JP4049071B2 - 頭部保護エアバッグ - Google Patents

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本発明は、車両のサイドウインドの上縁側から、膨張用ガスを流入させて下方に展開膨張し、乗員の頭部を保護可能な頭部保護エアバッグに関する。
従来、頭部保護エアバッグでは、膨張用ガスを流入させて膨張する複数のセルから構成される保護膨張部と、保護膨張部に連通して保護膨張部の急激な内圧上昇時に保護膨張部から膨張用ガスを流入させる調圧部と、を備えて構成されるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−91492号公報
しかし、従来の頭部保護エアバッグでは、調圧部における膨張用ガスを流入させる流入口が、一つのセルに連通するように一つしか配設されておらず、保護膨張部の内圧上昇時に、迅速に対処する点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、保護膨張部の内圧上昇時に、迅速に対処して、内圧上昇を抑えることができる頭部保護エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグは、車両のサイドウインドの上縁側から、膨張用ガスを流入させて下方に展開膨張する構成とするとともに、
膨張用ガスを流入させて膨張する複数のセルから構成される保護膨張部と、保護膨張部に連通して保護膨張部の急激な内圧上昇時に保護膨張部から膨張用ガスを流入させる調圧部と、を備えて構成される頭部保護エアバッグであって、
調圧部が、複数のセルの下端で連通する流入口を有して、膨張完了時のエアバッグの下縁に沿って配設されていることを特徴とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグでは、調圧部が、一つの流入口だけではなく、複数のセルの下端で連通する流入口を有していることから、それらのセルの内の一つでも、急激に内圧を上昇させれば、その内圧を上昇させたセルから、流入口を経て、直接、膨張用ガスが調圧部に流入して、そのセルの内圧上昇を迅速に抑えることができ、乗員拘束時におけるセルの乗員への反力を、抑えることができる。
さらに、調圧部が、膨張完了時のエアバッグの下縁に沿って配設されており、頭部保護エアバッグが、上方から下方に展開する構成であって、保護膨張部の各セルに流入する膨張用ガスは、エアバッグの下縁側に向かって流れる挙動、すなわち、上方から下方に向かうことから、膨張用ガス自体を、セルを膨張させた後に、調圧部側へ流入させ易く、所定のセルの内圧上昇時、一層、迅速に、流入口を経て、膨張用ガスを調圧部に流入させることができる。
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、保護膨張部の内圧上昇時に、迅速に対処して、内圧上昇を抑えることができる。
そして、保護膨張部に配設されるセルは、前後方向に沿って並設される縦セルとして、調圧部は、流入口を介して、全ての縦セルの下端と連通していることが望ましい。
このように構成されていれば、保護膨張部を構成する全ての縦セルの内の一つが、内圧を急激に上昇させても、確実かつ直ちに、調圧部に膨張用ガスを流入させることができて、迅速に内圧上昇を抑えることができる。
なお、この縦セルは、膨張完了時の形状として、上下方向に沿って長く棒状に膨張する形状に限らず、前後方向に沿って長く棒状に膨張する形状も、含むものであり、そして、エアバッグに配設される複数の縦セルは、それらの上下に長い形状のものや前後方向に長い形状のものが混在されていてもよい。
また、調圧部は、一つとして、エアバッグの前後方向の略全長にわたるように配設することが望ましい。
このように構成されていれば、膨張用ガスが流入されて、エアバッグの下縁における前後方向の略全長にわたって配設されている調圧部が膨張すると、棒状に膨張した調圧部により形状保持性が付与されて、エアバッグの下縁側が、部分的に車外側へ凹み難くなって、乗員拘束性を向上させることができる。
さらに、膨張完了時のエアバッグにおける前後方向の端部に、車体側に取り付ける端側取付部が配設されている場合には、端側取付部と端側取付部の近傍の保護膨張部との間の下縁側に、調圧部から延びて膨張用ガスを流入可能な下縁膨張部を、配設させることが望ましい。
このように構成されていれば、下縁膨張部の膨張により形状保持性が付与されて、下縁膨張部の配置されているエアバッグの前後方向の端部が、その下縁側を部分的に車外側へ凹み難くして、保護膨張部のセルを配設させていなくとも、乗員拘束性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1・2に示すように、実施形態の頭部保護エアバッグ20は、車両Vに搭載される頭部保護エアバッグ装置Mに使用されるものである。この頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバッグ20と、インフレーター12と、取付ブラケット10・13と、エアバッグカバー8と、を備えて構成されている。そして、エアバッグ20は、車両Vの車内側におけるサイドウインドW1・W2の上縁側において、フロントピラー部FPの下縁側から、ルーフサイドレール部RRの下縁側を経て、リヤピラー部RPの上方側までの範囲に、折り畳まれて収納されている。
インフレーター12は、図1・2に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、エアバッグ20における膨張用ガスを流入させるための接続口部22が、外装され、クランプ15を利用して、エアバッグ20と連結されている。そして、インフレーター12は、取付ブラケット13を利用して、センターピラー部CPの上方付近におけるルーフサイドレール部RRのインナパネル2に、ルーフヘッドライニング5の下縁5aに覆われて、取付固定されている。なお、インナパネル2は、車両Vのボディ(車体)1側の部材である。また、取付ブラケット13は、板金製として、インフレーター12を保持し、取付ボルト14を利用して、インナパネル2に固定されている。
各取付ブラケット10は、二枚の板金製のプレートから構成され(図8参照)、エアバッグ20の各取付部34を挟むように、各取付部34に取り付けられ、取付ボルト11によって、各取付部34をインナパネル2に取付固定している。なお、各取付ボルト11は、ナット2bを設けてインナパネル2に形成された取付孔2aに、締結されている。
エアバッグカバー8は、フロントピラー部FPに配置されるピラーガーニッシュ4とルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5とのそれぞれの下縁4a・5a側から構成されている。なお、フロントピラーガーニッシュ4とルーフヘッドライニング5とは、合成樹脂製とし、フロントピラー部FPとルーフサイドレール部RRとにおいて、それぞれ、ボディ1のインナパネル2における車内側に、取付固定されている。また、ルーフヘッドライニング5は、フロントピラー部FPの上方付近から、センターピラー部CPの上方を経て、リヤピラー部RPの上方付近まで、配設されている。
エアバッグ20は、図1〜4に示すように、ポリアミド糸等を使用した袋織りにより製造されており、適宜、シリコンゴム等のガス漏れ防止用のコーティング層が外表面に設けられている。このエアバッグ20は、インフレーター12からの膨張用ガスGを流入させて、折り畳み状態から展開して、図7に示すように、サイドウインドW1・W2やセンターピラー部CP・リヤピラー部RPのピラーガーニッシュ7・6の車内側を覆うように、展開膨張する。そして、エアバッグ20は、膨張用ガスGを流入させて車内側壁部21aと車外側壁部21bとを離すように膨らむガス流入部21と、膨張用ガスGを流入させない非流入部32と、を備えて構成されている。
非流入部32は、ガス流入部21の壁部21a・21b相互を結合させたように形成され、周縁部33、取付部34、厚さ規制部35、板状部36、及び、端縁部37、から構成されている。周縁部33は、エアバッグ20の外周縁の部位に配置されて、ガス流入部21の周囲を囲むように、形成されている。端縁部37は、周縁部33の前端側で、略長方形板状に配設されている。
取付部34は、エアバッグ20の上縁20a側における周縁部33や端縁部37から上方へ突出するように、複数(実施形態では7個)配置されて、インナパネル2に取り付けるための取付ブラケット10が固着されることとなる(図8参照)。各取付部34には、取付ボルト11を挿通させる取付孔34aが、開口されている。
板状部36は、長方形板状として、前後の前席用保護部25と後席用保護部26との間におけるガス供給路部23の下方に配設されている。この板状部36は、エアバッグ20の全体形状を確保するとともに、ガス流入部21の容積を小さくして、膨張完了までの時間を短くするために、配設されている。なお、端縁部37も、エアバッグ20の全体形状を確保するとともに、ガス流入部21の容積を小さくするために、非流入部32としている。
厚さ規制部35は、それぞれ、各前席用・後席用保護部25・26の領域内に、周縁部32から離れて設けられたり、あるいは、板状部36の上部側から設けられて、略上下方向に延びるように、配設されている。これらの厚さ規制部35は、前席用・後席用保護部25・26を複数の縦セル24aに区画して、エアバッグ20の厚さを規制し、エアバッグ20を板状に膨張させることができるように、配設されている。なお、厚さ規制部35で区画された各縦セル24aは、膨張時に、エアバッグ20の前後方向の長さを短くして、膨張完了時のエアバッグ20の下縁20b側に、前後方向のテンションを生じさせることとなる。
ガス流入部21は、実施形態の場合、接続口部22、ガス供給路部23、保護膨張部24、及び、調圧部27、から構成されている。ガス供給路部23は、エアバッグ20の上縁20a側で車両Vの前後方向に沿って、直線状に配設されている。ガス供給路部23の前後方向の略中間部位には、上方へ延びて、インフレーター12からの膨張用ガスGをガス流入部21内に流入させるための接続口部22が、形成されている。ガス供給路部23では、接続口部22から膨張用ガスGが流入すると、膨張用ガスGは、車両Vの前後方向両側に向かうように、流れることとなる。
保護膨張部24は、車両Vのシートに着座した乗員の頭部を保護するエリアであり、前席用保護部25と後席用保護部26とを備えて構成されている。前席用保護部25は、ガス供給路部23の前部側の下方に配置され、エアバッグ20の展開膨張時、車両Vの前席の側方に配置されて、前席側方のサイドウインドW1を覆うように膨張することとなる。後席用保護部26は、ガス供給路部23の後部側の下方に配置され、エアバッグ20の展開膨張時、車両Vの後席の側方に配置されて、後席側方のサイドウインドW2を覆うこととなる。そして、保護膨張部24は、厚さ規制部35で区画されて、上下方向に棒状に延びるように膨張して、車両Vの前後方向に並設される複数の縦セル24aを備えて構成され、前席用保護部25は、三つの縦セル24aを備えて構成され、後席用保護部26は、二つの縦セル24aを備えて構成されている。
調圧部27は、エアバッグ20の下縁20bの略全域で、前後方向に沿って配設され、各縦セル24aの全てと、流入口28を介して、連通されている。各流入口28は、それぞれ、各縦セル24aの下端に開口し、図5に示すように、ガスGが調圧部27に流入した後には、縦セル24a側に逆流し難いように、弧状や下狭まりのテーパ状に絞られて、開口されている。
なお、各流入口28の開口面積は、直ちに、調圧部27の膨張用ガスが流入しないように、各流入口28を絞る面積とするものの、膨張を完了させてエアバッグ20が乗員と干渉する際、各縦セル24aが、剛性を有した棒状に膨張して、乗員拘束時の乗員に対し、大きな反力を与えないように、調圧部27側へ円滑にガスGを流出できる範囲で、設定する。そして、実施形態の場合、各流入口28の開口面積や調圧部27の容積は、約80〜100kPa程度の内圧でエアバッグ20が展開膨張を完了させた後、乗員の干渉等により、さらにエアバッグ20の内圧、すなわち、保護膨張部24の内圧が、急激に上昇した際、流入口28から調圧部27に膨張用ガスGを流入させて、保護膨張部24の内圧を、約40kPa程度に抑えることができるように、設定されている。
このエアバッグ20を、車両Vに搭載するまでの工程を説明すると、まず、エアバッグ20を平らに展開させて、順次、山折りと谷折りとの折目C(図2の二点鎖線・図8参照)を付けて、エアバッグ20の下縁20b側を上縁20a側に接近させるように、蛇腹折りする。
そして、エアバッグ20を折り畳んだ後には、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないテープにより、エアバッグ20の所定箇所をくるむとともに、インフレーター12・取付ブラケット10・13を取り付けて、エアバッグ組付体を形成する。
その後、各取付ブラケット10・13を、ボディ1側のインナパネル2の所定位置に配置させ、各取付孔34aを挿通させる等して、ボルト11・14止めし、各取付ブラケット10・13をインナパネル2に固定して、エアバッグ組付体をボディ1に取り付ける。ついで、インフレーター12に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1に取り付け、さらに、リヤピラーガーニッシュ6・センターピラーガーニッシュ7をボディ1に取り付ければ、エアバッグ装置Mを、車両Vに搭載することができる。
そして、エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、インフレーター12が作動されれば、インフレーター12からの膨張用ガスGが、図2の二点鎖線に示すように、接続口部22からガス供給路部23に流入し、前後方向両側に向かって、ガス供給路部23を流れ、各縦セル24a内に供給されて、エアバッグ20の保護膨張部24が、折りを解消させつつ、膨張し始める。そして、エアバッグ20は、くるんでおいた図示しないテープを破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5の下縁4a・5a側のエアバッグカバー8を押し開いて、図1・8の二点鎖線や図7に示すように、下方へ突出しつつ、サイドウインドW1・W2・センターピラー部CP・リヤピラー部RPの車内側Iを覆うように、大きく展開膨張することとなる。
この時、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、調圧部27が、一つの流入口28だけではなく、複数のセル24aの下端で連通する流入口28を有していることから、それらのセル24aの内の一つでも、急激に内圧を上昇させれば、図6・9・10に示すように、その内圧を上昇させたセル24aから、大きく開いた流入口28を経て、直接、膨張用ガスGが調圧部27に流入して、そのセル24aの内圧上昇を迅速に抑えることができ、乗員拘束時におけるセル24aの乗員への反力を、抑えることができる。
さらに、調圧部27が、膨張完了時のエアバッグ20の下縁20bに沿って配設されており、頭部保護エアバッグ20が、上方から下方に展開する構成であって、保護膨張部24の各セル24aに流入する膨張用ガスGは、エアバッグ20のガス供給路部23から下縁20b側へ、すなわち、上方から下方に向かって流れる挙動であることから、膨張用ガスG自体を、調圧部27側に流入させ易く、所定のセル24aの内圧上昇時、一層、迅速に、流入口28を経て、膨張用ガスGを調圧部27に流入させることができる。
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、保護膨張部24の内圧上昇時に、迅速に対処して、内圧上昇を抑えることができる。
そして、実施形態の場合、保護膨張部24に配設されるセル24aが、前後方向に沿って並設される縦セル24aとして、調圧部27が、流入口28を介して、全ての縦セル24aの下端と連通している。そのため、このエアバッグ20では、保護膨張部24を構成する全ての縦セル24aの内の一つが、内圧を急激に上昇させても、確実かつ直ちに、調圧部27に膨張用ガスGを流入させることができて、迅速に内圧上昇を抑えることができる。
また、実施形態では、調圧部27が、一つとして、エアバッグ20の前後方向の略全長にわたるように配設されている。そのため、調圧部27に膨張用ガスGが流入されて、調圧部27が膨張すれば、棒状に膨張した調圧部27によって形状保持性が付与され、エアバッグ20の下縁20b側が、その略全域にわたって、部分的に車外側Oへ凹み難くなって、乗員拘束性を向上させることができる。
なお、この点を考慮しなければ、エアバッグの下縁に沿って調圧部を複数配設させてもよい。例えば、図11・12に示す頭部保護エアバッグ20Aのように、エアバッグ20Aの下縁20bの前後に、二つの調圧部27A・27Bを設けてもよい。調圧部27Aは、保護膨張部24の前席用保護部25における前端の縦セル24afの下端と、流入口28を介して連通し、調圧部27Bは、保護膨張部24における前席用保護部25の後端と後席用保護部26の前端の各縦セル24aの下端と、流入口28を介して連通されている。
このエアバッグ20Aでは、調圧部27A・27Bの膨張時、エアバッグ20に比べて、エアバッグ20Aの下縁20bの全体に形状保持性を発揮し難いが、膨張した調圧部27Bが、板状部36の下方で板状部36を跨ぐように、前席用保護部25の後端と後席用保護部26の前端とを連結していることから、膨張用ガスを流入させていない非流入部32の領域であっても、調圧部27Bが配設されていない場合に比べて、板状部36の下部側を車外側Oに屈曲させ難く、乗員拘束性能を向上させることができる。
さらに、このエアバッグ20Aでは、膨張完了時のエアバッグ20Aにおける前端に、ボディ1側に取り付ける端側取付部34Fが配設されて、その端側取付部34Fと端側取付部34Fの近傍の保護膨張部24の縦セル24afとの間、すなわち、端縁部37の下縁側に、調圧部27Aから延びて膨張用ガスGを流入可能な下縁膨張部30が、配設されている。そのため、このエアバッグ20Aでは、下縁膨張部30の膨張により形状保持性が付与されて、下縁膨張部30の配置されている端縁部37が、その下縁側を、その全域にわたり、部分的に車外側へ凹み難くさせて、保護膨張部24のセル24aを配設させていなくとも、乗員拘束性を向上させることができる。
なお、図例では、下縁膨張部30を、L字状に屈曲させた場合を示したが、図13に示すエアバッグ20Bのように、端縁部37Aの下縁が直線状であれば、下縁膨張部30を直線状としてもよい。
さらに、このような下縁膨張部は、図14に示すエアバッグ20Cのように、展開膨張完了時のエアバッグ20Cの後端側に、端側取付部34Bが配設されて、その下方に非流入部32の端縁部38が設けられていれば、エアバッグ20Cの後端側の端縁部38における下縁側に、調圧部27から延びる下縁膨張部30Aを設けてもよい。また、このエアバッグ20Cのように、一つの調圧部27の前後に下縁膨張部30・30Aを設けてもよい。
また、膨張用ガスを調圧部に流入させる際の圧力調整を、開口面積を変化させる可変開口タイプの絞り機構を有した流入口を利用して、行なうようにしてもよく、例えば、図15・16に示すように、流入口28Aの内周を、破断可能な糸Sで縫合するように結合させて、セル24aの内圧上昇時に、糸Sを破断させて流入口28Aを大きく開口させるような絞り機構29A、あるいは、図17に示すように、流入口28Bの内周のおいて、袋織りによって形成する車内側壁部21aと車外側壁部21bとの経糸若しくは緯糸を部分的に対向する壁部21b・21a側に連結させる接結部39を、設けて、セル24aの内圧上昇時に、これらの接結部39を破断させて、流入口28Bを大きく開口させるような絞り機構29Bを、設けてもよい。
本発明の一実施形態のエアバッグが使用される頭部保護エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略正面図である。 実施形態のエアバッグの正面図である。 実施形態のエアバッグにおける膨張時の部分縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 実施形態のエアバッグのおける膨張時の部分横断面図であり、図2のIV−IV部位に対応する。 実施形態のエアバッグにおける調圧部の流入口付近の拡大正面図である。 流入口の開閉状態を示す横断面図であり、図5のVI−VI部位に対応する。 実施形態のエアバッグの展開膨張完了時を示す車内側から見た図である。 図1のVIII−VIII部位の概略縦断面図である。 図8に示す部位におけるエアバッグの膨張途中を示す概略図である。 図8に示す部位におけるエアバッグの膨張完了時を示す概略図である。 他の実施形態のエアバッグの正面図である。 図11のエアバッグの展開膨張完了時を示す車内側から見た図である。 さらに他の実施形態のエアバッグの正面図である。 さらに他の実施形態のエアバッグの正面図である。 さらに他の実施形態のエアバッグにおける調圧部の流入口付近を示す図である。 図15に示した流入口の開口状態を示す横断面図であり、図15のXVI− XVI部位に対応する。 さらに他の実施形態のエアバッグにおける調圧部の流入口付近を示す図である。
符号の説明
20・20A・20B・20C…エアバッグ、
24…保護膨張部、
24a…縦セル、
27・27A・27B…調圧部、
28・28A・28B…流入口、
30・30A…下縁膨張部、
37・37A・38…端縁部、
V…車両、
W1・W2…サイドウインド、
G…膨張用ガス、
M…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (4)

  1. 車両のサイドウインドの上縁側から、膨張用ガスを流入させて下方に展開膨張する構成とするとともに、
    前記膨張用ガスを流入させて膨張する複数のセルから構成される保護膨張部と、該保護膨張部に連通して前記保護膨張部の急激な内圧上昇時に前記保護膨張部から膨張用ガスを流入させる調圧部と、を備えて構成される頭部保護エアバッグであって、
    前記調圧部が、複数の前記セルの下端で連通する流入口を有して、膨張完了時の前記エアバッグの下縁に沿って配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ。
  2. 前記保護膨張部に配設されるセルが、前後方向に沿って並設される縦セルとして、前記調圧部が、前記流入口を介して、全ての縦セルの下端と連通していることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ。
  3. 前記調圧部が、一つとして、前記エアバッグの前後方向の略全長にわたるように配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の頭部保護エアバッグ。
  4. 膨張完了時の前記エアバッグにおける前後方向の端部に、車体側に取り付ける端側取付部が配設されて、
    該端側取付部と該端側取付部の近傍の保護膨張部との間の下縁側に、前記調圧部から延びて膨張用ガスを流入可能な下縁膨張部が、配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の頭部保護エアバッグ。
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