JP4055151B2 - 実装構造体の製造装置及び製造方法 - Google Patents

実装構造体の製造装置及び製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4055151B2
JP4055151B2 JP2003355242A JP2003355242A JP4055151B2 JP 4055151 B2 JP4055151 B2 JP 4055151B2 JP 2003355242 A JP2003355242 A JP 2003355242A JP 2003355242 A JP2003355242 A JP 2003355242A JP 4055151 B2 JP4055151 B2 JP 4055151B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
elastic body
mounting structure
conductive elastic
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003355242A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005123324A (ja
Inventor
英一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003355242A priority Critical patent/JP4055151B2/ja
Publication of JP2005123324A publication Critical patent/JP2005123324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4055151B2 publication Critical patent/JP4055151B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/095Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00 with a principal constituent of the material being a combination of two or more materials provided in the groups H01L2924/013 - H01L2924/0715
    • H01L2924/097Glass-ceramics, e.g. devitrified glass
    • H01L2924/09701Low temperature co-fired ceramic [LTCC]

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)

Description

本発明は、半導体チップ又は液晶表示装置若しくは有機EL(Electroluminescence)表示装置等の表示装置を実装した実装構造体の製造装置及び製造方法に関する。
近年、携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータ、及びPDA(Personal Data Assistance)等の電子機器の小型化・軽量化・高機能化が図られている。電子機器の小型化・軽量化のために電子機器内部に設けられる半導体チップ自体の小型化が図られており、近年においてはCSP(Chip Scale Package)といわれるパッケージング技術を用いて超小型の半導体チップが製造されている。また、高機能化の一つとして表示能力の高いカラー液晶表示装置等の表示装置を備える電子機器が一般化している。
また、近年においては電子機器の小型化等を図るための実装技術も進歩している。例えば、上記の小型の半導体チップは、例えば所謂TAB(Tape Automated Bonding)技術を用いてフィルム等の可撓性基板上に実装され、ガラスエポキシ基板、フェノール樹脂基板、又は半導体基板等の基板上に実装され、又はCOG(Chip On Glass)技術を用いてガラス基板上に実装される。また、表示装置の配線を可撓性基板に形成し、この配線が形成された可撓性基板と表示装置とを接続した形態にすることで、配線の専有面積を減ずるとともに配線の取り回しを容易にしている。
上記の半導体チップを可撓性基板等の基板上に実装し、又は配線が形成された可撓性基板を表示装置に接続する方法の一つとして異方性導電膜(ACF:Anisotropic Conductive Film)を用いた接続方法が案出されている。異方性導電膜は、例えば熱可塑性又は熱硬化性の接着用樹脂の中に多数の導電粒子を分散させることによって形成されるものである。
この異方性導電膜を用いて配線が形成された可撓性基板と表示装置とを接続するには、まず案内板上に表示装置を載置して表示装置と可撓性基板との間に異方性導電膜を配置する。次に、可撓性基板に形成された配線と表示装置に形成された端子電極との相対的な位置合わせを行った上で、加圧・加熱ツールを可撓性基板に当接して可撓性基板を加熱・加圧することにより可撓性基板と表示装置とを異方性導電膜の接着剤により接続させる。このとき、可撓性基板の配線と表示装置の端子電極との間に挟持された異方性導電膜中の導電粒子によって、可撓性基板の配線と表示装置の端子電極とが電気的に接続される。加圧・加熱ツールを用いた加熱方法は、コンスタントヒート方式(常時加熱方式)とパルスヒート方式(瞬間加熱方式)とがある。尚、液晶表示パネルに対して熱圧着対象を圧着する従来技術については、例えば以下の特許文献1を参照されたい。
特開平11−330689号公報
ところで、近年においては電子機器の小型化、高機能化の要求から配線数が益々増大しているとともに、配線及び端子の微細化が進んでいる。例えば、フィルム等の可撓性基板に形成される配線の間隔は、数十〜数百μm程度に設定されている。このように、配線が狭ピッチ化すると、例えば可撓性基板に形成された配線と表示装置に形成された端子電極とを接続する場合、これらの接続部において互いに接続すべき配線と端子電極とが位置ずれを生じた状態で接続されてしまい短絡(ショート)が生じやすくなる。このため、表示装置の端子電極の各々と可撓性基板の配線の各々とを精確に位置合わせした上で接続を行う必要がある。
しかしながら、可撓性基板に形成された配線と液晶パネルに形成された端子電極とを接続する場合には、上述した通り、加熱・加圧ツールを直接可撓性基板に接触させて可撓性基板を加熱している。このため、予め可撓性基板に形成された配線と液晶パネルに形成された端子電極との位置合わせを行っていても、可撓性基板が膨張してしまって配線と接続端子との位置ずれが生じてしまうという問題があった。
また、可撓性基板と表示装置とを接続する場合に、表示装置が載置される案内板と加熱・加圧ツールとの平行度及びこれらの平坦度がある程度以上悪化していると、加熱・加圧ツールの一端が可撓性基板に当接した後で加熱・加圧ツールの押圧面全体が可撓性基板に当接する。このような当接の仕方をすると、加熱・加圧ツールの一端が可撓性基板に当接した時点で可撓性基板の面内方向に力が働いて配線と接続端子との位置ずれが生じてしまうという問題があった。
上述したパルスヒート方式(瞬間加熱方式)を用いて加熱を行えば、加圧のみを行った後で加熱することが可能であるため、可撓性基板の膨張を抑制することが可能である。しかしながら、パルスヒート方式の加熱・加圧ツールは、均一な温度分布が得られる大きさは限界があり、更にはコンスタントヒート方式(常時加熱方式)の加熱・加圧ツールに比べて高価であるという問題もある。以上の問題は、可撓性基板と表示装置とを接続する場合のみならず、半導体チップを可撓性基板等の基板に搭載する場合、半導体チップ同士を積層する場合にも生ずる問題である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、位置ずれを生ずることなく第1基板に対して第2基板を実装することができる実装構造体の製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明の実装構造体の製造装置は、第1基板に対して第2基板を実装してなる実装構造体の製造装置において、前記第1基板を載置する案内板と、前記案内板の上方に配置され、前記案内板上に載置されるべき前記第1基板上に前記第2基板を接続するために加熱及び加圧するヘッドと、前記案内板と前記ヘッドとの間に前記ヘッドに対して離間可能に配置され、前記案内板側に向けて凸形状であって前記案内板上に載置されるべき前記第1基板に対して前記第2基板を押圧する熱伝導性弾性体とを備えることを特徴としている。
この発明によれば、ヘッドに対して離間可能であるとともに案内板側に向けて凸形状であって案内板上に載置された第1基板に対して第2基板を押圧する熱伝導性弾性体を設け、熱伝導性弾性体にヘッドを当接させて熱伝導性弾性体を介して第2基板を加熱して第1基板と第2基板とを接続しているため、ヘッドが直接第2基板に当接することで生ずる第2基板の膨張を防止することができる。この結果、第2基板の膨張による第1基板と第2基板の相対的な位置ずれが生じないため、第1基板と第2基板とを所望状態で接続することができる。また、第2基板とヘッドとの間に熱伝導性弾性体が配置されており、ヘッドの輻射熱が熱伝導性弾性体によって分散されるため、輻射熱が第2基板に与える悪影響も排除することができる。また、熱伝導性弾性体を用いて案内板上に載置された第1基板に対して第2基板を押圧するときに、熱伝導性弾性体の先端部のみを第2基板に当接させた後で徐々に当接面積を増大させることができるため、第1基板又は第2基板に撓みが生じていても、撓みを矯正することができる。また、第1基板と第2基板との間に気泡が混入していたとしても排除することができる。
また、本発明の実装構造体の製造装置は、前記熱伝導性弾性体が、前記ヘッドの側方における2点で支持されて、前記案内板側に凸形状に撓んだ状態にされた板状の板バネであることを特徴としている。
この発明によれば、板バネによって第1基板に対して第2基板を押圧しているため、装置の大幅なコスト上昇を引き起こすことなく第1基板と第2基板との相対的な位置ずれを効果的に防止することができる。
また、本発明の実装構造体の製造装置は、前記熱伝導性弾性体の両端部に、前記熱伝導性弾性体が前記ヘッドと離間している状態で、前記第1基板に対して前記熱伝導性弾性体が前記第2基板を押圧する押圧力を調整する調整機構を備えることを特徴としている。
この発明によれば、熱伝導性弾性体の両端部に設けられた調整機構によって、熱伝導性弾性体がヘッドと離間している状態で、第1基板に対して熱伝導性弾性体が第2基板を押圧する押圧力を調整することができるため、例えば第1基板及び第2基板の双方が可撓性を有する場合、第1基板及び第2基板の一方が可撓性を有する場合、第1基板及び第2基板の何れもが可撓性を有しない場合の種々の状況に対応することができる。また、押圧力を調整することで第2基板に対する熱伝導性弾性体の当接面積を変えることもできる。
更に、本発明の実装構造体の製造装置は、前記熱伝導性弾性体の前記案内板側に、前記熱伝導性弾性体に沿って移動可能に這わせた被覆材を備えることを特徴としている。
この発明によれば、熱伝導性弾性体の案内板側に熱伝導性弾性体に沿って移動可能に被覆材を這わせているため、熱伝導性弾性体の案内板側の汚染を防止することができる。例えば、第1基板と第2基板との接続に異方性導電膜(ACF)を用いている場合には、第1基板と第2基板とを接続するときに異方性導電膜が第2基板からはみ出して熱伝導性弾性体に付着することがある。熱伝導性弾性体の案内板側に被覆材を這わせることで異方性導電膜が熱伝導性弾性体に付着するのを防止することができる。
本発明の実装構造体の製造方法は、第1基板に対して第2基板を実装してなる実装構造体の製造方法において、案内板上に載置された前記第1基板に対する前記第2基板の実装位置に前記第2基板を配置する第1工程と、前記案内板側に向けて凸形状である熱伝導性弾性体をヘッドから離間させた状態で前記第2基板に当接させ、前記第1基板に対して前記第2基板を押圧する第2工程と、前記熱伝導性弾性体にヘッドを押圧させて前記熱伝導性弾性体を介して前記第2基板を加熱及び加圧して前記第1基板と前記第2基板とを接続させる第3工程とを含むことを特徴としている。
この発明によれば、熱伝導性弾性体によって第1基板に対して第2基板を押圧した状態で、熱伝導性弾性体にヘッドを押圧させて熱伝導性弾性体を介して第2基板を加熱して第1基板と第2基板とを接続しているため、ヘッドが直接第2基板に当接することで生ずる第2基板の膨張を防止することができる。この結果、第2基板の膨張による第1基板と第2基板の相対的な位置ずれが生じないため、第1基板と第2基板とを所望状態で接続することができる。また、第2基板とヘッドとの間に熱伝導性弾性体が配置されており、ヘッドの輻射熱が熱伝導性弾性体によって分散されるため、輻射熱が第2基板に与える悪影響も排除することができる。
また、本発明の実装構造体の製造方法は、前記第1工程が、前記第1基板に対する前記第2基板の実装位置に異方性導電膜を配置する工程を含むことを特徴としている。
この発明によれば、第1基板と第2基板とを接続するために加熱及び加圧が必要な異方性導電膜を用いることで、第1基板及び第2基板に狭ピッチで配線又は端子電極が形成されていても、隣接する配線又は端子電極が短絡する虞が無い状態で第1基板と第2基板とを接続することができ、小型・堅牢の実装構造体を効率的に製造する上で極めて好適である。
また、本発明の実装構造体の製造方法は、前記第2工程が、前記実装位置内の所定位置において前記熱伝導性弾性体の先端部を前記第2基板に当接させ、当該当接位置を中心として徐々に当接面積を広げるように前記熱伝導性弾性体を前記第2基板に当接させることを特徴としている。
この発明によれば、熱伝導性弾性体を第2基板に当接させるときに、凸形状の熱伝導性弾性体の先端部のみを第2基板に当接させた後で徐々に当接面積を増大させているため、第1基板又は第2基板に撓みが生じていても、撓みを矯正することができる。また、第1基板と第2基板との間に気泡が混入していたとしても排除することができる。
また、本発明の実装構造体の製造方法は、前記第3工程が、少なくとも前記実装位置の面積以上の押圧面を有するヘッドを前記熱伝導性弾性体に押圧させることにより、前記熱伝導性弾性体を介して前記第2基板を加熱及び加圧することを特徴としている。
この発明によれば、少なくとも前記実装位置の面積以上の押圧面を有するヘッドを熱伝導性弾性体に押圧させて熱伝導性弾性体を介して第2基板を加熱しているため、実装位置全体に亘って所望の温度で第2基板を加熱することができ、第1基板と第2基板との接続の信頼性を高めることができる。
また、本発明の実装構造体の製造方法は、前記第3工程後に、前記ヘッドを前記熱伝導性弾性体から離間させる第4工程と、前記第4工程が終了してから所定時間経過後に前記熱伝導性弾性体を前記第2基板から離間させる第5工程とを含むことを特徴としている。
この発明によれば、第2基板の加熱・加圧が終了すると熱伝導性弾性体からヘッドを離間させて熱伝導性弾性体が第2基板を押圧している状態にし、ヘッドを離間させてから所定時間経過した後で第2基板から熱伝導性弾性体を離間させているため、熱伝導性弾性体によって第2基板が第1基板に押圧された状態で第2基板の温度を低下させることができ、温度変化による第1基板及び第2基板の収縮・膨張の影響を低減することができる。
また、本発明の実装構造体の製造方法は、前記第1基板及び第2基板の少なくとも一方が、可撓性基板、ガラス基板、セラミックス基板、及びシリコン基板の何れかであることが好適である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による実装構造体の製造装置及び製造方法について詳細に説明する。
〔第1実施形態による製造装置〕
図1は、本発明の第1実施形態による実装構造体の製造装置の概略構成を示す側面図である。図1に示す本実施形態の製造装置は、製造すべき実装構造体を載置する載置台1と、載置台1の上面1aに直交する方向、つまり鉛直上下方向に移動可能に構成され、載置台1の上面1aに載置された実装構造体を加熱及び加圧するヘッド2と、載置台1とヘッド2との間に配置された熱伝導性弾性体としての押圧部材3とを含んで構成される。
載置台1は、その上面1aの一部には凹部が形成されており、この凹部に案内板4を嵌合する構成である。案内板4は、基板を保持するために設けられ、保持する基板の材質、熱伝導率、又は基板の底面の荒さに応じて上面の荒さ及び材質が異なるものが凹部に嵌合される。案内板4の上面は鏡面であってもよいが、基板に加えられる熱が案内板4を介して載置台1に放熱されるのを防止するために、載置される基板の裏面の面荒さよりも粗くないこと、換言すると基板の裏面の面荒さが案内板4の上面の面荒さよりも粗いことが好ましい。
また、図示は省略しているが、載置される基板を吸着して保持するために、載置台1の上面1aの数ヶ所には案内板4を囲むように吸着口が形成されており、この吸着口は図示せず真空ポンプが接続されている。尚、この吸着口は載置台1の凹部内に形成されていても良い。かかる構成の場合には、吸着口に当接する位置に孔が形成されている案内板4を用いる必要がある。また、案内板4は、金属又はセラミックス又はガラス等、任意の材質を用いることができる。但し、実装構造体を製造するときには、ヘッド2で加圧されるため、案内板4は加圧圧力以上の圧力に耐え得る硬度を有し、接続温度以上の耐熱性を有する材質であることが必要である。更にこれらの条件を満たした上に、熱伝導率の低い材質であれば更に好適である。
ヘッド2は、その内部にヒータ等の加熱機構が設けられたコンスタントヒート方式のヘッドであり、200〜450℃程度の温度範囲で任意の温度に設定することができるように構成されている。ヘッド2の底面は平面に形成されている。尚、製造すべき実装構造体の形状に合わせて当接面の形状を可変とするために、ヘッド2の底面に治具を取り付けられる構成であることが好ましい。かかる構成とすることで、当接面を正方形形状、細長い矩形形状、その他の任意の形状に設定することが可能となる。ヘッド2は、支持柱5を介して支持部材6に取り付けられている。
支持部材6には押圧部材3の両端部が取り付けられており、ヘッド2を囲むように押圧部材3が配置されている。押圧部材3はステンレス、セラミックス、又はSiC(炭化シリコン)から形成され、厚みが20μm程度に設定された板状の部材である。この押圧部材3は、2箇所で折り曲げられることによって、案内板4側に凸形状に撓んだ状態にされた当接部3aと、支持部材6に取り付けられ、当接部3aを撓んだ状態にするとともに当接部3aの押圧力(テンション)を与えるテンション付加部3b,3cとを有する板バネになっている。
また、支持部材6にはシリンダ7の可動軸が取り付けられており、シリンダ7の本体は位置が固定されたシリンダ支持部材8に取り付けられている。シリンダ7は軸方向に伸長可能に構成され、その軸方向は鉛直上下方向に設定されている。従って、シリンダ7の伸長動作によって、支持部材6、支持部材6に取り付けられた支持柱5及びヘッド2、並びに押圧部材3が一体となって鉛直上下方向に移動する。シリンダ7は、ヘッド2に対して1〜3.5MPa程度の圧力(案内板4方向への圧力)を与えることができる。尚、図示の通り、支持部材6の当接部3aの先端及びヘッド2が案内板4の上方に配置される。
〔第2実施形態による製造装置〕
図2は、本発明の第2実施形態による実装構造体の製造装置の概略構成を示す側面図である。尚、図1に示す部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。図1に示す本発明の第1実施形態による実装構造体の製造装置は、押圧部材3を2箇所で折り曲げた構成として支持部材6に取り付けていた。しかしながら、図2に示す本発明の第2実施形態による実装構造体の製造装置は、押圧部材を供給する機構を備えている点が異なる。
図2に示す通り、支持部材6には支柱5を介してヘッド2のみが取り付けられており、図1に示す押圧部材3は取り付けられていない。この押圧部材3に代えて、本実施形態では、板状の押圧部材13が巻き取られている供給プーリ11と、供給プーリ11から供給される押圧部材13を巻き取る巻き取りプーリ12とを備える。また、供給プーリ11側におけるヘッド2の側方には、供給プーリ11から供給される押圧部材13をガイドする可動ガイド14及び固定ガイド15が設けられており、巻き取りプーリ12側におけるヘッド2の側方には、可動ガイド14及び固定ガイド15を介した押圧部材13をガイドする固定ガイド16及び可動ガイド17が設けられている。
押圧部材13は、押圧部材3と同様に、ステンレス、セラミックス、又はSiC(炭化シリコン)から形成され、厚みが20μm程度に設定された板状の部材である。この押圧部材13は押圧部材3のように折り曲げられておらず、供給プーリ11に巻き取られている。供給プーリ11及び巻き取りプーリ12は回転可能に構成されている。尚、供給プーリ11及び巻き取りプーリ12を回転させるための回転駆動装置は、巻き取りプーリ12のみに設けても良く供給プーリ11及び巻き取りプーリ12の両方に設けても良い。巻き取りプーリ12のみに設ける場合には、固定ガイド15,16間の押圧部材13が引っ張られて撓んだ状態にならない場合も考えられるため、好ましくは供給プーリ11及び巻き取りプーリ12の両方に回転駆動機構を設け、供給プーリ11の回転と巻き取りプーリ12の回転とを同期させるよう駆動することが望ましい。
可動ガイド14,17は、固定ガイド15,16に対する相対的な位置を可変することができるよう構成されている。図2に示す通り、押圧部材13は可動ガイド14と固定ガイド15とによって挟持された状態でガイドされるとともに、可動ガイド17と固定ガイド16とによって挟持された状態でガイドされる。従って、固定ガイド15に対する可動ガイド14の相対的な位置、及び固定ガイド16に対する可動ガイド17の相対的な位置を可変することで、押圧部材13に与えるテンションを変えることができる。押圧部材13は、これらのガイドで与えられるテンションによって固定ガイド15,16間において案内板4側に凸形状に撓んだ形状になり、当接部13aが形成される。
また、上記の供給プーリ11、巻き取りプーリ12、押圧部材13、可動ガイド14,17、及び固定ガイド15,16は、一体となって鉛直上下方向に移動可能に構成されている。ヘッド2はシリンダ7によって上下方向に移動されるが、押圧部材13等はシリンダ7とは異なる機構(不図示)によって駆動される。従って、ヘッド2の上下方向への移動と、押圧部材13等の上下方向への移動とは各々独立して個別に行うことができる
前述した第1実施形態では押圧部材3が支持部材6に取り付けられており、金属疲労等によって押圧部材3が破損した場合には、製造装置を停止させて押圧部材3を交換する作業が必要になる。これに対し、本実施形態では、供給プーリ11及び巻き取りプーリ12を回転させるだけでヘッド1と案内板4との間に位置する押圧部材13を未使用のものに替えることができるため、交換作業による製造装置の停止時間を短縮することができ、この結果製造効率を向上させることができる。
〔実装構造体の第1例
次に、上記の製造装置を用いて製造される実装構造体について説明する。図3は、本発明の実施形態による製造装置を用いて製造される実装構造体の第1例を示す分解斜視図である。図3に示す実装構造体20は、大別すると液晶パネル21と、液晶パネル21に接続される実装基板28とから構成される。また、必要に応じて、バックライト等の照明装置、その他の付帯機器が液晶パネル21に付設される。
液晶パネル21は、シール材22によって接着された一対の基板23a及び基板23bを有し、これらの基板23bと基板23bとの間に形成される間隙、所謂セルギャップに液晶が封入される。換言すると、液晶は基板23aと基板23bとによって挟持されている。これらの基板23a及び基板23bは、一般には透光性材料、例えばガラス、合成樹脂等によって形成される。基板23a及び基板23bがガラスによって形成される場合には、硼珪酸ガラス、石英ガラス、又はソーダガラスであることが好ましい。基板23a及び基板23bの外側表面には偏光板24a及び偏光板24bが貼り付けられている。尚、図1においては、偏光板24bの図示を省略している。
また、基板23aの内側表面には電極25aが形成され、基板23bの内側表面には電極25bが形成される。これらの電極25a,25bはストライプ状又は文字、数字、その他の適宜のパターン状に形成される。また、これらの電極25a,25bは、例えばITO(Indium Tin Oxide:インジウムスズ酸化物)等の透光性材料によって形成される。
基板23aは基板23bに対して張り出した張り出し部を有し、この張り出し部に複数の端子26が形成されている。これらの端子26は、基板23a上に電極25aを形成するときに電極25aと同時に形成される。従って、これらの端子26は、例えばITOによって形成される。これらの端子26には、電極25aから一体に延びるもの、及び導電材(不図示)を介して電極25bに接続されるものが含まれる。
尚、実際の電極25a,25b及び端子26は、極めて狭い間隔をもって多数本が基板23a及び基板23b上にそれぞれ形成されるが、図3においては、液晶パネル21の構造の理解を容易にするために、それらの間隔を拡大して模式的に示すとともに、それらの内の数本のみを図示することにして他の部分を省略してある。また、端子26と電極25aとの接続状態及び端子26と電極25bとの接続状態も図3においては図示を省略している。
実装基板28は、配線基板29と、配線基板29上の所定の位置に実装される半導体チップ30とから概略構成される。尚、図示は省略しているが、半導体チップ30が実装される部位以外の部位の所定位置に抵抗、コンデンサ、その他のチップ部品を実装した構成であっても良い。配線基板29は、例えばポリイミド等の可撓性を有するベース基板31の上に形成されたCu等の金属膜をパターニングして配線パターン32を形成することによって製造される。尚、実際の配線パターン32は、極めて狭い間隔をもって多数本がベース基板31上に形成されているが、図3においては、構造の理解を容易にするために、それらの間隔を拡大して模式的に示すとともに、構造を簡略化して図示してある。尚、配線パターン32には、実装構造体の一側辺部に形成される出力用端子32a及びそれに対向する側辺部に形成される入力用端子32bが含まれる。
図3に示す通り、実装基板28は、異方性導電膜27を介して液晶パネル21の基板23aに固定される。この異方性導電膜27は、導電性に異方性を持たせることのできる接着剤である。さらに詳しくは、銅、ニッケル、金、半田等の金属粒子或いはスチレン樹脂等よりなる粒子表面をニッケル−金等の導電層により被覆した粒子等の導通のための導電粒子27b(図4参照)をウレタン、ポリエステル等の熱可塑性のホットメルト樹脂或いはエポキシ等の熱硬化性樹脂等よりなる接着用樹脂27a中に分散させ、金属粒子の含有量、形状、大きさ等をコントロールして電気的接続をとろうとする部分に必要を応じて圧力を加えて接着剤層の厚み方向には導電性を有し、面方向には絶縁性を保持するようにした導電性が異方的である接着剤の膜のことである。
図4は、異方性導電膜27により実装基板28と液晶パネル21とが接続される様子を示す断面図である。図4に示す通り、実装基板28の出力用端子32aと基板23aの端子26との間に導電粒子27bが圧縮力を持って挟持されるため、異方性導電膜27中の導電粒子27bを介して実装基板28の出力用端子32aと基板23aの端子26とが電気的に接続される。一方、出力用端子32a及び端子26が形成されていない部位においては、導電粒子27bが圧縮力を持って挟持されないため、導通は取れていない。このようにして、対向する出力用端子32aと端子26との間のみで導通をとることができる。尚、図4に示す例においては、半導体チップ30も異方性導電膜を用いて配線基板29上に実装されている。
〔実装構造体の製造方法〕
次に、図3及び図4に示した実装構造体を製造する場合を例に挙げて、本発明の一実施形態による実装構造体の製造方法について説明する。図5は、本発明の一実施形態による実装構造体の製造方法の一例を示すフローチャートである。また、図6〜図8は、図5に示したフローチャートの各工程における実装構造体の製造過程を示す断面図である。尚、ここで説明する製造方法は、上述した第1実施形態による製造装置及び第2実施形態による製造装置の何れにも適用することができるが、以下の説明では第1実施形態による製造装置に適用した場合を例に挙げて説明する。
実装構造体の製造が開始されると、まず液晶パネル21の端子26が形成された部位が案内板4の上方に位置するように、液晶パネル21を載置台1上に載置する工程が行われる(工程S1)。図6(a)は、図5中の工程S1を終了して、液晶パネル21が載置台1上に載置された状態を示す断面図である。尚、液晶パネル21は載置台1に形成された不図示の吸着口によって載置台1に吸着固定される。
液晶パネル21が載置台1上に載置されると、次に、液晶パネル21の端子26が形成された部位に異方性導電膜27を貼付する工程が行われる(工程S2)。図6(b)は、図5中の工程S2が終了して液晶パネル21の端子形成部に異方性導電膜27が貼付された状態を示す断面図である。図6(b)に示す通り、異方性導電膜27は、液晶パネル21に形成された端子26の全てを覆うように貼付される。
次に、異方性導電膜27が貼付された液晶パネル21の端子26と配線基板27の出力用配線32bとの位置合わせを行って、異方性導電膜27によって液晶パネル21の端子形成部と配線基板27の出力用配線32bが形成されている部位との仮貼り付けを行う(工程S3)。この仮貼り付けは、例えばヘッド2の温度を50〜150℃に設定して下降させ、配線基板27上から1MPa程度の圧力を数秒与えることで実現できる。図6(c)は、図5中の工程S3が終了して液晶パネル21と配線基板27とが仮張り付けされた状態を示す断面図である。
以上の工程が終了すると、シリンダ7を伸長させてヘッド2と押圧部材3とを下降させる。シリンダ7が伸長するにつれて、ヘッド2及び押圧部材3が共に配線基板29に近接するが、最初に案内板4に向けて凸形状にされた押圧部材3の当接部3aの先端部が配線基板29に当接する。図7(b)は押圧部材3に設けられる当接部3aの先端部が配線基板29に当接した状態を示す断面図である。尚、図7においては、配線基板27の出力用配線32bが形成されている部位のほぼ中央に当接部3aの先端部が当接する場合を例に挙げて図示しているが、当接部位は中央部以外(例えば、一方の端部)であっても良い。
更にシリンダ7を伸長させると、図7(a)に示した当接位置を中心として配線基板29に対する押圧部材3の当接面積が徐々に広がっていく。図7(b)は配線基板29に対する押圧部材3の当接面積が徐々に広がっていく様子を示す断面図である。このように、押圧部材3の先端部のみを配線基板29に当接させた後で徐々に当接面積を増大させることによって、液晶パネル21に対する配線基板29の位置ずれを防止することができる。また、配線基板29に撓みが生じていても撓みを矯正することができる。更に、配線基板29と液晶パネル21との間に気泡が混入していたとしても排除することができる。
配線基板29に対する押圧部材3の当接面積が増大するに従って、押圧部材32が配線基板29を押圧する力が増大する。尚、この押圧力によって液晶パネル21に対して配線基板29が押圧されることになる(工程S4)。シリンダ7の伸長を続けると、ヘッド2が押圧部材3に当接し、ヘッド2の熱が押圧部材3を介して配線基板29及び異方性導電膜27に伝わる。また、ヘッド2は押圧部材3の上方から押圧部材3を加圧するため、配線基板29、異方性導電膜27、及び液晶パネル21が加圧される。
ここで、異方性導電膜27の温度が150〜230℃程度になるようにヘッド2の温度は210〜450℃程度の範囲の温度に調整される。また、ヘッド2が配線基板29等に与える圧力は1〜3.5MPa程度である。ヘッド2が配線基板29等を加熱加圧する時間は3〜15秒程度である。図8(a)はヘッド2が配線基板29等を加熱加圧する様子を示す断面図である。
ヘッド2の加熱加圧によって供給される熱により、異方性導電膜27は軟化・溶融し、ヘッド2が配線基板29を液晶パネル21の方向に加圧しているため、配線基板29に形成された出力用配線32bと液晶パネル21に形成された端子26との間に異方性導電膜27に含まれる導電粒子27b(図4参照)が変形し挟持される。この状態を接着用樹脂27aが硬化温度に達する時間保持すると、異方性導電膜27に供給される熱によって接着用樹脂27aが硬化し、出力用配線32bと端子26との間に導電粒子27bが変形し挟持された状態で、配線基板29が液晶パネル21に接続される(工程S5)。
以上の工程が終了すると、まずシリンダ7を伸縮させてヘッド2を押圧部材3から離間させ、押圧部材3のみが配線基板29等を押圧している状態にする(工程S6)。図8(b)はヘッド2を離間させ、押圧部材3のみが配線基板29等を押圧している状態を示す断面図である。このように、ヘッド2を離間させて押圧部材3が配線基板29等を押圧している状態にすると、加圧された状態で異方性導電膜27の温度が低下することになる。
最後に、所定時間が経過して異方性導電膜27の温度が所定の温度以下になってから、シリンダ7を更に伸縮させて押圧部材3を配線基板29から離間させる。図8(c)は、押圧部材3を配線基板29から離間させた状態を示す断面図である(工程S7)。このように、本実施形態では異方性導電膜27の温度が低下してから圧力解除を行っているため、異方性導電膜27のスプリングバックを抑制することができ、その結果として接続部の新羅伊勢を向上させることができる。
以上の工程を経ることにより、図9に示した液晶表示装置としての実装構造体20が製造される。図9は、本発明の一実施形態による実装構造体の製造方法により製造された実装構造体の外観を示す斜視図である。図9に示した構成の実装構造体において、実装基板28に搭載されている半導体チップ30としては、液晶駆動用として機能するIC(Integrated Circuit)が搭載される。図9に示した実装構造体20においては、配線基板29が可撓性のあるベース基板を含んで構成されているため、配線基板29を折り曲げることにより、実装構造体の実装スペースの省略化をすることができるとともに、実装構造体20と他の基板とのレイアウトの自由度が高くなる。
以上説明した通り本実施形態の製造方法は、液晶パネル21に対する配線基板29の位置ずれを防止することができる。また、配線基板29に撓みが生じていても撓みを矯正することができる。更に、配線基板29と液晶パネル21との間に気泡が混入していたとしても排除することができる。また、配線基板29とヘッド2との間に押圧部材3が配置されているため、ヘッド2の輻射熱は押圧部材3を加熱するが、配線基板29を直接加熱することがない。このため、輻射熱が配線基板29に与える悪影響(例えば、配線基板29の膨張等)を防止することができる。これらの結果、高い信頼性を有する実装構造体を製造コストを上昇させることなく製造することができる。
尚、図5に示すフローチャートでは、工程S1〜工程S3において、図1に示す製造装置の案内板4上に液晶パネル21を配置した後、異方性導電膜27を配置し、配線基板29の仮貼り付けを行っている。しかしながら、仮貼り付けまでの工程は、別の装置で行い、図1に示す製造装置では配線基板29が仮貼り付けられた液晶パネル21を案内板4上に配置した後、工程S4〜工程S7のみを行うようにしても良い。また、上記実施形態では、実装基板28を液晶パネル21に接続する場合を例に挙げて説明したが、実装基板28に設けられる半導体チップ30を配線基板27上に搭載する場合にも用いることができる。
また、配線基板29と液晶パネル21との間に配置された異方性導電膜27を加熱加圧すると、異方性導電膜27がはみ出して押圧部材3(第2実施形態の製造装置にあっては押圧部材13)に付着することがある。このため、押圧部材3,13の案内板4側の面に樹脂テープ又は耐熱ゴムからなる被覆材を這わせるようにすることが好ましい。かかる構成にすれば、被覆材に異方性導電膜が付着しても押圧部材13に沿って被覆材を移動させることで付着した異方性導電膜を移動させることができる。
実装構造体の第2例
図10は、実行構造体の第2例を示す斜視図である。図10に示した実装構造体は、ガラス基板上に直接半導体チップを搭載した所謂COG(Chip On Glass)構造の実装構造体である。図10に示した実装構造体40はシール材によって周囲が互いに接着された一対の基板41a,41bを備える。シール材は、例えば、スクリーン印刷等の印刷技術を用いて形成され、基板41a,41bは、例えばガラス等の材料又はプラスチック等の可撓性を有するフィルム材料等により形成された基板素材に各種の要素を形成することにより製造される。基板41a,41bがガラスにより形成される場合には、硼珪酸ガラス、石英ガラス、又はソーダガラスであることが好ましい。
基板41a,41bの間に形成される間隙、所謂セルギャップは、複数のスペーサによってその寸法が均一に、例えば5μm程度に規定され、その節ギャップ内のシール材によって液晶が封入され、基板41aと基板41bとの間で挟持される。基板41aの液晶側表面(基板41bとの対向面)には図示せぬ電極が、基板41bの液晶側表面(基板41aとの対向面)には電極42が、それぞれ多数平行に形成されている。基板41aに形成されている電極と、基板41bに形成されている電極42とは互いに直交する方向に配置され、これらの電極がドットマトリクス状に交差する複数の点は、像を表示するための画素を構成する。また、基板41a及び41bの外側表面には、それぞれ、偏光板43a及び43bがそれぞれ貼り付けられている。
基板41bは液晶が封入される液晶領域部分E及びその液晶領域部分Eの外側へ張り出す張出し部Hを有する。即ち、基板41bは基板41aの端面より張出しており、基板41bに形成されている電極42は、その張出し部Hへそのまま延び出した形で形成されている。また、基板41aに形成されている図示せぬ電極は、シール材の内部に分散した導通材(不図示)を介して基板41b上に形成されている電極44との導通が図られており、電極44は張出し部Hへ延び出て配線形成されている。
張出し部Hには液晶駆動用の半導体チップ45が実装される矩形状の実装領域が設けられている。半導体チップ45は異方性導電膜により実装領域に接続されて実装されている。図10に示すように、半導体チップ45の実装領域には、その三辺側から電極42及び基板41aに接続されている電極44の端部が引き込まれている。また、この実装領域の残りの一辺側からは外部回路との接続のための接続端子46の端部が引き込まれている。
図10に示した実装構造体は、上述した製造方法と同様の製造方法により製造される。特に、基板41bが可撓性を有するフィルム材料により形成され、又は0.5mm以下のガラス基板である場合に本発明の製造方法が有効となる。ガラス基板の場合に本発明の製造方法を用いると、撓み又は反り等によるガラス基板の割れを防止することができる。また、ガラス基板の場合に本発明の製造方法を適用するときには、前述した押圧部材3,13がガラス基板に当接することになるが、ガラス基板に対する押圧部材3,13の当接速度を遅くすればガラス基板が急激に加熱されることがないため、ガラス基板の破壊を防止することができる。
実装構造体の第3例
図11は、実行構造体の第3例を示す斜視図である。図11に示した実装構造体50は、半導体チップ51が回路基板52上に搭載されている。ここで、回路基板52は、例えばガラスエポキシ基板等の有機系基板又はプラスチック基板である。この回路基板52には、例えば銅からなる配線パターンが所望の回路となるように形成されており、これらの配線パターンと半導体チップ51とが、例えば異方性導電膜を介して電気的に接続されているとともに、半導体チップ51が回路基板52に固着されている。
