JP4049281B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、固体デバイス製造装置の真空容器の開口部を塞ぐための扉を開く扉開装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体デバイスや液晶表示デバイス等の固体デバイスを製造する固体デバイス製造装置には、真空容器が設けられている。
【0003】
例えば、半導体デバイスのウェーハや液晶表示デバイスのガラス基板等の固体デバイスの基板に成膜処理等の処理を施す基板処理装置においては、基板処理容器、基板搬送容器、カセット収容容器等の真空容器が設けられている。
【0004】
この真空容器には、故障の修理や清掃等のために、その内部と外部とを連通させる開口部が設けられている。この開口部には、これを塞ぐための扉が設けられている。
【0005】
この扉を開閉するための扉開閉装置は、通常、コンピュータによって構成された制御部を有し、扉の開閉要求が発生すると、この制御部よって自動的に扉を開閉するようになっている。
【0006】
この場合、従来の扉開閉装置は、扉の開要求が発生すると、扉を最後まで一気に開くようになっていた。同様に、扉の閉要求が発生すると、扉を最後まで一気に閉じるようになっていた。
【0007】
これを図6及び図7を用いてを説明する。図6は、扉を開く場合の制御部の処理を示すフローチャートであり、図7は、同じく、扉を閉じる場合の制御部の処理を示すフローチャートである。
【0008】
扉を開く場合は、図6示すように、扉開スイッチが作業者によりオン状態に設定されると、扉開用電磁弁が開かれる(ステップS11,S12)。これにより、扉の開動作が開始される。この後、扉開センサがオン状態に設定された時点で、扉開用電磁弁が閉じられる(ステップS13,S14)。これにより、扉が最後まで開いた時点で、その開動作が終了する。
【0009】
扉を閉じる場合は、図7に示すように、扉閉スイッチが作業者によりオン状態に設定されると、扉閉用電磁弁が開かれる(ステップS21,S22)。これにより、扉の閉動作が開始される。この後、扉閉センサがオン状態に設定された時点で、扉閉用電磁弁がオフ状態に設定される(ステップS23,S24)。これにより、扉が最後まで閉じた時点でその閉動作が終了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成では、扉を開く場合と閉じる場合のいずれの場合であっても、作業者の安全性を十分に確保することができないという問題があった。
【0011】
(1)具体的には、扉を開く場合は、不活性ガスの急激な噴出により作業者が窒息してしまうことがあるという問題があった。
【0012】
すなわち、真空容器が基板処理容器や基板搬送容器である場合、この真空容器に故障等が発生すると、その内部の雰囲気がN2ガス等の不活性ガスで置換される。そして、この不活性ガスが充填されている状態で、真空容器の扉を開かれ、修理等が行われる。この場合、従来の扉開閉装置では、上記のごとく、扉を一気に開けるようになっていたため、扉を開けると、不活性ガスが急激に噴出し、作業者が窒息してしまうことがあった。
【0013】
(2)また、扉を閉じる場合は、作業者が扉に身体を挟まれ、大怪我をしてしまうことがあるという問題があった。
【0014】
すなわち、扉を閉じる場合、作業者が誤って扉に身体を挟まれることがある。この場合、従来の扉開閉装置は、扉を一気に閉じるようになっているため、作業者が扉に身体を挟まれた場合、この状態を解消することが難しく、大怪我をしてしまうことがあった。
【0015】
本発明は、上記の事情に対処すべくなされたもので、特に、扉を開く場合の作業者の安全性を十分に確保することができる扉開装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するために請求項1記載の扉開装置は、扉を開く場合、複数段階に分けて開くようにすることにより、不活性ガスが急激に噴出することによる作業者の窒息を防止するようにしたものである。
【0017】
すなわち、この請求項1記載の扉開装置は、真空容器の開口部を塞ぐための扉を開く装置において、扉の開要求が発生すると、扉を所定量開く第1の扉開手段と、扉が所定量開かれると、この扉を所定時間停止させる扉停止手段と、この扉停止手段により扉が所定時間停止させられると、この扉を所定量開く第2の扉開手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
この請求項1記載の扉開装置では、扉の開要求が発生すると、扉が第1の扉開手段により所定量開かれる。扉が所定量開かれると、扉が扉停止手段により所定時間停止させられる。扉が所定時間停止させられると、扉が第2の扉開手段により所定量開かれる。以下、同様に、扉が最後まで開かれるまで、扉停止手段による停止動作と第2の扉開手段による開動作とが繰り返される。
【0019】
これにより、真空容器の内部に不活性ガスが充填されている場合であっても、この不活性ガスが急激に噴出することがないので、不活性ガスの急激な噴出による作業者の窒息を防止することができる。
【0020】
なお、扉を2段階に分けて開く場合は、第2の扉開手段は、扉を所定量開くに当たって、最後まで開くようにすればよい。
【0021】
これにより、この場合は、扉開装置は、扉を所定量開く第1の扉開手段と、この第1の扉開手段により扉が所定量開かれると、この扉を所定時間停止させる扉停止手段と、この扉停止手段により扉が所定時間停止させられると、この扉を最後まで開く第2の扉開手段とにより実現される。
【0022】
ところで、従来のもう1つの課題である扉を閉じる場合の課題を解決するためには、扉の閉動作の実行中に、この閉動作を停止することができるようにすることが考えられる。
【0023】
すなわち、真空容器の開口部を塞ぐための扉を閉じる扉閉装置において、扉が停止している状態において、この扉の閉要求が発生すると、この扉の閉動作を実行する閉動作実行手段と、この閉動作実行手段により扉の閉動作が実行されている状態において、この閉動作の停止要求が発生すると、この閉動作を停止させる閉動作停止手段とを備えるようにすることが考えられる。
【0024】
このような構成では、扉が最後まで開いた状態において、扉の閉要求が発生すると、閉動作実行手段により扉の閉動作が実行される。この状態において、閉動作の停止要求が発生すると、閉動作停止手段によりこの閉動作が停止させられる。この状態において、扉の閉要求が発生すると、再び閉動作実行手段により扉の閉動作が実行される。以下、同様に、扉が最後まで閉じられるまで、上述した動作が実行される。
【0025】
これにより、作業者の身体が扉に挟まれた場合、扉の閉動作を停止することができるので、作業者が大怪我をしてしまうことを防止することできる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る扉開装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明に係る扉開装置の一実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。図2は、上述した扉閉時の課題を解決するための扉閉装置の一例の動作を説明するためのフローチャートである。図3は、本実施の形態の扉開装置と上述した扉閉装置とを備えた扉開閉装置の構成を示すブロック図である。
【0028】
ここで、本実施の形態の扉開装置と上述した扉閉装置との構成及び動作を説明する前に、これらが設けられる固体デバイス製造装置の構成の一例を説明する。
【0029】
図4は、この固体デバイス製造装置の構成の一例を示す平面図である。なお、図には、固体デバイス製造装置として、枚葉式の基板処理装置を代表として示す。
【0030】
図示の基板処理装置は、基板Wに対して所定の処理を施すための2つの基板処理容器11,12と、カセットを収容するための2つのカセット収容容器13,14と、基板Wを搬送するための1つの基板搬送容器15とを有する。これらは、真空容器によって構成されている。
【0031】
基板搬送容器15は、六角形の箱状に形成されている。基板処理容器11,12は、この六角形の基板搬送容器15の隣接する2つの辺に図示しないゲートバルブを介して連接されている。同様に、カセット収容容器13,14は、基板搬送容器15の隣接する2つの辺に図示しないゲートバルブを介して連接されている。基板搬送容器15には、基板Wを搬送するための基板搬送ロボット16が配設されている。
【0032】
上記構成において、基板処理動作を説明する。なお、図4の装置を使った基板処理動作としては、種々の動作が考えられるが、ここでは、その一例を説明する。
【0033】
この一例の動作においては、まず、複数の基板Wが収容されたカセットがカセット収容容器13,14に搬入される。この搬入が終了すると、カセット収容容器13内のカセットに収容されている複数の基板Wのうちの1枚が基板搬送ロボット16により基板処理容器11に搬送される。同様に、カセット収容容器14内のカセットに収容されている複数の基板Wのうちの一枚が基板搬送ロボット16により基板処理容器12に搬送される。
【0034】
基板処理容器11に搬送された基板Wは、所定の処理を施された後、基板搬送ロボット16によりカセット収容容器13内のカセットに戻される。同様に、基板処理容器12に搬送された基板Wは、所定の処理を施された後、基板搬送ロボット16によりカセット収容容器14内のカセットに戻される。以下、同様に、すべての基板に対して同様の処理が施される。
【0035】
基板Wの処理を減圧状態で行う場合、基板搬送容器15の内部は、カセット収容容器13,14から取り出した基板Wを基板処理容器11,12に搬入するため、真空状態に設定される。したがって、基板搬送容器15に故障等が発生し、その扉18を開ける必要がある場合は、基板搬送容器15の内部の雰囲気を不活性ガスにより置換する必要がある。これにより、基板搬送容器15に故障等が発生したために、その扉18を開けると、不活性ガスが噴出する。
【0036】
図5は、基板搬送容器15の構成を示す斜視図である。図示のごとく、基板搬送容器15の上面には、故障の修理や清掃等のために、その内部と外部とを連通させるための開口部17が設けられている。この開口部17には、これを塞ぐための扉18が設けられている。
【0037】
以上が、本実施の形態の扉開装置と上述した扉閉装置とを備えた扉開閉装置が設けられる固体デバイス製造装置の構成の一例である。次に、図3を参照しながら、扉開装置と扉閉装置とを備えた扉開閉装置の構成を説明する。
【0038】
図示の扉開閉装置は、作業者が扉開閉装置に対して扉18を開くことを要求するための扉開スイッチ21と、作業者が扉開閉装置に対して扉18を閉じることを要求するための扉閉スイッチ22と、扉18が最後まで開いたことを検出するための扉開センサ23と、扉18が最後まで閉じたことを検出するための扉閉センサ24とを有する。
【0039】
また、図示の扉開閉装置は、扉18を開閉駆動するためのエアシリンダ25と、このエアシリンダ25に給排気するためのエア源26と、このエア源26とエアシリンダ25とを接続するエア供給路27を開閉するための扉開用電磁弁29と、このエア源26とエアシリンダ25とを接続するエア排出路28を開閉するための扉開用電磁弁30とを有する。
【0040】
また、図示の扉開閉装置は、扉開スイッチ21の操作出力と扉開センサ23の検出出力とに基づいて、扉開用電磁弁29の開閉を制御するとともに、扉閉スイッチ22の操作出力と扉閉センサ24の検出出力とに基づいて、扉閉用電磁弁30の開閉を制御するための制御部31を有する。この制御部31は、例えば、コンピュータにより構成されている。したがって、その動作は、ソフトウェアによって規定される。
【0041】
なお、エアシリンダ25は、例えば、2本設けられている。図5において、25(1),25(2)がこの2本のエアシリンダ25を示す。
【0042】
上記構成において、扉18の開閉動作を説明する。まず、図1を参照しながら、扉18の開動作を説明する。ここで、図1は、扉18を開く場合の制御部31の処理を示すフローチャートである。
【0043】
本実施の形態では、扉18を開く場合、2段階で開くようになっている。すなわち、本実施の形態では、扉18の開要求が発生すると、扉18は、所定量開かれる(ステップS31〜S34)。このあと、扉18は、所定時間T2停止させられる(ステップS35)。このあと、扉18は、最後まで開かれる(ステップS36〜S38)。これにより、扉18は、2段階で開かれることになる。
【0044】
扉18の開要求が発生した場合に、この扉18を所定量開く処理(ステップS31〜S34)は、次のようにして行われる。すなわち、この場合、制御部31は、まず、作業者によって扉開スイッチ21がオン状態に設定されたか否かを監視する(ステップS31)。これにより、扉18の開要求が発生したか否かが判定される。扉開スイッチ21がオン状態に設定されると、制御部31は、扉開用電磁弁29を開く(ステップS32)。これにより、エア源26からエア供給路27を介してエアシリンダ25にエアが供給される。その結果、扉18の開動作が開始される。
【0045】
扉開用電磁弁29を開く処理が終了すると、制御部31は、扉開用電磁弁29を開いてから所定時間T1が経過したか否かを監視する(ステップS33)。所定時間T1が経過すると、制御部31は、扉開用電磁弁29を閉じる(ステップS34)。これにより、エアシリンダ25に対するエアの供給が停止される。その結果、扉18は、所定量開かれた時点で停止させられる。
【0046】
なお、所定時間T1としては、基板搬送容器15に不活性ガスが充填されている場合であっても、この不活性ガスが急激に噴出しないような量だけ扉18が開かれるような時間が設定される。このような時間T1として、本実施の形態では、予め定めた一定時間を設定するようになっている。これは、制御部31の処理を簡単にするためである。この一定時間は、扉18の開速度等によって決定される。したがって、一概には言えないが、一例として、例えば、5秒程度が考えられる。
【0047】
以上により、扉18の開要求が発生すると、この扉18を所定量開く処理(ステップS31〜S34)が終了する。この処理が終了すると、制御部31は、扉18を停止させてから所定時間T2が経過したか否かを監視する(ステップS35)。
【0048】
なお、所定時間T2としては、基板搬送容器15への大気の混入及び基板搬送容器15内での大気の拡散により基板搬送容器15の内部の酸素濃度が20%ぐらいになる時間が設定される。このような時間T2として、本実施の形態では、予め定めた一定時間を設定するようになっている。これは、制御部31の処理を簡単にするためである。この一定時間は、扉18の開量等によって決定される。したがって、一概には言えないが、一例として、例えば、10秒程度が考えられる。
【0049】
所定時間T2が経過すると、扉18を最後まで開く処理が実行される(ステップS35〜S38)。この処理は、次のようにして行われる。すなわち、この場合、制御部31は、まず、扉開用電磁弁29を開く(ステップS36)。これにより、扉18の開動作が再開される。扉開用電磁弁28を開く処理が終了すると、制御部31は、扉開センサ23がオン状態に設定されたか否かを監視する(ステップS37)。これにより、扉18が最後まで開かれたか否かが監視される。扉開センサ23がオン状態に設定されると、制御部31は、扉開用電磁弁29を閉じる(ステップS38)。これにより、扉18が最後まで開いた時点でその開動作が停止させられることになる。
【0050】
以上により、扉18の開動作が終了する。次に、図2を参照しながら、扉18の閉動作を説明する。ここで、図2は、扉18を閉じる場合の制御部31の処理を示すフローチャートである。
【0051】
本実施の形態では、扉18の閉動作の実行中に、この閉動作を停止することができるようになっている。すなわち、本実施の形態では、扉18が停止している状態において、この扉18の閉要求が発生すると、この扉18の閉動作が実行される(ステップS41,S42)。この状態で、扉18の閉動作の停止要求が発生すると、この閉動作が停止させられ、発生しなければ、そのまま続行させられる(ステップS43,44,S45,S46)。
【0052】
扉18が停止している状態において、この扉18の閉要求が発生すると、その閉動作を実行する処理(ステップS41,S42)は、次のようにして行われる。すなわち、この場合、制御部31は、まず、作業者によって扉閉スイッチ22がオン状態に設定されたか否かを監視する(ステップS41)。これにより、扉18の閉要求が発生したか否かが監視される。扉閉スイッチ22がオン状態に設定されると、制御部31は、扉閉用電磁弁30を開く(ステップS42)。これにより、エアシリンダ25のエアがエア排出路28を介して排出される。その結果、扉18の閉動作が開始される。
【0053】
以上により、扉18が停止している状態において、扉18の閉要求が発生すると、その閉動作を実行する処理(ステップS41,S42)が終了する。この処理が終了すると、扉18の閉動作の実行中に、その停止要求が発生すると、この閉動作を停止し、発生しなければ、この閉動作をそのまま続行する処理が実行される(ステップS43〜S46)。この処理は、次のようにして行われる。
【0054】
すなわち、この場合、制御部31は、まず、扉閉スイッチ22がオフ状態に設定されたか否かを監視する(ステップS43)。これにより、閉動作の停止要求が発生したか否かが監視される。扉閉スイッチ22がオフ状態に設定されると、制御部31は、扉閉用電磁弁30を閉じる(ステップS44)。これにより、エアシリンダ25からのエアの排出が停止され、扉18の閉動作が停止させられる。
【0055】
このあと、制御部31は、ステップS41に戻り、扉閉スイッチ22がオン状態に設定されたか否かを監視する。扉開スイッチ22がオン状態に設定されると、再び、扉18の閉動作が実行される。
【0056】
これに対し、扉閉スイッチ22がオフ状態に設定されない場合は、制御部31は、扉閉センサ24がオン状態に設定されたか否かを判定する(ステップS45)。これにより、扉18が最後まで閉じたか否かが判定される。扉閉センサ24がオン状態に設定されない場合は、制御部31は、ステップS43に戻り、扉閉スイッチ22がオフ状態に設定されたか否かを判定する。
【0057】
これに対し、扉閉センサ24がオン状態に設定された場合は、制御部31は、扉閉用電磁弁30を閉じる(ステップS46)。これにより、扉18が最後まで閉じると、その閉動作が停止されることになる。以上により、扉18の閉動作が終了する。
【0058】
以上詳述した本実施の形態によれば、次のような効果を得ることができる。
【0059】
(1)まず、本実施の形態によれば、扉18を開ける場合、2段階に分けて開けるようにしたので、基板搬送容器15の内部に不活性ガスが存在する場合であっても、この不活性ガスが急激に噴出することを防止することができる。これにより、不活性ガスが急激に噴出することによる作業者の窒息を防止することができる。
【0060】
(2)また、本実施の形態によれば、扉18の閉動作の実行中に、この閉動作を停止することができるようにしたので、作業者の身体が扉18に挟まれた場合、この扉18の閉動作を停止することができる。これにより、作業者が大怪我をしてしまうことを防止することができる。
【0061】
(3)また、本実施の形態によれば、扉開閉装置の機構部の周りに何ら安全機構を追加することなく、既存の扉開閉装置の制御部のソフトウェアを変更するだけで作業者の安全性を確保することができる。これにより、簡単に作業者の安全性を確保することができる。
【0062】
(4)また、本実施の形態によれば、扉18を2段階に分けて開く機構をエアシリンダ25を用いて実現するようにしたので、この機構を小型かつ安価に実現することができる。
【0063】
すなわち、扉18を2段階に分けて開く機構は、モータ駆動方式を用いても実現することができる。しかしながら、このような構成では、この機構が大型化し、かつ、高価となる。これに対し、本実施の形態では、この機構をエアシリンダ25を用いて実現するようにしたので、この機構を小型かつ安価に製造することができる。
【0064】
以上、本発明の一実施の形態を詳細に説明したが、本発明は、上述したような実施の形態に限定されるものではない。例えば、先の実施の形態では、扉を開く場合、2段階に分けて開く場合を説明した。しかしながら、本発明は、3段階以上に分けて開くようにしてもよい。このほかにも、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿論である。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1記載の扉開装置によれば、扉を開ける場合、複数段階に分けて開けるようにしたので、真空容器の内部に不活性ガスが存在する場合であっても、この不活性ガスが急激に噴出することによる作業者の窒息を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の扉開装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図2】 本発明の一実施の形態の扉閉装置の一例の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】 扉開装置の一実施の形態と扉閉装置の一例とを備えた扉開閉装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 扉開装置の一実施の形態と扉閉装置の一例とを備えた扉開閉装置が設けられる固定デバイス製造装置の一例の構成を示す平面図である。
【図5】 扉開装置の一実施の形態と扉閉装置の一例とを備えた扉開閉装置によって開閉される扉が設けられる真空容器の構成の一例を示す斜視図である。
【図6】 従来の扉開装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】 従来の扉閉装置の動作を説明するためのフローチャートである。
Claims (2)
- 真空容器の開口部を防ぐための扉を開く扉開装置を有する基板処理装置であって、
前記扉開装置は、
前記扉を開動作させる機構と、
前記扉の開要求が発生すると、前記機構によって前記扉を開動作させ、前記開動作から第一の所定時間経過後前記機構によって前記扉の開動作を停止させ、前記開動作の停止から第二の所定時間経過後前記機構によって前記扉の開動作を再開させて、前記扉を段階に分けて開くよう制御する制御部を有する
ことを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1記載の前記扉を開動作させる機構は、
前記扉を開閉駆動するためのエアシリンダと、
該エアシリンダに給排気するためのエア源と、
該エア源と前記エアシリンダとを接続するエア供給路を開閉するための扉開用電磁弁と、
を有するエアシリンダ機構であり、
前記制御部は、前記扉の開要求が発生すると、前記扉開用電磁弁を開いて前記扉の開動作をさせ、第一の所定時間経過後前記扉開用電磁弁を閉じて前記扉の開動作を停止させ、第二の所定時間経過後前記扉開用電磁弁を開いて前記扉の開動作を再開させるよう制御するものである
ことを特徴とする基板処理装置。
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JP29573597A JP4049281B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 基板処理装置 |
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