JP4055685B2 - 車体前部ユニットの搭載システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えばラジエータコアサポートに各種部品を組み付けて車体前部ユニットを完成し、この完成した車体前部ユニットを車体前部に搭載する車体前部ユニットの搭載システムに関する。
従来より、種々の車体前部ユニットの搭載システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された搭載システムは、車体前部ユニットの組立を行うサブラインを有し、このサブラインをその組立完了位置以降の位置で車体の組立を行うメインラインに近接するよう配置している。サブラインは、搬送経路に沿って移動できる作業テーブルを有し、この作業テーブル上には組立治具を着脱できるようになっている。そして、作業テーブル上の組み付け治具を使用してサブライン上の各作業ステージで作業者や組み付けロボットが車体前部ユニットの組立作業を行う。組立完了した車体前部ユニットはサブライン上の最終作業ステージで組み付け治具を介して搭載ロボットが受け取り、受け取った車体前部ユニットを搭載ロボットがメインラインの車体の車体前部の待機位置まで搬送し、搭載される。
特開平7−69244号公報(図1、図6)
しかしながら、前記従来例の車体前部ユニットの搭載システムでは、サブライン上で完成した車体前部ユニットを搭載ロボットを介してメインライン上の車体前部の位置まで搬送する必要があるため、搭載ロボットと組み付け治具との受け渡し作業や、搭載後の組み付け治具の取外し作業等が必要であり、搭載作業が面倒であるという問題がある。
又、搭載ロボットを使用し、搭載ロボットのコストが発生するため、搭載システムがコスト高になるという問題がある。
そこで、本発明は、車体前部ユニットの搭載作業が簡単で、且つ、安価なコストである車体前部ユニットの搭載システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、車体前部ユニットのベース部材を搬送し、且つ、前記ベース部材の把持高さを変更できる搬送機をサブラインに沿って搬送させ、前記サブラインに沿う搬送過程で前記ベース部材に各種部品を組み付けて前記車体前部ユニットを完成させると共に、前記サブラインを、前記車体前部ユニットの組立完了位置以降の位置で、車体の組み立てを行うメインラインに合流させ、この合流位置では前記車体前部ユニットをダイレクトで前記車体の車体前部に供給及び搭載するよう構成し、前記搬送機の下方に上下移動可能に設けられた吊り上げ枠体と、前記吊り上げ枠体に支持され、且つ、互いの間隔を調整できる一対のハンド治具とを有し、前記一対のハンド治具を介して前記ベース部材を支持すると共に、前記ハンド治具は、治具本体と、前記治具本体に支持され、互いの上下方向の間隔を可変するように上下に移動自在で、且つ、前記ベース部材の取付フランジ部を上下から挟持する一対の挟持部と、前記一対の挟持部の変移に連動し、前記一対の挟持部の間隔を可変できると共に、補助吊り上げ用貫通孔を有する操作部と、前記一対の挟持部の間隔を狭める方向に付勢する付勢手段と、前記治具本体に設けられ、前記吊り上げ枠体に掛止される吊り上げ用掛止部とを備え、前記操作部の補助吊り上げ用貫通孔と治具本体の吊り上げ用掛止部との双方に吊り上げ枠体を挿通させて一対のハンド治具を吊り上げ枠体に支持し、前記吊り上げ枠体を上昇させて操作部を上方に押し上げることにより、前記一対の挟持部でベース部材の取付フランジ部を上下から挟持するように構成した車体前部ユニットの搭載システムである。
本発明によれば、サブライン上で完成した車体前部ユニットを搭載ロボットを介することなくダイレクトにメインライン上の車体前部の位置に供給し、搭載できるため、従来例のように搭載ロボットと組み付け治具との受け渡し作業や、搭載後の組み付け治具の取外し作業等が必要なく、搭載作業が簡単にできる。
又、搭載ロボットを使用せず、搭載ロボットのコストが発生しないと共に、メインラインとサブラインを一部合流するように作成すること、及び、搬送機をベース部材の高さ調整可能に作成することにはさほどコストが発生しないため、搭載システムがコスト安にできる。
更に、サブライン上のベース部材を所望の高さにできるため、車種毎に車体前部の高さが異なる場合にも搭載可能であり、又、サブライン上の組み付け作業を作業者の最も作業し易い高さにでき、作業性が向上する。このように作業性が良いため、従来例のように組み付け治具を使用することなく車体前部ユニットの組立ができる。
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図6は一実施形態を示し、図1は車体前部ユニット30の搭載システムを説明する概略図、図2(a)は懸架搬送機21の斜視図、図2(b)は吊り上げ枠体24及び一対のハンド治具1A,1Aの斜視図、図3はハンド治具1Aの斜視図、図4は図3のA−A線断面図、図5(a)は操作部6を下方に押圧して一対の挟持部3,4の間隔を広げた状態を示す断面図、図5(b)は一対の挟持部3,4間に取付フランジ部32を挿入し、操作部6の押圧を解除した状態を示す断面図、図5(c)は吊り上げ枠体24を介してハンド治具1A,1Aを上方に持ち上げた初期状態を示す断面図、図6は、サブラインSL上での各組付け作業やメインラインMLに合流した位置での搭載作業を示す概念図である。
図1に示すように、車体前部ユニット30の搭載システムは、車体前部ユニット30のベース部材であるラジエータコアサポート31を搬送し、ラジエータコアサポート31に各種部品を組み付けて車体前部ユニット30を完成させるサブラインSLを有し、このサブラインSLはエンドレスの経路に形成してある。サブラインSLは、車体前部ユニット30の組立完了位置以降の位置で、車体35の組み付けを行うメインラインMLに合流している。
メインラインML及びサブラインSLには、その途中位置に組立ステージMS1〜MS5,SS1〜SS4が設けられ、各組立ステージMS1〜MS5,SS1〜SS4で作業者や組立ロボットによる組立作業が行われる。そして、サブラインSLが合流されたメインラインMLの組立ステージMS2では車体前部ユニット30をダイレクトで車体35の車体前部35aに供給でき、且つ、搭載できるように構成してある。
次に、サブラインSLの構成を詳しく説明する。図2(a)に示すように、サブラインSLには、サブラインSLの搬送経路に沿って天井側に走行レール20を配置してある。この走行レール20には搬送機である懸架搬送機21が懸架され、この懸架搬送機21は走行モータM1の動力によって走行レール20に沿って走行する。走行モータ20は、制御部(図示せず)により制御され、光学式エンコーダ(図示せず)のパルスカウントにより各組立ステージSS1〜SS4の位置に懸架搬送機21を自動停止するようになっている。又、懸架搬送機21は、下方に垂らした4本の垂下ベルト23を有し、各垂下ベルト23は昇降モータM2の駆動力によってその長さを別個独立に可変できるようになっている。昇降モータM2も走行モータM1と同様に、制御部(図示せず)により制御され、各組立ステージSS1〜SS4の位置で所望の長さに垂下ベルト23を調整してラジエータコアサポート31を所望の高さに可変するようになっている。懸架搬送機21の下方には4本の垂下ベルト23を介して吊り上げ枠体24を固定してある。
図2(b)に示すように、吊り上げ枠体24は、車幅方向Tに間隔を置いて配置された左右一対の水平支持ロッド25と、この一対の水平支持ロッド25に両端が支持された1本のメンバー26とからなる。各水平支持ロッド25には、車体前後方向Sに沿って位置決め溝付きの長孔27がそれぞれ形成され、この長孔27にメンバー26の両端の掛止ピン28を係止してある。そして、メンバー26の掛止ピン28の長孔27内での位置を可変することによってメンバー26の車体前後方向Sの支持位置を可変できるようになっている。メンバー26には一対のハンド治具1A,1Aが掛止されている。
図3及び図4に詳しく示すように、ハンド治具1Aは、垂直方向に配置された平板状の治具本体2と、この治具本体2に支持された一対の挟持部3,4と、クロスリンク部5を介して一対の挟持部3,4の変移に連動する平板状の操作部6とを備えている。
治具本体2の上部には、吊り上げ用掛止部である吊り上げ用貫通孔7が設けてある。この吊り上げ用貫通孔7にメンバー26が挿入されることによってハンド治具1Aが掛止される。吊り上げ用貫通孔7は四角形を有し、吊り上げ用貫通孔7のフラットな上端面7aでメンバー26の上昇力を受けるようになっている。又、吊り上げ用貫通孔7の孔径はメンバー26の断面形状より大きく設定され、ハンド治具1Aを車幅方向Tに沿って自由に移動できるようになっている。つまり、一対のハンド治具の間隔D1(図2(b)に示す)は、メンバー26の長さ寸法D2(図2(b)に示す)の範囲内で調整可能である。
一対の挟持部3,4は、治具本体2の下端側を水平方向に折曲することにより一体に形成された下方位置の挟持部3と、治具本体2にクロスリンク部5を介して上下方向に変移自在に設けられた上方位置の挟持部4とからなる。上方位置の挟持部4には係止部である係止ピン8が2本固定され、この2本の係止ピン8は下方位置の挟持部3に向かって突出している。
クロスリンク部5は、互いに中心で交差するよう配置され、且つ、その交差する中心箇所で中心支持ピン10を介して治具本体2に回転自在に支持された2本のリンクロッド11,12を有する。この各リンクロッド11,12の下端には係合ピン13が固定され、この各係合ピン13は上方位置の挟持部4の横長溝14にそれぞれ係止してある。各リンクロッド11,12の上端にも係合ピン15が固定され、この各係合ピン15は操作部6の横長溝16にそれぞれ係止してある。又、2本のリンクロッド11,12の間には付勢手段である引っ張りコイルバネ17が介在され、この引っ張りコイルバネ17のバネ力によって上方位置の挟持部4を下方に、つまり、一対の挟持部3,4の間を狭める方向に付勢している。
操作部6は、クロスリンク部5を介して上方位置の挟持部4の変移に連動し、一対の挟持部3,4の間隔を可変できるようになっている。操作部6は、クロスリンク部5によって上方位置の挟持部4に対し平行状態を保持しつつ上下方向に移動自在であり、その上方向への移動を一対の挟持部3,4の間隔を狭める方向に、その下方向への移動を一対の挟持部3,4の間隔を広める方向になっている。
又、操作部6には、補助吊り上げ用掛止部である補助吊り上げ用貫通孔18を設けてある。この補助吊り上げ用貫通孔18にはメンバー26が挿入される。又、補助吊り上げ用貫通孔18は前記吊り上げ用貫通孔7と同様に四角形で、且つ、同程度の大きさを有するが、補助吊り上げ用貫通孔18のフラットな上端面18aは吊り上げ用貫通孔7の上端面7aより若干低い位置に設定してある。これにより、メンバー26の上昇力を補助吊り上げ用貫通孔18の上端面18aが吊り上げ用貫通孔7の上端面7aより先に受けるようにしてある。つまり、メンバー26からの上昇力が操作部6に先に作用し、その後に治具本体2に作用する。
又、操作部6の上端には、上端面より突出した箇所を水平方向に折曲することによって指押当て部6aを設けてある。作業者は指押当て部6aを下方に押圧することによって容易に操作部6を下方に操作できる。
一方、図3に一部を示すように、車体前部ユニット30は、例えばフロントエンドモジュールであり、骨格部分をベース部材であるラジエータコアサポート31がなしている。このラジエータコアサポート31には車幅方向Tに沿って左右対称の両側に一対の取付フランジ部32が設けてある。一対の取付フランジ部32は、車体前後方向Sに対しフロントエンドモジュールの重心位置となる位置に設けることが好ましい。各取付フランジ部32は、その下方に下方位置の挟持部3が挿入される程度のスペースを有すると共に、被係止部である係止孔33が2箇所に設けてある。
次に、上記搭載システムによる車体前部ユニット30の搭載作業の一手順を説明する。図2(b)に示すように、吊り上げ枠体24のメンバー26には一対のハンド治具1A,1Aが掛止してある。この一対のハンド治具1A,1Aに最初の組立ステージSS1でラジエータコアサポート31を装着する。
このハンド治具1A,1Aによるラジエータコアサポート31の装着作業を説明すると、ラジエータコアサポート31の一対の取付フランジ部32の間隔と一対のハンド治具1A,1Aの間隔とが異なる場合には一対のハンド治具1A,1Aの間隔を可変して双方の間隔を合わせる。そして、図5(a)に示すように、作業者が指押当て部6aを利用し、操作部6を下方向Aに押圧する。すると、引っ張りコイルバネ17のバネ力に抗して上方位置の挟持部4が上方向Bに変移し、一対の挟持部3,4の間隔が広がる。操作部6を下方に押圧した状態を保持しつつ、一対の挟持部3,4の間に取付フランジ部32を挿入する。
次に、図5(b)に示すように、作業者が操作部6の押圧を解除する。すると、引っ張りコイルバネ17のバネ力によって操作部6が上方向Cに、上方位置の挟持部4が下方向Dにそれぞれ変移する。この上方位置の挟持部4の変移によって一対の挟持部3,4が引っ張りコイルバネ17のバネ力によって取付フランジ部32を挟持する。又、上方位置の挟持部4の係止ピン8が取付フランジ部32の係止孔33に入り込む。これで一方のハンド治具1Aの装着が完了する。他方のハンド治具1Aも、前記と同様の手順で他の取付フランジ部32に装着すれば、完了する。
ハンド治具1A,1Aの装着が完了すると、懸架搬送機21がその垂下ベルト23を短くし、吊り上げ枠体24が上昇する。すると、図5(c)に示すように、先ずメンバー26が補助吊り上げ用貫通孔18の上端面18aを押圧し、操作部6が上方向Cに変移する。この操作部6の変移によって上方位置の挟持部4が下方向Dに変移する。この上方位置の挟持部4の変移によって一対の挟持部3,4による取付フランジ部32への挟持力が強くなる。
更に、吊り上げ枠体24が上昇すると、メンバー26が各治具本体2の吊り上げ用貫通孔7の上端面7aを押圧し、この押圧力がラジエータコアサポート31の荷重を越えた時点で一対のハンド治具1A,1Aを介してラジエータコアサポート31が吊り上がる。そして、懸架搬送機21が自走により走行レール20に沿って移動し、次の組立ステージSS2で停止する。この組立ステージSS2での組立作業が終了すると、再び移動して次の組立ステージSS3で停止する。この組立ステージSS3での組立作業が終了すると、再び移動して次の組立ステージSS4で停止する。各組立ステージSS1〜SS4では、図6に示すように、懸架搬送機21による垂下ベルト23の長さ調整によりラジエータコアサポート31が所望の高さ位置H1,H2にそれぞれ位置調整される。そして、サブラインSLの組立ステージSS1〜SS4を通って車体前部ユニット30の組立が完了すると、サブラインSLはメインラインMLに合流することになる。
メインラインMLの組立ステージMS2では、図6に示すように、メインラインMLより車体35が、サブラインSLより車体前部ユニット30がそれぞれ搬送され、これらが同期して搭載準備完了となる。その後、懸架搬送機21は、移動速度を多少下げることにより、車体35への搭載を開始する。そして、懸架搬送機21の垂下ベルト23の長さ調整により車体前部ユニット30が所望の高さ位置H3、つまり、車体前部35aにダイレクトに供給し、搭載できる位置に停止する。作業者は、車体前部ユニット30を車体前部35aに装着する作業を行う。ここで、車体前部ユニット30が若干ずれた位置に降下して来た場合には、作業者が車体前部ユニット30に水平方向の力を加えて若干の位置修正をして車体前部ユニット30を正確な搭載位置に導く。車体前部ユニット30は剛性が弱くたわみ変形が容易な垂下ベルト23で吊り上げられているため、容易に水平移動が可能である。
この組立ステージMS3では、懸架搬送機21が垂下ベルト23を下方に送り出し、垂下ベルト23が若干撓む低い位置まで降下する。そして、作業者が一対のハンド治具1A,1Aをラジエータコアサポート31より取り外す。
ラジエータコアサポート31からハンド治具1A,1Aを取り外す作業を説明すると、各ハンド治具1A,1Aの操作部6をそれぞれ下方に押圧し、一対の挟持部3,4の間隔を広げて一対の取付フランジ部32より各ハンド治具1A,1Aを外せば完了する。尚、このハンド治具1A,1Aの取り外し作業は、組立ステージMS2で行っても良い。
ハンド治具1A,1Aの取り外しが完了すると、懸架搬送機21が走行ライン21に沿って走行し、サブラインSLの最初の組立ステージSS1へと戻る。この戻りスピードは、各組立ステージ間を走行するスピードに較べて高速であり、組立効率の向上を図っている。
以上、この搭載システムでは、車体前部ユニット30のラジエータコアサポート31を搬送し、且つ、ラジエータコアサポート31の高さを変更できる懸架搬送機21をサブラインSLに沿って搬送させ、搬送過程でラジエータコアサポート31に各種部品を組み付けると共に、サブラインSLを車体前部ユニット30の組立完了位置以降の位置でメインラインMLに合流させ、且つ、合流位置では車体前部ユニット30をダイレクトで車体35の車体前部35aに供給でき、且つ、搭載できるよう構成したので、サブラインSL上で完成した車体前部ユニット30を搭載ロボットを介することなくダイレクトにメインラインML上の車体前部35aの位置に供給し、搭載できる。従って、従来例のように搭載ロボットと組み付け治具との受け渡し作業や、搭載後の組み付け治具の取外し作業等が必要なく、搭載作業が簡単にできる。又、搭載ロボットを使用せず、搭載ロボットのコストが発生しないと共に、メインラインMLとサブラインALを一部合流するように作成すること、及び、懸架搬送機21をラジエータコアサポート31の高さ調整可能に作成することにはさほどコストが発生しないため、搭載システムがコスト安にできる。