図11中の回路基板52は、シリコン基板又はセラミックス基板であってもよい。これらの基板を用いる場合には、例えばスルーホールが形成され、回路基板52の上面でスルーホールと半導体チップ51とが電気的に接続され、回路基板52の底面でスルーホールと図示せぬ基板(例えば、マザーボード等)とが接続される。図11に示した構造を回路基板52に対して垂直な方向に積み重ねることにより立体的な実装構造体を形成することもできる。尚、実装構造体50は、前述した製造方法と同様の製造方法によって製造される。前述の製造方法は、半導体チップ51及び回路基板52の少なくとも一方の厚みが薄い場合に有効である。
〔電子機器〕
以上、本発明の実施形態による実装構造体の製造装置及び製造方法について説明したが、例えば以上説明した液晶パネルを含む実装構造体が搭載される電子機器について説明する。以上説明した液晶パネルを含む実装構造体、CPU(中央処理装置)等を備えたマザーボード、キーボード、ハードディスク等の電子部品を筐体内に組み込むことで、例えば図12に示すノート型のパーソナルコンピュータ60(電子機器)が製造される。
図12は、電子機器としてのノート型コンピュータを示す外観図である。図12において61は筐体であり、62は液晶表示装置であり、63はキーボードである。尚、図12においては、液晶表示装置を備えるノート形コンピュータを示しているが、液晶表示装置に代えて有機EL表示装置を備えていても良い。図13は、他の電子機器としての携帯電話機を示す斜視図である。図13に示した携帯電話機70は、アンテナ71、受話器72、送話器73、液晶表示装置74、及び操作釦部75等を備えて構成されている。また、図13に示した携帯電話機においても液晶表示装置74に代えて有機EL表示装置を備えた構成であっても良い。
また、電子機器としてはノート型コンピュータ及び携帯電話機に限られず、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置等の電子機器に適用することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、配線基板と液晶パネルとの接続、ガラス基板上への半導体チップの搭載、及び回路基板上への半導体チップの搭載に異方性導電膜を用いる場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明は異方性導電膜を用いずに第1基板と第2基板とを加熱・加圧して実装構造体を製造する場合一般について適用することができる。
例えば、半導体チップの電極と基板に形成された配線又は端子とを熱圧着する場合、合金接続する場合、又はハンダ付けする場合にも適用することができる。熱圧着は、例えば半導体チップの電極として金バンプが形成され、基板に金端子が形成されるときに行われ、合金接続は、例えば半導体チップの電極として金バンプが形成され、基板に錫の端子が形成されているときに行われ、ハンダ付けは半導体チップの電極としてハンダバンプが形成され、基板の端子にハンダが付いているときに行われる。更には、電気的な接続を目的とする場合のみならず、接着剤又は異方性接着剤を加熱することにより硬化させる場合にも適用することができる。
尚、以上の実施形態においては、主として液晶パネルを含む実装構造体及びその製造方法を例に挙げて説明したが、本発明は液晶表示パネルを含む実装構造体を製造する場合のみならず、有機ELパネルを含む実装構造体、FED(Field Emission Display)パネルを含む実装構造体を製造する場合にも適用することができる。
本発明の第1実施形態による実装構造体の製造装置の概略構成を示す側面図である。 本発明の第2実施形態による実装構造体の製造装置の概略構成を示す側面図である。 本発明の実施形態による製造装置を用いて製造される実装構造体の第1例を示す分解斜視図である。 異方性導電膜27により実装基板28と液晶パネル21とが接続される様子を示す断面図である。 本発明の一実施形態による実装構造体の製造方法の一例を示すフローチャートである。 図5に示したフローチャートの各工程における実装構造体の製造過程を示す断面図である。 図5に示したフローチャートの各工程における実装構造体の製造過程を示す断面図である。 図5に示したフローチャートの各工程における実装構造体の製造過程を示す断面図である。 本発明の一実施形態による実装構造体の製造方法により製造された実装構造体の外観を示す斜視図である。 実行構造体の第2例を示す斜視図である。 実行構造体の第3例を示す斜視図である。 電子機器としてのノート型コンピュータを示す外観図である。 他の電子機器としての携帯電話機を示す斜視図である。
符号の説明
2……ヘッド
3……押圧部材(熱伝導性弾性体)
3a……テンション付加部(調整機構)
3b……テンション付加部(調整機構)
4……案内板
13……押圧部材(熱伝導性弾性体)
14……可動ガイド(調整機構)
17……可動ガイド(調整機構)
21……液晶パネル(第1基板)
23a……基板(第1基板)
27……異方性導電膜
29……配線基板(第2基板)
45……半導体チップ(第2基板)
41a……基板(第1基板)
51……半導体チップ(第2基板)
52……回路基板(第1基板)

Claims (10)

  1. 第1基板に対して第2基板を実装してなる実装構造体の製造装置において、
    前記第1基板を載置する案内板と、
    前記案内板の上方に配置され、前記案内板上に載置されるべき前記第1基板上に前記第2基板を接続するために加熱及び加圧するヘッドと、
    前記案内板と前記ヘッドとの間に前記ヘッドに対して離間可能に配置され、前記案内板側に向けて凸形状であって前記案内板上に載置されるべき前記第1基板に対して前記第2基板を押圧する熱伝導性弾性体と
    を備えることを特徴とする実装構造体の製造装置。
  2. 前記熱伝導性弾性体は、前記ヘッドの側方における2点で支持されて、前記案内板側に凸形状に撓んだ状態にされた板状の板バネであることを特徴とする請求項1記載の実装構造体の製造装置。
  3. 前記熱伝導性弾性体の両端部に、前記熱伝導性弾性体が前記ヘッドと離間している状態で、前記第1基板に対して前記熱伝導性弾性体が前記第2基板を押圧する押圧力を調整する調整機構を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の実装構造体の製造装置。
  4. 前記熱伝導性弾性体の前記案内板側に、前記熱伝導性弾性体に沿って移動可能に這わせた被覆材を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の実装構造体の製造装置。
  5. 第1基板に対して第2基板を実装してなる実装構造体の製造方法において、
    案内板上に載置された前記第1基板に対する前記第2基板の実装位置に前記第2基板を配置する第1工程と、
    前記案内板側に向けて凸形状である熱伝導性弾性体をヘッドから離間させた状態で前記第2基板に当接させ、前記第1基板に対して前記第2基板を押圧する第2工程と、
    前記熱伝導性弾性体にヘッドを押圧させて前記熱伝導性弾性体を介して前記第2基板を加熱及び加圧して前記第1基板と前記第2基板とを接続させる第3工程と
    を含むことを特徴とする実装構造体の製造方法。
  6. 前記第1工程は、前記第1基板に対する前記第2基板の実装位置に異方性導電膜を配置する工程を含むことを特徴とする請求項5記載の実装構造体の製造方法。
  7. 前記第2工程は、前記実装位置内の所定位置において前記熱伝導性弾性体の先端部を前記第2基板に当接させ、当該当接位置を中心として徐々に当接面積を広げるように前記熱伝導性弾性体を前記第2基板に当接させることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の実装構造体の製造方法。
  8. 前記第3工程は、少なくとも前記実装位置の面積以上の押圧面を有するヘッドを前記熱伝導性弾性体に押圧させることにより、前記熱伝導性弾性体を介して前記第2基板を加熱及び加圧することを特徴とする請求項5から請求項7の何れか一項に記載の実装構造体の製造方法。
  9. 前記第3工程後に、前記ヘッドを前記熱伝導性弾性体から離間させる第4工程と、
    前記第4工程が終了してから所定時間経過後に前記熱伝導性弾性体を前記第2基板から離間させる第5工程と
    を含むことを特徴とする請求項8記載の実装構造体の製造方法。
  10. 前記第1基板及び第2基板の少なくとも一方は、可撓性基板、ガラス基板、セラミックス基板、及びシリコン基板の何れかであることを特徴とする請求項5から請求項9の何れか一項に記載の実装構造体の製造方法。
JP2003355242A 2003-10-15 2003-10-15 実装構造体の製造装置及び製造方法 Expired - Fee Related JP4055151B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003355242A JP4055151B2 (ja) 2003-10-15 2003-10-15 実装構造体の製造装置及び製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003355242A JP4055151B2 (ja) 2003-10-15 2003-10-15 実装構造体の製造装置及び製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005123324A JP2005123324A (ja) 2005-05-12
JP4055151B2 true JP4055151B2 (ja) 2008-03-05

Family

ID=34612906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003355242A Expired - Fee Related JP4055151B2 (ja) 2003-10-15 2003-10-15 実装構造体の製造装置及び製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4055151B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105711229B (zh) * 2016-03-25 2018-08-07 深圳市深鸿海自动化设备有限公司 一种预贴合生产工艺方法
CN109429438B (zh) * 2017-08-25 2020-08-14 阳程科技股份有限公司 薄膜显示器与软性电路板的压合方法及其压合装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005123324A (ja) 2005-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100634239B1 (ko) 보강판 부착 장치 및 부착 방법
JP2001230511A (ja) 接続構造、電気光学装置および電子機器
US9167697B2 (en) Display panel and bonding apparatus for manufacturing the same
JP2002032031A (ja) 電気光学装置の製造方法、端子の接続方法、電気光学装置および電子機器
JP2003273476A (ja) 実装構造体及びその製造方法、電気光学装置、並びに電子機器
US20200187359A1 (en) Flexible substrate and flexible panel
JP3543676B2 (ja) マルチチップの実装構造及びその実装構造の製造方法、ならびに電気光学装置及び電子機器
JP2009260379A (ja) ボンディング装置およびそれを用いたボンディング方法
JP4055151B2 (ja) 実装構造体の製造装置及び製造方法
JP4385895B2 (ja) ボンディング装置
JP3791431B2 (ja) 実装構造体の製造装置
JP4887751B2 (ja) フレキシブル配線基板の熱圧着装置
JP3823845B2 (ja) 実装構造体
JP2001230001A (ja) 接続構造、電気光学装置および電子機器
JP2003273486A (ja) 実装構造体及びその製造方法、電気光学装置、並びに電子機器
JP2002032030A (ja) 電気光学装置の製造方法、端子の接続方法、電気光学装置および電子機器
JP2008235656A (ja) 回路基板の実装体
JP2002341786A (ja) プリント配線基板、及びこれを用いる平面表示装置の製造方法
JP3729113B2 (ja) 電子機器
JPH07135383A (ja) 表示パネルの実装構造および実装方法並びに接続装置
JP4770438B2 (ja) フレキシブル配線基板の熱圧着装置
JP2004186472A (ja) 実装構造体及びその製造方法、電気光学装置、並びに電子機器
JP4613536B2 (ja) 半導体素子実装基板、電気光学装置、電子機器
US11570907B2 (en) Manufacturing apparatus for display device and method of using the same
JP4868035B2 (ja) 基板接続構造体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees