晶パネル等の画像表示素子)で変調してもよい。
【0076】
また、上記第1〜第3実施形態では、光走査ユニットと反射部材の間に第2の光学系を挿入した場合について説明したが、第1の光学系に反射部材上に集光する働きを持たせるようにしてもよい。この場合、第2の光学系による光学的な補正や光源等の制御により、反射部材上に形成される2次元走査画像の歪み等を補正すると、接眼光学系として従来の液晶パネルなどの光変調器上の虚像を拡大するための光学系をそのまま使うことができる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光走査手段により光を走査して反射面上に2次元画像を形成し、この反射面上に形成された2次元画像を接眼光学系を通して観察させるようにしているので、走査型でありながら、反射面によって光路を折り畳むことにより、光学系全体を小型にすることができる。しかも、光走査手段から反射面への入射位置によらず光の主たる反射方向が接眼光学系に向かう方向となるので、光の利用効率が高く、明るい画像の観察が可能となる。
【0078】
さらに、反射面に拡散作用を持たせることで、観察光学系の射出瞳径を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるHMDの走査型画像表示光学系の構成を示す図。
【図2】上記走査型画像表示光学系における走査画像を説明するための図。
【図3】上記走査型画像表示光学系における反射部材の偏向特性を示す図。
【図4】上記反射部材の偏向特性を示す図。
【図5】上記反射部材の拡散特性を示す図。
【図6】本発明の第2実施形態であるHMDの走査型画像表示光学系の構成を示す図。
【図7】上記第2実施形態における走査型画像表示光学系の反射部材の偏向特性を示す図。
【図8】上記第2実施形態における反射部材の拡散特性を示す図。
【図9】本発明の第3実施形態であるHMDの走査型画像表示光学系の構成を示す図。
【符号の説明】
101,201,301 光源
102,202,302 第1の光学系
103,203,303 光走査ユニット
104,204,304 第2の光学系
105,205,305 反射部材
107,207,307 接眼光学系
108,208,308 観察者の眼
109,209,309 光源制御回路
110,210,310 走査制御回路
111a〜111c,111d,211a〜211c,311a〜311c
光線(主光線)
112d,119a〜119c,212a〜212c,312a〜312c
集光点(走査点)
113,213,313 瞳
114,214,314 網膜
Claims (5)
- 拡散作用を有する反射面と、光を走査して前記反射面上に2次元画像を形成する光走査手段と、この反射面上に形成された2次元画像からの光を観察者に導く接眼光学系とを有し、
前記光走査手段から前記反射面に入射する光が、前記反射面の近傍で集光すると共に、前記光走査手段から前記反射面に入射した光の主たる反射方向が、入射位置によらず前記接眼光学系に向かう方向となるように、前記反射面の法線の向きがこの反射面上での位置によって異なることを特徴とする走査型画像表示光学系。 - 画像信号に応じて変調した光を射出し、この射出した光を前記光走査手段に入射させる光源を有することを特徴とする請求項1に記載の走査型画像表示光学系。
- 前記反射面が微小構造を有し、各微小構造の法線の方向が各微小構造の前記反射面上での位置によって異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型画像表示光学系。
- 請求項1から3のいずれかに記載の走査型画像表示光学系を有することを特徴とする走査型画像表示装置。
- 請求項4に記載の走査型画像表示装置と、この走査型画像表示装置に画像信号を供給する画像供給装置を有することを特徴とする画像表示システム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272509A JP4058251B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 走査型画像表示光学系、走査型画像表示装置および画像表示システム |
US10/236,444 US6822773B2 (en) | 2001-09-07 | 2002-09-05 | Scanning type image display optical system, scanning type image display apparatus, and image display system |
US10/963,486 US7190497B2 (en) | 2001-09-07 | 2004-10-12 | Scanning type image display optical system, scanning type image display apparatus, and image display system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272509A JP4058251B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 走査型画像表示光学系、走査型画像表示装置および画像表示システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003084227A JP2003084227A (ja) | 2003-03-19 |
JP4058251B2 true JP4058251B2 (ja) | 2008-03-05 |
Family
ID=19097870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001272509A Expired - Fee Related JP4058251B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 走査型画像表示光学系、走査型画像表示装置および画像表示システム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6822773B2 (ja) |
JP (1) | JP4058251B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004045496A (ja) * | 2002-07-09 | 2004-02-12 | Olympus Corp | 2次元光走査装置及び映像表示装置 |
JP4298455B2 (ja) | 2003-09-30 | 2009-07-22 | キヤノン株式会社 | 走査型画像表示装置 |
JP4827654B2 (ja) * | 2006-08-11 | 2011-11-30 | キヤノン株式会社 | 走査型画像表示装置 |
US9465218B2 (en) | 2009-02-25 | 2016-10-11 | Carl Zeiss Ag | Display device comprising multifunction glass, production method and optical element having a Fresnel structure |
DE102009010538B4 (de) * | 2009-02-25 | 2022-02-03 | tooz technologies GmbH | Multifunktionsglas mit einer optisch wirksamen Fläche, die zumindest teilweise eine Fresnel-Struktur mit mehreren Fresnel-Segmenten aufweist, sowie Verfahren zur Herstellung eines solchen optischen Multifunktionsglases |
JP2011043599A (ja) * | 2009-08-20 | 2011-03-03 | Olympus Corp | 視覚表示装置 |
DE102009045128B4 (de) * | 2009-09-29 | 2017-02-16 | Carl Zeiss Ag | Anzeigevorrichtung |
JP5408057B2 (ja) * | 2010-06-30 | 2014-02-05 | コニカミノルタ株式会社 | 映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ |
JP6379818B2 (ja) * | 2014-07-31 | 2018-08-29 | 大日本印刷株式会社 | 表示装置 |
JP2016045231A (ja) * | 2014-08-20 | 2016-04-04 | パイオニア株式会社 | 画像表示装置 |
US10663731B2 (en) | 2016-11-16 | 2020-05-26 | Google Llc | Freeform projected display |
JP7551485B2 (ja) | 2020-12-15 | 2024-09-17 | 東芝テック株式会社 | レンズミラーアレイ、及びこのレンズミラーアレイを用いた画像形成装置 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5467544A (en) | 1992-09-18 | 1995-11-21 | Treuberg; Heinz D. | Electric sign advertising element |
US5757544A (en) | 1993-03-09 | 1998-05-26 | Olympus Optical Co., Ltd. | Image display apparatus |
GB9310077D0 (en) | 1993-05-17 | 1993-06-30 | Freeman Robin J | Optical instrument |
US5701132A (en) | 1996-03-29 | 1997-12-23 | University Of Washington | Virtual retinal display with expanded exit pupil |
JP3865906B2 (ja) * | 1997-06-27 | 2007-01-10 | オリンパス株式会社 | 画像表示装置 |
JP2000111829A (ja) | 1998-10-08 | 2000-04-21 | Olympus Optical Co Ltd | 映像表示装置 |
US6281862B1 (en) * | 1998-11-09 | 2001-08-28 | University Of Washington | Scanned beam display with adjustable accommodation |
JP2001027738A (ja) | 1999-07-14 | 2001-01-30 | Minolta Co Ltd | 映像表示装置 |
-
2001
- 2001-09-07 JP JP2001272509A patent/JP4058251B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2002
- 2002-09-05 US US10/236,444 patent/US6822773B2/en not_active Expired - Fee Related
-
2004
- 2004-10-12 US US10/963,486 patent/US7190497B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6822773B2 (en) | 2004-11-23 |
JP2003084227A (ja) | 2003-03-19 |
US20050041275A1 (en) | 2005-02-24 |
US7190497B2 (en) | 2007-03-13 |
US20030063356A1 (en) | 2003-04-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7564630B2 (en) | Scanning image display apparatus | |
JP4035476B2 (ja) | 走査光学系、走査型画像表示装置および画像表示システム | |
KR100709637B1 (ko) | 화상표시장치 | |
JP5226528B2 (ja) | 像誘導基板を有するディスプレイ | |
JP3206920B2 (ja) | コンパクトな電子ディスプレイシステム | |
US7959305B2 (en) | Light recycling in a micromirror-based projection display system | |
US6814442B2 (en) | Image display apparatus and optical system | |
JP4058251B2 (ja) | 走査型画像表示光学系、走査型画像表示装置および画像表示システム | |
JP4819354B2 (ja) | 画像表示装置 | |
JP3461297B2 (ja) | 画像観察装置 | |
JP4738798B2 (ja) | 画像観察装置 | |
JP4371705B2 (ja) | 走査型画像表示装置 | |
JP2009288520A (ja) | 光走査型プロジェクタ | |
CN109564380A (zh) | 投影型显示装置 | |
JP2003029197A (ja) | 走査型画像観察装置 | |
JP2021152565A (ja) | 表示装置及び光学素子 | |
CN221595500U (zh) | 用于投影图像的图像投影仪 | |
US11902714B1 (en) | Image projector with laser scanning over spatial light modulator | |
JP4630892B2 (ja) | 走査光学系、走査型画像表示装置および画像表示システム | |
JP4817637B2 (ja) | 画像表示装置及びそれを有する撮像装置 | |
JP2002196260A (ja) | 観察光学系および光学機器 | |
TW202144827A (zh) | 包括具有二維擴展的光導光學元件的光學系統 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050107 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060424 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060613 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060824 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071217 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |