JP4052972B2 - 外壁登攀装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建築物を建造する際に建造中の建築物の外側に配置される足場ユニットや安全ネットなどの覆い部材を建築物の外壁に沿って上昇移動させる外壁登攀装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
中層ないし高層の建築物を建造する場合には、地上から足場を組み上げていくことは困難であることから、建築物の外側に配置される足場ユニットを建築物の建築作業の進行に伴って上層階側に移動させるようにした技術が開発されている。作業者は足場ユニットに設けられた足場板の上で外面塗装作業などの種々の建築作業を行う。この足場ユニットは、所定階数、たとえば、3階あるいは4階程度の階数に対応する高さとなって建築物の外側に配置され、足場ユニットを使用して所定の作業が終了するとともに、上層側の部分の建築が進むに従って足場ユニットはクレーンやホイストなどの起重機によって上方に登攀移動される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなタイプの足場ユニットは、建築現場まで分解した状態でトラック輸送ができるとともに、建築現場において容易に組立てることができることが好ましく、さらに、上方に登攀移動させる際には迅速に建築物の躯体部から取り外してクレーンなどにより迅速に移動し得ることが好ましい。
【0004】
しかしながら、これまで開発された登攀式の作業ユニットは、所定の作業が終了した後に上昇移動させる登攀移動つまり盛替作業に時間がかかるという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、上昇移動作業を迅速に行うことができる外壁登攀装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の外壁登攀装置は、建築物の躯体外側部に締結されるクランプ台、および前記クランプ台に移動自在に装着されるとともにパイプクランプが設けられた移動クランプ具を備え、前記躯体外側部に着脱自在に締結される締結具と、相互に平行となって連結されるとともに前記パイプクランプに着脱自在に締結される複数の摺動パイプを有する登攀ユニットと、それぞれの前記登攀ユニットに取り付けられる足場板支持梁と、相互に隣り合う前記足場板支持梁に着脱自在に装着され、前記足場板支持梁とともに足場ユニットを構成する足場板とを有し、前記パイプクランプによる前記摺動パイプの締結を解除した状態のもとで前記移動クランプ具を建築物の内方に向けて退避移動させて前記足場ユニットと前記登攀ユニットとを上層階に上昇移動させることを特徴とする。
【0007】
本発明の外壁登攀装置は、前記摺動パイプに係合して前記摺動パイプを摺動自在に支持する位置と、前記摺動パイプとの係合を解いて前記摺動パイプを取り外す位置とに回転自在の回転式ガイドプレートを前記締結具に設けたことを特徴とする。
【0008】
本発明の外壁登攀装置は、前記足場ユニットはそれぞれの前記摺動パイプに固定されるとともに、前記足場板支持梁が取り付けられる垂直支柱を有することを特徴とする。
【0009】
本発明の外壁登攀装置は、前記足場ユニットはそれぞれの前記摺動パイプに固定される垂直支柱と、前記足場板支持梁を介して前記垂直支柱に固定される外側支柱とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明の外壁登攀装置は、相互に隣り合う前記移動クランプ具に足場板を装着することを特徴とする。
【0011】
本発明の外壁登攀装置は、建築物の躯体外側部に締結されるクランプ台、および前記クランプ台に移動自在に装着されるとともにパイプクランプが設けられた移動クランプ具を備え、前記躯体外側部に着脱自在に締結される締結具と、相互に平行となって連結されるとともに前記パイプクランプに着脱自在に締結される複数の摺動パイプを有する登攀ユニットと、前記登攀ユニットに装着される安全ネットやカバーシートなどの覆い部材とを有し、前記パイプクランプによる前記摺動パイプの締結を解除した状態のもとで前記移動クランプ具を建築物の内方に向けて退避移動させて前記覆い部材と前記登攀ユニットとを上層階に上昇移動させることを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、複数本の摺動パイプを連結することによって登攀ユニットが形成され、建築物の躯体部に締結される締結具には、登攀ユニットの摺動パイプを締結するパイプクランプが設けられているので、パイプクランプを緩めることにより登攀ユニットを上昇移動させることができる。また、締結具は建築物の躯体部に締結されるクランプ台を有しており、このクランプ台に沿って移動する移動クランプ具にパイプクランプが設けられているので、登攀ユニットを上昇移動させる際には移動クランプ具を退避移動させることにより円滑に登攀ユニットを移動させることができる。このようにして、登攀ユニットの上昇移動を迅速に行うことができる。
【0013】
登攀ユニットに足場ユニットを設けることにより、登攀ユニットを用いて作業者が足場板の上で作業を行うことができる。また、安全ネットやカバーシートなどの覆い部材を登攀ユニットに設けることによって建築時に物が外方に落下したり、溶接の火花が落下することを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は建築物に取り付けられた状態の外壁登攀装置の一実施の形態を示す斜視図であり、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
【0015】
図2は建築中の建築物10の各階を構成する躯体部11a〜11eが示されている。たとえば、躯体部11aが5階の部分であれば、躯体部11eは9階の部分となり、それぞれの躯体部11a〜11eには躯体外側部12a〜12eが床面よりも上方に突出して設けられており、躯体外側部12a〜12eの外面は建築物10の外壁を構成することになる。
【0016】
それぞれの躯体部11a〜11eには、締結具13が着脱自在に締結されるようになっており、締結具13は躯体外側部12a〜12eの上面に配置される棒状のクランプ台14を有し、このクランプ台14の一端部には躯体外側部12a〜12eの外面側に配置されるスペーサ15が固定されており、このスペーサ15とにより締結具13を躯体部11a〜11eに締結するためのねじ部材16がクランプ台14に装着されている。したがって、ねじ部材16を緩めると締結具13は躯体部から取り外すことができ、締め付けると躯体部に締結具13は締結されることになる。締結された状態では、図示するように、クランプ台14は建築物の外壁面に直角方向となるように水平に配置される。
【0017】
クランプ台14には四辺形枠形状の移動クランプ具17が摺動自在に装着されており、移動クランプ具17の端部にはパイプクランプ18が2つずつ設けられている。図2に示されるように、4階分の躯体部11a〜11dに締結されて上下方向に一直線状となった4つの締結具13には、4階分に対応する長さの摺動パイプ21がパイプクランプ18により着脱自在に締結されるようになっている。摺動パイプ21は鋼製の丸パイプにより形成されており、図1に示す場合では、相互に平行となった5本の摺動パイプ21により1つの登攀ユニット20が形成され、それぞれの摺動パイプ21は締結具13により躯体部に締結されている。ただし、それぞれの摺動パイプ21の長さは3階分の長さとしても良く、あるいは5階分の長さとしても良く、任意の長さとすることができる。また、1つの登攀ユニット20を構成する摺動パイプ21の本数も5本に限られず、任意の本数とすることができる。
【0018】
それぞれの摺動パイプ21には連結金具22によって垂直支柱23が摺動パイプ21に平行となって固定されており、垂直支柱23は摺動パイプ21と同様に丸パイプにより形成されている。ただし、垂直支柱23を角パイプにより形成するようにしても良い。
【0019】
摺動パイプ21には上下方向に所定の間隔毎に足場板支持梁24が着脱自在に装着されており、図1に示すように、それぞれの摺動パイプ21が躯体に締結具13により固定された状態のもとで相互に隣り合う足場板支持梁24には足場板25が着脱自在に装着されるようになっている。図1および図2に示すように、足場板支持梁24には手摺り26が取り付けられるようになっている。
【0020】
それぞれの締結具13のスペーサ15の前面には回転式ガイドプレート27が回転自在に装着されており、この回転式ガイドプレート27は摺動パイプ21の外径よりも大きな切り欠き部28を介して両端部に設けられた2つの係合片29a,29bを有している。したがって、この回転式ガイドプレート27を垂直方向に回転させるとそれぞれの係合片29a,29bが摺動パイプ21に係合する位置となり、90度回転させて水平方向に設定するとそれぞれの係合片29a,29bと摺動パイプ21との係合が解かれて摺動パイプ21を締結具13から取り外すことができる。
【0021】
したがって、上述した外壁登攀装置を組み立てて建築作業を行う場合には、複数本、たとえば図1に示す場合には5本の摺動パイプ21を相互に平行に図示しない水平連結棒材により連結する。それぞれの摺動パイプ21には予め連結金具22により垂直支柱23が固定されており、複数本の摺動パイプ21を水平連結棒材により連結して一体化することにより登攀ユニット20が組み立てられる。ただし、垂直支柱23を水平連結棒材により連結するようにしても良い。
【0022】
次いで、摺動パイプ21に固定された垂直支柱23に足場板支持梁24を装着し、足場板支持梁24の間に足場板25を装着する。このようにして登攀ユニット20に足場ユニット30が組み付けられ、足場ユニット30が組み付けられた登攀ユニット20をクレーンやホイストなどの上昇手段を用いて吊り上げて、建築物10の躯体部に取り付けることになる。
【0023】
図3はこのようにクレーンなどに設けられたワイヤ40により登攀ユニット20を持ち上げながら、建築物10に接近移動させている状態を示す図である。図3に示すように、建築物10の躯体部11a〜11dには予め締結具13が取り付けられており、移動クランプ具17は建築物10の内方に向けて図3に示すように退避移動し、回転式ガイドプレート27は水平方向となって係合片29a,29bが摺動パイプ21に係合しない状態となっている。なお、図2に示す場合には締結具13は5本全ての摺動パイプ21に対応させて各階の躯体部11a〜11dに取り付けられており、図示する外壁登攀装置には20個の締結具13が使用されることになるが、何れかの締結具13を省略して20個以下の締結具13により登攀ユニット20を建築物10に締結するようにしても良い。たとえば、図2において躯体部11b,11dのみに締結具13を装着するようにし、躯体部11a,11cに締結具13を装着しないようにし、1階置きに締結具13を装着するようにしても良い。
【0024】
登攀ユニット20を建築物10に取り付けるには、図3に示す状態から登攀ユニット20を建築物10に接近移動させて摺動パイプ21を回転式ガイドプレート27に接触させる。このときには、切り欠き部28から両方の係合片29a,29bの間にそれぞれの摺動パイプ21を入り込ませることになる。係合片29a,29bの間に摺動パイプ21が入り込んだ状態のもとで、回転式ガイドプレート27を90度回転させて係合片29a,29bを摺動パイプ21に係合させる。さらに、移動クランプ具17を摺動パイプ21に向けて接近移動させ、パイプクランプ18を摺動パイプ21に締結する。
【0025】
このようにして外壁登攀装置が組み立てられた状態を示すと、図2の通りであり、この状態のもとで作業者が足場板25の上に乗って建築作業を行うことができる。図2に示された躯体部11aを有する階の作業が終了し、さらに躯体部11eが建築された後には、躯体部11eに締結具13を図2に示すように締結した後に、登攀ユニット20を1階分だけ上昇移動させることになる。
【0026】
図4は登攀ユニット20を1階分上昇移動させる作業を行っている状態を示す断面図である。上側の階の躯体部11eに予め締結具13を締結した後に、登攀ユニット20にクレーンなどを引っ掛けた状態のともでパイプクランプ18を外して移動クランプ具17を建築物10の内方に向けて摺動する。このときには、回転式ガイドプレート27は垂直方向を向いたままとして、係合片29a,29bが摺動パイプ21に対して係合した状態のままとする。この状態のもとで登攀ユニット20を1階分上昇移動させると、摺動パイプ21は係合片29a,29bに案内されながら上昇移動することになり、上昇移動終了後に躯体部11b〜11eに締結された締結具13のパイプクランプ18を摺動パイプ21に締結する。
【0027】
図5は、このようにして、登攀ユニット20が1回分上昇移動した状態を示す断面図である。図5は1階分上昇した状態を示すが、一度に2階分や3階分あるいは4階分など任意の階数分だけ登攀ユニット20を上昇移動させるようにしても良い。その場合には、上昇させる階数分の躯体部にそれぞれ締結具13を予め取り付けておくことになる。
【0028】
図6は締結具13を拡大して示す斜視図であり、クランプ台14は角パイプにより形成されており、スペーサ15はクランプ台14の先端部を短辺とする長方形となっており、スペーサ15も角パイプにより形成されている。スペーサ15に回転式ガイドプレート27を回転自在に取り付けるために、ガイドプレート27の中央部に固定された支持ピン31がスペーサ15に支持されており、ガイドプレート27は支持ピン31に支持されて90度回転することができる。ガイドプレート27の両端部には逆向きとなって係合片29a,29bが設けられており、図6に示すように、回転式ガイドプレート27が垂直方向を向いた状態では、摺動パイプ21が係合片29a,29bに係合する。一方、図6において二点鎖線で示すように回転式ガイドプレート27を水平状態にすると、係合片29a,29bから摺動パイプ21は外れることになる。
【0029】
移動クランプ具17はクランプ台14に沿って摺動する下側枠片32と、これの先端部に設けられてパイプクランプ18が取り付けられた垂直枠片33とを有し、これらは角パイプにより形成されている。下側枠片32の後端部には垂直枠片34が固定され、この垂直枠片34と垂直枠片33との間には上側枠片35が固定されており、垂直枠片34と上側枠片35はそれぞれ丸パイプにより形成されている。このように、移動クランプ具17の上側枠片35が丸パイプにより形成されているので、この上側枠片35に足場板25を取り付けることができる。図2には、躯体部11aに締結された締結具13の移動クランプ具17の上側枠片35に足場板25が取り付けられた状態が二点鎖線により示されている。移動クランプ具17に足場板25を取り付けることにより、建築物10の内部で作業者が足場板25の上で作業を行うこともできる。
【0030】
移動クランプ具17をクランプ台14に沿って往復動させるために、クランプ台14に固定された支持ブラケット36,37にはガイドピン38,39が固定されている。したがって、移動クランプ具17の前進限位置は、ガイドピン39に垂直枠片34が当接することにより規制され、後退限位置はガイドピン38に垂直枠片33が当接することにより規制される。
【0031】
ねじ部材16を回転自在に支持するために、クランプ台14には支持ブロック41が固定され、この支持ブロック41にねじ部材16が回転自在にねじ結合され、ねじ部材16の先端には躯体外側部に当接するストッパ42が設けられている。したがって、躯体外側部をスペーサ15とストッパ42により挟み込んだ状態のもとでねじ部材16を回転することにより、締結具13は躯体外側部に締結されることになる。
【0032】
移動クランプ具17に設けられた2つのパイプクランプ18は、図6に示されるように、ピン43を中心に開閉自在となったクランプ片を有し、クランプ片をねじ止めすることにより、摺動パイプ21にパイプクランプ18は締結され、移動クランプ具17が摺動パイプ21に締結される。移動クランプ具17が図6に示されように、前進限位置となった状態のもとで移動クランプ具17をクランプ台14に固定するために、支持ブラケット36には下側枠片32を貫通するねじ部材44がねじ結合されるようになっている。ただし、移動クランプ具17のクランプ台14に対する固定を、他の部分に設けられるねじ部材によって行うようにしても良い。また、移動クランプ具17がガタのないようにクランプ台14に沿って摺動するようにガイド部材を設ければ、移動クランプ具17をねじ部材によりクランプ台14に固定することは不要となる。
【0033】
図7は他の実施の形態である外壁登攀装置を示す断面図であり、図7に示される足場ユニット30は、複数の足場板支持台45により形成されており、それぞれの足場板支持台45は垂直支柱23にクランプ部材46により締結される内側支柱47と、これと平行となり足場板支持梁48により連結される外側支柱49とを有している。図7に示す場合には、足場板支持台45を4段積み重ねることにより足場ユニット30が構成されており、垂直支柱23の最下部には上方の4段の足場板支持台45を支持するための台座50が固定されている。
【0034】
相互に水平方向に隣り合う足場板支持梁48には足場板25が装着されることになり、また、1つの足場板支持台45における隣り合う内側支柱47相互間と外側支柱49の相互間には筋交いが取り付けられることになる。また、外側支柱49には作業者の安全を保つために、図示しない手摺りを取り付けるようにしても良い。
【0035】
図8は更に他の実施の形態である外壁登攀装置を示す断面図であり、この足場ユニット30は公知の外部枠組足場51を上下方向に積層することによって形成されている。この場合には、外部枠組足場51はそれぞれの内側の支柱52を連結金具22に設けられたクランプ53により摺動パイプ21に取り付けるようにしている。足場ユニット30としてはこのようなタイプとすることもできる。このように外部枠組足場51を用いて足場ユニット30を組み立てる場合でも、図7に示すように、摺動パイプ21に連結金具22により固定された垂直支柱23にそれぞれの外部枠組足場51の内側の支柱52をクランプ部材により締結するようにしても良い。
【0036】
図9は更に他の実施の形態である外壁登攀装置を示す断面図であり、この場合には足場ユニット30が登攀ユニット20に取り付けられておらず、垂直支柱23には安全ネット55が覆い部材として装着されている。したがって、この場合には安全ネット55を登攀ユニット20により上層階側に上昇移動させることができる。安全ネット55を垂直支柱23に装着することにより、建築物の外壁は安全ネット55により覆われることになるので、建築作業中に作業者が工具などを落としても、それが建築物の外方に落下することが防止される。この安全ネット57に代えて防護シートを垂直支柱23に覆い部材として装着するようにしても良く、その場合には建築作業中における溶接火花などが建築物の外方に飛散することが防止される。
【0037】
なお、図1〜図8に示すように足場ユニット30を登攀ユニット20に装着する場合においても、安全ネットや防護シートなどの覆い部材を足場ユニット30の外側に装着するようにしても良い。
【0038】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。図6に示す締結具13は移動クランプ具17がクランプ台14に摺動自在となっているが、登攀ユニット20を上昇移動させる際に移動クランプ具17が建築物に向けて退避移動する構造であれば、移動クランプ具17を回転させて退避移動させるようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、建築物に締結される締結具には複数本の摺動パイプを有する登攀ユニットが取り付けられるようになっており、登攀ユニットには安全ネットなどの覆い部材や足場ユニットが装着される。締結具は建築物の躯体部に締結されるクランプ台とこれに摺動自在の移動クランプ具とを有し、登攀ユニットを上昇移動させるときには、移動クランプ具に設けられたパイプクランプを緩めて移動クランプ具を建築物の内方に向けて移動させることになる。このように登攀ユニットを上昇移動させる際には移動クランプ具を退避移動させることにより円滑に登攀ユニットを移動させることができ、登攀ユニットの上昇移動を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築物に取り付けられた状態の外壁登攀装置の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】登攀ユニットを建築物に取り付けている状態を示す断面図である。
【図4】登攀ユニットを上昇移動させている状態を示す断面図である。
【図5】登攀ユニットの上昇移動を完了した状態を示す断面図である。
【図6】締結具を示す拡大斜視図である。
【図7】他の実施の形態である外壁登攀装置を示す断面図である。
【図8】他の実施の形態である外壁登攀装置を示す断面図である。
【図9】他の実施の形態である外壁登攀装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 建築物
11a〜11e 躯体部
12a〜12e 躯体外側部
13 締結具
14 クランプ台
15 スペーサ
16 ねじ部材
17 移動クランプ具
18 パイプクランプ
20 登攀ユニット
21 摺動パイプ
22 連結金具
23 垂直支柱
24 足場板支持梁
25 足場板
26 手摺り
27 回転式ガイドプレート
29a,29b 係合片
30 足場ユニット
31 支持ピン
32 下側枠片
33 垂直枠片
34 垂直枠片
35 上側枠片
36,37 支持ブラケット
38,39 ガイドピン
41 支持ブロック
42 ストッパ
43 ピン
44 ねじ部材
45 足場板支持台
46 クランプ部材
47 内側支柱
48 足場板支持梁
49 外側支柱
50 台座
51 外部枠組足場
52 支柱
53 クランプ
55 安全ネット

Claims (6)

  1. 建築物の躯体外側部に締結されるクランプ台、および前記クランプ台に移動自在に装着されるとともにパイプクランプが設けられた移動クランプ具を備え、前記躯体外側部に着脱自在に締結される締結具と、
    相互に平行となって連結されるとともに前記パイプクランプに着脱自在に締結される複数の摺動パイプを有する登攀ユニットと、
    それぞれの前記登攀ユニットに取り付けられる足場板支持梁と、
    相互に隣り合う前記足場板支持梁に着脱自在に装着され、前記足場板支持梁とともに足場ユニットを構成する足場板とを有し、
    前記パイプクランプによる前記摺動パイプの締結を解除した状態のもとで前記移動クランプ具を建築物の内方に向けて退避移動させて前記足場ユニットと前記登攀ユニットとを上層階に上昇移動させることを特徴とする外壁登攀装置。
  2. 請求項1記載の外壁登攀装置において、前記摺動パイプに係合して前記摺動パイプを摺動自在に支持する位置と、前記摺動パイプとの係合を解いて前記摺動パイプを取り外す位置とに回転自在の回転式ガイドプレートを前記締結具に設けたことを特徴とする外壁登攀装置。
  3. 請求項1または2記載の外壁登攀装置において、前記足場ユニットはそれぞれの前記摺動パイプに固定されるとともに、前記足場板支持梁が取り付けられる垂直支柱を有することを特徴とする外壁登攀装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の外壁登攀装置において、前記足場ユニットはそれぞれの前記摺動パイプに固定される垂直支柱と、前記足場板支持梁を介して前記垂直支柱に固定される外側支柱とを有することを特徴とする外壁登攀装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の外壁登攀装置において、相互に隣り合う前記移動クランプ具に足場板を装着することを特徴とする外壁登攀装置。
  6. 建築物の躯体外側部に締結されるクランプ台、および前記クランプ台に移動自在に装着されるとともにパイプクランプが設けられた移動クランプ具を備え、前記躯体外側部に着脱自在に締結される締結具と、
    相互に平行となって連結されるとともに前記パイプクランプに着脱自在に締結される複数の摺動パイプを有する登攀ユニットと、
    前記登攀ユニットに装着される安全ネットやカバーシートなどの覆い部材とを有し、
    前記パイプクランプによる前記摺動パイプの締結を解除した状態のもとで前記移動クランプ具を建築物の内方に向けて退避移動させて前記覆い部材と前記登攀ユニットとを上層階に上昇移動させることを特徴とする外壁登攀装置。
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