JP5506572B2 - 樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法 - Google Patents

樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法 Download PDF

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この発明は樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法に関する。
従来、支持部材と被支持部材との間に介装されて防振作用する防振装置として、被支持部材の側に取り付けられる剛性の取付部材と、被支持部材の重量を受けて圧縮方向に変形し、圧縮変形状態で被支持部材を弾性支持する本体ゴム部とを備えたインシュレータ本体と、正面視形状が門形をなして本体ゴム部の圧縮方向と反対方向のリバウンド方向に変位規制する変位規制部材とを組んで成る防振装置が公知である。
例えば下記特許文献1,特許文献2にこの種の防振装置が開示されている。
これら特許文献1,特許文献2に開示のものでは、門形をなす変位規制部材を金属製とし、これを締結ボルトによる共締めによって、インシュレータ本体に対し固定するとともに支持部材側に取付固定するようにしている。
近年この門形をなす変位規制部材を樹脂製のブラケット(樹脂ブラケット)とし、軽量化とコスト低減とを図った防振装置も用いられている。
例えば下記特許文献3にその一例が開示されている。
ところで、インシュレータ本体における本体ゴム部は圧縮方向の力に対しては強度が大で耐久性も高いが、引張方向の力に対しては強度が弱く、繰返し引張変形を受ける状態で使用されると早期に耐久寿命に到ってしまう。
そのため防振装置にあっては、本体ゴム部が引張方向の力をできるだけ受けないように、即ち引張変形をできるだけ生じないようにして設置される。
本体ゴム部が引張変形をできるだけ生じないようにするための手段として、防振装置における本体ゴム部を車両への組付前の状態、即ち被支持部材の荷重が作用していない状態で予圧縮(被支持部材の重量を受けて圧縮する方向の予圧縮)を与えておくのが有効な手段である。
防振装置における本体ゴム部は、被支持部材を弾性支持した状態で被支持部材の重力(静荷重)作用方向に圧縮変形するが、本体ゴム部がその圧縮方向とは反対方向のリバウンド方向に変形したとき、その変形量が当初の圧縮変形量を上回ると本体ゴム部に引張りの力が働いてしまう。
防振装置にあっては、従来、そのリバウンド方向の変位を規制するためにインシュレータ本体の側にゴムストッパ部を、また変位規制部材の側にそのゴムストッパ部をリバウンド方向に当接させるストッパ当り部を設け、ゴムストッパ部をストッパ当り部に当接させることにより、本体ゴム部のリバウンド方向の過大な変位を規制するようになしている。
しかしながら防振装置は、通常時においてはゴムストッパ部とストッパ当り部との間のストッパクリアランスの範囲内で常に本体ゴム部が弾性変形しながら外部からの振動入力を吸収し防振作用するものであり、ストッパクリアランスの範囲内において本体ゴム部が大きくリバウンド方向に変形すると、本体ゴム部全体に若しくは部分的に引張りの力が作用して、本体ゴム部全体若しくはその一部が引張変形してしまう。
上記ストッパクリアランスの範囲内で本体ゴム部が最大限リバウンド方向に変形した場合であっても、本体ゴム部が引張変形を生じないようにするためには、車両への設置前において即ち防振装置を製造した段階で、本体ゴム部に対し上記リバウンド方向とは反対の圧縮方向に予圧縮を与えておくのが有効である。
そこで上記樹脂ブラケット付き防振装置の場合、従来にあっては樹脂ブラケットとインシュレータ本体とを別体としておいて、ゴムストッパ部を樹脂ブラケットのストッパ当り部に当接させた上、更に本体ゴム部を圧縮させる状態に、樹脂ブラケットとインシュレータ本体とを固定し組み付けることで、本体ゴム部に対し予圧縮を与えるようにしている。
しかしながらこの場合、必然的に樹脂ブラケットとインシュレータ本体、詳しくは本体ゴム部とゴムストッパ部とを有する一体の加硫品を別々に製造して、それらを組み付けることが必要となり、防振装置の所要部品点数が多くなってしまうとともに、それらの組付けの工数も必要となり、且つその組付けの工程が複雑で面倒な工程となる。
例えば特許文献3に開示のものでは、樹脂ブラケットの側に突起部を設ける一方、インシュレータ本体の側のダイヤフラムリングに貫通孔を形成して、そこに樹脂ブラケットの突起部を挿通し、インシュレータ本体の本体ゴム部の基端側に固着してある剛性の外筒を樹脂ブラケットの段差形状の係止部に押し当てて、その際に本体ゴム部に予圧縮を与え、その状態で貫通孔から突き出した突起部の先端を溶融して拡径部形成することで、インシュレータ本体と樹脂ブラケットとを固定し組み付けるようになしている。
この場合、樹脂ブラケットと本体ゴム部及びゴムストッパ部を有する一体の加硫品が別々の部品として必要となり、更にそれらの組付けの工程が必要となるのに加えて、樹脂ブラケットとインシュレータ本体との組付けのための構造が複雑な構造となることによって、防振装置の所要コストが高くなってしまう。
尚、下記特許文献4には液体封入式のエンジンマウント装置についての発明が示され、そこにおいて予め本体ゴム部をエンジン側への取付部材とともに一体に加硫し製造しておいて、その後に樹脂製の筒状をなす車体側取付部材を射出成形すると同時に、本体ゴム部に対して一体化する点が開示されている。
しかしながらこの特許文献4に開示のものは、樹脂の射出成形時に本体ゴム部に対して予圧縮を与える状態に樹脂製の車体側取付部材を成形するといったものではない。
一方、下記特許文献5には筒形のエンジンマウントについての発明が示され、そこにおいて樹脂製の外筒部材を射出成形すると同時に、ゴム製の緩衝部を変形させてその緩衝部を移動させ、それら緩衝部と本体ゴム部との間のクリアランスをゼロとする状態にそれらを接触させるようになした点が開示されている。
またこの特許文献5には、本体ゴム部と緩衝部との間に中子を挿入しておいて、その中子の挿入部分において緩衝部の変形を防止し、隙間を確保するようになしている点が開示されている。
しかしながらこの特許文献5に開示のものは、樹脂製の外筒部材を射出成形する際の樹脂の射出圧で緩衝部を移動させるものであり、この点において本発明とは本質的に異なっている。
他方、下記特許文献6には筒形の防振装置についての発明が示され、そこにおいて樹脂製の外側部材を射出成形すると同時に、ゴム弾性体に予圧縮を与えるようになした点が開示されている。
しかしながらこの特許文献6に開示のものも、樹脂の射出圧でゴム弾性体に予圧縮を与えるもので、特許文献5に開示のものと同様、本発明とは本質的に異なったものである。
即ち、樹脂部材を射出成形すると同時にゴムを変形させたり予圧縮したりする点については従来公知であるが、これら特許文献5,6に示すように、従来のものは何れも樹脂の射出圧を利用してこれを行うものである。
しかしながらこのような手法では、ゴムと樹脂部材とが接する部分においてしかゴム側を変形させることができず、その利用については大きな制約がある。
以上樹脂ブラケットが門形をなす変位規制部を備えている場合を例として、樹脂ブラケット付き防振装置についての問題点を述べたが、これら以外の形状,構造の樹脂ブラケット付きの防振装置においても事情は同様である。
特開2005−106151号公報 特開2006−214462号公報 特開2009−250331号公報 特開2004−316723号公報 特開平8−152035号公報 特開平9−109288号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、樹脂ブラケットを射出成形すると同時に、本体ゴム部に予圧縮を加えた状態に、本体ゴム部及びゴムストッパ部を有する加硫品に対して樹脂ブラケットを一体化でき、所要部品点数を少なくし得、且つそれらの組付けのための工程を削減でき、従って所要コストを安価とすることのできる樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1は樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法に関するもので、(A)被支持部材の側に取り付けられる剛性の取付部材と、該被支持部材の重量を受けて圧縮方向に変形し、圧縮変形状態で該被支持部材を弾性支持する本体ゴム部と、前記取付部材に設けられ、前記圧縮方向とは反対方向のリバウンド方向にストッパ作用するゴムストッパ部とを含んで構成された一体の加硫品を備えたインシュレータ本体、及び、(B)前記本体ゴム部の、前記圧縮方向における前記ゴムストッパ部とは反対の基端側に設けた固定部を固定させる被固定部と、該ゴムストッパ部に対し前記リバウンド方向に対向して位置し、該ゴムストッパ部を当接させるストッパ当り部とを備え、支持部材の側に取付固定される樹脂ブラケットを有し、該樹脂ブラケットと前記インシュレータ本体とが、前記被支持部材による荷重の非作用状態の下で、前記ゴムストッパ部を前記ストッパ当り部に当接させ且つ前記本体ゴム部を設定予圧縮量で予圧縮する状態に互いに連結された樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法であって、前記加硫品を予め製造して、該加硫品を前記樹脂ブラケットの成形型に型開き状態でセットし、該成形型の型締めの動きで前記本体ゴム部を前記設定予圧縮量よりも一旦過剰に圧縮変形させるとともに前記ゴムストッパ部を該本体ゴム部の圧縮分移動させることで、最終型締状態で該ゴムストッパ部に対して前記圧縮方向とは反対方向に離隔した位置に前記ストッパ当り部用の成形空間を有する、前記樹脂ブラケット用のキャビティを形成し、キャビティに樹脂材料を射出して前記被固定部及びストッパ当り部を含む前記樹脂ブラケットを成形すると同時に、該被固定部を前記固定部に一体接合し、しかる後型開きして前記樹脂ブラケットと前記加硫品の一体成形体を脱型し、該脱型状態で前記ゴムストッパ部を前記ストッパ当り部に当接させ且つ前記本体ゴム部を設定予圧縮量だけ予圧縮状態とすることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記型開きの動きに伴って前記過剰分だけ前記本体ゴム部とゴムストッパ部とを戻して、該ゴムストッパ部を該本体ゴム部の弾性反力にて前記ストッパ当り部に当接させ且つ該本体ゴム部を設定予圧縮量だけ予圧縮状態とし、その後において前記一体成形体を脱型することを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記被固定部を、前記本体ゴム部の圧縮方向に対して交差する方向に突出した形状とする一方、前記固定部には対応する形状の凹部を設けておき、前記樹脂ブラケットの射出成形時に前記樹脂材料を該凹部に充填することにより該被固定部を成形すると同時に、該被固定部と固定部とを凹凸嵌合させる状態に該被固定部を該固定部に一体接合することを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1において、前記樹脂ブラケットが、(イ)起立する一対の脚部、及び該一対の脚部の各先端側を連結するブリッジ部を備えて、正面視形状が門形をなす変位規制部と、(ロ)該脚部の基端側の位置で前記インシュレータ本体を保持する保持部と、(ハ)前記一対の脚部の基端から互いに離れる方向に延出し、前記支持部材の側に取付固定される取付部とを有し、前記樹脂ブラケットの内側空間に配置された前記インシュレータ本体を、前記固定部において前記保持部に設けた前記被固定部で保持するものであることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項4において、前記被固定部を、前記本体ゴム部の圧縮方向に対して交差する方向に前記インシュレータ本体側に突出した形状とする一方、前記固定部には対応する形状の凹部を設けておき、前記樹脂ブラケットの射出成形時に前記樹脂材料を該凹部に充填することにより該被固定部を成形すると同時に、該被固定部と固定部とを凹凸嵌合させる状態に該被固定部を該固定部に一体接合することを特徴とする。
請求項6のものは、請求項5において、前記固定部には前記凹部の形状に沿った形状で延びる剛性部材を埋設しておくことを特徴とする。
請求項7のものは、請求項4において、前記剛性の取付部材には、前記本体ゴム部の前記圧縮方向と直角方向且つ前記門形をなす変位規制部に対する側面視において左右方向に延び、前記成形型から前記本体ゴム部を圧縮させる向きの力を受ける被押圧面を備えておくとともに、前記樹脂ブラケットの成形型を、該左右方向に分割される型部Cと、該型部Cの両側の型部Lと型部Rとを有し、更に該型部Rは前記圧縮方向に分割される型部RUと型部RLとを有するものとなして、該型部RUに左右の型締方向且つ前記被押圧面側に突出して該被押圧面を押圧する押圧型を設けておく一方、前記型部Lには、前記キャビティにおける前記ストッパ当り部の成形空間の底部を構成する板状の成形部を左右の型締方向に突出する形状で設けておき、前記押圧型を前記被押圧面に対峙させた状態で前記型部RUと型部RLとを前記圧縮方向に型締めする際に、型締めの動きで該押圧型により前記本体ゴム部を設定圧縮量よりも一旦過剰に圧縮変形させるとともに前記ゴムストッパ部を該本体ゴム部の圧縮分前記固定部の側に相対移動させ、しかる後に前記型部Lを前記型部R及び型部Cに対して前記左右方向に型締めして、型締状態で前記樹脂ブラケット用のキャビティを形成するとともに、該キャビティ形成時に前記板状の成形部を、前記ゴムストッパ部の前記圧縮方向とは反対側の位置に外挿して前記ストッパ当り部の成形空間を形成し、前記キャビティに樹脂材料を射出して前記樹脂ブラケットを成形すると同時に前記加硫品に接合して一体化し、しかる後先ず型部Lを後退移動させた上で、前記型部RUと型部RLとを型開き方向に相対移動させ、該型部RUと型部RLとの型開きの動きに伴って、前記過剰分だけ前記本体ゴム部とゴムストッパ部とを戻して、前記本体ゴム部の弾性反力により前記ゴムストッパ部を前記ストッパ当り部に当接させ且つ該本体ゴム部を設定予圧縮量だけ予圧縮状態とし、その後において前記一体成形体を脱型することを特徴とする。
請求項8のものは、請求項7において、前記型部RLを固定状態として、前記型部RUを該型部RLに対して型締動作させることで、前記板状の成形部の厚み分だけ前記本体ゴム部を過剰に圧縮するとともに該本体ゴム部の圧縮分前記ゴムストッパ部を移動させ、該ストッパゴム部の移動により空いた空間に、前記板状の成形部を挿入するように前記型部Lを型締動作させ、前記樹脂ブラケットを射出成形及び前記加硫品に一体化した後に、前記型部RUを前記型部RLから型開き方向に移動させることで、前記過剰分だけ前記本体ゴム部及びゴムストッパ部を戻して、該ゴムストッパ部を前記ストッパ当り部に当接状態とし、前記一体成形体を脱型することを特徴とする。
請求項9のものは、請求項7,8の何れかにおいて、前記剛性の取付部材が筒状をなしていて、前記押圧型が該取付部材の内部に嵌合状態に軸方向に挿入されるものとなし、且つ該押圧型は、前記型部RUに対して少なくとも前記予圧縮分、前記型部RUとRLとの型開き方向に相対移動可能に組み込んであることを特徴とする
発明の作用・効果
以上のように請求項1のものは、本体ゴム部とゴムストッパ部とを一体に有する加硫品を予め製造しておいて、これを樹脂ブラケットの成形型に型開き状態でセットし、そして成形型の型締めの動きで本体ゴム部を設定予圧縮量よりも一旦過剰に圧縮変形させるとともにゴムストッパ部を本体ゴム部の圧縮分移動させることで、ゴムストッパ部から離れた位置に樹脂ブラケットの成形用キャビティにおけるストッパ当り部の成形空間を確保し、そして樹脂材料の射出により樹脂ブラケットを成形すると同時に、樹脂ブラケットと上記の加硫品を一体化し、その一体成形品の脱型状態で、過剰に圧縮してある本体ゴム部及びゴムストッパ部を戻してゴムストッパ部を樹脂ブラケットのストッパ当り部に当接させ、且つ本体ゴム部を設定圧縮量だけ予圧縮状態とするものである。
この請求項1の製造方法によれば、樹脂ブラケットの成形と同時に樹脂ブラケットとインシュレータ本体における加硫品とを一体接合することができ、またこのとき同時に本体ゴム部を予圧縮状態とすることができるため、従来のように樹脂ブラケットとインシュレータ本体における加硫品とをそれぞれ別々に製造しておいて、それらを後の工程で組み付けることによって本体ゴム部を予圧縮させるといったことは必要でなくなり、所要部品点数を少なくすることができるとともに、本体ゴム部に予圧縮を与える状態に樹脂ブラケットと加硫品とを組み付ける工程も削減できるため、樹脂ブラケット付き防振装置の製造コストを安価とすることができる。
この請求項1の製造方法では、成形型の型開きの動きに伴って上記過剰分だけ本体ゴム部とゴムストッパ部とを戻し、ゴムストッパ部を本体ゴム部の弾性反力によりストッパ当り部に当接させ且つ本体ゴム部を設定圧縮量だけ予圧縮状態とし、その後において樹脂ブラケットと加硫品との一体成形体を脱型するようになすことができる(請求項2)。
このようにすれば、本体ゴム部の圧縮による弾性反力をストッパ当り部、即ち樹脂ブラケットで受けた状態で、それら樹脂ブラケットと加硫品との一体成形体を脱型することができ、一体成形体を僅かな力で容易に成形型から脱型することができる。
本発明の製造方法では、樹脂ブラケット側の上記の被固定部を、本体ゴム部の圧縮方向に対して交差する方向、望ましくは直角方向に突出した形状とする一方、加硫品側の固定部には対応する形状の凹部を設けておき、樹脂ブラケットの射出成形時に樹脂材料を凹部に充填することにより被固定部を成形すると同時に、被固定部と固定部とを凹凸嵌合させる状態に被固定部を固定部に対して一体接合するようになすことができる(請求項3)。
このようにすれば、樹脂ブラケットの被固定部を固定部に対し、単に被固定部の成形時の接着による固着のみならず、それら被固定部と固定部とを物理的に係合させることができ、被固定部と固定部とを強固に固定状態とすることができる。
このような固定構造は、樹脂ブラケットの成形時に同時に樹脂ブラケットと本体ゴム部の側とを接合固定することで初めて実現できる。
本発明の製造方法は、樹脂ブラケットが、起立する一対の脚部と、それら一対の脚部の各先端側を連結するブリッジ部とを備えて正面視形状が門形をなす変位規制部と、一対の脚部の下端から互いに離れる方向に延出し、支持部材の側に取付固定される取付部とを有する防振装置の製造に好適に適用することができる。
この場合において、脚部の基端側の位置にインシュレータ本体の保持部を設け、インシュレータ本体を、上記固定部において保持部に設けた被固定部により保持するようになしておくことができる(請求項4)。
このとき、被固定部をインシュレータ本体側に突出した形状、固定部を対応した形状の凹部を有する形状とし、樹脂ブラケットの射出成形時に被固定部と固定部とを凹凸嵌合させる状態にそれらを一体接合させるようになすことができる(請求項5)。
更にこの場合において、上記の固定部には凹部の形状に沿った形状で延びる剛性部材を埋設しておくことができる(請求項6)。
このようにすれば、突出形状をなす被固定部と凹形状をなす固定部との固定力をより強固となすことができる。
次に請求項7は、請求項4の門形の変位規制部を有する樹脂ブラケット付きの防振装置を製造するに際して、樹脂ブラケットの成形型を、変位規制部に対する側面視において左右方向に分割される型部Cと、その両側の型部L,Rとを有し、更に型部Rを上記の圧縮方向に分割される型部RUと型部RLとを有するものとなして、その型部RUに上記加硫品における剛性の取付部材に備えた被押圧面を圧縮方向に押圧する押圧型を、また型部Lには、樹脂ブラケット用のキャビティにおけるストッパ当り部の成形空間の底部を構成する板状の成形部を左右の型締方向に突出する形状で設けておき、それら各型部を請求項7に規定する手順で移動させることで樹脂ブラケットを成形するもので、この請求項7によれば、成形型の型締めの力で本体ゴム部を圧縮することができ、またその圧縮状態の下で樹脂ブラケットを良好に成形し且つ成形と同時にこれを加硫品と一体化することができる。
更に型開きの動きの中で本体ゴム部の圧縮を過剰分だけ戻して、ゴムストッパ部を樹脂ブラケットのストッパ当り部に当接させ、本体ゴム部の圧縮による弾性反力を成形した樹脂ブラケットにて受けることで、成形型に対する本体ゴム部の圧縮による弾性反力が作用しない状態とすることができ、従って樹脂ブラケットと加硫品との一体成形体を僅かな力で容易に成形型から脱型することが可能となる。
この場合において上記の型部RLを固定状態とし、型部RUを型部RLに対し型締め動作させることで、型部Lの側の板状の成形部の厚み分だけ本体ゴム部を過剰に圧縮するとともにその本体ゴム部の圧縮分ゴムストッパ部を移動させ、そしてゴムストッパ部の移動により空いた空間に板状の成形部を挿入するように型部Lを型締め動作させ、また樹脂ブラケットを射出成形及び加硫品に一体化した後に、型部Lを後退移動させ、そのことによりゴムストッパ部と樹脂ブラケットのストッパ当り部との間に再び空間を空け、その状態で型部RUの後退移動により上記の圧縮の過剰分だけ本体ゴム部及びゴムストッパ部を戻してゴムストッパ部をストッパ当り部に当接状態とし、その状態で一体成形体を脱型するようになすことができる(請求項8)。
次に請求項9は、剛性の取付部材が筒状をなしている場合において、上記の押圧型をその取付部材の内部に軸方向、即ち上記の圧縮と直角方向に嵌合状態に挿入されるものとなし、且つその押圧型を型部RUに対し、少なくとも上記の予圧縮分型部RUと型部RLとの型開き方向に相対移動可能に組み込んだものである。
このようにすれば、樹脂ブラケットの成形装置を簡素に構成しつつ、型開きに際して押圧型が予備圧縮量を超えて過剰に型開き位置まで戻ることにより樹脂部を破損してしまうのを有効に防止することができる
本発明の一実施形態の樹脂ブラケット付きエンジンマウント装置の断面図である。 同実施形態の樹脂ブラケット付きエンジンマウント装置を図1とは90度異なる向きで示した断面図である。 同実施形態のエンジンマウント装置を液封ユニット組付前の状態で示した斜視図及び平面図である。 図3のIV-IV断面図である。 図3のV-V断面図である。 同実施形態のエンジンマウント装置の製造方法の要部工程を示す説明図である。 図6に続く工程を示す説明図である。 図7に続く工程を示す説明図である。 図8に続く工程を示す説明図である。 図9に続く工程を示す説明図である。 図10に続く工程を示す説明図である。 本発明の他の実施形態のエンジンマウント装置の図である。 本発明の更に他の実施形態のエンジンマウント装置の要部を示した図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、10は樹脂ブラケット付き防振装置の一例としてのエンジンマウント装置である。
但しここではエンジンマウント装置10は車両への組付け前の状態、即ちエンジンの重量(エンジンからの静荷重)を受けていない無負荷状態で示してある。
図に示しているようにこのエンジンマウント装置10は、防振作用の主体を成すインシュレータ本体12と、樹脂ブラケット14とを有している。
ここでは樹脂ブラケット14としてポリアミド樹脂にガラス繊維を補強材として含有させたものが用いられている。
エンジンマウント装置10は、図1中左右方向を車両の前後方向とし、図1中紙面と直角方向を左右方向として車両に設置される。
16は、インシュレータ本体12の要部をなすゴム弾性体で、このゴム弾性体16は、断面形状が下向きにハの字状に開いた形態の周方向に環状を成す下部の本体ゴム部18と、矩形筒状を成す上部の筒状部20とを有している。
更にこのゴム弾性体16は、本体ゴム部18に連続して下向きに延出する円筒形状のゴム壁22を有している。
上記矩形の筒状部20にはエンジン側への取付部となる矩形筒状の取付金具(取付部材)70が埋設されており、この取付金具70の内側にゴム層30を介して矩形の圧入空間24が形成されている。
取付金具70は、図2に示すエンジン側のブラケット26の先端側の圧入部28を圧入空間24に圧入させ、ゴム層30を介し圧入部28に嵌合状態にブラケット26に取り付けられる。
ここで取付金具70の図中上面側のゴム部はリバウンド側のゴムストッパ部72を成している。
尚、上部の筒状部20の図中下側には環状の括れ部32が形成されている。
本体ゴム部18から下向きに延出する上記のゴム壁22の内部にもまた、円筒状を成す金具34が埋設されている。
この円筒状を成す金具34は、その上部が本体ゴム部18における基端部の位置まで上向きに延びている。
また下部がゴム壁22の外部に露出する位置まで延びており、その外部に露出した部分がかしめ部36とされている。
このかしめ部36は後述のダイヤフラム膜38を固定する前には折曲げ形状をなしておらず、図4及び図5に示すように図中下向きにストレート形状をなしている。
この実施形態においてインシュレータ本体12、詳しくはゴム弾性体16における上記の本体ゴム部18は、被支持部材であるエンジンの重量を受けて図中下向きに圧縮変形し、その圧縮変形状態でエンジンを弾性支持し、弾性変形に基づいて振動吸収しエンジンを防振支持する。
またリバウンド側のゴムストッパ部72は、車両への取付状態即ちエンジンの重量を受けた状態で、樹脂ブラケット14における後述のストッパ当り部98との間にストッパクリアランスを形成し、そしてリバウンド側に大きな変位を生じたときに、そのストッパ当り部98に当接してストッパ作用し、ストッパ当り部98と協働してリバンド側の過大な変位を規制する。
この実施形態において、インシュレータ本体12は上記の本体ゴム部18を上側の壁とし、また下端のゴム製のダイヤフラム膜38を下側の壁として、それらの間に液室40を形成している。この液室40には非圧縮性の液体Lが封入されている。ここでは液体Lとして水やアルキレングリコール,ポリアルキレングリコール,シリコーン油等が用いられる。
尚、ダイヤフラム膜38の外周部にはフランジ64付きの浅い円筒状をなすリング金具63が固定用として一部埋込状態に設けられており、そのフランジ64の外部に水平に露出した部分に対して、上記ゴム壁22から露出したかしめ部36がかしめられ、以ってダイヤフラム膜38がゴム壁22の下端の開口を閉鎖する状態にゴム壁22に水密に固定されている。
41は、仕切プレート42とオリフィス部材44とから成る仕切部材で、この仕切部材41によって液室40が図中上側の主液室46と、下側の副液室48とに区画されている。
50は、オリフィス部材44と仕切プレート42とによって形成されたオリフィス通路で、このオリフィス通路50は、開口52を通じて主液室46と連通し、また開口54を通じて副液室48と連通している。
オリフィス通路50の内部の液Lは、開口52を通じて主液室46との間で移動可能とされ、また開口54を通じて副液室48との間で移動可能となっている。
56は、仕切プレート42とオリフィス部材44とによって形成された、ゴム製の可動板58を収容する収容室で、そこに可動板58がフローティング状態に収容されている。
この収容室56は開口60を通じて主液室46と連通し、また開口62を通じて副液室48と連通している。
またこの可動板58と収容室56との間には、液Lが流通可能な微小な隙間が形成されている。
この例のエンジンマウント装置10では、低周波数の上下方向の振動入力に対しては液Lがオリフィス通路50を通じて主液室46から副液室48に若しくはその逆に流動し、その際の粘性流動に基くエネルギー吸収によって入力振動を効果的に減衰する。
その減衰作用は液Lが液柱共振を生じる際に最も高く、この例ではその液柱共振の周波数は、シェイク等の10〜20Hz程度の低周波数の振動入力に対してチューニングされている。
一方高周波数の振動入力が加わったとき、オリフィス通路50は実質的に液Lが流動しない状態、即ちオリフィス通路50が実質的に閉鎖された状態となり、このときには高周波数の振動入力に対しては、主液室46内の液Lと副液室48内の液Lとが収容室56内の微小通路、即ち可動板58の外周側の通路を通じて一方から他方に若しくは他方から一方に流通し、その際の液Lの流動に基づいて高周波数の振動入力を減衰し制振する。
尚、低周波数且つ大振幅の振動入力の際には可動板58が上向き又は下向きに押し付けられた状態となって、収容室56を通じての主液室46と副液室48との間での液Lの流通は遮断され、液Lはオリフィス通路50を通じてのみ、主液室46と副液室48との間で流動せしめられる。
本実施形態では、下部の本体ゴム部18,リバウンド側のゴムストッパ部72を含む上部の矩形の筒状部20,本体ゴム部18から更に下向きに延出するゴム壁22を備えたゴム弾性体16が、上部の筒状部20に埋め込まれた取付金具70と、ゴム壁22に埋設された金具34とに一体に加硫接着されており、それらによって一体の加硫品66が構成されている。
またダイヤフラム膜38と、仕切部材41、及びダイヤフラム膜38に埋設されたリング金具63とで、加硫品66とは別体をなす液封ユニット68が構成され、それら加硫品66と液封ユニット68及び内部の液Lとでインシュレータ本体12が構成されている。
尚、図2に示しているようにゴム弾性体16は、本体ゴム部18から図中右方向、即ち車両の幅方向中央側に延び出す板状のバウンド側のゴムストッパ部74を一体に有している。
このバウンド側のゴムストッパ部74は、エンジン側のブラケット26が下向きに過大に相対変位したときにブラケット26側のストッパ当り部76に図中上向きに当接してストッパ作用をなし、バウンド側の過大な変位を規制作用する。
尚このバウンド側のゴムストッパ部74は、樹脂ブラケット14における後述の受部78に、その下面を接触させる状態に設けられており、バウンド時にゴムストッパ部74に作用する荷重はこの受部78にて受けられる。
上記樹脂ブラケット14は、起立する一対の脚部80と、それら脚部80の図中上端側(先端側)を連結するブリッジ部82とを備えて正面視形状が門形をなす変位規制部84と、それら一対の脚部80の基端(図中下端)から互いに離れる方向に延出する取付部86と、脚部80の基端側に位置し、インシュレータ本体12を保持する保持部90とを有している。
変位規制部84におけるブリッジ部82のうち、上記リバンド側のゴムストッパ部72の図中上側に位置する部分は、ゴムストッパ部72を当接させるストッパ当り部98をなしている。
また変位規制部84の外面には、一方の脚部80の下端からブリッジ部82を経由して他方の脚部80の基端に到る位置まで連続して延びるリブ94(図3参照)が、側面視において左右の両端位置(図3中幅方向の両端位置)と、中央寄りの位置との3個所に一体に設けられている。
また取付部86には固定孔91が設けられている。樹脂ブラケット14は、上記の保持部90にてインシュレータ本体12を保持した状態で、取付部86が固定孔91において車体側に取付固定される。
尚、樹脂製の取付部86には円環状をなす金属製の締結金具92が埋め込まれており、固定孔91はこの締結金具92の貫通孔にて形成されている。
この実施形態において、図3(B)中右側の取付部86には1個所に固定孔91が設けられ、また左側の固定部88には2個所に固定孔91が設けられている。
図3に示しているように、樹脂ブラケット14における上記保持部90は、側面視において(同図中左右方向において)脚部80から張り出した部分が、一方の脚部80から他方の脚部80にかけて小さな曲率でなだらかに大きく湾曲した形状をなす下部90-1と、これより上側の位置でより大きな曲率で円弧形状をなす上部90-2とを有している。
これら下部90-1と上部90-2とは、脚部80と80との間の位置で互いに接合され一体化されている。
尚下部90-1には、図3(A)に示しているように空所部96が形成されている。
保持部90は、図1に示す本体ゴム部18の基端側に構成された固定部99周りに環状に設けられている。
この保持部90には、本体ゴム部18に対する図中下向きの圧縮方向と直角方向、即ち図中左右方向の内方に向かって突出する、上記固定部99を樹脂ブラケット14に対して固定するための被固定部100が環状(円形の環状)に設けられている。
一方加硫品66側の固定部99には、対応する形状の凹部102が設けられており、保持部90は、その突出形状の被固定部100を固定部99の凹部102に凹凸嵌合させる状態で、固定部99を保持している。
ここで被固定部100は、樹脂ブラケット14の射出成形時に成形され、そしてその成形と同時に固定部99に接合され一体化されている。
尚被固定部100は、図1に示しているように本体ゴム部18の基端部からゴム壁22の上部にかけての部分に形成されており、図1中上部が固定部99における凹部102内部に凹凸嵌合する状態に嵌り込んでいる。
前述した図2に示す受部78は、この保持部90の一部によって構成されている。
上記ゴム壁22に埋設された筒状をなす金具34は、その上部が凹部102に対応した形状の屈曲形状で延びており、その屈曲形状をなす部分が、固定部99を補強する補強部104を構成している。
図1に示しているように、この実施形態においてエンジンマウント装置10は、ゴムストッパ部72を樹脂ブラケット14のストッパ当り部98に当接させ、また本体ゴム部18を図1中下向きに設定予圧縮量で予圧縮した状態で、樹脂ブラケット14が射出成形にて加硫品66に一体接合されている。詳しくは固定部99と被固定部100とにおいて一体接合されている。
具体例としてここでは本体ゴム部18が設定予圧縮量3mmで予圧縮されている。その予圧縮量はエンジン重量その他によって適正量が種々変化するが、一般にその設定予圧縮量は1〜5mmとされる。
図6〜図11は、上記エンジンマウント装置10の製造方法を示している。
これらの図において106は、樹脂ブラケット14を成形し且つ成形と同時にこれを予め製造した上記の一体の加硫品66に接合し一体化するための成形型(金型)を示している。
ここでは成形型106を型開きした状態で、加硫品66をその内部にセットする。
図8はそのようにして加硫品66をセットし且つ成形型106を型締めした状態を表している。
図8において、109は加硫品66における取付金具70に備えられた被押圧面を表している。
被押圧面109は、本体ゴム部18を図中下向きに圧縮させるための力を、後述の押圧型108から取付金具70の内面の薄膜のゴム層30を介して受ける部分である。
この被押圧面109は、本体ゴム部18に対する圧縮方向と直角方向の左右方向、即ち門形をなす変位規制部84に対する側面視において左右方向に延びる平坦面をなしている。
成形型106は、図8において左右方向に分割される中央の型部Cと、その両側の型部L及び型部Rとを有しており、更に型部Rは、図中上下方向即ち本体ゴム部18の圧縮方向に分割される図中上部の型部RUと、下部の型部RLとを有している。
そして上部の型部RUに、上記の被押圧面109に対して本体ゴム部18を圧縮させるための押圧力を加える、型部RUの本体部分とは別体をなす押圧型108が被押圧面109側に突出する状態で組み込まれている。
ここで押圧型108は、先端側に被押圧面109を押圧する押圧部110を有し、また後端側に、段付形状で立ち上がった後図中右方に延びる被支持部112を有しており、その被支持部112が、型部RUの本体部分に設けられた凹部114に嵌め入れられている。
ここで凹部114は、被支持部112を図中上下方向に相対移動可能とする空間Kを有している。
空間Kは、本体ゴム部18の設定予圧縮量以上に被支持部112を相対移動させることが可能な寸法(図中上下方向寸法)で形成されている。
尚押圧型108における押圧部110は、その断面形状が取付金具70の内空間(圧入空間24)の断面形状とほぼ同等若しくはこれよりも僅かに小形状とされている。
成形型106は、型の開閉に際して型部Lが矢印で示しているように図中左右方向に移動し、また中央の型部Cが図中上下方向に移動し、更に型部Rのうち上部の型部RUが図中上下方向に移動する。
即ち、図8に示す型締状態から型部Lが図中左方向に後退移動し、また型部Cが上方向に後退移動し、更に型部RUが上方向に後退移動する。
ここで型部L,型部C,型部RUは何れも油圧シリンダによる駆動によって開閉移動せしめられる。
尚、型部Rにおける下部の型部RLは固定状態である。
図8において、116は型締状態で形成される樹脂ブラケット14用のキャビティで、118は保持部90の成形空間を、また120はブリッジ部82の成形空間を表している。
122は、型部Lに一体に構成された板状の成形部で、この板状の成形部122の上側に上記のストッパ当り部98の成形空間124が形成される。
即ち成形部122はストッパ当り部98の成形空間124の底部を構成する。
図6は、成形型106を型開きした状態で加硫品66をセットした状態を示している。
図示のようにここでは取付金具70の内部に押圧型108を挿入させる状態に、加硫品66を成形型106にセットする。
この状態から型部RUを下向きに移動させて、これを型締動作させる。このとき、加硫品66の本体ゴム部18に対して下向きに押圧力が加えられ、本体ゴム部18が型締めの力で下向きに圧縮変形せしめられる。
このとき、本体ゴム部18は設定予圧縮量よりも過剰に下向きに圧縮せしめられる。型部RUの型締めの際の移動ストロークがそのように定められている。
ここではその圧縮の過剰分が型部Lにおける上記の板状の成形部122の厚みと同じとされている。
図7は、このようにして型部RUを型締方向に移動させた状態を示している。同図に示しているようにここでは型部RUの型締動作に伴って中央の型部Cも併せて型締動作させる。
以上のようにして型部RUを図中下向きに型締動作させ、その型締動作が終了した時点で、取付金具70の上面に設けられたリバウンド側のゴムストッパ部72の上側に、型部Lの板状の成形部122を挿入可能とする空間が生じる。
そこで次に、型部Lを図中右方向に前進移動させてこれを型締動作させる。
このようにして成形型106全体を型締めした状態が、図8に示す状態である。
そこで次にキャビティ116に溶融した樹脂材料を射出してこれを充填する。
このとき、溶融状態の樹脂材料が成形空間118に充填されることによって、図9に示しているように突出形状の被固定部100が樹脂ブラケット14全体とともに成形される。そして成形された被固定部100が、加硫品66における固定部99の凹部102を埋め、ここにおいて被固定部100が固定部99に対して成形と同時に一体接着され、また併せて被固定部100と固定部99とが物理的に凹凸嵌合状態に係合せしめられる。
そしてその成形時の接着と凹凸嵌合による物理的な係合力によって、被固定部100と固定部99とが強固に固定状態となる。
尚、成形空間118に流動状態の溶融樹脂を充填する際、固定部99の内部には金具から成る補強部104が埋設されているため、射出圧がその補強部104にて受け止められ、射出圧によって本体ゴム部18全体に変形力が及ぶのが防止される。
本実施形態において上記板状の成形部122には強度上一定の厚みを持たせておくことが必要であり、ここではその厚みが7mmとされている。つまり本体ゴム部18を圧縮する際の過剰分がここでは7mmとされている。
従って予圧縮量に過剰分を加えた全体の圧縮量はここでは10mmである。
因みに本体ゴム部18に対してエンジンからの静荷重が1500Nかかるとし、また本体ゴム部18の静ばね定数を150N/mmとしたとき、本体ゴム部18に対してエンジンからの静荷重が加わったとき本体ゴム部18は10mm図中下向きに圧縮変形した状態となる。
ここでは設定予圧縮量に過剰分を加えた本体ゴム部18の圧縮量が、エンジンの静荷重を受けたときと同じ圧縮量である。
尚、成形部122の厚みはここでは7mmとなしてあるが、成形部122の厚みは強度的に見てこれよりも薄くすることが可能である。但し強度上はその厚みは3mm以上となしておくことが望ましい。
以上のようにして樹脂ブラケット14を成形し且つ加硫品66に一体に接合したら、次に図10に示しているように先ず型部Lを図中左向きに後退移動させ、板状の成形部122をゴムストッパ部72の上側位置から左方に退避させ、ゴムストッパ部72と樹脂ブラケット14のストッパ当り部98との間に空間を生ぜしめる。
その後型部Cを上向きに後退移動させるとともに、型部RUを押圧型108とともに図中上向きに後退移動させる。
このとき取付金具70及びゴムストッパ部72は、圧縮状態にある本体ゴム部18の弾性反力を上向きに受けながら、型部RUの上向きの後退移動とともに上方に移動し、ゴムストッパ部72が先に成形された樹脂ブラケット14のストッパ当り部98に上向きに当接するに到る。
ここにおいて当初10mm圧縮された本体ゴム部18の圧縮量が3mmの圧縮量即ち設定予圧縮量となる。
即ちここにおいてゴムストッパ部72が樹脂ブラケット14のストッパ当り部98に当接し、また本体ゴム部18が設定予圧縮量だけ予圧縮された状態で、樹脂ブラケット14と加硫品66とが一体に接合した状態となり、樹脂ブラケット14と加硫品66との一体成形体が得られる。
尚、押圧型108が型部RUとともに当初の型開き位置まで戻ってしまうと、ゴムストッパ部72がストッパ当り部98に当接してからもなお、押圧型108が本体ゴム部18の設定予圧縮分を超えて過剰に強制的に図中上向きに移動せしめられることとなり、この場合成形された樹脂ブラケット14のブリッジ部82が押圧型108の過剰な戻りによって破損してしまう恐れが生ずる。
しかるにこの実施形態では押圧型108が型部RUの本体部分に対して図中上下方向に相対移動可能とされているため、図11に示しているように押圧型108の相対移動により、取付金具70及びゴムストッパ部72が過剰に上向きに押し上げられてしまうのが回避される。
従って、ブリッジ部82が押圧型108の過剰な戻りによって損傷するのが防止される。
尚図11において、Pは型部RUの型締位置を、Pは型開き位置を、Pは押圧型108の型開き時の上昇端の位置を表している。
上記押圧型108は、これを単独で油圧シリンダ等にて図中左右方向に出入可能とするように設けておくといったことも可能である。
しかしながらこの場合には成形型及び成形装置の構造が複雑化し、また押圧型108の出し入れのタイミングの制御も正確に行わなければならず、必然的に装置コストが高くなってしまう。
しかるに本実施形態のように押圧型108を型部RUの本体部に相対移動可能に組み込んでおくことで、安価に成形装置を構成しつつ、支障なく且つ良好に樹脂ブラケット14の成形及び加硫品66との一体化を行うことができる。
尚、上例では型部Rのうち下部の型部RLを固定状態とし、上部の型部RUを上下に移動させるようになしているが、場合によって型部RUを固定状態とし、型部RLを上下方向に移動可能とし、そして型部RLの図中上向きの移動により本体ゴム部18を圧縮するようになすことも可能である。
以上のようにして樹脂ブラケット14と加硫品66との一体成形体を得たら、次に液中で液封ユニット68を加硫品66に組み付ける。
ここにおいて樹脂ブラケット14付きの液封式のエンジンマウント装置10が得られる。
以上のような本実施形態によれば、樹脂ブラケット14の成形と同時に樹脂ブラケット14とインシュレータ本体12の加硫品66とを一体接合することができ、またこのとき同時に本体ゴム部18を予圧縮状態とすることができるため、従来のように樹脂ブラケットと加硫品とをそれぞれ別々に製造しておく必要がなく、所要部品点数を少なくすることができるとともに、本体ゴム部に予圧縮を与える状態に樹脂ブラケットと加硫品とを組み付ける工程も削減できるため、樹脂ブラケット付き防振装置の製造コストを安価とすることができる。
また本実施形態では、成形型108の型開きの動きに伴って図中下向きに過剰分に圧縮した本体ゴム部18をゴムストッパ部72とともに図中上向きに戻し、ゴムストッパ部72を本体ゴム部18の弾性反力によりストッパ当り部98に当接させ、本体ゴム部18の圧縮による弾性反力をストッパ当り部98即ち樹脂ブラケット14で受けた状態で、樹脂ブラケット14と加硫品66との一体成形体を脱型するようにしているため、即ち本体ゴム部18の弾性反力により押圧型108と取付金具70との間に生ずる荷重を無くした上で脱型を行うようにしているため、一体成形体を僅かな力で容易に成形型106から脱型することができる。
また樹脂ブラケット14側の被固定部100を本体ゴム部18の圧縮方向と直角方向に突出した形状として、これを加硫品66側の固定部99の凹部102に凹凸嵌合させるようになしているため、被固定部100と固定部とを強固に固定状態することができる。
更に固定部99には凹部102の形状に沿った形状で延びる金具34の補強部104が埋設してあるため、固定力をより一層強固となすことができる。
上記の例はインシュレータ本体12が液封式のものである場合の例であるが、本発明は図12に示しているように液封ユニット68を備えず、加硫品66自体にてインシュレータ本体12が構成されているエンジンマウント装置10に対して適用することも可能である。
また上例は加硫品66の取付金具70が矩形の筒状をなしている場合の例であるが、本発明は取付金具がこのような筒状をなしていない場合にも適用することが可能である。
図13はその一例を示している。
この例は取付金具70がブロック状をなして、図中下端に一対の張出部126を有する場合の例で、ここではそれら張出部126の上面の肩面を被押圧面109として、これを押圧型108の一対の押圧部110にて下向きに押圧するようになすことができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明は樹脂ブラケットが上記のような門形をなしていないものに対しても適用可能であるし、また上記した成形型の型締め及び型開きの手順はあくまで一例にすぎず、上例とは異なった手順で型締め及び型開きをするようになしても良いし、また成形型を上例以外の構造の成形型として構成することももとより可能である。
更に本発明はエンジンマウント装置以外の防振装置に適用することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態、態様で構成及び実施することが可能である。
10 エンジンマウント装置
12 インシュレータ本体
14 樹脂ブラケット
18 本体ゴム部
38 ダイヤフラム膜
40 液室
41 仕切部材
46 主液室
48 副液室
50 オリフィス通路
66 加硫品
70 取付金具
72 ゴムストッパ部
80 脚部
82 ブリッジ部
84 変位規制部
86 取付部
98 ストッパ当り部
99 固定部
100 被固定部
102,114 凹部
106 成形型(金型)
108 押圧型
109 被押圧面
116 キャビティ
118,120,124 成形空間
122 成形部

Claims (9)

  1. (A)被支持部材の側に取り付けられる剛性の取付部材と、該被支持部材の重量を受けて圧縮方向に変形し、圧縮変形状態で該被支持部材を弾性支持する本体ゴム部と、前記取付部材に設けられ、前記圧縮方向とは反対方向のリバウンド方向にストッパ作用するゴムストッパ部とを含んで構成された一体の加硫品を備えたインシュレータ本体、及び
    (B)前記本体ゴム部の、前記圧縮方向における前記ゴムストッパ部とは反対の基端側に設けた固定部を固定させる被固定部と、該ゴムストッパ部に対し前記リバウンド方向に対向して位置し、該ゴムストッパ部を当接させるストッパ当り部とを備え、支持部材の側に取付固定される樹脂ブラケットを有し、
    該樹脂ブラケットと前記インシュレータ本体とが、前記被支持部材による荷重の非作用状態の下で、前記ゴムストッパ部を前記ストッパ当り部に当接させ且つ前記本体ゴム部を設定予圧縮量で予圧縮する状態に互いに連結された樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法であって、
    前記加硫品を予め製造して、該加硫品を前記樹脂ブラケットの成形型に型開き状態でセットし、該成形型の型締めの動きで前記本体ゴム部を前記設定予圧縮量よりも一旦過剰に圧縮変形させるとともに前記ゴムストッパ部を該本体ゴム部の圧縮分移動させることで、最終型締状態で該ゴムストッパ部に対して前記圧縮方向とは反対方向に離隔した位置に前記ストッパ当り部用の成形空間を有する、前記樹脂ブラケット用のキャビティを形成し、キャビティに樹脂材料を射出して前記被固定部及びストッパ当り部を含む前記樹脂ブラケットを成形すると同時に、該被固定部を前記固定部に一体接合し、しかる後型開きして前記樹脂ブラケットと前記加硫品の一体成形体を脱型し、該脱型状態で前記ゴムストッパ部を前記ストッパ当り部に当接させ且つ前記本体ゴム部を設定予圧縮量だけ予圧縮状態とすることを特徴とする樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法。
  2. 請求項1において、前記型開きの動きに伴って前記過剰分だけ前記本体ゴム部とゴムストッパ部とを戻して、該ゴムストッパ部を該本体ゴム部の弾性反力にて前記ストッパ当り部に当接させ且つ該本体ゴム部を設定予圧縮量だけ予圧縮状態とし、その後において前記一体成形体を脱型することを特徴とする樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記被固定部を、前記本体ゴム部の圧縮方向に対して交差する方向に突出した形状とする一方、前記固定部には対応する形状の凹部を設けておき、
    前記樹脂ブラケットの射出成形時に前記樹脂材料を該凹部に充填することにより該被固定部を成形すると同時に、該被固定部と固定部とを凹凸嵌合させる状態に該被固定部を該固定部に一体接合することを特徴とする樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法。
  4. 請求項1において、前記樹脂ブラケットが、(イ)起立する一対の脚部、及び該一対の脚部の各先端側を連結するブリッジ部を備えて、正面視形状が門形をなす変位規制部と、(ロ)該脚部の基端側の位置で前記インシュレータ本体を保持する保持部と、(ハ)前記一対の脚部の基端から互いに離れる方向に延出し、前記支持部材の側に取付固定される取付部とを有し、
    前記樹脂ブラケットの内側空間に配置された前記インシュレータ本体を、前記固定部において前記保持部に設けた前記被固定部で保持するものであることを特徴とする樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法。
  5. 請求項4において、前記被固定部を、前記本体ゴム部の圧縮方向に対して交差する方向に前記インシュレータ本体側に突出した形状とする一方、前記固定部には対応する形状の凹部を設けておき、
    前記樹脂ブラケットの射出成形時に前記樹脂材料を該凹部に充填することにより該被固定部を成形すると同時に、該被固定部と固定部とを凹凸嵌合させる状態に該被固定部を該固定部に一体接合することを特徴とする樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法。
  6. 請求項5において、前記固定部には前記凹部の形状に沿った形状で延びる剛性部材を埋設しておくことを特徴とする樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法。
  7. 請求項4において、前記剛性の取付部材には、前記本体ゴム部の前記圧縮方向と直角方向且つ前記門形をなす変位規制部に対する側面視において左右方向に延び、前記成形型から前記本体ゴム部を圧縮させる向きの力を受ける被押圧面を備えておくとともに、
    前記樹脂ブラケットの成形型を、該左右方向に分割される型部Cと、該型部Cの両側の型部Lと型部Rとを有し、更に該型部Rは前記圧縮方向に分割される型部RUと型部RLとを有するものとなして、
    該型部RUに左右の型締方向且つ前記被押圧面側に突出して該被押圧面を押圧する押圧型を設けておく一方、
    前記型部Lには、前記キャビティにおける前記ストッパ当り部の成形空間の底部を構成する板状の成形部を左右の型締方向に突出する形状で設けておき、
    前記押圧型を前記被押圧面に対峙させた状態で前記型部RUと型部RLとを前記圧縮方向に型締めする際に、型締めの動きで該押圧型により前記本体ゴム部を設定圧縮量よりも一旦過剰に圧縮変形させるとともに前記ゴムストッパ部を該本体ゴム部の圧縮分前記固定部の側に相対移動させ、
    しかる後に前記型部Lを前記型部R及び型部Cに対して前記左右方向に型締めして、型締状態で前記樹脂ブラケット用のキャビティを形成するとともに、該キャビティ形成時に前記板状の成形部を、前記ゴムストッパ部の前記圧縮方向とは反対側の位置に外挿して前記ストッパ当り部の成形空間を形成し、
    前記キャビティに樹脂材料を射出して前記樹脂ブラケットを成形すると同時に前記加硫品に接合して一体化し、
    しかる後先ず型部Lを後退移動させた上で、前記型部RUと型部RLとを型開き方向に相対移動させ、該型部RUと型部RLとの型開きの動きに伴って、前記過剰分だけ前記本体ゴム部とゴムストッパ部とを戻して、前記本体ゴム部の弾性反力により前記ゴムストッパ部を前記ストッパ当り部に当接させ且つ該本体ゴム部を設定予圧縮量だけ予圧縮状態とし、その後において前記一体成形体を脱型することを特徴とする樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法。
  8. 請求項7において、前記型部RLを固定状態として、前記型部RUを該型部RLに対して型締動作させることで、前記板状の成形部の厚み分だけ前記本体ゴム部を過剰に圧縮するとともに該本体ゴム部の圧縮分前記ゴムストッパ部を移動させ、
    該ストッパゴム部の移動により空いた空間に、前記板状の成形部を挿入するように前記型部Lを型締動作させ、
    前記樹脂ブラケットを射出成形及び前記加硫品に一体化した後に、前記型部RUを前記型部RLから型開き方向に移動させることで、前記過剰分だけ前記本体ゴム部及びゴムストッパ部を戻して、該ゴムストッパ部を前記ストッパ当り部に当接状態とし、前記一体成形体を脱型することを特徴とする樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法。
  9. 請求項7,8の何れかにおいて、前記剛性の取付部材が筒状をなしていて、前記押圧型が該取付部材の内部に嵌合状態に軸方向に挿入されるものとなし、
    且つ該押圧型は、前記型部RUに対して少なくとも前記予圧縮分、前記型部RUとRLとの型開き方向に相対移動可能に組み込んであることを特徴とする樹脂ブラケット付き防振装置の製造方法。
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