JP4047906B2 - 複合型画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放電によるイオンの照射や発光により画像を形成する加熱放電型印字ヘッドを備えた加熱放電型印字部と、各種印字媒体に可視像を形成する可視像型印字部とを併設した複合型画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式と異なった静電潜像形成方式である、イオン照射方式が開発されてきている(例えば特許文献1参照)。
電子写真方式が一様帯電+露光という2工程で、一様帯電した感光体上の露光した部分の電荷を逃がすことで、静電潜像担持体としての感光体上に静電潜像を形成するのに対し、イオン照射方式では、イオン生成可能な雰囲気中(大気中等)においては、放電電極からの放電により発生するイオンの照射による選択的帯電(静電潜像形成帯電)のみで静電潜像担持体(絶縁体であれば良いので、必ずしも感光体である必要はない)上に静電潜像の形成を完了できるので、ポリゴンミラー等の露光光学系を全く必要としない、より簡素化された静電潜像形成方式である。
このような加熱放電方式の一形態であるイオン照射方式による静電潜像形成方式を応用したものは、表面に形成された静電潜像の電荷の作用により内部に可視像が出現する静電現像方式の記録媒体に対して、静電潜像をイオン照射により直接形成できるので、一般的にデジタルペーパと称される記録媒体の内の静電現像方式の記録媒体に非接触で書き込むには、現在考え得る最適の画像形成装置(例えば、特許文献1の図4参照)である。
因に、現時点におけるデジタルペーパとしては、微小なボールを二色(例えば白黒)に色分けし、各色毎の電気特性の違いによりボールを回転して任意の一色を表示するツイストボール方式、微小なボール中に二色(例えば白黒)の微粉末を混入し、各色の微粉末が持つ電気特性の違いにより一色のみを浮上させて表示する電気泳動方式、液晶板あるいは微小な液晶ブロックの液晶シャッターを開閉して、シャッターを開けた部分の背景色を表示する液晶方式等がある。
現在の一般的な事務処理においては、画像形成装置(各種のプリンタ)で使用する印字媒体は単価の安い普通紙であり、印字した文書には長期間保存する部類のものと、目を通した後に直ぐにシュレッダーで細断処理して廃棄処分にする部類のものとが混在する。このような状況を勘案すると、印字して長期間保存する文書には単価の安い普通紙を使用し、目を通した後に直ぐに廃棄処分する部類の文書には、印字内容を消去して再使用可能なデジタルペーパ等を使用すれば紙資源の節約に供することができる。
尚、以下、デジタルペーパ等の専用の記録媒体に対比して普通紙という場合には、広義の意味で普通紙と称するのであり、広義の意味で用いる普通紙とは、本来の普通紙や表面を感熱処理した感熱紙等の可視像担持体方式の印字媒体のことであると定義する。
特開2003−326756号公報
しかしながら、(特許文献1)の画像形成装置は、使用可能な印字媒体が単価が数百円と高価なデジタルペーパ等の専用の記録媒体に限定される専用機であるため、普通紙には記録を行うことができず汎用性に欠けるという課題を有していた。また、紙資源の節約のためにデジタルペーパの導入を試みようと思っても、既存の画像形成装置とは別に購入、設置しなければならず、複数の装置を使い分ける必要が生じ、取扱いが煩雑になると共に、省スペース性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、放電により可視像が出現するデジタルペーパ等の専用の記録媒体及び普通紙の双方に対応可能で実用性、汎用性、省スペース性に優れ、紙資源を節約でき省資源性に優れる複合型画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の複合型画像形成装置は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の複合型画像形成装置は、(a)基板と、前記基板に形成された発熱体を有する発熱部と,前記発熱体の発熱を制御するドライバICと,を有する加熱手段と、前記発熱体に対応して前記基板に配設された放電電極と,前記放電電極の一端部に接続された共通電極と,を有する放電部とを備え、前記発熱部と前記放電部が絶縁された加熱放電型の放電制御装置を搭載し、前記放電電極が、前記発熱体で加熱されることにより放電が発生する放電発生部を備え、前記放電電極の前記放電発生部の配置方式が、前記基板の端面部に前記放電電極の前記放電発生部が配置された端面型,前記基板の傾斜状に面取りされた縁部に前記放電電極の前記放電発生部を配置するエッジ型,前記基板の表面に形成された隆起部の隆起面に前記放電電極を配置する隆起型の内のいずれか一種である加熱放電型印字ヘッドを有し、前記加熱放電型印字ヘッドからの放電により可視像が出現する記録媒体に対して記録を行う加熱放電型印字部と、(b)可視像担持体方式の印字媒体に対して可視像を形成する可視像型印字部と、を備えている構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)加熱放電型印字ヘッドを搭載した加熱放電型印字部を備えているので、放電による作用により可視像が出現するデジタルペーパ等の専用の記録媒体に記録を行うことができる。
(2)加熱放電型印字部と可視像型印字部を備えているので、一台の装置でデジタルペーパ等の専用の記録媒体及び普通紙等の可視像担持体方式の印字媒体の双方に対応可能で汎用性、実用性に優れる。
(3)専用の記録媒体に対応した加熱放電型印字部と、普通紙に対応した可視像型印字部を搭載したので、目を通すだけでよく保存が不要な部類の文書は再使用可能な専用の記録媒体に印字を行い、普通の文書(長期間保存する文書)は普通紙に印字を行うことができ、紙資源を節約することができる。
(4)加熱放電型印字ヘッドにおいて、放電制御電圧(低電圧のため印加しただけでは放電が起こらないが、加熱することにより放電が起こる電圧域を言う)が印加された放電電極を加熱手段で加熱制御することにより、加熱された放電電極から熱電子が放出されると共に放電や発光が起こり、イオン生成可能な雰囲気中においてはイオン発生量を制御することができ、静電現像方式のデジタルペーパ等の専用の記録媒体に記録を行うことができる。
(5)加熱制御により加熱放電型印字ヘッドのイオン発生量や発光強度を制御できるので、記録媒体上での面積階調が容易になり、加熱放電型印字部における画像品質を向上させることができる。
(6)加熱放電型印字ヘッドは密集させて配置することが可能であり、特に、複合型画像形成装置においてカラー化を行う際に好適に用いることができる。
(7)放電電極の放電発生部が基板の端面部に配置されていることにより、記録媒体に対向する部分の幅が狭く、水平方向に嵩張らずに配置することができ省スペース性に優れる。また、加熱放電型印字ヘッドの配置の自由度を増大させることができ、汎用性を向上させることができる。
(8)放電電極の放電発生部の配置方式が、基板の縁部に放電電極の放電発生部を配置するエッジ型である場合、傾斜状に面取りされた基板の縁部に放電電極の放電発生部を配置することで高さ方向に嵩張らずに端面型と同様の作用を得ることができる。
(9)放電電極の放電発生部の配置方式が、基板の表面に形成された隆起部の隆起面に放電電極の放電発生部を配置する隆起型である場合、隆起部の頂部近傍に放電電極の放電発生部を配置することで高さ方向に嵩張らずに端面型やエッジ型と同様の作用を得ることができる。
(10)放電電極の放電発生部の配置方式がエッジ型の場合、傾斜状に面取りされた基板の縁部に放電電極の放電発生部を配置するので製造が容易で生産性に優れる。
ここで、加熱放電型印字ヘッドの放電部は、櫛歯状に分割された複数の放電電極の一端部を共通電極で接続したり、複数の放電電極の両端部を共通電極で接続し梯子状に形成したりできる。放電電極近傍に共通電極を設けることで、放電電極の放熱面積の拡大及び、熱容量の増大により、放電電極の冷却効果、加熱停止に対する応答性が向上し、また、抵抗値の低減により常に安定した電圧を印加できるので、放電の安定性等を更に向上させることができる。
特に、共通電極の幅を放電電極の幅より幅広に形成した場合、一時的に200〜300℃に加熱される放電電極の冷却効果が向上し熱の籠りを防ぐことができるので、加熱のオフに迅速に応答して放電を停止でき、放電時間間隔を短縮して短時間で放電の有無を切替えることができる。また、共通電極の抵抗値を引き下げることができ、共通電極で接続された各々の放電電極の間に生じる電位差を極力抑えることができるので、各々の放電電極における放電量のばらつきを低減でき、放電の安定性に優れる。
また、放電部の内の少なくとも共通電極の表面には導電材層を形成してもよい。これにより、共通電極の抵抗値を更に引き下げることができ、各々の放電電極間に生じる電位差を確実に低減でき、放電の安定性に優れる。導電材層は放電部よりも優れた導電性を有するものであればよく、銀ペーストのスクリーン印刷や銀メッキ等により容易に形成することができる。導電材層の厚みを増すことにより、共通電極の抵抗値を低減でき、放電の安定性を向上させることができる。
放電電極を櫛歯状に形成する場合、放電電極の形状は、略矩形状、台形状、半円形状あるいはこれらを組合せた形状等に形成することができる。また、放電電極の一部をスリット等で分割したり、周縁部に凹凸部を形成したりすることで放電電極の縁周辺の周長を増加させることができる。放電電極は縁周辺からの放電量が多いので、縁周辺の周長を長くすることで、放電電極からの放電量を増加させることができ、照射されるイオン量や発光強度を増加させることができ、放電制御装置の省エネルギー性、効率性に優れる。また、放電電極への印加電圧を小さく設定できるので、放電電極の長寿命性にも優れる。
放電電極の端部を分割したり周縁部に凹凸部を形成したりする代りに、発熱体の加熱位置に対応させて放電孔部を形成してもよい。これにより、放電孔部の縁周辺から放電を発生させることができ、放電電極の端部を分割するのと同様の作用を得ることができる。放電孔部の形状は、略円形、略楕円形、四角形や六角形等の多角形、星形など様々な形状に形成することができる。また、加熱箇所1箇所当たりの放電孔部の数及び大きさは適宜選択して組合せることができる。
放電電極としては、金、銀、銅、アルミニウム等の金属を、蒸着、スパッタ、印刷等で形成した後、エッチングしてパターン形成するもの等が好適に用いられる。また、その他にカーボン等の導電材料を用いてもよい。
放電電極に放電制御電圧を印加すると共に、加熱を行うことにより放電の発生を制御できるので、加熱手段による加熱箇所を選択することで容易に任意の放電電極から選択的に放電を発生させることができる。
放電電極をアルミニウムで形成する場合の厚さは0.1μm〜100μmが好ましい。放電電極の厚さが0.1μmより薄くなるにつれ摩耗の影響を受け易く放電電極の寿命が短くなる傾向があり、100μmより厚くなるにつれ熱容量が増加し加熱のオン/オフに対する応答性が低下し易くなる傾向があり、いずれも好ましくない。
放電部の放電電極は、同一の基本ピッチで形成された複数の放電電極を一列単位として複数列を並設することもできる。基本ピッチの間を補間するように千鳥状に配置することにより、放電電極間の最小ピッチを基本ピッチより狭くすることができ、全体の解像度を向上させることができる。各列における放電電極間の基本ピッチを広く形成することができるので、加工が容易で量産性に優れ、歩留まりを向上させることができる。
複数の放電電極を接続する共通電極を設ける場合、共通電極は並設する各列毎に独立でもよいし、複数列に対して共通でもよい。
また、基本ピッチで形成された放電電極の列全体を傾斜させて配置した場合は、水平面に投影された放電電極の配列方向のピッチ(画像形成時のピッチ)を基本ピッチよりも狭くすることができ、加工上の制限を受けることなく高密度に実装して解像度を向上させることができる。
放電電極から離間し放電電極と絶縁されて形成された誘導電極を備えた場合、放電電極と誘導電極間のギャップが常に一定に保たれるので、放電電極と誘導電極間に電圧を印加することにより、効率よく放電を発生させることができる。尚、誘導電極に誘導電極絶縁膜を覆設することにより、誘導電極を確実に絶縁することができ、ショートの発生を防ぐことができる。誘導電極絶縁膜の材質としては、ガラス、セラミック、マイカ、合成樹脂等を好適に用いることができ、スクリーン印刷、蒸着、スパッタ等で形成できる。
また、加熱放電型印字ヘッドでイオンを照射して記録を行う記録媒体の裏側には、加熱放電型印字ヘッドの放電電極と記録媒体間に電界をかけるための接地電極部又は正電圧を印加する正電圧印加部を配設することが好ましい。接地電極部を設けることで、誘導電極の有無に関わらず、加熱放電型印字ヘッドの放電電極から記録媒体に向かってイオンを照射させることができる。また、負のイオンを照射する場合に、正電圧印加部を設けることで、記録媒体側に正電圧を印加することができ、同様な効果を得ることができる。これにより、複合型画像形成装置の加熱放電型印字部における単位ドットを微細化することができると共に、照射位置精度を向上させることができ、高精細な記録を行うことができる。
尚、誘導電極を設けない場合、誘導電極の形成工程等を省くことができ生産性に優れると共に、放電制御装置を小型化して高密度に実装することができ、加熱放電型印字ヘッドによる記録画像の高解像度化を図ることができる。
放電部の内、加熱手段の発熱部による加熱位置近傍が放電発生部となるが、その放電発生部を除いて放電部に被覆膜を覆設することが好ましい。放電部が共通電極と放電電極を有する場合、被覆膜は共通電極に覆設されると共に、放電発生部を除く放電電極に覆設される。放電電極の放電発生部を除いて被覆膜を形成することにより、放電発生部表面と被覆膜の表面との間に段差を形成することができる。その為、放電電極と対向配置される記録媒体等と放電電極との間のギャップを一定に保つことができるので、放電電極からの放電を安定させることができる。加えて、放電電極の放電発生部に記録媒体が接触するのを防止することができる。
より具体的には、被覆膜は放電部の放電発生部(加熱手段の発熱部による加熱位置近傍)に略円形状、略楕円形状、略矩形状等に形成された開口部を有する。開口部は複数の放電発生部に対し、それぞれ独立に形成してもよいし、複数の放電発生部にまたがるように長孔状に連続させて形成してもよい。
被覆膜は絶縁体で形成され、ガラス、アラミドやポリイミド等の合成樹脂、SiO2等のセラミック、マイカ等の材質が好適に用いられる。被覆膜は、スクリーン印刷、蒸着、スパッタ等により形成することができる。
尚、被覆膜の表面に凹凸部を形成した場合、被覆膜の表面距離を伸延させ表面抵抗を増加させることができる。この為、放電電極の放電発生部から周囲に漏電するのを防止できるので、加熱手段のドライバICへの悪影響も発生せず、放電制御の安定性を向上させることができる。また、漏電がなくなるため、放電電極に印加した印加電圧が低下することがなく、放電の安定性、効率性に優れる。
加熱放電型印字部によれば、静電潜像の形成以外に酸化還元反応による画像の形成も可能である。また放電の発光によれば、紫外線や可視光線等で画像を形成するフォトクロミック化合物を用いたデジタルペーパ等にも記録を行うことができる。
加熱放電型印字部では、予め初期化され印字内容が消去された記録媒体に画像を形成することができる。放電の作用により可視像が出現する記録媒体の場合、復元器として、帯電ローラや帯電ブラシ等を備えることにより、装置の内部で記録媒体の表面を一様に帯電させ記録媒体を初期化することができ、記録媒体への書き換えを繰返し行うことができる。
尚、復元器を備える代わりに、加熱放電型印字ヘッドから画像が形成された記録媒体に画像形成時と逆極性の電荷を作用させることで、不要な記録を消去することもできる。
可視像型印字部としては、普通紙の他、光沢紙やOHPシート等、可視像担持体方式の印字媒体に対して可視像を形成することができるものであればよい。従来のインクジェット型,サーマルヘッド型,電子写真型等の各種方式の印字部と組合せることができる。尚、印字ヘッドとして加熱放電型印字ヘッドを用いるものであっても、静電潜像形成方式により可視像担持体方式の印字媒体に可視像を形成するもの(例えば特許文献1の請求項4参照)は、電子写真型の印字部に含まれる。
また、加熱放電型印字部及び可視像型印字部の搬送路や給紙部は、それぞれの印字部に対応させて別々に設けてもよいし、共通化してもよい。搬送路を共通化した場合、装置を小型化することができ省スペース性に優れる。また、給紙部を別々に設けた場合、加熱放電型印字部で使用する専用の記録媒体と可視像型印字部で使用する印字媒体とを誤って使用することがなく信頼性に優れる。
加熱手段の発熱部としては、複数の放電電極を選択的に加熱できるものであればよく、放電電極と密着して加熱するものでもよいし、放電電極と離間して加熱するものでもよい。
加熱手段が、発熱部に覆設され放電電極に密着した発熱部絶縁膜を備えている場合、加熱手段の発熱部が発熱部絶縁膜を介して放電電極に密着して形成できるので、加熱手段と放電部を一体に取扱うことができ、取扱い性、組立作業性に優れる。また、加熱手段の発熱部に発熱部絶縁膜が覆設されることにより、発熱部を放電電極に密着させることができ、発熱部が発する熱を効率よく放電電極に伝達することができ効率性に優れる。
放電電極と密着させて加熱する発熱部を有する加熱手段としては、従来の感熱式のファクシミリに使用されるサーマルプリントヘッドと同様の構成を好適に用いることができる。具体的には、発熱体を有する発熱部と電気的に接続されたドライバICで発熱体の発熱を制御するものである。例えば、複数の放電電極にまたがって配設された1つの発熱体の任意の箇所を選択的に発熱させるものや複数の放電電極に対応して個別に配設された複数の発熱体を選択的に発熱させるものがある。
発熱体を櫛歯状やマトリックス状等のパターンに形成された電極で電気的に接続することにより、1つの発熱体の中で任意の放電電極に対応する箇所又は個々の放電電極に対応する複数の発熱体の内の任意の発熱体に選択的に通電して発熱させることができる。
発熱体としては、TaSiO2、RuO2等が好適に用いられる。
発熱体及び発熱体に接続された電極の保護と絶縁のために発熱部絶縁膜を形成する。発熱部絶縁膜の材質としては、発熱体の熱を効率よく放電電極に伝達することができる高熱伝導性のものが好ましく、SiAl、SiO2、SiC、鉛ガラス、マイカ等が好適に用いられる。また、発熱部絶縁膜はスクリーン印刷、蒸着、スパッタ等で形成する。
発熱部絶縁膜をガラスで形成する場合の膜厚は2μm〜50μm、好ましくは4μm〜40μmが好適に用いられる。発熱部絶縁膜の膜厚が4μmより薄くなるにつれ絶縁性が低下し易くなる傾向があり、40μmより厚くなるにつれ放電電極に印加する印加電圧や発熱体の発熱量を増加させる必要があり省エネルギー性が低下し易くなる傾向が見られる。また、熱の拡散が起こりやすく、解像度が低下する傾向にある。特に、発熱部絶縁膜の膜厚が2μmより薄くなるにつれ発熱体や発熱体に接続された電極の表面を確実に覆うことができず、ピンホールが発生し易くなり信頼性に欠ける傾向があり、50μmより厚くなるにつれ放電の安定性が低下し易くなると共に、量産性に欠ける傾向があり、いずれも好ましくない。発熱部絶縁膜の膜厚を2μm〜50μm、好ましくは4μm〜40μmとすることで、絶縁性と熱伝導性の調和が取れ双方が良好で放電の安定性に優れる。特に、一回毎の塗りでピンホールが発生したとしても、複数回に分けて重ね塗りして発熱部絶縁膜を形成することで、ピンホール同士が重なる可能性を低減することができ、確実に発熱部を絶縁することができるので信頼性に優れる。
前述の誘導電極を放電電極の発熱部側の端部(縁)から水平方向に離間(オフセット)して発熱部絶縁膜上に形成する場合、発熱部絶縁膜上に放電電極を形成する代りに、誘導電極に覆設する誘導電極絶縁膜を発熱部絶縁膜上まで延設し、その上に放電電極を形成してもよい。また、誘導電極は放電電極の上部に誘導電極絶縁膜を介して積層して形成することもできる。
セラミック等の硬質性の基板上に放電部や加熱手段の発熱部を形成したものがヘッド基板であり、ヘッド基板の発熱部に発熱を制御するためのドライバICを電気的に接続したものが放電制御装置である。加熱手段が、発熱体に選択的に通電して発熱体の発熱を制御するドライバICを備えているので、発熱体の発熱を低電圧で制御することができると共に、放電電極に印加する電圧自体を引き下げることができ、加熱放電型印字ヘッドの小型化、長寿命化を図ることができる。また、複合型画像形成装置としての量産性、信頼性に優れる。
ドライバICは発熱部から延びるリードパターンに金線でワイヤボンディングし、接続部はエポキシ樹脂等のIC保護樹脂で封止する。印字ヘッドは、放電制御装置と共に外部と電気的に接続するためのコネクタを備えたプリント配線基板をアルミニウム等の材質で形成した放熱板に配設して得られる。発熱部で発生した熱を速やかに放熱板に吸収し、放熱板から放熱することができるので、発熱部の急速冷却が可能となる。この為、加熱停止に対応する放電停止の応答性を向上させることができる。加えて、ドライバIC等を熱から守ることができ信頼性に優れる。
尚、ドライバICの表面にはドライバICを保護するためにICカバーを覆設してもよい。これにより、ドライバICと記録媒体等が接触するのを確実に防止でき信頼性に優れる。
発熱部が放電電極と離間して配設されている場合、放電部及び加熱手段を別々に製造して組立を行うことができるので、製造の歩留まりを向上できると共に、不具合が発生した際に容易に分解が可能で、修理や消耗した電極(放電部)の交換等を簡便に行うことができる。また、発熱部と放電電極が離間して配設されることで確実に絶縁されるので、発熱部と放電電極を絶縁するための発熱部絶縁膜等を形成する必要がなく、製造工数を低減でき量産性に優れる。
放電電極と離間して加熱する発熱部を有する加熱手段においては、発熱部としてレーザ光を照射する方式や赤外線を照射する方式等を好適に用いることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の複合型画像形成装置であって、前記加熱放電型印字部の前記加熱放電型印字ヘッドにおいて、前記基板に前記発熱部と前記放電部が形成されたヘッド基板が放熱板に配設された構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)ヘッド基板に放熱板を配設することで発熱部で発生した熱を速やかに放熱板に吸収し、放熱板から放熱することができるので、発熱部の急速冷却が可能で加熱停止に対する応答性を向上させることができると共に、ドライバIC等を熱から守ることができ信頼性に優れる。
ここで、放熱板の表面に溝等により凹凸を形成した場合、放熱板の表面積を拡大することができ、放熱の効率性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の複合型画像形成装置であって、前記加熱放電型印字部の前記加熱放電型印字ヘッドにおいて、前記ドライバICが、前記基板に配設されている構成を有している。
この構成により、請求項1又は2と同様の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)放電電極の表面が記録媒体と略平行になるように加熱放電型印字ヘッドを配置した場合でも、記録媒体とドライバICやICカバーが干渉することがない。
(2)記録媒体をドライバICと干渉させることなく直線状に搬送することができ、水平プリンタに好適に用いることができる。
ここで、放電電極は、ドライバICが配置される基板の表面と略直交する基板の端面部、基板の表面に突出した略蒲鉾型等の隆起部、基板の表面と略鈍角をなす基板の縁部等に配置することができる。
放電電極の配置方式が、ドライバICが配置された基板の端面部に放電電極を配置する端面型である場合、ドライバICと放電電極とが略直角をなすことにより、記録媒体をドライバICと干渉させることなく直線状に搬送することができ、水平プリンタに好適である。尚、基板の端面部を基板の表面側に折曲する等して基板を略L字型や略く字型等に形成してもよい。
放電電極の配置方式が、ドライバICが配置された基板の縁部に放電電極を配置するエッジ型である場合、傾斜状に面取りされた基板の縁部に放電電極を配置することでドライバICと放電電極とが鈍角をなし、高さ方向に嵩張らずに端面型と同様の作用を得ることができる。
放電電極の配置方式が、ドライバICが配置された基板の表面に形成された隆起部の隆起面に放電電極を配置する隆起型である場合、隆起部の頂部近傍やドライバICと反対側の隆起面に放電電極を配置することで高さ方向に嵩張らずに端面型やエッジ型と同様の作用を得ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の複合型画像形成装置であって、前記可視像型印字部がインクジェット型印字部である構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)可視像型印字部がインクジェット型印字部であることにより、普通紙の他、光沢紙やOHPシート等の各種印字媒体に対応してモノクロ及びカラー印字を行うことができる。
ここで、インクジェット型印字部としては、従来の熱エネルギーを利用して溶液(インク)に気泡を発生させ、気泡の生成に基づいて溶液を吐出する方式や圧電素子等を利用して体積変化により溶液を吐出する方式等が好適に用いられる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の複合型画像形成装置であって、前記可視像型印字部がサーマルヘッド型印字部である構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)可視像型印字部がサーマルヘッド型印字部であることにより、感熱処理した普通紙やインクフィルムに対応して印字を行うことができる。
ここで、サーマルヘッド型印字部としては、従来の加熱により発色する感熱紙に印字を行う感熱式のものや、インクフィルムのインクを溶融し用紙に転写する溶融型やインクを昇華させて紙に付着させる昇華型等の熱転写式のもの等が好適に用いられる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の複合型画像形成装置であって、前記可視像型印字部が電子写真型印字部である構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)可視像型印字部が電子写真型印字部であることにより、普通紙に対応して印字を行うことができる。
ここで、電子写真型印字部としては、従来のレーザ光を利用して感光体にトナーを付着させ、それを熱と圧力で紙に転写して印刷を行うものやLED(発光ダイオード)を利用して感光体にトナーを付着させ、それを熱と圧力で紙に転写して印刷を行うもの等が好適に用いられる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の複合型画像形成装置であって、画像読み取り部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至6の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)加熱放電型印字部でデジタルペーパ等の専用の記録媒体に印字した内容を長期間保存する必要が生じた場合に、画像読み取り部でその印字内容を読み取ることができるので、読み取ったデータを可視像型印字部で印字し直すことができ、印字内容を普通紙に簡単に移し替えて保存できると共に、デジタルペーパ等の専用の記録媒体を再使用することができる。
(2)画像読み取り部で読み取った文書や画像等を印字する際に、加熱放電型印字部で書き換え可能な専用の記録媒体にテスト印字を行って確認を行った上で、可視像型印字部で普通紙に印字することができるので、印字ミスを防止でき省資源性に優れる。
(3)画像読み取り部で読み取った文書や画像等を加熱放電型印字部で書き換え可能な専用の記録媒体に印字することができ、それらを掲示したり回覧したりできるので、文書等の短期的な保存に普通紙を使用する必要がなく省資源性に優れる。
ここで、画像読み取り部としては、縮小光学式や密着センサ式のスキャナが好適に用いられる。画像読み取り部による原稿の読み取り(スキャン)機能と、加熱放電型印字部及び可視像型印字部による印字(プリント)機能を独立して動作するようにした場合、画像読み取り部で読み取った原稿を加熱放電型印字部又は可視像型印字部のいずれか一方で印字している最中であっても、他方の印字部で印字する文書や画像等を同時に並列処理することができ、待ち時間を短縮でき処理能力を向上させることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の複合型画像形成装置であって、ファクシミリ情報の送受信を行うファクシミリ部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項7の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)ファクシミリ部で受信したファクシミリ情報を一旦、加熱放電型印字部でデジタルペーパ等の専用の記録媒体に印字して確認することができ、印字した内容次第で長期間保存する必要があれば、画像読み取り部で記録媒体の文書を読み取り、可視像型印字部で普通紙に印字し直すことができるので、書き換え可能な記録媒体の長所を積極的に活用して有効利用できると共に、ファクシミリ部における印字費用の低減及び紙資源の節約を図ることができる。
以上のように、本発明の複合型画像形成装置によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)加熱放電型印字部と可視像型印字部を備えることにより、一台の装置でデジタルペーパ等の専用の記録媒体及び普通紙の双方に対応可能で汎用性、実用性に優れた複合型画像形成装置を提供することができる。
(2)印字しようとする文書の保存期間の長短により、専用の記録媒体に対応した加熱放電型印字部と、普通紙に対応した可視像型印字部との二通りの印字部を使い分けることができ、短期保存の文書は加熱放電型印字部で書き換え可能な記録媒体に印字し、長期保存の文書は可視像型印字部で普通紙に印字することで、専用の記録媒体を繰り返し有効利用できると共に、紙資源を節約することができる省資源性に優れた複合型画像形成装置を提供することができる。
(3)加熱放電型印字ヘッドにおいて、放電制御電圧(印加しただけでは放電が起こらないで、加熱することにより放電が起こる電圧域を言う)が印加された放電電極を加熱手段で加熱制御することにより、加熱された放電電極から熱電子が放出されると共に放電や発光が起こり、イオン生成可能な雰囲気中においてはイオン発生量を制御することができ、静電現像方式のデジタルペーパ等の専用の記録媒体に記録を行うことができる省エネルギー性に優れた複合型画像形成装置を提供することができる。
(4)加熱制御により容易に加熱放電型印字ヘッドのイオン発生量や発光強度を制御できるので、記録媒体上での面積階調を容易に行うことができ、加熱放電型印字部における画像品質を向上させることができる高品質で信頼性に優れた複合型画像形成装置を提供することができる。
(5)加熱放電型印字ヘッドは密集させて配置することが可能であり、特に、複合型画像形成装置においてカラー化を行う際に好適に用いることができる。
(6)放電電極が基板の端面部に配置されていることにより、記録媒体に対向する部分の幅が狭く、水平方向に嵩張らずに配置することができ省スペース性に優れる。また、加熱放電型印字ヘッドの配置の自由度を増大させることができ、汎用性を向上させることができる。
(7)放電電極の放電発生部の配置方式が、基板の縁部に放電電極の放電発生部を配置するエッジ型である場合、傾斜状に面取りされた基板の縁部に放電電極の放電発生部を配置することで高さ方向に嵩張らずに端面型と同様の作用を得ることができる。
(8)放電電極の放電発生部の配置方式が、基板の表面に形成された隆起部の隆起面に放電電極の放電発生部を配置する隆起型である場合、隆起部の頂部近傍に放電電極の放電発生部を配置することで高さ方向に嵩張らずに端面型やエッジ型と同様の作用を得ることができる。
(9)放電電極の放電発生部の配置方式がエッジ型の場合、傾斜状に面取りされた基板の縁部に放電電極の放電発生部を配置するので製造が容易で生産性に優れる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)ヘッド基板に放熱板を配設することで発熱部で発生した熱を速やかに放熱板に吸収し、放熱板から放熱することができるので、発熱部の急速冷却が可能で加熱停止に対する応答性を向上させることができると共に、ドライバIC等を熱から守ることができ信頼性に優れる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)放電電極の表面が記録媒体と略平行になるように加熱放電型印字ヘッドを配置した場合でも、記録媒体とドライバICやICカバーが干渉することがない。
(2)記録媒体をドライバICと干渉させることなく直線状に搬送することができ、水平プリンタに好適に用いることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)加熱放電型印字部による専用の記録媒体への印字に加え、インクジェット型印字部により、普通紙の他、光沢紙やOHPシート等の各種印字媒体に対応してモノクロ及びカラー印字を行うことができる汎用性に優れた複合型画像形成装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)加熱放電型印字部による専用の記録媒体への印字に加え、サーマルヘッド型印字部により、感熱処理した普通紙やインクフィルムに対応して印字を行うことができる汎用性に優れた複合型画像形成装置を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)加熱放電型印字部による専用の記録媒体への印字に加え、電子写真型印字部により、普通紙に対応して印字を行うことができる実用性、汎用性に優れた複合型画像形成装置を提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)デジタルペーパ等の専用の記録媒体に印字された内容を画像読み取り部で読み取って可視像型印字部で印字し直すことができるので、印字内容を普通紙に簡単に移し替えて保存できると共に、記録媒体を再使用することができる実用性、機能性に優れた複合型画像形成装置を提供することができる。
(2)画像読み取り部で読み取った文書や画像等を加熱放電型印字部において書き換え可能な専用の記録媒体にテスト印字を行って確認を行った上で、可視像型印字部で普通紙に印字することができ、印字ミスを防止できる省資源性に優れた複合型画像形成装置を提供することができる。
(3)画像読み取り部で読み取った文書や画像等を加熱放電型印字部で書き換え可能な専用の記録媒体に印字することにより、短期的に保存して掲示や回覧等に使用する文書を普通紙に印字する必要がなく省資源性に優れた複合型画像形成装置を提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項7の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)ファクシミリ部で受信したファクシミリ情報を一旦、加熱放電型印字部でデジタルペーパ等の専用の記録媒体に印字して確認することができ、印字した内容次第で長期間保存する必要があれば、画像読み取り部で記録媒体の文書を読み取り、可視像型印字部で普通紙に印字し直すことができるので、書き換え可能な記録媒体の長所を積極的に活用して有効利用できると共に、ファクシミリ部における印字費用の低減及び紙資源の節約を図ることができる省資源性、機能性に優れた複合型画像形成装置を提供することができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における複合型画像形成装置について、以下図面を参照しながら説明する。
図1は実施の形態1における複合型画像形成装置の構成図である。
図1中、1は本発明の実施の形態1における複合型画像形成装置、2は加熱放電型印字ヘッド3を有し、加熱放電型印字ヘッド3の放電により可視像が出現するデジタルペーパ等の専用の記録媒体40に対して記録を行う複合型画像形成装置1の加熱放電型印字部、4は可視像担持体方式の印字媒体としての普通紙41に対して可視像を形成する複合型画像形成装置1の可視像型印字部である。
可視像型印字部4としては、従来のインクジェット型,サーマルヘッド型,電子写真型等の各種方式の印字部が用いられる。これらの印字部は既に普及済みであり、その構造は周知の通りであるので詳細な説明は省略する。尚、印字ヘッドとして加熱放電型印字ヘッド3を用いるものであっても、静電潜像形成方式により可視像担持体方式の印字媒体に可視像を形成するもの(例えば特許文献1の請求項4参照)は、電子写真型の印字部に含む。
また、デジタルペーパ等の専用の記録媒体40に対比させた場合の普通紙41とは、本来の普通紙や表面を感熱処理した感熱紙等の可視像担持体方式の印字媒体のことである。
本来の普通紙はインクジェット型印字部や電子写真型印字部で使用し、表面を感熱処理した感熱紙はサーマルヘッド型印字部で使用する。
次に、加熱放電型印字ヘッドを備えた加熱放電型印字部について説明する。
図2は、実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の構成を示す要部模式図である。
図2中、5は記録媒体40が放電による電荷の作用により可視像が出現する記録媒体である場合に媒体基板表面40aを一様に帯電させる加熱放電型印字部2の復元器、40bは記録媒体40の裏側に配設され加熱放電型印字ヘッド3と記録媒体40間に電界をかけるための接地電極部である。
復元器5としては、帯電ローラや帯電ブラシ等が好適に用いられる。
尚、復元器5を備える代りに、加熱放電型印字ヘッド3から画像形成時と逆極性の電荷を作用させることで不要な記録を消去して記録媒体40への書き換えを繰返し行うこともできる。
また、平板状の接地電極部40bの代りに接地電極ローラを備えてもよい。
以上のように構成された加熱放電型印字部の動作について説明する。
加熱放電型印字ヘッド3は印加する電圧の極性により、放電の際に正負どちらのイオン照射も可能であるが、ここでは負のイオン照射を行う場合について説明する。
加熱放電型印字ヘッド3から負のイオンを照射する場合、復元器5で記録媒体40の媒体基板表面40aを加熱放電型印字ヘッド3から照射するイオンと逆極性の正に帯電させる。
次に、加熱放電型印字ヘッド3から記録媒体40の媒体基板表面40aに負のイオンを照射することで、負の電荷の作用により記録媒体40の内部に可視像が出現する。尚、記録媒体40の内部に出現した可視像は、大きな電位差が生じない限り保持される。
記録媒体40の厚みは概ね0.2mm程度であり、加熱放電型印字ヘッド3による印字の際に、図2に示すような平面状の状態でなく、湾曲させた状態でも構わないが、反復使用における耐久性能を低下させないためには、平面状態で印字を行うことが好ましい。
尚、図2に示したのは加熱放電型印字部2の一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
図1に示すような複合型画像形成装置1を使用する事務処理においては、長期間保存する必要がある文書は可視像型印字部4で普通紙41に印字して保存し、印字後は短期間で廃棄処分する文書は加熱放電型印字部2で記録媒体40に印字し、印字した文書が用済みとなった際には、記録媒体40を復元処理で白紙化して印字内容を消去すれば繰り返し使用することができる。複合型画像形成装置1を使用する際に、文書の用途に応じて適正に記録媒体40と普通紙41とを使い分け、反復使用可能な記録媒体40を多用するようにすれば、森林保護が必要な昨今紙資源の節約に寄与することもできる。
加熱放電型印字部2によれば、静電潜像の形成以外に酸化還元反応による画像の形成も可能である。また放電の発光によれば、紫外線や可視光線等で画像を形成するフォトクロミック化合物を用いたデジタルペーパ等にも記録を行うことができる。
尚、図1においては、加熱放電型印字部2に対する記録媒体40の搬送路と可視像型印字部4に対する普通紙41の搬送路とを別々に設けているが、これらの搬送路は共通化しても差し支えない。また、搬送方向は相対的なものであり、加熱放電型印字部2や可視像型印字部4を固定して記録媒体40や普通紙41を搬送してもよいし、加熱放電型印字部2や可視像型印字部4を移動させてもよい。
次に、加熱放電型印字ヘッド5の詳細について説明する。
図3(a)は実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドを示す模式側面図であり、図3(b)は実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドを示す要部模式斜視図である。
図3中、10はアルミニウム等の材質で形成した加熱放電型印字ヘッド3の放熱板、12はセラミック等の基板11に後述する発熱部や放電部13が積層され放熱板10に配設された加熱放電型印字ヘッド3のヘッド基板、13aは櫛歯状に形成された放電部13の複数の放電電極、13bは放電電極13aの一端部を接続する放電部13の共通電極、15はヘッド基板12とドライバIC14を備えた加熱放電型印字ヘッド3の放電制御装置、16は外部と電気的に接続するためのコネクタ17を備え放熱板10に配設されたプリント配線基板、18はドライバIC14及びプリント配線基板16を保護するために覆設されたICカバー、18aはICカバー18の背面に配設され放電部13の共通電極13bに電気配線(図示せず)で接続され放電電極13aに対して高電圧を供給する高圧基板である。
次に、ヘッド基板の構造について詳細を説明する。
図4は実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の要部平面展開図であり、図5(a)は図4のA−A線矢視断面図であり、図5(b)は図4のB−B線矢視断面図であり、図6は実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の要部分解斜視図である。
図4乃至図6中、19は複数の発熱用櫛歯電極19aに接続され基板11の上面に形成された発熱用共通導体パターン、19bは発熱用共通導体パターン19の上面に配設された発熱用共通電極、20は発熱用櫛歯電極19aと交互に基板11の上面に形成された発熱用個別電極、20aは発熱用個別電極20の端部に形成されたボンディングパッド、21は放電制御装置15の発熱部、21aは発熱用櫛歯電極19a及び発熱用個別電極20の上部に電気的に接続され形成された発熱部21の発熱体、21bは発熱用共通電極19b及び発熱用個別電極20の端部を除いて基板11の上面に覆設された発熱部絶縁膜、22は発熱体21aで加熱されることにより放電が発生する放電電極13aの放電発生部である。
尚、前述の放電部13は発熱部絶縁膜21bにより発熱体21aと絶縁され、複数の放電電極13aが発熱用個別電極20の位置に対応し発熱体21aに対向して形成されている。
次に、放電制御装置の構成について詳細に説明する。
図7は実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドの放電制御装置の構成図である。
図7において、ヘッド基板12は放電部13と発熱部21とを有する。発熱部21と電気的に接続されたドライバIC14で発熱部21の発熱体21aの発熱を制御するのが加熱手段23である。加熱手段23により放電部13の放電電極13aへの加熱を制御することで、放電電極13aからの放電を制御するのが加熱放電型の放電制御装置15である。
尚、ヘッド基板12に放熱板10を配設することで発熱部21で発生した熱を速やかに放熱板10に吸収させ、放熱板10から放熱することができる。これにより、発熱部21の急速冷却を可能にして加熱停止に対する応答性を向上させている。また、ドライバIC14等を熱から守ることができ信頼性に優れる。放熱板10の表面に溝等により凹凸を形成した場合、放熱板10の表面積を拡大することができ、放熱の効率性を向上させることができる。
また、放電電極13aと発熱部21を離間させた構成とする場合、発熱部21としては、レーザ光を照射する方式や赤外線を照射する方式等が適用できる。
次に、ヘッド基板の製造方法について詳細に説明する。
図8は実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の発熱部形成工程を示す斜視図であり、図9は実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の放電部形成工程を示す斜視図である。
まず、発熱部形成工程について説明する。
図8において、セラミック等で長尺板状に形成された基板11の表面に金ペースト等の導体を印刷した後、エッチングにより発熱用共通導体パターン19で接続された複数の発熱用櫛歯電極19a及び発熱用個別電極20を形成する。その後、発熱用櫛歯電極19a及び発熱用個別電極20の上部にTaSiO2、RuO2等を印刷する等して帯状の発熱体21aを形成する。また、発熱用共通導体パターン19の上面には銀ペースト等を印刷する等して発熱用共通電極19bを形成する。
発熱用個別電極20の端部にはボンディングパッド20aを形成した。これにより、ワイヤボンディングによるドライバIC14との接続を容易に行うことができる。
尚、加熱手段23は従来の感熱式のファクシミリに使用されるサーマルプリントヘッドと同様の構成が好適に用いられる。この場合、既存のサーマルプリントヘッドの製造工程を踏襲でき、製造装置を流用して放電制御装置15を低コストで製造することができる。
本実施の形態では、発熱部21の発熱体21aを帯状に形成し、発熱用櫛歯電極19aと発熱用個別電極20を交互に配設し、各中央の1本の発熱用個別電極20とその両側の発熱用櫛歯電極19aとの間に通電することにより各々の放電電極13aの放電発生部22の位置に対応する発熱体21aの任意の箇所を選択的に発熱させ、放電電極13aを加熱する方式としたが、これに限定されるものではなく、各々の放電電極13aの放電発生部22を選択的に加熱できる構造であればよい。
次に、放電部形成工程について説明する。
図9において、発熱用共通電極19b及び発熱用個別電極20の各端部を除いて基板11の表面にガラス、セラミック、マイカ、合成樹脂等の絶縁体を印刷する等して発熱部絶縁膜21bを形成する。発熱部絶縁膜21bは発熱用共通電極19b、発熱用個別電極20、発熱体21a等を保護し、絶縁できるものであればよいが、発熱体21aの熱を効率よく放電電極13aに伝達することができるSiAl、SiO2、SiC、ポリイミド、アラミド等の高熱伝導性のものが好ましい。
発熱部絶縁膜21bの最適な膜厚は材質によるが、ガラスで形成する場合は4μm〜40μmに形成した。発熱部絶縁膜21bの膜厚が4μmより薄くなるにつれ絶縁性が低下し易くなる傾向があり、40μmより厚くなるにつれ放電部13に印加する印加電圧や発熱体21aの発熱量を増加させる必要があり省エネルギー性が低下し易くなる傾向があることがわかったためである。発熱部絶縁膜21bの膜厚を4μm〜40μmとすることで、絶縁性と熱伝導性の調和が取れ双方が良好で放電の安定性に優れる。
次に、発熱部絶縁膜21bの上部に加熱手段23の発熱用個別電極20に対向した複数の放電電極13a及びそれらを接続する共通電極13bを形成する。放電電極13a及び共通電極13bの形成には、金、銀、銅、アルミニウム等の金属を、蒸着やスパッタや印刷で形成した後、エッチングしてパターン形成するものが好適に用いられる。また、その他にカーボン等の導電材料を用いてもよい。
尚、本実施の形態では放電電極13aを略矩形状に形成したが、台形状、砲弾状、半円形状あるいはこれらを組合せた形状等に形成することができる。また、放電電極13aの放電発生部22は縁周辺からの放電量が多いので、縁周辺の周長が長くなるように放電電極13aの外周周縁部に複数の凹凸部を形成してもよい。これにより、放電発生部22からの放電量を増加させ、照射されるイオン量を増加させることができ、放電制御装置15の省エネルギー性、効率性に優れる。また、放電電極13aへの印加電圧を小さく設定できるので、放電電極13aの長寿命性にも優れる。
次に、ヘッド基板の変形例について説明する。
図10(a)は実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の第1の変形例を示す要部平面展開図であり、図10(b)は図10(a)のC−C線矢視断面図である。
図10において、ヘッド基板の第1の変形例が実施の形態1と異なるのは、ヘッド基板12aが、放電部13の表面に覆設された被覆膜25を有し、被覆膜25が各々の放電電極13aの放電発生部22(発熱体21a位置近傍)に当たる位置に略円形状の開口部25aを有する点である。被覆膜25は前述の発熱部絶縁膜21bと同様の絶縁体で形成した。尚、独立した複数の開口部25aを形成する代わりに、複数の放電電極13aにまたがった長孔状の開口部を形成してもよい。
放電電極13aの放電発生部22表面と被覆膜25の表面との間に段差を形成することができるので、放電電極13aの放電発生部22と対向配置される記録媒体40との間のギャップを一定に保つことができ、放電電極13aと記録媒体40との接触を防止でき、放電発生部22からの放電を安定させることができる。
図11は実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の第2の変形例を示す断面図である。
ヘッド基板の第2の変形例が第1の変形例と異なるのは、ヘッド基板12bの被覆膜25の表面に凹凸部25bが形成されている点である。
これにより、被覆膜25の表面距離を伸延させ表面抵抗を増加させることができ、簡便に放電電極13aの放電発生部22から周囲への漏電を防止できる。
図12(a)は実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の第3の変形例を示す要部平面展開図であり、図12(b)は図12(a)のD−D線矢視断面図である。
ヘッド基板の第3の変形例が実施の形態1と異なるのは、ヘッド基板12cの放電電極13aの発熱体21a側の端部から水平方向に離間して発熱部絶縁膜21b上に誘導電極26が形成されている点と、発熱部絶縁膜21bと放電部13との間に誘導電極26を覆設する誘導電極絶縁膜27が形成されている点である。
誘導電極絶縁膜27は、材質としてガラス、セラミック、マイカ、樹脂等を用い、スクリーン印刷、蒸着、スパッタ等で形成した。
誘導電極26は発熱部絶縁膜21b上に帯状に形成し接地した。放電は誘導電極26に引張られるように発生するが、記録媒体40の接地電極部40bを接地することで、イオンは誘導電極26が無い場合と同様に記録媒体40に向かって照射される。
尚、誘導電極絶縁膜27を誘導電極26のみに覆設し放電部13を発熱部絶縁膜21b上に形成するようにしてもよいし、発熱部絶縁膜21b上に形成された放電部13の共通電極13bの上部等に誘導電極絶縁膜27を介して誘導電極26を形成してもよい。
これらにより、放電部13の放電電極13aと誘導電極26間のギャップを常に一定に保つことができ、放電電極13aと誘導電極26間に電圧を印加することにより、効率よく放電を発生させることができる。
以上のように形成された加熱放電型印字ヘッドの駆動方法について説明する。
図13は本発明の実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのイオン照射方法を示す図である。
放電部13の放電電極13a(共通電極13b)に印加する交流電圧や直流電圧の数値は、色々な組み合わせが考えられるが、本実施の形態では放電部13の放電電極13aに、一例としてAC550Vpp(三角波1kHz)にDCバイアスで−700Vの電圧を重畳して印加した。放電電極13aへの電圧の印加は放電部13の共通電極13bに接続された高圧基板18a(図3参照)から行う。
尚、AC550Vppの電圧は放電の安定性を得るために重畳した。また、発熱体21aの加熱は24Vの低電圧で行い、発熱体21aを発熱させるためのスイッチとして用いるドライバIC14には、5V駆動の低耐電圧対応のものを用いた。
放電部13の放電電極13aに放電制御電圧(印加しただけでは放電が起こらないで、加熱することにより放電が起こる電圧域を言う)以下の電圧を印加しただけでは放電電極13aの放電発生部22からの放電は起こらない。図7で説明したように、発熱部21をドライバIC14で制御して、発熱体21aにより放電電極13aを選択的に加熱(200〜300℃)することにより、選択的に加熱された放電電極13aの放電発生部22から放電制御電圧の範囲の印加電圧で熱電子が放出され、図5、図10乃至図12の矢印で示したように放電が起こる。放電が起こるとイオン生成可能な雰囲気中ではイオンが生成され、図2で示したように記録媒体40へ向かってイオンが照射される。そして、記録媒体40には、その種類により静電潜像の形成や酸化還元反応による画像の形成ができる。
放電電極13aに交流電圧のみを印加すると正負のイオンが生成されるが、負のイオンのみを選別するには交流電圧に負の直流電圧を重畳し、正のイオンのみを選別するには交流電圧に正の直流電圧を重畳する。
図3に示した端面型と称される加熱放電型印字ヘッド3は、放電電極13aの放電発生部22が、ドライバIC14が配置された基板11の端面部11aにあるのが特徴である。放電電極13aの表面が記録媒体40と略平行になるように加熱放電型印字ヘッド3を配置した場合でも、記録媒体40とドライバIC14やICカバー18が干渉することがない。また、加熱放電型印字ヘッド3は密集させて配置することが可能であり、特に、複合型画像形成装置1においてカラー化を行う際に好適に用いることができる。
また、加熱放電型印字ヘッド3を走査させて画像を形成する場合、加熱放電型印字ヘッド3と高圧基板18aを一体に移動させることができるので、電気配線に負荷などがかかり難く、導通不良の発生を低減できる。
尚、本実施の形態では基板11を平板状に形成したが、基板11の端面部11aを基板11の表面側に折曲する等して基板11を略L字型やく字型に形成してもよい。また、放電電極13aの配置方式としては、ドライバIC14が配置された基板11の縁部に放電電極13aを配置するエッジ型としてもよい。傾斜状に面取りされた基板11の縁部に放電電極13aを配置するので製造が容易で生産性に優れると共に、ドライバIC14と放電電極13aとが鈍角をなすので、高さ方向に嵩張らずに端面型と同様の作用を得ることができる。
実施の形態1の複合型画像形成装置は以上のように構成されているので以下の作用を有する。
(1)加熱放電型印字部2を備えているので、放電の作用により可視像が出現するデジタルペーパ等の専用の記録媒体40に記録を行うことができる。
(2)加熱放電型印字部2と可視像型印字部4を備えているので、一台の装置でデジタルペーパ等の専用の記録媒体40及び普通紙41等の可視像担持体方式の印字媒体の双方に対応可能で汎用性、実用性に優れる。
(3)専用の記録媒体40に対応した加熱放電型印字部2と、普通紙41に対応した可視像型印字部4との二通りの印字部を搭載したので、使用者が切替えスイッチ(図示せず)を切替えたり、パソコン上から選択したりして、目を通すだけでよく保存が不要な部類の文書は再使用可能な専用の記録媒体40に印字を行い、普通の文書(長期間保存する文書)は普通紙41に印字を行うことができ、紙資源を節約することができる。
(4)加熱放電型印字ヘッド3において、放電制御電圧(印加しただけでは放電が起こらないで、加熱することにより放電が起こる電圧域を言う)が印加された放電電極13aを加熱手段23で加熱制御することにより、加熱された放電電極13aから熱電子が放出されると共に放電や発光が起こり、イオン生成可能な雰囲気中においてはイオン発生量を制御することができ、静電現像方式のデジタルペーパ等の専用の記録媒体40に記録を行うことができる。
(5)加熱制御により加熱放電型印字ヘッド3からの放電に伴うイオン発生量や発光強度を制御できるので、記録媒体40上での面積階調が容易になり、加熱放電型印字部2における画像品質を向上させることができる。
(6)加熱手段23が発熱体21aを有する発熱部21と発熱体21aの発熱を制御するドライバIC14を備えているので、発熱体21aの発熱を低電圧で制御して発熱した発熱体21aに対応する放電電極13aを加熱することができる。
(7)加熱手段23の発熱部21が発熱部絶縁膜21bを介して放電電極13aに密着しているので、加熱手段23と放電部13を一体に取扱うことができ、取扱い性、組立作業性に優れる。
(8)加熱手段23の発熱部21に発熱部絶縁膜21bが覆設されているので、放電電極13aに密着させることができ、発熱体21aが発する熱を効率よく放電電極13aに伝達することができ効率性に優れる。
(9)可視像型印字部4がインクジェット型印字部である場合、普通紙の他、光沢紙やOHPシート等の各種印字媒体に対応してモノクロ及びカラー印字を行うことができる。
(10)可視像型印字部4がサーマルヘッド型印字部である場合、感熱処理した普通紙やインクフィルムに対応して印字を行うことができる。
(11)可視像型印字部4が電子写真型印字部である場合、普通紙に対応して印字を行うことができる。
(12)加熱手段23を有するので、放電部13に常時、放電制御電圧を印加し、発熱体21aの低い発熱温度を放電電極13aに付与することにより放電させることができ省エネルギー性に優れる。
(13)ヘッド基板12(12a、12b、12c)に放熱板10を配設することで発熱部21で発生した熱を速やかに放熱板10に吸収し、放熱板10から放熱することができるので、発熱部21の急速冷却が可能で加熱停止に対する応答性を向上させることができると共に、ドライバIC14等を熱から守ることができ信頼性に優れる。
(14)ドライバIC14の表面にICカバー18を覆設することにより、ドライバIC14と記録媒体40が接触するのを確実に防止してドライバIC14を保護することができ信頼性に優れる。
(15)ドライバIC14が配置された基板11の端面部11aに放電電極13aの放電発生部22を配置することにより、ドライバIC14と放電電極13aの放電発生部22とが略直交して配置されるので、記録媒体40が基板11上に突出したドライバIC14等に干渉することがなく、加熱放電型印字ヘッド3の配置の自由度を増大させることができ、汎用性を向上させることができる。
(16)ドライバIC14と放電電極13aの放電発生部22が略直交して配置された端面型の加熱放電型印字ヘッド3であることにより、デジタルペーパ等のように湾曲させない方がよい記録媒体40を直線状に搬送することができ、水平プリンタに好適に用いることができる。
(17)放電電極13aの放電発生部22が基板11の端面部11aに配置されていることにより、記録媒体40に対向する部分の幅が狭く、水平方向に嵩張らずに配置することができ省スペース性に優れる。
(18)放電部13に電気的に接続された高圧基板18aを有することにより、放電制御電圧を印加するための電気配線を短くすることができ、信頼性を向上させることができる。特に、加熱放電型印字ヘッド3を走査させて画像を形成する場合、加熱放電型印字ヘッド3と高圧基板18aを一体に移動させることができるので、電気配線に負荷などがかかり難く、導通不良の発生を低減できる。
(19)高圧基板18aを加熱放電型印字ヘッド3と一体に取扱うことができ、電気配線の取り回しが不要なので複合型画像形成装置1への組込みが容易で量産性に優れる。
(20)記録媒体40の媒体基板表面40aを一様に帯電させる復元器5を有するので、放電による電荷の作用により可視像が出現する記録媒体40を初期化することができ、不要な記録を消去して記録媒体40への書き換えを繰返し行うことができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における複合型画像形成装置について、以下図面を参照しながら説明する。
図14は実施の形態2における複合型画像形成装置の構成図である。
図14において、本発明の実施の形態2における複合型画像形成装置1aが実施の形態1と異なるのは、画像読み取り部35を備えている点である。
実施の形態2における複合型画像形成装置1aでは、印字しようとする文書の保存期間の長短により印字用紙を使い分け、短期保存の文書は加熱放電型印字部2でデジタルペーパ等の専用の記録媒体40に印字し、長期保存の文書は可視像型印字部4で普通紙41に印字するのを基本としている。しかし、短期保存のつもりで記録媒体40に印字した文書であっても、時折長期保存の必要性が生じることがある。その際には、記録媒体40に印字した文書を画像読み取り部35で読み取り、読み取ったデータを可視像型印字部4へ送って、可視像型印字部4で普通紙41に印字することができる。つまり画像読み取り部35により文書を複写して、専用の記録媒体40から普通紙41への文書の移し替えを行うのである。無論、記録媒体40から記録媒体40へ、あるいは普通紙41から普通紙41への複写も可能である。
尚、画像読み取り部35による原稿の読み取り(スキャン)機能と、加熱放電型印字部2及び可視像型印字部4による印字(プリント)機能を独立して動作するようにした場合、画像読み取り部35で読み取った原稿を加熱放電型印字部2又は可視像型印字部4のいずれか一方で印字している最中であっても、他方の印字部で印字する文書や画像等を同時に並列処理することができ、待ち時間を短縮でき処理能力を向上させることができる。
実施の形態2の複合型画像形成装置は以上のように構成されているので、実施の形態1に加え、以下の作用を有する。
(1)加熱放電型印字部2でデジタルペーパ等の専用の記録媒体40に印字した内容を長期間保存する必要が生じた場合に、画像読み取り部35でその印字内容を読み取ることができるので、読み取ったデータを可視像型印字部4で印字し直すことができ、印字内容を普通紙41に簡単に移し替えて保存できると共に、デジタルペーパ等の専用の記録媒体40を再使用することができる。
(2)画像読み取り部35で読み取った文書や画像等を印字する際に、加熱放電型印字部2で書き換え可能な専用の記録媒体40にテスト印字を行って確認を行った上で、可視像型印字部4で普通紙41に印字することができるので、印字ミスを防止でき省資源性に優れる。
(3)画像読み取り部35で読み取った文書や画像等を加熱放電型印字部2で書き換え可能な専用の記録媒体40に印字することができ、それらを掲示したり回覧したりできるので、文書等の短期的な保存に普通紙41を使用する必要がなく省資源性に優れる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における複合型画像形成装置について、以下図面を参照しながら説明する。
図15は実施の形態3における複合型画像形成装置の構成図である。
図15において、本発明の実施の形態3における複合型画像形成装置1bが実施の形態2と異なるのは、外線に接続されファクシミリ情報の送受信を行うファクシミリ部36を備えている点である。
実施の形態3における複合型画像形成装置1bでは、ファクシミリ部36で受信したファクシミリデータを加熱放電型印字部2へ送って、加熱放電型印字ヘッド3でデジタルペーパ等の専用の記録媒体40に印字することができる。無論、ファクシミリ部36で受信したファクシミリデータを可視像型印字部4へ送って、普通紙41に印字するように設定しておくことも可能である。
専用の記録媒体40に印字されたファクシミリ文書は、その内容により長期保存の必要性があると判断した文書は可視像型印字部4で普通紙41に印字することができ、長期保存の必要性がないと判断した場合は、文書が印字された記録媒体40をファクシミリ用紙の給紙部に載置しておけば、書き換え可能なファクシミリ用紙として再使用することができる。
実施の形態3の複合型画像形成装置は以上のように構成されているので、実施の形態1又は2に加え、以下の作用を有する。
(1)ファクシミリ部36で受信したファクシミリ情報を一旦、加熱放電型印字部2でデジタルペーパ等の専用の記録媒体40に印字して確認することができ、印字した内容次第で長期間保存する必要があれば、画像読み取り部35で記録媒体40の文書を読み取り、可視像型印字部4で普通紙41に印字し直すことができるので、書き換え可能な記録媒体40の長所を積極的に活用して有効利用できると共に、ファクシミリ部36における印字費用の低減及び紙資源の節約を図ることができる。
本発明は、放電の作用により可視像が出現するデジタルペーパ等の専用の記録媒体及び普通紙の双方に対応可能で実用性、汎用性、省スペース性に優れ、紙資源を節約でき省資源性に優れる複合型画像形成装置を提供することができ、デジタルペーパ等の専用の記録媒体の普及を図り、森林の保護に大きく貢献できる。
実施の形態1における複合型画像形成装置の構成図である。 実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の構成を示す要部模式図である。 (a)実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドを示す模式側面図 (b)実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドを示す要部模式斜視図である。 実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の要部平面展開図である。 (a)図4のA−A線矢視断面図 (b)図4のB−B線矢視断面図である。 実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の要部分解斜視図である。 実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドの放電制御装置の構成図である。 実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の発熱部形成工程を示す斜視図である。 実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の放電部形成工程を示す斜視図である。 (a)実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の第1の変形例を示す要部平面展開図 (b)図10(a)のC−C線矢視断面図である。 実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の第2の変形例を示す断面図である。 (a)実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのヘッド基板の第3の変形例を示す要部平面展開図 (b)図12(a)のD−D線矢視断面図である。 本発明の実施の形態1における複合型画像形成装置の加熱放電型印字部の加熱放電型印字ヘッドのイオン照射方法を示す図である。 実施の形態2における複合型画像形成装置の構成図である。 実施の形態3における複合型画像形成装置の構成図である。
符号の説明
1,1a,1b 複合型画像形成装置
2 加熱放電型印字部
3 加熱放電型印字ヘッド
4 可視像型印字部
5 復元器
10 放熱板
11 基板
11a 端面部
12 ヘッド基板
13 放電部
13a 放電電極
13b 共通電極
14 ドライバIC
15 放電制御装置
16 プリント配線基板
17 コネクタ
18 ICカバー
18a 高圧基板
19 発熱用共通導体パターン
19a 発熱用櫛歯電極
19b 発熱用共通電極
20 発熱用個別電極
20a ボンディングパッド
21 発熱部
21a 発熱体
21b 発熱部絶縁膜
22 放電発生部
23 加熱手段
25 被覆膜
25a 開口部
25b 凹凸部
26 誘導電極
27 誘導電極絶縁膜
35 画像読み取り部
36 ファクシミリ部
40 記録媒体
40a 媒体基板表面
40b 接地電極部
41 普通紙

Claims (8)

  1. (a)基板と、前記基板に形成された発熱体を有する発熱部と,前記発熱体の発熱を制御するドライバICと,を有する加熱手段と、前記発熱体に対応して前記基板に配設された放電電極と,前記放電電極の一端部に接続された共通電極と,を有する放電部とを備え、前記発熱部と前記放電部が絶縁された加熱放電型の放電制御装置を搭載し、
    前記放電電極が、前記発熱体で加熱されることにより放電が発生する放電発生部を備え、前記放電電極の前記放電発生部の配置方式が、前記基板の端面部に前記放電電極の前記放電発生部が配置された端面型,前記基板の傾斜状に面取りされた縁部に前記放電電極の前記放電発生部を配置するエッジ型,前記基板の表面に形成された隆起部の隆起面に前記放電電極を配置する隆起型の内のいずれか一種である加熱放電型印字ヘッドを有し、前記加熱放電型印字ヘッドからの放電により可視像が出現する記録媒体に対して記録を行う加熱放電型印字部と、
    (b)可視像担持体方式の印字媒体に対して可視像を形成する可視像型印字部と、
    を備えていることを特徴とする複合型画像形成装置。
  2. 前記加熱放電型印字部の前記加熱放電型印字ヘッドにおいて、前記基板に前記発熱部と前記放電部が形成されたヘッド基板が放熱板に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の複合型画像形成装置。
  3. 前記加熱放電型印字部の前記加熱放電型印字ヘッドにおいて、前記ドライバICが、前記基板に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合型画像形成装置。
  4. 前記可視像型印字部がインクジェット型印字部であることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の複合型画像形成装置。
  5. 前記可視像型印字部がサーマルヘッド型印字部であることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の複合型画像形成装置。
  6. 前記可視像型印字部が電子写真型印字部であることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の複合型画像形成装置。
  7. 画像読み取り部を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の複合型画像形成装置。
  8. ファクシミリ情報の送受信を行うファクシミリ部を備えたことを特徴とする請求項7に記載の複合型画像形成装置。
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