JP3934572B2 - スタッカクレーンの搬器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動倉庫等に使用されるスタッカクレーンに関するものであり、特にスタッカクレーンの搬器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来スタッカクレーンは、図4に示すように、下レール800上を移動する走行機体801に立設されたマスト803に昇降自在に搬器805を取り付けて構成されている(特許文献1の図3参照)。搬器805には、荷の受渡しを行う移載装置(フォーク装置)807が取り付けられている。
【0003】
ところで従来の搬器805は、溶接にて製作した複数のフレームをボルトにて固定した構造のものや、鋳物にて製作した複数のフレームをボルトにて固定した構造のものであった。
【0004】
しかしながら溶接や鋳物にて製作したフレームを組み立てる場合、歪みや製作上の問題より、フレーム結合面には別途機械加工が必要になり、その製造が煩雑であった。特に搬器805に載置・固定する移載装置807は、棚に荷を出し入れする際に棚と移載装置807とが正確に水平でなければならないため、移載装置807を載置するフレームの結合面には高い加工精度が求められ、製造が煩雑であった。また鋳物にてフレームを製作する場合、型費も必要となり、少量生産や多品種生産には不向きである。そしてこれらのことから搬器805の製造コストの低廉化が図れなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−156628号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、製造が容易で製造コストの低廉化が図れ、少量生産や多品種生産にも容易に対応できるスタッカクレーンの搬器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に記載の発明は、走行機体に立設された一本のマストにガイドローラによって昇降自在に取り付けられるとともに、荷の受渡しを行う移載装置を取り付けてなるスタッカクレーンの搬器において、前記搬器は、ガイドローラを取り付けるガイドフレーム部と移載装置を取り付ける荷台フレーム部とを一枚の板状体に形成してなるフレームを一対具備し、これら一対のフレームを連結部材によって連結して構成され、前記ガイドローラの中には、搬器が横転しようとする力に抗しながら搬器をマストに対して上下動自在にガイドする上下一対の横転防止用ガイドローラを有し、前記連結部材の中には、前記上側の横転防止用ガイドローラ近傍から下側の横転防止用ガイドローラ近傍まで上下にわたってフレーム間を連結するとともに吊り部材を取り付ける吊り部材取付用連結部材を有し、さらに前記吊り部材取付用連結部材の側面に、前記上下一対の横転防止用ガイドローラを取り付けたことを特徴とするスタッカクレーンの搬器である。
以上のように構成すれば、一対のフレームは板状体を加工するという簡単な加工工程によって得られ、これら板状の一対のフレームを連結部材によって連結するだけで搬器が製造できるので、加工コストを安価にすることができる。即ち従来の構造だと、溶接や鋳造をした後に機械加工を行っていたため、段取り替え若しくは他の業者への加工依頼を行う必要があったが、本発明では、一対のフレームは同一加工寸法で、切断及び穴あけ加工のみを施すだけでよくなり、例えば板材をNC加工機にセットするだけで加工が完了するので、加工コストの削減が図られる。さらに少量オーダーや多品種オーダー時にも型を不要とし、加工コストを安価にできる。またフレームは薄い板状体で構成できるので、搬器の小型化、軽量化が図れる。
また横転防止用ガイドローラによって、搬器が横転しようとする力(リーチモーメントの力)に抗しながら搬器をマストに対して上下動自在にガイドし、搬器の正規な姿勢・形状を維持することができる。
また吊り部材取付用連結部材によって、両フレーム間を平衡状態のまま強固に固定すると同時に吊り部材を取り付けることができる。さらに、移載装置がフレームの長手方向に対して垂直な一方向に伸びることによって搬器にリーチモーメントの力が加わり、その際移載装置が伸びた側のフレームは下方向に、移載装置が伸びた側と反対側のフレームは上方向に変位しようとするが、上記吊り部材取付用連結部材によってこれを防止し、両フレームを強固に固定する。また搬器に加わるリーチモーメントの力が、横転防止用ガイドローラに加わると、その反力により、横転防止用ガイドローラの取付部のフレームには外側に開こうとする力が働くが、該横転防止用ガイドローラの近傍に吊り部材取付用連結部材を固設したので、フレームの変形を防止することができる。
また吊り部材取付用連結部材は上側の横転防止用ガイドローラ近傍から下側の横転防止用ガイドローラ近傍まで上下にわたってフレーム間を連結しているので、両フレーム間を平衡状態のまま強固に固定すると同時に吊り部材を取り付ける作用が強化される。さらに、移載装置がフレームの長手方向に対して垂直な一方向に伸びることによって搬器にリーチモーメントの力が加わっても、一方のフレームが下方向に、他方のフレームが上方向に変位しようとすることが上記上下にわたった吊り部材取付用連結部材によってより確実に効率よく防止でき、両フレームを強固に固定する作用を強化する。さらに搬器に加わるリーチモーメントの力が、横転防止用ガイドローラに加わると、その反力により、横転防止用ガイドローラの取付部のフレームには外側に開こうとする力が働くが、横転防止用ガイドローラの近傍に上下にわたった吊り部材取付用連結部材を固設したので、上から下にわたってフレームの変形を効率よく防止できる。
【0008】
本願の請求項2に記載の発明は、前記ガイドローラの中には、ガイドフレーム部に対して荷台フレーム部が押し下げられる力に抗しながら搬器をマストに対して上下動自在にガイドする上下一対の荷重受け用ガイドローラを有することを特徴とする請求項1に記載のスタッカクレーンの搬器である。
これら上下の荷重受け用ガイドローラによって、移載装置上に荷を載置した際に加わる搬器を前方に向かって回転しようとする方向の力、即ちガイドフレーム部に対して荷台フレーム部が押し下げられる方向の力に抗しながら搬器をマストに対して上下動自在にガイドすることができる。
【0012】
本願の請求項3に記載の発明は、前記連結部材の中には、前記下側の横転防止用ガイドローラ近傍のフレーム間を連結する下部連結部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のスタッカクレーンの搬器である。
この下部連結部材によって、両フレーム間を平衡状態のまま強固に固定することができる。さらに、移載装置がフレームの長手方向に対して垂直な一方向に伸びることによって搬器にリーチモーメントの力が加わっても、一方のフレームが下方向に、他方のフレームが上方向に変位しようとすることが上記下部連結部材によって確実に防止でき、両フレームを強固に固定する。
さらに搬器に加わるリーチモーメントの力が、横転防止用ガイドローラに加わると、その反力により、横転防止用ガイドローラの取付部のフレームには外側に開こうとする力が働くが、この力によるフレームの変形が効果的に防止できる。
【0013】
本願の請求項4に記載の発明は、前記下部連結部材は、フレームの長手方向にわたってフレーム間を連結していることを特徴とする請求項3に記載のスタッカクレーンの搬器である。
これによって下部連結部材を棒状に構成した場合に比べて、移載装置のフォークをスライドして突出したときに搬器にかかる強いリーチ動作によって生じようとする両フレームの水平方向のたわみをより確実に防止することができる。
【0014】
本願の請求項5に記載の発明は、前記下部連結部材はフレームの長手方向に幅広の板状体であって、その荷台フレーム部側の辺に移載装置駆動モータ挿入用凹部を設けたことを特徴とする請求項4に記載のスタッカクレーンの搬器である。
下部連結部材の荷台フレーム部側の辺に移載装置駆動モータ挿入用凹部を設けたので、移載装置駆動モータの先端部分をマスト側に向けて設置することができ、搬器が最下部に降下したときの走行機体の前方の走行車輪と移載装置駆動モータの先端部分とが干渉せず、その分この走行車輪の位置をマスト側に近づけて設置でき、走行装置のデッドスペースを小さくできる。
【0015】
本願の請求項6に記載の発明は、前記移載装置の支持ベースを前記一対のフレームの両荷台フレーム部にわたって固着したことを特徴とする請求項1乃至5の内の何れか1項に記載のスタッカクレーンの搬器である。
これによって両フレーム間をさらに強固に固定することができて移載装置によるリーチモーメントの力を効果的に担うことができる。
【0016】
本願の請求項7に記載の発明は、前記連結部材の中には、前記移載装置を取り付けた部分の前方のフレーム間を連結する補助連結部材を有することを特徴とする請求項1乃至6の内の何れか1項に記載のスタッカクレーンの搬器である。
これによって移載装置のフレームへの組み立て・取り外し時に、両フレーム間をこの補助連結部材によって固定しておくことで、組み立て・メンテナンスを容易に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の参考例にかかるスタッカクレーンの搬器10を示す図であり、図1(a)は要部平面図、図1(b)は要部側面図である。なお図1(a),(b)においては、移載装置100及びその上に載置する荷200は仮想線で示している。
【0018】
この参考例にかかる搬器10は、一対のフレーム20,20を平行な状態で下記する複数の連結部材70,75,80,85,90,95によって連結することで構成されている。ここで両フレーム20,20は同一形状であり、下記する各種ガイドローラ50,55,60,65を取り付ける略矩形状のガイドフレーム部21と、ガイドフレーム部21の下部の一端から略水平方向に突出するように設けられる帯状の荷台フレーム部41とを一枚の平板に形成して構成されている。荷台フレーム部41の上辺中央には、凹状の移載装置取付部43が設けられている。
【0019】
そしてガイドフレーム部21の荷台フレーム部41側と反対側の辺の上端と下端のそれぞれ内側には、一対の荷重受け用ガイドローラ50,50と、一対の荷重受け用補助ガイドローラ55,55とが取り付けられている。また上部の荷重受け用ガイドローラ50,50と下部の荷重受け用補助ガイドローラ55,55のそれぞれ荷台フレーム部41側の位置には荷重受け用ガイドローラ50,50の向きとは直交する向きを向く上下一対ずつ(全部で四つ)の横転防止用ガイドローラ60,60が取り付けられている。さらに下側の横転防止用ガイドローラ60の荷台フレーム部41側の位置には前記荷重受け用ガイドローラ50,50と同一方向を向く一対の荷重受け用ガイドローラ65,65が取り付けられている。
【0020】
これら各種ガイドローラ50,55,60,65は、マスト300に設けたレール301の外周側面の各部に回動自在に接触することで、搬器10に加わる各方向の力に対して搬器10が傾いたり変形したりしないようにしながらこの搬器10をマスト300に対して上下動自在に支持している。
【0021】
即ち上側の荷重受け用ガイドローラ50,50と下側の荷重受け用ガイドローラ65,65とは上下方向に伸びるレール301,301の左右両側面(搬器10の長手方向に対して垂直な面)に当接し、これによって下記する移載装置100上に荷200を載置した際に加わる搬器10を回転する方向Aの力(フレーム20の面に垂直な軸L1を中心に回転しようとする力)、即ちガイドフレーム部21に対して荷台フレーム部41が押し下げられる方向の力に抗しながら搬器10をマスト300に対して上下動自在にガイドする。なお前記荷重受け用補助ガイドローラ55,55は、両荷重受け用ガイドローラ50,50,65,65によって支えられる搬器10の回転方向の力の逆向きの力を補助的に支持するものである。
【0022】
横転防止用ガイドローラ60,60はレール301,301の上面(搬器10の長手方向に平行で上下方向に向かう面)の上下位置に当接することで、マスト300の左右両側面間を上下二ヶ所で挟持するように設置されている。これによって横転防止用ガイドローラ60,60は搬器10が横転しようとする力に抗しながら搬器10をマスト300に対して上下動自在にガイドする。即ち搬器10の長手方向に向かう軸L2を中心にして回転しようとする力が支えられ、同時に平行に設置した両フレーム20,20を平行な状態のまま維持しようとする。さらに具体的に説明すれば、搬器10に取り付けた移載装置100は、下記するようにその上面に設置したフォーク105,107の上に荷200を載置した状態で搬器10の長手方向に直交する方向(図1(a)の矢印C方向)にフォーク105,107のリーチを伸ばして荷200を移動するので搬器10には強いリーチモーメントの力、即ちマスト300に対して搬器10全体を前記軸L2を中心にして回動(横転)しようとする強い力、及び搬器10自体を軸L2を中心にしてねじろうとする強い力が働く。これに対して前記横転防止用ガイドローラ60,60は前述のように搬器10が横転しようとする力を支え、同時に両フレーム20,20の平行状態を維持するように作用し、搬器10の正規な姿勢・形状を維持する。
【0023】
次に両フレーム20,20の上側の横転防止用ガイドローラ60近傍部分間は、吊り部材取付用連結部材70によって連結されている。吊り部材取付用連結部材70は、四角柱状であってその両端に設けた円柱状の係止突起71をフレーム20に設けた円形の係止穴に嵌合してその周囲でフレーム20と吊り部材取付用連結部材70間をボルト73によって固定している。吊り部材取付用連結部材70の上面中央には、ワイヤロープからなる二本の吊り部材430を取り付けている。吊り部材取付用連結部材70は、両フレーム20,20間を平衡状態のまま強固に固定すると同時に、吊り部材430を取り付ける機能を具備するものであるが、さらに、移載装置100のフォーク105,107がフレーム20,20の長手方向に対して垂直な一方向(図1(a)の矢印Cの上方向)に搬器10から離れる方向に伸びることによって搬器10にリーチモーメントの力が加わり、その際移載装置100が伸びた側のフレーム20(図1(a)において上側のフレーム20)は下方向に、移載装置100が伸びた側と反対側のフレーム20(図1(a)において下側のフレーム20)は上方向に変位しようとするが、上記吊り部材取付用連結部材70がこれを防止し、両フレーム20,20を強固に固定する。さらに搬器10に加わるリーチモーメントの力が、横転防止用ガイドローラ60に加わると、その反力により、横転防止用ガイドローラ60の取付部61のフレーム20には外側に開こうとする力が働くが、該横転防止用ガイドローラ60の近傍に吊り部材取付用連結部材70を固設したので、フレーム20の変形を防止することができる。なおこの参考例では図1(a)に示すように、横転防止用ガイドローラ60の取付部61はL字状であり、そのフレーム20への固定部61aは、吊り部材取付用連結部材70から離れる方向に向けているが、逆に取付部61の固定部61aを、フレーム20の吊り部材取付用連結部材70に接近する方向に向けて取り付けても良い。
【0024】
次に両フレーム20,20の下側の横転防止用ガイドローラ60近傍部分間は、下部連結部材75によって連結されている。下部連結部材75は、幅広の板状体(平板)であってその両端辺を両フレーム20,20の内側面に当接してボルトで固定している。従って下部連結部材75はフレーム20,20の長手方向にわたってフレーム20,20間を連結していることになる。またこの下部連結部材75の荷台フレーム部41側の辺77の中央には移載装置駆動モータ挿入用凹部79が設けられている。下部連結部材75も他の連結部材と同様に、両フレーム20,20間を平衡状態のまま強固に固定する機能を具備する。さらに、移載装置100がフレーム20,20の長手方向に対して垂直な一方向に伸びることによって搬器10にリーチモーメントの力が加わっても、一方のフレーム20が下方向に、他方のフレーム20が上方向に変位しようとすることを下部連結部材75によって確実に防止でき、両フレーム20,20を強固に固定できる。さらに搬器10に加わるリーチモーメントの力が、下側の横転防止用ガイドローラ60に加わると、その反力により、横転防止用ガイドローラ60の取付部61のフレーム20には外側に開こうとする力が働くが、この力によるフレーム20の変形が効果的に防止できる。またこの参考例において下部連結部材75を幅広の板状体で構成したのは、下部連結部材75を棒状に構成した場合に比べてフレーム20,20の長手方向にわたってフレーム20,20間を連結することで、移載装置100のフォーク105,107をスライドして矢印C方向に突出したときに搬器10にかかる強いリーチ動作によって生じようとする両フレーム20,20の水平方向のたわみをより確実に防止するためである。
【0025】
また本参考例においては、両フレーム20,20の移載装置100を取り付ける部分の少し前方にも両フレーム20,20間を連結する上下二本の補助連結部材80,80が取り付けられている。この連結部材80も他の連結部材と同様に、両フレーム20,20間を平行状態のまま強固に固定する機能を具備するものであるが、この機能は補助的である。補助連結部材80の主たる目的は、前記移載装置100のフレーム20,20への組み立て、取り外し時において、両フレーム20,20間をこの補助連結部材80によって固定しておき、これによって組み立て・メンテナンスを容易にするためである。
【0026】
なおこの参考例においてはさらに三本の補助連結部材85,90,95がフレーム20,20の所定部分間を連結している。
【0027】
次に移載装置100は、帯状であってその両側辺を上方向に折り曲げてなる支持ベース(フォーク支持ベース)101内にフォーク駆動部103を設け、その上に二枚のフォーク105,107を重ねて取り付けて構成され、また支持ベース101の下面中央にギヤを収納した動力伝達部109を取り付け、動力伝達部109のマスト300側の側面に移載装置駆動モータ111を水平方向に向けて取り付けている。マスト300側に向けた移載装置駆動モータ111の先端部分は、前記下部連結部材75の移載装置駆動モータ挿入用凹部79内に位置している。そして移載装置駆動モータ111を駆動すると、動力伝達部109及びフォーク駆動部103を介して二枚のフォーク105,107が順番に図1(a)に示す矢印C方向に移動してリーチの伸び縮みを行い、棚との間で荷200の受渡しを行う。なお本参考例においては、一枚の長尺の支持ベース101を一対のフレーム20,20の両荷台フレーム部41,41にわたって固着しているので、両フレーム20,20間をさらに強固に固定することができ、移載装置100のフォーク105,107によるリーチモーメントの力を効果的に担うことができる。
【0028】
以上のように本参考例においては、ガイドフレーム部21と荷台フレーム部41とを一枚の板に形成してなる一対のフレーム20,20を連結部材70,75,80,85,90,95によって連結して構成しているが、前記一対のフレーム20,20は板状体を加工するという簡単な加工工程によって得られ、また連結部材70,75,80,85,90,95も何れも簡単な加工のみで製造でき、フレーム20,20へのガイドローラ50,55,60,65の取り付けも容易なので、加工コストを安価にすることができる。即ち前述した従来の構造だと、溶接や鋳造をした後に機械加工を行っていたため、段取り替え若しくは他の業者への加工依頼を行う必要があった。これに対して本発明では、一対のフレーム20,20は同一加工寸法で、切断及び穴あけ加工のみを施すため、板材をNC加工機にセットするだけで加工が完了するので、加工コストの削減が図られる。また連結部材70,75,80,85,90,95に関しても単純な軸加工のみで製造できて加工コストが安価になり、コスト削減が図れる。さらに少量オーダーや多品種オーダー時にも型を不要とし、加工コストを安価にできる。またフレーム20,20は薄い板状体で構成できるので、搬器10の小型化、軽量化が図れる。
【0029】
図2は前記搬器10を用いて構成したシングルマスト式のスタッカクレーン400を示す側面図である。同図に示すようにスタッカクレーン400は、下レール401上を前後の従動走行車輪411と駆動走行車輪413とによって走行する走行機体410を具備し、この走行機体410に一本のマスト300を立設してこれに搬器10を昇降自在に取り付けて構成されている。走行機体410には駆動走行車輪413を駆動するモータ等からなる走行装置420が設置され、また搬器10に取り付けたワイヤロープからなる吊り部材430はステッカクレーン400の上部に設置した二つのローラ431,433を介して走行機体410上部に設置した巻上装置440のシーブ441に捲き付けられている。そして走行装置420を駆動することでスタッカクレーン400全体を走行し、巻上装置440を駆動することで搬器10を昇降する。ところでもし搬器10に取り付けた移載装置駆動モータ111の向きをマスト300と反対方向に向けていたとしたら、図2に示すように搬器10を最下端まで下降した際に、この移載装置駆動モータ111の先端は走行機体410の先端側の従動走行車輪411を設置した部分に当接する恐れがある。言い換えれば移載装置駆動モータ111の先端が従動走行車輪411に干渉しないように従動走行車輪411を離して設置する必要から走行機体410の走行方向の長さを長くしなければならない。しかしながらそうするとスタッカクレーン400が下レール401上をその端部まで移動した際、搬器10から下レール401の端部までの離間距離が長くなり、その分設置する棚の位置を下レール401の端部から内側に設置しなければならず、いわゆるデッドスペースが広くなってしまう。そこで本参考例においては、移載装置駆動モータ111の先端部分をマスト300側に向けて設置することで、この移載装置駆動モータ111が従動走行車輪411に干渉しないようにし、これによって従動走行車輪411の位置をマスト300側に近づけて設置することができて搬器10から下レール401の端部までの離間距離を短くしてデッドスペースを小さくするようにしたのである。またこのため移載装置駆動モータ111の先端部分を下部連結部材75の移載装置駆動モータ挿入用凹部79内に位置するようにしている。
【0030】
図3は本発明の実施の形態にかかるスタッカクレーンの搬器10−2を示す図であり、図3(a)は要部平面図、図3(b)は要部側面図である。この実施の形態にかかる搬器10−2において前記参考例と同一又は相当部分には同一符号を付す。即ちこの搬器10−2においても、平板状の一対の同一形状のフレーム20,20を平行に設置して複数の連結部材70,75,80,85,90,95によって連結することで構成されている。この搬器10−2において前記搬器10と相違する点は、荷重受け用ガイドローラ50,50と横転防止用ガイドローラ60,60と吊り部材取付用連結部材70の構造である。
【0031】
即ちまず図1に示す参考例では上下にそれぞれ一対ずつ荷重受け用ガイドローラ50,50,65,65を設けるとともに一対の荷重受け用補助ガイドローラ55,55を設けたが、本実施の形態ではその代わりに、上下にそれぞれ一対ずつ荷重受け用ガイドローラ50,50,65,65だけを設けた。これら上下一対ずつの荷重受け用ガイドローラ50,50,65,65はマスト300の左右両側面に設けた上下方向に伸びる溝303,303内に支持されることで、移載装置100上に荷200を載置した際に加わる搬器10−2を回転する方向Aの力、即ちガイドフレーム部21に対して荷台フレーム部41が押し下げられる方向の力に抗しながら搬器10−2をマスト300に対して上下動自在にガイドしている。また方向Aの逆方向に向かう力に対しても抗することができるので、図1に示す荷重受け用補助ガイドローラ55,55は不要となる。
【0032】
次に図1に示す参考例では上下一対ずつの四つの横転防止用ガイドローラ60,60を用いたが、本実施の形態ではその代わりに、上下に一つずつだけ横転防止用ガイドローラ60,60を設けた。これら上下一つずつの横転防止用ガイドローラ60,60は、マスト300の吊り部材取付用連結部材70側を向く側面に上下方向に伸びる一本の溝305内に支持されることで、搬器10−2が横転しようとする力に抗しながら搬器10−2をマスト300に対して上下動自在にガイドする。
【0033】
次に図1に示す参考例では吊り部材取付用連結部材70を四角柱状、即ち棒状に形成したが、本実施の形態ではこれを上下方向に伸ばして厚みのある平板状に形成し、これによって吊り部材取付用連結部材70が、上側の横転防止用ガイドローラ60近傍から下側の横転防止用ガイドローラ60近傍まで上下にわたってフレーム20,20間を連結するようにした。このように構成すれば、両フレーム20,20間を平衡状態のまま強固に固定する作用が強化される。さらに、移載装置100がフレーム20,20の長手方向に対して垂直な一方向に伸びることによって搬器10にリーチモーメントの力が加わっても、一方のフレーム20が下方向に、他方のフレーム20が上方向に変位しようとすることが上記上下にわたった吊り部材取付用連結部材70によってより確実に効率よく防止でき、両フレーム20,20を強固に固定する作用が強化される。なお横転防止用ガイドローラ60,60は吊り部材取付用連結部材70の側面に取り付けられている。
【0034】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、製造が容易で製造コストの低廉化が図れ、少量生産や多品種生産にも容易に対応できるスタッカクレーンの搬器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例にかかるスタッカクレーンの搬器10を示す図であり、図1(a)は要部平面図、図1(b)は要部側面図である。
【図2】シングルマスト式のスタッカクレーン400を示す側面図である。
【図3】 本発明の実施の形態にかかるスタッカクレーンの搬器10−2を示す図であり、図3(a)は要部平面図、図3(b)は要部側面図である。
【図4】従来のスタッカクレーンを示す側面図である。
【符号の説明】
10 搬器
20 フレーム
21 ガイドフレーム部
41 荷台フレーム部
43 移載装置取付部
50 荷重受け用ガイドローラ
55 荷重受け用補助ガイドローラ
60 横転防止用ガイドローラ
65 荷重受け用ガイドローラ
70 吊り部材取付用連結部材
75 下部連結部材
79 移載装置駆動モータ挿入用凹部
80 補助連結部材
85,90,95 補助連結部材
100 移載装置
101 支持ベース
103 フォーク駆動部
105,107 フォーク
109 動力伝達部
111 移載装置駆動モータ
200 荷
300 マスト
301 レール
400 スタッカクレーン
401 下レール
410 走行機体
411 従動走行車輪
413 駆動走行車輪
420 走行装置
430 吊り部材
431,433 ローラ
440 巻上装置
441 プーリー
10−2 搬器

Claims (7)

  1. 走行機体に立設された一本のマストにガイドローラによって昇降自在に取り付けられるとともに、荷の受渡しを行う移載装置を取り付けてなるスタッカクレーンの搬器において、
    前記搬器は、ガイドローラを取り付けるガイドフレーム部と移載装置を取り付ける荷台フレーム部とを一枚の板状体に形成してなるフレームを一対具備し、これら一対のフレームを連結部材によって連結して構成され
    前記ガイドローラの中には、搬器が横転しようとする力に抗しながら搬器をマストに対して上下動自在にガイドする上下一対の横転防止用ガイドローラを有し、
    前記連結部材の中には、前記上側の横転防止用ガイドローラ近傍から下側の横転防止用ガイドローラ近傍まで上下にわたってフレーム間を連結するとともに吊り部材を取り付ける吊り部材取付用連結部材を有し、
    さらに前記吊り部材取付用連結部材の側面に、前記上下一対の横転防止用ガイドローラを取り付けたことを特徴とするスタッカクレーンの搬器。
  2. 前記ガイドローラの中には、ガイドフレーム部に対して荷台フレーム部が押し下げられる力に抗しながら搬器をマストに対して上下動自在にガイドする上下一対の荷重受け用ガイドローラを有することを特徴とする請求項1に記載のスタッカクレーンの搬器。
  3. 前記連結部材の中には、前記下側の横転防止用ガイドローラ近傍のフレーム間を連結する下部連結部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のスタッカクレーンの搬器。
  4. 前記下部連結部材は、フレームの長手方向にわたってフレーム間を連結していることを特徴とする請求項3に記載のスタッカクレーンの搬器。
  5. 前記下部連結部材はフレームの長手方向に幅広の板状体であって、その荷台フレーム部側の辺に移載装置駆動モータ挿入用凹部を設けたことを特徴とする請求項4に記載のスタッカクレーンの搬器。
  6. 前記移載装置の支持ベースを前記一対のフレームの両荷台フレーム部にわたって固着したことを特徴とする請求項1乃至5の内の何れか1項に記載のスタッカクレーンの搬器。
  7. 前記連結部材の中には、前記移載装置を取り付けた部分の前方のフレーム間を連結する補助連結部材を有することを特徴とする請求項1乃至6の内の何れか1項に記載のスタッカクレーンの搬器。
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