JP4045133B2 - マット仕分け装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、主としてレンタル用のマットを自動的に仕分ける装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レンタル用マットのクリーニング工場において、代理店あるいは顧客から回収した汚れたマットはクリーニング前に品種毎に仕分ける必要があるが、多くのクリーニング工場では、作業員が検品し、品種毎に手作業で仕分けを行なっているのが現状である。
【0003】
このような手作業の仕分け作業に対し、例えば郵便物や宅配貨物の集荷場等では、搬送チェーンあるいは搬送ベルト等からなる搬送機構を複数の仕分けスペースに沿って敷設し、多数のトレー等の荷台を上記搬送機構上に設置し、搬送機構の駆動により全部の荷台を一斉に動かし、指定の仕分けスペースで荷台を開放することにより、自動仕分けをする装置は、各種開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
作業員が検品して手作業で仕分けを行なう場合には、手間と人件費がかかり、また、汚れた状態のマットを仕分ける場合には、マットに付いている埃や土砂が作業員にかかり、環境衛生面に問題が生じ、衛生対策として防塵服あるいは防塵マスク等を用意するためのコストがかかる。
【0005】
一方、搬送チェーン等よりなる搬送機構を仕分けスペースに沿って敷設し、搬送機構上に多数の荷台を搭載し、一斉に駆動する自動仕分け装置では、製品の投入量に関係なく、常に搬送機構全体を駆動しておかなければならず、エネルギーの利用効率が悪く、稼動コストが高くつく。また、搬送機構に不具合が生じると、修理が終了するまで搬送機構全体を停止し手おかなければならず、メンテナンスにも手間がかかる。さらに、マットに付いている埃や土砂あるいは水が搬送機構にかかって作動不良になる恐れがあるため、現実的に、上記のような搬送機構をマット仕分け用に導入することは困難である。
【0006】
【発明の目的】
本願発明の目的は、手間と人権費を節約すると共に、製品投入量の多少に拘わらず、エネルギーを効率良く利用できるようにし、稼動コストを低減させることである。また、荷台上のマットを指定の位置に速やかに、かつ、正確に落下放出できるようにすることも目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願請求項1記載のマット仕分け装置は、複数の仕分け位置に区画された仕分けステーションに沿ってレールを敷設し、駆動装置及びマット積載用の荷台を備えた自走式台車を上記レールに走行自在に載せ、荷台は、台車進行方向の前端部が回動自在に支持されると共に後端部がロック機構によりロック解除可能に支持され、ロック機構を指定の仕分け位置で解除することにより荷台上のマットを指定の仕分け位置に落下させるようにし、上記ロック機構は、荷台の後端部を係止するトリガー部材を有し、該トリガー部材を荷台の後端部から外すことによりロック解除するトリガー式ロック機構であり、各仕分け位置にそれぞれ突起状のカムを配置し、台車には、トリガー式ロック機構のトリガー部材にワイヤ部材で連動連結すると共に上記カムに当接することによりトリガー部材に解除動作をさせるロック解除用カムローラを備え、カムローラは、カムに当接しうる作動可能位置とカムに当接しない退避位置とに位置変更自在とし、指定の仕分け位置において作動可能位置に変更させるようになっている。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のマット仕分け装置において、荷台は、進行方向前後幅が左右幅よりも短い長方形状に形成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図9は本願発明を適応したモノレール方式のマット仕分け装置であり、レンタル用マットをクリーニング処理する工場において、各代理店或いは顧客から回収した汚れたマットを、クリーニング処理前に品種別に仕分けるために設置されるものである。回収されるマットMには、それぞれ個体識別番号(ID番号)を書き込んだIDチップが埋め込まれている。なお、以下の説明においては、各方向を明確なものにするため、自走式台車Vを基準としてその進行方向(矢印F方向)を前方と称し、F方向と逆方向を後方と称し、台車Vの左右を左右方向と称することとする。
【0012】
[仕分け装置のレイアウト]
図1はマット仕分け装置の平面図であり、メインレール1を長円形状に敷設すると共に、荷重分担用のサブレール2をメインレール1の外方側に並行に敷設し、これら両レール1,2により循環形の台車軌道を構成している。
【0013】
台車軌道は、マットMを台車Vに積載するための投入ステーションS1と、積載したマットMを指定の仕分け位置に落下放出するための仕分けステーションS2と、仕分け作業終了後に待機する待機ステーションS3に分かれており、軌道上に配置された複数の台車Vは、投入ステーションS1から矢印F方向に仕分けステーションS2及び待機ステーションS3を巡るようになっている。
【0014】
仕分けステーションS2は、搬送F方向に多数の仕分け位置(仕分けスペース)に区切られており、各仕分け位置にはワゴンW(W1,W2,…,Wn,……)がそれぞれ配置されている。各ワゴンWは両レール1,2間に位置し、ワゴンWの上方を台車Vの荷台7が通過するようになっている。
【0015】
仕分けステーションS2のメインレール1には、各仕分け位置毎に、仕分け位置カウント用の磁石D(D1,D2,D3,…,Dn,……)と荷台ロック解除用の突起状のカムC(C1,C2,…,Cn,……)が配置されている。
【0016】
待機ステーションS3の入口には垂下姿勢の荷台7を水平状態に押し上げるための斜面台9が配置されている。
【0017】
投入ステーションS1ではサブレール2が一部途切れており、これにより作業員Zが軌道内でマット移載作業を行うスペースを確保している。
【0018】
図2は投入ステーションS1近傍の断面略図であり、投入ステーションS1には第1、第2コンピュータ部10a、10bを内蔵する制御盤10が配置され、投入ステーションS1の前端部の軌道上には、マットMに埋め込まれたIDチップの個体識別番号を読み取るリーダー11と、台車Vに仕分け位置信号を発信する発信装置12が順次配置されている。
【0019】
制御盤10内の第1コンピュータ部10aは、総てのマットMのID番号とそれらに対応する商品コードが書き込まれたIDチップマスタを内蔵しており、入力部は前記リーダー11に接続し、リーダー11で読み取ったID番号から商品コードを検索し、第2コンピュータ10bに出力するようにプログラミングされている。
【0020】
第2コンピュータ部10bはソータ用であって、総ての商品コードに対して品種毎に設定された仕分け位置(落下先番号)を書き込んだ商品マスタを内蔵しており、第1コンピュータ部10aから入力された商品コードに基づいて仕分け位置を検索し、仕分け位置信号(落下先番号)を発信装置12に出力するようにプログラミングされている。
【0021】
投入ステーションS1内には、作業員が乗る作業台15とリフター16が配置され、作業台15にはたとえば台車スタート用の足踏み式スタートスイッチ71が設けられ、リフター16には、汚れた各種マットMを折り畳み状態で混載した回収ワゴン17が載せられている。
【0022】
[自走式台車]
自走式台車Vの斜視図を示す図3において、メインレール1は断面矩形に形成され、サブレール2は帯板状に形成されると共に支持ブラケット29を介してメインレール1に支持されている。メインレール1上に台車Vの本体3が載せられており、本体3は自走用駆動装置として電動モータ21を備えると共に、上下一対の主輪22及び左右一対のガイド輪23からなる車輪組を、前後に間隔をおいて二組備えている。上下の主輪22はメインレール1を上下から挟持し、左右のガイド輪23はメインレール1を左右から挟持しており、後側の車輪組の上側主輪22に電動モータ21が連動連結している。下側の主輪22はばね機構25により上方に付勢されている。電動モータ21は図示しないが集電シューによりメインレール1あるいは他の給電軌条から給電されて駆動するようになっており、台車Vが自走できるようになっている。
【0023】
本体3の上端部には、サブレール2側(右側)に延びる矩形状の荷台保持枠5が、蝶番26により上方回動可能に取り付けられており、荷台保持枠5の右端部の下側には上下一対の補助輪27が設けられ、該上下一対の補助輪27により平板状のサブレール2を上下から挟持している。また、本体3の上面には、荷台保持枠5を上方へ回動した時に、仮想線のように起立姿勢で係止するためのストッパー37が設けられ、本体3の前端部には、前方の障害物に接触した時に電動モータ21を一時停止する前方接触センサー70が前方突出状に設けられている。
【0024】
図4は台車Vの平面図であり、荷台保持枠5内には前後幅が短くて左右に細長い長方形の荷台7が配置されており、荷台7の前端部は蝶番28により回動可能に荷台保持枠5に支持され、荷台7の後端部は荷台保持枠5の後部に設けられたトリガー式ロック機構30により解除可能に支持され、ロック状態において荷台7を概ね水平姿勢に保つようになっている。荷台7の下面には、荷台7を垂下姿勢から水平状態に戻すための押上用ローラ19が設けられている。
【0025】
ロック機構30を解除するための解除装置31は本体3の後部に取り付けられており、該解除装置31はワイヤ32を介して解除操作力伝達可能にロック機構30に連結しており、解除装置31側からワイヤ32を引っ張ることによりロック解除し、荷台7の後端部が自重により垂れ下がるようになっている。
【0026】
本体3の上部にはマイコンを内蔵するコントローラ35が搭載されると共に、赤外線による仕分け位置信号を受信するための受信器36が設けられており、また、本体3の前端部には前記各カウント用磁石Dをカウントするリードスイッチ34が設けられている。
【0027】
リードスイッチ34、受信器36及び前方接触センサー70はコントローラ35の入力部に接続し、磁石カウント信号、仕分け位置信号及び接触信号等を入力するようになっており、電動モータ21及び解除装置31はコントローラ35の出力部に接続し、コントローラ35からモータ21の発停及び速度制御信号並びに解除動作信号等が出力されるようになっている。
【0028】
図5はロック機構30及び解除装置31の一具体例を示しており、図4のV-V断面に相当し、したがってロック機構30は側方から見た断面図、解除装置31は後方から見た図となっている。まずロック機構30を説明する。保持枠5の後端部にブラケット38を固着し、該ブラケット38にピン40を介して前後方向揺動可能にトリガー39を支持してある。トリガー39は、上端部に前方開口状の溝43を有すると共に該溝43の下側に後下がり状の傾斜面44を有しており、ブラケット38との間に縮設されたリターンばね41により前方に付勢されると共に、ブラケット38に固着されたボルト形ストッパー45により、図5に示すような直立姿勢のロック位置に維持されている。トリガー39の後端部には前記操作力伝達用のワイヤ32の一端が固着されている。
【0029】
一方、荷台7の後端には後方突出状にロック用ローラ47が取り付けられており、該ロック用ローラ47が溝43に係合することにより、荷台7を水平姿勢にロックしている。トリガー39を後方に引っ張ることにより、ロック用ローラ47が溝43から外れ、荷台7の後端部が自重により下降するようになっている。
【0030】
解除装置31を説明する。本体3の側面にベース51を固着し、該ベース51の上端部にピン52を介して左右揺動可能に揺動ケース53を支持してある。揺動ケース53には、下端にカムローラ55を備えた昇降ロッド56と、ケース53を上記ピン52回りに左右に揺動するための磁石57が設けられている。
【0031】
昇降ロッド56はケース53に固着されたガイド筒59に上下方向摺動可能に支持されており、昇降ロッド56の上端部は、ケース53に揺動自在に支持された揺動リンク60の一端に遊びを有して連結し、揺動リンク60の他端には前記ワイヤ32の他端が連結している。すなわち、カムローラ55が上昇することにより、昇降ロッド56及び揺動リンク60を介してワイヤ32を引っ張るようになっている。
【0032】
磁石57はベース51に固着された電気磁石62に左方から対向しており、該電気磁石62は前記コントローラ35(図4)によりオンオフ制御されるスイッチ機構を介して電源に接続し、電気磁石62が通電していない時は、図5のように磁石57の磁力により電気磁石62が吸着され、カムローラ55はケース53と共に傾斜して、前記カムCから右方に外れた退避位置に位置するようになっている。一方、電気磁石62が通電した時には、電気磁石62に磁石57と反発する磁界が発生し、その反発力により図6に示すようにカムローラ55はケース53と共に直立姿勢に変化し、ボルト形ストッパー65で係止されることにより、カムCに当接し得る作動可能位置に位置するようになっている。
【0033】
【作用】
(1)図1において、作業員Zは投入ステーションS1の軌道内に位置し、回収ワゴン17内から折り畳み状態の汚れたマットMを1枚取り出し、台車Vの荷台7に左右に細長い状態で載せ、図2の足踏み式スタートスイッチ71を押すことにより、台車Vを矢印F方向に発進させる。
【0034】
発進時は、図5に示すように解除装置31の電気磁石62は通電しておらず、カムローラ55はカムCから右方に外れた退避位置に位置している。
【0035】
(2)図2において、発進後、台車Vがリーダー11を通過する際に、マットMのIDチップのID番号が読み取られ、第1コンピュータ部10aに入力され、ID番号から商品コードを検索し、第2コンピュータ部10bに入力する。第2コンピュータ部10bでは、商品コードから品種及び重量を認識し、品種に対応して予め設定されている仕分け位置を検索し、仕分け位置信号(たとえば落下先番号)を発信装置12に出力する。また、各仕分け位置毎に重量を積算し、記憶する。
【0036】
(3)次に、台車Vが発信装置12を通過する際に、仕分け位置信号を図4の受信器36で受信し、コントローラ35に入力する。
【0037】
(4)台車Vが仕分けスペースS2に進入した後は、図8のようにリードスイッチ34により通過するカウンタ用磁石Dをカウントし、仕分け位置信号に対応したカウント数に達すると、図6のように電気磁石62が通電することによりカムローラ55が作動可能位置に移動し、図7のように指定の仕分け位置のカムCに当接して乗り上げ、荷台7の後端部のロックを解除する。すなわち、特別の解除操作力を用いることなく、台車の走行力の一部を利用して、カム機構及びワイヤを介してロック解除操作が行なえる。
【0038】
これにより、荷台7の後端部は自重及びマットMの重量により下方に開き、図2のようにマットMを指定の仕分け位置のワゴンWに落下放出する。マットMの放出は台車Vの走行を停止することなく行なわれる。
【0039】
(5)落下放出後は、図5のように解除装置31のカムローラ55は退避位置に戻り、図1の台車Vは引き搬送F方向に走行し、待機ステーションS3に進む。
【0040】
(6)待機ステーションS3では、図9のように荷台7の押上ローラ19が斜面台9に当接することにより、自動的に荷台7は押し上げられる。この時、図5のトリガー39の斜面44に荷台7の後端ロック用ローラ47が当接し、トリガー39をリターンばね41に抗して後方に押し、荷台7が水平状態に戻った時に溝43に係合し、リターンばね41の弾性力でトリガー39が前方に戻ることにより、自動的にロックされる。
【0041】
(7)図1において、荷台7を水平に戻した後、さらに待機ステーションS3内を進み、前方の台車Vとの接触を前方接触センサー70により検知し、一旦停止する。
【0042】
(8)待機ステーションS1内で最も前方に位置する台車Vは、投入ステーションS2の手前で前方接触センサー70がたとえば昇降ストッパーに接触することにより停止しており、先発の投入ステーションS2内の台車Vがスタートすると、自動跳ね上げ機構あるいは手動により、荷台保持枠5及び荷台7を図3に仮想線で示すように起立させ、該起立状態で図1の作業員のスペースを通過させる。
リーダー11の手前の積載位置まで移動すると、自動下降機構あるいは手動で保持枠5及び荷台7を水平姿勢に戻す。
【0043】
[制御方法]
図10は、ロック機構30による荷台7の開閉制御の一例をフロー図にまとめたものである。ステップ(1)において、マット内に埋め込まれたIDチップのID番号をリーダーで読み取り、ステップ(2)において、第1コンピュータ部でID番号から商品コードを検索し、ステップ(3)において、検索した商品コードをソータ用第2コンピュータ部に入力する。
【0044】
ステップ(4)において、第2コンピュータ部により、前記検索した商品コードから対応する仕分け位置を検索し、ステップ(5)において、仕分け位置信号(落下先番号)を台車に送信すると共に、指定仕分け位置のマットの重量を積算する。
【0045】
ステップ(6)において、台車のコントローラのマイコンに仕分け位置(落下先番号)を記憶すると共に受信確認信号を第2コンピュータ部に発信し、ステップ(7)に進む。ステップ(7)では第2コンピュータ部側で台車からの上記受信確認信号を受信し、ステップ(8)に進み、第2コンピュータ部により前記積算重量が指定仕分け位置の規定重量以下か否かを判断する。YESの場合は直接ステップ(10)に進み、NOの場合はステップ(9)に進み、台車を一時停止し、対応する仕分け位置のワゴンWを交換後、積算重量をリセットし、ステップ(10)に進む。
【0046】
ステップ(10)において、台車の走行を続行し、リードスイッチによりカウント磁石をカウントし、ステップ(11)において、カウント数が仕分け位置信号の落下先番号と一致した否かを判断する。NOの場合はステップ(10)に戻り、YESの場合はステップ(12)に進み、ロック機構のロックを解除し、マットを指定の仕分け位置に放出する。
【0047】
【発明のその他の実施の形態】
(1)図1の仕分け装置は、汚れたマットをクリーニング処理する前に品種別に仕分ける工程で利用されるが、クリーニング処理後に、例えば各代理店又は顧客毎にマットをピッキングする工程に利用することも可能である。
【0048】
(2)仕分け台車の駆動装置の電源としては、前述のようにレールから給電する方式の他に、バッテリーを搭載することも可能である。
【0049】
(3)レールのレイアウトしては、図1のように平面状の長円形に敷設する構造には限定されず、左右幅が狭い工場内においては、往路に対して上方に反転する復路を有する循環形とすることもできる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明によると、
(1)駆動装置を搭載すると共に下方に開閉自在な荷台を備えた自走式台車を利用してマットを仕分けするようにしているので、マットの投入量に応じて仕分け台車を稼動させることができ、従来のチェーンあるいはベルト式仕分け搬送装置のように製品投入量が少ない場合でも常に搬送機構全体を駆動する必要はなく、エネルギーの利用効率が向上し、稼動コストを低減することができる。
【0051】
また、仕分け台車に不具合が生じた場合でも、その台車のみを外して修理すれば良く、修理中、搬送機構全体を停止する必要がなく、メンテナンスが楽である。勿論、従来の手作業に比べ、手間及び人権費が節約でき、また環境衛生面での管理も容易になる。
【0052】
(2)荷台の台車進行方向前端部を回動自在に支持すると共に後端部をロック機構により解除可能に支持し、荷台の後端を下方に開放することにより、荷台上のマットを台車走行中に後に向けて落下させるようにしてあるので、台車進行方向と直交する方向にマットを落下供給する構造に比べ、仕分け位置のワゴンを搬送方向にコンパクトに配置できると共に、マットをスムーズに、かつ、的確に所望の位置に落下させることができる。
【0053】
(3)荷台を、進行方向前後幅が左右幅よりも短い長方形状に形成すると、マットを左右に細長い状態に折り畳んで荷台に積載することにより、落下放出時、荷台上をマットが滑走する距離が短くなり、所定の位置に速やかに、かつ、正確に落下放出できる。
【0054】
(4)ロック機構として、荷台の後端部を係止するトリガー部材を有し、該トリガー部材を荷台後端部から外すように動作させることによりロック解除するトリガー式ロック機構を備えていると、荷台を傾斜させるための駆動機構を備える必要がなく、トリガー部材による係止を外すだけで、荷台及びマットの重さにより、自動的に荷台を開放してマットを放出することができ、部品点数及びエネルギーが節約できる。
【0055】
(5)各仕分け位置にカムを配置し、台車には、トリガー式ロック機構のトリガー部材にワイヤ部材で連動連結すると共に上記カムに当接することによりトリガー部材を動作させるロック解除用カムローラを備えていると、トリガー部材を解除動作させるための操作力は、自走式台車の走行力からカム機構及びワイヤを介して伝達されることになり、したがって特別の操作力発生装置が不要となり、部品点数及びエネルギーの節約が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用したマット仕分け装置の平面図である。
【図2】 図1の投入ステーション近傍の縦断面略図である。
【図3】 台車の斜視図である。
【図4】 台車の平面図である。
【図5】 ロック機構と解除装置の連結関係を示す断面図(図4のV-V断面図)である。
【図6】 ロック解除開始時のロック機構と解除装置の連結状態を示す図5と同じ個所の断面図である。
【図7】 ロック解除中のロック機構と解除装置の連結状態を示す図5と同じ個所の縦断面図である。
【図8】 仕分け位置のワゴンとカム等との関係を示す斜視図である。
【図9】 荷台を自動的に水平に戻す時の動きを示す作用説図である。
【図10】 ロック機構の制御の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
C カム
D カウント用磁石
W 仕分けワゴン
V 自走式台車
1 メインレール
2 サブレール
3 本体
5 荷台保持枠
7 荷台
10 制御盤
11 リーダー
12 発信装置
21 電動モータ(駆動装置)
22 主輪
30 トリガー式ロック機構
31 解除装置
32 ワイヤ
35 コントローラ
39 トリガー
47 ロック用ローラ
55 カムローラ
Claims (2)
- 複数の仕分け位置に区画された仕分けステーションに沿ってレールを敷設し、
駆動装置及びマット積載用の荷台を備えた自走式台車を上記レールに走行自在に載せ、
荷台は、台車進行方向の前端部が回動自在に支持されると共に後端部がロック機構によりロック解除可能に支持され、
ロック機構を指定の仕分け位置で解除することにより荷台上のマットを指定の仕分け位置に落下させるようにし、
上記ロック機構は、荷台の後端部を係止するトリガー部材を有し、該トリガー部材を荷台の後端部から外すことによりロック解除するトリガー式ロック機構であり、
各仕分け位置にそれぞれ突起状のカムを配置し、
台車には、トリガー式ロック機構のトリガー部材にワイヤ部材で連動連結すると共に上記カムに当接することによりトリガー部材に解除動作をさせるロック解除用カムローラを備え、
カムローラは、カムに当接しうる作動可能位置とカムに当接しない退避位置とに位置変更自在とし、指定の仕分け位置において作動可能位置に変更させるようになっていることを特徴とするマット仕分け装置。 - 請求項1記載のマット仕分け装置において、
荷台は、進行方向前後幅が左右幅よりも短い長方形状に形成されていることを特徴とするマット仕分け装置。
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