JP4048499B2 - Agc回路及びagc回路の利得制御方法 - Google Patents

Agc回路及びagc回路の利得制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、AGC回路及びAGC回路の利得制御方法に関し、例えば携帯型の記録再生装置であるICレコーダに適用することができる。本発明は、入力信号レベルを入力信号の周期を単位にして検出するようにして、入力信号レベルの移動平均値を基準にした信号レベル検出結果の判定によりリカバリー時定数を切り換えることにより、会話、音楽等の聞き苦しさを改善する。
従来、各種の録音機器においては、AGC(Automatic Gain Control)回路により音声信号の信号レベルを補正するようになされている。すなわち例えば会話を録音した場合、近い人の音声は、大きな信号レベルにより録音されるのに対し、遠い人の音声は、小さな信号レベルにより録音される。これにより何ら信号レベルを補正することなく、近くの人の音声に対して適切な音量により再生すると、遠くの人の音声が小さな音量により再生され、聞き取れなくなる。これに対して、遠くの人の音声に対して適切な音量により再生すると、近くの人の音声が過大な音量により再生され、近くの人の音声を聞き取れなくなる。このためAGC回路は、この場合、音声信号の信号レベルに応じて音声信号の信号レベルを補正することにより、遠くの人及び近くの人の音声を、ほぼ等しい信号レベルに補正するようになされている。
すなわち図18は、この種の録音機器の1つであるICレコーダを示すブロック図である。ICレコーダ1において、マイク2は、録音時、録音対象の各種音声S1を取得して出力し、増幅回路3は、録音時、このマイク2から出力される音声信号S1を所定利得により増幅して出力する。アナログディジタル変換/ディジタルアナログ変換回路(AD/DA)4は、録音時、増幅回路3から出力される音声信号S1をディジタルアナログ変換処理し、その結果得られる音声データD1をディジタルシグナルプロセッサ(DSP)5に出力する。また再生時、ディジタルシグナルプロセッサ5から出力される音声データD1をアナログディジタル変換処理し、その結果得られる音声信号S1を増幅回路6に出力する。増幅回路6は、再生時、このアナログディジタル変換/ディジタルアナログ変換回路4から出力される音声信号S1を所定利得で増幅し、この音声信号S1によりスピーカ7を駆動する。
ディジタルシグナルプロセッサ5は、録音時、アナログディジタル変換/ディジタルアナログ変換回路4から出力される音声データD1をデータ圧縮して符号化データD2を生成し、この符号化データD2を中央処理ユニット(CPU)8に出力する。また再生時、中央処理ユニット8から出力される符号化データD2をデータ伸長して音声データD1を復号し、この音声データD1をアナログディジタル変換/ディジタルアナログ変換回路4に出力する。メモリ9は、例えばフラッシュメモリにより構成され、録音時、中央処理ユニット8の制御によりディジタルシグナルプロセッサ5から出力される符号化データD2を記録して保持する。また再生時、同様の中央処理ユニット8の制御により、保持した符号化データD2を中央処理ユニット8を介してディジタルシグナルプロセッサ5に出力する。中央処理ユニット8は、このICレコーダ1の動作を制御する制御回路であり、操作子10の操作に応動して録音、再生等の動作を各部に指示する。
これによりこのICレコーダ1では、マイク2で取得した音声信号S1を増幅回路3により所定利得で増幅した後、音声データD1に変換し、この音声データD1をデータ圧縮してメモリ9に記録するようになされている。また再生時、このメモリ9に記録された符号化データD2による音声データをディジタルシグナルプロセッサ5でデータ伸長した後、アナログ信号による音声信号S1に変換し、この音声信号S1により増幅回路6でスピーカ7を駆動して出力するようになされている。
このような音声信号の一連の処理において、このICレコーダ1では、ディジタルシグナルプロセッサ5によりAGC回路が構成され、再生時、このディジタルシグナルプロセッサ5において音声データD1の信号レベルを補正する。
すなわち図19は、ディジタルシグナルプロセッサ5の再生時における構成を示すブロック図である。ディジタルシグナルプロセッサ5において、デコーダ12は、ランダムアクセスメモリにより構成されるバッファメモリ13を介して、メモリ9に保持されてなる符号化データD2を中央処理ユニット8から入力し、この符号化データD2をデータ伸長して音声データD1を出力する。可変利得増幅回路14は、ランダムアクセスメモリにより構成されるバッファメモリ15を介して、デコーダ12から出力される音声データD1を入力し、利得制御回路16により指示される所定利得で増幅して出力し、バッファメモリ17は、この可変利得増幅回路14から出力される音声データD1を蓄積してアナログディジタル変換/ディジタルアナログ変換回路4に出力する。
レベル検出回路18は、利得制御回路16により出力される音声データD1の信号レベルを検出し、利得制御回路16は、このレベル検出回路18によるレベル検出結果に基づいて、このレベル検出回路18で検出される音声データD1の信号レベルが所定レベルとなるように可変利得増幅回路14の利得を設定する。なおディジタルシグナルプロセッサ5は、所定の処理プログラムの実行により、順次入力される音声データD1、符号化データD2を処理して、このような音声データ、符号化データの処理に係る各種機能ブロックを構成するようになされ、これにより音声信号S1の信号レベルを補正してAGC回路の機能を担保するようになされている。
これらによりAGC回路においては、例えば図20に示す入出力特性により、音声データD1の信号レベルを補正して出力するようになされている。すなわち音声データD1の振幅値が所定のしきい値Lth以下の範囲においては、入力された音声データD1の信号レベルを何ら抑圧することなく出力し、音声データD1の振幅値がしきい値Lthを越える場合には、利得を小さくして音声データD1の信号レベルを抑圧するようになされている。
このようなAGC回路は、いわゆるリカバリー時定数により抑圧した利得を元の利得に戻すようになされ、これにより波形歪み等を防止するようになされている。しかしながらAGC回路においては、このリカバリー時定数により却って音声信号が聞きづらくなる場合がある。
すなわち図21に示すように、例えば全体がしきい値Lth以下の一定の信号レベルである入力信号inにおいて、パルス状に信号レベルが立ち上がってしきい値Lthを越えている場合(図21(A))、AGC回路では、このパルス状の信号レベルの立ち上がりにより利得を低減し、この低減した利得がリカバリー時定数tRにより徐々に元の利得に戻ることになる(図21(B)及び(C))。これにより出力信号outの信号レベルにおいては、パルス状の信号レベルの立ち上がりにより急激に信号レベルが低下し、リカバリー時定数tRに応じて徐々に元の信号レベルに戻ることになり、リカバリー時定数tRが長い場合には、この元の信号レベルに戻るまでに長い時間を要することになる。
これにより図22に示すように、拍手(パチ、パチにより示す)の中で、一定の音量による会話を録音したような場合にあっては、拍手による入力信号inの信号レベルの立ち上がりにより、音声が間欠的に抑圧され、リカバリー時定数tRが長い場合には、この抑圧の期間が長くなって音切れすることになり、極めて音声を聞きづらくなる(図22(A)及び(B))。これに対してリカバリー時定数tRが短い場合には、図23に示すように、音切れについては防止することができる。しかしながらリカバリー時定数tRが短い場合には、長く響くような音で信号レベルが急激に変化することにより、例えば音楽を再生した場合に、低音の部分でワウフラが発生しているように知覚され、また高音の部分でバリバリと言うようなノイズが知覚される。
これによりAGC回路においては、従来会話等の音声の録音では、リカバリー時定数が10〔msec〕程度に設定され、音楽の録音ではリカバリー時定数が数秒程度に設定されるようになされている。
またこれにより例えば特開2000−151442号公報等には、このようなリカバリー時定数を切り換え可能なAGC回路の構成が開示されるようになされている。
しかしながらこのように会話と音楽とでリカバリー時定数を切り換える場合にあっても、未だ聞き苦しさが残る問題がある。すなわち会話においては、リカバリー時定数を短くすることにより聞き易くはなるものの、リカバリー時定数により拍手の後等で瞬間的に音量が小さくなり、これにより聞き苦しさが残る。また音楽にあっては、リカバリー時定数を長くすることにより聞き易くはなるものの、リカバリー時定数により拍手の後等で音量が急激に減少して徐々に音量が元に戻るようになり、これにより聞き苦しさが残るようになる。
特開2000−151442号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、会話、音楽等の聞き苦しさを改善することができるAGC回路及びAGC回路の利得制御方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、入力信号の信号レベルに応じて利得を可変して入力信号の信号レベルを補正するAGC回路に適用して、前記入力信号の1周期を処理単位に設定して、前記処理単位毎に、前記入力信号の最大振幅により信号レベルを検出して信号レベル検出結果を出力する信号レベル検出手段と、前記信号レベル検出結果に基づいて、前記処理単位毎に、前記利得を可変制御する得可変手段とを有し、前記利得可変手段は、前記入力信号における信号レベルの立ち上がりにより、信号レベルの立ち上がった前記処理単位で前記利得を低減した後、前記入力信号における信号レベルの立ち下がりにより、リカバリー時定数により立ち下がる場合の信号レベルで前記信号レベル検出結果を判定し、前記信号レベルの立ち下がりが前記リカバリー時定数による立ち下がりより小さい場合、前記信号レベル検出結果に応じた利得に設定し、前記信号レベルの立ち下がりが前記リカバリー時定数による立ち下がりより大きい場合、前記リカバリー時定数により信号レベルが立ち下がるように、前記低減した利得を徐々に前記信号レベル検出結果に応じた利得に戻し、前記信号レベル検出結果の移動平均値を基準にした前記信号レベル検出結果の判定により、前記リカバリー時定数を切り換える。
また請求項2の発明においては、入力信号の信号レベルに応じて利得を可変して入力信号の信号レベルを補正するAGC回路の利得制御方法に適用して、前記入力信号の1周期を処理単位に設定して、前記処理単位毎に、前記入力信号の最大振幅により信号レベルを検出して信号レベル検出結果を出力する信号レベル検出のステップと、前記信号レベル検出結果に基づいて、前記処理単位毎に、前記利得を可変制御する利得可変のステップとを有し、前記利得可変のステップは、前記入力信号における信号レベルの立ち上がりにより、信号レベルの立ち上がった前記処理単位で前記利得を低減した後、前記入力信号における信号レベルの立ち下がりにより、リカバリー時定数により立ち下がる場合の信号レベルで前記信号レベル検出結果を判定し、前記信号レベルの立ち下がりが前記リカバリー時定数による立ち下がりより小さい場合、前記信号レベル検出結果に応じた利得に設定し、前記信号レベルの立ち下がりが前記リカバリー時定数による立ち下がりより大きい場合、前記リカバリー時定数により信号レベルが立ち下がるように、前記低減した利得を徐々に前記信号レベル検出結果に応じた利得に戻し、前記信号レベル検出結果の移動平均値を基準にした前記信号レベル検出結果の判定により、前記リカバリー時定数を切り換える。
請求項1又は請求項2の構成によれば、例えば瞬間的に信号レベルが立ち上がっているような場合には、この信号レベルが立ち上がった後の信号レベルの立ち下がりに追従するようにリカバリー時定数を短く設定することができ、また全体的に信号レベルが立ち上がっている場合には、リカバリー時定数を長くすることができ、これらにより入力信号の信号レベルの遷移に対応してリカバリー時定数を切り換えることができる。これによりリカバリー時定数により不必要に信号レベルを抑圧しないようにして、また必要に応じてリカバリー時定数により信号レベルを抑圧するようにして、会話、音楽等の聞き苦しさを改善することができる。
本発明によれば、会話、音楽等の聞き苦しさを改善することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例の構成
図2は、本発明の実施例に係るICレコーダを示すブロック図である。このICレコーダ11において、マイク12は、録音時、録音対象の各種音声信号S1を取得して出力し、アナログディジタル変換回路(AD)14は、録音時、マイク12から出力される音声信号S1をディジタルアナログ変換処理し、その結果得られる音声データD1をディジタルシグナルプロセッサ(DSP)15に出力する。
ディジタルシグナルプロセッサ15は、録音時、アナログディジタル変換回路14から出力される音声データD1をデータ圧縮して符号化データD2を生成し、この符号化データD2を中央処理ユニット(CPU)18に出力する。また再生時、中央処理ユニット18から出力される符号化データD2をデータ伸長して音声データD1を復号し、この音声データD1の信号レベルを補正してディジタルアナログ変換回路(DA)17に出力する。メモリ19は、例えばフラッシュメモリによるメモリカードで構成され、録音時、中央処理ユニット18の制御によりディジタルシグナルプロセッサ15から出力される符号化データD2を記録して保持する。また再生時、同様の中央処理ユニット18の制御により、保持した符号化データD2を中央処理ユニット18を介してディジタルシグナルプロセッサ15に出力する。中央処理ユニット18は、このICレコーダ1の動作を制御する制御回路であり、操作ボタン20の操作に応動して録音、再生等の動作を各部に指示し、また液晶表示パネルによる表示部21を介して各種操作メニュー等を表示する。
ディジタルアナログ変換回路17は、再生時、ディジタルシグナルプロセッサ15から出力される音声データD1をディジタルアナログ変換処理し、その結果得られる音声信号S1によりスピーカ22を駆動する。
これによりこのICレコーダ11では、マイク12で取得した音声信号S1を音声データD1に変換した後、この音声データD1をデータ圧縮してメモリ19に記録するようになされている。また再生時、このメモリ19に記録された符号化データD2による音声データをディジタルシグナルプロセッサ15でデータ伸長した後、アナログ信号による音声信号S1に変換し、この音声信号S1によりスピーカ22を駆動して出力するようになされている。
このような音声信号の一連の処理において、このICレコーダ11では、ディジタルシグナルプロセッサ15によりAGC回路が構成され、再生時、このディジタルシグナルプロセッサ15において音声データD1の信号レベルを補正するようになされている。
すなわちディジタルシグナルプロセッサ15は、ランダムアクセスメモリ(RAM)15Aを介して、アナログディジタル変換回路14、中央処理ユニット18、ディジタルアナログ変換回路17との間で音声データD1、符号化データD2を入出力するようになされ、演算処理手段であるディジタルシグナルプロセッサコア15Bにより所定の処理プログラムを実行して、これら音声データD1、符号化データD2を処理することにより、音声データD1をデータ圧縮して符号化データD2を生成するエンコーダ15BA、符号化データD2をデータ伸長して音声データD1を復号するデコーダ15BB、音声データD1の信号レベルを補正するAGC回路15BCの機能ブロックが構成されるようになされている。なおこの実施例においては、この処理プログラムが事前のインストールにより提供されるようになされているが、このような処理プログラムにおいては、ネットワークを介したダウンロードにより、さらには種々の記録媒体により提供するようにしてもよい。なおこのような記録媒体にあっては、メモリカード、磁気ディスク、光ディスク等、種々の記録媒体を適用することができる。
ディジタルシグナルプロセッサ15は、このAGC回路15BCに係る処理において、内蔵のランダムアクセスメモリに設けられたAGC係数テーブル15Cの利得係数により音声データD1の信号レベルを補正するようになされている。なおここでAGC係数テーブル15Cは、音声データD1の信号レベルを補正する利得が入力レベルに対応して順次記録されるようになされ、この実施例においては、この利得が図3に示す入出力特性により定義されるようになされている。すなわちこの入出力特性においては、入力レベルが所定のしきい値Lth以下の範囲においては、入力レベルに比例するように出力レベルを立ち上げ、この比例に係る利得が利得1に設定されるようになされている。また入力レベルがしきい値Lthを越える範囲においては、入力レベルの増大により徐々に利得を低下し、出力レベルをしきい値Lthに保持するようになされている。
図1及び図5は、このディジタルシグナルプロセッサ15のAGC回路15BCに係る処理手順を示すフローチャートである。ディジタルシグナルプロセッサ15は、操作ボタン20の操作によりメモリ19に記録された符号化データD2の再生がユーザーにより指示されると、中央処理ユニット18の制御により、デコーダ15BBに係る処理手順、この図1に示す処理手順を開始し、これらの処理手順を同時並列的に実行する。
すなわちディジタルシグナルプロセッサ15は、この処理手順を開始すると、ステップSP1からステップSP2に移り、この処理に供する一連の変数を初期化する。ここでディジタルシグナルプロセッサ15は、図4に示すように、音声データD1により信号波形がゼロクロス(0クロス)して立ち上がった後、次に0クロスして立ち上るまでを音声データD1の1周期として、この周期を単位にして音声データD1を処理するようになされており、一連の変数のうちの変数iは、処理開始の時点より処理対象に係る音声データの周期を特定する変数である。これによりこのステップSP2における初期化の処理により変数iは、値0に設定されるようになされている。
また変数kxaは、後述する変数Lrecvの更新に供する乗算値であり、この場合、値1に初期化されるようになされている。また変数rは、リカバリー時定数を特定する変数であり、この実施例においてリカバリー時定数は、短い時間によるリカバリー時定数rFastと長い時間によるrSlowとが用意され、この場合、初期化により短い時間によるリカバリー時定数rSlowを特定するように設定される。なおそれぞれリカバリー時定数rSlow及びrFastは、数10〔msec〕及び数〔msec〕が割り当てられるようになされている。
変数Lavgは、音声データD1の信号レベルの平均値を示す変数である。ここで図6に示すように、ディジタルシグナルプロセッサ15は、変数iによる周期を含む音声データD1の連続する所定個数の周期について、信号レベルの移動平均値Lavgを計算し、この移動平均値Lavgを基準にして変数iに係る周期の信号レベルL1cyc(i)の立ち上がりを判定してリカバリー時定数rを切り換えるようになされており、この初期化の処理により、この平均値Lavgを値0に初期化する。なおこの移動平均値Lavgにあっては、この変数iによる周期を中央にしてなる前後の所定周期について計算してもよく、この変数iによる周期を末尾又は先頭にしてなる所定周期について計算してもよいが、この変数iによる周期を末尾にしてなる所定周期について計算する場合には、続く処理に係る周期を含んでいないことにより、その分、先読みに係る音声データD1のサンプリング数を無くして処理を簡略化することができる。またこれとは逆に、この変数iによる周期を先頭にしてなる所定周期について計算する場合には、先読みに係る音声データD1のサンプリング数が増大することにより、処理が煩雑になるものの、音声データD1によるこれからの信号レベルの推移を正確に予測することができることにより、AGC回路15BCにおける利得の制御をより適切に実行することができる。因みに、この実施例においては、この変数iによる周期を末尾にしてなる所定周期について計算することにより処理を簡略化するようになされている。
また変数Lrecvは、変数iにより指定される1周期についてのリカバリー時定数より決まる信号レベルが割り当てられ、より具体的には、図7(A)及び(B)にそれぞれリカバリー時定数が短い場合(rFast)と長い場合(rSlow)を示すように、変数iによる周期の信号レベルL1cyc(i)がリカバリー時定数rにより減衰特性を示すものとして、この減衰特性による信号レベルの初期値が変数Lrecvに割り当てられる。ここでこの実施例においては、この減衰特性による信号レベルが直線的に低下するものとして、減衰特性を一次関数により近似して表し、その分処理を簡略化するようになされている。変数Lrecvは、この初期化の処理により値0に設定される。
このようにして各変数を初期化すると、ディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP3に移り、変数iにより指定される周期について、音声データD1の信号レベルL1cyc(i)を検出する(図4(B))。ここでこの実施例において、この信号レベルには、この変数iにより特定される周期の最大振幅値が割り当てられるようになされ、これにより演算処理量を低減して処理を簡略化するようになされている。なおこの1周期における信号レベルにあっては、要は音声データD1による1周期中の最大振幅値に応じて変化するものであれば種々の基準値を適用することができ、例えば音声データD1の1周期における各サンプル値の2乗加算値、各サンプル値の絶対値の加算値、各サンプル値の平均値、ピーク値の絶対値等を適用することができる。また変数istart(i)及びiend(i)は、それぞれ変数iによる周期の開始時点及び終了時点である。
このようにして音声データD1の信号レベルL1cyc(i)を検出すると、続いてディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP4に移り、ここで変数Lrecvによる信号レベルがしきい値Lthを越えているか否か判断する。ここで否定結果が得られると、ステップSP5に移る。
ここでディジタルシグナルプロセッサ15は、この変数iによる周期について、移動平均値Lavgを計算する。ここでディジタルシグナルプロセッサ15は、この変数iによる周期を末尾にしてなる所定周期について信号レベルの移動平均値Lavgを計算するようにして、それまでの移動平均値Lavgと、ステップSP3で計算した信号レベルL1cyc(i)とをそれぞれ重み付け係数0.9及び0.1による重み付けした重み付け加算による近似演算により移動平均値を計算するようになされ、その分、処理を簡略化するようになされている。なおこの移動平均の計算においては、要は、変数iにより特定される周期を含む連続する複数周期について、音声データD1の平均的な信号レベルを表す値を種々に適用することができ、例えばこれらの周期における音声データD1の各サンプル値の2乗加算値、各サンプル値の絶対値の加算値、各サンプル値の平均値、振幅値の平均値等を広く適用することができる。
続いてディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP6に移り、ステップSP3で計算した変数iによる周期に係る音声データD1の信号レベルL1cyc(i)が、ステップSP4の処理に供した変数Lrecvによる信号レベルを越えているか否か判断する。しかしてこの場合、変数Lrecvによる初期値が値0に設定されていることにより、肯定結果が得られ、ディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP6からステップSP7に移り、リカバリー時定数rにより変数Lrecvを改めて初期化する。ここでこの初期化の処理においては、図8において(new)の添え字により示すように、変数iによる周期の信号レベルL1cyc(i)を変数Lrecvに係る信号レベルに設定して実行される。またAGC回路15BCの利得kxを利得1に設定する。
また続くステップSP8において、ステップSP5で計算した平均値LavgによりステップSP3で計算した信号レベルL1cycを割り算して所定のしきい値Ratio0により判定することにより、この変数iに係る周期の信号レベルが急激に立ち上がっているか否か判断する。ここで音声データD1の信号レベルがほぼ一定の信号レベルにより連続している場合には、このステップSP8で否定結果が得られることにより、ディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP8からステップSP9に移り、ここでリカバリー時定数rを長い時間による時定数rSlowに設定する。
また続くステップSP10において、ディジタルシグナルプロセッサ15は、変数Lrecvによる信号レベルが、しきい値Lth以下か否か判断する。ここで肯定結果が得られると、ディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP10からステップSP11に移り、ステップSP3で計算した変数iによる周期に係る音声データD1の信号レベルL1cyc(i)によりAGC係数変換テーブル15Cをアクセスし、この信号レベルL1cyc(i)に対応する利得G(L1cyc(i))を利得kxに設定する。
また続くステップSP12において、この利得kyにより変数iによる1周期に係る音声データD1の信号レベルdin(k)を補正し、これによりこの1周期に係る音声データD1についてAGCの処理を実行する。また続くステップSP13において変数iをインクリメントして処理対象を続く1周期に切り換えた後、ステップSP3に戻り、続く1周期について処理を開始する。
これによりディジタルシグナルプロセッサ15は、図8において周期i−5〜i−3、i−2〜i、i+2〜i+4の間のように、連続する各周期で音声データD1の信号レベルがしきい値Lth以下で単調増加により連続している場合、ステップSP3−SP4−SP5−SP6−SP7−SP8−SP9−SP10−SP11−SP12−SP13−SP3の処理手順を各周期毎に繰り返し、順次、減衰曲線に係る変数Lrecvを更新しながら、音声データD1の各サンプリング値を値1により乗算して、図9に示すように、入力レベルに比例した出力レベルにより音声データD1を出力する。
またこのように各周期の信号レベルがしきい値Lth以下の場合であって、例えば図8における周期i−2、i+1、i+2のように、直前の周期に比して信号レベルが立ち下がっている場合、このようなステップSP3−SP4−SP5−SP6−SP7−SP8−SP9−SP10−SP11−SP12−SP13−SP3の処理手順において、ステップSP6で否定結果が得られ、これによりこの場合、ディジタルシグナルプロセッサ15は、変数Lrecvの更新処理、変数iによる周期の信号レベルの立ち上がり判定を実行することなく、ステップSP6から直接ステップSP10に移る。
これによりこのように信号レベルL1cyc(i)がしきい値Lth以下の場合であって、直前の周期に比して信号レベルL1cyc(i)が立ち下がっている場合、ディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP3−SP4−SP5−SP6−SP10−SP11−SP12−SP13−SP3の処理手順の実行により音声データD1を入力レベルにより出力する。
これらによりこの場合も、図8に示すように、ディジタルシグナルプロセッサ15は、入力レベルに対して比例関係による入出力特性により音声データD1を出力するようになされている。
これに対してこのようにしてしきい値Lth以下の信号レベルによる音声データD1の処理を繰り返して、図10に示すように、しきい値Lthを越えるような信号レベルL1cyc(i)による周期が到来すると、この場合、ディジタルシグナルプロセッサ15は、この繰り返しの処理のステップSP7において、このしきい値Lthを越える信号レベルL1cyc(i)を変数Lrecvに設定し、またステップSP10において、否定結果が得られることになる。これによりこの場合、ディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP10からステップSP15に移り、ステップSP7で変数Lrecvに設定したこの変数iによる周期の信号レベルL1cyc(i)によりAGC係数変換テーブル15Cをアクセスし、この信号レベルL1cyc(i)による利得G(Lrecv)を利得kxに設定する。またこの利得kxにより続くステップSP12でこの周期iに係る音声データの信号レベルを補正した後、ステップSP13からステップSP3に戻る。
これによりこのディジタルシグナルプロセッサ15は、この場合、図11に示すように、入出力特性の飽和領域により音声データD1の信号レベルを補正して出力するようになされている。
またこのようにしてこのしきい値Lthを越える信号レベルL1cyc(i)を変数Lrecvに設定した場合、ステップSP3に戻った後のステップSP4において(すなわち結果として変数i+1による周期である)、変数Lrecvによる信号レベルがしきい値Lthを越えることにより、このステップSP4で肯定結果が得られ、ディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP16に移る。
ここでディジタルシグナルプロセッサ15は、リカバリー時定数rによる減衰特性により変数Lrecvを更新する。この場合、ディジタルシグナルプロセッサ15は、変数Lrecvの更新に供する乗算値kxaによりリカバリー時定数rによる傾きにより直線的に信号レベルが変化する減衰特性を仮定し、この減衰特性において、乗算値kxaにより変数iによる周期が開始してこの周期の終了時点iend(i)における乗算値kxaを計算する。またこの計算した乗算値kxaにより変数Lrecvを乗算し、これにより図12に示すように、変数Lrecvによる信号レベルがこのリカバリー時定数rによる減衰特性により減衰してなる周期iの終了時点iend(i)の信号レベルLrecv(new)を計算する。
ディジタルシグナルプロセッサ15は、これにより変数Lrecvを更新してステップSP5に移り、平均値を計算した後、ステップSP6に移る。ここでこのようにして変数Lrecvを更新して、この処理に係る周期iにおける音声データD1の信号レベルがこの更新した変数Lrecvによる信号レベル以上の場合、ディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP6からステップSP7に移り、このようにして更新したLrecvを改めて更新し(図12において、Lrecv(new2)により示す)、また変数kxaを元の値1に戻し、ステップSP8に移る。
これにより図10に示すように、しきい値Lth以上により単調増加している変数i〜i+5の期間にあっては、ディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP3−SP4−SP16−SP5−SP6−SP7−SP8−SP9−SP10−SP11−SP12−SP13−SP3の処理手順の繰り返しにより、ステップSP16で更新した変数LrecvをステップSP7で改めて更新しながら、しきい値Lthの信号レベルとなるように、音声データD1の信号レベルを抑圧して出力するようになされている。
また図13に示すように、しきい値Lth以上により信号レベルL1cycが増大した後、信号レベルL1cycが立ち下がる場合にあって、リカバリー時定数rの減衰曲線による変数Lrecvによる信号レベルの方が、各周期における信号レベルL1cycより大きい場合は、ディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP6で否定結果が得られることにより、ステップSP16で更新した変数Lrecvを改めてステップSP7で更新することなく、ステップSP10に移り、これによりこの場合は、このリカバリー時定数rによる減衰曲線において、各周期の終了時点における信号レベルにより変数Lrecvを逐次更新する。また、ステップSP15において、この変数Lrecvによる信号レベルに対応する利得kxがAGC係数テーブル15Cより選択し、この利得kxにより音声データD1の利得を補正する。
また図14に示すように、このようにしきい値Lth以上により信号レベルL1cycが増大した後、信号レベルL1cycが立ち下がる場合にあって、リカバリー時定数rの減衰曲線による変数Lrecvによる信号レベルの方が、各周期における信号レベルL1cycより小さい場合には(周期i+1の場合である)、ステップSP6で肯定結果が得られることにより、この場合は、ステップSP16で更新した変数Lrecvを改めてステップSP7で更新し、これによりこの周期i+1については、この周期における音声データD1の信号レベルL1cycに対応する利得により信号レベルを抑圧して出力するようになされている。
これらによりこの実施例においては、音声データD1の信号レベルL1cycがしきい値Lth以上に立ち上がった後において、リカバリー時定数rによる減衰特性以上に信号レベルL1cycが急激に低下する場合に限って、音声データD1の信号レベルL1cycに対応する利得に代えて、リカバリー時定数rによる利得により音声データD1の信号レベルを補正するようになされている。またこれによりこのような場合に、音声データD1の信号レベルL1cycに比して過大な信号レベルに対応する利得により音声データD1の信号レベルを補正することにより、音切れ等の発生が予測されるようになされている。
このためこの実施例においては、このような音切れの発生が予測されるような場合であって、瞬間的に音声データD1の信号レベルL1cycが増大した場合には、図15に示すように、ステップSP8の処理手順に係る信号レベルL1cycを平均値Lavgにより割り算した値が所定のしきい値Ratio0により立ち上がることにより、ディジタルシグナルプロセッサ15は、ステップSP8からステップSP17に移り、図16(A)に示すように、リカバリー時定数rを短い時定数rFastに切り換えた後、ステップSP10に移る。これに対してこのような瞬間的に音声データD1の信号レベルL1cycが増大したような場合以外の場合にあっては、ステップSP8で否定結果が得られることにより、ステップSP8からステップSP9に移り、図16(B)に示すように、リカバリー時定数rを長い時定数rSlowに設定した後、ステップSP10に移る。
これらによりディジタルシグナルプロセッサ15は、音声データD1の信号レベルの遷移に対応するようにリカバリー時定数を適宜切り換えて音声データD1の信号レベルを抑圧するようになされ、その分、従来に比して不必要な信号レベルの抑圧を防止して、従来に比して音声データD1を聞き取り易くするようになされている。
(2)実施例の動作
以上の構成において、この実施例に係るICレコーダ11では(図2)、マイク12で取得された音声信号S1がアナログディジタル変換回路により音声データD1に変換された後、この音声データD1がディジタルシグナルプロセッサ15の処理によりデータ圧縮されてメモリ19に記録される。またこのようにして記録された音声データD2がディジタルシグナルプロセッサ15によりデータ伸長された後、ディジタルアナログ変換回路17によりアナログ信号による音声信号S1に変換された後、スピーカ22より出力される。
このようにして処理される音声データD1においては、再生時、ディジタルシグナルプロセッサ15によりデータ伸長された後、同様のディジタルシグナルプロセッサ15による処理により、このディジタルシグナルプロセッサ15により構成されるAGC回路15BCにより信号レベルが補正され、これにより大きな音量により記録されてなる音声にあては、音量が小さくなるように信号レベルが補正されてスピーカ22から出力される。これによりユーザーにおいては、このICレコーダ11の近くの音声にあっても、遠くの音声にあっても、大きな音量の差を感じることなく試聴して使い勝手を向上することができる。
このようなディジタルシグナルプロセッサ15における音声データD1のAGC回路に係る処理において、音声データD1は、信号レベルが0クロスして立ち上がるタイミングを基準にして各周期により区切られ、各周期毎に、最大振幅値により信号レベルL1cycが検出される(図1及び図5)。またこの信号レベルL1cycにより、音声データD1の各周期毎に、大きな信号レベルによる入力を抑圧する入出力特性(図3)によるAGC係数テーブル15Cの記録により、利得kxが設定され(図5)、この利得kxにより音声データD1の信号レベルが補正される。
またこのとき立ち上がった信号レベルL1cycが続く周期で低下している場合には、この立ち上がった信号レベルL1cycを基準にして、リカバリー時定数rによる減衰特性による信号レベルLrecvと、続く周期の信号レベルL1cycとの比較により、このリカバリー時定数rによる減衰特性による信号レベルLrecv、又は続く周期の信号レベルL1cycに対応する利得kxにより音声データD1の信号レベルが補正されて出力される。すなわちこの場合、続く周期の信号レベルL1cycの低下が小さい場合には、この続く周期の信号レベルL1cycに対応する利得kxにより、音声データD1の信号レベルが補正されて出力される。
これに対して続く周期の信号レベルL1cycが大きく立ち下がっている場合、リカバリー時定数rによる減衰特性による信号レベルLrecvに対応する利得kxにより音声データD1の信号レベルが補正されて出力される。これにより例えばこの音声データD1における信号レベルL1cycの立ち上がりがしきい値Lth以上の立ち上がりであって、リカバリー時定数rによる信号レベルLrecvもしきい値Lthを越えている場合、このICレコーダ11では、入力信号における信号レベルの立ち上がりにより利得を低減した後、入力信号における信号レベルの急激な立ち下がりにより、リカバリー時定数により低減した利得を徐々に信号レベル検出結果に応じた利得に戻すようになされている。
しかしてこれによりこのように抑圧した利得を除々に戻す場合にあっては、実際の音声データD1における信号レベルL1cycに対して、一時的に過大に利得を抑圧することになり、音切れの発生等によりスピーカ22で再生される音声データD1が聞き苦しくなる。この問題を解決するために、リカバリー時定数rを短く設定しておくと、音楽等の鑑賞においてパチパチと言うようなノイズが知覚されるようになる。
このためこのICレコーダ11においては処理対象の周期を含む所定周期により音声データD1の信号レベルについて移動平均値Lavgが計算される。またこのようにして計算した移動平均値Lavgにより処理対象周期の信号レベルL1cycが割り算され、これによりこの処理対象周期に係る信号レベルの立ち上がりの程度が検出される。
すなわちこのようにして求められる割り算値にあって、平均値Lavgに対して処理対象周期の信号レベルL1cycが大きい場合、前後の周期にあっては信号レベルL1cycが小さいのに対し、この処理対象周期において信号レベルL1cycが大きく立ち上がっているものと判断することができる。この場合、続く周期にあっては、急激に信号レベルL1cycが立ち下がるものと判断し得、これによりこの場合、リカバリー時定数rを短くして、信号レベルが立ち上がった後の信号レベルの立ち下がりに追従するようにリカバリー時定数を短く設定することができ、不必要な信号レベルの抑圧を回避することができる。
これに対して平均値Lavgに対して処理対象周期の信号レベルL1cycがそれ程大きくない場合、処理対象周期の信号レベルL1cycにあっては、前後の周期に係る信号レベルL1cycに対して、それ程大きく立ち上がっていない場合と判断することができ、この場合、低減した利得を急激に復帰させることなく、比較的長いリカバリー時定数により利得を戻すようにして、音声データD1の信号レベルの遷移に対応して利得を変化させることができる。
これらによりこのようにしてリカバリー時定数rを切り換えることにより、音声データD1の信号レベルの遷移に対応してリカバリー時定数を切り換えることができ、リカバリー時定数により不必要に信号レベルを抑圧しないようにして、また必要に応じてリカバリー時定数により信号レベルを抑圧するようにして、従来に比して、会話、音楽等の聞き苦しさを改善することができる。
このようにして平均値Lavgを求めるにつき、この実施例においては、直前に求めた移動平均値と信号レベル検出結果とによる重み付け加算による近似演算処理により移動平均値を求めるようになされ、これにより演算処理を簡略化することができるようになされている。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、入力信号レベルを入力信号の周期を単位にして検出するようにして、入力信号レベルの移動平均値を基準にした信号レベル検出結果の判定によりリカバリー時定数を切り換えることにより、会話、音楽等の聞き苦しさを改善することができる。
また直前に求めた移動平均値と信号レベル検出結果とによる重み付け加算による近似演算処理によりこの移動平均値を求めることにより、簡易な処理により、会話、音楽等の聞き苦しさを改善することができる。
また上述の実施例においては、2種類のリカバリー時定数により音声データの処理を切り換える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、3種類以上のリカバリー時定数により処理を切り換えるようにしてもよい。なおこの場合、音声データの信号レベルを平均値により割り算して得られる値を、このリカバリー時定数の種類に対応する複数の判定基準値により判定してこれらのリカバリー時定数を選択することになる。
また上述の実施例においては、本発明を音声データの再生時の処理に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、音声データの記録時にも広く適用することができる。
また上述の実施例においては、本発明をICレコーダに適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の記録媒体に音声データを記録再生する各種記録再生装置、さらには音声データをライン出力する各種音声機器等に広く適用することができる。
本発明は、例えばICレコーダに適用することができる。
本発明の実施例に係るICレコーダにおけるディジタルシグナルプロセッサの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係るICレコーダを示すブロック図である。 図1の処理によるAGC回路の入出力特性を示す特性曲線図である。 図1の処理の説明に供するタイムチャートである。 図1の続きを示すフローチャートである。 図1の処理に係る移動平均の説明に供するタイムチャートである。 リカバリー時定数の説明に供する略線図である 図1の処理手順による変数Lrecvの説明に供するタイムチャートである。 信号レベルが小さい場合の利得の設定の説明に供する特性曲線図である。 信号レベルが単調増加する場合の例を示すタイムチャートである。 図10の例による利得の設定の説明に供する特性曲線図である。 変数Lrecvの更新の説明に供するタイムチャートである。 信号レベルの立ち下がりが大きい場合を示すタイムチャートである。 信号レベルの立ち下がりが小さい場合を示すタイムチャートである。 各周期の信号レベルと平均値との関係を示すタイムチャートである。 図15の関係とリカバリー時定数との関係を示す略線図である。 音声データの再生の様子を示す信号波形図である。 従来のICレコーダを示すブロック図である。 図18のICレコーダにおけるディジタルシグナルプロセッサによる再生時の機能ブロック図である。 図19のAGC回路による入出力特性を示す特性曲線図である。 リカバリー時定数による信号レベルの変化の説明に供する信号波形図である。 リカバリー時定数が長い場合の信号レベルの変化の説明に供する信号波形図である。 リカバリー時定数が短い場合の信号レベルの変化の説明に供する信号波形図である。
符号の説明
1、11……ICレコーダ、2、12……マイク、5、15……ディジタルシグナルプロセッサ、7、22……スピーカ、15C……AGC係数テーブル

Claims (3)

  1. 入力信号の信号レベルに応じて利得を可変して前記入力信号の信号レベルを補正するAGC回路において、
    前記入力信号の1周期を処理単位に設定して、前記処理単位毎に、前記入力信号の最大振幅により信号レベルを検出して信号レベル検出結果を出力する信号レベル検出手段と、
    前記信号レベル検出結果に基づいて、前記処理単位毎に、前記利得を可変制御する利得可変手段とを有し、
    前記利得可変手段は、
    前記入力信号における信号レベルの立ち上がりにより、信号レベルの立ち上がった前記処理単位で前記利得を低減した後、
    前記入力信号における信号レベルの立ち下がりにより、リカバリー時定数により立ち下がる場合の信号レベルで前記信号レベル検出結果を判定し、
    前記信号レベルの立ち下がりが前記リカバリー時定数による立ち下がりより小さい場合、前記信号レベル検出結果に応じた利得に設定し、
    前記信号レベルの立ち下がりが前記リカバリー時定数による立ち下がりより大きい場合、前記リカバリー時定数により信号レベルが立ち下がるように、前記低減した利得を徐々に前記信号レベル検出結果に応じた利得に戻し、
    前記信号レベル検出結果の移動平均値を基準にした前記信号レベル検出結果の判定により、前記リカバリー時定数を切り換える
    ことを特徴とするAGC回路。
  2. 入力信号の信号レベルに応じて利得を可変して前記入力信号の信号レベルを補正するAGC回路の利得制御方法において、
    前記入力信号の1周期を処理単位に設定して、前記処理単位毎に、前記入力信号の最大振幅により信号レベルを検出して信号レベル検出結果を出力する信号レベル検出のステップと、
    前記信号レベル検出結果に基づいて、前記処理単位毎に、前記利得を可変制御する利得可変のステップとを有し、
    前記利得可変のステップは、
    前記入力信号における信号レベルの立ち上がりにより、信号レベルの立ち上がった前記処理単位で前記利得を低減した後、
    前記入力信号における信号レベルの立ち下がりにより、リカバリー時定数により立ち下がる場合の信号レベルで前記信号レベル検出結果を判定し、
    前記信号レベルの立ち下がりが前記リカバリー時定数による立ち下がりより小さい場合、前記信号レベル検出結果に応じた利得に設定し、
    前記信号レベルの立ち下がりが前記リカバリー時定数による立ち下がりより大きい場合、前記リカバリー時定数により信号レベルが立ち下がるように、前記低減した利得を徐々に前記信号レベル検出結果に応じた利得に戻し、
    前記信号レベル検出結果の移動平均値を基準にした前記信号レベル検出結果の判定により、前記リカバリー時定数を切り換える
    ことを特徴とするAGC回路の利得制御方法。
  3. 前記移動平均値が、直前に求めた移動平均値と前記信号レベル検出結果とによる重み付け加算による近似演算処理値である
    ことを特徴とする請求項2に記載のAGC回路の利得制御方法。
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