JP4051895B2 - セーバソー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は住宅やビルの建築、設備、改装、解体工事等において木材、鋼材、パイプ等を切断するセーバソーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電動モータにより駆動される往復動形式の切断工具としてセーバソーがある。セーバソーは、周知の如く、一般に直線のこ刃(以下ブレードという)を取付けた往復動軸(以下プランジャという)を往復駆動させブレードによって切断するものである。ブレードは、プランジャへの取付け端部に係止穴を設けているものが一般的である。
【0003】
一般に前記プランジャの往復運動量(以下ストローク量という)は、小さいもので約20mm、大きいものでも約32mmである。このため、実際の切断作業ではストローク量の範囲内でブレードの刃部が集中的に使用されるため、ブレードの消耗が激しく、特に鋼材の切断作業では頻繁にブレードを交換する必要があった。また、細長いブレードを高速で往復動させて切断するため、通常の切断時に発生する反力によってブレードがプランジャ取付け根元部から折損することがあり、このような場合にもブレードの交換すなわちブレードの着脱を必要としていた。
【0004】
ブレードの係止穴に入る突起部を有するブレードホルダを介して、レンチ等の工具を使用して締付け・緩めを行う止めねじによりブレードをプランジャに取付ける方法が最も一般的であったが、レンチ等の工具を使用して行う方法では、着脱に手間がかかり作業能率が上がらないと共にレンチ等の工具を常に携帯しなくてはならず、工具を紛失した場合にはブレードの着脱ができないという問題があった。
【0005】
このため例えば特開2000−190301号の如くレンチ等の工具を必要とすることなくブレードの着脱ができるツールレスブレード着脱機構を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特開2000−190301号のツールレス着脱機構は、ブレードが挿入されるスリット及びスリットが延びる軸方向に直交して少なくともスリットまで貫通する貫通穴を設けた軸方向に沿って往復動可能なプランジャ、スリットの壁に押圧係止する係止ピン、プランジャの先端部にプランジャの軸方向に沿って移動可能に設けられたブレードホルダとを備え、ブレードホルダが前進または後退した時係止ピンを押圧または係止ピンの押圧を解除することによりブレードを着脱できるようにしたものである。
【0007】
しかし、この従来技術はブレードを押圧係止する係止ピンの進退を、ブレードホルダを回転させることにより行っているため、ブレード着脱機構が複雑で組み立て性が悪く高価であった。
【0008】
本発明の目的は、上記した従来のブレード着脱機構の欠点を解消し、ブレードの固定と着脱が容易に行える耐久性に優れたセーバソーのブレード着脱機構を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、ブレードが挿入されるスリット及びスリットが延びる軸方向に直交して少なくともスリットまで貫通する貫通穴を設けた軸方向に沿って往復動可能なプランジャ、ブレードのプランジャ軸方向への抜け出しを防止する突起部とブレード取付け端部側面をスリットの壁に押圧係止する係止面を有した係止ピン、プランジャの先端部にプランジャの軸方向と直角方向に変形可能な弾性体とを備え、弾性体の弾性力により係止ピンを押圧し、弾性体を変形させた時係止ピンの押圧を解除する構造とすることにより達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明を一実施形態を示した図1〜図31を参照して説明する。なお図1において左側を前方、右側を後方として説明する。
(モータ部)
電動モータ1は樹脂製のハウジング2に内蔵され、ハウジング2の後方にはハンドル3が接続されている。ハンドル3には電動モータ1への給電路を開閉するスイッチ4が内蔵されている。
(減速部)
ハウジング2の前方には以下に述べる動力伝達手段を内蔵するアルミニウム製のインナカバー5及びギヤカバー6が接続されている。モータ軸7の先端には駆動歯車8が形成され、モータ軸7と平行に設けられたセカンドシャフト9には従動歯車10が取付けられ、これら一対の減速歯車8,10を介して電動モータ1はセカンドシャフト9を回転駆動する。セカンドシャフト9の前方にはセカンドシャフト9の軸芯に対し約14°の角度で傾斜した傾斜軸部9aが形成され、また先端にセカンドシャフト9の軸芯と同芯のサブシャフト11が取付けられている。
(往復動軸保持部)
ギヤカバー6の先端部には図2に示す如く2個の軸ボルト12が取付けられており、軸ボルト12の先端部にはガイドスリーブ13が軸ボルト12の軸芯を中心として回動自在に取付けられている。ガイドスリーブ13の後端には図1、図3に示す如く方形貫通穴部14が形成され、インナカバー5を貫通して回動自在に取付けられたチェンジシャフト15がガイドスリーブ13の方形貫通穴部14を貫通して取付けられている。チェンジシャフト15の中央部にはガイドスリーブ13の直径より大きい範囲で対称な平面部15aが形成され、チェンジレバー16によってチェンジシャフト15を回転させることにより、ガイドスリーブ13の回動を選択的に許容または抑止することができるようにしている。
(回転−往復動変換部)
セカンドシャフト9の傾斜軸部9aには、2個のベアリング17を介して揺動軸部18aを有するレシプロプレート18が取付けられている。揺動軸部18aの先端には球状部18bが形成されている。ガイドスリーブ13の前方内部には軸受メタル19が圧入されており、軸受メタル19を貫通してプランジャ20が往復動可能に取付けられている。プランジャ20はガイドスリーブ13の内周壁とわずかな隙間で摺動する大径部20aを有し、大径部20aには軸方向と直角に穴部20bが設けられている。レシプロプレート18の揺動軸部18aはプランジャ20を貫通して先端の球状部18bが穴部20bの内部にわずかな隙間で転動可能に係合しており、セカンドシャフト9の回転運動をプランジャ20の往復運動に変換する。
(揺動切断機構部)
図4及び図5に示す如く、ガイドスリーブ13に設けられた長穴部13aとプランジャ20を貫通してローラーシャフト21が設けられ、その両端にはスイングローラー22が回動自在に取付けられている。スイングローラー22の上下にはプランジャ20の軸方向に傾斜面23aを有するスイングレール23がインナカバ5ー及びギヤカバー6に固定されて設けられ、チェンジシャフト15を解放位置にセットするとスイングローラー22はスイングレール23の傾斜面23aの上を転動し、これによりプランジャ20は揺動しながら往復運動を行う。
(本体前方保持部)
インナカバー5、ギヤカバー6及びハウジング1の一部を内蔵する樹脂製のフロントカバー24が設けられ、ギヤカバー6の先端部には切断作業時にセーバソー本体を被切断材に対して安定させるベース25が固定レバー26を介して取付けられている。
(ブレード着脱機構の構成)
図6は最も一般的なブレード27を示す。ブレード27の取付端部27aには係止穴27bが設けられている。
【0011】
図7、図8はプランジャ20先端部のブレード取付端部20cを示す。ブレード取付端部20cにはブレード27が挿入されるスリット20dと、ブレード取付位置においてブレード27の係止穴27bと同芯で、かつブレード27側面に直角でブレード取付端部20cの外周よりスリット20dを越えて貫通する段付き貫通穴20eが設けられ、さらに図のように段付き貫通穴20eの軸に平行なねじ穴20hが設けられている。ブレード取付端部20cの外周には、ブレード27の取付端部27aのa寸法より僅かに小さいb寸法で上下に平面部20fが形成されており、プランジャ20の軸芯に対し概ね直角に円形溝20gが設けられている。
【0012】
図10〜図12はブレード27の上下方向の切断荷重を支えるブレードホルダ29を示す。ブレードホルダ29は鋼材等の高強度材で形成され、ブレードホルダ29は円筒部29a及び突起部29bとから形成され、円筒部29aの内周はプランジャ20のブレード取付端部20cの外径より僅かに大きい内径で形成され、ブレード27の取付端部27aのa寸法より僅かに大きいc寸法で平面部29cが形成されている。突起部29bは、被切断材に最も近接した部位にあるため、切断作業時に被切断材が衝突したり噛み込んだりする危険性からブレード着脱機構を保護するよう形成されている。円筒部29aの外周には穴29dが形成されている。
【0013】
図13〜図17は操作部付近の構成部品であり、熱伝導率の小さい部材で形成したアウタースリーブ30を示す。アウタースリーブ30は、ブレードホルダ29の円筒部29aより僅かに大きい内径30aを有し、ブレードホルダ29を覆うように形成されており、外側上面部30bから外側下面部30cに貫通した穴30fを有し、外側上面部30bには平面部30gが、外側下面部30cには平面部30hが形成されている。また、外側側面部30dには、図14に示された形状の穴30eが設けられている。
【0014】
図18〜図20はアウタースリーブ30同様、操作部付近の構成部品であり、熱伝導率の小さい部材で形成したホルダノブ31を示す。ホルダノブ31は円柱部31aと、取っ手部31bから成り、円柱部31aには平面部31cとトメワ用の溝31dが形成されている。図19に示すように、円柱部31aの軸31eから距離dの点31fに軸31eを中心として荷重F1を与えると、図20に示した円柱部31aの外周と平面部31cの交わり部31gには、F1×d=F2×e の関係式よりF2=d/e×F1の荷重が作用し、d>eとすることによりF1<F2となる。
【0015】
図21〜図24はブレード着脱機構の構成部品であるホルダスプリング32、リターンスプリング33を示している。本実施形態ではホルダスプリング32、リターンスプリング33共に図のような形状の板バネとし、穴32a,33aを有する。なお、ホルダスプリング32及びリターンスプリング33は夫々本発明の第1弾性体及び第2弾性体を構成する。
【0016】
図25〜図27は本発明ブレード着脱機構のブレード取付前の状態を示している。プランジャ20の段付き貫通穴20eの内部には、段付きブレード係止ピン40(以下単に係止ピンという)がプランジャ20の軸方向と直角の方向に進退可能に設けられている。係止ピン40により、ブレードホルダ29はプランジャ20に対し回転及び軸方向の移動が規制されている。係止ピン40の先端にはブレード27の係止穴27bに入る係止突起40aが形成され、後端は常にホルダスプリング32と接触する構造となっている。
【0017】
係止ピン40は、一端にブレード27の係止穴27bを貫通しブレード27の抜け出しを防止する第1円柱係止突起部40aと、第1円柱係止部40aに連続して形成され第1円柱係止部40aより大きな直径を有しブレード27の取付端部27aの側面をプランジャ20のスリット20dの壁に押圧係止する係止面40eを有した第2円柱部40bと、第2円柱部40bに連続して形成され第2円柱部40bより大きな直径を有する第3円柱部40cにより形成されており、係止ピン40の第3円柱部40cとプランジャ20の段付き貫通穴20eとのスペースには圧縮コイルばね41が設けられ、ブレード着脱機構を解放状態とした時に係止ピン40をブレード27の係止穴27bから自動的に離脱できるよう常時付勢している。
【0018】
ホルダノブ31は図のように円柱部31aがアウタースリーブ30の穴30fを貫通し、かつプランジャ20の円形溝20gを通して取り付けられており、アウタースリーブ30の平面部30h付近でトメワ34によりアウタースリーブ30に対し回動可能なように係止されている。従って、アウタースリーブ30はホルダノブ31を介してプランジャ20に係止される。図26に示すようにアウタースリーブ30の突起部30j及び30kにより、ホルダノブ31の取っ手部31bの回動が規制され、ホルダノブ31は矢印の範囲内で回動可能となる。また、プランジャ20にはホルダスプリング32とリターンスプリング33が対面して、ネジ35によって固着され、ホルダノブ31の円柱部31a及び平面部31cがプランジャ20の円筒溝部20gとホルダスプリング32及びリターンスプリング33に挟み込まれる構成となっている。
【0019】
以上が本発明ブレード着脱機構の構成であるが、図27の状態では係止ピン40先端の第1円柱係止部40aがプランジャ20のスリット20dの内部に突き出しているため、ブレード27を固定できる位置までスリット20d内に挿入することはできない。以下本発明ブレード着脱機構によるブレード27の着脱動作について説明する。
(ブレード27の装着)
図28及び図29はブレード27の装着状態を示している。ホルダノブ31の取っ手部31bを図28の矢印の方向に回転させるとホルダノブ31の円柱部31aの外周と平面部31cとの交わり部31gはホルダスプリング32とリターンスプリング33を外側に変形され、係止ピン40への押圧が解放され、圧縮コイルばね41によって変形したホルダスプリング32に沿い係止ピン40は自動的に外側に後退する。これにより、ブレード27をプランジャ20のスリット20d内に挿入すなわちブレード27の装着が可能となる。ホルダノブ31を回しきることにより円柱部31aがプランジャ20の円形溝部20gとホルダスプリング32及びリターンスプリング33に挟み込まれホルダノブ31はブレード27が装着可能な状態で固定される。よって、ブレード27の挿入を片手で容易に行うことができる。
(ブレード27の固定)
ブレード27の固定は、図29の状態でブレード27をプランジャ20のスリット20d内に入れた後、ホルダノブ31の取っ手部31bを図30の矢印方向に回転させ、ホルダスプリング32による係止ピン40への押圧が生じることにより自動的に行われる。すなわち、ホルダスプリング40の弾性力によりホルダノブ31が装着時とは逆に回転し、係止ピン40もまた、ホルダスプリング32の弾性力により内側に移動され、係止突起40aがブレード27の係止穴27bに入ると共にブレード27の取付端部27a側面が係止面40eによりスリット20dの壁に押し付けられブレード27は図31に示す如く固定される。ブレード27が挿入された為、ホルダスプリング32は図27の位置まで戻りきらないが、リターンスプリング33は図27の位置まで戻ることが可能であり、ホルダノブ31を固定する。圧縮コイルばね41の圧縮力は、小さな係止ピン40を移動させるための強さがあればよく、ホルダスプリング32の弾性力に比べて十分小さく設定できる。
(ブレード27の取外し)
ブレード27の取外しは、ブレード27の装着と同様、ホルダノブ31の取っ手部31bを図28の矢印方向に回転させることにより、係止ピン40がブレード27の係止穴27bから自動的に離脱するようになりブレード27の取外しを容易に行うことができる。
【0020】
前記ホルダスプリング32の弾性力(荷重)はプランジャ20の往復運動方向と概ね直角方向の為、切断作業時のプランジャ20の高速往復運動により生ずる加速度による影響は小さい。
【0021】
また図31の状態からブレード27を取外すために、ホルダスプリング32及びリターンスプリング33に抗してホルダノブ31を回転させる必要があるが、前述したように、ホルダスプリング32によってホルダノブ31が押圧される荷重よりも、操作者がホルダノブ31を回転させる荷重は小さくできるため、ブレード着脱性が良くなる。
【0022】
上記実施形態によれば次のような作用効果を奏し得ることが可能となる。すなわちブレード27を押圧係止する係止ピン40の進退を、プランジャ20の往復運動方向と概ね直角方向の圧縮コイルばね41及びホルダスプリング32のみにより行うようにしたことで、構造が簡単となり、安価で組み立て性が良くなる。ホルダノブ31をブレード着脱可能位置で保持できるようにしたことで、レンチ等の工具を必要とせずに操作者が指先で付与できる回転力により容易に片手でブレード27の着脱及び固定が行なえる。
【0023】
またプランジャ20の貫通穴20eの内部に、ブレード27を押圧係止する係止ピン40を変形可能なホルダスプリング32に沿って後退させる方向に付勢する圧縮コイルばね41を設け、ブレード27の取外し時に係止ピン40が自動的にブレード27の係止穴から離脱できるようにしたので、プランジャ20の先端を下方に向けるだけで、ブレード27または折損したブレード27の破片を自重により容易に取外すことができ、操作性に優れたブレード着脱機構とすることができる。
【0024】
なお図1の状態おいてはブレードホルダ29等がセーバソー本体内にありホルダノブ31を回転移動させることができない。この場合にはスイッチ4を操作してホルダノブ31がセーバソー本体外に突出させ、この状態で着脱すればよい。また図1の状態よりブレード27等が前進しておれば、ブレード27等をつかんでブレード27すなわちホルダノブ31を前方に引き出すことが可能であり、ブレード27の着脱を容易に行うことができるようになる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ホルダノブを回転させるだけの簡単な操作でブレードに触れることなくブレードを着脱することが可能となり、着脱作業性を向上できる。また、単純な構造としたことで複雑な形状の部品製作が不要となり、安価で組み立て・分解が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ブレード着脱機構を採用したセーバソーの一実施形態を示す一部断面側面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】図1のC−C線断面図。
【図5】図1の揺動機構部を示す一部断面側面図。
【図6】本発明着脱機構に採用されるブレードの一例を示す側面図。
【図7】本発明着脱機構に使用されるプランジャの先端部を示す側面図。
【図8】図7のD−D線一部断面図。
【図9】図7のE−E線断面図。
【図10】本発明着脱機構に使用されるブレードホルダを示す断面側面図。
【図11】図10の左側面図。
【図12】図11のF−F線断面図。
【図13】本発明着脱機構を構成するアウタースリーブを示す正面図。
【図14】図10に示すブレードホルダの右側面図。
【図15】図14のG−G線断面図。
【図16】図13の上面図。
【図17】図13の下面図。
【図18】本発明着脱機構を構成するホルダノブを示す側面図。
【図19】図18の上面図。
【図20】図18のH−H線断面図。
【図21】本発明着脱機構を構成するホルダスプリングを示す側面。
【図22】図21のJ−J線断面図。
【図23】本発明着脱機構を構成するリターンスプリングを示す側面図。
【図24】図21のK−K線断面図。
【図25】本発明着脱機構を構成するプランジャ先端部を示す側面図。
【図26】図25の上面図。
【図27】図25の拡大断面上面図。
【図28】本発明着脱機構によるブレードの装着可能状態を示す上面図。
【図29】図28の拡大断面上面図。
【図30】本発明着脱機構によるブレードの固定状態を示す上面図。
【図31】図30の拡大断面上面図。
【符号の説明】
1は電動モータ、2はハウジング、3はハンドル、4はスイッチ、5はインナカバー、6はギヤカバー、7はモータ軸、8は駆動歯車、9はセカンドシャフト、10は従動歯車、11はサブシャフト、12は軸ボルト、13はガイドスリーブ、14は方形貫通穴、15はチェンジシャフト、16はチェンジレバー、17はベアリング、18はレシプロプレート、19は軸受メタル、20はプランジャ、21はローラーシャフト、22はスイングローラー、23はスイングレール、24はフロントカバー、25はベース、26は固定レバー、27はブレード、29はブレードホルダ、30はアウタースリーブ、31はホルダノブ、32はホルダスプリング、33はリターンスプリング、34はトメワ、35はネジ、40は係止ピン、41は圧縮コイルばねである。
Claims (9)
- 軸方向に沿って延び、ブレードが挿入されるスリット及びスリットが延びる方向と直交して設けられ、少なくともスリットまで貫通した貫通穴を先端部に有し、往復動されるプランジャと、貫通穴内に進退可能に設けられ、ブレードをスリットの壁に押圧係止する係止ピンと、プランジャの先端部にプランジャの軸方向と直角方向に変形可能な第1弾性体とを備え、第1弾性体の弾性力によって係止ピンを押圧し、プランジャの軸方向と直角方向に第1弾性体を変形させることにより、係止ピンの押圧を解除することを特徴とするセーバソー。
- 軸方向に沿って延び、ブレードが挿入されるスリット及びスリットが延びる方向と直交して設けられ、少なくともスリットまで貫通した貫通穴を先端部に有し、往復駆動されるプランジャと、貫通穴内に進退可能に設けられ、ブレードの取付端部に設けられた係止穴を貫通する係止突起及びブレードの取付端部側面をスリットの壁に押圧係止する係止面を有した係止ピンと、プランジャの先端部にプランジャの軸方向と直角方向に変形可能な第1弾性体とを備え、第1弾性体の弾性力によって係止ピンを押圧し、プランジャの軸方向と直角方向に第1弾性体を変形させた時、係止ピンの押圧を解除することを特徴とするセーバソー。
- 前記第1弾性体により係止ピンの抜け出しを阻止することを特徴とする請求項1記載のセーバソー。
- 前記プランジャに第1弾性体を固着することを特徴とする請求項1記載のセーバソー。
- 前記係止ピンを半径方向外側に押圧させる押圧部材をプランジャの貫通穴に設けたことを特徴とする請求項1記載のセーバソー。
- 前記プランジャに回動可能なノブを設け、ノブを回動させることにより第1弾性体を変形させ、係止ピンの押圧を解除することを特徴とする請求項1記載のセーバソー。
- 前記ノブが第1弾性体におよぼす作用点と回動の中心である支点との距離が、ノブに及ぼす力点と回動の中心である支点との距離より短かくし、力点におよぼした力より、大きな力を作用点におよぼすことを特徴とする請求項6記載のセーバソー。
- 前記第1弾性体と概ね平行に第2弾性体を設けノブの係止を行うことを特徴とする請求項1記載のセーバソー。
- 前記ノブが第1弾性体または第2弾性体の弾性力によって、ブレード挿入可能な状態で係止されることを特徴とする請求項6記載のセーバソー。
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