JP4049756B2 - 繊維製品用液体防臭消臭剤組成物及び該組成物入りスプレー容器 - Google Patents

繊維製品用液体防臭消臭剤組成物及び該組成物入りスプレー容器 Download PDF

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Description

本発明は、繊維製品に付着したタバコ臭等の複合臭を消臭する効果に優れるとともに、その消臭効果が長時間持続し、更に、消臭時に新たな臭いが発生することを防ぐ効果も有する繊維製品用の液体防臭消臭剤組成物及びスプレー容器入り繊維製品用液体防臭消臭剤に関する。
日常生活において、着用衣類やカーテン、ソファー等の繊維製品に、タバコ臭、脂臭や体臭等が付着し不快な思いをすることは、一般的によくある事である。特に、スーツやコート等家庭で洗濯することのできない繊維製品に付着した臭いは、しばらくの間残存することから、家庭において簡便にその臭いを除去したいというニーズは強い。
従来、消臭技術としては、主に化学的消臭、感覚的消臭、物理的消臭の3つが挙げられる。化学的消臭は、中和等の化学反応により消臭するものであるが、反応選択性が狭いため、対象の臭いが限られている場合には優れた効果を発揮するが、タバコ臭等の複合臭に対しては効果的に消臭することは難しい。
また、感覚的消臭としては、マスキングや感覚中和が挙げられる。マスキングは、対象とする臭いに対し、それ以上に強い香料等の芳香物質を付着させ、臭いを感じさせないようにするものであるが、香料自身の臭いが強く残ってしまう上に、対象とする臭いの質によっては充分な効果が得られない場合も多く、やはり複合臭に対しては効果的に消臭することは難しい。感覚中和は、人間の鼻に作用して、その感覚を中和することにより臭いを感じにくくするものと言われており、その作用機構から幅広い臭いに対して効果を発揮するものであるが、臭いに直接作用するものではないことから、消臭効果としては充分なものではない。
以上のように、化学的消臭、感覚的消臭ともに一長一短があるわけであるが、これらの効果を有する成分を多様に含有することで各消臭方法の長所を生かしたものとして、植物抽出物等を利用した技術が多数開示されている(例えば特許文献1、2、3、4参照)。これらは、タバコ臭等の複合臭に対して優れた効果を発揮するものであるが、基剤自身にある程度の臭いがある上に、感覚的消臭に寄与する成分が主に揮発成分で構成されていることから、経時により効果が弱まっていくという問題がある。
一方で、物理的消臭としては、シリカゲルや活性炭等の多孔性固体に臭い分子を吸着させることが挙げられ、一般的には、気相中の臭いを取る場合に用いられてきた。物理的消臭は臭いの選択性もさほどなく、複合臭にも優れた効果を発揮することから、更に、消臭速度や簡便性を向上させる目的で、分散媒に固体消臭剤を分散させた液状の消臭剤も研究がなされてきている(例えば特許文献5参照)。特に、固体消臭剤としてシリカを用いた場合(例えば特許文献6参照)には、乾燥時にシリカが凝集し臭い分子の放出を抑制することから、その消臭効果を長時間持続させることが可能となる。
以上のように、固体消臭剤としてシリカを用いた液状の消臭剤は、他の消臭方法と比較しても、対象とする臭いの選択性の広さや効果の持続性に優れるものであり、繊維製品等の固体に付着した臭い分子をシリカにより吸着する場合にも、シリカを繊維製品等に適用するのに液状の消臭剤とすることが好ましい。しかしながら、気相中に放出された臭い分子を吸着する従来の物理的消臭と比べると、液状の消臭剤に含まれるシリカの消臭効果は、液体中に溶出してきた臭い分子を主に吸着するものであることから、物理的消臭としての効果を充分に発揮しているとは言い難い。
更に、不快な思いをする臭いとして、繊維製品に付着、蓄積した皮脂成分の微生物による分解等により発生してくる脂肪酸臭等も挙げられる。この分解には水分が必要であることが知られており、水系の液体消臭剤で繊維製品を処理した場合、繊維製品に予め付着していた臭いは消臭できても、一方でこの分解を促進し、新たな臭いを発生させてしまう可能性がある。よって、水系の液体消臭剤の場合、この分解等を抑制することも必要な機能となってくる。
特開2000−110068号公報 特開2000−178882号公報 WO01/031114号 特開2003−96667号公報 特開2003−70890号公報 特開2002−336336号公報
本発明が解決しようとする課題は、タバコ臭等を効果的に消臭するとともに、その消臭効果が持続し、更に、繊維製品に付着、蓄積した皮脂成分の微生物による分解等により新たな臭いが発生することを防ぐ効果も有する繊維製品用の液体防臭消臭剤組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を克服するために鋭意検討を行った結果、特定粒径のシリカ微粒子と特定の溶剤を組み合わせた組成物が上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(a)組成物の全量を基準にして0.01〜5質量%の粒径が1〜100nmのシリカ微粒子と、(b)低級アルコールと、水とを含有する繊維製品製品用液体防臭消臭剤組成物を提供する。
本発明はまた、スプレー容器と、該スプレー容器に充填された前記繊維製品用液体防臭消臭剤組成物とからなることを特徴とする、スプレー容器入り繊維製品用液体防臭消臭剤組成物を提供する。
本発明はまた、前記繊維製品用液体防臭消臭剤組成物と、該組成物を収納したスプレー容器とを含む、繊維製品用液体防臭消臭剤組成物入りスプレー容器を提供する。
本発明によれば、タバコ臭等を効果的に消臭するとともに、その消臭効果が長時間持続し、更に、新たな臭いが発生することを防ぐ効果も有する繊維製品用の液体防臭消臭剤組成物及びその組成物を用いて繊維製品を処理することが家庭においても簡便に行える繊維製品用の液体防臭消臭剤物品を提供することができる。
本発明における(a)成分のシリカ微粒子とは、SiO2を主骨格とする水不溶性の微粒子を指し、アモルファスシリカ、結晶性シリカ及びアモルファスシリカを水中に分散させた形態のコロイダルシリカ等が挙げられるが、それらの中でも、微粒子の分散安定性の点から、コロイダルシリカが好ましい。コロイダルシリカは、「スノーテックス」(日産化学工業(株)製)、「シリカドール」(日本化学工業(株)製)等、市販品として容易に入手できる。
通常、シリカ微粒子の表面はシラノール基によりアニオン性を帯びている。また、シリカ表面にアルミナ、ジルコニウム等をコーティングすることができ、その適用量によって、アニオン性、ノニオン性及びカチオン性に帯電したものが得られる。消臭性及び防臭性の点から、(a)成分のシリカ微粒子としては、該表面をアルミナで被覆したものが好ましい。(a)成分のシリカ微粒子としては、カチオン性に帯電したものもまた好ましい。さらに特に、シリカ微粒子表面をアルミナで被覆し、カチオン性に帯電しているものが好ましい。このアルミナのコーティング方法としては、特に限定されるものではないが、塩基性塩化アルミニウムで処理する等の従来公知の方法により調整することができる。このようなカチオン変性したコロイダルシリカとしては、スノーテックスAK(日産化学工業(株)製)、シリカドール20P(日本化学工業(株)製)、Klebosol30CAL25(Clariant社製)等が挙げられる。
本発明における(a)成分のシリカ微粒子の粒径は、下限が1nm以上であり、上限は100nm以下、好ましくは50nm以下、より好ましくは20nm以下である。特に、10〜100nmが好ましく、さらに特に10〜20nmが好ましい。尚、アルミナ等を使用してシリカ微粒子表面を被覆した場合、シリカ微粒子の粒径は、被覆前の粒径を意味する。シリカ微粒子の粒径がこの範囲内にあると、消臭性、防臭性及び分散安定性に優れるので好ましい。このシリカ微粒子の粒径は、BET法と呼ばれる通常窒素吸着法により測定される比表面積から、常法により平均粒子径として算出されるものである。
本発明の組成物中における(a)成分のシリカ微粒子の配合量は、下限が好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、上限は5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。特に、0.05〜5質量%が好ましく、さらに特に0.1〜3質量%が好ましい。(a)成分のシリカ微粒子の配合量がこの範囲内にあると、消臭性、防臭性、分散安定性及び経済性に優れるので好ましい。なお、(a)成分のシリカ微粒子としてコロイダルシリカを使用する場合、組成物中の配合量は、純分の値を示す。(a)成分のシリカ微粒子は、1種もしくはアニオン性又はカチオン性の電荷が同じであれば2種以上併用してもよい。
本発明における(b)成分の低級アルコールは、消臭性及び防臭性を向上させる効果を有する。低級アルコールとしては、炭素数1〜4の1価アルコールを使用することができ、具体的にはメタノール、エタノール、イソプロパノール等が挙げられるが、安全性の点から、エタノール又はイソプロパノールが好ましく、更に乾燥性の点からエタノールがより好ましい。
本発明の組成物中における(b)成分の低級アルコールの配合量は、下限が好ましくは2質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上であり、上限は45質量%以下、より好ましくは35質量%以下、更に好ましくは25質量%以下である。特に、5〜35質量%が好ましく、さらに特に10〜25質量%が好ましい。(b)成分の配合量がこの範囲内にあると、消臭性、防臭性及び(a)成分のシリカ微粒子の分散安定性に優れるので好ましい。(b)成分の低級アルコールは、1種でも2種以上併用してもよい。
本発明の組成物には、水が必須成分となる。水は、繊維製品に付着した臭い成分の内、水溶性のものを繊維製品から溶出させる効果を有する。水としては、水道水、精製水、蒸留水等が挙げられるが、(a)成分のシリカ微粒子の分散安定性、及び経済性の点から精製水が好ましい。
本発明の組成物における水の配合量は、特に限定はされないが、下限が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上であり、上限は、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更に好ましくは85質量%以下である。特に、60〜90質量%が好ましく、さらに特に70〜85質量%が好ましい。水の配合量がこの範囲内にあると、消臭性及びシリカ微粒子の分散安定性に優れるので好ましい。
本発明の組成物には、消臭時に、繊維製品上に付着又は蓄積した皮脂成分の微生物による分解等により新たな臭いが発生してくることを抑制するという点から、さらに抗菌剤を含有することができる。(a)成分のシリカ微粒子が、表面にアルミナをコーティングすることでカチオン性を帯びているものである場合に、更に、(c)成分としてカチオン性抗菌剤を配合することが好ましい。カチオン性抗菌剤としては、アルキル基の炭素数8〜18のモノアルキルトリメチルアンモニウム塩、各アルキル基の炭素数4〜10のジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキル基の炭素数8〜18のアルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキル基の炭素数8〜18のアルキルピリジニウム塩等が挙げられる。このうち、アルキル基の炭素数8〜18のモノアルキルトリメチルアンモニウム塩、各アルキル基の炭素数4〜10のジアルキルジメチルアンモニウム塩が好ましい。特に、(a)成分のシリカ微粒子の分散安定性の点から、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド及びジデシルジメチルアンモニウムクロライドが好ましい。
本発明の組成物中に必要により含まれる(c)成分のカチオン性抗菌剤の配合量は、下限が好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、上限は5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。特に、0.02〜3質量%が好ましく、さらに特に0.05〜1質量%が好ましい。(c)成分の配合量がこの範囲にあると、消臭性、防臭性及び(a)成分のシリカ微粒子の分散安定性に優れるので好ましい。(c)成分のカチオン性抗菌剤は、1種でも2種以上併用してもよい。
本発明の組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、以下の任意成分を配合することができる。炭素数12〜18のアルキル基を有し、ポリオキシエチレンの付加モル数が5〜50、プロピレンオキサイドの付加モル数が0〜5のポリオキシアルキレンアルキルエーテル、炭素数8〜18のアルキル基を有し、グルコースユニットの平均付加モル数1〜10のアルキルポリグルコシド、炭素数8〜18のアルキル基を有し、グリセリンユニットの平均付加モル数1〜3のアルキルグリセリルエーテル、炭素数10〜20の脂肪酸ジエタノールアミド、炭素数10〜18アルキル基を有し、エチレンオキサイドの平均付加モル数1〜30のメトキシポリオキシエチレンアルカノエート等の非イオン界面活性剤。ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルシリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、及びアミノ変性シリコーン等のシリコーン化合物。エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリアルキレングリコールブチルエーテル、ポリアルキレングリコールフェニルエーテル等のグリコール系溶剤。メチルパラベン、ケーソンCG/ICP等の防腐剤。特開2002−146399号公報記載の、香料成分、溶剤及び安定化剤等を含有する香料組成物。硫酸、水酸化ナトリウム等のpH調整剤。これらの任意成分の内、非イオン界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーン等の界面活性能を有する成分を配合することは、繊維製品に付着した水難溶性又は水不溶性の臭い成分の、溶剤中への溶出を促進することから好ましい。
本発明の組成物における上記任意成分の配合量は、上限が好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下であり、1質量%以下が更に好ましい。任意成分は、1種でも2種以上併用してもよい。
本発明の組成物のpHは、特に限定されるものではないが、組成物のpHは(a)成分のシリカ微粒子の分散安定性に影響を及ぼすことから、(a)成分のシリカ微粒子がアニオン性を帯びるものの場合、組成物のpHは、下限が好ましくは6.0以上、より好ましくは7.0以上、更に好ましくは8.0以上であり、上限は好ましくは11.0以下、より好ましくは10.0以下、更に好ましくは9.0以下である。また、(a)成分のシリカ微粒子がカチオン性を帯びる場合、組成物のpHは、下限が好ましくは2.0以上、より好ましくは3.0以上、更に好ましくは4.0以上であり、上限は好ましくは7.0以下、より好ましくは6.0以下、更に好ましくは5.0以下である。組成物のpHがこの範囲内にあると、安全性及び(a)成分のシリカ微粒子の分散安定性に優れるので好ましい。
本発明の組成物の好ましい配合例としては、以下のものがあげられる:
(a)成分として、粒径が10〜20nmの、アルミナでその表面を被覆したカチオン性コロイダルシリカを、組成物の全質量に対して0.1〜3質量%の量で含有し、
(b)成分として、エタノールを、組成物の全質量に対して10〜25質量%の量で含有する組成物が特に好ましい。
更に、(c)成分として、各アルキル基の炭素数4〜10のジアルキルジメチルアンモニウム塩を、組成物の全質量に対して0.05〜1質量%の量で含有する組成物が特に好ましい。
本発明の組成物の調整方法については特に制限がなく、種々の方法を用いることができるが、具体的には、シリカ微粒子を紛体で用いる場合には、予めビーズミル等の分散装置を用いて、シリカ微粒子を水中に単分散したものを、他の成分を混合したものの中に添加することが好ましく、また、コロイダルシリカのように予め水中に分散されているものを用いる場合は、他の成分を混合したものの中に直接添加することで調整することができる。
また、本発明の組成物は、プラスチック製容器に収納することができる。プラスチック製容器としては、ボトル容器や詰替え用のスタンディングパウチ等が挙げられる。スタンディングパウチとしては、例えば、特開2000−72181号公報に記載のものが挙げられるが、材質としては、内層に100〜250μmの線状低密度ポリエチレン、外層に15〜30μmの延伸ナイロンの二層構造又は15μmの延伸ナイロンを中間層、15μmの延伸ナイロンを外層にした三層構造のスタンディングパウチが保存安定性の点から好ましい。
本発明の組成物を対象となる繊維製品に使用する使用方法としては、特に限定はされないが、繊維製品を組成物中に浸漬した後風乾してもよいし、組成物をスプレー容器に収納し、繊維製品に対して組成物を噴霧した後風乾してもよい。家庭においても手軽に実施できる簡便性の点から、組成物をスプレー容器に収納し、繊維製品に噴霧して使用する方法が好ましい。
本発明の組成物を繊維製品に適用する場合には、希釈せずにそのままの濃度で使用することができる。
本発明の繊維製品用液体防臭消臭剤物品は、上記繊維製品用液体防臭消臭剤組成物をスプレー容器に収納することを特徴とするものである。スプレー容器としては、エアゾールスプレー容器、トリガースプレー容器(直圧型あるいは蓄圧型)、ディスペンサースプレー容器等が挙げられる。エアゾールスプレー容器の例としては、特開平9−3441、及び特開平9−58765号公報等に記載されているものが挙げられる。また、噴射剤としてはLPG(液化プロパンガス)、DME(ジメチルエーテル)、炭酸ガス、窒素ガス等が挙げられ、これらは単独で使用しても良く、2種以上を混合して使用しても良い。トリガースプレー容器の例としては、特開平9−268473号公報、特開平9−256272号公報、特開平10−76196号公報等に記載のものが挙げられる。ディスペンサースプレー容器の例としては、特開平9−256272号公報等に記載のものが挙げられる。これらのスプレー容器の内、詰替えにより繰り返し使用ができるという経済性の点から、トリガースプレー又はディスペンサースプレーが好ましい。
本発明の物品を対象となる繊維製品に噴霧して使用する場合の噴霧量は、付着した臭いの強度にもよるため、特に限定はされないが、繊維製品の質量に対して、下限が好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上であり、上限は好ましくは100質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは50質量%以下である。特に、10〜80質量%が好ましく、さらに特に20〜50質量%が好ましい。噴霧量がこの範囲内にあると、消臭性、防臭性及び経済性に優れるので好ましい。
本発明の組成物及び物品を使用する対象の繊維製品としては、特に限定はされないが、例えば、スーツ、スラックス、スカート、Yシャツ、Tシャツ、ポロシャツ、ブラウス、チノパン、テーブルクロス、ランチョンマット、カーテン、ソファーカバー等が挙げられる。また、対象とする繊維の素材も、特に限定はされないが、例えば、綿、ウール、麻等の天然繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維、アセテート等の半合成繊維、レーヨン、テンセル、ポリノジック等の再生繊維及びこれら各種繊維の混紡品、混織品、混編品等が挙げられる。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定されるものではない。
まず、実施例及び比較例において使用した成分について以下に示す。
a−1:アニオン性コロイダルシリカ(スノーテックス20、日産化学工業(株)製、粒径:10〜20nm)
a−2:アニオン性コロイダルシリカ(スノーテックス20L、日産化学工業(株)製、粒径:40〜50nm)
a−3:アニオン性コロイダルシリカ(スノーテックスZL、日産化学工業(株)製、粒径:70〜100nm)
a−4:カチオン性コロイダルシリカ(スノーテックスAK、日産化学工業(株)製、粒径:10〜20nm)
a−5:カチオン性コロイダルシリカ(シリカドール20P、日本化学工業(株)製、粒径:10〜20nm)
a−6:カチオン性コロイダルシリカ(Klebosol30CAL25、Clariant社製、粒径:25nm)
b−1:エタノール(試薬1級、甘糟化学産業株式会社製)
b−2:2−プロパノール(鹿1級、関東化学株式会社製)
c−1:ジデシルジメチルアンモニウムクロライド(アーカード210−80E、ライオンアクゾ(株)製)
c−2:ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド(アーカードT−800、ライオンアクゾ(株)製)
植物精油:ハッカ精油(日本薬局方)
シリコーン:ポリエーテル変性シリコーン(SH3775M、東レ・ダウ コーニング・シリコーン(株)製)
香料:特開2002−146399号公報記載の表11〜18記載の香料組成物A
実施例及び比較例で使用した組成物は、(a)成分及び精製水以外の成分を予め混合したものに、精製水を添加し、次いで(a)成分を添加することにより調整した。尚、得られた組成物のpHは、(a)成分としてa−1〜3を用いた場合には8.5、(a)成分としてa−4〜6を用いた場合には4.5、それ以外のものは7.0に、硫酸又は水酸化ナトリウムを用いて調整した。
次に、実施例及び比較例において実施した評価方法について以下に示す。
<消臭性評価方法>
ウールサージ布(15cm×20cm、5g)16枚を縦50cm×横30cm×高さ50cmのダンボールの上部に吊るし、火を付けたタバコ(マイルドセブン、日本たばこ産業(株)製)2本をダンボールの下部に置き、ダンボールを密閉して1時間放置した。その後、布を取りだし、25℃、45%RHの室内で1時間放置したものを試験布として用いた。表1及び2記載の組成物をディスペンサーポンプスプレー(衣類のキレイキレイ、ライオン(株)製)を用いて、上記試験布に均一に1g噴霧後、25℃、45%RHの室内で1時間及び1日間放置した。消臭性は、10人のパネラーで放置後試験布の残タバコ臭の強さを下記の基準により官能評価し、その平均値を表に記載した。
5点:噴霧前と同等
4点:噴霧前よりは弱いが、強いと感じる程度の強さ
3点:容易に感知できる程度の強さ
2点:何の臭いか分かる程度の強さ
1点:やっと感知できる程度の強さ
0点:無臭
<防臭性評価方法>
30代成人男子が半年間洗濯着用を繰り返した肌シャツ(綿100%、150g、富士紡績(株)製)を試験布として用いた。試験布を真中で縦に半裁し、片方には、表1及び2記載の組成物をトリガースプレー(衣類のキレイキレイ、ライオン(株)製)を用いて均一に30g噴霧し、もう片方には、同スプレーを用いて、ブランクとして水を均一に30g噴霧後、30℃、85%RHの室内で1日間放置した。防臭性は、10人のパネラーで組成物を噴霧した片側と、ブランクとして水を噴霧した片側の臭気の強さを下記の基準により官能評価し、その平均値を表に記載した。
5点:ブランクと同等
4点:ブランクより僅かに弱い
3点:ブランクよりやや弱い
2点:ブランクより明らかに弱い
1点:ほぼ無臭
実施例及び比較例を以下の表1及び2に示す。なお、表中の各成分の含有量は純分としての含有量を示し、単位は何れも質量%である。





















Figure 0004049756























Figure 0004049756

Claims (4)

  1. 組成物の全量を基準にして、(a)粒径が1〜100nmの、アルミナで表面を被覆したカチオン性であるシリカ微粒子を0.01〜5質量%、(b)低級アルコールを2〜45質量%、(c)水を5〜95質量%の量で含有する繊維製品用液体防臭消臭剤組成物。
  2. さらに、(c)カチオン性抗菌剤を含有する請求項記載の繊維製品用液体防臭消臭剤組成物。
  3. スプレー容器と、該スプレー容器に充填された請求項1又は2記載の繊維製品用液体防臭消臭剤組成物とを含む、スプレー容器入り繊維製品用液体防臭消臭剤組成物。
  4. 請求項1又は2記載の繊維製品用液体防臭消臭剤組成物と、該組成物を収納したスプレー容器とを含む、繊維製品用液体防臭消臭剤組成物入りスプレー容器。
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