JP4046073B2 - トルクロッド - Google Patents

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Description

この発明は車両のエンジン側とボデー側とに跨って介装され、エンジンのロール方向の変位及び前後方向の変位を規制し、また併せてエンジン側とボデー側とで振動絶縁を行うトルクロッドに関する。
従来、車両において剛性の外筒,内筒とそれらの間に介設されたゴム弾性体とをそれぞれ備えた両端の第1ブッシュ及び第2ブッシュと、それら第1ブッシュ及び第2ブッシュを連結する剛性の連結部とを有するトルクロッドを車両のエンジン側とボデー側とに跨って介装し、そのトルクロッドによりエンジンからのトルクを受けてエンジンのロール方向の変位及び前後方向の変位を規制することが行われている。
このトルクロッドはまたエンジン側とボデー側との間で振動絶縁する働きも有している。
図10は従来公知のトルクロッドの一例を示している(下記特許文献1)。
図において200,202はそれぞれ剛性の内筒204,206、外筒208,210及びそれらの間に介設されたゴム弾性体212,214を有する第1ブッシュ,第2ブッシュで、連結ロッド(連結部)216にて連結されている。
このトルクロッドは、第1ブッシュ200及び第2ブッシュ202の一方が車両におけるエンジン側に、他方がボデー側に弾性結合され、ゴム弾性体212,214を弾性変形させながらエンジンからのトルクを受けてエンジンのロール方向の変位及び前後方向の変位を規制する。
またゴム弾性体212,214の弾性に基づいてエンジン側とボデー側とで振動絶縁する。
このトルクロッドは、通常第1ブッシュ200の外筒208,第2ブッシュ202の外筒210及び連結ロッド216を金属材で構成し、そして連結ロッド216の各端部を第1ブッシュ200の外筒208,第2ブッシュ202の外筒210に溶接して接合し一体化する。
しかしながらこの場合、連結ロッド216を外筒208,210とは別に製造して溶接接合することが必要であり、構成部品点数が多くなるとともに加工工数が多くなって、全体としてコスト高となってしまう。
またブッシュに対して内筒側からこじり力が入力したとき、例えば第1ブッシュ200において内筒204から大きなこじり力が入力したとき、図10(B)に示しているように内筒204が外筒208に対して軸方向の端部に片当りしてしまい、同部分に対して大きな力が働いて場合により同部分が変形を起してしまう恐れがある問題があった。
特開昭57−191129号公報
本発明はこのような事情を背景とし、加工の工程数が少なくてコストが安価であり、また大きなこじり力が入力した場合においてもブッシュにおける外筒ないし内筒が変形を生ずることのないトルクロッドを提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、剛性の外筒,内筒とそれらの間に介設されたゴム弾性体とをそれぞれ備えた両端の第1ブッシュ及び第2ブッシュと、それら第1ブッシュ及び第2ブッシュを連結する剛性の連結部とを有し、車両のエンジン側とボデー側とに連結されてエンジンからのトルクを受け、該エンジンのロール方向の変位を規制するトルクロッドにおいて、前記連結部を板状に形成して、該連結部を、互いに対称形状をなす一対の剛性の板体をそれらの間に隙間形成する状態で前記第1及び第2ブッシュの軸方向に重ね合せ、該隙間に埋ゴムを充填して加硫接着することにより溶接によらないで一体に固着することにより構成するとともに、前記一対の板体のそれぞれには、前記第1及び第2ブッシュの前記外筒の軸方向の各半部がそれぞれ形成してあって、それら一対の板体の各半部を合せることで該第1及び第2ブッシュの各外筒の全体が構成されており、且つ前記埋ゴムは該第1及び第2ブッシュの前記ゴム弾性体と連続した形態でそれらと一体に成形されていることを特徴とする。
請求項のものは、請求項1において、前記板体のそれぞれには突起が設けられていて、それら突起が互いに突き合されることで各板体の間に前記隙間が形成されて前記埋ゴムが充填されていることを特徴とする。
請求項のものは、請求項1,2の何れかにおいて、1枚の板材のプレス曲げ加工により前記半部を有する板体が構成されていることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、トルクロッドにおける連結部を板状に形成し、そしてその連結部を、互いに対称形状をなす一対の剛性の板体をそれらの間に隙間形成する状態で重ね合せ、且つその隙間に埋ゴムを充填して加硫接着により一体に固着して構成したもので、本発明によれば、それぞれ別体をなす一対の板体を埋ゴムの加硫接着により容易に一体化してトルクロッドにおける連結部を構成することができ、また連結部を板状に形成していることから、板体と埋ゴムとの接着面積を広くとることができ、一対の板体の接合強度を高強度となすことができる。
このように連結部を一対の板体にて構成する場合において、それら板体を金属材で構成して溶接により接合するといったことも考えられるが、この場合には溶接による接合工程を必要とし、コスト上昇を招いてしまう。
しかるに本発明では、一対の板体を埋ゴムにて互いに接着固定しているため、そのような溶接工程を必要とせず、所要コストを安価に抑えることができる。
加えて本発明のトルクロッドでは、埋ゴムの弾性変形により一対の板体が板面方向(板面に沿った方向)にある程度相対的に変位可能である特長を有する。
詳しくは、第1ブッシュ及び第2ブッシュの何れか一方又は両方に対して内筒を通じこじり力が入力したとき、埋ゴムの弾性変形を伴って一対の板体が上記板面方向に相対的に位置をずらせることによって、内筒からのこじりの入力を外筒に対し、軸方向全体に亘って均等に分散させることができる。
これにより外筒の軸方向の端部に対し大きな力が作用し、同部分が変形を起してしまう問題を解決することができる。
本発明では、第1及び第2ブッシュの外筒の半部を一対の板体に形成し、そしてそれら一対の板体の各半部を合せることで外筒の全体を構成するようになしており、このようにすることで、一対の板体にて第1及び第2ブッシュにおける外筒を同時に一体に構成することができる。
従って、連結部における剛性の板状部とブッシュの外筒とを別々に製造して、それらを互いに接合一体化する工程を省略でき、トルクロッドの加工工数を更に低減してコストをより一段と低減することが可能となる。
本発明ではまた、連結部における埋ゴムを第1及び第2ブッシュのゴム弾性体と連続した形態で、それらと一体に成形する。
このようにすれば、連結部の一部を成す埋ゴムとブッシュにおけるゴム弾性体とを、1回のゴム材の注入及び加硫成形により同時に形成でき、製造時の工程数を更に削減して一段のコスト低減を果たすことができる。
請求項は、上記一対の板体のそれぞれに突起を設けて、それら突起を互いに突き合せることで各板体の間に隙間を形成するようになしたもので、このようにすれば、一対の板体の間の隙間に埋ゴムを充填するに際し、各板体を厳密に位置決めしなくても単に各突起を突き合せるだけで、一対の板体の間に予め定めた隙間を正確に且つ容易に形成でき、埋ゴムの厚みを設定した一定の厚みに形成することができる。
請求項は、1枚の板材のプレス曲げ加工により上記ブッシュにおける外筒の半部を有する板体を構成するようになしたもので、このようにすれば、連結部を構成する板状部とブッシュにおける外筒の半部とを、1枚の板材のプレス曲げ加工で同時に簡単に構成することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は車両のサスペンションメンバ(ボデー)で、12はこのサスペンションメンバ10上に左側のエンジンマウント14,右側のエンジンマウント16を介して弾性支持されたエンジンである。
但しエンジンマウント14,16は、エンジン12とトランスミッション18とを組み付けて成るパワーユニット20全体の重量を支持している。
22はサスペンションメンバ10におけるセンタフレーム24と、エンジン12の下部とに跨って介装されたトルクロッドで、小ブッシュから成る第1ブッシュ26,大ブッシュから成る第2ブッシュ28及びそれらを前後方向に連結する連結部30とからなっている。
このトルクロッド22は、第1ブッシュ26側がエンジン12に弾性的に結合され、また第2ブッシュ28がサスペンションメンバ10のセンタフレーム24に弾性的に結合されている。
ここで第1ブッシュ26側は後述の内筒34がエンジン12に固定され、また第2ブッシュ28側は内筒42がサスペンションメンバ10のセンタフレーム24にそれぞれボルトとナットで締結固定されている。
図2〜図4にトルクロッド22の構成が具体的に示してある。
先ず図3及び図4において、小ブッシュから成る第1ブッシュ26は金属製の剛性の外筒32と内筒34、及びそれらの間の円筒状のゴム弾性体36を有しており、それらが加硫接着により一体に固着されている。
尚この第1ブッシュ26には、その外周側に鍔状部38が半円形状に形成されている。
一方図5にも示しているように大ブッシュから成る第2ブッシュ28もまた、金属製且つ剛性の外筒40と内筒42、及び加硫接着によりそれらに一体に固着されたゴム弾性体44を有している。
但しこの第2ブッシュ28側においては、ゴム弾性体44は内筒42からV字状に拡開した形態の一対の弾性脚46を有する形態をなしている。
この第2ブッシュ28側においてはまた、内筒42を取り囲むようにして金属製の剛性且つリング状の中間板48が配設されている。
そしてこの中間板48の前,後位置、具体的には図中左,右位置にすぐり部50,52が設けられている。
この中間板48は、すぐり部50側の部分と52側との部分がそれぞれ平行な平板部54,56とされている。また本実施形態においてこの中間板48の内部はゴムで埋められており、そして内筒42と平板部56との間の部分、更に内筒42と平板部54との間の部分が、それぞれ補助ストッパ部58,60とされている。
尚この中間板48の内部には、部分的に空所部62が設けられている。この空所部62は次の意味を持つ。
即ち中間板48の内側を全部ゴムで埋めておくと、加硫後の収縮時において接着界面等に引張り力が働き、その引張り力によって接着界面で剥離を生じたりゴムにクラックが生じたりし易くなる。
そこで空所部62を設けておくことで、加硫後の収縮時に中間板48の内側のゴムの変形を許容して、接着界面等に引張り力が働くのを抑制ないし防止するようにしている。
この中間板48における図中左側の平板部54と外筒40との間には、減速時にストッパ作用をなすゴムストッパ部63,64が設けられており、また平板部56と外筒40との間には、加速時においてストッパ作用をなすゴムストッパ部が設けられている。
本実施形態では、このゴムストッパ部として中間板48の平板部56に対向して位置する中央の第1ゴムストッパ部66と、その両側に位置して一対の弾性脚46のそれぞれに対向する第2ゴムストッパ部68とが、それぞれすぐり部52内部において設けられている。
この実施形態において、第1ゴムストッパ部66及び第2ゴムストッパ部68は、それぞれほぼ同じ突出高さで断面山形状に形成されている。
尚この大ブッシュ28側においても、外筒40の外周側に鍔状部70が半円形状に形成されている。
上記連結部30は、図4に示しているように間隔をおいて配置された一対の金属製の剛性の板状部72,72と、それらの間の隙間Sに充填された埋ゴム74とから成っている。
ここで一対の板状部72と埋ゴム74とは、加硫接着により一体に固着されている。
これら一対の板状部72の外面は薄肉の被覆ゴム76で被覆されている。この点は第1ブッシュ26,第2ブッシュ28においても同様である。
即ち第1ブッシュ26における外筒32及び鍔状部38の外面が被覆ゴム76にて被覆され、また第2ブッシュ28における外筒40及び鍔状部70の外面がそれぞれ被覆ゴム76にて被覆されている。
尚連結部30、従って板状部72には図2及び図3に示しているように長手方向に長孔形状をなす開口78が形成されている。
この板状部72の開口78の内面もまた被覆ゴム76にて被覆されている。
本実施形態において、トルクロッド22における金属部分(内筒34,42を除く)は、図6に示す一対の金属板80-1,80-2にて構成されている。
即ち第1ブッシュ26における外筒32と鍔状部38,第2ブッシュ28における外筒40と鍔状部70、更に連結部30における一対の板状部72が、それら一対の金属板80-1,80-2にて構成されている。
具体的には、第1ブッシュ26における外筒32が円筒形状をなす一対の半部32-1,32-2から成っており、また同様に第2ブッシュ28における外筒40も円筒形状をなす一対の半部40-1,40-2から成っており、そしてそれら第1ブッシュ26における半部32-1と第2ブッシュ28における半部40-1及び連結部30における一方の板状部72が、図6の金属板80-1にて一体に構成されている。
また第1ブッシュ26における半部32-2と第2ブッシュ28における半部40-2及び連結部30における他方の板状部72が、図6における金属板80-2にて一体に構成されている。
尚、第1ブッシュ26,第2ブッシュ28における各鍔状部38,70もまた各半部から成っており、それらが金属板80-1,80-2にて一体に構成されている。
ここで一対の金属板80-1,80-2は、図6において上下方向(ブッシュの軸方向)に対称形状をなしている。
即ち金属板80-1,80-2は何れも同一の部材から成るもので、互いに上下逆向きにして配置されている。
この実施形態では、図6,図7に示すように各金属板80-1,80-2のそれぞれに板面から小寸法突出したリブ(突起)82が設けられており、それらリブ82を互いに付き合せた状態で、かかる金属板80-1,80-2に対しゴムが一体に加硫接着されている。
そして金属板80-1及び80-2における板状部72と72との間に形成された隙間Sにゴムが充填され、埋ゴム74が形成されている。
本実施形態では、図2及び図3に明らかに示しているように被覆ゴム76に円形の孔部84が部分的に形成されている。更に外周部に沿って三日月状の孔部86が形成されている。
これら孔部84,86は、ゴムの加硫成形の際に加硫金型に設けたピンによって形成されたものである。
即ちこの実施形態では、一対の金属板80-1,80-2を加硫金型にセットした状態でゴム材を注入し全体を一体に加硫成形するが、このときゴムの注入圧によって金属板80-1,80-2が浮上りを生ずると製品を良好に加硫成形できない。そこで一対の金属板80-1,80-2を加硫金型に設けたピンによって重ね合せ状態に押え付け、その状態でゴムを注入して加硫成形するようにしている。
上記孔部84,86はその際に加硫金型に設けたピンによって形成されたものである。即ちこのような孔部84,86を形成することで、一対の金属板80-1,80-2を互いに重ね合せ状態に保持した状態でゴムを加硫成形することができる。
次に本実施形態のトルクロッド22の作用を説明する。
本実施形態のトルクロッド22では、アイドリング時にゴム弾性体44が、中間板48と第1ゴムストッパ部66との間及びゴム脚46と第2ゴムストッパ部68との間のストッパクリアランス内で弾性変形して、エンジン側とボデー側とを振動絶縁する。
一方加速時においてゴム弾性体44の弾性変形を伴って中間板48が外筒40に対して図中右方に相対的に変位し接近すると、図8(A)に示すように先ず第2ゴムストッパ部68がゴム弾性体44、具体的には一対の弾性脚46に当接しストッパ作用をなす。
更にこの状態から中間板48がより大きく接近方向に変位すると、その時点で中央の第1ゴムストッパ部66が中間板56に当接してストッパ作用をなし、中間板48の過大な変位をそのストッパ作用にて規制する。
以上のように本実施形態によれば、それぞれ別体をなす一対の金属板80-1,80-2を埋ゴム74の加硫接着により容易に一体化してトルクロッド22における連結部30を構成することができ、また連結部30を板状に形成していることから、金属板80-1,80-2と埋ゴム74との接着面積を広くとることができ、一対の金属板80-1,80-2の接合強度を高強度となすことができる。
また本実施形態では一対の金属板80-1,80-2が埋ゴム74にて互いに接着固定されているため、板体を溶接により接合する場合に較べて溶接工程を必要とせず、所要コストを安価に抑えることができる。
加えて本形態のトルクロッド22では、埋ゴム74の弾性変形により一対の金属板80-1,80-2がある程度相対的に板面方向に変位可能である特長を有する。
詳しくは、図9(A)に示しているように例えば第1ブッシュ26に対して内筒34を通じこじり力が入力したとき、埋ゴム74の弾性変形を伴って一対の金属板80-1及び80-2が板面方向に相対的に位置をずらせることができ、そしてこれによって第1ブッシュ26における内筒34が、その外筒32に対し軸方向の端部に片当りするのを防止でき、内筒34からのこじりの入力を外筒32に対し軸方向全体に亘って均等に分散させることができる。
これにより外筒32の軸方向の端部に対し大きな力が作用して、同部分が変形を起してしまうといったことを防止することができる。
また図9(B)は、上側の金属板80-1と下側の金属板80-2とが板面方向にずれた状態で接合一体化された状態を表しているが、この場合においても埋ゴム74の弾性変形により、一対の金属板80-1,80-2がある程度相対的に板面方向に変位することで、内筒34と外筒32とが片当りするのを防止することができる。
本実施形態ではまた、一対の金属板80-1,80-2にて第1及び第2ブッシュ26,28における両方の外筒32,40を同時に一体に構成している。
この場合、連結部30における剛性の板状部72と、ブッシュ26,28の外筒32,40とを別々に製造してそれらを互いに接合一体化する工程を省略でき、トルクロッド22の製造時の加工工数を更に低減してコストをより一段と低減することが可能となる。
また連結部30における埋ゴム74を第1及び第2ブッシュ26,28のゴム弾性体36,46と連続して一体に成形していることから、連結部30の一部を成す埋ゴム74とブッシュ26,28におけるゴム弾性体36,46とを、1回のゴム材の注入及び加硫成形により同時に形成でき、製造工程数を更に削減して一段のコスト低減を果たすことができる。
更に一対の金属板80-1,80-2のそれぞれにはリブ(突起)82が設けてあって、それらリブ82を互いに突き合せることで各金属板80-1,80-2の間に隙間Sを形成するようにしていることから、一対の金属板80-1,80-2間の隙間Sに埋ゴム74を充填するに際し、各金属板80-1,80-2を厳密に位置決めしなくても、単に各リブ82を突き合せるだけで一対の金属板80-1,80-2の間に予め定めた隙間Sを正確に且つ容易に形成でき、埋ゴム74の厚みを設定した一定の厚みとなすことができる。
更に本実施形態によれば、1枚の板材のプレス曲げ加工によって連結部30を構成する板状部72と、第1及び第2ブッシュ26,28における外筒32,40の半部32-1,40-1とをプレス曲げ加工にて同時に簡単に形成することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態のトルクロッドをエンジン及びサスペンションメンバとともに示す図である。 同実施形態のトルクロッドの斜視図である。 同実施形態のトルクロッドの平面断面図である。 同実施形態のトルクロッドの側面断面図である。 同実施形態のトルクロッドにおける第2ブッシュの平面断面図である。 同実施形態の金属部分を構成している金属板を内筒等とともに分解して示す図である。 図6の金属板の平面図である。 同実施形態のトルクロッドの作用説明図である。 同実施形態のトルクロッドの図8とは異なる作用説明図である。 従来公知のトルクロッドの一例をその不具合とともに示す図である。
符号の説明
22 トルクロッド
26 第1ブッシュ
28 第2ブッシュ
30 連結部
32,40 外筒
32-1,32-2,40-1,40-2 半部
34,42 内筒
36,44 ゴム弾性体
74 埋ゴム
80-1,80-2 金属板
82 リブ(突起)
S 隙間

Claims (3)

  1. 剛性の外筒,内筒とそれらの間に介設されたゴム弾性体とをそれぞれ備えた両端の第1ブッシュ及び第2ブッシュと、それら第1ブッシュ及び第2ブッシュを連結する剛性の連結部とを有し、車両のエンジン側とボデー側とに連結されてエンジンからのトルクを受け、該エンジンのロール方向の変位を規制するトルクロッドにおいて、
    前記連結部を板状に形成して、該連結部を、互いに対称形状をなす一対の剛性の板体をそれらの間に隙間形成する状態で前記第1及び第2ブッシュの軸方向に重ね合せ、該隙間に埋ゴムを充填して加硫接着することにより溶接によらないで一体に固着することにより構成するとともに、
    前記一対の板体のそれぞれには、前記第1及び第2ブッシュの前記外筒の軸方向の各半部がそれぞれ形成してあって、それら一対の板体の各半部を合せることで該第1及び第2ブッシュの各外筒の全体が構成されており、
    且つ前記埋ゴムは該第1及び第2ブッシュの前記ゴム弾性体と連続した形態でそれらと一体に成形されていることを特徴とするトルクロッド。
  2. 請求項1において、前記板体のそれぞれには突起が設けられていて、それら突起が互いに突き合されることで各板体の間に前記隙間が形成されて前記埋ゴムが充填されていることを特徴とするトルクロッド。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、1枚の板材のプレス曲げ加工により前記半部を有する板体が構成されていることを特徴とするトルクロッド。
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