JP4045997B2 - チップ形電子部品のバレルめっき方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品の製造に際して実施されるチップ形電子部品のバレルめっき方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のチップ形電子部品のバレルめっき方法は、表面にめっき下地層を有するチップ形電子部品を収容したバレルを、めっき槽に貯留されためっき液内に浸漬した後、バレルを回転させながらめっき液に一定の電流を通電し、チップ形電子部品のめっき下地層の表面にめっき層を形成していた。
【0003】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−20997号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のチップ形電子部品のバレルめっき方法は、特に、めっき下地層がスパッタ、蒸着で形成された場合、めっき下地層の厚みが薄くなるため、チップ形電子部品にニッケル、すず、はんだ等のめっき層を一定の電流を通電して形成しようとすると、めっき下地層がめっき液に溶けてしまうことがあるため、めっき不良が発生するという課題を有していた。
【0006】
これは、電気めっき液が一般に酸性であるため、めっき下地層は溶け易い状態にあり、これにより、通電開始時にいきなり高い電流を通電すると、めっき下地層がめっき液に溶けるのを促進してしまうためであると考えられる。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、めっき不良を低減できるチップ形電子部品のバレルめっき方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有する。
【0009】
本発明の請求項1に記載の発明は、特に、めっき液への通電時に印加する電流値を、通電開始から所定時間が経過するまではめっき下地層が溶けないようにピーク時の電流値より低い電流値とし、かつ所定時間経過後はピーク時の電流値を印加するようにしたもので、このバレルめっき方法によれば、通電開始時の電流値をめっき下地層がめっき液に溶けるのを促進することがない値に設定できるため、めっき下地層がめっき液に溶けるのを防止でき、めっき不良を低減できるという作用効果が得られる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、めっき液への通電時に印加する電流値を通電開始当初は瞬間的に大きな電流値として前記めっき下地層の表面の汚れを低減し、その後電流値を下げ、さらに所定時間経過後に電流値を大きくするようにしたもので、このバレルめっき方法によれば、瞬間的な大電流値によってめっき下地層の表面だけをめっき液に溶かすことができるため、めっき下地層の表面の汚れを低減でき、これにより、めっきを安定して形成できるという作用効果が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品のバレルめっき方法に用いるめっき装置を示す側面図である。
【0012】
図1に示すように本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品のバレルめっき方法に用いるめっき装置は、めっき液1を貯留しためっき槽2と、めっき液1中に浸漬可能になるように架台3に取り付けられたバレル4と、架台3に取り付けられバレル4を回転させるための回転手段(図示せず)と、めっき液1に浸漬された通電手段5とを備えている。
【0013】
めっき液1は、被めっき物の表面に形成されためっき下地層の表面にめっき層を形成するための金属イオンを含んだ溶液である。
【0014】
めっき槽2は、上面の少なくとも一部が開口した容器で、中にめっき液1が入っている。また、その材質は塩化ビニル等で構成されめっき液1によって劣化することはない。さらに、めっき槽2は架台3の一部に載置されている。
【0015】
架台3は、その端部に接続された支持部3aを介してバレル4を支持している。さらに、架台3によってバレル4がめっき液1中に浸漬可能にかつ回転可能になっている。
【0016】
バレル4は、被めっき物(図示せず)と、通電手段5による被めっき物への電気的導通を補助するためのメディア(図示せず)とを、バレル4の外へ流出しないように収容し、その周壁に多数の通液孔を有し、断面6角形の筒状で、アクリル樹脂等からなる。なお、断面は6角形でなく円形等の他の形状でもよい。さらに、このバレル4の側面の一部には被めっき物とメディアが入るように蓋がついている。そして、その両端部には支持部3aが接続され、この支持部3aによってバレル4は架台3に支持されている。
【0017】
なお、バレル4はめっき層を形成するとき以外はめっき液1内に浸漬しないが、めっき層を形成するときには図1に示すようにめっき液1内に浸漬する。
【0018】
ここで、被めっき物は、チップ抵抗器、チップインダクタ等のチップ形電子部品で、めっき装置によって表面にニッケル等の中間めっき層およびすず、はんだ等の金属めっき層が形成される。
【0019】
通電手段5は、めっき液1に通電して被めっき物に電気を流すために設けられ、一般に、金属陽極からなる。通電手段5によって印加される電流は電流値とその印加時間との関係を細かく設定できるようになっている。なお、その電源は図示していない。
【0020】
以下、本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品のバレルめっき方法について説明する。
【0021】
図1において、まず、表面にめっき下地層が形成されたチップ形電子部品とメディアとをバレル4内に投入し、このバレル4をめっき槽2に貯留されたニッケルめっき用のめっき液1に浸漬する。
【0022】
次に、バレル4を回転させるとともに、通電手段5によってめっき液1に通電し、めっき下地層の表面にニッケルめっき層を形成する。
【0023】
ここで、ニッケルめっき層を形成するとき、通電時に印加する電流値を、通電開始時はピーク時より小さくする。そのプロセスとして、通電開始当初は小さくし、所定時間経過後に電流値を大きくするようにしてもよいし、通電開始から所定時間が経過するまでは徐々に大きくし、所定時間経過後は一定の値にするようにしてもよい。ここで、通電開始時の電流値とピーク時の電流値の比を1:2〜1:5としたり、あるいは通電開始時の電流値をピーク時の電流値の1/2〜1/4とするのが好ましい。例えば、通常は30Aの電流を180分間通電するところを、10Aの電流を30分間通電した後、35Aの電流を150分間通電する。なお、電流印加直後の瞬時の電流値の立ち上がりは無視する。
【0024】
すなわち、通電開始時にめっき下地層が溶けない低い電流を流しながらめっき層を形成し、一定時間経過してめっき層の厚みがめっき液1によって溶けない厚みになると、通電開始時の電流値より大きくかつ全通電時間を通じてピークとなる電流値をある程度の時間印加すれば、めっき下地層の表面にニッケルめっき層を形成できる。なお、ピーク電流値を印加した後は電流値を下げてもよい。
【0025】
さらに、通電の開始時からピーク時まで電流値を段階的に高くしてもよいし、直線的に高くしてもよい。
【0026】
次に、バレル4をニッケルめっき用のめっき液1から引き上げ、ニッケルめっき層形成済みのチップ形電子部品を洗浄した後、バレル4をはんだめっき用またはすずめっき用のめっき液1に浸漬する。
【0027】
次に、バレル4を回転させ、さらに通電手段5によってめっき液1に通電し、ニッケルめっき層の表面にはんだめっき層またはすずめっき層を形成する。
【0028】
上記したように本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品のバレルめっき方法は、通電時に印加する電流値を、通電開始時がピーク時より小さくなるようにしているため、通電開始時の電流値をめっき下地層がめっき液1に溶けるのを促進することがない値に設定でき、これにより、めっき下地層をスパッタ、蒸着等によって形成した結果、めっき下地層の厚みが薄くなっても、めっき下地層がめっき液1に溶けるのを防止できるため、めっき不良を低減できるという効果が得られる。
【0029】
そして、一定時間小さい電流値の電流を印加してめっき下地層の表面にある程度の厚みのめっき層が形成されれば、めっき下地層がめっき液1に溶けなくなるため、後はより高い電流値の電流を印加してめっき層を引き続いて形成していけば、生産性を悪化させずに済む。
【0030】
なお、ニッケルめっき層の代わりにニッケル層をスパッタ、蒸着で形成するとその厚みが薄くなるため、はんだめっき層またはすずめっき層を形成するとき、通電時に印加する電流値を、通電開始時がピーク時より小さくなるようにすれば、上記したようにニッケル層がめっき液1に溶けることを防止できるため、めっき不良を低減できる。このとき、ニッケル層がはんだ層またはすずめっき層のめっき下地層となる。
【0031】
すなわち、めっきの下地としてのめっき下地層またはニッケル層がスパッタ、蒸着で形成された結果、めっきの下地の厚みが薄くなり、これにより、めっきの下地が非常に溶け易い状態であっても、上記したような方法を用いれば、めっきの下地がめっき液に溶けるのを防止できる。
【0032】
また、上記説明では、通電時に印加する電流値を通電開始時がピーク時より小さくなるようにしたが、通電開始時に瞬間的に、例えば0.1m秒〜10m秒間、大電流を印加するようにしてもよい。
【0033】
このようにすれば、めっき下地層の表面だけをめっき液1に溶かすことができるため、めっき下地層の表面の汚れを低減でき、これにより、めっきを安定して形成できるという効果が得られる。
【0034】
このとき、瞬間的に印加する電流値はピークとなる電流値より大きくしてもよいし、小さくしてもよい。また、その後電流値を下げ、さらに所定時間経過後に電流値を大きくするようにしてもよい。なお、大電流を印加するのは瞬時なのでめっき下地層が完全に溶けることはない。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明のチップ形電子部品のバレルめっき方法によれば、通電開始から所定時間が経過するまではめっき下地層が溶けないようにピーク時の電流値より低い電流値とし、かつ所定時間経過後はピーク時の電流値を印加するようにしているため、通電開始時の電流値をめっき下地層がめっき液に溶けるのを促進することがない値に設定でき、これにより、めっき下地層がめっき液に溶けるのを防止できるため、めっき不良を低減できるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品のバレルめっき方法に用いるめっき装置を示す側面図
【符号の説明】
1 めっき液
2 めっき槽
4 バレル

Claims (2)

  1. 表面にめっき下地層を有するチップ形電子部品をめっき槽に貯留されためっき液に浸漬する工程と、前記めっき液に通電しながら前記めっき下地層の表面にめっき層を形成する工程とを備え、前記めっき液への通電時に印加する電流値を、通電開始から所定時間が経過するまでは前記めっき下地層が溶けないようにピーク時の電流値より低い電流値とし、かつ所定時間経過後はピーク時の電流値を印加するようにしたチップ形電子部品のバレルめっき方法
  2. 表面にめっき下地層を有するチップ形電子部品をめっき槽に貯留されためっき液に浸漬する工程と、前記めっき液に通電しながら前記めっき下地層の表面にめっき層を形成する工程とを備え、前記めっき液への通電時に印加する電流値を通電開始当初は瞬間的に大きな電流値として前記めっき下地層の表面の汚れを低減し、その後電流値を下げ、さらに所定時間経過後に電流値を大きくするようにしたチップ形電子部品のバレルめっき方法
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