JP4046852B2 - レーザ加工機用支援装置及びこれを備えたレーザ加工機 - Google Patents

レーザ加工機用支援装置及びこれを備えたレーザ加工機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はレーザ加工機用支援装置及びこれを備えたレーザ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレーザ加工機の制御装置では、試し加工の後オペレータが、加工状態を判断し加工が不完全な場合はその判断内容に基づいて、変更すべき加工条件又は加工条件パラメータ(加工速度、ピーク出力、デューティ比、周波数等)を決定すると共に、その変更量を推定した。そして、この推定結果に基づいてさらに試し加工を行い、良好な切断結果が得られるまでこれを繰り返していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、加工状態に応じて、多数の加工条件の内のどの加工条件を変更すれば良いのか、またその変更量をどの程度に設定すべきかの判断ついては熟練を要した。また、熟練者でも当該加工条件の値の変更には時間を要した。したがって、此の発明は、加工状態に応じて容易に加工条件を変更・調整することの出来るレーザ加工機用支援装置を提供することである。又、此の支援装置を備えたレーザ加工機を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明のレーザ加工機用支援装置は、レーザ速度及びレーザ出力を含むレーザ加工条件パラメータに対する推論値を人工知能機能により生成する推論値生成部と、前記推論値生成部により生成される推論値を表示するための表示部と、を備えてなる。
【0005】
この支援装置においては、前記加工条件のための推論値が人工知能機能により生成されるのでこの推論値を参照して最終的加工条件を設定することができる。
前記推論値計算部は、好ましくは、前記各入力パラメータに応じて前記推論値を計算するための所定の第2テーブル手段を備えており、前記推論値生成部は、好ましくは、前回推論値および今回推論値に応じて前記第2テーブル手段を修正するためのテーブル修正部を有している。これにより第2テーブル手段の精度が改善され、もって加工条件の修正作業の回数を減らすことが出来る。
【0006】
又、この支援装置は、レーザ加工に於ける加工不良現象と加工条件パラメータとの関係を表す加工条件パラメータ検索ガイダンスを含む加工ガイダンス画面205を作成する加工ガイダンス画面作成手段を有する。従って、このガイダンス108を参照することにより、加工条件パラメータの変更・修正を容易に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0008】
図1は、この実施の形態のレーザ加工機用支援装置を示す。この支援装置は、装置全体の全体動作を制御する主制御部21を備えている。この主制御部21に、レーザ加工条件パラメータ(以下、加工条件パラメータ又は加工パラメータとも言う。)に対する推論値を人工知能機能により生成する推論値生成部23と、前記推論値生成部により生成される推論値を表示するための表示部25と、が接続されている。前記主制御部21には又、現在の加工状態を評価する複数の評価パパラメータ等を入力するための入力部27が接続されている。
【0009】
前記推論値生成部23は、前記入力部27から入力される評価パラメータに応じて、現在加工状態を修正するために最も効果のある加工条件を選択するための加工条件選択部29と、前記評価パラメータおよび前記加工条件選択部29からの出力に応じて前記推論値を計算する推論値計算部31と、を備えている。
【0010】
前記加工条件選択部29は、前記加工条件を選択するにあたって参照される第1テーブル手段29aを備え、前記推論値計算部31は前記各入力パラメータに応じて前記推論値を計算する際に参照される第2テーブル手段31aを備えている。
【0011】
前記推論値生成部23はさらに、前回推論値および今回推論値に応じて前記第2テーブル手段31aを修正するためのテーブル修正部33を有している。
【0012】
前記主制御部21には、前記推論値生成部23で生成された推論値に基づく加工条件パラメータを含む種々の加工条件パラメータを記憶するための加工条件パラメータ記憶部35および、前記表示部25上に表示される種々の画面を作成する表示画面作成部37が接続されている。
【0013】
前記表示画面作成部37は、以下に詳述するように、変更目的入力画面201を作成する変更目的入力画面作成部39及び、加工状態入力画面203を作成する加工状態入力画面作成部41、加工ガイダンス画面205を作成する加工ガイダンス画面作成部43及び、経験則参照画面121、123、125を作成する経験則参照画面作成部45を有する。
【0014】
次に図2乃至図11に基づいて、前記支援装置の動作を説明する。
【0015】
図2は前記支援装置の動作のフローチャートを示す。ステップS1で、当該支援装置に予め記憶されている推奨加工条件パラメータ(例えばレーザヘッド速度、レーザピーク出力、周波数、デューティ比、ガス圧、焦点)を使用して、レーザ加工を行う。
【0016】
ステップS2で、前記加工の結果を判断し、良好の場合はステップS3で工程を終了し、不良の場合はステップS4へ進み加工条件パラメータを変更する。
【0017】
ステップS4で、前記加工条件パラメータを変更する目的を入力する。より詳細には例えば、前記支援装置の所定のボタンを押すと、前記変更目的入力画面作成部39が作動し、図3に示す変更目的入力画面201が前記表示部25上に表示される。図3に示すように、変更目的としては例えば、ピアス不良、ガウジング、アラーム回避、加工パラメータの調整がある。なお、ここで変更の対象となる加工条件は画面右上に表示される。当該加工条件は、材料名称の特定データ、材質の特定データ、板厚特定データ等からなっている。図3の画面201では、変更対象の加工条件番号は条件No.3であり、その具体的内容はその右欄の数値に示されている通りである。
【0018】
上記において、加工条件変更の目的が例えば、加工パラメータの調整である場合、上記表示においてボタン101を選択する。すると前記画面201上に調整実施項目表示103が表れる(前記表示103は、前記変更目的入力画面201が最初に表示された当初は表示されていない。)。そこで、例えば品質重視で加工パラメータを調整するときは、図示の通り「品質重視」の欄を選択し、OKボタン105を押す。
【0019】
するとステップS5で、変更目的は、ピアス(piercing)不良若しくは切断不良(ガウジング:gouging)以外であると判断し、ステップS6へ進む。ステップS6で、前記加工状態入力画面作成部41が起動し、図4の如き加工状態入力画面203が表示部25上に表示される。この加工状態入力画面203上には加工状態を評価するための評価項目(評価現象)203aとして、バーニング、ドロス、加工コスト等が表示される。当該画面表示の評価項目における列は、各行に記載されている現象(加工状態)についての5段階の評価を表す。この5段階評価は右側が良い状態を意味し、左側が悪い状態を意味する。例えば、前記試し加工の結果、バーニング203bについて加工結果が良くなかった場合オペレータは最左端の列を選択する。すると図示の通りバーニングの行の最左端列の欄203cが黒く塗りつぶされる。同様に、ドロス203dについて少し結果が悪かった場合、ドロスの行で左から2つ目の列をオペレータが選択すると、図示の通りこの欄203eが黒く塗りつぶされる。そしてこの評価結果(選択入力)は、レベル値として適宜の記憶手段へ入力・記憶される。このレベル値としては、例えば、左の列から順にそれぞれ、4、3、2、1、0の値が入力される。たとえば、図4の例では、バーニング203bについては4が入力され、ドロス203dについては3が入力され、加工コスト203fについては1が入力される。以下、これらのレベル値を評価パラメータとも称する。
【0020】
なお、上記において、再加工後の場合には、前回の選択レベルがデフォルトで表示されるので、これを参考にして評価レベルを選択することができる。
【0021】
上記の入力がすべて完了したら、OKボタン107を押す。すると、ステップS7で、前記評価パラメータのデータが、不良加工情報として、データベースとしての記憶部36に記憶される。その際、前記評価パラメータとともに、前記ステップS4で選択入力された「加工パラメータの調整」「品質重視」のデータも、不良加工情報の一部として前記データベース36へ記憶されても良い。
【0022】
なおステップS4で、変更目的として、ピアス不良又は切断不良を選択したときは、ステップS5でYを選択しステップS7へ進む。そして、ステップS7で、当該「ピアス不良」「切断不良」の情報が、不良加工情報として前記データベース36へ記憶される。
【0023】
前記画面201でピアス不良又は切断不良が選択されOKボタン105が押された場合或いは、画面203でOKボタン107が押された場合、ステップS8で、前記加工ガイダンス画面作成部43が起動し、図5の加工ガイダンス画面205が表示部25に表示される。
【0024】
この画面205には、前記画面203でレベル1(評価パラメータが1)以上であり不良があると評価された項目(現象)について、適宜の知識ベースに基づいて、矢印ガイダンス(加工条件パラメータ検索ガイダンス)108が表示される。このガイダンス108は次のことを意味する。すなわち、各行の不良現象を改善するために、上向き矢印の付された加工パラメータは現在値を増加すべきであり、下向き矢印の付されたパラメータは現在値を減少すべきであり、横向き矢印を付されたパラメータは変更の必要がない。例えば、バーニングを避けるためには、加工速度を上げレーザ出力を下げるべきで有る。なお前記知識ベースとしては後述するテーブル手段29aの表1に基づくデータを使用することもできる。したがって、オペレータは前記ガイダンス108を参照して適宜のキー入力により加工条件パラメータを変更・修正することができる。
【0025】
また、推論値の欄109には、後述する人工知能機能(AI機能)によって推論された修正値が表示される。図示の例では、速度を4500とし、出力を1200とし、周波数を400とし、デューティ比を20とする修正値が表示されている。従って、オペレータはこの推論修正値に基づいて加工条件の修正を行うことが出来る。
【0026】
そして、ステップS9で、オペレーが例えば、前記AI機能によって推論された修正値109を採用する場合は再加工ボタン111を押す。すると表示部25上に図示しない確認画面が表示される。この確認画面では、加工条件パラメータの現在値と変更値が並列して表示される。此の確認画面でオペレータが確認を行うと、ステップS10で、変更値がデータベースとしての加工条件パラメータ記憶部35へ格納される。なお、この記憶部35へ格納された前記変更値は、フロッピーディスク等の種々の記憶媒体へ転送・記憶されることもできる。
【0027】
そして、前記修正された加工条件パラメータに基づいてステップS11で再加工が行われ、ステップS12で切断結果の再評価が行われる。
【0028】
ステップS12で依然として切断状態が不良の場合、ステップS4へ戻り、再び加工条件パラメータを調整する。
【0029】
一方、ステップS9で、オペレータは、過去の蓄積データを参照して加工パラメータを変更・修正することもできる。この場合、図5の画面205において、経験則参照ボタン113を押す。すると図6に示す経験則一覧画面121が表示部25上に表示される。ここに加工データ欄121aに於ける番号1、2、3は、それぞれ過去に行われたレーザ加工番号を表す。オペレータは、これらのデータを参照して前記加工パラメータの現在値を変更することができる。
【0030】
さらに、図6の画面121上で、オペレータが経験則の一覧表の部分121bを押すと、図7に示すように、そのデータに至るまでの履歴(試行錯誤の過程)を表す画面123が表示される。例えば、図6の加工データ番号1のデータは図7の1〜4の試行(トライ)の後、4回目の試行で得られたものである。
【0031】
さらに、図7の画面123上で、表中の加工パラメータの部分123aを押すと、そのパラメータの修正履歴が図8のようにグラフ表示される。これらを参照することにより、オペレータは、より容易・迅速に現在パラメータを所望の理想パラメータへ変更することができる。
【0032】
次に、図9を参照して、前記加工条件パラメーについての推論値109(図5)を推論する人工知能機能(AI機能)を詳細に説明する。
【0033】
例えばステップS6の操作において評価パラメータが入力され、ステップS7で不良加工情報がデータベースへ登録されると、ステップS21へ進む。ステップ21で、現在の加工不良を解決するためには、どの加工条件パラメータ(又は加工パラメータ)を修正するのが最も効果的であるかを前記評価パラメータに基づいて決定する。この動作は前記加工条件選択部29により実行される。前記決定のためにまず、ステップS23で、前記第1テーブル手段29a(図1)中の表1を使用して、各加工条件パラメータごとの第1修正効果値Peff(n)を計算する。表1は次の通りである。
【0034】
【表1】
Figure 0004046852
表1の各行は各不良現象を表し、各列は各加工パラメータを表す。そして、値+1は増加を表し、―1は減少を表し、0は影響がないことを表す。例えば、バーニングを避けるためには速度を上げ、出力を落とすことが望ましいことを示している。
【0035】
表1は行列K(m、n)で表される。ここでmは、ガウジング、バーニング等に対応する行の番号を表し、nは速度、出力等に対応する列の番号を表す。そして第1修正効果値Peff(n)は以下の式で計算される。
【0036】
Peff(n)=ΣmK(m、n)*評価パラメータの値(m)
例えば、前記の通り、現在加工についてのバーニング、ドロス、加工コストの各評価パラメータの値がそれぞれ、4、3、1で、それ以外は0である場合、前記第1修正効果値Peff(n)は、
Peff(1)「速度」=(-1*0)+(1*4)+(1*3)+(1*1)=8、
Peff(2)「出力」=(1*0)+(-1*4)+(-1*3)+(1*1)=6
等と計算される。
【0037】
ところで前記調整実施項目(品質重視、速度重視、コスト重視)103(図3)によっては、変更すべきでない加工条件パラメータが存在することがある。そこで、前記修正効果値の計算にもこの事情を反映する必要がある。そこで、ステップS25で、上記第1修正効果値Peff(n)に対して前記事情を表すフィルタF(i,n)を掛け合わせ、第2修正効果値P‘eff(n)を以下のように計算する。
【0038】
P‘eff(n)= F(i,n)* Peff(n)。
【0039】
前記フィルタF(i,n)は表2で表される。
【表2】
Figure 0004046852
ここで、各行は各調整実施項目を表し、各列は各加工パラメータを表す。そしてF(i,n)のiは、品質重視・速度重視等に対応する行の番号を表し、nは、速度・出力等に対応する列の番号を表す。「neg+」は、当該列の加工パラメータのPeff(n)値が正の場合0となり、負の場合1となる。また、「neg-」は、当該列の加工パラメータのPeff(n)値が負の場合0となり、正の場合1となる。例えば、速度重視(i=2)の場合、速度についてのフィルタF(i=2,n=1)は「neg-」で表され、速度の効果Peff(1)が負で有れば0となり、正で有れば1となる。
【0040】
そして上記第2修正効果値P‘eff(n)の絶対値が最も大きいものを、最も効果的加工条件パラメータとして決定する。上記の例では、 P’eff(1)=8、P‘eff(2)=6、P’eff(3)=0等と成る。従って、速度(n=1)のP’eff値が最も大きくなり、速度パラメータが最も効果的加工条件パラメータとして決定される。なお、表2は、図1においてテーブル手段29aに含まれる。
【0041】
上記の計算結果および前記入力された評価パラメータに基づいて、ステップS27で、最適加工条件パラメータの推論値を前記推論値計算部31が計算する。その際、前記計算部31は前記第2テーブル手段31a(図1)を使用する。この第2テーブル手段は表3で表される。
【0042】
【表3】
Figure 0004046852
ここに行列C(L、n)の各行Lは評価パラメータの値を表し、各列nは最も効果的なパラメータを表す。そして各行各列の夫々の値C(L、n)が加工条件パラメータnに対する補正値を表す。表3を用いて修正値(補正値)を推論する場合、列(横方向)では、前記加工条件選択部29で決定した効果が最も大きい加工条件を選択し、行(縦方向)では、前記評価パラメータの内のもっとも大きいレベル値Lを選択する。例えば、前記の例では、もっとも効果のある加工条件は「速度」であると決定されたから速度の列を選択し、且つ、評価パラメータの内の最も大きいレベル値は、バーニングの4であったからL=4を選択する。従って前記表の第4行第1列の補正速度300を推論する。そして、此の値が現在値に対して加算される。例えば、現在値が1500である場合には、最終推論速度(最適加工条件パラメータ)は1800と計算される。
【0043】
なお、例えば、「ガウジング」の評価パラメータが最大で、最も効果のある加工条件が速度であると判断される場合は、表1に基づくと、速度を減少せしめる必要がある。従って、前記推論値(最適加工条件パラメータ)は、現在値から補正値を差し引くことにより得られる。
【0044】
前記AI機能による加工条件修正作業の回数を減らすには、オペレータが入力する加工不良のレベルに対して、最も適切な値を有する第2テーブル手段(表3)が必要になる。そこで、此の装置には、推論が行われるごとに前記第2テーブル手段(表3)を修正するためのテーブル修正部33が設けてある。図10、図11を参照して、此のテーブル修正部33の動作を説明する。
【0045】
例えば、図10の左側のグラフに示すように、前回の修正量ΔX1と今回の修正量ΔX2の修正方向(+:増加、―:減少)が同じであれば、修正量が足りないので修正値テーブルの値を増大する(なおΔXは表3の中の各補正値を表し、例えば、速度の場合の50、100、200、300を表す)。ただし、加工不良レベルが低い場合(すなわちΔXの絶対値が所定値より小さい場合)は、誤差範囲として修正は行わない。例えば、表3の各行列をM(n、m)で表すと、前記の補正は、
M(n、m)=M(n、m)*Kp
として表される。ここにKpは学習ゲインを表す1より大きい数である。これにより、補正推論値は前回より大きくなり、図10の右側のグラフに示すように、例えば一回の補正で修正目標値に到達することができる。
【0046】
一方、図11の左側のグラフに示すように、前回修正量の修正量ΔX1と今回の修正量ΔX2の修正方向(+:増加、―:減少)が逆であれば、修正量が多すぎるので修正値テーブルの値を減らす。ただし、加工不良レベルが低い場合(すなわちΔXの絶対値が所定値より小さい場合)は誤差範囲として修正は行わない。例えば、表3の各行列をM(n、m)で表すと、前記の補正は、
M(n、m)=M(n、m)*Kp
として表される。ここにKpは学習ゲインを表し、1より小さい数である。これにより、補正推論値は前回より小さくなり、図11の右側のグラフに示すように、一回の補正で修正目標値に到達することができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、加工状態に応じて加工条件を容易に変更・修正出来る。より詳細には加工状態に応じて、どの加工条件をどの程度に変更すべきかが未熟練者にも容易に決定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の支援装置の構成を表すブロック図である。
【図2】図2は、前記支援装置の動作を表すフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の表示部に表示される変更目的入力画面を表す図である。
【図4】図4は、本発明の表示部に表示される加工状態入力画面を表す図である。
【図5】図5は、本発明の表示部に表示される加工ガイダンス画面を表す図である。
【図6】図6は、本発明の表示部に表示される経験則一覧画面を表す図である。
【図7】図7は、本発明の表示部に表示される経験則詳細画面を表す図である。
【図8】図8は、本発明の表示部に表示される経験則における修正履歴を表すグラフ図である。
【図9】図9は、本発明の人工知能機能の動作を説明するフローチャートである。
【図10】図10は、本発明のテーブル修正部の動作を表す説明図である。
【図11】図11は、本発明のテーブル修正部の動作を表す説明図である。
【符号の説明】
23 推論値生成部
25 表示部
29 加工条件選択部
29a 第1テーブル手段
31 推論値計算部
31a 第2テーブル手段
33 テーブル修正部
35 加工パラメータ記憶部(データベース)
36 データベース

Claims (11)

  1. レーザ加工において良好な切断結果を得るための、各加工条件パラメータについての推論値(以下、加工条件パラメータ推論値と言う。)を人工知能機能により生成する推論値生成手段23と、
    前記推論値生成手段により生成される加工条件パラメータ推論値を表示するための表示手段25と、
    現在の加工状態を評価する評価パラメータの値を入力するための入力手段27と、
    を備えてなるレーザ加工機用支援装置であって、
    前記推論値生成手段23は、前記評価パラメータの値に応じて、現在加工状態を修正するために最も効果のある加工条件パラメータを選択するための加工条件パラメータ選択手段29を備え、
    前記加工状態を修正するために最も効果ある加工条件パラメータは、次の、各加工条件パラメータnについての第1修正効果値Peff(n)又は、各加工条件パラメータnについての第2修正効果値P‘eff(n)が最も大きい値を有するものとして選択され、
    前記第1修正効果値Peff(n)は、式、
    Peff(n)=ΣmK(m、n)*評価パラメータの値(m)、
    に基づいて決定され、ここにK(m、n)は、各評価パラメータm及び加工条件パラメータnについて定められる重み係数であり、加工条件パラメータnの値が増大するにつれて評価パラメータmが改良される場合は正の値をとり、加工条件パラメータnの値が増大するにつれて評価パラメータmが悪化する場合は負の値を有するものであり、
    前記第2修正効果値Peff(n)は、式、
    P‘eff(n)= F(i,n)* Peff(n)、
    に基づいて決定され、ここにF(i,n)は、各修正項目或いは修正原則iにおいて変更すべきでない加工条件パラメータnについて0を与えるフィルタ係数であり、
    前記推論値計算手段31は、前記各加工条件パラメータn毎に前記加工条件パラメータ推論値を計算するための第2テーブル手段31aを備えており、この第2テーブル手段31aは、評価パラメータの値Lに応じて、各加工条件パラメータnについての現在値に対する修正値C(L,n)を定め、前記修正値C(L,n)は、最大評価パラメータの値Lが増大するにつれて増大するように予め設定されており、
    前記推論値計算手段31は、第2テーブル手段31aに基づいて、前記入力された評価パラメータの値の内の最大値を有する評価パラメータの値Lに応じて、前記最も効果的加工条件パラメータnについての前記現在値に対する修正値C(L,n)を定め、前記現在値に前記修正値を加算することにより前記加工条件パラメータ推論値を定めることを特徴とする
    レーザ加工機用支援装置。
  2. 前記推論値生成手段23は、前回推論値および今回推論値に応じて前記第2テーブル手段31aを修正するためのテーブル修正手段33を有していることを特徴とする請求項1に記載の支援装置。
  3. 請求項1乃至2の何れかに記載の支援装置を備えたレーザ加工機。
  4. レーザ加工に於ける加工不良現象と加工条件パラメータとの関係を表す加工条件パラメータ検索ガイダンスを含む加工ガイダンス画面205を作成する加工ガイダンス画面作成手段43を有する請求項1乃至2の何れかに記載のレーザ加工機用支援装置。
  5. レーザ加工に於ける加工不良現象について不良の程度を入力するための加工状態入力画面203を作成する加工状態入力画面作成手段41を有する請求項1乃至2の何れかに記載のレーザ加工機用支援装置。
  6. 加工条件パラメータの変更目的を入力するための変更目的入力画面201を作成する変更目的入力画面作成手段を有する請求項1乃至2の何れかに記載のレーザ加工機用支援装置。
  7. 過去のレーザ加工に於ける加工条件パラメータを表示する経験則参照画面121を作成する経験則参照画面作成手段45を有する請求項1乃至2の何れかに記載のレーザ加工機用支援装置。
  8. 経験則参照画面作成手段過去のレーザ加工に於いて、所定の加工条件パラメータを決定するまでの試行過程に於ける加工条件パラメータを表示する経験則詳細画面123を作成する請求項7記載のレーザ加工機用支援装置。
  9. 経験則参照画面作成手段前記試行過程に於ける速度又はピーク幅又はデューティ比の変化をグラフで表示する加工パラメータ変動画面125を作成する請求項8記載のレーザ加工機用支援装置。
  10. コンピュータを、
    レーザ加工において良好な切断結果を得るための、各加工条件パラメータについての推論値(以下、加工条件パラメータ推論値と言う。)を人工知能機能により生成する推論値生成手段23と、
    前記推論値生成手段により生成される加工条件パラメータ推論値を表示するための表示手段25と、
    現在の加工状態を評価する評価パラメータの値を入力するための入力手段27と、
    を備えてなるレーザ加工機用支援装置であって、
    前記推論値生成手段23は、前記評価パラメータの値に応じて、現在加工状態を修正するために最も効果のある加工条件パラメータを選択するための加工条件パラメータ選択手段29を備え
    前記加工状態を修正するために最も効果ある加工条件パラメータは、次の、各加工条件パラメータnについての第1修正効果値Peff(n)又は、各加工条件パラメータnについての第2修正効果値P‘eff(n)が最も大きい値を有するものとして選択され、
    前記第1修正効果値Peff(n)は、式、
    Peff(n)=ΣmK(m、n)*評価パラメータの値(m)、
    に基づいて決定され、ここにK(m、n)は、各評価パラメータm及び加工条件パラメータnについて定められる重み係数であり、加工条件パラメータnの値が増大するにつれて評価パラメータmが改良される場合は正の値をとり、加工条件パラメータnの値が増大するにつれて評価パラメータmが悪化する場合は負の値を有するものであり、
    前記第2修正効果値Peff(n)は、式、
    P‘eff(n)= F(i,n)* Peff(n)、
    に基づいて決定され、ここにF(i,n)は、各修正項目或いは修正原則iにおいて変更すべきでない加工条件パラメータnについて0を与えるフィルタ係数であり、
    前記推論値計算手段31は、前記各加工条件パラメータn毎に前記加工条件パラメータ推論値を計算するための第2テーブル手段31aを備えており、この第2テーブル手段31aは、評価パラメータの値Lに応じて、各加工条件パラメータnについての現在値に対する修正値C(L,n)を定め、前記修正値C(L,n)は、最大評価パラメータの値Lが増大するにつれて増大するように予め設定されており、
    前記推論値計算手段31は、第2テーブル手段31aに基づいて、前記入力された評価パラメータの値の内の最大値を有する評価パラメータの値Lに応じて、前記最も効果的加工条件パラメータnについての前記現在値に対する修正値C(L,n)を定め、前記現在値に前記修正値を加算することにより前記加工条件パラメータ推論値を定めることを特徴とする
    レーザ加工機用支援装置
    として機能させる為のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能記録媒体。
  11. 前記コンピュータ読み取り記録媒体にして、前記プログラムは、コンピュータをさらに、
    加工条件パラメータの変更目的を入力するための変更目的入力画面201を作成する変更目的入力画面作成手段39又は、
    レーザ加工に於ける加工不良現象について不良の程度を入力するための加工状態入力画面203を作成する加工状態入力画面作成手段41、
    レーザ加工に於ける加工不良現象と加工条件パラメータとの関係を表す加工条件パラメータ検索ガイダンスを含む加工ガイダンス画面205を作成する加工ガイダンス画面作成手段43、又は
    過去のレーザ加工に於ける加工条件パラメータを表示する経験則参照画面121を作成する経験則参照画面作成手段45
    として機能させることを特徴とする請求項10記載のコンピュータ読み取り可能記録媒体。
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