JP4053439B2 - 同軸ケーブル分配器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1本の同軸ケーブルを伝送する信号を、複数の同軸ケーブルに分配する同軸ケーブル分配器または分岐器に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、壁面等に設けられたTV端子のような同軸端子と、複数台のTV受像機を同軸ケーブルで接続するときには、分配器あるいは分岐器と呼ばれる器具が用いられる。
【0003】
前記分配器は、一般に、内部に空洞を有する筐体に、中心コンタクト及び前記中心コンタクトと同心的に設けられた円筒状の外部コンタクトを備える同軸ケーブル接続端子(以下、接栓と称する)が3個以上取り付けられている。このとき、前記筐体は金属製であり、前記各接栓の外部コンタクト同士は、前記筐体により電気的に接続されている。また、前記中心コンタクト同士は、前記筐体の空洞に設けられたプリント配線板等により電気的に接続されている。
【0004】
前記分配器を用いるときには、例えば、前記接栓の1つと、壁面に設けられたTV端子を同軸ケーブルで接続し、前記分配器に設けられた他の接栓とTV受像機の入力端子を他の同軸ケーブルで接続する。このとき、前記分配器に設けられた接栓が3個であれば、1つは壁面のTV端子と接続するので、残りの2つの接栓を2台のTV受像機と接続することができる。
【0005】
また、前記分岐器も、前記分配器と同様であり、一対の入力用接栓と出力用接栓に加え、数個の分岐(出力)用接栓が設けられている。
【0006】
住宅の壁面等に設けられているTV端子は、通常、一部屋に1個から数個であるので、各TV端子をそれぞれ、1台のTV受像機の端子と接続すると、一部屋につき、壁面に設けられた数と同じ数のTV受像機でのみTV映像を見ることができない。逆に、一つの部屋に多数のTV受像機を置く場合には、設置するTV受像機の数に合わせて壁面のTV端子の数を増やさなければならない。
【0007】
また、壁面のTV端子の位置とTV受像機の設置場所が離れていると、同軸ケーブルの引き回しが煩雑になりやすい。
【0008】
そこで、前記分配器あるいは分岐器を用いることで、多数のTV受像機を設けることができる。また、前記分配器あるいは分岐器を用いることで、複数台のTV受像機の入力端子を、近くにあるTV端子と接続することができるので、同軸ケーブルの引き回しを簡素化することができる。
【0009】
また、前記分配器や分岐器といった器具は、前記TV端子と複数台のTV受像機を接続するときのように、室内で用いる場合の他に、例えば、屋外に敷設された同軸ケーブルを、建物内の複数の部屋に引き込むときにも用いられる。このとき、前記分配器や分岐器は、例えば、天井裏や壁の裏面などに取り付けられ、前記接栓の一つに、前記屋外から引き込んだ同軸ケーブルを接続し、残りの接栓に接続した同軸ケーブルを各部屋の壁まで引き回し、壁面に取り付けられたTV端子と接続する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、前記接栓は、前記外部コンタクトと前記筐体をネジ止めなどで固定している。すなわち、従来の分配器や分岐器は、接続した同軸ケーブルの引き出し方向が固定されているので、設置場所及び同軸ケーブルの引き出し方向に合った分配器あるいは分岐器を選択しなければならない。そのため、従来の分配器や分岐器は、設置場所の自由度、すなわち汎用性に乏しいという問題があった。
【0011】
また、前記分配器や分岐器に同軸ケーブルを接続するときには、通常、前記分配器や分岐器を壁面、床面、天井などに取り付けた後に、前記同軸ケーブルを接続する。このとき、前記分配器に設けられた接栓が、前記壁面と平行に突出していると、前記接栓に前記同軸ケーブルを接続するときの作業性が悪いという問題があった。また、前記複数個の接栓が一列に並んでいる場合、前記接栓同士の間隔が狭いと、中央付近の接栓に同軸ケーブルを接続するときの作業性が悪いという問題があった。
【0012】
また、従来の分配器あるいは分岐器は、前記接栓が前記筐体に固定されているので、接続した同軸ケーブルの引き出し方向が一定であり、引き回しのために極端な折り曲げが必要な場合がある。前記同軸ケーブルに極端な折り曲げをすると、特性インピーダンスの変化によるノイズが発生しやすくなる、あるいは中心導体や外部導体が断線しやすくなるという問題があった。
【0013】
本発明の目的は、同軸ケーブル分配器や分岐器の汎用性を高くすることが可能な技術を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、分配器や分岐器の接栓に同軸ケーブルを接続するときの作業性を向上させることが可能な技術を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、分配器や分岐器に接続した同軸ケーブルの極端な屈曲によるノイズや、同軸ケーブルの断線を防ぐことが可能な技術を提供することにある。
【0016】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明の概要を説明すれば、以下の通りである。
【0018】
(1)内部に空洞を有する導電性の筐体の表面に、中心コンタクト及び前記中心コンタクトと同心的に設けられた円筒状の外部コンタクトを備える同軸ケーブル接続端子(以下、接栓と称する)が3個以上取り付けられてなり、前記各接栓の前記外部コンタクト同士は前記筐体により電気的に接続され、前記中心コンタクト同士は前記筐体の前記空洞内で電気的に接続された同軸ケーブル分配器であって、前記接栓のうちの、少なくとも2個の接栓は、前記筐体表面からの突出方向と直交する方向を回転軸として、前記外部コンタクト同士及び前記中心コンタクト同士の電気的接続を保ちながら回転する接栓であり、前記回転する接栓の前記外部コンタクトは、外側表面に一対の回転支点部を有し、かつ、前記一対の回転支点部のうちの一方の回転支点部に前記外部コンタクトの外側と内側を連通する開口部を有し、前記回転する接栓の前記中心コンタクトは、前記外部コンタクトの内側から、前記回転支点部の前記開口部を通って前記外部コンタクトの外側に引き出され、かつ、前記回転軸周りで回転可能な状態で接続された2つの導体からなり、前記回転する接栓は、前記外部コンタクトの前記一対の回転支点部が、前記筐体と前記筐体に固定された導電性の支持部材とで挟まれた状態で前記筐体に取り付けられている同軸ケーブル分配器である。
【0019】
(2)前記(1)の手段において、前記回転する接栓を回転させたときに、当該回転させた接栓の前記中心コンタクトは、前記外部コンタクトの内側に延在する部分の前記外部コンタクトとの同軸構造が維持されており、かつ、当該回転させた接栓の前記外部コンタクトと前記筐体及び前記支持部材との接続部におけるシールド構造が維持されている同軸ケーブル分配器である。
【0020】
前記(1)の手段及び(2)の手段によれば、前記接栓が回転可能な範囲であれば、接続した同軸ケーブルの引き出し方向を自由に設定することができる。このとき、例えば、前記筐体の一つの面に設けられた2つの接栓の回転可能な範囲がそれぞれ180度であれば、各接栓に接続した同軸ケーブルは、同じ方向、垂直な方向、反対方向等へと引き出すことができる。そのため、従来の分配器に比べて、設置場所などの自由度(汎用性)が高くなる。
【0021】
また、前記(1)の手段及び(2)の手段によれば、前記接栓が回転するので、前記同軸ケーブル分配器を壁面等に取り付けた後、例えば、前記接栓を前記壁面等に対して垂直な方向に向けた状態で同軸ケーブルを接続することができる。そのため、同軸ケーブルを接続するときの作業性が向上する。また、前記接栓が回転するので、例えば、複数個の接栓が列状に並んでいても、所望の接栓のみを別の方向に向けて同軸ケーブルを接続することができる。そのため、前記接栓同士の間隔が狭い場合でも、前記同軸ケーブルを接続するときの作業性がよい。
【0022】
また、前記接栓を回転させて、同軸ケーブルの引き出し方向を変えることができるので、前記接栓に接続した同軸ケーブルの屈曲の度合いを小さくすることができる。そのため、同軸ケーブルの屈曲によるノイズの発生や、断線を防ぐことができる。
またさらに、前記接栓を回転させたときに、回転支点部の周辺における同軸構造およびシールド構造が維持されているので、当該回転する接栓と筐体との接続部の周辺における伝送信号のインピーダンスの変化なども容易に低減することができる。
【0023】
また、前記(1)の手段及び前記(2)の手段において、前記分配器の筐体の形状や、前記接栓の総数及び回転する接栓の数、ならびに前記回転する接栓の回転軸の方向及び回転可能な角度範囲は、種々選択することができる。
【0024】
以下、本発明について、図面を参照して実施の形態(実施例)とともに詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは、同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0025】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1乃至図12は、本発明による実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図1(a)は分配器の平面図、図1(b)は図1(a)の正面図、図1(c)は図1(b)の左側面図、図2(a)は接栓の概略構成を示す正面図、図2(b)は図2(a)の上面図、図2(c)は接栓の内部構造を示す図で図2(a)のA−A’線から見た図、図2(d)は接栓の内部構造を示す模式図で図2(b)のB−B’線から見た図、図3は分配器の内部構造を示す正面図、図4は分配器の内部構造を示す左側面図、図5は筐体の構成を示す正面図、図6は図5の下面図、図7(a)は第1接栓固定金具の構成を示す上面図、図7(b)は図7(a)の正面図、図7(c)は図7(b)の右側面図、図8(a)及び図8(b)ならびに図9(a)及び図9(b)は第1接栓固定金具を用いた接栓の取り付け方法を説明する図、図10(a)は第2接栓固定金具の構成を示す上面図、図10(b)は図10(a)の正面図、図10(c)は図10(b)の右側面図、図11(a)及び図11(b)ならびに図12(a)及び図12(b)は第2接栓固定金具を用いた接栓の取り付け方法を説明する図である。
【0026】
本実施例1の同軸ケーブル分配器は、図1(a)、図1(b)、及び図1(c)に示すように、金属製の筐体1の表面に、中心コンタクト及び前記中心コンタクトと同心的に設けられた円筒状の外部コンタクトを備える同軸ケーブル接続端子(以下、接栓と称する)2が5個取り付けられている。このとき、前記筐体1は、3個の接栓2が取り付けられた第1の表面1Aと接する第2の表面1Bに階段状の段差1Cが設けられており、残りの2つの接栓は、前記段差1Cに取り付けられている。
【0027】
また、前記接栓2の外部コンタクト201は、図2(a)、図2(b)、図2(c)、及び図2(d)に示すように、同軸ケーブルの外部導体、あるいは同軸ケーブルに取り付けたプラグの外部導体を接続する接続部201Aと、前記接栓2の回転の支点となる回転支点部201Bとからなる。このとき、前記回転支点部201Bには、底面が円状の突起201Cが設けられている。また、前記回転支点部201Bには、前記接続部201Aの内部に設けられた中心コンタクト202Aを前記外部コンタクト201の外部に引き出すための開口部が設けられている。本実施例1では、前記接栓2はメス型であり、前記中心コンタクト202Aは、図2(c)及び図2(d)に示したように、バネ状の導体からなり、前記回転支点部201Bに設けた開口部からコンタクトピン202Bを挿入して前記中心コンタクト202Aと接続する。またこのとき、前記中心コンタクト202Aは、第1ブッシュ203A及び第2ブッシュ203Bにより、前記接続部201Aの中心軸付近に支持されている。また、前記コンタクトピン202Bの前記中心コンタクト202Aと接続されている部分は、第1スペーサー204A及び第2スペーサー204Bにより、前記各突起201Cの底面の中心を通る軸上に支持されている。
【0028】
また、前記筐体1は、内部に空洞を有し、前記5つの接栓2は、図3及び図4に示すように、前記外部コンタクト201同士が前記筐体1により電気的に接続されている。このとき、前記外部コンタクト201と前記筐体1とは、前記外部コンタクト201の回転支点部201Bに設けられた突起201Cを支持するように接続させる。またこのとき、前記筐体1と前記突起201Cの接続部は、接栓固定金具3で固定する。
【0029】
また、前記中心コンタクト202A同士は、各接栓2に設けられたコンタクトピン202Bを、前記筐体1の空洞に設けられたプリント配線板4に接続することで電気的に接続している。このとき、前記筐体1は、一方向の面が開口しており、前記開口した面からプリント配線板4を挿入し、前記コンタクトピン202Bと前記プリント配線板4の導体パターンをはんだ付けした後、前記開口した面に裏蓋5をはめ込む。
【0030】
またこのとき、前記筐体1は、図5及び図6に示すように、前記外部コンタクト201に設けられた突起201Cを支持する軸受け部1Dを設けておく。また、前記筐体1のうち、前記接栓2を取り付ける部分には、2方向あるいは3方向に開口した窓1Eを設けておく。
【0031】
そして、前記軸受け部1Dで前記外部コンタクト201の突起201Cを受け、図3及び図4に示したように、接栓固定金具3を前記筐体1に取り付けることで、前記外部コンタクト2は、前記回転支点部の突起201Cを回転軸として回転させることができる。
【0032】
前記接栓固定金具3のうち、前記筐体1の第1の表面1Aに取り付ける接栓2を固定する金具(以下、第1接栓固定金具と称する)3Aは、図7(a)、図7(b)、及び図7(c)に示すように、コの字形の金具の平行な二辺に、前記外部コンタクトの突起201Cを受ける軸受け部301Aが設けられている。また、前記軸受け部301Aが設けられた辺の先端には突起302Aが設けられている。前記突起302Aは、例えば、図5に示したように、筐体1に設けられた溝1Fに嵌め込む突起である。また、前記軸受け部301Aが設けられた各辺を結ぶ部分には、前記筐体1と固定するためのネジ止め部303Aが設けられている。
【0033】
前記第1接栓固定金具3Aを用いて前記接栓2を前記筐体1に取り付けるときには、図8(a)及び図8(b)、ならびに図9(a)及び図9(b)に示すように、前記接栓2の接続部201Aを前記筐体1の窓1Eに通し、前記回転支点部の突起201Cを前記筐体1の軸受け部1Dで受ける。その後、前記第1接栓固定金具3Aの突起302Aを前記筐体1の溝1Fに嵌め込み、前記回転支点部の突起201Cを前記軸受け部301Aで受け、前記ネジ止め部303Aをネジ止めすることで、前記外部コンタクト201の突起201Cを支持して固定するとともに、前記突起201Cを回転軸として前記接栓2を回転させることができる。
【0034】
また、前記筐体1の段差部1Cに取り付ける接栓2を支持、固定する接栓固定金具(以下、第2接栓固定金具としょうする)3Bは、図10(a)、図10(b)、及び図10(c)に示すように、金属製のプレートの一表面に、前記外部コンタクトの突起201Cを受ける軸受け部301Bが設けられている。また、前記プレートの前記軸受け部301Aの外側には、例えば、前記第2接栓固定金具3Bを前記筐体1を固定するためのネジ穴302Bと、前記接栓2から引き出したコンタクトピン202Bを通す穴303Bが設けられている。
【0035】
前記第2接栓固定金具3Bを用いて前記接栓2を前記筐体1に取り付けるときには、図11(a)及び図11(b)、ならびに図12(a)及び図12(b)に示すように、前記接栓2の接続部201Aを前記筐体1の窓1Eに通し、前記回転支点部の突起201Cを前記筐体1の軸受け部1Dで受ける。その後、前記第2接栓固定金具3Bを、前記接栓2のコンタクトピン202Bが前記穴303Bを通るように前記筐体1に嵌め込み、前記接栓2の回転支点部の突起201Cを前記軸受け部301Bで受け、前記ネジ止め部302Bをネジ止めすることで、前記外部コンタクト201の突起201Cを支持して固定するとともに、前記突起201Cを回転軸として前記接栓2を回転させることができる。
【0036】
図13乃至図16は、本実施例1の同軸ケーブル分配器の作用効果を説明するための模式図であり、図13(a)及び図13(b)は接栓の回転範囲を説明する図、図14(a)は使用方法の一例を説明するための図、図14(b)は図14(a)の上面図、図15(a)、図15(b)、図15(c)、図16(a)はそれぞれ、使用方法の他の例を説明するための図、図16(b)は図16(a)の分配器の右側面図である。なお、図14(b)、図15(a)、図15(b)、図15(c)、図16(b)の各図に示している矢印は、信号の伝搬方向を示す矢印であるとする。
【0037】
本実施例1の同軸ケーブル分配器は、図2乃至図12に沿って説明したように、前記接栓2の外部コンタクト201に設けた突起201Cを、前記筐体1の軸受け部1D及び接栓固定金具3に設けた軸受け部301A,301Bで受けて支持、固定させる。またこのとき、前記筐体1のうち、前記段差1Cに設けた窓1Eは3方向に開口しており、前記第1の表面1Aに設けた窓1Eは2方向に開口している。そのため、前記筐体1の段差1Cに取り付けた接栓2は、図13(a)に示すように、前記突起201Cを回転軸として180度回転させることができる。また、前記筐体1の第1の表面1Aに取り付けた接栓2は、図13(b)に示すように、前記突起201Cを回転軸として90度回転させることができる。
【0038】
本実施例1の同軸ケーブル分配器を壁面等に取り付けた後、前記接栓2に同軸ケーブルを接続したときには例えば、図14(a)及び図14(b)に示すように、前記分配器を取り付けた面6と平行な方向に全ての前記同軸ケーブル7を引き出すことができる。このとき、前記各同軸ケーブル7の接続先は、適宜変更することができ、例えば、図14(b)に示すように、前記筐体1の第1の表面1Aに設けられた3つの接栓のうちの真中の接栓を入力用とし、残りの4つを出力用とすることができる。
【0039】
また、本実施例1の同軸ケーブル分配器では、図14(a)及び図14(b)に示した方法の他に、例えば、図15(a)に示すように、前記筐体1の段差1Cに設けた接栓の1つを、前記分配器を取り付けた面6と垂直な方向に向けることもできる。また、その他にも、例えば、図15(b)に示すように、前記筐体1の第1の表面1Aに設けた接栓の1つを、前記分配器を取り付けた面6と垂直な方向に向けることもできる。またこのとき、前記各接栓2は、個々に回転させることができるので、図14(a)及び図14(b)に示したように全ての接栓2を同じ向きにする場合でも、前記各接栓2に同軸ケーブル7を接続するときだけ、図15(a)及び図15(b)に示したように、前記接栓2の向きを変えることで、同軸ケーブル7を接続するときの作業性が向上する。
【0040】
またさらに、前記筐体1の段差1Cに設けた接栓2は、180度回転させることができるので、図15(c)に示したように、前記筐体1の第1の表面1Aに設けた接栓に接続した同軸ケーブル7の引き出し方向とは反対の方向に、前記段差1Cに設けた接栓に接続した同軸ケーブル7の引き出すこともできる。
【0041】
また、その他にも、例えば、図16(a)及び図16(b)に示すように、前記分配器を設置した面6に対して垂直な面8が前記分配器の近傍にある場合には、前記接栓2に接続した同軸ケーブル7を前記分配器を設置した面6に対して垂直な方向に引き出すこともできる。
【0042】
なお、本実施例1の同軸ケーブル分配器は、前記図14乃至図16に示したような例の他にも、前記各接栓2が回転可能な範囲であれば、前記各接栓2に接続した各同軸ケーブル7の引き出し方向を自由に設定することができることはいうまでもない。
【0043】
例えば、前記接栓2は、前記外部コンタクト201同士及び前記中心コンタクト202A同士の電気的な接続を保ちながら回転させることができる。そのため、前記各接栓2に接続した同軸ケーブル7は、前記分配器を設置した面6に対して平行あるいは垂直な方向だけでなく、例えば、45度傾いた状態にすることも可能である。
【0044】
以上説明したように、本実施例1の同軸ケーブル分配器によれば、前記筐体1に取り付けた前記接栓2を回転させることができるので、同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が高くなる。そのため、従来の分配器に比べて汎用性が高くなる。
【0045】
また、前記接栓2を回転させることができるので、壁面等の分配器を取り付ける面と前記接栓2の距離が近い場合や、複数個の接栓2が列状に並んでおり、かつ、接栓同士の間隔が狭い場合でも、前記接栓2に同軸ケーブルを接続するときの作業性がよい。
【0046】
また、前記接栓2が回転するので、前記接栓2に接続した同軸ケーブルの屈曲を最小限にすることができる。そのため、同軸ケーブルの屈曲によるノイズの発生や、ケーブルの断線を防ぐことができる。
【0047】
(実施例2)
図17は、本発明による実施例2の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図17(a)は分配器の平面図、図17(b)は図17(a)の正面図である。
【0048】
本実施例2の同軸ケーブル分配器は、図17(a)及び図17(b)に示すように、内部に空洞を有する金属性の筐体1の表面に、同軸ケーブルを接続する端子(以下、接栓と称する)2が3個取り付けられている。前記各接栓2の構成は、前記実施例1で説明した接栓2と同じ構成であるので、詳細な説明は省略する。
【0049】
また、本実施例2の同軸ケーブル分配器は、例えば、天井や床の隅(コーナー部)に取り付けて使用する分配器であり、前記筐体1は、図17(a)に示したように、直角二等辺三角形の頂角部分を切断して平坦な面(以下、第3の面と称する)1Gを設けたような形状になっている。また、内部には空洞が設けられており、前記空洞には、前記各接栓の中心コンタクト(コンタクトピン)同士を電気的に接続するためのプリント配線板が設けられている。またこのとき、前記各接栓2は、例えば、前記実施例1で説明した前記第1接栓固定金具3Aを用いて、前記筐体1に固定すればよいので、詳細な説明は省略する。またこのとき、本実施例2の同軸ケーブル分配器では、前記実施例1の場合と異なり、前記筐体1の前記接栓2を取り付ける部分に、3方向が開口した窓を設けておけば、図17(b)に示したように、前記各接栓2を、180度回転させることができる。
【0050】
図18乃至図20は、本実施例2の同軸ケーブル分配器の使用方法の例を説明するための模式図であり、図18(a)及び図18(b)は第1の使用例を説明するための図、図19(a)及び図19(b)は第2の使用例を説明するための図、図20(a)及び図20(b)は第3の使用例を説明するための図である。
【0051】
本実施例2の同軸ケーブル分配器は、例えば、図18(a)及び図18(b)に示したように、前記分配器を天井9の隅に取り付けた場合、前記天井9に貫通穴9Aを設け、1つの接栓2を天井9の裏側に敷設した同軸ケーブル7と接続し、残りの2つの接栓に接続した同軸ケーブル7を室内のTV受像機などの端子に接続することができる。このとき、前記室内側の同軸ケーブル7は、例えば、図18(a)及び図18(b)に示したように、天井9と壁8A,8Bのつなぎ目に沿うように這わせることができる。またこのとき、従来の分配器のように、前記接栓2が前記筐体1に固定されていると、前記接栓2に同軸ケーブル7を接続するときの作業性が悪い。一方、本実施例2の分配器の場合、前記接栓2を回転させることができるので、前記同軸ケーブル7を接続するときに、前記接栓2を前記天井9と垂直な方向、すなわち、前記天井9の法線方向を向けることができ、同軸ケーブル7を接続するときの作業性が向上する。
【0052】
また、図示は省略するが、前記室内側の同軸ケーブル7が接続されている接栓2は、前記天井9の法線方向に向けることもできるので、前記室内側の同軸ケーブル7の一方、あるいは両方を壁8Aと壁8Bのつなぎ目に沿って這わせたいときにも、前記同軸ケーブル7の屈曲を最小限にすることができる。
【0053】
また、本実施例2の同軸ケーブル分配器を用いるときには、図18(a)及び図18(b)に示したような使用方法に限らず、例えば、図19(a)及び図19(b)、ならびに図20(a)及び図20(b)に示したように、前記各接栓2に接続した同軸ケーブル7をそれぞれ、天井9と壁6Aのつなぎ目、天井9と壁6Bのつなぎ目、壁6Aと壁6Bのつなぎ目に沿って這わせてもよい。この場合も、前記接栓2を回転させることで、前記各接栓2に接続した同軸ケーブル7の屈曲を最小限にすることができる。
【0054】
以上説明したように、本実施例2の同軸ケーブル分配器によれば、前記筐体1に取り付けた接栓2を回転させることができるので、前記接栓2に接続した同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が高くなる。そのため、従来の分配器に比べて汎用性が高くなる。
【0055】
また、前記接栓2を回転させることができるので、壁面等の分配器を取り付ける面と前記接栓2の距離が近い場合や、複数個の接栓2が列状に並んでおり、かつ、接栓同士の間隔が狭い場合でも、前記接栓2に同軸ケーブルを接続するときの作業性がよい。
【0056】
また、前記接栓2が回転するので、接続した同軸ケーブルの屈曲を最小限にすることができる。そのため、同軸ケーブルの屈曲によるノイズの発生や、ケーブルの断線を防ぐことができる。
【0057】
(実施例3)
図21及び図22は、本発明による実施例3の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図21(a)は分配器の平面図、図21(b)は図21(a)の正面図、図21(c)は図21(b)の左側面図、図21(d)は図21(b)の右側面図、図22(a)は分配器の内部構成を示す図、図22(b)は接栓固定金具の構成を示す図である。
【0058】
本実施例3の同軸ケーブル分配器は、図21(a)、図21(b)、図21(c)、及び図21(d)に示すように、金属製の筐体1の表面に同軸ケーブルを接続する端子(以下、接栓と称する)2が4つ取り付けられている。前記接栓2のうち、前記筐体1の第1の表面1Aに取り付けられた3つの接栓2は、前記実施例1で説明した接栓2と同じ構成であるので、詳細な説明は省略する。また、前記筐体1の第1の表面1Aと接する第2の表面1Bに取り付けられた接栓2’は、従来の分配器に取り付けられている接栓と同じ構成であるので、詳細な説明は省略する。
【0059】
また、前記筐体1は内部に空洞を有し、前記筐体1の第1の表面1Aに設けられた各接栓2の外部コンタクト201同士は、図22(a)に示すように、前記筐体1により電気的に接続されている。このとき、前記外部コンタクト201と前記筐体1とは、前記外部コンタクト1の回転支点部に設けられた突起201Cを支持するように接続させる。またこのとき、前記筐体1と前記突起201Cの接続部は、接栓固定金具3で固定する。前記接栓固定金具3は、例えば、図22(b)に示すように、金属性のプレートの一表面に、前記3つの接栓2に設けられた各突起201Cを受ける軸受け部301C及び各コンタクトピン202Bを通す開口部303Cが設けられている。このときの固定方法は、前記実施例1で説明した第2接栓固定金具3Bによる固定方法と同じであるため、詳細な説明は省略する。
【0060】
また、前記筐体1の第1の表面1Aに設けられた各接栓2の中心コンタクト202A同士は、前記各接栓2に設けられたコンタクトピン202Bを、前記筐体1の空洞に設けられたプリント配線板4に接続することで電気的に接続している。このとき、前記筐体1は、一方向の面が開口しており、開口した面からプリント配線板4を挿入し、前記コンタクトピン202Bと前記プリント配線板4の導体パターンをはんだ付けした後、開口した面に裏蓋5をはめ込む。
【0061】
図23は、本実施例3の同軸ケーブル分配器の作用効果を説明するための模式図である。
【0062】
本実施例3の同軸ケーブル分配器では、前記筐体1の第1の表面1Aに設けた3つの接栓2をそれぞれ、図23に示すように、180度の範囲で回転させることができる。そのため、前記接栓2に同軸ケーブルを接続したときに、すべてを同じ方向に引き出すこともできるし、1本あるいは2本を反対方向、もしくは垂直方向に引き出すこともできる。
【0063】
また、前記筐体1の第1の表面1Aに設けた3つの接栓2の間隔が狭い場合、従来のように前記筐体1に固定されていると、中央の接栓2に同軸ケーブルを接続するときの作業性が悪い。一方、本実施例3の同軸ケーブル分配器の場合、前記接栓2が回転するので、中央の接栓2を、両側の接栓2と異なる方向に向ければ、前記同軸ケーブルを接続しやすくなる。また、前記各接栓2に接続した同軸ケーブルを、前記同軸ケーブル分配器を取り付けた面と平行な方向に引き出すときにも、前記同軸ケーブルを接続するときだけ、前記接栓2を、前記分配器を取り付けた面と垂直な方向に向けることができ、前記同軸ケーブルを接続しやすくなる。
【0064】
以上説明したように、本実施例3の同軸ケーブル分配器によれば、前記筐体1に取り付けた接栓2を回転させることができるので、同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が高くなる。そのため、従来の分配器に比べて汎用性が高くなる。
【0065】
また、前記接栓2を回転させることができるので、壁面等の分配器を取り付ける面と前記接栓2の距離が近い場合や、複数個の接栓2が列状に並んでおり、かつ、接栓同士の間隔が狭い場合でも、前記接栓2に同軸ケーブルを接続するときの作業性がよい。
【0066】
また、前記接栓2が回転するので、前記接栓2に接続した同軸ケーブルの屈曲を最小限にすることができる。そのため、同軸ケーブルの屈曲によるノイズの発生や、ケーブルの断線を防ぐことができる。
【0067】
図24及び図25は、前記実施例3の同軸ケーブル分配器の応用例を説明するための模式図であり、図24(a)は分配器の例を示す正面図、図24(b)は図24(a)の右側面図、図25は使用例を示す図である。
【0068】
前記実施例3では、図21(b)に示したように、回転する接栓2が設けられた面(第1の表面)1Aと接する第2の表面1Bに他の接栓2’が設けられた分配器を例に挙げたが、これに限らず、図24(a)及び図24(b)に示すように、前記第1の表面1Aの裏面1Hに、他の接栓10が設けられた分配器であってもよい。このとき、前記第1の表面の裏面1Hに設けた接栓10は、例えば、オス型接栓にする。
【0069】
前記実施例3で説明した同軸ケーブル分配器は、例えば、室内の壁面に設けられたTV端子に接続した同軸ケーブルを、TV受像機の周辺などで分配するときに用いることを想定した分配器であるが、それに限らず、例えば、壁面に設けられたTV端子から直接分配する分配器も存在する。このとき、前記壁面等に設けられたTV端子は、一般に、メス型の端子であるため、分配器にはオス型の端子が必要になる。そこで、前記筐体1の、前記回転する接栓2が設けられた面の裏面1Hに、オス型の接栓10を設けておけば、図25に示すように、前記オス型接栓10を壁面8に埋め込まれたTV端子11に接続し、そのまま筐体1を壁面8に固定することができる。すなわち、図24(a)及び図24(b)に示したような分配器を用いることで、前記壁面8に埋め込まれた1つのTV端子11を3つのTV端子に増やすことができる。またこのとき、前記3つのTV端子は、前記実施例3で説明したように、それぞれ独立して180度回転させることができるので、汎用性が高く、かつ、同軸ケーブルの接続も容易である。また、同軸ケーブルの屈曲によるノイズの発生やケーブルの断線を防ぐこともできる。
【0070】
(実施例4)
図26乃至図31は、本発明による実施例4の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図26(a)は分配器の平面図、図26(b)は図26(a)の正面図、図26(c)は図26(b)の右側面図、図27は分配器の内部構成を示す図、図28(a)は筐体の接栓取り付け部の部分正面図、図28(b)は図28(a)の左側面図、図28(c)は図28(a)のC−C’線から見た下面図、図29(a)は接栓固定金具の部分正面図、図29(b)は図29(a)の左側面図、図29(c)は図29(a)の裏面図、図30(a)及び図30(b)ならびに図31(a)及び図31(b)は接栓の取り付け方法を説明する図である。
【0071】
本実施例4の同軸ケーブル分配器は、図26(a)、図26(b)、及び図26(c)に示すように、金属製の筐体1の表面に、同軸ケーブルを接続するための端子(以下、接栓と称する)2が5個取り付けられている。また、前記接栓2のうちの3つは、前記筐体1の第1の表面1Aに取り付けられ、残りの2つの接栓2は、前記第1の表面1Aと接する第2の表面1B及び第4の表面1Iにそれぞれ1つずつ取り付けられている。前記5個の接栓2は、前記実施例1で説明した接栓2と同じ構成であるので、詳細な説明は省略する。
【0072】
また、前記筐体1は内部に空洞を有し、前記各接栓2の外部コンタクト201同士は、図27に示すように、前記筐体1により電気的に接続されている。このとき、前記筐体1の第1の表面1Aに取り付けられた接栓2の外部コンタクト201と前記筐体1とは、例えば、前記実施例3で説明した接栓固定金具3(3C)による固定方法と同じであるため、詳細な説明は省略する。
【0073】
本実施例4の同軸ケーブル分配器の筐体1のうち、前記第2の表面1Bの接栓2を取り付ける部分は、図28(a)、図28(b)、及び図28(c)に示すように、前記接栓2の外部コンタクトの突起201Cと対応する底面、すなわち、円形の底面を有する軸受け部1Dが設けられている。また、前記接栓2を取り付ける部分には、3方向が開口した窓1Eが設けられている。また、前記第2の表面1Bは、図28(b)に示すように、前記接栓2を取り付けやすくするための開口部1Jが設けられている。
【0074】
また、前記筐体1の第2の表面1Bに取り付ける接栓2を固定する接栓固定金具3(3D)は、図29(a)、図29(b)、及び図29(c)に示すように、円形の軸受け部301Dと、前記筐体1に取り付けるためのネジ穴302Dが設けられている。また、前記接栓固定金具3Dの一端には、前記筐体1の開口部1Jを塞ぐためのプレート部303Dが設けられている。
【0075】
前記接栓固定金具3(3D)を用いて、前記筐体1の第2の表面1Bに接栓2を取り付けるには、図30(a)及び図30(b)、ならびに図31(a)及び図31(b)に示すように、前記接栓2の外部コンタクトに設けられた突起201Cのうち、前記コンタクトピン202Bが引き出されていないほうの突起を、前記筐体1に設けられた軸受け部1Dで受ける。また、前記コンタクトピン202Bが設けられたほうの突起201Cは、前記接栓固定金具3(3D)の軸受け部301Dで受ける。このとき、前記接栓固定金具の軸受け部301Dを貫通させておけば、前記コンタクトピント202Bと前記接栓固定金具3(3D)が接触することはない。この状態で前記ネジ穴302Dを利用して、前記接栓固定金具3(3D)を前記筐体1に固定すれば、前記外部コンタクトに設けられた突起201Cを回転軸として前記接栓2を回転させることができる。このとき、図30(a)に示したように、前記筐体1の窓1Eを、3方向が開口するように設けておけば、前記接栓2を180度回転させることができる。またこのとき、前記筐体1に開口部1Jを設けることにより、前記接栓2の取り付けが容易になるが、そのままだと、前記開口部1Jから電場(磁場)が漏れる。そこで、図29(a)、図29(b)、及び図29(c)に示したように、前記接栓固定金具3Dにプレート部303Dを設け、前記プレート部303Dで前記筐体1の開口部1Jを塞ぐことにより、電場(磁場)の漏れを防ぐことができる。
【0076】
また、前記筐体1の第4の表面1Iに接栓2を取り付けるときは、前記第2の表面1Bに取り付けるときと同じ方法でよいので、詳細な説明は省略する。
【0077】
また、前記筐体1は、図27に示すように、内部に空洞が設けられており、前記空洞には、前記各接栓の中心コンタクト(コンタクトピン)同士を電気的に接続するためのプリント配線板が設けられている。このとき、前記筐体1は、一方向の面が開口しており、前記開口した面からプリント配線板4を挿入し、前記コンタクトピン202Bと前記プリント配線板4の導体パターンをはんだ付けした後、前記開口した面に裏蓋5をはめ込む。
【0078】
図32は、本実施例4の同軸ケーブル分配器の作用効果を説明するための模式図であり、図32(a)は筐体の第1の表面に取り付けられた接栓の動作を説明する模式図、図32(b)は筐体の第2の表面に取り付けられた接栓の動作を説明する図である。
【0079】
本実施例4の同軸ケーブル分配器のうち、前記筐体1の第1の表面1Aに取り付けた接栓2は、例えば、前記実施例3で説明した接栓2と同じで、図32(a)に示すように、前記突起201Cを支点として180度回転させることができる。また、前記第2の表面1B及び第3の表面1Iに取り付けられた接栓2も、図32(b)に示したように、前記突起201Cを支点として180度回転させることができる。そのため、前記各接栓2に接続した同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が高くなる。また、前記各接栓2に同軸ケーブルを接続するときの作業性もよい。
【0080】
以上説明したように、本実施例4の同軸ケーブル分配器によれば、前記筐体1に取り付けた前記接栓2を回転させることができるので、同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が高くなる。そのため、従来の分配器に比べて汎用性が高くなる。
【0081】
また、前記接栓2を回転させることができるので、壁面等の分配器を取り付ける面と前記接栓2の距離が近い場合や、複数個の接栓2が列状に並んでおり、かつ、接栓同士の間隔が狭い場合でも、前記接栓2に同軸ケーブルを接続するときの作業性がよい。
【0082】
また、前記接栓2が回転するので、前記接栓2に接続した同軸ケーブルの屈曲を最小限にすることができる。そのため、同軸ケーブルの屈曲によるノイズの発生や、ケーブルの断線を防ぐことができる。
【0083】
(実施例5)
図33乃至図37は、本発明による実施例5の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図33(a)は分配器の平面図、図33(b)は図33(a)の正面図、図33(c)は分配器の内部構成を示す図、図34(a)は筐体の接栓取り付け部の部分正面図、図34(b)は図34(a)の左側面図、図34(c)は図34(a)のD−D’線から見た下面図、図35(a)は接栓固定金具の部分正面図、図35(b)は図35(a)の左側面図、図35(c)は図35(a)の裏面図、図36(a)及び図36(b)ならびに図37(a)及び図37(b)は接栓の取り付け方法を説明する図である。
【0084】
本実施例5の同軸ケーブル分配器は、図33(a)及び図33(b)に示すように、金属製の筐体1の表面に、同軸ケーブルを接続するための端子(以下、接栓と称する)2が3個取り付けられている。このとき、前記接栓の2つは、前記筐体1の第1の表面1Aに取り付けられており、残りの1つの接栓は、前記第1の表面1Aの裏面1Hに取り付けられている。また、前記第1の表面1Aに取り付けられた2つの接栓2は、前記実施例1で説明した接栓2と同じ構成であるので、詳細な説明は省略する。また、前記第1の表面の裏面1Hに取り付けられた接栓2’は、従来の接栓と同じ方法で前記筐体に取り付けられているので、詳細な説明は省略する。
【0085】
また、前記筐体1は内部に空洞を有し、前記各接栓2の外部コンタクト201同士は、図33(c)に示すように、前記筐体1により電気的に接続されている。
【0086】
本実施例5の同軸ケーブル分配器の筐体1のうち、前記第1の表面1Aの接栓2を取り付ける部分は、図34(a)、図34(b)、及び図34(c)に示すように、前記接栓2の外部コンタクトの突起201Cと対応する底面、すなわち、円形の底面を有する軸受け部1Dが設けられている。また、前記接栓2を取り付ける部分には、3方向が開口した窓1Eが設けられている。また、前記第1の表面1Aは、図34(b)に示すように、前記接栓2を取り付けやすくするための開口部1Jが設けられている。
【0087】
また、前記筐体1の第1の表面1Aに取り付ける接栓2を固定する接栓固定金具3(3D)は、図35(a)、図35(b)、及び図35(c)に示すように、円形の軸受け部301Dと、前記筐体1に取り付けるためのネジ穴302Dが設けられている。また、前記接栓固定金具3Dの一端には、前記筐体1の開口部1Jを塞ぐためのプレート部303Dが設けられている。
【0088】
前記接栓固定金具3(3D)を用いて、前記筐体1の第2の表面1Bに接栓2を取り付けるには、図36(a)及び図36(b)、ならびに図37(a)及び図37(b)に示すように、前記接栓2の外部コンタクトに設けられた突起201Cのうち、前記コンタクトピン202Bが引き出されていないほうの突起を、前記筐体1に設けられた軸受け部1Dで受ける。また、前記コンタクトピン202Bが設けられたほうの突起201Cは、前記接栓固定金具3(3D)の軸受け部301Dで受ける。このとき、前記接栓固定金具の軸受け部301Dを貫通させておけば、前記コンタクトピント202Bと前記接栓固定金具3(3D)が接触することはない。この状態で前記ネジ穴302Dを利用して、前記接栓固定金具3(3D)を前記筐体1に固定すれば、前記外部コンタクトに設けられた突起201Cを回転軸として前記接栓2を回転させることができる。このとき、図36(a)に示したように、前記筐体1の窓1Eを、2方向が開口するように設けておけば、前記接栓2を90度回転させることができる。またこのとき、前記筐体1に開口部1Jを設けることにより、前記接栓2の取り付けが容易になるが、そのままだと、前記開口部1Jから電場(磁場)が漏れる。そこで、図35(a)、図35(b)、及び図35(c)に示したように、前記接栓固定金具3Dにプレート部303Dを設け、前記プレート部303Dで前記筐体1の開口部1Jを塞ぐことにより、電場(磁場)の漏れを防ぐことができる。
【0089】
また、前記筐体1は、図33(c)に示したように、内部に空洞が設けられており、前記空洞には、前記各接栓の中心コンタクト(コンタクトピン)同士を電気的に接続するためのプリント配線板4が設けられている。このとき、前記筐体1は、一方向の面が開口しており、前記開口した面からプリント配線板4を挿入し、前記コンタクトピン202Bと前記プリント配線板4の導体パターンをはんだ付けした後、前記開口した面に裏蓋5をはめ込む。
【0090】
図38は、本実施例5の同軸ケーブル分配器の作用効果を説明するための模式図である。
【0091】
本実施例5の同軸ケーブル分配器は、図38に示すように、前記筐体1の第1の表面1Aに取り付けた接栓2を、それぞれ90度させることができる。そのため、前記2つの接栓2に接続した同軸ケーブルを平行に引き出す、または直交するように引き出す、あるいは反対方向に引き出すといったことができる。また、前記回転する接栓2は、電気的な接続を保ちながら回転させることができるので、前記第1の表面1Aに取り付けた接栓2の突出方向と平行あるいは垂直な向きだけでなく、0度から90度の範囲内で、自由な角度にすることができる。
【0092】
また、前記筐体1の第1の表面1Aに設けられた各接栓2に接続した同軸ケーブルを平行に引き出す場合、従来のように前記接栓が固定されていると、前記各接栓2の間隔が狭いときには、同軸ケーブルを接続するときの作業性が悪い。一方、本実施例5の同軸ケーブル分配器の場合、前記同軸ケーブルを接続するときだけ、前記接栓2の向きを変えることができるので、前記同軸ケーブルを接続するときの作業性がよい。
【0093】
以上説明したように、本実施例5の同軸ケーブル分配器によれば、前記筐体1に取り付けた前記接栓2を回転させることができるので、同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が高くなる。そのため、従来の分配器に比べて汎用性が高くなる。
【0094】
また、前記接栓2を回転させることができるので、壁面等の分配器を取り付ける面と前記接栓2の距離が近い場合や、接栓同士の間隔が狭い場合でも、前記接栓2に同軸ケーブルを接続するときの作業性がよい。
【0095】
また、前記接栓2が回転するので、前記接栓2に接続した同軸ケーブルの屈曲を最小限にすることができる。そのため、同軸ケーブルの屈曲によるノイズの発生や、ケーブルの断線を防ぐことができる。
【0096】
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはもちろんである。
【0097】
例えば、前記各実施例では、同軸ケーブル分配器を例に挙げて説明したが、これに限らず、前記分配器と同様の構成である分岐器に、本発明を適用してもよい。前記分岐器の場合も、取り付ける接栓として、前記実施例1で説明した接栓を用い、前記筐体の軸受け部及び接栓固定金具の軸受け部で外部コンタクトの突起を受けるようにすれば、前記分岐器の接栓も回転させることができ、前記分配器と同様の効果を得ることができる。
【0098】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
(1)同軸ケーブル分配器や分岐器の汎用性を高くすることができる。
(2)分配器や分岐器の接栓に同軸ケーブルを接続するときの作業性を向上させることができる。
(3)分配器や分岐器に接続した同軸ケーブルの極端な屈曲によるノイズや、同軸ケーブルの断線を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図1(a)は分配器の平面図、図1(b)は図1(a)の正面図、図1(c)は図1(b)の左側面図である。
【図2】本実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図2(a)は接栓の概略構成を示す正面図、図2(b)は図2(a)の上面図、図2(c)は接栓の内部構造を示す図で図2(a)のA−A’線から見た図、図2(d)は接栓の内部構造を示す模式図で図2(b)のB−B’線から見た図である。
【図3】本実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、分配器の内部構造を示す正面図である。
【図4】本実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、分配器の内部構造を示す左側面図である。
【図5】本実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、筐体の構成を示す正面図である。
【図6】本実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図5の下面図である。
【図7】本実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図7(a)は第1接栓固定金具の構成を示す上面図、図7(b)は図7(a)の正面図、図7(c)は図7(b)の右側面図である。
【図8】本実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図8(a)及び図8(b)は第1接栓固定金具を用いた接栓の取り付け方法を説明するである。
【図9】本実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図9(a)及び図9(b)は第1接栓固定金具を用いた接栓の取り付け方法を説明するである。
【図10】本実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図10(a)は第2接栓固定金具の構成を示す上面図、図10(b)は図10(a)の正面図、図10(c)は図10(b)の右側面図である。
【図11】本実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図11(a)及び図11(b)は第2接栓固定金具を用いた接栓の取り付け方法を説明するである。
【図12】本実施例1の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図12(a)及び図12(b)は第2接栓固定金具を用いた接栓の取り付け方法を説明するである。
【図13】本実施例1の同軸ケーブル分配器の作用効果を説明するための模式図であり、図13(a)及び図13(b)は接栓の回転範囲を説明するための図である。
【図14】本実施例1の同軸ケーブル分配器の作用効果を説明するための模式図であり、図14(a)は使用方法の一例を説明するための図、図14(b)は図14(a)の上面図である。
【図15】本実施例1の同軸ケーブル分配器の作用効果を説明するための模式図であって、図15(a)、図15(b)、及び図15(c)は使用方法の他の例を説明するための図である。
【図16】本実施例1の同軸ケーブル分配器の作用効果を説明するための模式図であり、図16(a)は使用方法の他の例を説明するための図、図16(b)は図16(a)の分配器の右側面図である。
【図17】本発明による実施例2の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図17(a)は分配器の平面図、図17(b)は図17(a)の正面図である。
【図18】本実施例2の同軸ケーブル分配器の使用方法を説明するための模式図であり、図18(a)及び図18(b)は第1の使用例を説明するための図である。
【図19】本実施例2の同軸ケーブル分配器の使用方法を説明するための模式図であり、図19(a)及び図19(b)は第2の使用例を説明するための図である。
【図20】本実施例2の同軸ケーブル分配器の使用方法を説明するための模式図であり、図20(a)及び図20(b)は第3の使用例を説明するための図である。
【図21】本発明による実施例3の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図21(a)は分配器の平面図、図21(b)は図21(a)の正面図、図21(c)は図21(b)の左側面図、図21(d)は図21(b)の右側面図である。
【図22】本実施例3の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図22(a)は分配器の内部構成を示す図、図22(b)は接栓固定金具の構成を示す図である。
【図23】本実施例3の同軸ケーブル分配器の作用効果を説明するための模式図である。
【図24】前記実施例3の同軸ケーブル分配器の応用例を説明するための模式図であり、図24(a)は分配器の例を示す正面図、図24(b)は図24(a)の右側面図である。
【図25】前記実施例3の同軸ケーブル分配器の応用例を説明するための模式図であり、使用例を示す図である。
【図26】本発明による実施例4の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図26(a)は分配器の平面図、図26(b)は図26(a)の正面図、図26(c)は図26(b)の右側面図である。
【図27】本実施例4の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、分配器の内部構成を示す図である。
【図28】本実施例4の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図28(a)は筐体の接栓取り付け部の部分正面図、図28(b)は図28(a)の左側面図、図28(c)は図28(a)のC−C’線から見た下面図である。
【図29】本実施例4の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図29(a)は接栓固定金具の部分正面図、図29(b)は図29(a)の左側面図、図29(c)は図29(a)の裏面図である。
【図30】本実施例4の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図30(a)及び図30(b)は接栓の取り付け方法を説明する図である。
【図31】本実施例4の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図31(a)及び図31(b)は接栓の取り付け方法を説明する図である。
【図32】本実施例4の同軸ケーブル分配器の作用効果を説明するための模式図であり、図32(a)は筐体の第1の表面に取り付けられた接栓の動作を説明する模式図、図32(b)は筐体の第2の表面に取り付けられた接栓の動作を説明する図である。
【図33】本発明による実施例5の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図33(a)は分配器の平面図、図33(b)は図33(a)の正面図、図33(c)は分配器の内部構成を示す図である。
【図34】本実施例5の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図34(a)は筐体の接栓取り付け部の部分正面図、図34(b)は図34(a)の左側面図、図34(c)は図34(a)のD−D’線から見た下面図である。
【図35】本実施例5の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図35(a)は接栓固定金具の部分正面図、図35(b)は図35(a)の左側面図、図35(c)は図35(a)の裏面図である。
【図36】本実施例5の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図36(a)及び図36(b)は接栓の取り付け方法を説明する図である。
【図37】本実施例5の同軸ケーブル分配器の概略構成を示す模式図であり、図37(a)及び図37(b)は接栓の取り付け方法を説明する図である。
【図38】本実施例5の同軸ケーブル分配器の作用効果を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1…筐体、1A…筐体の第1の表面、1B…筐体の第2の表面、1C…筐体の段差部、1D…筐体の軸受け部、1E…筐体の窓、1F…筐体の溝、1G…筐体の第3の表面、1H…第1の表面の裏面、2…同軸ケーブル接続端子(接栓)、201…外部コンタクト、201A…接続部、201B…回転支点部、201C…突起、202A…中心コンタクト、202B…コンタクトピン、203A…第1ブッシュ、203B…第2ブッシュ、204A…第1スペーサー、204B…第2スペーサー、3,3C,3D…接栓固定金具、3A…第1接栓固定金具、301A…軸受け部、302A…突起、303A…ネジ止め部、3B…第2接栓固定金具、301B…軸受け部、302B…ネジ止め部、303B…コンタクトピンを通す開口部、4…プリント配線板、5…裏蓋、6…分配器を設置する面、7…同軸ケーブル、8,8A,8B…壁面、9…天井、10…オス型接栓、11…TV端子。
Claims (2)
- 内部に空洞を有する導電性の筐体の表面に、中心コンタクト及び前記中心コンタクトと同心的に設けられた円筒状の外部コンタクトを備える同軸ケーブル接続端子(以下、接栓と称する)が3個以上取り付けられてなり、前記各接栓の前記外部コンタクト同士は前記筐体により電気的に接続され、前記中心コンタクト同士は前記筐体の前記空洞内で電気的に接続された同軸ケーブル分配器であって、
前記接栓のうちの、少なくとも2個の接栓は、
前記筐体表面からの突出方向と直交する方向を回転軸として、前記外部コンタクト同士及び前記中心コンタクト同士の電気的接続を保ちながら回転する接栓であり、
前記回転する接栓の前記外部コンタクトは、外側表面に一対の回転支点部を有し、かつ、前記一対の回転支点部のうちの一方の回転支点部に前記外部コンタクトの外側と内側を連通する開口部を有し、
前記回転する接栓の前記中心コンタクトは、前記外部コンタクトの内側から、前記回転支点部の前記開口部を通って前記外部コンタクトの外側に引き出され、かつ、前記回転軸周りで回転可能な状態で接続された2つの導体からなり、
前記回転する接栓は、前記外部コンタクトの前記一対の回転支点部が、前記筐体と前記筐体に固定された導電性の支持部材とで挟まれた状態で前記筐体に取り付けられていることを特徴とする同軸ケーブル分配器。 - 前記回転する接栓を回転させたときに、当該回転させた接栓の前記中心コンタクトは、前記外部コンタクトの内側に延在する部分の前記外部コンタクトとの同軸構造が維持されており、かつ、
当該回転させた接栓の前記外部コンタクトと前記筐体及び前記支持部材との接続部におけるシールド構造が維持されていることを特徴とする請求項1に記載の同軸ケーブル分配器。
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