JP4045122B2 - カセット洗浄保管装置 - Google Patents
カセット洗浄保管装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4045122B2 JP4045122B2 JP2002144930A JP2002144930A JP4045122B2 JP 4045122 B2 JP4045122 B2 JP 4045122B2 JP 2002144930 A JP2002144930 A JP 2002144930A JP 2002144930 A JP2002144930 A JP 2002144930A JP 4045122 B2 JP4045122 B2 JP 4045122B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cassette
- empty
- storage
- storage area
- cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カセット洗浄保管装置に関し、詳しくは液晶表示装置やプラズマ表示装置など物品の製造工場において、ガラス基板のような被処理基板を収容するカセットの洗浄、保管に好適なカセット洗浄保管装置に関するものである。以下、従来の技術並びに本発明に就き説明するが、説明の順位の早い図に示された部位と同じ部位が後続の図に示される場合には互いに同じ符号を用いることとし、また後続の図の説明の際には一部の部位に就いては、符号付け並びに部位説明を省略することがある。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置を製造するための従来のカセット洗浄保管装置は、加工処理される基板(以下、被処理基板)を収容した基板収容カセット(以下、実カセット)、実カセットを保管する工程間ストッカー、被処理基板を収容していない空のカセット(以下、空カセット)、空カセットを保管する空カセットストッカー、未洗浄の空カセットを洗浄するためのカセット洗浄装置などから構成されている。図16は、かかる従来技術におけるカセット洗浄保管装置を含む物品製造工場の概略平面図である。同図において、1は加工処理装置、2は加工処理装置1内のカセット移載部、3は搬送台車、4は被製造物品の製造工程の途中にある実カセットを保管する工程間ストッカー、7は空カセットを洗浄するためのカセット洗浄装置、8は洗浄前後の空カセットを保管する空カセットストッカー、9は搬送台車3の走行ルートである。
【0003】
実カセットは、異物の付着により汚染され、汚染された実カセットにより被処理基板が二次汚染される問題がある。この二次汚染を防止するために、カセットは定期的に洗浄されて製造ラインへ供給されるか、あるいは加工処理装置1には常に洗浄後の、しかして汚染されていない空カセットが供給される。よって一般的に、多数の加工処理装置1からはカセット洗浄装置7に対する空カセットの洗浄要求および洗浄済み空カセットの供給要求があって、かかる要求の頻度は絶えず変動する。このために空カセットストッカー8は、そのような変動に適時に対応できるように、バッファーとなる空カセットの必要量を常時保管している。
【0004】
図16により上記した空カセットの洗浄、供給の様子について説明すると、加工処理工程途中の実カセットは、或る加工処理装置1から他の加工処理装置1に搬送される際には、上記の或る加工処理装置1のカセット移載部2から搬送台車3により工程間ストッカー4の入庫口5へ搬送され、ついで一旦工程間ストッカー4に保管される。この実カセットは、上記の他の加工処理装置1から搬送要求を受けると出庫口6から出庫され、上記他の加工処理装置1へ搬送台車3により搬送される。しかして工程間ストッカー4は、多数の実カセットを保管することにより各加工処理装置1の円滑な稼働を助け、また一部の加工処理装置1の停止時における実カセットの一時保管などの機能もなす。
【0005】
加工処理装置1において、実カセットから被処理基板が抜き取られ、それが空カセットとなり且つ当該空カセットの洗浄が必要となった際には、当該空カセットは搬送台車3により上記加工処理装置1から一旦空カセットストッカー8に搬送され、カセット洗浄装置7における洗浄受け入れが可能となった時点で搬送台車3により空カセットストッカー8からカセット洗浄装置7に搬送され、洗浄される。洗浄済みの空カセットは、再び空カセットストッカー8に搬送され、保管される。洗浄済みの空カセットは、加工処理装置1からの供給要求があれば、そこから要求先の加工処理装置1に搬送される。
【0006】
従来のカセット洗浄保管装置は、上記従来技術から明らかな通り、工程間ストッカー4とは別に洗浄前後の空カセットを専門に保管する空カセットストッカー8を設けていた。さらに、洗浄前後の空カセットの適正保管量は、各加工処理装置1の処理能力、生産品種数、およびそれらの生産量などの製造条件により変化するものであるが、空カセットストッカー8の空カセット保管容量は固定であって、このために空カセットストッカー8の建設に際してはその空カセット保管容量は、実稼動時に発生する空カセットの理論必要量に余裕量を加算して決定され、かく決定された保管容量に基づいて空カセットストッカー8の初期設備投資が行われてきた。このために空カセットストッカー8は概して大型であって、その設備投資費用と物品製造工場における当該ストッカーの占有スペースが大きくなる問題があった。
【0007】
図16に示す従来技術は、またカセット洗浄装置7と空カセットストッカー8とが互いに離れて配置されているので、洗浄前後の空カセットをカセット洗浄装置7と空カセットストッカー8との間を搬送台車3により搬送する必要があって搬送台車3の搬送負担が大きくなるのみならず、上記の搬送中に空カセット、就中、洗浄済みの空カセットが汚染される可能性が高くなる問題もある。さらに従来技術は、空カセットストッカー8にて洗浄前後の空カセットを混在保管するので、特に高清浄物としての保管管理が要求される洗浄済みの空カセットが未洗浄の空カセットの付着物により汚染され易い問題もある。
【0008】
図17は、他の従来技術におけるカセット洗浄保管装置を含む物品製造工場の概略平面図であって、そこではカセット洗浄装置7と空カセットストッカー8とが互いに近接設置されているので、両者が離れている場合の前記問題は解消はするが、空カセットストッカー8を採用しているので、前記の問題は依然として残っている。
【0009】
図18は、特許番号第2598364号、特開平5−198545号公報などに開示されているカセット洗浄保管装置を含む物品製造工場の概略平面図であって、10は被処理基板洗浄装置、11は被処理基板洗浄装置10に含まれているカセット洗浄部である。図18の技術では、実カセットは被処理基板洗浄装置10に搬送されると、そこから被処理基板が取り出されて洗浄され、被処理基板が取り出されて生じた空カセットはカセット洗浄部11で洗浄される。その後、洗浄済み被処理基板は洗浄済み空カセットに挿入され、かくして生じた実カセットはカセット洗浄部11から搬出される。ところでこの技術では、被処理基板の洗浄が必要な工程毎にカセット洗浄部11の設置が必要であるので、設備投資費用が大きくなる問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術における如上の諸問題を解消するためになされたものであって、設備投資費用の低減が可能であって、しかも洗浄済み空カセットの再汚染の防止が可能なカセット洗浄保管装置を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るカセット洗浄保管装置は、加工処理される基板を収容した基板収容カセット、上記基板収容カセットを保管する工程間ストッカー、上記基板を収容せず且つ未洗浄の空カセット、上記空カセットを洗浄するためのカセット洗浄装置、および上記カセット洗浄装置により洗浄された洗浄済み空カセットを含むカセット洗浄保管装置であって、上記工程間ストッカーは、上記基板収容カセットに加えて上記未洗浄の空カセットおよび上記洗浄済み空カセットを互いに区別して保管する複数の保管領域を備えると共に上記カセット洗浄装置と清浄環境下で接続または近接して設けられたことを特徴とするものである。
【0012】
本発明の請求項2に係るカセット洗浄保管装置は、請求項1において、上記洗浄済み空カセットの保管領域は、上記未洗浄の空カセットの保管領域よりも高清浄度の清浄環境下にあることを特徴とするものである。
【0013】
本発明の請求項3に係るカセット洗浄保管装置は、請求項1または請求項2において、上記未洗浄の空カセットの保管領域および上記洗浄済み空カセットの保管領域は、空カセット保管容量が可変であることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の請求項4に係るカセット洗浄保管装置は、請求項1〜請求項3いずれか一項において、上記未洗浄の空カセットの保管領域から上記未洗浄の空カセットを上記カセット洗浄装置に搬送する第一搬送装置および上記カセット洗浄装置により洗浄された洗浄済み空カセットを上記第一搬送装置の搬送環境よりも高清浄度の搬送環境下で上記洗浄済み空カセットの保管領域に搬送する第二搬送装置を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
本発明の請求項5に係るカセット洗浄保管装置は、請求項1において、上記工程間ストッカーは、上記洗浄済み空カセットの保管領域と少なくとも一部の上記基板収容カセットの保管領域を有する第一工程間ストッカー部分と、上記未洗浄の空カセットの保管領域および/または少なくとも一部の上記基板収容カセットの保管領域を有する第二工程間ストッカー部分とから構成されていることを特徴とするものである。
【0016】
本発明の請求項6に係るカセット洗浄保管装置は、請求項5において、上記カセット洗浄装置は、上記第二工程間ストッカー部分内の上記洗浄済み空カセットの保管領域と隣接して設置されたことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下においても、加工処理される基板を被処理基板と、被処理基板を収容した基板収容カセットを実カセットと略称する。
【0018】
実施の形態1.
図1〜図5は、本発明のカセット洗浄保管装置における実施の形態1を説明するものであって、図1は実施の形態1のカセット洗浄保管装置を備えた物品製造工場の概略的平面図、図2カセットの斜視図、図3は実施の形態1のカセット洗浄保管装置の平面図、図4は実施の形態1のカセット洗浄保管装置の他の平面図、図5は図4の側面図である。
【0019】
図1〜図5において、4は工程間ストッカー、4aは前記第一工程間ストッカー部分の一例としての工程間ストッカー部分、4bは前記第二工程間ストッカー部分の一例としての工程間ストッカー部分、5a、5bはいずれも入庫口部分、6a、6bはいずれ出庫口部分、18はカセット、19は被処理基板、20a、20bはいずれもスタッカークレーン、21a、21bはいずれも当該各スタッカークレーンの軌道、22a、22bはいずれもカセット移載部分、23は保管棚部分23a、23bから構成されたカセット保管棚、24は未洗浄の空カセットを保管するための保管領域、25は実カセットを保管するための保管領域、26は洗浄済み空カセットを保管するための保管領域、27は実カセットを保管するための高清浄環境の保管領域、28は実カセット、29は空カセット、7はカセット洗浄装置、15、16および17はカセット搬送装置である。なおカセット搬送装置15は前記第一搬送装置の一例であり、カセット搬送装置16は前記第二搬送装置の一例である。
【0020】
しかして工程間ストッカー4は、工程間ストッカー部分4aと工程間ストッカー部分4bとから構成されている。さらに工程間ストッカー部分4aは、保管領域26、保管領域27、入庫口部分5a、出庫口部分6a、スタッカークレーン20a、軌道21a、カセット移載部分22aを備え、工程間ストッカー部分4bは、保管領域24、保管領域25、入庫口部分5b、出庫口部分6b、スタッカークレーン20b、軌道21b、カセット移載部分22bを備えている。また工程間ストッカー4は、カセットの搬送制御装置(図示せず)を有し、その内部のカセット保管棚23が保管領域24〜27に割り当てられており、それら各保管領域のカセット保管棚23中におけるの各位置は、上記搬送制御装置に入力されている。
【0021】
なお本発明において、少なくとも工程間ストッカー部分4a、4bおよびカセット洗浄装置7は、後記する通りクリーンルーム内に設置されていて、それら全体が清浄環境下にあるが、図3〜図5および後続の諸図において、斜線を施した個所は清浄環境のなかでも清浄度がさらに高い清浄環境(以下、高清浄環境)であることを示し、また太い実線で囲まれた個所は保管領域26であることを、実線の白地の小四角形は空カセット29であることを、また実線の白地の小四角形内に斜め下半分または上下に黒地を加えた小四角形は実カセット28であることを、それぞれ示す。また実線の白地の小四角形は、空カセット29を収容したカセット保管棚23の部分を、一方、点線の白地の小四角形は、空カセットを収容していないカセット保管棚23の部分を、それぞれ示す。
【0022】
カセット洗浄装置7は、その左右に工程間ストッカー部分4aおよび工程間ストッカー部分4bが接続されており、工程間ストッカー部分4a、4bは、各側面は囲い構造であって、カセット洗浄装置7と共に上記した通りクリーンルーム内に設置されていて、しかもクリーン化空調装置(図示せず)により各内部は周囲のクリーンルーム内より高い清浄度に保持されている。そのクリーン化には、例えば当該ストッカー部分4a、4bの各天井に設けられたファンフィルター(図示せず)を通してクリーンエアを下向きに噴出し、当該ストッカー部分4a、4bの下部の床開口から当該エアを外部に排出する方法、あるいは当該ストッカー部分4a、4b内にエア循環ファンとフィルターを設置して、当該フィルターを通して当該エア循環ファンによりクリーンエアを循環させる方法などが例示される。カセット洗浄装置7内、工程間ストッカー部分4aとカセット洗浄装置7との間、工程間ストッカー部分4bとカセット洗浄装置7との間などの空間も、上記と同様の方法でクリーン化が可能であり、且つ工程間ストッカー4内と同程度の清浄度に保持されている。
【0023】
工程間ストッカー部分4b内に設けられた保管棚部分23bのうち、カセット洗浄装置7に近い個所の棚部が未洗浄の空カセットを保管する保管領域24として、残部の棚部が実カセットを保管するための保管領域25として、それぞれ割り当てられている。一方、工程間ストッカー部分4a内に設けられた保管棚部分23aのうち、カセット洗浄装置7に近い個所の棚部が洗浄済みの空カセットを保管する保管領域26として、残部の棚部が実カセットを保管するための保管領域27として、それぞれ割り当てられている。工程間ストッカー部分4b内での上記した保管領域は、さほど高度の清浄環境を必要としない保管領域24と保管領域25とに区別され、それにより未洗浄の空カセットに付着した異物による汚染から保管領域25内の実カセットを保護している。但し、空カセットの付着異物による汚染の影響が少ない、あるいは実質的に無害である場合には、かかる保管領域分けの必要はない。
【0024】
一方、工程間ストッカー部分4a内では、実カセットのうちでも保管領域25内の実カセットと違って高清浄環境を必要とする一部の実カセット、および一般的に高清浄環境を必要とする洗浄済み空カセットとが保管される。よって工程間ストッカー4を、工程間ストッカー部分4aと工程間ストッカー部分4bに区分けして、それぞれ保管対象とするカセット類を区別することにより上記の保管環境の制御管理が容易となる。即ち工程間ストッカー部分4a内では、当該ストッカー内のクリーンエアの風速を大きくし、あるいはフィルター性能を高くして、工程間ストッカー部分4b内よりも一層清浄度の高い高清浄環境とすることができる。またカセット洗浄装置7内の一部および工程間ストッカー部分4aとカセット洗浄装置7との間も上記と同様の方法にて高清浄環境とされている。
【0025】
カセット搬送装置15は、保管領域24に保管されている未洗浄の空カセット29をカセット洗浄装置7に搬送する機能をなし、カセット搬送装置16は、カセット洗浄装置7において洗浄された空カセット29(即ち、洗浄済み空カセット29)を保管領域26に搬送する機能をなし、カセット搬送装置17は、工程間ストッカー部分4aに保管されているカセット類を工程間ストッカー部分4bに搬送する機能をなす。カセット搬送装置15〜17としては、コンベア、トラバーサ、移載ロボット、あるいはその他のカセット搬送手段であってよい。
【0026】
スタッカークレーン20aは、カセット移載部分22aを有すると共に軌道21aに沿って工程間ストッカー部分4a内を左右に走行し、上記搬送制御装置からの指示に従って稼動するカセット移載部分22aにより工程間ストッカー部分4a内に保管されたカセット類を必要個所に搬送する機能をなし、スタッカークレーン20bは、同様にカセット移載部分22bを有すると共に軌道21bに沿って工程間ストッカー部分4b内を左右に走行し、上記搬送制御装置からの指示に従って稼動するカセット移載部分22bにより工程間ストッカー部分4b内に保管されたカセット類を必要個所に搬送する機能をなす。
【0027】
以下に、実施の形態1のカセット洗浄保管装置の動作について説明する。まず或る加工処理装置1(図1参照)での加工処理が完了した被処理基板を収容した実カセット28は、上記加工処理装置1のカセット移載部2から搬送台車3により搬送され、上記被処理基板に対する加工処理の内容に基づき必要とされる保管清浄環境に応じて工程間ストッカー部分4aの入庫口部分5aまたは工程間ストッカー部分4bの入庫口部分5bに入庫され、入庫した実カセット28は、スタッカークレーン20aまたはスタッカークレーン20bにより保管領域27または保管領域25に移されて保管される。次工程の加工処理装置1での実カセット28の受け入れが可能となると、実カセット28は工程間ストッカー部分4aの出庫口部分6aまたは工程間ストッカー部分4bの出庫口部分6bから出庫され、当該次工程の加工処理装置1へ搬送台車3により搬送される。
【0028】
つぎに、或る加工処理装置1において実カセット28から被処理基板が抜き取られて残った空カセット29は、搬送台車3により入庫口部分5bに搬送され、ついでスタッカークレーン20bにより保管領域24に搬送され保管される。一方、上記空カセット29を排出した上記加工処理装置1に対しては、工程間ストッカー部分4aの保管領域26に保管されている洗浄済み空カセット29がスタッカークレーン20aにより出庫口部分6aに搬送され、搬送台車3により上記加工処理装置1に搬送される。カセット洗浄装置7においてカセット洗浄の受け入れが可能となると、保管領域24内の空カセット29は、そこからカセット搬送装置15によりカセット洗浄装置7に搬送されて洗浄され、洗浄済み空カセットとなってカセット搬送装置16により保管領域26に搬送されて保管される。
【0029】
保管領域24および保管領域26の各空カセット保管容量は、変更可能であって、変更の指示は上記搬送制御装置に入力され実行される。図3および図4には図1の場合より各空カセット保管容量が増大された例を示す。上記搬送制御装置は、保管領域24、26の各保管容量を保管棚部分23a、23bの各棚番で管理し、それら保管領域の容量変更にしたがって各空カセットの搬送、保管などの制御を行う。その際、空カセットの保管容量の大きは、物品製造工場での製造条件の変更、あるいは製造ラインの運用上の必要に応じて適宜調整され、物品製造上の生産効率が低下しないようにするなどの措置が講じられる。
【0030】
保管領域26に保管されている洗浄済み空カセットは、種々の理由にて再洗浄の必要が生じることがあるが、その際には保管領域26内の空カセットは、カセット搬送装置17により工程間ストッカー部分4bに搬送され、ついでカセット搬送装置15によりカセット洗浄装置7に移して洗浄される。なお実カセット28と空カセット29との区別は、例えばそれらカセットが工程間ストッカー4に入庫した際に、各カセットに取り付けられたIDダグの情報を読み取る、被処理基板を形成するガラスの有無をセンサーで検出する、あるいは搬送管理システムからの指示による、などの方法で可能である。
【0031】
以上の説明から明らかな通り、実施の形態1では、工程間ストッカー4とカセット洗浄装置7とが接続され、且つ当該ストッカー4中に実カセットの保管領域25、27に加えて、空カセットの保管領域24、26とが設けられることにより、従来技術において工程間ストッカー4とカセット洗浄装置7とが互いに離れた位置に設けられたことに由来して必要であった空カセットストッカー8(図16など参照)が不要となり、その結果、空カセットストッカー8の建設の費用、敷地、当該ストッカーの維持管理に要するマンパワーなどがすべて不要になるほか、従来技術で必要であった工程間ストッカー4、カセット洗浄装置7、および空カセットストッカー8の間でのカセット類の搬送台車3による搬送の手間も不要となる大きな効果がある。また前記図18に示す従来技術のように、複数のカセット洗浄部11を必要とせず、通常、一基のカセット洗浄装置7にて複数の加工処理装置1に対応可能である。
【0032】
実施の形態1および以下の諸実施の形態を含めて、本発明においては、工程間ストッカー4にて実カセットと空カセットとを保管するのでカセット保管棚の量は従来技術の場合と比較して多くなり、カセット保管棚の設置コストは増大するので一見不利のように思われる。しかし工程間ストッカー4にせよ、前記空カセットストッカー8にせよ、ストッカーの設備としてはカセット保管棚以外に、スタッカークレーンや搬送制御装置などが必要であって、カセット保管棚の設置コストは比較的小さく、スタッカークレーンと搬送制御装置の各設置コストが極めて大きい。よって結果的に、本発明においては空カセットストッカー8が不要となることで総合的には設備費の大幅なコスト削減となる。
【0033】
さらに本発明では、実カセットと空カセットとの保管容量が可変であるので、初期投資の際にカセット保管棚量の総量を予め少なくなるように計画することも可能であり、また製造条件の変化に合わせて実カセットと空カセットとの保管容量を変化させて、製造上でバッファリング機能の柔軟性の向上が実現する効果もある。
【0034】
さらに本発明では、工程間ストッカー4とカセット洗浄装置7とが接続され、且つそれらの内部は、清浄環境下あるいは高清浄環境下にあり、しかも工程間ストッカー4内は複数の保管領域に区分けが可能であるので、洗浄済み空カセットおよび実カセットは、汚染の可能性が極めて少ない高清浄環境下に保管し得る効果もある。
【0035】
実施の形態2.
図6は、本発明のカセット洗浄保管装置における実施の形態2の平面図である。前記実施の形態1では、工程間ストッカー部分4a、4bはスタッカークレーン20a、20bが同一直線方向となるように配置され、その間にカセット洗浄装置7が設置されていたが、実施の形態2では、工程間ストッカー部分4a、4bは並列に配置され、カセット洗浄装置7は工程間ストッカー部分4a、4bの各右端間に設置されている。実施の形態2は、当該スタッカークレーンおよび/または当該工程間ストッカー部分を設置するためのレイアウト上の制約がある場合に有効であって、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0036】
実施の形態3.
図7は、本発明のカセット洗浄保管装置における実施の形態3の平面図であって、30、31はいずれもカセット搬送装置、32はカセット保管搬送装置である。カセット洗浄装置7は、前記実施の形態1、2では工程間ストッカー部分4a、4bの間に設置されたが、実施の形態3では工程間ストッカー部分4aの右側に接続され、工程間ストッカー部分4aと工程間ストッカー部分4bとはカセット搬送装置30、31にて接続されている。またカセット洗浄装置7には、工程間ストッカー部分4aが接続された側の反対側にカセット保管搬送装置32が接続されている。カセット保管搬送装置32は、一部または少数の未洗浄の空カセットを保管搬送するものであって、コンベアあるいは小型のストッカーなどであってよい。
【0037】
つぎに実施の形態3の前記実施の形態1、2とは異なる動作部分について説明する。カセット洗浄を行う場合は、加工処理装置1(図1参照)から空カセット29が搬送台車3によりカセット保管搬送装置32に搬送される。なおカセット保管搬送装置32内が満杯の場合、空カセット29は、搬送台車3により入庫口部分5bを経由して工程間ストッカー部分4bに入庫され、ついでスタッカークレーン20bにより保管領域24に保管される。カセット保管搬送装置32において空カセット29の受け入れが可能になると、搬送台車3により保管領域24から出庫口部分6bを経由してカセット保管搬送装置32に搬送される。カセット保管搬送装置32内の空カセット29は、カセット洗浄装置7において洗浄後、カセット搬送装置16により搬送されて工程間ストッカー部分4aの保管領域26に保管される。加工処理装置1への洗浄済み空カセットの供給が必要となった場合には、保管領域26内の洗浄済み空カセットは、スタッカークレーン20aにより出庫口部分6aまで搬送され、ついで搬送台車3により出庫口部分6aから加工処理装置1に搬送される。また保管領域26内の洗浄済み空カセットの再洗浄が必要となった場合には、当該空カセットはスタッカークレーン20aにより出庫口部分6aまで搬送され、そこから搬送台車3によりカセット保管搬送装置32に搬送される。
【0038】
保管領域24および保管領域26の各空カセット保管容量は、工程間ストッカー4に設けられた前記搬送制御装置により変更可能であって、当該制御装置は、保管領域24、26の各保管容量をカセット保管棚の各棚番で管理し、それら保管領域の容量変更にしたがって各空カセットの搬送、保管などの制御を行う。その際、物品製造工場での製造条件の変更、あるいは製造ラインの運用上の必要に応じて空カセットの保管容量の大きさを適宜調整して、物品製造上の生産効率が低下しないようにするなどの措置を講じる。実施の形態3は、以上の構成により前記実施の形態1などと同様の効果が得られる。
【0039】
実施の形態4.
図8および図9は、本発明のカセット洗浄保管装置における実施の形態4を説明するものであって、図8は実施の形態4の平面図、図9は図8のX−X線あるいはY−Y線に沿った断面図である。図8および図9において、工程間ストッカー部分4a、4bから構成された工程間ストッカー4の全体は、床開口35、天井38、および床39を有するクリーンルーム内に設置されており、また天井38の裏にはファンフィルターユニット33a、33bが設けられている。なお34はストッカー囲い、36は高清浄環境、37は清浄環境である。前記実施の形態1〜3では、未洗浄カセットと洗浄済みカセットとは、互いに別の工程間ストッカー部分4a、4bに保管されたが、以下に説明する通り、実施の形態4ではそれらは同じ工程間ストッカー部分4a内に保管される。工程間ストッカー部分4a、4bは、前記実施の形態1などと同様に図9に示すように、左右の二列(図8の平面図上では上下の二列)のカセット保管棚23を含み、工程間ストッカー部分4a内の保管棚部分23aは、図8に示すように、保管領域24、保管領域25の一部、保管領域26、および保管領域27の4領域に区分けされ、一方、工程間ストッカー部分4b内の保管棚部分23bの全部は保管領域25とされている。
【0040】
工程間ストッカー部分4a、4bは、互いにカセット搬送装置30、31にて接続されており、またカセット洗浄装置7は工程間ストッカー部分4aの右側に、且つ矢印で示すように、保管領域24内の未洗浄の空カセットがカセット洗浄装置7で洗浄されて保管領域26に保管されるように、保管領域24と保管領域26との間に設置されている。またさらに工程間ストッカー4のうち、カセット保管棚23の図8上での上側(図9上では右側)、即ち保管領域26および保管領域27とされた個所、換言すると洗浄済みの空カセットと一部の実カセットが保管された個所が高清浄環境36とされており、工程間ストッカー4のうちの残部は清浄環境37とされている。かく高清浄環境36内で保管領域26と保管領域27とを区分けすることにより、最も二次汚染の防止管理が必要な洗浄済みの空カセットに対する実カセットからの異物汚染を少なくすることができる。即ち保管領域26は、最も清浄度の高い保管領域として管理することができる。一方、他のカセット保管棚23においても保管領域24と保管領域25とに区分けされることにより、加工処理工程中の実カセットに対する未洗浄の空カセットからの異物汚染を少なくすることができる。
【0041】
工程間ストッカー部分4a上の天井38の裏には、二列のファンフィルターユニット33aが備え付けられており(図9では、そのうちの一列のみを示す。)、上記二列のうちの一列は保管領域26と保管領域27の上に設けられ、残る一列は保管領域24と保管領域25の上に設けられている。一方、工程間ストッカー部分4b上の天井38の裏にも二列のファンフィルターユニット33bが備え付けられており(図9では、そのうちの一列のみを示す。)、上記二列のうちの一列は図8の平面図上での上側の保管領域25上に設けられ、残る一列は同平面図上での下側の保管領域25上に設けられている。図9では、保管領域26と保管領域27上に設けられたファンフィルターユニット33aと上記下側の保管領域25上に設けられたファンフィルター33bのみが代表的に示されている。
【0042】
ファンフィルターユニット33a、33bから供給されたクリーンエアーは、図9の矢印の通り、カセット保管棚23とストッカー囲い34との間からカセット保管棚23内を通過して床開口35から排出される。この際、保管領域26と保管領域27の上に設けられたファンフィルターユニット33aのフィルター性能や風速を他のファンフィルターユニット33aおよびファンフィルターユニット33bのそれらより高くすることにより保管領域26と保管領域27とを高清浄環境36とすることができる。保管領域24〜保管領域27の各保管容量は、搬送制御装置にて製造ラインの運用に合わせてスタッカークレーン20a、20bの走行方向に変更可能である。
【0043】
つぎに実施の形態4の前記実施の形態とは異なる動作部分について説明する。加工処理装置1(図1参照)からの空カセットは、搬送台車3により入庫口部分5aに入庫され、ついでスタッカークレーン20aにより保管領域24に搬送され保管される。カセット洗浄装置7が空カセットの受け入れが可能であると、スタッカークレーン20aにより保管領域24の空カセットがカセット洗浄装置7に搬送され、洗浄される。洗浄済みの空カセットは、スタッカークレーン20aにより保管領域26に搬送され、保管される。加工処理装置1への洗浄済みの空カセットの供給が必要な場合には、保管領域26内の洗浄済みの空カセットがスタッカークレーン20aにより出庫口部分6aにまで搬送され、そこから搬送台車3により加工処理装置1に搬送される。また保管領域26内の洗浄済み空カセットの再洗浄が必要となった場合には、当該空カセットはスタッカークレーン20aによりカセット洗浄装置7に搬送され、洗浄される。洗浄済みの空カセットは、スタッカークレーン20aにより保管領域26に搬送され、保管される。工程間ストッカー部分4a、4b間においてカセット類の搬送が必要な場合には、スタッカークレーン20a、20bおよびカセット搬送装置30、31が稼動される。
【0044】
実施の形態4は、以上の構成により前記実施の形態1などと同様の効果が得られる。また実施の形態4では、カセットの洗浄装置7の操作時に操作員が搬送台車3の走行に干渉されないので、上記操作時の安全性が高い長所がある。さらに工程間ストッカー部分4a内に未洗、洗浄の両カセットの保管が可能であるので、工程間ストッカー部分4bが停止していても、工程間ストッカー部分4aとカセット洗浄装置7とで空カセットの洗浄、保管、並びに製造ラインへの供給などが可能となる。
【0045】
実施の形態5.
図10は、本発明のカセット洗浄保管装置における実施の形態5の平面図であって、工程間ストッカー部分4b内の図10上での上側の保管領域25も高清浄環境とされた点において前記実施の形態4と異なり、その他の構成は同じである。かく構成することにより、前記実施の形態4の効果に加えて、2基の工程間ストッカー部分4a、4bにわたって保管領域24〜27の各保管容量の変更が可能となる。
【0046】
実施の形態6.
図11〜図13は、本発明のカセット洗浄保管装置における実施の形態6を説明するものであって、図11は実施の形態6の平面図、図12は図11の側面図、図13は図12のX−X線あるいはY−Y線に沿った断面図である。図11〜図12において41は垂直搬送装置であり、図13において40はクリーンルームの天井38の裏に設けられたプレフィルター、43、44はいずれもファンフィルターユニットである。前記実施の形態4では、工程間ストッカー部分4a内の左右の保管棚部分23aの一方側のみが高清浄環境36とされたが、実施の形態6では工程間ストッカー部分4a内の左右の保管棚部分23aの両上段部が高清浄環境36とされ、残る両下段部が清浄環境37とされた点において主として前記実施の形態4と異なる。また、当該上段部中のカセット洗浄装置7に近い側は保管領域26とされ、残部は保管領域27とされ、当該下段部中のカセット洗浄装置7に近い側は保管領域24とし、残部は保管領域25とされている。工程間ストッカー部分4b内の全段部には、工程間ストッカー部分4a内の下段部に設けられたファンフィルターユニット44と同じものが備えられて清浄環境37で且つ保管領域25とされている。実施の形態6では、保管領域24内の未洗浄空カセットは、カセット搬送装置15によりカセット洗浄装置7へ搬送され、そこで洗浄され、洗浄済み空カセットは垂直搬送装置41により保管領域26に搬送され、そこで保管される。
【0047】
ファンフィルターユニット43、44を稼動することにより、クリーンエアーはクリーンルーム天井38の裏に設けられたプレフィルター40を通過してろ過されて工程間ストッカー部分4a、4bに供給される。かく供給されたクリーンエアーは、ファンフィルターユニット43またはファンフィルターユニット44およびカセット保管棚23内を通過して床開口35から排出される。この際、保管領域26と保管領域27に設けられたファンフィルターユニット43のフィルター性能や風速をファンフィルターユニット44のそれらより高くすることにより保管領域26と保管領域27とを高清浄環境36とし、それら以外の保管領域の清浄環境37と区別することができる。保管領域24〜保管領域27の各保管容量は、前記搬送制御装置にて製造ラインの運用に合わせてスタッカークレーン20a、20bの走行方向に変更可能である。
【0048】
実施の形態6は、以上の構成により前記実施の形態1などと同様の効果が得られる。また実施の形態6では、カセット洗浄装置7の操作時に操作員が搬送台車3の走行に干渉されないので、上記操作時の安全性が高い長所がある。さらに工程間ストッカー部分4a内で未洗浄、洗浄の両カセットの保管が可能であるので、工程間ストッカー部分4bが停止していても、工程間ストッカー部分4aとカセット洗浄装置7とで空カセットの洗浄、保管、並びに製造ラインへの供給などが可能となる。
【0049】
実施の形態7.
図14〜図15は、本発明のカセット洗浄保管装置における実施の形態7を説明するものであり、図14は実施の形態7の平面図、図15は図14の側面図であって、工程間ストッカー部分4a、4bの両上段部を高清浄環境とし、両下段部を清浄環境として、図示する通りに保管領域24〜保管領域27を割り付けた点において前記実施の形態6と異なり、その他の構成は同じである。かく構成することにより、前記実施の形態6の効果に加えて、2基の工程間ストッカー部分4a、4bにわたって保管領域24〜27の各保管容量の変更が可能となる効果がある。
【0050】
本発明は、前記実施の形態1〜7に限定されるものではなく、本発明の課題並びに解決手段の精神に沿った種々の変形形態を包含する。
【0051】
【発明の効果】
本発明のカセット洗浄保管装置は、以上説明したように、加工処理される基板を収容した基板収容カセット、上記基板収容カセットを保管する工程間ストッカー、上記基板を収容せず且つ未洗浄の空カセット、上記空カセットを洗浄するためのカセット洗浄装置、および上記カセット洗浄装置により洗浄された洗浄済み空カセットを含むカセット洗浄保管装置であって、上記工程間ストッカーは、上記基板収容カセットに加えて上記未洗浄の空カセットおよび上記洗浄済み空カセットを互いに区別して保管する複数の保管領域を備えると共に上記カセット洗浄装置と清浄環境下で接続または近接して設けられたものであるので、従来技術において必要であった空カセットストッカーが不要となり、その結果、空カセットストッカーの建設の費用、敷地、当該ストッカーの維持管理に要するマンパワーなどがすべて不要になるほか、工程間ストッカー、カセット洗浄装置、および空カセットストッカーの間でカセット類を搬送台車にて搬送する手間も不要となる大きな効果がある。さらに前記図18に示す従来技術のように、複数のカセット洗浄部を必要とせず、通常、一基のカセット洗浄装置にて複数の加工処理装置に対応可能である。
【0052】
また上記工程間ストッカーは、上記基板収容カセット(実カセット)、上記未洗浄の空カセット、および上記洗浄済み空カセットを互いに区別して保管する複数の保管領域を備え、また上記洗浄済み空カセットの保管領域は、上記未洗浄の空カセットの保管領域よりも高清浄度の清浄環境下にあるので、洗浄済み空カセットおよび実カセットは、汚染の可能性が極めて少ない高清浄環境下に保管可能である。
【0053】
また、上記未洗浄の空カセットの保管領域および上記洗浄済み空カセットの保管領域は、空カセット保管容量が可変であり、また上記未洗浄の空カセットの保管領域から上記未洗浄の空カセットを上記カセット洗浄装置に搬送する第一搬送装置および上記カセット洗浄装置により洗浄された洗浄済み空カセットを上記第一搬送装置の搬送環境よりも高清浄度の搬送環境下で上記洗浄済み空カセットの保管領域に搬送する第二搬送装置を備えていると、初期投資の際にカセット保管棚量の総量を予め少なくなるように計画することも可能であり、また製造条件の変化に合わせて実カセットと空カセットとの保管容量を変化させることにより製造上でバッファリング機能の柔軟性が向上する。
【0054】
また、上記未洗浄の空カセットの保管領域から上記未洗浄の空カセットを上記カセット洗浄装置に搬送する第一搬送装置および上記カセット洗浄装置により洗浄された洗浄済み空カセットを上記第一搬送装置の搬送環境よりも高清浄度の搬送環境下で上記洗浄済み空カセットの保管領域に搬送する第二搬送装置を備えていると、高清浄環境下に置く必要のない未洗浄の空カセットと高清浄環境下に置く必要のある洗浄済み空カセットとの各搬送環境を区別することができる。
【0055】
また、上記工程間ストッカーは、上記洗浄済み空カセットの保管領域と少なくとも一部の上記基板収容カセット(実カセット)の保管領域を有する第一工程間ストッカー部分と、上記未洗浄の空カセットの保管領域および/または少なくとも一部の上記基板収容カセットの保管領域を有する第二工程間ストッカー部分とから構成されていると、実カセットのうちで特に汚染を回避する必要のあるものを他の実カセットと区別して、洗浄済み空カセットと共に但し保管領域を区別して、高清浄環境下に保管することができる。その際、カセット洗浄装置は、上記第二工程間ストッカー部分内の上記洗浄済み空カセットの保管領域と隣接して設置されると、洗浄済み空カセットの第二搬送装置による搬送距離が短いので再汚染の可能性が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のカセット洗浄保管装置を備えた物品製造工場の概略的平面図。
【図2】 カセットの斜視図。
【図3】 実施の形態1のカセット洗浄保管装置の平面図。
【図4】 実施の形態1のカセット洗浄保管装置の他の平面図。
【図5】 図4の側面図。
【図6】 実施の形態2のカセット洗浄保管装置の平面図。
【図7】 実施の形態3のカセット洗浄保管装置の平面図。
【図8】 実施の形態4のカセット洗浄保管装置の平面図。
【図9】 図8のX−X線あるいはY−Y線に沿った断面図。
【図10】 実施の形態5のカセット洗浄保管装置の平面図。
【図11】 実施の形態6のカセット洗浄保管装置の平面図。
【図12】 図11の側面図。
【図13】 図12のX−X線あるいはY−Y線に沿った断面図。
【図14】 実施の形態7のカセット洗浄保管装置の平面図。
【図15】 図14の側面図。
【図16】 従来のカセット洗浄装置などを備えた物品製造工場の概略的平面図。
【図17】 従来のカセット洗浄装置などを備えた他の物品製造工場の概略的平面図。
【図18】 従来のカセット洗浄装置などを備えたさらに他の物品製造工場の概略的平面図。
【符号の説明】
1 加工処理装置、3 搬送台車、4 工程間ストッカー、
4a、4b 工程間ストッカー部分、7 カセット洗浄装置、
15〜17 カセット搬送装置、20a、20b スタッカークレーン、
23 カセット保管棚、24 未洗浄の空カセットの保管領域、
25 実カセットの保管領域、26 洗浄済み空カセットの保管領域、
27 実カセットの保管領域、28 実カセット、29 空カセット、
30〜31 カセット搬送装置、32 カセット保管搬送装置、
33a、33b ファンフィルターユニット、36 高清浄環境、
37 清浄環境、40 プレフィルター、41 垂直搬送装置、
43、44 ファンフィルターユニット。
Claims (6)
- 加工処理される基板を収容した基板収容カセット、上記基板収容カセットを保管する工程間ストッカー、上記基板を収容せず且つ未洗浄の空カセット、上記空カセットを洗浄するためのカセット洗浄装置、および上記カセット洗浄装置により洗浄された洗浄済み空カセットを含むカセット洗浄保管装置であって、上記工程間ストッカーは、上記基板収容カセットに加えて上記未洗浄の空カセットおよび上記洗浄済み空カセットを互いに区別して保管する複数の保管領域を備えると共に上記カセット洗浄装置と清浄環境下で接続または近接して設けられたことを特徴とするカセット洗浄保管装置。
- 上記洗浄済み空カセットの保管領域は、上記未洗浄の空カセットの保管領域よりも高清浄度の清浄環境下にあることを特徴とする請求項1記載のカセット洗浄保管装置。
- 上記未洗浄の空カセットの保管領域および上記洗浄済み空カセットの保管領域は、空カセット保管容量が可変であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のカセット洗浄保管装置。
- 上記未洗浄の空カセットの保管領域から上記未洗浄の空カセットを上記カセット洗浄装置に搬送する第一搬送装置および上記カセット洗浄装置により洗浄された洗浄済み空カセットを上記第一搬送装置の搬送環境よりも高清浄度の搬送環境下で上記洗浄済み空カセットの保管領域に搬送する第二搬送装置を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項記載のカセット洗浄保管装置。
- 上記工程間ストッカーは、上記洗浄済み空カセットの保管領域と少なくとも一部の上記基板収容カセットの保管領域を有する第一工程間ストッカー部分と、上記未洗浄の空カセットの保管領域および/または少なくとも一部の上記基板収容カセットの保管領域を有する第二工程間ストッカー部分とから構成されていることを特徴とする請求項1記載のカセット洗浄保管装置。
- 上記カセット洗浄装置は、上記第二工程間ストッカー部分内の上記洗浄済み空カセットの保管領域と隣接して設置されたことを特徴とする請求項5記載のカセット洗浄保管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002144930A JP4045122B2 (ja) | 2002-05-20 | 2002-05-20 | カセット洗浄保管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002144930A JP4045122B2 (ja) | 2002-05-20 | 2002-05-20 | カセット洗浄保管装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003338485A JP2003338485A (ja) | 2003-11-28 |
JP4045122B2 true JP4045122B2 (ja) | 2008-02-13 |
Family
ID=29704456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002144930A Expired - Lifetime JP4045122B2 (ja) | 2002-05-20 | 2002-05-20 | カセット洗浄保管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4045122B2 (ja) |
-
2002
- 2002-05-20 JP JP2002144930A patent/JP4045122B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003338485A (ja) | 2003-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100585257B1 (ko) | 반송 장치, 반송 방법 및 반송 시스템 | |
US11978652B2 (en) | Automatic handling buffer for bare stocker | |
US20140328654A1 (en) | Scalable stockers with automatic handling buffer | |
US20090022575A1 (en) | Article storing apparatus | |
JP2011173673A (ja) | 搬送車システム | |
JP2008019017A (ja) | 物品収納装置 | |
JP4029968B2 (ja) | 搬送車、製造装置及び搬送システム | |
JP4045122B2 (ja) | カセット洗浄保管装置 | |
JPH06206149A (ja) | 生産ライン | |
JP4116641B2 (ja) | 自動保管システム | |
JP4212713B2 (ja) | 搬送装置 | |
JP3393858B2 (ja) | 搬送システム | |
JP2001315960A (ja) | 基板搬送装置 | |
JP4008134B2 (ja) | 搬送装置、搬送方法及び搬送システム | |
JPH09134945A (ja) | カセットの搬送方法および該方法に用いる自動倉庫 | |
TWI741028B (zh) | 物品搬送設備 | |
EP2245656B1 (en) | Automatic handling buffer for bare stocker | |
JPH11199007A (ja) | カセットの搬送方法及び処理設備 | |
JPH11191582A (ja) | カセット搬送システム | |
JP2008100848A (ja) | 自動保管システム | |
JP2000159304A (ja) | カセットの搬送方法および該方法に用いる自動倉庫 | |
JP2001206506A (ja) | 医療用部材自動供給およびリサイクルシステム | |
JP5434417B2 (ja) | 基板を加工処理する生産ライン | |
JP2009035414A (ja) | 別階層工程間搬送システム | |
JPH02213633A (ja) | クリーンルーム設備 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040315 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050516 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070806 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070821 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071016 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071119 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4045122 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |