JP4050137B2 - 車両用リフタ付きシート構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、少なくともシートクッションの前部にシートリフタのリフタリンクを有する車両用リフタ付きシート構造、特に、着座者尻部のサブマリン移動を規制可能とするサブマリン規制部材の併設された車両用リフタ付きシート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の急減速、あるいは急停車時、着座者はその慣性力のもとで前方に移動しようとする。このような、人体の前方移動は、着座者の上体を適宜拘束するシートベルトによって通常は阻止されるが、特に衝突等の緊急時に尻部がシートクッションに沈み込みながら前方に移動する尻滑り現象、いわゆるサブマリン現象に対しては、このシートベルトが有効的に機能しない虞のあることも指摘されている。
【0003】
そこで、このようなサブマリン現象による着座者尻部の前方移動(サブマリン移動)を規制可能とする構成、いわゆるサブマリン対策として、たとえば、特開2002−46513号公報等に開示の構成が例示できる。
【0004】
これに開示された構成においては、クロス部材が、サブマリン規制部材としてシートクッション内の前部左右間に固定的に架設され、このクロス部材による移動規制により、衝突等の緊急時における、着座者尻部の前方移動を防止可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両用シートとして、たとえば、シートクッションの、少なくとも前部を、シートリフタの左右のリフタリンクによって昇降可能に支持した、いわゆるリフタ付きシートが知られている(例:特開2001−88589号公報等)。そして、このリフタ付きシートにおいても、シートクッション自体の形状、構成は、シートリフタを有しない通常のものと大きく違わないため、このリフタ付きシートに対しても、前出の特開2002−46513号公報等に開示の構成によるサブマリン対策は十分に適用可能である。
【0006】
ここで、着座者尻部のサブマリン移動により、このクロス部材がその際の過大な荷重(サブマリン荷重)を受動すると、このサブマリン荷重は、シートクッションを支持する支持部材、特にシートクッションの前部を支持する前部支持部材に集中的に作用する。
【0007】
たとえば、シートリフタを持たない形態のシートであれば、そのサブマリン荷重はシートスライド装置等の床体側部材を介して床面等に逃がされる。しかしながら、シートクッションの前部を左右のリフタリンクによって支持するリフタ付きシートにおいては、そのサブマリン荷重が左右のリフタリンクに集中して作用することになるため、クロス部材をシートクッションに設けることで着座者尻部のサブマリン移動が規制可能となるとはいえ、それに伴ったリフタリンクの変形、特にシート左右方向への捩れ、あるいは倒れ等を伴うことは否定できない。
【0008】
つまり、前出の特開2002−46513号公報等に開示されたような公知のサブマリン対策をリフタ付きシートに適用することは容易でなく、この種の公知の構成は、リフタ付きシートへの適応性に劣るといわざるを得ない。
【0009】
なお、リフタリンクの変形を単純に防止するのであれば、肉厚化等によるリフタリンク自体の剛性強化等も考えられる。しかし、このようなリフタリンクに対する剛性強化においては、その枢着点や周辺部材等に対する剛性強化等も同時に要求されるため、リフタリンクの変形が防止できる反面、その全体的な構成の複雑化や大型化等を招く原因となることも否定はできない。
【0010】
この発明は、サブマリン対策の施された構成であるばかりでなく、サブマリン移動規制時におけるリフタリンクの変形防止を、その構成の複雑化、および大型化等を伴うことなく可能とした車両用リフタ付きシート構造の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に示すこの発明の車両用リフタ付きシート構造においては、床体側立設部材にその一端が枢着され、シートクッションの前部にその他端が枢着された左右のリフタリンクの中間位置が、このリフタリンクとの対向重なり位置でこの床体側立設部材に一体的に固定された補剛ブラケットに対し、可動連結手段を介して移動可能かつ分離不能に連結、支持されている。そして、サブマリン規制部材となる水平バーが、着座者尻部のサブマリン軌道上で、リフタリンクの上縁に固定されて左右のリフタリンク間に架設されている。
【0012】
また、請求項2に示すこの発明の車両用リフタ付きシート構造においては、その対向重なり位置で床体側立設部材にその一端が枢着され、シートクッションの前部にその他端が枢着された左右のリフタリンクの中間位置が、この床体側立設部材に対し、可動連結手段を介して移動可能かつ分離不能に連結、支持されている。そして、サブマリン規制部材となる水平バーが、着座者尻部のサブマリン軌道上で、リフタリンクの上縁に固定されて左右のリフタリンク間に架設されている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
図1、図2に示すように、この発明に係る車両用リフタ付きシート構造10においては、シートクッション12を昇降可能に支持する左右一対のリフタリンク14が、このシートクッションの、少なくとも前部に配設されている。
【0019】
このリフタリンク14を構成部材として備えた、いわゆるシートリフタは、通常、所定の駆動手段(図示しない)によるリフタリンクの揺動によってシートクッション12の対応部分を昇降可能とするものとして構成されるが、この実施の形態でいう、いわゆるリフタ付きシートにおけるシートリフタとしては、シートクッションの前部にリフタリンクを配するものであればどのような構成のものであってもよく、たとえば、特開2001−88589号公報に開示のものが、ここでいうシートリフタの一例として例示できる。
【0020】
そして、この発明の実施の形態においては、図示のような、シートスライド装置16の併設されたシートを、リフタ付きシートとして例示する。
【0021】
なお、このシートスライド装置16の基本構成は公知であり、それ自体はこの発明の趣旨でないため、このシートスライド装置に対する詳細な説明はここでは省略するが、この実施の形態においては、アッパレール18を、ロアレール20に対し、その長手方向へのスライドを可能に部分的に内挿した構成のものが、シートスライド装置として図1、および図2に例示されている。
【0022】
ここで、この発明の実施の形態においては、リフタリンク14の一端14aが、床体側立設部材、たとえばシートスライド装置のアッパレール18に、枢支ピン22によって枢着されている。そして、図示のように、この発明の実施の第1形態においては、このリフタリンク14の中間位置が、アッパレール(床体側立設部材)18に一体的に固定された補剛ブラケット24に対し、可動連結手段26を介して移動可能かつ分離不能に連結、支持されている。
【0023】
この補剛ブラケット24は、リフタリンク14との対向重なり位置において、アッパレール18の側面に対し、たとえば固定ピン28によって一体的に固定されている。そして、アッパレール18と一体的なこの補剛ブラケット24にリフタリンク14の中間位置を連結、支持可能とする可動連結手段26としては、たとえば、枢支ピン22を中心とした円弧上での円弧長孔30と、この長孔内を摺動可能に挿通された連結ピン32との組み合わせが例示でき、この実施の形態においては、円弧長孔を補剛ブラケットに、また、連結ピンをリフタリンクに、それぞれ設けるものとして、この可動連結手段が具体化されている。
【0024】
なお、円弧長孔30の長さは、シートクッション12前部の昇降に伴う、アッパレール18に対するリフタリンク14の揺動量に応じて設定され、この円弧長孔内での連結ピン32の摺動により、このリフタリンクの揺動、つまりは補剛ブラケット24に対するリフタリンクの移動が確保可能となっている。
【0025】
また、改めて説明するまでもないが、シートクッション12は、枢支ピン34を介した、そのサイドパネル36に対するリフタリンク14の他端14bの枢着、連結のもとで、シートスライド装置のアッパレール18に対して昇降可能に連結、支持される。なお、このシートクッションのサイドパネル36は、たとえば、リフタリンク14、および補剛ブラケット24の外方に配置される。
【0026】
そして、この発明においては、サブマリン規制部材となる水平バー38が、自動車等の急減速、あるいは急停車時、特に衝突等の緊急時に発生する着座者尻部の、サブマリン移動時の軌道上に整列する位置、つまりはそのサブマリン軌道上で、リフタリンクの上縁に固定されて左右のリフタリンク間に架設されている。
【0027】
水平バー(サブマリン規制部材)38としては、たとえば、中空ロッドが例示でき、この水平バーの各端部が、左右のリフタリンク14に対し、溶接等のもとで固定されている。そして、この水平バー38は、シートクッション12内に規定された所定スペース(図示しない)内を、サブマリン軌道範囲内で、リフタリンク14の揺動に伴って移動可能に構成されている。
【0028】
このような構成においては、この水平バー38が、着座者尻部のサブマリン移動時におけるその軌道上、つまりサブマリン軌道上に整列して配設されているため、着座者尻部のサブマリン移動は、この水平バーによって確実に阻止可能となる。
【0029】
ここで、この水平バー38によって着座者尻部のサブマリン移動を阻止すると、その際の過大な荷重、つまりサブマリン荷重は、この水平バーから左右のリフタリンク14に、たとえばそれをシート左右方向に倒そうとする力、あるいは内方側に捻ろうとする力等として集中的に作用される。しかし、この発明の実施の第1形態においては、このリフタリンク14の中間位置が、アッパレールの補剛ブラケット24に、可動連結手段26を介して連結、支持されており、アッパレール18に対するリフタリンクの連結点は、その枢着点となる枢支ピン22と合わせて2箇所となるため、この離間の2箇所での連結、支持によって、シート左右方向への倒れ、あるいは捻りに対するリフタリンクの剛性は十分に高く確保可能となる。
【0030】
つまり、この発明によれば、左右のリフタリンク14によってシートクッション12の前部を昇降可能に支持するリフタ付きシートにサブマリン規制部材となる水平バー38を設ける構成であっても、リフタリンクの変形を伴うことないサブマリン規制が十分に確保可能となる。そして、リフタリンク14の変形を防止することで、このリフタリンクによるシートクッション12の支持の確実性が向上される。
【0031】
また、この発明においては、水平バー38が、左右のリフタリンク14間に架設、固定されるため、通常、この種のリフタリンクに設けられる左右間連結用の固定ロッドを省略することが可能となる。そして、この発明においては、この、左右間連結用の固定ロッドを兼ねる水平バー38が、シートクッション12の内部に配設されるため、シートクッション下部における左右間架設部材の省略も、この発明によれば同時にはかられることになる。
【0032】
さらに、この発明においては、左右それぞれのアッパレール18に配した補剛ブラケット24との連結のもとで、シート左右方向に対するリフタリンク14の補強を得ているにすぎず、リフタリンクに対する剛性強化、あるいはその枢着点や周辺部材等に対する剛性強化を伴うことなく、このリフタリンクに対する変形防止対策がはかられるため、この発明によれば、その全体的な構成の複雑化、および大型化が確実に抑制されたものとなる。
【0033】
従って、サブマリン移動規制時におけるリフタリンク14の変形防止をその複雑化、および大型化等を伴うことなく可能とする構成が、この発明によれば容易に確保可能となる。
【0034】
また、上述したように、この構成においては、水平バー38が、リフタリンク14の左右間連結用の固定ロッドを兼ねるため、部品点数の削減に伴う構成の簡素化も十分にはかられる。そして、左右間連結用の固定ロッドを省略することで、シートクッション下部における、シート左右間の架設部材をなくすことが可能となるため、シートクッション下部スペースの有効利用にも、この発明は十分に寄与可能となる。
【0035】
なお、上述したような、シートスライド装置のアッパレール18を床体側立設部材とする構成においては、図1、および図2に示すように、そのシートスライド装置のロアレール20の上面に係合可能な係合爪40を、補剛ブラケット24の下端に一体に設けることが好ましい。
【0036】
このような構成においては、ロアレール20に対するアッパレール18の横倒れが、ロアレール上面に対する係合爪40の係合のもとで規制されるため、この点においても、左右のリフタリンク14によるシートクッション12の支持の確実性が向上される。
【0037】
ここで、上述したこの発明の実施の形態においては、補剛ブラケット24に設けた円弧長孔30と、リフタリンク14に設けた連結ピン32との組み合わせとして、リフタリンク、補剛ブラケット間を連結する可動連結手段26を具体化しているが、これとは逆に、たとえば、円弧長孔をリフタリンクに、また、連結ピンを補剛ブラケットに、それぞれ設ける構成としてもよい。
【0038】
そして、この可動連結手段26は、リフタリンク14を、補剛ブラケット24に対して、移動可能かつ分離不能に連結、支持すれば足りるため、この円弧長孔30と連結ピン32との組み合わせに限定されず、たとえばガイドとフックとの組み合わせ等のような他の組み合わせから、この可動連結手段を形成してもよい。
【0039】
しかしながら、この円弧長孔30と連結ピン32との組み合わせとして可動連結手段26を形成すれば、簡単な構成でもその適切な機能が確保できるばかりでなく、円弧長孔の周縁に対する連結ピンの係合のもとで、補剛ブラケット24に対するリフタリンク14の過剰な揺動が確実に阻止できるため、水平バー38の、サブマリン規制部材としての機能性を低下させることも確実に防止できる。
【0040】
また、この実施の形態においては、水平バー38として中空ロッドを例示しているが、これに限定されるものではない。
【0041】
さらに、この発明の実施の形態においては、リフタリンクの一端14aの枢支される床体側立設部材として、シートスライド装置のアッパレール18を例示しているが、シートスライド装置の併設されないリフタ付きシートにおいては、この限りではない。
【0042】
ところで、図3、図4に、この発明の実施の第2形態を示す。この実施の第2形態となるリフタ付きシート構造110においては、左右のリフタリンク114が、シートスライド装置のアッパレール(床体側立設部材)18に対する重なり位置に配置されるとともに、このアッパレールに枢支ピン22によって一端の枢着されたこのリフタリンクの中間位置が、アッパレールに対し、可動連結手段126を介して直接的に連結、支持されている。
【0043】
この実施の第2形態における可動連結手段126においては、円弧長孔130が、枢支ピン22を中心とした円弧上で、リフタリンク114に形成されるとともに、この長孔内を摺動可能に挿通された連結ピン132が、シートスライド装置のアッパレール18に固定されている。
【0044】
そして、この構成においても、サブマリン規制部材となる水平バー38が、自動車等の急減速、あるいは急停車時、特に衝突等の緊急時に発生する着座者尻部の、サブマリン移動時の軌道上に整列する位置、つまりはそのサブマリン軌道上で、左右のリフタリンク114間に架設、固定されている。
【0045】
なお、補剛ブラケットを省略した点以外の概略的な構成は、この実施の第2形態も前述の実施の第1形態とほぼ同じであるため、これらの間で共通する構成に対しては、構成部材に同じ符号を付することで、その説明を援用するものとする。
【0046】
また、この実施の第2形態においては、ロアレール20の上面に係合可能な係合爪40が、リフタリンク114の下端に一体に形成される。
【0047】
このような、この発明の実施の第2形態においては、シートスライド装置のアッパレール18に対する直接的な連結ではあるものの、リフタリンク114が、アッパレールに対し、枢支ピン22と可動連結手段126との2点で連結、支持されている点に関しては、実施の第1形態と何等変わりはない。
つまり、この構成においても、アッパレール18に対する2点支持によって、シート左右方向でのリフタリンク114の支持強度は確実に向上されるため、シート左右方向への倒れ、および捻りによるリフタリンクの変形は確実に防止される。
【0048】
そして、水平バー38が、着座者尻部のサブマリン移動時におけるその軌道上、つまりサブマリン軌道上に整列して配設されており、着座者尻部のサブマリン移動は、この水平バーによって確実に阻止可能となることから、この実施の第2形態においても、実施の第1形態において述べたものと同様の効果が十分に確保できることは、ここで改めて詳細に述べるまでもない。
【0049】
そして、この実施の第2形態は、実施の第1形態でいう補剛ブラケットの省略された形態として見ることができ、リフタリンク114の大きさ、形状は変わるものの、その部品点数自体は減少されるため、部品点数の減少に伴う構成の簡素化が、この実施の第2形態においては容易にはかられる。
【0050】
上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0051】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係る車両用リフタ付きシート構造によれば、床体側立設部材に対する2点支持のもとで、シート左右方向でのリフタリンクの変形を防止可能としているため、左右のリフタリンクによってシートクッションの前部を昇降可能に支持するリフタ付きシートにサブマリン規制部材となる水平バーを設ける構成であっても、リフタリンクの変形を伴うことのないサブマリン規制が十分に確保可能となる。そして、リフタリンクの変形を防止することで、このリフタリンクによるシートクッションの支持の確実性が向上される。
【0052】
さらに、左右のリフタリンクを、床体側立設部材に対する連結のもとで個別に補強しているにすぎず、リフタリンクに対する剛性強化、あるいは枢着点やその周辺部材等に対する剛性強化を伴うことなく、このリフタリンクに対する変形防止対策がはかられるため、この発明によれば、その全体的な構成の複雑化、および大型化が確実に抑制されたものとなる。
【0053】
従って、サブマリン移動規制時におけるリフタリンクの変形防止をその複雑化、および大型化等を伴うことなく可能とする構成が、この発明によれば容易に確保可能となる。
【0054】
また、この発明においては、水平バーが、リフタリンクの左右間連結用固定ロッドを兼ねるため、部品点数の削減に伴う構成の簡素化も十分にはかられる。そして、左右間連結用の固定ロッドを省略することで、シートクッション下部における、シート左右間の架設部材をなくすことが可能となるため、シートクッション下部スペースの有効利用にも、この発明は十分に寄与可能となる。
【0055】
また、床体側立設部材に対するリフタリンクの枢着点を中心とした円弧上での円弧長孔と、この長孔内を摺動可能に挿通された連結ピンとの組み合わせとして、可動連結手段を形成すれば、簡単な構成のもとでもその適切な機能が確保できるばかりでなく、円弧長孔の周縁に対する連結ピンの係合のもとで、床体側立設部材に対するリフタリンクの過剰な揺動が確実に阻止できるため、水平バーの、サブマリン規制部材としての機能性を低下させることも確実に防止できる。
【0056】
さらに、床体側立設部材をシートスライド装置のアッパレールとし、シートスライド装置のロアレール上面に係合可能な係合爪を、補剛ブラケット、あるいはリフタリンクの下端に設ける構成とすれば、ロアレールに対するアッパレールの横倒れが、ロアレール上面に対する係合爪の係合のもとで規制されるため、この点においても、左右のリフタリンクによるシートクッションの支持の確実性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の第1形態に係る車両用リフタ付きシート構造の概略側面図である。
【図2】図1に示す車両用リフタ付きシート構造の、概略的な部分斜視図である。
【図3】この発明の実施の第2形態に係る車両用リフタ付きシート構造の概略側面図である。
【図4】図3に示す車両用リフタ付きシート構造の、概略的な部分斜視図である。
【符号の説明】
10,110 車両用リフタ付きシート構造
14,114 リフタリンク
18 アッパレール(床体側立設部材)
24 補剛ブラケット
26 可動連結手段
30 円弧長孔
32 連結ピン
38 水平バー(サブマリン規制部材)
40 係合爪

Claims (2)

  1. 少なくともシートクッションの前部にシートリフタのリフタリンクを有する車両用リフタ付きシート構造において、
    床体側立設部材にその一端が枢着され、シートクッションの前部にその他端が枢着された左右のリフタリンクの中間位置が、このリフタリンクとの対向重なり位置でこの床体側立設部材に一体的に固定された補剛ブラケットに対し、可動連結手段を介して移動可能かつ分離不能に連結、支持されるとともに、
    サブマリン規制部材となる水平バーが、着座者尻部のサブマリン軌道上で、リフタリンクの上縁に固定されて左右のリフタリンク間に架設されたことを特徴とする車両用リフタ付きシート構造。
  2. 少なくともシートクッションの前部にシートリフタのリフタリンクを有する車両用リフタ付きシート構造において、
    その対向重なり位置で床体側立設部材にその一端が枢着され、シートクッションの前部にその他端が枢着された左右のリフタリンクの中間位置が、この床体側立設部材に対し、可動連結手段を介して移動可能かつ分離不能に連結、支持されるとともに、
    サブマリン規制部材となる水平バーが、着座者尻部のサブマリン軌道上で、リフタリンクの上縁に固定されて左右のリフタリンク間に架設されたことを特徴とする車両用リフタ付きシート構造。
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