JP4047998B2 - クラッカー - Google Patents

クラッカー Download PDF

Info

Publication number
JP4047998B2
JP4047998B2 JP05234299A JP5234299A JP4047998B2 JP 4047998 B2 JP4047998 B2 JP 4047998B2 JP 05234299 A JP05234299 A JP 05234299A JP 5234299 A JP5234299 A JP 5234299A JP 4047998 B2 JP4047998 B2 JP 4047998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure receiving
arrow
rear end
extending arm
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05234299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000249499A (ja
Inventor
魁 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneko Co Ltd
Original Assignee
Kaneko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneko Co Ltd filed Critical Kaneko Co Ltd
Priority to JP05234299A priority Critical patent/JP4047998B2/ja
Publication of JP2000249499A publication Critical patent/JP2000249499A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4047998B2 publication Critical patent/JP4047998B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリスマスや結婚式の祝宴などに用いられ、引紐の引っ張り操作で爆発音をたてるとともに小巻きテープ等の噴出物を空中に発射させるクラッカーに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のクラッカーとして、爆発に伴い空中へ飛び出す小巻きテープ等の噴出物が筒体から分離、離脱してクラッカーの使用場所の周囲に広く散乱することのないように、噴出物の一端部は筒体の内面に接着テープや糊などで貼り付けたり、あるいは筒体に保持された受圧板に係止したりしたもの(例えば、特開平8−136196号公報)は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、噴出物の一端部を筒体又は受圧板に一体的に結合する上記クラッカーでは、筒体の発射口からの噴出物の延出長さが短く、また噴出物の自由な飛び出しが規制されるため、噴出物が発射口から空中へ自由に高く、遠くへ飛ばず、クラッカー本来の機能である興趣性、演出効果が低下半減することを知見した。また、噴出物の一端部を筒体の内面に接着テープや糊などで貼り付けるには煩雑な手間を要していた。
【0004】
そこで本発明の目的は、このような問題を解消するためになされたもので、上記受圧板の構造に改善を加えることにより発射後の噴出物の散乱防止を確保しながら飛距離を必要かつ十分に伸ばすことができて興趣性、演出効果の高いクラッカーを提供することにある。また本発明の目的は、噴出物の一端部の受圧板への一体的結合手段に工夫を凝らすことにより接着テープや糊などを用いることなく一体結合することができて組立ての簡易化を図れるクラッカーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1、請求項2、請求項3及び請求項4に係る発明の前提とするクラッカーは、図1及び図2に例示するごとく、前端に発射口2を有する筒体1の内部に、火薬体4と、この火薬体4に通し付けられて上記筒体1の後端穴9から導出する引紐5と、火薬体4と上記発射口2との間に前後にして配される噴出物6と受圧板7とを収納しており、引紐5の引っ張り操作で火薬体4が爆発し、この爆発圧を受圧板7が受圧して上記噴出物6を発射口2から前方へ空中発射させるようにしてあるものである。
【0006】
そのうえで、請求項1に係る発明は、図1及び図2に例示するごとく、上記受圧板7が、上記噴出物6の載置面を有する受圧頭部7aと、この受圧頭部7aの外周縁の一箇所から折曲自在に後方へ連設された第1脚部7bと、受圧頭部7aの外周縁の他の箇所から折曲自在に後方へ連設された第2脚部7cとを有し、第2脚部7cの後端部には、第2脚部7cよりも長い可撓性を有する延出用アーム11の後端部を折曲自在に連設してあり、第1脚部7bの後端部は火薬体4から前方へ延出された引紐5の前方延出端部5bと一体的に結合しており、延出用アーム11の先端部は受圧頭部7aよりも前方へ延出させており、延出用アーム11の先端部に二股状の支持片14,14が形成されるとともに、この支持片14,14間の隙間部15に、両支持片14,14の分かれ目部から一体に延出された細長い首部13aとこの首部13aの先端に上記隙間部15より幅広の戻止め頭部13cとを有する矢印ないし茸形部片13が設けられており、上記噴出物6はこれの端部に連結部17を備えており(注 連結部は図に記載の連結環に限らず、複数の噴出物6の先端部側のテープ部分どうしを連結した連結部あるいは複数の噴出物6の中心側から抜き出してその端部側のテープ部分どうしを連結した連結部も含む意味である。)、この連結部17が又は図示しないが噴出物6のテープ部分(例えば噴出物6の中心側から抜き出したテープ部分あるいは噴出物6の先端部側のテープ部分)が、支持片14,14の一側面14a,14aと首部13aとの間で挟まれるとともに、戻止め頭部13cが支持片14,14の他側面14b,14b側に折り返されていることに特徴を有するものである。
【0007】
噴出物6としては、図7に示すごとく多数の旗19を連鎖状につないだ連鎖旗21を使用することができる。この場合、請求項2に記載の発明のように、連鎖旗21の一端寄りの旗19,19どうし間のつなぎ部は上記支持片14,14の一側面14a,14aと上記首部13aとの間で挟むとともに、戻止め頭部13cを上記支持片14,14の他側面14b,14b側に折り返してなるものである。
【0008】
細長い首部13aと戻止め頭部13cとを有する上記矢印ないし茸形部片13は、請求項3に記載の発明のように、延出用アーム11の先端部の中央付近に切り起こすことにより形成することができる。この場合、図9及び図10に例示するごとく矢印ないし茸形部片13の切り起こしにより延出用アーム11の先端部の中央付近に矢印ないし茸形抜孔22が形成される。そして、図10に例示するごとく噴出物6の一端部の連結部17が又は図示しないが噴出物6のテープ部分(例えば噴出物6の中心側から抜き出したテープ部分あるいは噴出物6の先端側のテープ部分)が、延出用アーム11の先端部の一側面11aと首部13aとの間で挟まれるとともに、戻止め頭部13cが矢印ないし茸形抜孔22に差し戻されて延出用アーム11の先端部の他側面11b側に係止される。また、請求項4に記載の発明のように、多数の旗19を連鎖状につないだ連鎖旗21の一端寄りの旗19,19どうし間のつなぎ部が、延出用アーム11の先端部の一側面11aと首部13aとの間で挟まれるとともに、戻止め頭部13cが矢印ないし茸形抜孔22に差し戻されて延出用アーム11の先端部の他側面11b側に係止されるものとすることができる。
【0009】
延出用アーム11の先端部の中央付近に切り起こし形成される上記矢印ないし茸形部片13は、請求項5に記載の発明のように、図11に例示するごとく戻止め頭部13cが延出用アーム11の先端方向と反対方向に向くように設けることができる。
【0010】
【作用】
請求項1、請求項2、請求項3及び請求項4に係る発明において、噴出物6は火薬体4の爆発圧を受圧板7を介して受けて筒体1の発射口2から前方へ空中発射するが、このとき、受圧板7の受圧頭部7aが爆発圧を受けることにより、第1脚部7bの後端部が引紐5の前方延出端部5bと連結されている状態の下で、瞬間的に、受圧頭部7aが第1脚部7bとの折曲自在な連設部を伸ばして第1脚部7bの前方延長線上に展開し、さらに第2脚部7cが受圧頭部7aとの折曲自在な連設部を伸ばして前方へ延びるとともに延出用アーム11も第2脚部7cとの折曲自在な連設部で反転して発射口2より前方へ長く延びる。このように受圧板7及び延出用アーム11が一直線状に長く延びたところで延出用アーム11の先端部によって噴出物6を振り出すように勢いよく空中へ放出する。したがって、こうした受圧板7の第1脚部7b、受圧頭部7a及び第2脚部7cの展開方向長さに延出用アーム11の長さを加えた長さ分だけ噴出物6を、発射口2から空中に自由に高く遠方へ飛ばすことができ、つまり噴出物6の飛距離を伸ばすことができる。また発射後、噴出物6は、延出用アーム11、受圧板7及び引紐5を介して筒体1側と連なった状態のままであるので、筒体1から離脱して周囲に散乱することがない。
【0011】
請求項1及び請求項2に係る発明では、噴出物6の端部の連結部17または噴出物6のテープ部分または連鎖旗21の旗19,19どうし間のつなぎ部と、延出用アーム11の先端部とを結合するに際しては、連結部17または噴出物6のテープ部分または連鎖旗21の旗19,19どうし間のつなぎ部に矢印ないし茸形部片13をこれの戻止め頭部13cから挿入し(図4及び図7参照)、首部13aと支持片14の一側面14aとの間に連結部17または噴出物6のテープ部分または旗19,19どうし間のつなぎ部を挟んでから首部13aを湾曲して戻止め頭部13cを支持片11の他側面11b側に折り返す。すると、首部13aの長さが支持片14の長さよりも首部13aを湾曲する分だけ短くなって戻止め頭部13cが支持片14の他側面14bの先端部上に重なり合うように係止する。したがって接着テープや糊、あるいは結び紐などの止着部材を一切用いることなく、噴出物6の連結部17または噴出物6のテープ部分または連鎖旗21の旗19,19どうし間のつなぎ部と延出用アーム11の先端部とを簡易、迅速に結合することができる。
噴出物6または連鎖旗21が空中へ飛び出すとき、噴出物6または連鎖旗21により延出アーム11の先端の首部13aが強く引っ張られるが、このとき戻止め頭部13cが支持片14の他側面14b上に係止しているので、外れることがない。
【0012】
請求項3及び請求項4に係る発明では、延出用アーム11の先端部の中央付近に、矢印ないし茸形部片13を切り起こすとともに、矢印ないし茸形抜孔22を形成し、噴出物6の端部の連結部17又は噴出物6のテープ部分又は連鎖旗21の旗19,19どうし間のつなぎ部は、延出用アーム11の先端部の一側面11aと矢印ないし茸形部片13の首部13aとの間で挟むとともに、戻止め頭部13cが矢印ないし茸形抜孔22に差し戻されて延出用アーム11の先端部の他側面11b側に係止されるという結合手段を採用することでもって、噴出物6のの連結部17又は噴出物6のテープ部分又は連鎖旗21の旗9,9どうし間のつなぎ部が延出用アーム11の先端部から離脱することのない一体的な結合状態が得られる。したがって、これにおいても、その結合にあたって接着テープや糊、あるいは結び紐などを用いることなく、簡易、迅速に結合することができる。
【0013】
請求項5に係る発明では、噴出物6が空中へ飛び出すとき、噴出物6により延出用アーム11の先端の首部13aが強く引っ張られるに連れて、首部13aの自由端側の戻止め頭部13cが延出用アーム11の先端の他側面11b,11b上を滑って支持片先端方向x即ち矢印ないし茸形抜孔22の一端の広幅頭部22aより遠去かる方向に移動して行くため、外れるのをより確実に防止することができる(図12参照)。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例を示すクラッカーの縦断面図、図2は同クラッカーを使用状態で示した斜視図、図3は同クラッカーの受圧板の展開平面図、図4(a)(b)は同クラッカーの噴出物に延出用アームの先端部を結合する状態を示す斜視図である。
【0015】
図1に示すように、このクラッカーは前方へ至るに従い径大な円錐又は角錐状の紙製又はプラスチック製の筒体1の前端に、発射口2を形成するとともに、筒体1の前端に折曲自在に連設した複数のフラップよりなる蓋部3で発射口2を開放可能に塞いでいる。筒体1の内部には火薬体4と、火薬体4に通し付けられた引紐5と、発射口2と火薬体4との間に前後にして配される噴出物6及び受圧板7と、引紐5の火薬体4より後ろ側に移動自在に挿通された漏斗形の火薬体受け座8とを収納している。火薬体受け座8より後方へ延出する引紐5の後端部5aは筒体1の後端穴9から外部へ導出している。
【0016】
筒体1内の噴出物6と火薬体4との間で前後方向に移動可能に配備される上記受圧板7は、噴出物6の載置面を有する円板状の受圧頭部7aと、この受圧頭部7aの外周縁の一箇所から折曲自在に後方へ連設された第1脚部7bと、受圧頭部7aの外周縁の他の箇所から折曲自在に後方へ連設された第2脚部7cとを有する。第1脚部7bはこれの後端部に穴10を有し、この穴10に上記火薬体4から前方へ余長を持って延出された引紐5の前方延出端部5bを通して一体的に結び付けている。一方、第2脚部7bの後端部の一側には可撓性を有する細長い帯状の延出用アーム11の後端部を折目12を介して折曲自在に一体に連設してある。この延出用アーム11は第2脚部7cの一側縁に沿わせて受圧頭部7aより前方へ延出し、その先端部に矢印ないし茸形部片13を設け、この矢印ないし茸形部片13でもって上記噴出物6の一端部を延出アーム11の先端部に一体的に結合している。その結合の仕方については後に詳しく説明する。
【0017】
上記受圧板7は平たい厚紙を打ち抜き加工することによって得られる。すなわち、図3に示すように、上記円板状の受圧頭部7a、穴10を有する第1脚部7b、第2脚部7c及び延出用アーム11を同時に打ち抜くが、その際、延出用アーム11は、第2脚部7cの後端部の一側部から折目12を介して第2脚部7cの一側縁に沿う直線状の後半部11aと、受圧頭部7aの同側縁に沿う円弧状の中間部11b、及び第1脚部7bの同側縁に沿う前半部11cとを一体に連続状に形成し、この前半部11cの先端に矢印ないし茸形部片13と二股状の支持片14,14とを形成する。
【0018】
矢印ないし茸形部片13は、二股状の支持片14,14間の隙間部15に、両支持片14,14の分かれ目部から一体に延出された細長い首部13aとこの首部13aの先端に上記隙間部15より幅広に張り出す戻止め部13b,13bを持つ戻止め頭部13cとを有する矢印ないし茸形状に形成される。
【0019】
上記噴出物6は、図1及び図4(a)に示すように、適当な巻き長さ(例えば2m)を有する複数個の小巻きテープ16からなり、この各小巻きテープ16を外周接合状態に連結環17で巻き締め、その連結環17の内周面部に各小巻きテープ16の巻終端部16aをそれぞれ接着固定してなる。小巻きテープ16は紙製のカラーテープ、あるいはプラスチックフィルムよりなるテープ基材にアルミニウム等の金属を蒸着したものなどである。
【0020】
上記噴出物6の一端部と延出用アーム11の先端部とを一体的に結合するには、図4(a)(b)に示すように、連結環17と小巻きテープ16との間の隙間に延出用アーム11の先端の矢印ないし茸形部片13をこれの戻止め頭部13cから挿入し、矢印ないし茸形部片13の首部13aと支持片14,14の一側面14a,14aとの間に連結環17の一部を挟んでから首部13aの中間部を湾曲させて戻止め頭部13cを支持片14,14の他側面14b,14b側に折り返す。すると、首部13aの長さが支持片14の長さよりも首部13aを湾曲する分だけ短くなって戻止め頭部13cの戻止め部13bが支持片14の他側面14bの先端部上に重なり合って係止し、連結環17が首部13aと支持片14との間から抜け出ることのない結合状態が得られる。したがって、噴出物の連結環17と延出用アーム11の先端部とを、接着テープや糊、あるいは結び紐などの止着部材を一切用いることなく、簡易、迅速に結合することができる。
また、その際、矢印ないし茸形部片13を連結環17と小巻きテープ16との間の隙間に挿入する方法によれば、小巻きテープ16を崩すようなことがなく、この点でも結合作業性に優れる。
【0021】
上記構成のクラッカーにおいては、引紐5の後端部5aを後方へ強く引っ張って火薬体4を爆発させると、図2のように、蓋部3は爆風を受圧板7を介して受けることにより開いて発射口2を開放し、噴出物6が受圧板7により発射口2から前方へ向けて放出される。このとき、受圧板7の受圧頭部7aが爆発圧を受けることにより、第1脚部7bが引紐5の前方延出端部5bと連結されている状態の下で、瞬間的に、受圧頭部7aが第1脚部7bとの折曲自在な連設部を伸ばして第1脚部7bの前方延長線上に展開し、さらに第2脚部7cが受圧頭部7aとの折曲自在な連設部を伸ばして前方へ延びるとともに延出用アーム11も第2脚部7cとの折曲自在な折目12部分で反転して発射口2より前方へ長く延びる。このように受圧板7及び延出用アーム11が一直線状に長く延びたところで延出用アーム11の先端部によって小巻きテープ16を連結環17ごと振り出すように勢いよく空中へ放出し、各小巻きテープ16は連結環17から飛び出して開く。
【0022】
このとき、第1脚部7bの長さ、受圧頭部7aの径方向長さ、及び第2脚部7cの長さに更に延出用アーム11の長さを加えた長さ分だけ小巻きテープ16の飛距離を伸ばすことができ、小巻きテープ16を空中へ高く遠方へ飛ばすことができる。小巻きテープ16が空中へ飛び出すとき、連結環17により延出アームの先端の首部13aが強く引っ張られるが、このとき戻止め頭部13cが支持片14,14の他側面14b,14b上に係止しているので、連結環17が首部13aから外れることがない。したがって発射後、小巻きテープ16は、延出用アーム11、受圧板7及び引紐5を介して筒体1側と連なった状態に保たれているため、小巻きテープ16が筒体1から離脱して周囲に散乱することがなく、これをいちいち拾い集めるような手間が省略される。したがって使用済みのクラッカーの回収、後始末が簡易迅速に行える。
【0023】
噴出物6の連結環17としては、図1及び図4(a)のように複数の小巻きテープ16を外周接合状態に巻き締められるように径大に形成されたものに限定されず、そのほかに、図5のように一つの小巻きテープ16の外径とほぼ同じかそれよりも径小の連結環17を使用することもできる。ただし、この場合においても連結環17には各小巻きテープ16の巻終端部16aを並列状に接着固定しておき、また連結環17の円周一部に延出用アーム11の先端を上記したと同じ要領で矢印ないし茸形部片13及び支持片14,14を介して一体的に結合したうえで、筒体1内に収納される。
【0024】
また、図6のように、噴出物6としては、複数個の小巻きテープ16を順次巻終端部16aどうしを直列状に接続してなるものであってもよく、この場合は、この直列接続の小巻きテープ16群の中の最後尾の小巻きテープ16の巻終端部16aに連結環17を設け、この連結環17に延出用アーム11の先端を上記したと同じ要領で矢印ないし茸形部片13及び支持片14,14を介して一体的に結合する。
【0025】
さらに、噴出物6としては、その他に、図7のように多数の旗19をテープや紐20で連鎖状につないだ連鎖旗21を折り重ねたものを使用することもできる。この場合、連鎖旗21の長手方向一端の最後尾または最後尾寄りの旗19,19どうし間のつなぎ部に延出用アーム11の先端を上記したと同じ要領で矢印ないし茸形部片13及び支持片14,14を介して一体的に結合する。
【0026】
延出用アーム11は図3のように受圧板7の第2脚部7cの一側縁、受圧頭部7aの同側縁、及び第1脚部7bの同側縁に沿うように打ち抜くに代えて、図8のように延出用アーム11は受圧板7の第2脚部7cの後端に折目12を介してその後方延長線上に位置するように形成することもできる。この場合、筒体1に受圧板7を収納するにあたって、図示省略するが延出用アーム11が第2脚部7cの外側に折り重ねられたうえでその矢印ないし茸形部片13を持つ先端部が受圧頭部7aより前方へ延出するように収納される。
【0027】
延出用アーム11の先端部の形状としては上記実施例のほかに、図9のように延出用アーム11の先端部の中央付近に、細長い首部13aとこの先端に首部13aより幅広の戻止め頭部13cとを有する矢印ないし茸形部片13の首付け根部のみを除く外郭線に沿って打ち抜くことにより、細長い首部13aとこの先端に首部13aより幅広に設けた戻止め頭部13cとを有する矢印ないし茸形部片13を切り起こすとともに、矢印ないし茸形抜孔22を形成するものであってもよい。
【0028】
これにおいても、図10のように噴出物6の一端部の連結環17の円周一部は、上記延出用アーム11の先端部の一側面11aと矢印ないし茸形部片13の首部13aとの間で挟むとともに、矢印ないし茸形部片13の戻止め頭部13cを矢印ないし茸形抜孔22に差し戻して延出用アーム11の先端部の他側面11b側に係止することで両者を一体的に結合することができる。噴出物6が図7の連鎖旗21である場合にも同様に、上記延出用アーム11の先端部を連鎖旗21の旗19,19どうし間のつなぎ部に一体的に結合することができる。
【0029】
図9では延出用アーム11の先端部の中央付近に、矢印ないし茸形部片13が戻止め頭部13cを延出用アーム11の先端方向に向けて設けられているが、図11のように、矢印ないし茸形部片13は戻止め頭部13cを延出用アームの先端方向と反対方向に向けて設けることもできる。これによれば、図12のように、噴出物6が空中へ飛び出すとき、噴出物6の連結環17により延出アーム11の先端の首部13aが強く引っ張られるに連れて、首部13aの自由端側の戻止め頭部13cが延出用アーム11の先端部の他側面11b上を滑って支持片先端方向x即ち矢印ないし茸形抜孔22の一端の広幅頭部22aより遠去かる方向に移動して行く。したがって、連結環17が首部13aから外れるのをより確実に防止することができる。
【0030】
矢印ないし茸形部片13においてその戻止め頭部13cは、図3や図9に示すごとく先尖り状に形成するに代えて、図13に示すごとく半円形等の先丸状に形成するものであってもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明のクラッカーによれば、延出用アームを備えた受圧板と引紐とでもって、小巻きテープ等の噴出物と筒体側とを一体的に連結してあるので、発射後に噴出物が筒体から離脱して周囲に散乱することがないばかりか、噴出物の飛距離を十分に伸ばすことができてクラッカー本来の興趣性、演出効果を高めることができるという利点がある。しかも、接着テープや糊あるいは結び紐などの止着部材を一切用いることなく、噴出物と延出用アームの先端部とを簡易、迅速に結合することができて組立て性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クラッカーの縦断面図である。
【図2】同クラッカーを使用状態で示した斜視図である。
【図3】同クラッカーの受圧板の展開平面図である。
【図4】(a)は同クラッカーの噴出物の連結環に延出用アームの先端部を挿入する前の状態を示す斜視図、(b)はその挿入後における結合状態を示す斜視図である。
【図5】他の実施例のクラッカーの噴出物を飛び出し途上の状態で示す斜視図である。
【図6】更に他の実施例のクラッカーの噴出物を飛び出し途上の状態で示す斜視図である。
【図7】更に又、他の実施例を示すクラッカーの噴出物を飛び出し途上の状態で示す斜視図である。
【図8】他の実施例のクラッカーの受圧板の展開平面図である。
【図9】更に他の実施例のクラッカーの延出用アームの先端部の形状を示す平面図である。
【図10】図9の延出用アームの先端部を噴出物の連結環に結合した状態を示す斜視図である。
【図11】更に又、他の実施例のクラッカーの延出用アームの先端部の形状を示す平面図である。
【図12】図11の延出用アームの先端部を噴出物の連結環に結合した状態を噴出物の飛び出し途上の状態で示す斜視図である。
【図13】更に又、他の実施例のクラッカーの延出用アームの先端部の形状を示す平面図である。
【符号の説明】
1 筒体
2 発射口
3 蓋部
4 火薬体
5 引紐
6 噴出物
7 受圧板
7a 受圧頭部
7b 第1脚部
7c 第2脚部
9 後端穴
11 延出用アーム
13 矢印ないし茸形部片
13a 首部
13b 戻止め部
13c 戻止め頭部
14 支持片
15 隙間部
16 小巻きテープ
17 連結環(連結部)
19 旗
21 連鎖旗
22 矢印ないし茸形抜孔

Claims (5)

  1. 前端に発射口を有する筒体の内部に、火薬体と、この火薬体に通し付けられて上記筒体の後端穴から導出する引紐と、上記火薬体と上記発射口との間に前後にして配される噴出物と受圧板とを収納しており、上記引紐の引っ張り操作で上記火薬体が爆発し、この爆発圧を上記受圧板が受圧して上記噴出物を上記発射口から前方へ空中発射させるようにしてあるクラッカーにおいて、
    上記受圧板が、上記噴出物の載置面を有する受圧頭部と、この受圧頭部の外周縁の一箇所から折曲自在に後方へ連設された第1脚部と、受圧頭部の外周縁の他の箇所から折曲自在に後方へ連設された第2脚部とを有しており、
    上記第2脚部の後端部には、第2脚部よりも長い可撓性を有する延出用アームの後端部を折曲自在に連設してあり、
    上記第1脚部の後端部は上記火薬体から前方へ延出された引紐の前方延出端部と一体的に結合しており、
    上記延出用アームの先端部は上記受圧頭部よりも前方へ延出させており、
    上記延出用アームの先端部に二股状の支持片が形成されるとともに、この支持片間の隙間部に、両支持片の分かれ目部から一体に延出された細長い首部とこの首部の先端に上記隙間より幅広の戻止め頭部とを有する矢印ないし茸形部片が設けられており、
    上記噴出物はこれの端部に連結部を備えており、この連結部が又は上記噴出物のテープ部分が上記支持片の一側面と上記矢印ないし茸形部片の首部との間で挟まれるとともに、戻止め頭部が上記支持片の他側面側に折り返されていることを特徴とするクラッカー。
  2. 前端に発射口を有する筒体の内部に、火薬体と、この火薬体に通し付けられて上記筒体の後端穴から導出する引紐と、上記火薬体と上記発射口との間に前後にして配される噴出物と受圧板とを収納しており、上記引紐の引っ張り操作で上記火薬体が爆発し、この爆発圧を上記受圧板が受圧して上記噴出物を上記発射口から前方へ空中発射させるようにしてあるクラッカーにおいて、
    上記受圧板が、上記噴出物の載置面を有する受圧頭部と、この受圧頭部の外周縁の一箇所から折曲自在に後方へ連設された第1脚部と、受圧頭部の外周縁の他の箇所から折曲自在に後方へ連設された第2脚部とを有しており、
    上記第2脚部の後端部には、第2脚部よりも長い可撓性を有する延出用アームの後端部を折曲自在に連設してあり、
    上記第1脚部の後端部は上記火薬体から前方へ延出された引紐の前方延出端部と一体的に結合しており、
    上記延出用アームの先端部は上記受圧頭部よりも前方へ延出させており、
    上記延出用アームの先端部に二股状の支持片が形成されるとともに、この支持片間の隙間部に、両支持片の分かれ目部から一体に延出された細長い首部とこの首部の先端に上記隙間より幅広の戻止め頭部とを有する矢印ないし茸形部片が設けられており、
    上記噴出物が多数の旗を連鎖状につないだ連鎖旗からなり、この連鎖旗の一端寄りの旗どうし間のつなぎ部が上記支持片の一側面と上記矢印ないし茸形部片の首部との間で挟まれるとともに、戻止め頭部が上記支持片の他側面側に折り返されていることを特徴とするクラッカー。
  3. 前端に発射口を有する筒体の内部に、火薬体と、この火薬体に通し付けられて上記筒体の後端穴から導出する引紐と、上記火薬体と上記発射口との間に前後にして配される噴出物と受圧板とを収納しており、上記引紐の引っ張り操作で上記火薬体が爆発し、この爆発圧を上記受圧板が受圧して上記噴出物を上記発射口から前方へ空中発射させるようにしてあるクラッカーにおいて、
    上記受圧板が、上記噴出物の載置面を有する受圧頭部と、この受圧頭部の外周縁の一箇所から折曲自在に後方へ連設された第1脚部と、受圧頭部の外周縁の他の箇所から折曲自在に後方へ連設された第2脚部とを有しており、
    上記第2脚部の後端部には、第2脚部よりも長い可撓性を有する延出用アームの後端部を折曲自在に連設してあり、
    上記第1脚部の後端部は上記火薬体から前方へ延出された引紐の前方延出端部と一体的に結合しており、
    上記延出用アームの先端部は上記受圧頭部よりも前方へ延出させており、
    上記延出用アームの先端部の中央付近に、細長い首部とこの首部の先端に首部より幅広に設けた戻止め頭部とを有する矢印ないし茸形部片を切り起こすとともに、矢印ないし茸形抜孔を形成しており、
    上記噴出物はこれの端部に連結部を備えており、この連結部が又は上記噴出物のテープ部分が、上記延出用アームの先端部の一側面と上記矢印ないし茸形部片の首部との間で挟まれるとともに、矢印ないし茸形部片の戻止め頭部が矢印ないし茸形抜孔に差し戻されて上記延出用アームの先端部の他側面側に係止されていることを特徴とするクラッカー。
  4. 前端に発射口を有する筒体の内部に、火薬体と、この火薬体に通し付けられて上記筒体の後端穴から導出する引紐と、上記火薬体と上記発射口との間に前後にして配される噴出物と受圧板とを収納しており、上記引紐の引っ張り操作で上記火薬体が爆発し、この爆発圧を上記受圧板が受圧して上記噴出物を上記発射口から前方へ空中発射させるようにしてあるクラッカーにおいて、
    上記受圧板が、上記噴出物の載置面を有する受圧頭部と、この受圧頭部の外周縁の一箇所から折曲自在に後方へ連設された第1脚部と、受圧頭部の外周縁の他の箇所から折曲自在に後方へ連設された第2脚部とを有しており、
    上記第2脚部の後端部には、第2脚部よりも長い可撓性を有する延出用アームの後端部を折曲自在に連設してあり、
    上記第1脚部の後端部は上記火薬体から前方へ延出された引紐の前方延出端部と一体的に結合しており、
    上記延出用アームの先端部は上記受圧頭部よりも前方へ延出させており、
    上記延出用アームの先端部の中央付近に、細長い首部とこの首部の先端に首部より幅広に設けた戻止め頭部とを有する矢印ないし茸形部片を切り起こすとともに、矢印ないし茸形抜孔を形成しており、
    上記噴出物が多数の旗を連鎖状につないだ連鎖旗からなり、この連鎖旗の一端寄りの旗どうし間のつなぎ部が、上記延出用アームの先端部の一側面と上記矢印ないし茸形部片の首部との間で挟まれるとともに、矢印ないし茸形部片の戻止め頭部が矢印ないし茸形抜孔に差し戻されて上記延出用アームの先端部の他側面側に係止されていることを特徴とするクラッカー。
  5. 矢印ないし茸形部片が戻止め頭部を延出用アームの先端方向
    と反対方向に向けて設けられている請求項3又は4記載のクラッカー。
JP05234299A 1999-03-01 1999-03-01 クラッカー Expired - Fee Related JP4047998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05234299A JP4047998B2 (ja) 1999-03-01 1999-03-01 クラッカー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05234299A JP4047998B2 (ja) 1999-03-01 1999-03-01 クラッカー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000249499A JP2000249499A (ja) 2000-09-14
JP4047998B2 true JP4047998B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=12912141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05234299A Expired - Fee Related JP4047998B2 (ja) 1999-03-01 1999-03-01 クラッカー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4047998B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100426633B1 (ko) * 2001-05-21 2004-04-08 유흥락 야외용 두루마리 조립체

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000249499A (ja) 2000-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2011301907B2 (en) Shot cup for shotshell
US6869369B2 (en) Particulate matter propulsion apparatus
JP4047998B2 (ja) クラッカー
US20060135037A1 (en) Modified greetings cards
JP4065622B2 (ja) クラッカー
JP4065621B2 (ja) クラッカー
JP2000220999A (ja) クラッカー
JP2000220998A (ja) クラッカー
JP2599119Y2 (ja) クラッカー
JP3905956B2 (ja) クラッカー
JP4512510B2 (ja) クラッカー
JP4340526B2 (ja) クラッカー
JPH0579296U (ja) クラッカー
JP3419912B2 (ja) クラッカー
JP2590183Y2 (ja) クラッカー
JPH08136197A (ja) クラッカー
JP2007298187A (ja) クラッカー
JP2004233049A (ja) クラッカー
JP2003039860A (ja) クラッカー付きカード類
JP2003177000A (ja) クラッカー
JP2742778B2 (ja) クラッカー
JP3865493B2 (ja) 収納物飛散遊具
KR200352753Y1 (ko) 폭죽카드
JP2590178Y2 (ja) クラッカー
JP3062615U (ja) くじ式クラッカ―

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees