JP4050553B2 - 面実装型コイル部品及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に用いられる小型のトランス、チョークコイル等の面実装型コイル部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子機器に用いられる小型、薄型のトランス、チョークコイル等の面実装型コイル部品には、例えば図12の斜視図に示されるチョークコイル10のように、ドラム型フェライトコア4の巻芯1に対して、長手方向Zと直交する断面が円形の導線6に絶縁被覆7を施した絶縁被覆導線の丸線2が巻線として巻回され、前記ドラム型フェライトコア4の端子取付け部3a、3bに固着された板状の端子電極5の接合部5aに前記丸線2の端末2a、2bが引き出されて、ヒータチップ8を用いた熱圧着により前記丸線2の端末2a、2bの絶縁被覆7が剥がされ、導線6が塑性変形して端子電極5の接合部5aと導電接続された構造を備えるコイル部品がある。
【0003】
また、図13の斜視図のような長手方向Zと直交する断面が長方形(縦横の辺の寸法比が1:3程度)の導線13に絶縁被覆14を施した絶縁被覆導線の平角線12を、図14の斜視図に示されるようにα巻で2段に巻回して樹脂で固めたコイル20と、前記コイル20に挿通する巻芯26を備える断面がT形のT形フェライトコア28と、該巻芯26と別体に設けられた端子取付け部23a、23bを有する凹形フェライトコア25と、の組み合わせからなる磁性コアと、前記凹形フェライトコア25の端子取付け部23a、23bに固着された端子電極29、29と、を有し、前記平角線12の端末12a、12bが前記各端子電極29の上端面の接合部29a、29bに引き出されて、前記ヒータチップ8による熱圧着等により絶縁被覆14が剥がされて導線13が導電接続された構造のチョークコイル30がある。
【0004】
さらに、図15の(a)の分解斜視図に示されるような上下1組の磁性コア15、16の中にα巻された平角線12のコイル21が巻芯17に嵌挿され、図15の(b)の底面側から見た斜視図に示されるように、前記コイル21の平角線12の端末12a、12bが磁性コア16の底面18に引き出されてそのまま回路基板実装面への実装用端子とする構造のチョークコイル40等がある。
【0005】
前記平角線12は前記丸線2に比して導線13の断面積が大きく取れ、且つ隙間なく緻密に巻くことができるので、等価直流抵抗が低く抑えられてコイル部品の小型化に有利とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話や携帯端末等の小型電子機器における高性能化に伴い、回路基板に実装される前述のチョークコイル10、30、40ような面実装型コイル部品の一層の小型化、特に薄型化が強く要請されている。
【0007】
この点、前記平角線12は占有率が丸線2よりも高く、巻線として図14のようなチョークコイル30等の面実装型コイル部品の小型化に適するが、その端末12a、12bの引き出し部の端子電極29又は回路基板実装面と導電接続(例えば加熱乃至加圧による圧着接合)する場合に、速やかに絶縁被覆14を剥がして導線13を塑性変形させることにより端子電極29や回路基板実装面と密着させて熱伝導を効率よく安定させる必要がある。この点、前記平角線12では断面構造上、端子電極29または回路実装基板面に対して端末の平坦な方の外周面を面接触で圧着することになるため、ヒータチップ8による加熱・加圧が分散してしまい、線接触の丸線2に比べ絶縁被覆14を剥がして導線13の塑性変形を得るために必要な加圧力が大きくなる。結果として前記フェライトコア4、25に加わる負荷が大きくなってコア破損の恐れが生じる。逆に加圧力を抑えると充分な密着性が得難くなる。
【0008】
実際、熱圧着工程においては、図12に示されるようなヒータチップ8の先端の押圧面8a(400℃〜600℃に加熱)を平角線12の端末12a、12bに押し当て、絶縁被覆14を剥がしての導線13の塑性変形から金属間結合を形成するために、高い温度に加熱し高い圧力で加圧しなければならず、前記ドラム型フェライトコア4や凹形フェライトコア25に破損が生じたり、結果的に長い時間ヒータチップ8を当てることになって、熱伝導によって巻回されたコイル部分まで加熱されてその絶縁性の低下を招くという課題があった。また、高い加圧力の印加はヒータチップ8の寿命を短くしてランニングコストの増大を招くという問題もあった。
【0009】
ところで、最近、コイル部品の巻線として、図16の斜視図に示されるような長手方向Zと直交する断面Sが略正四角形(X=Y)の導線31(アルミ線材、銅線材等)の外周に絶縁被覆32を施した「真四角線」又は「四角線」と通称される絶縁被覆導線(以下、四角線33とも称する。)が開発され、細線化とともにスピーカーユニットやコイル部品等への適用が期待されている。
【0010】
上記四角線33は、図17の模式図に示されるように、同じ幅寸法の断面形状が円形の丸線2に比して断面積が約1.27倍になり、それだけ占有率が向上してコイル部品の巻線として用いた場合にスペース効率が高く(前記平角線12よりも高い)、小型化、薄型化に適するという利点がある。
【0011】
しかしながら、前述のチョークコイル10、30、40等の面実装型コイル部品に上記のような四角線33を用いた場合にも、平角線12と同様の問題が生じる。即ち、導電接続の際に、端子電極や回路実装基板面と面接触となってヒータチップ8で加圧、加熱で絶縁被覆を剥がして導線の塑性変形を得るために必要な加圧力が大きく、結果としてフェライトコアに加わる負荷が大きくなってコア破損の恐れが生じ、逆に加圧力を抑えると充分な密着性が得難くなるのである。即ち、導電接続時のヒータチップ8等による絶縁被覆32を剥がしての導線31の塑性変形のための加熱・加圧は可及的に小さな熱量、小さな加圧力、短い時間としてフェライトコアに与えるダメージを小さくし、且つ確実に端子電極若しくは回路実装基板面との接続を実現することが要請される。
【0012】
本発明は、小型化、薄型化が要請されるチョークコイル、トランス等の面実装型コイル部品の巻線として上記四角線33を適用した場合の、端子電極との接合時及び回路基板実装面への実装時の導電接続の容易性、確実性向上を図った構造の面実装型コイル部品及びその製造方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、
(1)長手方向と直交する断面が略正四角形の導線に絶縁被覆を施した絶縁被覆導線を巻線として用いたコイル部品において、
巻線巻装部では前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面の一辺と巻芯表面とが平行になるように巻回され、端子電極への引き出し部では前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面のいずれか1つの頂点のみが端子電極と接するように捻り部が設けられるとともに該捻り部に前記端子電極と接する頂点を潰す潰し加工が施されていることを特徴とする面実装型コイル部品を提供する。
(2)長手方向と直交する断面が略正四角形の導線に絶縁被覆を施した絶縁被覆導線を巻線として用いたコイル部品において、
巻線巻装部では前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面の一辺と巻芯表面とが平行になるように巻回され、回路基板実装面への引き出し部では前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面のいずれか1つの頂点のみが回路基板実装面と接するように捻り部が設けられるとともに該捻り部に前記回路基板実装面と接する頂点を潰す潰し加工が施されていることを特徴とする面実装型コイル部品を提供する。
(3)長手方向と直交する断面が略正四角形の導線に絶縁被覆を施した絶縁被覆導線を巻線として用い、
巻線巻装部では前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面の一辺と巻芯表面とが平行になるように巻回するとともに、
端子電極への引き出し部では、前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面のいずれか1つの頂点が端子電極と接する向き又は回路基板実装面と接する向きに捻り加工を施した後、さらに前記絶縁被覆導線の引き出し部の前記端子電極又は回路基板実装面と接する頂点を潰すことを特徴とする面実装型コイル部品の製造方法を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係る面実装型コイル部品とその製造方法の実施の形態数例を図面に基いて説明する。なお、面実装型コイル部品としての構造及び製造方法は、巻線として従来の丸線や平角線を用いた場合の巻線工程若しくは導電接続工程を除き、例えば図12、図14に示したチョークコイル10、30のような従来の面実装型コイル部品と同様なので割愛し、主に巻線として用いる四角線33の端子電極への導電接続工程(典型的にはヒータチップによる熱圧着工程)及び実装回路基板への接続工程とそれによって形成される四角線33の接続構造について以下詳述する。なお、寸法が異なる以外は同等である部材については従来例と同符号で示す。
(面実装型コイル部品の形態例1)
本発明の面実装型コイル部品では、図16の斜視図に示される長手方向Zと直交する断面Sの形状が略正四角形の導線31に絶縁被覆32を施した絶縁被覆導線の四角線33を巻線として、例えば図2の斜視図のような巻線巻装部34を緻密にα巻したコイル41を用いている。
【0015】
上記コイル41は、図3の本発明に係るチョークコイル50の分解斜視図に示されるように、その巻線巻装部34では四角線33の長手方向と直交する略正四角形の断面Sの一辺とT形フェライトコア28の巻芯26の表面とが平行になるように巻回されており、特に、その端末の凹形フェライトコア25の端子電極29の接合部29a、29bへの引き出し部33a、33bは前記四角線33の長手方向と直交する略正四角形断面Sのいずれか1つの頂点V1のみが端子電極29の接合部29a、29bと接する向きに捻られた捻り部(前記引き出し部33a、33bの先端側)が設けられるとともに、図1の熱圧着接合後の斜視図に示されるように、熱圧着によって前記四角線33の引き出し部33a、33bの捻り部に前記端子電極29と接する頂点V1を潰す潰し加工が施されている構造となっている。
【0016】
具体的には、図4の端子電極29の接合部29aと四角線33の引き出し部33aの最も好ましい関係を示す拡大正面図から判るように、端子電極29への引き出し部33a(及び33b)では、四角線33の略正方形断面Sにおける1つの対角線Tが端子電極29の接続面(=接合部29a、29b)に対して垂直になるように引き出し部33aの長手方向の4つの縁辺の1つが接続面に角を立てて接している状態に捻られた捻り部を形成している点に特徴を有する。
【0017】
上記巻線としての四角線33の引き出し部33a、33bに捻り部を備える構造によれば、図4及び図5に示されるようにヒータチップ8等による熱圧着等の導電接続工程で、端子電極29の接続面と直交する方向の加圧に対し、引き出し部33aの略正四角形断面Sにおける捻り部の1つの頂点V1のみが前記接続面と接し、頂点V1と対向する頂点V2のみがヒータチップ8の押圧面8aと最初に接触することから、ヒータチップ8等による潰し加工によって該頂点V1、V2の箇所に圧力及び/又は加熱が集中してそこの絶縁被覆32が直ぐに剥がれて、ヒータチップ8からの熱伝導が導線31に効率的に伝わり、高い初期圧力が頂点V1、V2に集中的に加わって導線31の塑性変形を促して速やかに導電接続状態が形成されることになる。
【0018】
上記頂点V1、V2における作用は、専ら加圧のみによる導電接続工程又は専ら加熱のみによる導電接続工程によっても同様に得られる。
【0019】
このように四角線33の引き出し部33a、33bに捻り部が形成されていることによって得られる頂点V1、V2に対する潰し加工時の圧力や加熱の集中によって、結果として図1の導電接続後の斜視図、図6の導電接続後の接続部分の拡大正面図、図7の拡大側面図に示されるような端子電極29との導電接続状態が比較的弱い圧力及び/又は加熱で速やかに形成され、高い信頼性を有する図8のような断面構造のチョークコイル50が出来上がるのである。
(面実装型コイル部品の形態例2)
上述の四角線33の引き出し部33a、33bの捻られた捻り部に対する導電接続時の圧力/加熱の集中の作用は対端子電極への導電接続の場合に限られない。例えば、前述の図15に示されるチョークコイル40のように、巻線が磁性コア16の底面18に引き出されてそのまま回路基板実装面への実装用端子とするような構成の面実装型コイル部品に対しても有効である。
【0020】
即ち、前記四角線33を巻線として図2のようにα巻したコイル41を用いて、図9の断面図及び図10の斜視図及び図11の回路基板実装面51への実装状態を示す側面図に示されるチョークコイル60のように、巻線巻装部34では前記四角線33の長手方向と直交する略正方形断面Sの一辺と巻芯17表面とが平行になるように巻回され、回路基板実装面51の配線電極52へハンダ接続する引き出し部33a、33b(磁性コア16の底面側に位置する)では、前記四角線33の長手方向と直交する正方形断面Sのいずれか1つの頂点V1のみが回路基板実装面51と接する向きに捻られた捻り部が設けられるとともに、該捻り部に前記回路基板実装面51と接する頂点V1を潰す潰し加工が施されている構造となっている。なお、上記チョークコイル60には実装の便宜のためのダミー端子19が設けられている。
【0021】
このような巻線として用いられた四角線33の端末の回路基板実装面51への引き出し構造によれば、実装前の段階において前記回路基板実装面51にハンダ接続される捻り部の頂点V1が加圧/加熱の集中によって容易に潰されて該箇所の絶縁被覆32が剥がされて導線31が塑性変形しているので、ハンダ実装時において容易且つ確実に回路基板実装面51の配線電極52との導電接続が形成されるのである。
(製造方法の形態例)
次に、上記本発明に係るチョークコイル50、60のような面実装型コイル部品の製造方法は小型化、薄型化を念頭にして、第1に好ましくは長手方向と直交する断面Sの一辺の長さ(線径)が30〜120μmの前記四角線33を巻線として用い、図2のようにその巻線巻装部34では前記四角線32の長手方向と直交する正方形断面Sの一辺とコアの巻芯17や巻芯26の表面とが平行になるように巻回するとともに、図3に示されるコイル41のように端末の引き出し部33a、33bは前記正方形断面Sのいずれか1つの頂点V1を端子電極29と接する向き又は図11のように回路基板実装面51と接する向きに捻り加工を施した後、さらに前記四角線33の引き出し部33a、33bの前記端子電極29又は回路基板実装面51と接する頂点V1を潰す処理を行う。この引き出し部33a、33bの捻り処理はコイル形成時の自動巻線機による巻回時直後に実施するのが好ましく、前記チョークコイル50の場合の潰し加工は端子電極29への熱圧着工程時に行う。また、四角線33の引き出し部33a、33b自身を実装用端子とする前記チョークコイル60の場合の潰し加工は組み立ての最終段階に実施するのが好ましい。
【0022】
以上説明したように本発明の面実装型コイル部品及びその製造方法の特徴は、四角線33をコイルの巻線として適用し、且つその長手方向と直交する断面Sの略正四角形状に着目して、引き出し部に捻り加工を施した後、さらに前記四角線33の引き出し部33a、33bの前記端子電極29又は回路基板実装面51と接する頂点V1を潰す潰し加工を加えることで、端子電極29又は回路基板実装面51への導電接続工程において、加圧及び/又は加熱が四角線33の引き出し部33a、33bの正方形断面Sにおける頂点V1、V2に集中するようにして絶縁被覆32が速やかに剥がれ、続いて効率的加熱・加圧が行われて導線31の塑性変形が促進されて短時間に且つ確実に導電接続或いは回路基板実装面51へのハンダ実装が実現する点にある。
【0023】
その結果、前記製造方法によって製造された本発明の面実装型コイル部品は巻線巻装部34の熱ダメージも少なくなり、信頼性の点で優れたコイル部品となるのである。
【0024】
なお、本発明の面実装型コイル部品及びその製造方法は、上記実施の形態に限らず、種々の形状のコイル部品が対象であることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】
(1) 本発明に係る面実装型コイル部品は、巻線として用いられた四角線の引き出し部と端子電極との導電接続時に、加圧及び/又は加熱が四角線の引き出し部の略正四角形状の断面における頂点に集中することによって確実な導電接続が得られているので、高い端子電極の接続信頼性がある。
(2) 本発明に係る面実装型コイル部品は、巻線として用いられた四角線の巻線巻装部から引き出された引き出し部の回路基板実装面への実装用端子としての捻り部に予め潰し加工が施されて絶縁被覆が剥がされているので、ハンダ実装において迅速で確実な導電接続が実現し、高い実装信頼性が得られる。
(3) 本発明に係る面実装型コイル部品の製造方法は、四角線の端末と端子電極との導電接続時又は回路基板実装面への実装時に、ヒータチップ等を用いた加圧及び/又は加熱が四角線の引き出し部の略正方形断面における頂点に集中することによって容易に絶縁被覆が剥がれて塑性変形が進む潰し加工が効率的に行われるので、端子電極への導電接続或いは回路基板実装面へのハンダ実装を容易に行うことができ、導電接続の信頼性が向上する。
(4) 潰し加工は比較的低い圧力/加熱で短時間に行われるので、巻線巻回部への熱ダメージが少なく、フェライトコアへの過ぎた加圧による破損も回避されて歩留まり、信頼性に優れたコイル部品となる。さらに、ヒータチップ等の加熱、加圧装置の寿命が長くなりランニングコストが抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱圧着接合後のチョークコイルの分解斜視図。
【図2】本発明に係る四角線を巻線とするα巻のコイルの斜視図。
【図3】本発明に係るチョークコイルの分解斜視図。
【図4】本発明に係る端子電極と四角線の引き出し部の関係を示す拡大側面図。
【図5】本発明に係る端子電極と四角線の引き出し部の導電接続時の状態を示す拡大側面図。
【図6】本発明に係る端子電極に四角線の引き出し部が導電接続された状態を示す拡大側面図。
【図7】本発明に係る端子電極に四角線の引き出し部が導電接続された状態を示す拡大側面図。
【図8】本発明に係るチョークコイルの断面図。
【図9】本発明に係る巻線の四角線の引き出し部を実装用端子とする面実装型のチョークコイルの断面図。
【図10】本発明に係る巻線の四角線の引き出し部を実装用端子とする面実装型のチョークコイルの斜視図。
【図11】本発明に係る巻線の四角線の引き出し部を実装用端子とする面実装型のチョークコイルを回路基板実装面に搭載した状態の側面図。
【図12】従来の面実装型のチョークコイルの構造例を示す斜視図。
【図13】平角線の矩形断面形状を示す斜視図。
【図14】従来の面実装型のチョークコイルの構造例を示す分解斜視図。
【図15】従来の平角線の引き出し部を実装用端子とする面実装型のチョークコイルの構造例を示す(a)分解斜視図と、(b)斜視図。
【図16】四角線の正四角形断面形状を示す斜視図。
【図17】丸線と四角線の断面比較図。
【符号の説明】
1、17、26 巻芯
2 丸線
7、14、32 絶縁被覆
5、29 端子電極
6、13、31 導線
8 ヒータチップ
8a 押圧面
10、30、40、50、60 チョークコイル
12 平角線
20、21、41 コイル
33 四角線
33a、33b 引き出し部
34 巻線巻装部
51 回路基板実装面
S 長手方向Zと直交する正方形断面
V1、V2 頂点
M 金属間結合
T 対角線
Claims (3)
- 長手方向と直交する断面が略正四角形の導線に絶縁被覆を施した絶縁被覆導線を巻線として用いたコイル部品において、
巻線巻装部では前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面の一辺と巻芯表面とが平行になるように巻回され、端子電極への引き出し部では前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面のいずれか1つの頂点のみが端子電極と接するように捻り部が設けられるとともに該捻り部に前記端子電極と接する頂点を潰す潰し加工が施されていることを特徴とする面実装型コイル部品。 - 長手方向と直交する断面が略正四角形の導線に絶縁被覆を施した絶縁被覆導線を巻線として用いたコイル部品において、
巻線巻装部では前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面の一辺と巻芯表面とが平行になるように巻回され、回路基板実装面への引き出し部では前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面のいずれか1つの頂点のみが回路基板実装面と接するように捻り部が設けられるとともに該捻り部に前記回路基板実装面と接する頂点を潰す潰し加工が施されていることを特徴とする面実装型コイル部品。 - 長手方向と直交する断面が略正四角形の導線に絶縁被覆を施した絶縁被覆導線を巻線として用い、
巻線巻装部では前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面の一辺と巻芯表面とが平行になるように巻回するとともに、
端子電極への引き出し部では、前記絶縁被覆導線の長手方向と直交する略正方形断面のいずれか1つの頂点が端子電極と接する向き又は回路基板実装面と接する向きに捻り加工を施した後、さらに前記絶縁被覆導線の引き出し部の前記端子電極又は回路基板実装面と接する頂点を潰すことを特徴とする面実装型コイル部品の製造方法。
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JP2003347132A (ja) | 2003-12-05 |
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