更に、サブラインSL上のラジエータコアサポート31を所望の高さにできるため、車種毎に車体前部35aの高さが異なる場合にも搭載可能であり、又、サブラインSL上の組み付け作業を作業者の最も作業し易い高さにでき、作業性が良い。
この実施形態では、搬送機は、サブラインSLに沿って天井側に配置された走行レール20に懸架された懸架搬送機21であるので、床には走行レール20及びこれに付随する部品を配置しないため、作業スペースを広く取ることができる。
この実施形態では、懸架搬送機21の下方に固定された吊り上げ枠体24と、吊り上げ枠体24に支持され、且つ、互いの間隔を調整できる一対のハンド治具1A,1Aとを有し、一対のハンド治具1A,1Aを介してラジエータコアサポート31を支持したので、吊り上げられたラジエータコアサポート31に対して組み付け作業を行うため、ラジエータコアサポート31の下方を作業スペースとして利用でき、作業性が良い。このように作業性が良いため、従来例のように組み付け治具を使用することなく車体前部ユニット30の組立ができる。
この実施形態では、懸架搬送機21は、下方に垂らした垂下ベルト23を介して吊り上げ枠体24を固定し、垂下ベルト23の長さを調整することによりラジエータコアサポート31の高さを変更するようになっている。従って、収容が容易な垂下ベルト23を使用するため、懸架搬送機21をコンパクトに構成できる。又、ラジエータコアサポート31は剛性が弱くたわみ変形が容易な垂下ベルト23で吊り上げられるため、容易に水平移動が可能であり、ラジエータコアサポート31の位置修正が容易にでき、作業性が良い。
この実施形態では、ハンド治具1Aは、治具本体2と、治具本体2に支持され、互いの間隔を可変する方向に移動自在で、且つ、ラジエータコアサポート31のフランジ部32を挟持する一対の挟持部3,4と、一対の挟持部3,4の変移に連動し、一対の挟持部3,4の間隔を可変できる操作部6と、一対の挟持部3,4の間隔を狭める方向に付勢する引っ張りコイルバネ17と、治具本体2に設けられ、吊り上げ枠体24に掛止される吊り上げ用貫通孔7とを備えたので、操作部6の操作により容易にラジエータコアサポート31の取付フランジ部32をハンド治具1Aに取り付けたり、取り外したりできるため、ラジエータコアサポート31の着脱作業が容易にできる。
又、ハンド治具1Aは、ラジエータコアサポート31の取付フランジ部32を挟持し、メンバー26に掛止されるよう構成すれば良いため、簡単な構成で、精度もさほど要求されない。従って、低コストで作成できる。そして、ラジエータコアサポート31の取付フランジ部32を車種によらず同じ構造で、且つ、同じ位置に設定すれば、複数車種のラジエータコアサポート31に対し同一のハンド治具1Aを使用できる。これにより、複数車種の混合生産が同一のハンド治具1Aで可能になる。
更に、操作部6の操作により容易に車体前部ユニット30の取付フランジ部32に取り付けたり、取り外したりできるため、車体前部ユニット30への着脱作業が容易にできる。
又、一対の挟持部3,4には取付フランジ部32への挟持力が引っ張りコイルバネ17のバネ力により常時作用するため、一対の挟持部3,4で取付フランジ部32を一旦挟持すると、振動等によって一対の挟持部3,4が取付フランジ部32より容易に外れる事態を防止できる。
この実施形態では、操作部6は、一対の挟持部3,4の変移に連動して上下方向に移動自在であり、その上方向への移動を一対の挟持部3,4の間隔を狭める方向に設定し、その下方向への移動を一対の挟持部3,4の間隔を広める方向に設定したので、作業者が力の入れやすい下方に操作部6を押圧すれば一対の挟持部3,4の間隔を広げることができるため、操作性が良い。
この実施形態では、操作部6は、吊り上げ用貫通孔7と共にメンバー26に掛止される補助吊り上げ用貫通孔18を有し、補助吊り下げ用貫通孔18はメンバー26からの上昇力を吊り上げ用貫通孔7より先に受けるよう設定したので、メンバー26でラジエータコアサポート31を吊り上げると、一対の挟持部3,4の間隔を狭める方向に押圧力が作用し、一対の挟持部3,4による挟持力が強まるため、搬送時の振動等によりハンド治具1Aよりラジエータコアサポート31が脱落するのを防止できる。
この実施形態では、一対の挟持部3,4は、治具本体2に固定された下方位置の挟持部3と、治具本体2に移動自在に支持され、上下方向に変移自在に設けられた上方位置の挟持部4とから構成したので、下方位置の挟持部3が構造的に強固であり、この強固な挟持部3で車体前部ユニット30の荷重を支えるため、信頼性・安全性に優れたハンド治具1Aを提供できる。尚、一対の挟持部3,4は、治具本体2に移動自在に支持され、上下方向に変移自在に設けられた下方位置の挟持部3と、治具本体2に固定された上方位置の挟持部4とから構成しても良い。又、一対の挟持部3,4の双方を治具本体2に移動自在に支持し、上下方向に連動して変移自在に設けても良い。
この実施形態では、上方位置の挟持部4には、取付フランジ部32の係止孔33に係止される係止ピン8を設けたので、一対の挟持部3,4の間から取付フランジ部32が抜ける移動を阻止できるため、搬送時の振動等によりハンド治具1Aが車体前部ユニット30より脱落するのを防止できる。
この実施形態では、係止部は、下方位置の挟持部3に向かって突出する係止ピン8であり、この係止ピン8が取付フランジ部32の係止孔33に挿入されたので、係止ピン8の係止孔33への挿入ストロークが係止ストロークとなるため、ハンド治具1Aと車体前部ユニット30の間を確実に係止できる。
この実施形態では、係止ピン8は、上方位置の挟持部4に設けたので、一対の挟持部3,4の間に車体前部ユニット30の取付フランジ部32を挿入する際に係止ピン8を上方に逃がすことができるため、一対の挟持部3,4間への取付フランジ部32の装着作業が容易である。尚、下方位置の挟持部3に係止ピン8を設けても良く、又、一対の挟持部3,4に共に係止ピン8を設けても良い。
この実施形態では、操作部6にはクロスリンク部5を介して上方位置の挟持部4の変移を伝達し、クロスリンク部5は、互いに中心で交差するよう配置され、且つ、その交差する中心箇所で治具本体2に回転自在に支持された2本のリンクロッド11,12を有するので、クロスリンク部5によって操作部6と上方位置の挟持部4とを平行移動させることができるため、ハンド治具1Aをコンパクトに作成できる。又、操作部6の変移をクロスリンク部5というシンプルな伝達系によって上方位置の挟持部4に伝達できる。
この実施形態では、付勢手段は、引っ張りコイルバネ17にて構成したので、付勢手段を低コストに作成でき、且つ、付勢力の経時変化をほとんどなくすことができる。又、付勢手段は、一対の挟持部3,4の間隔を狭める方向に付勢できるものであれば良く、引っ張りコイル用以外のバネ、弾性体等にて構成しても良い。
この実施形態では、吊り上げ用掛止部は、吊り上げ用貫通孔7にて構成したので、搬送時の振動等によりメンバー26よりハンド治具1Aが外れる事態を極力防止できる。又、実施形態では、吊り上げ用掛止部及び補助吊り上げ用掛止部は、吊り上げ用貫通孔7及び補助吊り上げ用貫通孔18にて構成したが、メンバー26に掛止し、且つ、メンバー26の搬送力を受けることができる構造であれば良い。
この実施形態では、ハンド治具1Aを一対用意し、ラジエータコアサポート31の車幅方向Tに沿って左右両側位置に設けられた一対の取付フランジ部32を各ハンド治具1Aでそれぞれ挟持し、各ハンド治具1Aの吊り上げ用貫通孔7でメンバー26に掛止し、メンバー26からの搬送力を一対のハンド治具1A,1Aを介してラジエータコアサポート31に作用させて搬送するので、搭載ロボットを使用することなくラジエータコアサポート31を容易に搬送できる。
又、この第1実施形態にあって、車体前後方向Sに対しラジエータコアサポート31の重心位置となる位置に一対の取付フランジ部32を設けた場合には、ラジエータコアサポート31が一対のハンド治具1A,1Aを介して吊り上げられた際に、懸架搬送機21に作用する回転モーメントを極力小さなものにできるため、ラジエータコアサポート31の空中姿勢を安定化させることができる。但し、車体前後方向Sに対しラジエータコアサポート31の重心位置より外れた位置に一対の取り付けフランジ部32を設けなければならない場合には、水平支持ロッド25に対するメンバー26の車体前後方向Sの位置を調整できるため、懸架搬送機21に作用する回転モーメントを極力小さくできる。
本発明の一実施形態を示し、車体前部ユニットの搭載システムを説明するシステム概略図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)は懸架搬送機の斜視図、(b)は吊り上げ枠体及び一対のハンド治具の斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、ハンド治具の斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、図3のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)は操作部を下方に押圧して一対の挟持部の間隔を広げた状態を示す断面図、(b)は一対の挟持部間に取付フランジ部を挿入し、操作部の押圧を解除した状態を示す断面図、(c)は吊り上げ枠体を介してハンド治具を上方に持ち上げた初期状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示し、サブライン上での各組付け作業、及びメインラインに合流した位置での搭載作業を示す概念図である。
符号の説明
1A ハンド治具
2 治具本体
3 下方位置の挟持部
4 上方位置の挟持部
6 操作部
7 吊り上げ用貫通孔(吊り上げ用掛止部)
17 引っ張りコイルバネ(付勢手段)
20 走行レール
21 懸架搬送機(搬送機)
23 垂下ベルト
24 吊り上げ枠体
30 車体前部ユニット
31 ラジエータコアサポート(ベース部材)
32 取付フランジ部
35 車体
35a 車体前部
ML メインライン
SL サブライン
T 車幅方向
S 車体前後方向

Claims (3)

  1. 車体前部ユニットのベース部材を搬送し、且つ、前記ベース部材の把持高さを変更できる搬送機をサブラインに沿って搬送させ、前記サブラインに沿う搬送過程で前記ベース部材に各種部品を組み付けて前記車体前部ユニットを完成させると共に、
    前記サブラインを、前記車体前部ユニットの組立完了位置以降の位置で、車体の組み立てを行うメインラインに合流させ、この合流位置では前記車体前部ユニットをダイレクトで前記車体の車体前部に供給及び搭載するよう構成し、
    前記搬送機の下方に上下移動可能に設けられた吊り上げ枠体と、前記吊り上げ枠体に支持され、且つ、互いの間隔を調整できる一対のハンド治具とを有し、前記一対のハンド治具を介して前記ベース部材を支持すると共に、
    前記ハンド治具は、治具本体と、前記治具本体に支持され、互いの上下方向の間隔を可変するように上下に移動自在で、且つ、前記ベース部材の取付フランジ部を上下から挟持する一対の挟持部と、前記一対の挟持部の変移に連動し、前記一対の挟持部の間隔を可変できると共に、補助吊り上げ用貫通孔を有する操作部と、前記一対の挟持部の間隔を狭める方向に付勢する付勢手段と、前記治具本体に設けられ、前記吊り上げ枠体に掛止される吊り上げ用掛止部とを備え、
    前記操作部の補助吊り上げ用貫通孔と治具本体の吊り上げ用掛止部との双方に吊り上げ枠体を挿通させて前記一対のハンド治具を吊り上げ枠体に支持し、前記吊り上げ枠体を上昇させて操作部を上方に押し上げることにより、前記一対の挟持部でベース部材の取付フランジ部を上下から挟持するように構成したことを特徴とする車体前部ユニットの搭載システム。
  2. 請求項1記載の車体前部ユニットの搭載システムであって、
    前記搬送機は、前記サブラインに沿って天井側に配置された走行レールに懸架された懸架搬送機であることを特徴とする車体前部ユニットの搭載システム。
  3. 請求項1又は2記載の車体前部ユニットの搭載システムであって、
    前記搬送機は、下方に垂らした垂下ベルトを介して前記吊り上げ枠体を固定し、前記垂下ベルトの長さを調整することにより前記ベース部材の高さを変更することを特徴とする車体前部ユニットの搭載システム。
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