JP4045294B1 - 自動閉扉蝶番及び両開扉構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】内外に開く両開きの扉に設置できるエアーダンパで緩衝する自動閉扉蝶番、及びその自動閉扉蝶番を備える両開扉構造を提供する。
【解決手段】 自動閉扉蝶番1は、シリンダー2内の操作ロッドの外周面の対向する位置に略V字形で形成され周状に連続するカム溝35に、対向する位置に球体43を係合され、圧縮コイルバネ5の復元力で下方へ付勢される圧縮リング4に球体43を係合され、球体43のカム溝35に対する移動と圧縮リング4を上下動とが連動するようにされると共に、カム溝35の下側に形成されるカム溝35と略同形のカム溝36に、対向する位置に球体65を係合され、ピストン6に球体65を係合され、球体65のカム溝36に対する移動とピストン6の上下動とが連動するように構成され、ピストン6の下降に応じてシリンダー2内のピストン6下側のエアを徐々に流出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアーダンパによる緩衝機能を有する自動閉扉蝶番、及びその自動閉扉蝶番を備える両開扉構造に関する。
従来、開いた扉をコイルばねの復元力を利用して自動的に閉じる方向に回動すると共に、油圧シリンダを利用して閉扉時の衝撃を緩衝する緩衝機能付きの自動閉扉蝶番が知られており、近年では、油圧シリンダに代え、エアーダンパで緩衝する自動閉扉蝶番が提案されている。前記自動閉扉蝶番には、例えば一対の羽板の一方に設けられたシリンダ内にピストンを収容配置し、他方の羽板に上部を固定されている操作ロッドをシリンダ内に配置し、操作ロッドの下部外周に形成された傾斜部を有するカム溝にピストンの所定位置に転動可能に配設され内周で突出する球体を係合し、カム溝の傾斜部に対する球体の移動に対応してピストンを進退し、閉扉時のピストンの戻り動作によるシリンダ内のエアクッション作用で衝撃を緩衝するものがある(特許文献1、2参照)。
特開2002−303072号公報 特開2005−113682号公報
ところで、上記エアーダンパで緩衝する自動閉扉蝶番は、油漏れで周囲を汚すこと無くスムーズな緩衝を行うことができるなど優れた特性を有するものであるが、上記自動閉扉蝶番は外開き又は内開きの扉用、即ち片開きの扉用であり、内外に開く両開きの扉に設置することができない。そのため、エアーダンパで緩衝する自動閉扉蝶番で、内外に開く両開きの扉に設置できるものが求められている。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、内外にひらく両開きの扉に設置できるエアーダンパで緩衝する自動閉扉蝶番、及びその自動閉扉蝶番を備える両開扉構造を提供することを目的とする。
本発明の自動閉扉蝶番は、シリンダーと、前記シリンダーの一端に回動可能に且つ長手方向への移動を規制して取り付けられる操作ロッドと、前記シリンダー内の操作ロッドの外周面に対向するように設けられる2つの略V字形の溝からなる第1のカム溝と、第1のカム溝に係合してそれぞれが対向するように配設される2つの第1の球体と、第1の球体に係合され、第1の球体の第1のカム溝に対する移動と前記シリンダー内の長手方向への移動が連動する圧縮リングと、前記圧縮リングと前記シリンダーの上端部との間に配設され、前記圧縮リングを前記シリンダーの他端側へ付勢する圧縮コイルバネと、前記シリンダー内の操作ロッドの外周面に対向するように設けられ且つ第1のカム溝と上下端が揃うように形成される2つの略V字形の溝からなり、第1のカム溝の下側に配設される第2のカム溝と、第2のカム溝に係合してそれぞれが対向するように配設される2つの第2の球体と、第2の球体に係合され、第2の球体の第2のカム溝に対する移動と前記シリンダー内の長手方向への移動が連動するピストンと、前記ピストンの他端側への移動に応じて前記シリンダー内のピストン底部より他端側のエアを徐々に流出するエアダンパ部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の自動閉扉蝶番は、前記略V字形の第1のカム溝と第2のカム溝がそれぞれ周状に連続して形成されていることを特徴とする。
また、本発明の自動閉扉蝶番は、前記第2のカム溝の上下端の高低差が前記第1のカム溝の上下端の高低差よりも長く形成されていることを特徴とする。
また、本発明の自動閉扉蝶番は、前記ピストン底部にエア流通孔が設けられ、前記エア流通孔は、シリンダー他端側の大径部、一端側の小径部、大径部と小径部の間の弁板で構成され、前記弁板は、大径部との間に一端側から他端側へ連通する隙間を形成し、且つ小径部を閉塞可能なものとすると共に、前記シリンダーの他端に雄ねじと雌ねじとの間で構成されるエア流路の大きさを螺合の強弱で調整可能な調整螺子部が設けられることを特徴とする。
また、本発明の内外に開閉可能な両開扉構造は、自動閉扉蝶番が扉支持部若しくは扉に設置され、前記自動閉扉蝶番に取り付けられる受け蝶番が扉若しくは扉支持部に設置されることを特徴とする。前記扉支持部は、例えば柱、扉枠など適宜である。
本発明は、内側に扉を開いた場合には第1、第2のカム溝の略V字形の一方の傾斜部に対して第1、第2の球体が相対的に移動し、外側に扉を開いた場合には第1、第2のカム溝の略V字形の他方の傾斜部に対して第1、第2の球体が相対的に移動することにより、内外に開閉可能な両開扉を圧縮コイルバネで自動的に閉じることを可能にすると共に、前記両開扉の閉扉動作をエアクッション作用で緩衝させることができる。
また、略V字形の第1、第2のカム溝をそれぞれ周状に連続して形成することにより、製造工程が簡易化することができる。
また、第2のカム溝の上下端の高低差を第1のカム溝のそれよりも長く形成することにより、エア溜まりの容積を増加させ、エアクッション作用による閉扉動作の緩衝機能を高めることができる。
また、ピストン底部のエア流通孔の弁板を大径部との間に一端側から他端側へ連通する隙間を形成し、且つ小径部を閉塞可能なものとし、更に、エア流路の大きさを螺合の強弱で調整可能な調整螺子部が設けられることにより、開扉時のスムーズな開動作を確保できると共に、エアクッション作用を簡単に適切な程度に調整することができ、又、エアクッション作用の程度の安定化することができる。
本発明の実施形態について図面を参照し説明する。
本実施形態の自動閉扉蝶番1は、図1〜図5に示すように、シリンダー2と、シリンダー2の上端側から一部を外側に突出するようにしてシリンダー2に回動可能に取り付けられる操作ロッド3と、操作ロッドの外周に配置されシリンダー2に内装される短円筒形の圧縮リング4と、圧縮リング4の上側に配置されシリンダー2に内装される圧縮コイルバネ5と、圧縮リング4の下側に配置されシリンダー2に内装されるピストン6と、シリンダー2の下端側に設けられるエア調整部7とを備える。
シリンダー2は、略円筒形の中空部21を有し、その内面の前後位置にそれぞれ上下方向へ凹溝22が形成されている。シリンダー2の背面側には、左右側方へ突出して矩形の取付板23が一体形成されており、取付板23の取付孔24に皿螺子等を挿通することにより、シリンダー2を柱や扉枠等に取付可能である。中空部21の下部には、円筒形の気密リング25が嵌め込まれて固定されている。
操作ロッド3は、略上部の小径部31と大径部32、33とを有する。小径部31の上端には平面視六角形の取付孔311が形成されていると共に、小径部31の略中央には取付ピン312を左右に貫通して突出部313が設けられ、その下側には衝撃を緩衝する遊挿リング314が小径部31の外周に空転可能に周設されている。小径部31は、中空部21の上端に皿螺子342で固定される上部キャップ34の挿通孔341に挿通され、突出部313で上側から押圧される遊挿リング314が上部キャップ34の上面に当接される。又、その状態で上側の大径部32の上端面が上部キャップ34の下面に近接配置され、遊挿リング314と大径部32の上端面が上部キャップ34の上下面に引っ掛かり、操作ロッド3の上下方向への移動が規制される。
下側の大径部33の外周面には、平面視で円周状に連続するカム溝35、36がジグザグに形成されており、図1の開扉時に対応する状態に於いて、カム溝35、36は、正面中心位置が上端となり、その正面中心位置からそれぞれ左右に外周面に沿って斜め下向きに形成され、正面中心位置から左右90度の側面中心位置で下端となる。更に、前記下端となる側面中心位置から背面中心位置まで外周面に沿って斜め上向きに形成され、背面中心位置で上端となり、カム溝35と36の上端と下端は対応位置に形成されている。即ち、カム溝35、36は、開扉に対応する状態で正面視・背面視で逆V字形、側面視でV字形になっており、閉扉に対応する状態ではその逆となる。上側のカム溝35の長さは下側のカム溝36の長さよりも小さくなっており、カム溝35の上端と下端の高低差よりも、カム溝36の上端と下端の高低差の方が大きくなっている。
圧縮リング4には、図1及び図2に於ける正面及び背面の各中心位置で外方に突出するピン41が設けられ、ピン41がシリンダー2内面の凹溝22に係合されている。前記ピン41が凹溝22に係合しながら上下に移動することで、圧縮リング4は回転せずに上下に移動可能になっている。更に、圧縮リング4には、図1の左右側面中心位置に於ける内周面と下端面の突合箇所に略半球面状の球面凹部42がそれぞれ形成され、球面凹部42と操作ロッド3の上側のカム溝35とに係合して、それぞれ球体43が転動可能に2つ配設されている。球体43は、回転不能な圧縮リング4の球面凹部42との係合により、操作ロッド3を回動した際にも図1の左右の側面中心位置に常時位置する。そして、外力で図1から図5の状態へ操作ロッド3を回動した際には、球体43はカム溝35の傾斜に沿って転動し、カム溝35の下端から上端にカム溝35に対して移動することにより、圧縮リング4が上昇移動する。また、圧縮リング4の内周面と上端面の突合箇所は円周状にL字形に切り欠かれ、上端面より高さが低い凹部44になっている。
圧縮コイルバネ5は、操作ロッド3の大径部32及び大径部33の上部の外周に周設されており、その下端は圧縮リング4の凹部44の下面に載置され、その上端は上部キャップ34の下面に当接している。上記外力による操作ロッド3の回動で圧縮リング4を上昇した際には、凹部44の上昇で圧縮コイルバネ5が圧縮され、又、前記外力を除くと、圧縮コイルバネ5の復元伸長で凹部44を下方へ付勢される圧縮リング4が下降し、球体43がカム溝35の上端から下端にカム溝35に対して移動し、図5から図1の状態へ操作ロッド3が回動する。
ピストン6は、略有底円筒形であり、その周壁61の上端には短円筒形の外嵌リング62が外嵌され、図1及び図2に於ける正面及び背面の各中心位置で外方に突出するピン63で、ピストン6の周壁61の上端と外嵌リング62が結合されている。ピン63はシリンダー2内面の凹溝22に係合され、ピン63が凹溝22に係合しながら上下に移動することで、ピストン6及び外嵌リング62は回転せずに上下に移動可能になっている。更に、ピストン6の周壁61の上端近傍位置には、左右側面中心位置に係合孔64がそれぞれ貫通して形成され、係合孔64と周壁61外周の外嵌リング62の内周面とで構成される凹部と、操作ロッド3の下側のカム溝36とに係合して、それぞれ球体65が転動可能に2つ配設されている。球体65は、係合孔64及び外嵌リング62による凹部とカム溝36との係合により、操作ロッド3を回動した際にも図1の左右の側面中心位置に常時位置する。そして、外力で図1から図4の状態へ操作ロッド3を回動した際には、球体65はカム溝36の傾斜に沿って転動し、カム溝36の下端から上端にカム溝36に対して移動することにより、ピストン6が上昇移動する。また、前記外力を除いて圧縮コイルバネ5が復元伸長した際には、球体65がカム溝36の上端から下端にカム溝36に対して移動し、図4から図1の状態へピストン6が下降移動する。
ピストン6の下端には外方へ突出するフランジ66が形成され、フランジ66に形成された断面視コ字形の周溝にパッキンリング661が嵌め込まれており、パッキンリング661は、ピストン6の上昇・下降動作に於いてシリンダー2の気密リング25の内面に接触しながら摺動する。また、ピストン6の底部67の中心位置にはエア流通孔が設けられ、前記エア流通孔は上部の小径部671、下部の大径部672と、大径部672より大径で小径部671と672との間に位置する中間部673とで構成され、中間部673には上下方向に一部隙間ができるように大径部672を塞ぎ、小径部671を上下方向に閉塞可能な弁板674が、上下に僅かに移動可能に設置される。ピストン6の上昇時には、ピストン底部67の上側のエアが小径部671から流れ込み、弁板674を大径部672側に付勢して、前記一部の隙間から底部67の下側に流れる。また、ピストン6の下降時には、中空部21内で図5のピストン底部67の下側に形成されるエア溜まりから徐々にエアを流出させるに際して、パッキンリング661と気密リング25の摺動動作で接触状態が維持され、更に、弁板674がエアで上方へ付勢され小径部671を当接で塞ぐことにより、気密性が確保され、ピストン底部67の上方への急激なエア流出が抑止される。
エア調整部7は、下部キャップ71と、調整螺子部72を有する。図4に示すように、下部キャップ71は、略短円筒形であり、上側の小径部と下側の大径部とからなるエア流通孔711が中央に形成され、前記大径部の下部内周面には雌ねじが形成され、シリンダー2の中空部21の下端に皿螺子713で固定される。下部キャップ71の外周面の周溝にはオーリング712が嵌め込まれ、オーリング712は気密リング25の下部内周面に接触して配置される。調整螺子部72は、エア流通孔711の大径部下部の雌ねじに螺合して取り付けられ、その上端から周面に抜けるように断面視略L字形のエア流路721が形成されていると共に、その上端面でエア流路721が上端に抜ける箇所には円周状の凹部722が形成されている。前記凹部722には、中央に微小なエア流通孔731を有する弁板73が載置される。また、下部キャップ71の大径部の上端にはフランジ742を有するリング状のスペーサ74が配設され、スペーサ74は、その筒部741の下端を前記調整螺子部72の凹部722で弁板73上に載置され、前記フランジ742上面を前記大径部の上面に接触或いは近接するように配置される。前記調整螺子部72の凹部722に於いて、スペーサ74の筒部741の外周にはオーリング75が嵌め込まれ、調整螺子部72とスペーサ74の間からのエア流出が抑制されている。
上記自動閉扉蝶番1は、例えば図6に示すように、シリンダー2の取付板23を柱の側面に沿わせ、取付孔24に皿螺子等を挿通して柱101に取り付けられる。また、扉102の右上隅には羽板12と扉102に皿螺子を挿通する等で固定して受け蝶番10が取り付けられる。受け蝶番10の基体11の下面に形成された取付孔13の上端には、平面視六角形の突起14が下方へ突出して形成されており、前記取付孔12に操作ロッド3の上端を挿入すると共に、操作ロッド3の上端の取付孔311に突起14を嵌合して、受け蝶番10は操作ロッド3に固定して取り付けられる。また、扉102の右下隅及びこれと対応する柱には、同様に受け蝶番10と自動閉扉蝶番1を設けるか、或いは通常の内外に開く両開扉用の蝶番を設けることが可能であり、後者の場合には緩衝機能や閉扉機能を有しない空蝶番としてもよい。
図6の扉状態では、自動閉扉蝶番1は図1に示す状態になっている。そして、扉102を開けた際には、操作ロッド3が回動し、球体43、65が転動してカム溝35、36の下端から上端へ移行し、圧縮リング4が上昇して圧縮コイルバネ5が圧縮されると共に、ピストン6が上昇し、図5の開扉状態に至る。前記ピストン6の上昇では、操作ロッド3の下面とシリンダ底部67との間のエアが弁板674を大径部672側に付勢して、大径部672と弁板674の隙間から底部67の下側に流れ、シリンダ底部67と下部キャップ71との間にエア溜まりが形成される。
扉102から手を離して外力を除いた際には、圧縮コイルバネ5が復元して伸長し、圧縮リング4が下降して、球体43、65が転動してカム溝35、36の上端から下端に移行し、ピストン6を下降させながら操作ロッド3が回動し、図5から図1の閉扉状態に至る。前記ピストン6の下降では、シリンダ底部67と下部キャップ71との間のエア溜まりのエアは、弁板73の微小なエア流通孔731から徐々に流出し、エア流路721、調整螺子部72の外周領域、調整螺子部72と下部キャップ71との螺合領域を介してシリンダー2の外部へ徐々に排出されるので、エアクッションによる緩衝機能が得られ、これに応じて、ピストン6の下降及び操作ロッド3の回動は緩やかに進行する。前記エアクッションによる緩衝の程度は、調整螺子部72と下部キャップ71との螺合の強さを調整することで調整可能であり、強く螺合した場合には上記微小なエア流通孔731からのエア流出で緩衝の程度が高くなり、螺合を弱くした場合には、前記エア流通孔731からのエア流出に加え、下部キャップ71の大径部上面とスペーサ74のフランジ742との間や、或いはスペーサ74と調整螺子部72の凹部722との間から、調整螺子部72の外周領域、弱い螺合でエア流路が拡がった調整螺子部72と下部キャップ71との螺合領域を介して、エアがシリンダー2の外部へ若干速い流出速度で徐々に排出され、緩衝の程度が低くなる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えばカム溝35、カム溝36は、それぞれ対向する位置に略V字形で2箇所に分離して形成したものとすることも可能である。また、圧縮コイルバネ5の復元力やエアの流出量等に応じて適切な自動閉扉機能とダンパ機能を得るために、カム溝36の上下端の高低差をカム溝35のそれよりも長くする構成の他、逆に短くする構成や、略同一の長さとする構成としてもよい。また、本発明のエアダンパ部は上記実施形態のシリンダー2、ピストン6、エア調整部7による構成以外にも適宜の構成を用いることが可能であり、例えば特許文献1、2のような既存のエアダンパ部を用いてもよい。尚、上記実施形態のシリンダー2、ピストン6、エア調整部7によるエアダンパ部は、内側或いは外側にだけ開く片開扉にも用いることが可能である。
本発明は、内外に開く両開扉の蝶番として利用することができる。
本発明の実施形態の自動閉扉蝶番の開扉時に対応する状態を示す一部縦断説明図。 図1の自動閉扉蝶番を示す正面図。 図1の自動閉扉蝶番を示す底面図。 図1の自動閉扉蝶番の下部キャップ周辺を示す拡大説明図。 図1の自動閉扉蝶番の閉扉時に対応する状態を示す一部縦断説明図。 図1の自動閉扉蝶番を備える両開扉構造を示す部分正面図。
符号の説明
1…自動閉扉蝶番 2…シリンダー 21…中空部 22…凹溝 23…取付板 24…取付孔 25…気密リング 3…操作ロッド 31…小径部 311…取付孔 312…取付ピン 313…突出部 314…遊挿リング 32、33…大径部 34…上部キャップ 341…挿通孔 342…皿螺子 35、36…カム溝 4…圧縮リング 41…ピン 42…球面凹部 43…球体 44…凹部 5…圧縮コイルバネ 6…ピストン 61…周壁 62…外嵌リング 63…ピン 64…係合孔 65…球体 66…フランジ 661…パッキンリング 67…底部 671…小径部 672…大径部 673…中間部 674…弁板 7…エア調整部 71…下部キャップ 711…エア流通孔 712…オーリング 713…皿螺子 72…調整螺子部 721…エア流路 722…凹部 73…弁板 731…エア流通孔 74…スペーサ 741…筒部 742…フランジ 75…オーリング 10…受け蝶番 11…基体 12…羽板 13…取付孔 14…突起 101…柱 102…扉

Claims (5)

  1. シリンダーと、
    前記シリンダーの一端に回動可能に且つ長手方向への移動を規制して取り付けられる操作ロッドと、
    前記シリンダー内の操作ロッドの外周面に対向するように設けられる2つの略V字形の溝からなる第1のカム溝と、
    第1のカム溝に係合してそれぞれが対向するように配設される2つの第1の球体と、
    第1の球体に係合され、第1の球体の第1のカム溝に対する移動と前記シリンダー内の長手方向への移動が連動する圧縮リングと、
    前記圧縮リングと前記シリンダーの上端部との間に配設され、前記圧縮リングを前記シリンダーの他端側へ付勢する圧縮コイルバネと、
    前記シリンダー内の操作ロッドの外周面に対向するように設けられ且つ第1のカム溝と上下端が揃うように形成される2つの略V字形の溝からなり、第1のカム溝の下側に配設される第2のカム溝と、
    第2のカム溝に係合してそれぞれが対向するように配設される2つの第2の球体と、
    第2の球体に係合され、第2の球体の第2のカム溝に対する移動と前記シリンダー内の長手方向への移動が連動するピストンと、
    前記ピストンの他端側への移動に応じて前記シリンダー内のピストン底部より他端側のエアを徐々に流出するエアダンパ部とを備えることを特徴とする自動閉扉蝶番。
  2. 記略V字形の第1のカム溝と第2のカム溝がそれぞれ周状に連続して形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動閉扉蝶番。
  3. 前記第2のカム溝の上下端の高低差が前記第1のカム溝の上下端の高低差よりも長く形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の自動閉扉蝶番。
  4. 前記ピストン底部にエア流通孔が設けられ、
    前記エア流通孔は、シリンダー他端側の大径部、一端側の小径部、大径部と小径部の間の弁板で構成され、
    前記弁板は、大径部との間に一端側から他端側へ連通する隙間を形成し、且つ小径部を閉塞可能なものとすると共に、
    前記シリンダーの他端に雄ねじと雌ねじとの間で構成されるエア流路の大きさを螺合の強弱で調整可能な調整螺子部が設けられることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動閉扉蝶番。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の自動閉扉蝶番が扉支持部若しくは扉に設置され、前記自動閉扉蝶番に取り付けられる受け蝶番が扉若しくは扉支持部に設置されることを特徴とする内外に開閉可能な両開扉構造。
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