JP4054102B2 - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶表示装置に係り、特にアレイ基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置に対して、高開口率化の要求が高まっている。高開口率化を実現するために、画素電極をアレイ基板側の最上層に配置する方法が採用されている。
【0003】
画素上置き構造を採用した場合、画素電極を構成するITO膜のエッチング工程に関して次のような問題点を抱えている。即ち、ITO膜をアレイ基板側の最上層に配置するので、ITO膜とその下側の信号線との間の層間絶縁膜の膜厚を確保するため、層間絶縁膜を多層構造とし、その上側の層として有機絶縁膜が使用される。このため、ITO膜のエッチング方法としてはウエットエッチングに限定される。その理由は、ドライエッチングを用いると、エッチングの際及びレジスト剥離の際に、有機絶縁膜との選択比が充分に確保できないことによる。
【0004】
一般に、ITO膜のウエットエッチングには、王水、シュウ酸、HBr、HI、等を水で希釈した強酸のエッチング液、またはそれらを希釈液に塩化鉄あるいは塩化銅を加えたエッチング液が使用されるが、これらのエッチング液は信号線の材料として一般的に使用されているAlを腐食する性質を有している。図8に、アレイ基板の表示領域と駆動回路領域との境界部分の部分断面図を示す。図中64はゲート酸化膜、67は第一層間絶縁膜、69は信号線の引出し配線、70は無機材料からなる絶縁膜(第二層間絶縁膜の下層部分)、71は有機材料からなる絶縁膜(第二層間絶縁膜の上層部分)、73はITOからなる画素電極を表わす。また、破線Bの左側が表示領域、破線Cの右側が駆動回路領域であり、二つの破線B、Cで挟まれた境界部分がシール領域81となる。
【0005】
このシール領域81の上に、対向基板をアレイ基板の上に接着するシール材が配置される。対向基板との接着力を確保するために、シール領域81の上からは有機絶縁膜71が除去されている。従って、シール領域81に関しては、信号線の引出し配線69の上に、層間絶縁膜として無機材料からなる絶縁膜70のみしか存在していない。この結果、絶縁膜70にピンホールなどの欠陥があると、信号線の材料であるAlが腐食して断線に至ることがある。このため、シール領域81の部分は、断線不良が発生しやすい部位となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記のような画素上置き構造を採用した液晶表示装置において、シール領域を横切る配線の引出し部分に断線不良が発生しにくい構造を提供することにある。また、本発明の目的は、シール材の位置を安定させることができるシール領域の構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シールを介して対向配置されたアレイ基板および対向基板と、この間隙に封入された液晶とを有する液晶表示装置において、前記液晶表示装置は、前記シールが形成されるシール領域と、前記シールにより封止されたシール内領域と、を有し、前記アレイ基板の前記シール内領域は、基板上に形成された配線と、前記配線に接続して形成されたスイッチング素子と、前記配線及び前記スイッチング素子を覆って形成された無機絶縁膜と、前記無機絶縁膜上に形成された有機絶縁膜と、前記有機絶縁膜上に形成され、前記無機絶縁膜および前記有機絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して前記スイッチング素子に接続された画素電極と、を有し、前記アレイ基板の前記シール領域は、前記シール内領域から延在された前記配線および前記無機絶縁膜と、前記無機絶縁膜の直上に前記配線に重畳して前記画素電極と同一材料で形成された無機膜と、を有することを特徴とする液晶表示装置、である。
【0009】
また、本発明は、シールを介して対向配置されたアレイ基板および対向基板と、この間隙に封入された液晶とを有する液晶表示装置の製造方法において、前記アレイ基板の製造工程は、基板上に配線と前記配線に接続されるスイッチング素子を形成する工程と、前記配線及び前記スイッチング素子を覆うように無機絶縁膜を形成する工程と、前記無機絶縁膜上に有機絶縁膜を形成する工程と、前記シールが形成されるシール領域の前記有機絶縁膜を除去する工程と、前記基板全面に画素電極を形成する材料で無機膜を形成する工程と、前記無機膜上にレジストを形成する工程と、画素を形成する領域、および前記シール領域の少なくとも前記配線上に前記レジストを残してレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして前記無機膜をウェットエッチングによりパターニングし、前記画素を形成する領域及び前記配線上に前記無機膜を残す工程と、を含み、前記画素を形成する領域に残した前記無機膜で前記画素電極を構成することを特徴とする液晶表示装置の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
本発明の実施の形態の一例を図1から図3を使用して説明する。なお、この例において、液晶表示装置は駆動回路一体型のアクティブマトリクス型液晶表示装置である。表示領域の周囲のアレイ基板上には、走査線に走査信号を伝送するY方向駆動回路、及び信号線に画像信号を伝送するX方向駆動回路が配置される。スイッチング素子としてポリシリコンTFTが採用されている。なお、詳細な説明はTFT完成後、即ち信号線の形成工程が終了した後からとする。
【0011】
図1は信号線19の形成が終了した段階での、アレイ基板の断面図である。図1に示すように、ガラス基板11の上に酸化珪素膜と窒化珪素膜の二層構造からなるアンダーコーティング膜12が形成され、その上に半導体活性層13(チャネル)、ソース・ドレインとなる高濃度不純物領域16、ゲート酸化膜14、ゲート電極15などによって、コプラナー型のポリシリコンTFTが形成されている。なお、走査線はゲート電極15と同一の工程で形成される。走査線及びゲート電極15の上には、酸化膜によって第一層間絶縁膜17が形成される。第一層間絶縁膜17の上にMoとAlの二層構造からなる信号線19が形成される。信号線19は、第一層間絶縁膜17及びゲート酸化膜14を貫通する第一のコンタクトホール18を介して、高濃度不純物領域16に接続されている。
【0012】
次に図2に示すように、信号線19の上に、プラズマCVD法を用いて酸化珪素膜と窒化珪素膜の二層構造からなる無機絶縁膜20を膜厚0.45μmで堆積する。リアクティブイオンエッチング法によって無機絶縁膜20をエッチングして、第二のコンタクトホール22を信号線19まで開口する。感光性を有する有機材料を塗布した後、露光、現像、エッチングを行って有機絶縁膜21を形成する。この有機絶縁膜21に、第二のコンタクトホール22を開口する。なお、この例では、有機絶縁膜21の膜厚は0.2μmである。以上のように、無機絶縁膜20及びその上に形成された有機絶縁膜21によって、第二層間絶縁膜39が構成される。
【0013】
さらに、第二層間絶縁膜39の上に、ITO(Indium Tin Oxide)をスパッタ法により堆積する。その上に、フォトレジストを膜厚1.2μmで塗布し、露光、現像の後、ウエットエッチングを行って画素電極23を形成する。
【0014】
図3(a)に、画素電極23の形成工程が終了した後のアレイ基板を上方から見た概要図を示す。アレイ基板の中央部には表示領域24があり、表示領域24の左右に当たるアレイ基板の周辺部にY方向駆動回路25、表示領域24の上下に当たるアレイ基板の周辺部にX方向駆動回路26が配置されている。信号線の引出し配線27によって表示領域24の内部とX方向駆動回路26とが互いに接続され、走査線の引出し配線37によって表示領域24の内部とY方向駆動回路25とが互いに接続されている。
【0015】
なお、冗長性を考慮して両側駆動としているので、X方向駆動回路26及びY方向駆動回路25は、それぞれ、上下、左右に一対ずつ設けられている。また、信号線の引出し配線27は、工程数の増加を避けるため、信号線と同一の工程で形成されるのでMoとAlの二層配線である。
【0016】
ここで、本発明に基づく液晶表示装置では、画素電極23を構成するITO膜をパターニングする際、図3(a)に示すように、表示領域24とX方向駆動回路26との間の境界領域(シール領域)にあるITO膜28を残す。
【0017】
図3(b)に図3(a)中のA部の拡大図、即ち、アレイ基板の表示領域24とX方向駆動回路26との境界領域部分の部分拡大図を示す。図3(c)に図3(b)中のD−D部の部分拡大断面図を示す。図中、27は信号線の引出し配線、28はITO膜、14はゲート酸化膜、17は第一層間絶縁膜、20は無機材料からなる絶縁膜(第二層間絶縁膜の下層部分)、21は有機材料からなる絶縁膜(第二層間絶縁膜の上層部分)、23は画素電極を構成するITO膜を表わす。
【0018】
図3(b)中、破線Bの下方側が表示領域であり、破線Cの上方側がX方向駆動回路領域、二つの破線で挟まれた部分が境界領域となる。また、図3(c)中、破線Bの左側が表示領域、破線Cの右側がX方向駆動回路領域であり、二つの破線で挟まれた部分が境界領域となる。
【0019】
図3(c)に示すように、境界領域の上では有機絶縁膜21が除去されている。これは、先に説明したように、境界領域の上に後続の工程でシール材が配置されるためである。また、図中、28は画素電極と同じ工程で形成されるITO膜であり、このITO膜28は無機絶縁膜20を介して信号線の引出し配線27の上方を覆うように形成される。ITO膜28を形成することによって、画素電極23のパターニングの工程において、ITO膜専用のエッチング液による信号線の引出し配線27の腐食が防止される。即ち、画素電極23のフォトリソグラフィーの工程の際、無機絶縁膜20に加えて、ITO膜28の上に形成されているフォトレジスト(図示せず)が、引出し配線27をITO膜用のエッチング液から保護する機能を担う。
【0020】
(実施例2)
本発明の実施の形態の他の例を、図4に示す。図4(a)は、画素電極23の形成工程が終了した後のアレイ基板を上方から見た概要図であり、図4(b)は図4(a)中のA部の部分拡大図である。
【0021】
この例では、画素電極と同じ工程で形成されるITO膜28は、各信号線の引出し配線27の上方に、各引出し配線毎にそれぞれ電気的に独立して形成されている。ITO膜28を、このように形成することによって、仮に無機絶縁膜20(図3(c))にピンホールなどの欠陥があってITO膜28と各信号線の引出し配線27とが短絡した場合にも、アレイ基板の機能不良には至らない。従って、このような構造は歩留まりの向上に効果がある。
【0022】
(実施例3)
本発明の実施の形態の他の例を、図5に示す。図5(a)は、画素電極23の形成工程が終了した後のアレイ基板を上方から見た概要図であり、図5(b)は図5(a)中のA部の部分拡大図である。
【0023】
この例では、画素電極と同じ工程で形成されるITO膜29が、表示領域24とX方向駆動回路26との間の境界領域、及び表示領域24とY方向駆動回路25との間の境界領域を通って、表示領域24の周囲の周囲を取り囲むように電気的に連続して形成されている。このように、表示領域24の周囲を取り囲むようにITO膜29を形成することによって、このITO膜29は、信号線の引出し配線27を保護すると同時に、アレイ基板内での静電気の帯電を防止するガードリングとしての機能をも備える。
【0024】
(実施例4)
本発明の実施の形態の他の例を、図6に示す。図6(a)は、画素電極23の形成工程が終了した後のアレイ基板を上方から見た概要図であり、図6(b)は図6(a)中のA部の部分拡大図であり、図6(c)は図6(b)中のD−D部の部分拡大断面図である。
【0025】
この例では、画素電極と同じ工程で形成されるITO膜28が、各信号線の引出し配線27の上方に各配線毎にそれぞれ電気的に独立して形成される。これに加えて、画素電極と同じ工程で形成されるITO膜29が、表示領域24とX方向駆動回路26との間の境界領域、及び表示領域24とY方向駆動回路領域との間の境界領域を通って、表示領域24の周囲を取り囲むように電気的に連続して形成されている。なお、ITO膜28とITO膜29とは互いに電気的に隔離されている。
【0026】
この例では、ITO膜28は信号線の引出し配線27を保護する機能を受け持ち、一方、ITO膜29はアレイ基板内での静電気の帯電を防止するガードリングとしての機能を受け持つ。なお、この場合、ITO膜29の線幅は、ITO膜29と各信号線の引出し配線27との短絡の危険をできるだけ減らすために、ITO膜28と比べて幅を狭く形成することが望ましい。
【0027】
なお、以上の例において、画素電極部分のITO膜の下地21は、有機材料による絶縁膜としたが、下地に着色レジストを用いる場合にも上記の例と同様の効果が得られる。従って、着色レジスト上にITO膜を形成した構造についても本発明が適用できる。
【0028】
(実施例5)
本発明の実施の形態の他の例を図7に示す。図7は、シール領域42(境界領域)の上にシール材45が配置された状態を表わす部分拡大断面図である。なお、この例では、シール領域42の上にITO膜は設けられていない。
【0029】
この例では、表示領域24の上に加えて、駆動回路などが配置される周辺領域43の上にも有機絶縁膜21aが形成されている。シール材45は、表示領域の上の有機絶縁膜21の端面及び周辺領域の上の有機絶縁膜21aの端面に接触するように配置される。このように構成することにより、対向基板をアレイ基板の上に接着する際、シール材45が有機絶縁膜21、21aの端面によって拘束されシール材のいちが安定する。
【0030】
また、図7に示すように、有機絶縁膜21、21aの端面をアレイ基板の表面に対して鈍角をなすよう形成することによって、シール材45と有機絶縁膜21、21aの端面との接触の確保が容易になる。
【0031】
なお、シール材45を、表示領域上の有機絶縁膜21の端面あるいは周辺領域上の有機絶縁膜21aの端面のいずれか一方に接触するように配置すれば、上述の効果は得られる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液晶表示装置では、シール領域の上にITO(または、他の無機材料)からなる薄膜を形成することによって、画素電極のパターニングの際、無機絶縁膜の欠陥部で発生する引出し配線の腐食が防止される。
【0033】
更に、ITO薄膜を、表示領域を取り囲むように電気的に連続させて形成することによって、液晶表示装置の製造工程の途中で静電気が発生しても、静電気はITO膜を伝わるため、液晶表示装置の内部に影響を与えない。従って、静電破壊に対して強いアレイ構造が得られる。
【0034】
また、シール材を、表示領域上の有機絶縁膜の端面及び周辺領域上の有機絶縁膜の端面の内、少なくとも一方に接触するように配置すれば、シール材の位置を安定させる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における液晶表示装置の、信号線形成工程が終了した段階でのアレイ基板の部分断面図。
【図2】本発明の実施の形態における液晶表示装置の、画素電極形成工程が終了した段階でのアレイ基板の部分断面図。
【図3】3(a)は、本発明の実施例1における液晶表示装置の、画素電極形成工程が終了した段階でのアレイ基板の上面図。3(b)は、3(a)中のA部の部分拡大断面図。3(c)は、3(b)中のD−D断面の部分拡大断面図。
【図4】4(a)は、本発明の実施例2における液晶表示装置の、画素電極形成工程が終了した段階でのアレイ基板の上面図。4(b)は、4(a)中のA部の部分拡大図。
【図5】5(a)は、本発明の実施例3における液晶表示装置の、画素電極形成工程が終了した段階でのアレイ基板の上面図。5(b)は、5(a)中のA部の部分拡大図。
【図6】6(a)は、本発明の実施例4における液晶表示装置の、画素電極形成工程が終了した段階でのアレイ基板の上面図。6(b)は、6(a)中のA部の部分拡大図。6(c)は、6(b)中のD−D断面の部分拡大断面図。
【図7】本発明の実施例5における液晶表示装置の、アレイ基板上の表示領域と駆動回路領域の境界領域(シール領域)の部分断面図。
【図8】従来の液晶表示装置におけるアレイ基板の表示領域と駆動回路領域の境界部分(シール領域)の部分断面図。
【符号の説明】
11…ガラス基板
12…アンダーコーティング膜
13…半導体活性層(チャネル)
14、64…ゲート酸化膜
15…ゲート電極
16…高濃度不純物領域(ソース・ドレイン)
17、67…第一層間絶縁膜
18…第一のコンタクトホール
19、69…信号線
20、70…無機絶縁膜
21、71…有機絶縁膜
22…第二のコンタクトホール
23、73…画素電極
24…表示領域
25…Y方向駆動回路
26…X方向駆動回路
27…信号線の引出し配線
28、29…ITO膜
37…走査線の引出し配線
39…第二層間絶縁膜
42…シール領域
43…周辺領域
45…シール材
81…境界領域

Claims (6)

  1. シールを介して対向配置されたアレイ基板および対向基板と、この間隙に封入された液晶とを有する液晶表示装置において、
    前記液晶表示装置は、
    前記シールが形成されるシール領域と、
    前記シールにより封止されたシール内領域と、を有し、
    前記アレイ基板の前記シール内領域は、
    基板上に形成された配線と、
    前記配線に接続して形成されたスイッチング素子と、
    前記配線及び前記スイッチング素子を覆って形成された無機絶縁膜と、
    前記無機絶縁膜上に形成された有機絶縁膜と、
    前記有機絶縁膜上に形成され、前記無機絶縁膜および前記有機絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して前記スイッチング素子に接続された画素電極と、を有し、
    前記アレイ基板の前記シール領域は、
    前記シール内領域から延在された前記配線および前記無機絶縁膜と、
    前記無機絶縁膜の直上に前記配線に重畳して前記画素電極と同一材料で形成された無機膜と、を有することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記無機膜は、各配線上毎にそれぞれ独立して形成されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記液晶表示装置は、前記シールを挟んで前記シール内領域の反対側に存在するシール外領域、を有し、
    前記有機絶縁膜は、前記シール外領域にも形成され、
    前記シールは、前記シール内領域に形成された前記有機絶縁膜または前記シール外領域に形成された前記有機絶縁膜の少なくとも一方に接していることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 前記シール内領域と前記シール外領域とに形成された前記有機絶縁膜のそれぞれの端面はテーパー形状であることを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
  5. 前記無機膜は、各配線上毎にそれぞれ独立して形成されていることを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
  6. シールを介して対向配置されたアレイ基板および対向基板と、この間隙に封入された液晶とを有する液晶表示装置の製造方法において、
    前記アレイ基板の製造工程は、
    基板上に配線と前記配線に接続されるスイッチング素子を形成する工程と、
    前記配線及び前記スイッチング素子を覆うように無機絶縁膜を形成する工程と、
    前記無機絶縁膜上に有機絶縁膜を形成する工程と、
    前記シールが形成されるシール領域の前記有機絶縁膜を除去する工程と、
    前記基板全面に画素電極を形成する材料で無機膜を形成する工程と、
    前記無機膜上にレジストを形成する工程と、
    画素を形成する領域、および前記シール領域の少なくとも前記配線上に前記レジストを残してレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクとして前記無機膜をウェットエッチングによりパターニングし、前記画素を形成する領域及び前記配線上に前記無機膜を残す工程と、を含み、
    前記画素を形成する領域に残した前記無機膜で前記画素電極を構成することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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