JP4044001B2 - レバー式嵌合コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、一対のオスメスコネクタ同士を低嵌合力で確実に嵌合できるレバー式嵌合コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
コネクタが多極コネクタの場合、コネクタ同士を嵌合しようとする際に大きな力を必要とする為、テコの原理を利用して嵌合力及び離脱力を小さくしようとするレバー式嵌合コネクタが多く提案されている。
【0003】
かかるコネクタ同士をレバーを介して嵌合させる先行公報に開示された従来型コネクタの一例として、オスコネクタとメスコネクタとの嵌合及び離脱をレバーの回動操作によって行うようになったコネクタであって、カム溝を有するレバーを一方のコネクタに設けると共に他方のコネクタに当該カム溝と係合するカムピンを設けて、このカムピンの取付け位置即ちレバーの力点をコネクタの嵌合軸にほぼ一致させた構造を有するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、レバーを用いた他の従来型コネクタとして、サブコネクタとフレームコネクタに分割された一対のコネクタをレバーによって嵌合するものがあり、より詳細にはレバーを回動させてフレームコネクタ同士を接近させることで先にサブコネクタ同士を当接させ、少し後にフレームコネクタを当接させる構造を有している(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
レバーを用いた更に他の従来型コネクタとしては、図40に示すように、オスメスコネクタ211,212と一方のコネクタ211を跨ぐように取り付け可能なレバー213とから構成され、一方のコネクタ211にレバー213を取り付けた後、レバー213の先端部に形成されているカム溝213aに他方のコネクタ212に形成されているカム受け突部212aを挿入する構造のコネクタもある(例えば、特許文献3参照。)。この従来型コネクタ210は当該レバー213を回転させることによりオスメスコネクタ211,212を嵌合離脱させるようになっている。そして、カム受け突部212aがカム溝213a内に挿入された時にカム溝213aの溝縁との間にクリアランスを保持するように設計され、これにより、コネクタ離脱時にレバー213のカム溝213aとカム受け突部212aの摺動部に応力が集中しないようにしている。
【0006】
更には、図41(a)及び図41(b)に示すように、コネクタを跨ぐようにして回転自在なレバー222が取り付けられた一方のコネクタ221と係止ボス223aが設けられている他方のコネクタ223を嵌合させる際に、レバー222と係止ボス223aを噛み合わせた状態でレバー222の柄をつかんで回転操作することで両コネクタを低嵌合力で嵌合するようにしたコネクタ220も存在する(例えば、特許文献4参照。)。このコネクタ220は、同図に示すように、嵌合初期状態においてレバー222に形成した溝222aの先端に係止ボス223aが挿入された時点でレバー222が回転操作方向に自動的に起き上がるようなレバー溝形状を有している。
【0007】
また、更に別のレバー型コネクタ230として、図42に示すように、カムピン231aを有するオスコネクタ231と、コネクタを跨ぐようにレバー232が取り付けられたメスコネクタ233とからなり、レバー232に形成したピン案内溝232aとオスコネクタ231のカムピン231aとを噛み合わせ、レバー232を回動させてコネクタ同士を嵌合させる構造のものがある(例えば、特許文献5参照。)。このコネクタは、コネクタ同士が完全嵌合した時点でレバー232がメスコネクタ233に形成されている弾性ロック片234に係合するようになっており、これによりコネクタ230が離脱状態に陥らないようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−333637号公報(第3−4頁、図1)
【特許文献2】
特開平8−203597号公報(第3−5頁、図1)
【特許文献3】
特開平10−83859号公報(第3−4頁、図1)
【特許文献4】
実開平5−36775号公報(第2頁、図1)
【特許文献5】
特開平5−129048号公報(第3−4頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した最初の2つのレバー式嵌合コネクタは、レバーに押圧荷重を直接作用させてコネクタ同士を嵌合させる構造となっている。そのため、レバー自体にこの押圧荷重に耐え得る強度と構造が必要とされ、構造が大きく剛性も高くなり、コネクタ自体の小型化の要請に反している。
【0010】
また、上述した従来技術のレバー式嵌合コネクタは全て、コネクタ組み付け時あるいはコネクタ離脱時にレバーを手でつかんで回動させるためにレバーはコネクタの外側に設けられている。即ちレバーはコネクタ全体の外側から見える位置に取り付けられている。
【0011】
このようにレバーがコネクタの外側に配置されていると、可動部分であるレバーの損傷を招き易い。そして、このようなレバーの損傷を防止するためには、レバー保護の機能のみを有する大きなレバー保護用部材でレバーの周囲を覆わなければならず、コネクタ全体の更なる大型化を招くことになる。
【0012】
更には、次に示すコネクタ嵌合作業上の問題もある。すなわち、上述の従来型コネクタを用いると、コネクタ嵌合作業に際して作業者がレバーを手で持って回動させる必要がある。そのため、例えば車両にインストルメントパネルを取り付けると同時にコネクタ嵌合を行わなければならない場合や、ドアトリムを車両のドアインナーパネルに取り付けなければならない場合などのように、作業者の手が届き難い場所でコネクタ嵌合作業を必要とする場合、上述の従来型コネクタではコネクタ嵌合が極めて困難になる。又、特許文献5にも開示されているように、嵌合後に間違えてコネクタ同士を離脱させないようにレバーを固定ロックしておく必要も生じ、コネクタ嵌合の作業効率がかなり低下する。
【0013】
又、特許文献4及び特許文献5に記載のコネクタは(レバーを有しない)一方のコネクタをパネル等の壁に固定して使用した場合に他方のコネクタに備わったレバーが壁に干渉することもあり、コネクタの嵌合作業及び離脱作業が難しくなるという問題も生じる。
【0014】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、全体が小型で低嵌合可能であり、レバーの保護に優れかつコネクタ嵌合作業性を向上させたレバー式嵌合コネクタを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明にかかるレバー式嵌合コネクタは、
第1のコネクタと、
前記第1のコネクタに嵌合可能な第2のコネクタと、
前記第2のコネクタを仮収容可能なコネクタホルダとを備え、
前記第1のコネクタは、当該第1のコネクタに対して回動可能なレバーと、前記レバーの、前記第1のコネクタに対する第1の回転方向への回動を規制する第1の回転規制手段と、
前記レバーの、前記第1のコネクタに対する第1の回転方向と逆方向の回転を規制する第2の回転規制手段とを備え、
前記レバーは、カム溝と、
前記レバーの回動中心に対して前記カム溝と反対側に設けられ、前記コネクタホルダへの第1のコネクタの進入に応じて前記コネクタホルダと協働して前記レバーを第1の回転方向に回転させるアーム部とを備え、
前記第2のコネクタは、前記第1のコネクタへの前記第2のコネクタの嵌合に応じて前記レバーのカム溝と係合可能な係合ピンを備え、
前記コネクタホルダは、前記第1のコネクタの挿入に応じて前記第1の回転規制手段と係合して前記第1の回転規制手段によるレバー回転規制を解除する第1の解除手段と、
前記第1のコネクタの挿入に応じて前記第2のコネクタの前記コネクタホルダにおける仮収容を解除する第2の解除手段とを備えると共に、
前記コネクタホルダは、前記コネクタ同士の嵌合時には前記レバーのアーム部に当接して前記コネクタ同士を結合させる向きに前記レバーを回動させる開口テーパー面を備え、
前記コネクタホルダは更に、前記コネクタ同士の嵌合離脱時には前記レバーのあご部に当接して前記コネクタ同士の結合を解除させる向きに前記レバーを回動させるレバー解除リブを備えている。
【0016】
第1のコネクタに備わったレバーは、コネクタ嵌合前は第1の回転規制手段と第2の回転規制手段とで定位置に保持されているので、第1のコネクタを第2のコネクタに嵌合する際、カム溝と係合ピンとの係合が容易に行われる。
【0017】
また、第2のコネクタのコネクタホルダにおける仮収容を、第1のコネクタの挿入に応じて第2の解除手段によって解除することで、コネクタ嵌合後にコネクタホルダからの振動がコネクタに直接伝わることがなくなる。
【0018】
また、本発明の請求項2に記載のレバー式嵌合コネクタは、請求項1に記載のレバー式嵌合コネクタにおいて、第1のコネクタの、第2のコネクタへの嵌合に応じて、レバーの少なくとも一部がコネクタホルダに収容されるようになっている。
【0019】
コネクタ同士が嵌合するとレバーの少なくとも一部がコネクタホルダに収容されるので、コネクタ嵌合後のレバーの破損を防止する。また、従来のようにレバー保護のための特別な部材を必要とせず、コネクタの小型化を図ることができる。
【0020】
また、本発明の請求項3に記載のレバー式嵌合コネクタは、請求項1又は請求項2に記載のレバー式嵌合コネクタにおいて、レバーの回動支点とアーム部との距離が、当該回動支点とカム溝との距離よりも大きくなっている。
【0021】
回動支点と力点(アーム部)間の距離が回動支点と作用点(カム溝)間の距離よりも大きいので、てこの原理によりコネクタ同士の低嵌合を実現する。
【0022】
また、本発明の請求項4に記載のレバー式嵌合コネクタは、
ブラケットに取り付け可能な第1のコネクタと、パネルに固定可能なパネル固定ホルダと、当該パネル固定ホルダを介して前記パネルに固定可能な第2のコネクタとを有し、
前記第1のコネクタには当該第1のコネクタに対して回転自在に取り付けられかつ一部にガイド溝の形成されたレバーを備え、前記第2のコネクタには前記レバーのガイド溝に進入可能なボスを備え、前記ガイド溝に前記ボスが進入することで前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとが互いに嵌合するようになったレバー式嵌合コネクタであって、
前記第2のコネクタと前記パネル固定ホルダは仮止め可能な係合部を互いに備え、
前記第2のコネクタの取り付けられたパネル側への前記第1のコネクタの取り付けられたブラケットの押し込みに応じて、前記レバーのガイド溝に前記第2のコネクタのボスが進入し、前記レバーの回転によって前記レバーのガイド溝と前記第2のコネクタのボスが協働してコネクタ同士の嵌合を補助するとともに前記第2のコネクタの前記パネル固定ホルダへの仮止めを解除した状態で当該第2のコネクタが当該パネル固定ホルダに保持され、
かつ前記パネル固定ホルダと前記第2のコネクタとの間にはコネクタ嵌合時又はコネクタ離脱時に、前記レバーの少なくとも一部が前記第2のコネクタと前記パネル固定ホルダとの隙間を移動する間隙が形成され、
更には、前記レバーはコネクタ嵌合力及びコネクタ離脱力を低減させるレバー比を備え、
前記コネクタホルダは、前記コネクタ同士の嵌合時には前記レバーのアーム部に当接して前記コネクタ同士を結合させる向きに前記レバーを回動させる開口テーパー面を備え、
前記コネクタホルダは更に、前記コネクタ同士の嵌合離脱時には前記レバーのあご部に当接して前記コネクタ同士の結合を解除させる向きに前記レバーを回動させる山型カム部を備えている。
【0023】
コネクタを跨ぐようにレバーを取り付けた一方のコネクタをブラケットに固定できるようにし、相手方コネクタをパネル固定ホルダを介してパネルに固定できるような構造としている。そして、一方のコネクタが取り付けられたブラケットを相手側コネクタが取り付けられたパネル側に押し付けることにより、当該レバーが相手側コネクタとパネル固定ホルダとの間に入り込む構造としている。すなわち、コネクタ嵌合時又はコネクタ離脱時において、レバーが第2のコネクタとパネル固定ホルダとの隙間を移動するようになっているので、レバーが可動する際、レバーの損傷を防止する。
【0024】
そして、コネクタ嵌合離脱時にレバーの一部がパネル固定ホルダの所定部分に当接することでテコの原理を利用して嵌合力及び離脱力を小さくしている。これによって、パネル固定ホルダを介してパネルに仮止め固定した一方のコネクタとブラケットに固定したレバー付きの他方のコネクタとを目視することなく、即ち両コネクタの位置関係を気にする必要なく、単にパネルにブラケットを組み付けることによりコネクタ同士を小さい嵌合力で確実に嵌合させる。同様にコネクタ同士を離脱させる時も、ブラケットをパネルから取り外す作業のみを行えば、コネクタ同士を小さい嵌合力で確実に離脱させる。又、離脱させた状態のままで、再度コネクタ同士を嵌合させる作業も可能である。従って、特に作業者が目視できない部位でのコネクタ嵌合離脱に際して効果が大きい。
【0025】
又、第2のコネクタをパネル固定ホルダを介してパネルに固定しても、第1のコネクタに備わったレバーがパネルに当ってコネクタの嵌合作業や離脱作業が難しくなるということがなく、コネクタ取付け位置に関する制約が少なくなる。
【0026】
また、本発明の請求項5に記載のレバー式嵌合コネクタは、請求項4に記載のレバー式嵌合コネクタにおいて、レバーとパネル固定ホルダとの当接部であるレバーの力点がコネクタ嵌合時とコネクタ離脱時で異なる部分に形成されている。
【0027】
コネクタ嵌合時とコネクタ離脱時においてレバーのレバー比を変えることでコネクタ嵌合とコネクタ離脱という異なる動作に個別に対応でき、確実なコネクタ嵌合と無理のないコネクタ離脱を可能とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタを説明する。
【0029】
本発明の第1の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタは、図1に示すように、オスコネクタ(第1のコネクタ)10と、オスコネクタ10に嵌合可能なメスコネクタ(第2のコネクタ)20と、メスコネクタ20を仮止め収容可能なコネクタホルダ30とを備えている。
【0030】
そして、オスコネクタ10は、当該オスコネクタ10に回動可能なレバー40と、レバー40の、オスコネクタ10に対する正回転方向(第1の回転方向であり、図2中反時計方向)への回転を規制するレバーストッパ(第1の回転規制手段)18と、レバー40の、オスコネクタ10に対する逆回転方向(第1の回転方向と逆方向であり、図2中時計方向)の回転を規制するアンチオーバー(第2の回転規制手段)19とを備えている。
【0031】
また、レバー40は、カム溝45と、レバー40の回動中心に対してカム溝45と反対側に設けられかつコネクタホルダ30へのオスコネクタ10の進入に応じてコネクタホルダ30と協働してレバー40を正回転方向に回転させる回転アーム46とを備えている。また、メスコネクタ20は、オスコネクタ10へのメスコネクタ20の嵌合に応じてレバーのカム溝45と係合可能なレバー係合突起部25を備えている。
【0032】
そして、コネクタホルダ30は、オスコネクタ10の挿入に応じてレバーストッパ18と係合してレバーストッパ18による回転規制を解除するレバーストッパ溝(第1の解除手段)38と、オスコネクタ10の挿入に応じてメスコネクタ20のコネクタホルダ30における仮止め収容を解除する仮止めアームの第2のテーパ面36b(第2の解除手段)(図1及び図3)とを備えている。
【0033】
また、オスコネクタ10とメスコネクタ20との嵌合に応じて、レバー40はコネクタホルダ30に収容されるようになっている。
【0034】
さらには、レバー40の回動軸15と回転アーム46との距離が、当該回動軸15とカム溝45との距離よりも大きくなっている。すなわち、支点(回動軸15)と力点(回転アーム46)間の距離が支点(回動軸15)と作用点(カム溝45)間の距離よりも大きいので、てこの原理によりコネクタ同士の低嵌合を実現する。
【0035】
以下、レバー式嵌合コネクタの各構成要素について、各図面に基づいてより詳細に説明する。なお、図2以降の平面図については、レバー式嵌合コネクタを図1の図面上の上方から見た平面図であるが、レバー式嵌合コネクタは上下方向に関して対称形状を有するものであり、図2以降の平面図では、図示されない下半分の構成も以下に説明する構成と同等である。
【0036】
まず、最初にメスコネクタ20について説明する。
【0037】
メスコネクタ20は樹脂でできており、図1及び図2に示すように、外形が直方体形状を有し、その一側端面にメスコネクタ端子部20aを有している。このメスコネクタ端子部20aにはそれぞれメス端子22が内蔵されている(図2に概略的に図示)。そして、メスコネクタ20の上下面からはレバー係合突起部25が突出形成されている。更に、メスコネクタ20の両側面にもコネクタホルダ30との仮止め突起部26が形成されている。なお、仮止め突起部26には後述するコネクタホルダ30のメスコネクタ仮止めアーム36を撓ませるためのテーパ面26aが形成されている。そして、これらの突起部によって、コネクタホルダ30の一側(図1中、左側)からコネクタホルダ内に進入したメスコネクタ20は、レバー係合突起部(係合ピン)25がコネクタホルダ内の後述する係合溝35に係合するとともに、仮止め突起部26がコネクタホルダ内の仮止めアーム36に係合することでコネクタホルダ内の適所に留まるようになっている。
【0038】
続いて、コネクタホルダ30について説明する。コネクタホルダ30も樹脂でできており、図1及び図2に示すように、端面視矩形形状を有した角型筒体であり、その上下の内壁面には前述したメスコネクタのレバー係合突起部25の先端と係合する深さの浅い係合溝35(図1)がメスコネクタ挿入側端部から壁部途中まで形成されている。また、コネクタホルダ30の内壁両側面にはオスコネクタ挿入側開口部(メスコネクタ挿入側と反対側)を基端部としてメスコネクタ挿入側開口部を先端部とする片持梁状のメスコネクタ仮止めアーム36が形成されている。そして、仮止めアーム36には図3(b)の部分拡大図及び同図を図中上方から見た図3(a)の拡大平面図から明らかなように、先端部全幅にわたって第1のテーパ面36aが形成されている。また、第1のテーパ面36aに隣接して仮止めアーム36の幅方向両端部には第2のテーパ面36bが形成されるとともに、メスコネクタの仮止め突起部26と係合する仮止め段部36cが形成されている。
【0039】
以上の構成を有することによって、メスコネクタのレバー係合突起部25がコネクタホルダの係合溝35先端に位置するとともに、メスコネクタの仮止め突起部26が仮止めアームの仮止め段部36cと係合することで、メスコネクタ20がコネクタホルダ30内に仮止め収容されるようになっている。
【0040】
また、コネクタホルダ30の内壁には、オスコネクタ挿入側開口部の四隅においてオスコネクタのレバーストッパ溝38が形成されている。なお、レバーストッパ溝38は、オスコネクタ挿入開口側の溝幅が最も幅広となるようにテーパ状に形成されている。
【0041】
さらに、コネクタホルダ30のオスコネクタ挿入側開口部には、後述するレバーの回転アーム46に当接して当該レバー40を一方向(レバーのカム溝45とメスコネクタのレバー係合突起部25が係合する方向)に回転させる開口テーパ面37が形成されている。また、コネクタホルダ30のメスコネクタ挿入側開口部における内壁上下面には平面視三角形状のレバー解除リブ33(図2)が形成されている。
【0042】
そして、コネクタホルダ両外側壁にはパネル嵌め込み部39が形成され、コネクタホルダ30を例えば車体パネル(図示せず)にしっかりと固定できるようになっている。
【0043】
続いて、オスコネクタ10について説明する。オスコネクタ10も樹脂でできており、図1及び図2に示すように、複数のオス端子(図2参照)12とこれを収容する端面視矩形形状の有底筒型体からなるコネクタハウジング11を備えている。なお、コネクタハウジング11の上下壁にはメスコネクタのレバー係合突起部25が進入可能な切欠き11aが形成されている。
【0044】
また、オスコネクタ10の外側面四隅にはコネクタ嵌合側にホルダ仮止め解除用のテーパ面16aを備えた仮止めアーム係合段部16が形成されるとともに、この段部16に隣接して片持ち梁状のレバーストッパ18がコネクタ嵌合面と反対側に向かって延在形成されている。
【0045】
なお、仮止めアーム係合段部のテーパ面16aは、オスコネクタ10をコネクタホルダ30に挿入するに当たってコネクタホルダ仮止めアームの第2テーパ面36bと干渉して当該仮止めアーム36を撓ませ、これによってコネクタホルダ仮止めアームの仮止め段部36cとメスコネクタの仮止め突起部26との係合を解除するようになっている。
【0046】
また、後述するレバー回動軸15に対してレバーストッパ18と対称の位置にはレバー回転防止用のアンチオーバー19が形成され、後述するレバー40の逆回転(図2中、時計方向の回転)を防止している。
【0047】
一方、コネクタハウジング11は、側面視で角型C字状を有するレバー40によって上下方向に挟まれている。また、当該レバー40は、コネクタハウジング11の上下壁から突出したレバー回動軸15と係合してコネクタハウジング11に対して回動可能となっている。なお、レバー40は樹脂でできており、2枚の複雑な外周形状を備えたプレート板をその周縁の一部(図2のレバーの一部破断断面図におけるハッチング部)で互いに連結することで構成されている。
【0048】
そして、レバー40には、その一側(コネクタ嵌合側)を開口部としてメスコネクタ20のレバー係合突起部25が進入可能な、回動軸15廻りに若干湾曲した細長切欠き状のカム溝45が形成されている。また、レバー40の上下連結部はレバー40の一部から側方に張り出した回転アーム46に形成されている。なお、回転アーム46に連結部(上述した図2のハッチング部)が形成されていることで、回転アーム46が十分な剛性を有する。
【0049】
これによって、回転アーム46がコネクタホルダ開口部の片側側面に当接して、この当接部を力点としてレバー回動軸15を中心にレバー40を一方向(図2中、反時計方向)に無理なく回転させることができる。
【0050】
また、レバー40には、レバーストッパ18の自由端部と係合し上面視でレバー40の反時計方向の回転を規制するレバーフック48が形成されている。
【0051】
そして、レバー回動軸15に対してレバーフック48と反対側には、オスコネクタのアンチオーバー19と係合してレバー40の逆回転(図2中時計方向への回転)を規制するストッパ部49が形成されている。
【0052】
続いて、上述の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタの作用、即ち実際のコネクタ嵌合のしかたについて説明する。
【0053】
なお、本説明に当たっては、図面中には特に示さないが、オスコネクタ10が例えば車両のメータ類に固定され、メスコネクタ20を仮止め収容するコネクタホルダ30が車両のパネルに固定された場合に基づいて説明を行う。
【0054】
コネクタ嵌合前は、図2及び図4に示すように、車両のメータ類(図示せず)に固定されたオスコネクタ10と、コネクタホルダ30を介して車体パネル側(図示せず)に仮取付けされたメスコネクタ20とが対峙している。なお、オスコネクタ10に回動可能に取付けられたレバー40は、レバーストッパ18とレバーアンチオーバー19とでその回動が規制され、レバーのカム溝入り口部45aがメスコネクタ20との嵌合面に向かうようにレバー40がオスコネクタ10に固定されている。この際、レバー40は、その回動軸15とレバーストッパ18とレバーのアンチオーバー19の3点でしっかりと保持されている。
【0055】
続いて、図5及び図6に示すように、オスコネクタ10をコネクタホルダ30内に押し込むと、コネクタホルダ内にあるレバーストッパ溝38のテーパ部にオスコネクタのレバーストッパ18が係合し、レバーストッパ18が撓み始める(拡がり始める)。このレバーストッパ18の撓みによって、レバー40とレバーストッパ18との係合が解除されると共に、レバーのカム溝入り口部45aがメスコネクタのレバー係合突起部25に達する。
【0056】
オスコネクタ10をコネクタホルダ30内にさらに押し込むと、図7に示すように、レバーストッパ18が完全に撓んでレバー40との係合が解除され、レバー40が正方向(図中、反時計方向)に回転可能となると共に、メスコネクタ20のレバー係合突起部25がレバーのカム溝入り口部45aからカム溝45内に進入し始める。そして、レバーの回転アーム46がコネクタホルダ30のオスコネクタ挿入側開口テーパ面37に当接する。
【0057】
続いて、オスコネクタ10をコネクタホルダ30内にさらに押し込むと、図8に示すように、レバー40は、レバーの回転アーム46がコネクタホルダ30のオスコネクタ挿入側開口テーパ面37によって押され、回動軸15を中心として正方向(図中、反時計方向)に回転する。また、メスコネクタ仮止めアームの第2テーパ面36bにオスコネクタの段部テーパ面16aが当接し、メスコネクタ仮止めアーム36を撓ませる。この際、レバー40は、レバー回動軸15とコネクタホルダの開口テーパ面37とメスコネクタのレバー係合突起部25との3点で保持されている。
【0058】
オスコネクタ10をコネクタホルダ30内にさらに押し込むと、図9に示すように、メスコネクタ仮止めアームの第2テーパ面36bにオスコネクタの段部テーパ面16aが更に押し付けられ、メスコネクタ仮止めアーム36が更に撓んで大きく変形する。この際、レバー40は、図8の場合と同様に、レバー回動軸15とコネクタホルダの開口テーパ面37とメスコネクタのレバー係合突起部25との3点で保持されている。また、レバー40は、その回転アーム46がコネクタホルダ30の開口テーパ面37に押されて一方向(図9中、反時計方向)に回転し、その結果、メスコネクタのレバー係合突起部25がレバーのカム溝45内に更に進入する。
【0059】
オスコネクタ10をコネクタホルダ内に更に押し込むと、図10に示すように、コネクタホルダのメスコネクタ仮止めアーム36が最大限に撓んでその仮止め段部36cが偏倚し、これによって、メスコネクタ20がコネクタホルダ30から離脱する(コネクタホルダ30とメスコネクタ20との縁切りが完了する)。この際、レバー40は、図9の場合と同様に、レバー回動軸15、コネクタホルダ30の開口テーパ面37、及びメスコネクタのレバー係合突起部25の3点で保持されている。
【0060】
なお、ここでいう縁切りとは、メスコネクタ20がコネクタホルダ30に仮止め収容されていた状態から、メスコネクタ20にオスコネクタ10が嵌合することにより、オスコネクタ10とメスコネクタ20とが一体となり、これと同時にメスコネクタ20がコネクタホルダ30から離脱した状態に移行することをいう。
【0061】
かかるコネクタ縁切りにより、コネクタホルダ30が固定されている車両の振動が当該コネクタホルダ30にのみ伝わり、オスメスコネクタ10,20には伝わらなくなる。従って、縁切り後には、コネクタホルダ30が固定されている車両とオスメスコネクタ10,20が固定されているメータ(補器)との間に相対的な振動が生じても端子接触部の摺動磨耗による接触不良等が生じることはない。
【0062】
続いて、オスコネクタ10をコネクタホルダ30内にさらに押し込むと、図11に示す状態に移行し、オスコネクタのオス端子12とメスコネクタのメス端子22とが接触する。即ち、コネクタ同士が半嵌合状態となる。なお、図12は図11に対応するコネクタ断面図であり、オスコネクタのオス端子12がメスコネクタのメス端子22に結合している状態を示している。
【0063】
この際、オス端子12とメス端子22との結合抵抗によりレバー40にかかる負荷が急激に大きくなる。しかしながら、図11に示すように、レバー40の回動支点(支点)15から回転アーム(力点)46までの距離Xは、レバーの回動支点(支点)15からレバー係合突起部25の作用するカム溝(作用点)45までの距離Yよりも大きいので、オスコネクタ10への押圧力がてこの原理により増大されてカム溝45がレバー係合突起部25を引き込む力として伝達される。これにより、コネクタ同士を低嵌合力で以下に示す完全嵌合状態に導くことができる。この際、レバー40は、図10の場合と同様に、レバー回動軸15とコネクタホルダの開口テーパ面37とメスコネクタのレバー係合突起部25との3点で保持されている。
【0064】
続いて、オスコネクタ10をコネクタホルダ30内にさらに押し込むと、図13及び図14に示すように、オスコネクタの仮止めアーム係合段部16がコネクタ嵌合方向(図13及び図14中右側)に進み、仮止めアームの第2テーパ面36bを乗り越える。その結果、仮止めアーム36の撓みが元に戻り始める。なお、この際、レバー40は、図11の場合と同様に、レバー回動軸15、コネクタホルダの開口テーパ面37、及びメスコネクタのレバー係合突起部25の3点で保持されている。
【0065】
続いて、オスコネクタ10をコネクタホルダ30内にさらに押し込むと、図15に示すように、オスコネクタのレバーストッパ18がコネクタホルダのストッパ溝38を通り抜けて元の位置に戻るとともに、オス端子12とメス端子22とが完全に接続する(図16参照)。すなわち、オスコネクタ10とメスコネクタ20との嵌合が完了する。なお、この際、レバー40は、コネクタホルダ内にほぼ収容されている。また、上述したようにメスコネクタ20とオスコネクタ10は嵌合状態でコネクタホルダ30から離脱(縁切り)している。
【0066】
以上のようにして本実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタは、コネクタ嵌合を低嵌合力で行うことができる。また、コネクタ嵌合時に、レバー40に嵌合力が直接作用することはない。従って、レバー40を小型化・薄型化でき、ひいてはコネクタ自体の小型化・薄型化を図ることができる。さらには、コネクタ嵌合前はレバー40がオスコネクタのレバーストッパ18とレバーのアンチオーバー19とで保持されているので、レバーのカム溝45をメスコネクタのレバー係合突起部25に容易に案内できる。
【0067】
さらには、コネクタ嵌合状態ではレバー40はコネクタホルダ30内にほぼ収容されているので、コネクタ使用中にレバー40が破損する恐れが少なくなる。
【0068】
続いて、以上のようにコネクタ同士が一旦嵌合したレバー式嵌合コネクタの嵌合解除について図面に基づいて説明する。
【0069】
図17に示すコネクタ嵌合状態からオスコネクタ10を嵌合方向とは反対の方向(嵌合解除方向であり、図17中、左側)に引っ張る。この際、レバー40は、レバー回動軸15とコネクタホルダの開口テーパ面37とメスコネクタのレバー係合突起部25との3点で保持されている。
【0070】
このオスコネクタ10の引っ張り動作により、図18に示すようにコネクタホルダのレバー解除リブ33にレバー40のあご部が当接する。これにより、レバー40は、レバー回動軸15と、メスコネクタのレバー係合突起部25と、コネクタホルダのレバー解除リブ33との3点で保持される。
【0071】
続いて、オスコネクタ10を嵌合解除方向に更に引っ張ると、レバー40のあご部がコネクタホルダのレバー解除リブ33と当接した状態のままレバー40ごとオスコネクタ10がコネクタホルダ30から外側に向かって(図中、左側に)移動する。そのため、レバー40はレバー回動軸15を中心としてコネクタ嵌合時のレバー回転方向と反対方向(即ち、図18中、時計方向であり、以下、「逆方向」とする)に回転する。また、この際、メスコネクタのレバー係合突起部25はレバーカム溝の入り口45aに向かって若干移動する。このとき、レバー40は、レバー回動軸15、メスコネクタのレバー係合突起部25、及びコネクタホルダのレバー解除リブ33の3点で保持されている。
【0072】
続いて、オスコネクタ10を嵌合解除方向に更に引っ張ると、図19に示すように、レバー解除リブ33とレバー40のあご部との接触が更に進み、これに伴いレバー40が逆方向に更に回転する。これと同時にコネクタホルダのメスコネクタ仮止めアーム36が、仮止めアーム第1テーパ部36aへのメスコネクタの仮止め突起部26の乗り上げによって変形する。この際も、レバー40は、レバー回動軸15と、メスコネクタのレバー係合突起部25と、コネクタホルダのレバー解除リブ33との3点で保持されている。
【0073】
続いて、オスコネクタ10を嵌合解除方向に更に引っ張ると、図20から図21への移行動作で分かるように、レバー40がレバー解除リブ33から離間する。さらに、オスコネクタ10をメスコネクタ20から引き抜くと、メスコネクタのレバー係合突起部25とレバーのカム溝45とが協働してレバー40を逆方向(図21中、時計方向)に更に回転させる。そして、レバー40はやがてその一部がオスコネクタのレバーアンチオーバー19に当接してその回転を停止する。また、メスコネクタのレバー係合突起部25は、レバーのカム溝45から離脱し、レバーフック48はオスコネクタのレバーストッパ18と係合する。これによって、レバー40は、レバー回動軸15、レバーストッパ18、及びレバーのアンチオーバー19との3点で保持され、レバーのカム溝入り口部45aがオスコネクタの嵌合面に対して所定の初期位置で再度留まる。従って、オスコネクタ10をメスコネクタ20に再び嵌合させる場合、レバーのカム溝45とメスコネクタのレバー係合突起部25とを容易に係合させることができる。
【0074】
一方、メスコネクタ20は、オスコネクタ10との嵌合が解除すると共に、仮止め突起部26がコネクタホルダの仮止めアーム36に再度係合すると同時にメスコネクタのレバー係合突起部25がコネクタホルダの係合溝35(図21では図示せず)に係合する。これによって、メスコネクタ20はコネクタホルダ30の所定位置に留まる。即ち、メスコネクタ20はコネクタホルダ30内で再度、仮止め収容されるようになる。
【0075】
以上のようにして、上述の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタは、一旦コネクタ嵌合及びコネクタホルダに対するコネクタの縁切りが行われても、オスコネクタ10をメスコネクタ20から引っ張るだけでコネクタ同士の嵌合を容易に解除するとともに、メスコネクタ20をコネクタホルダ30内に再び仮止め収容することができる。
【0076】
なお、上述の実施形態では第1のコネクタをオスコネクタとし、第2のコネクタをメスコネクタとしたが、必ずしもこれに限定されることはなく、この逆、即ち第1のコネクタをメスコネクタとし、第2のコネクタをオスコネクタとしても良いことは言うまでもない。
【0077】
続いて、本発明の第2の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタについて図22乃至図39に基づいて説明する。なお、第1の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタと同等の構成については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
【0078】
第2の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタ100(図30参照)は、図22乃至図29に示すように、レバー(図22参照)130が回動自在に取り付けられたメスコネクタ(第1のコネクタ)110(図25及び図26参照)と、オスコネクタクタ(第2のコネクタ)120(図23及び図24参照)と、オスコネクタ120を仮止め固定するパネル固定ホルダ140(図27乃至図29参照)を備えている。そして、図30に示すようにメスコネクタ110はブラケットBに固定可能となっており、パネル固定ホルダ140はパネルPに固定可能となっている。
【0079】
レバー130は樹脂でできており、図22(b)に示すように支柱131に関してレバー本体132が対称形状をなし、図25に示すメスコネクタ110を跨ぐようにして取り付けられている。そして、レバー130は、図25に示すようにメスコネクタ110の支軸114を介してメスコネクタ110に対し回転自在となっている。
【0080】
レバー130の対向面にはそれぞれ、図22(a)に示すように、コネクタ嵌合前にレバー130がメスコネクタ110に対して回転しないように仮固定する為のロック部133が形成されている。また、レバー130の両面にはオスコネクタ120のボス124が挿入される湾曲したガイド溝134が形成されている。なお、ガイド溝134の入り口部134aはレバー本体132同士の対向面側を一部幅広に削って形成され、後述するオスコネクタ120のボス124がレバー130のガイド溝134に無理なく進入できるようになっている。また、レバー本体132の支柱131近傍にはレバー張り出し部130aが形成され、ガイド溝134の入り口部134aの近傍にはあご部130bが形成されている(図22(a)参照)。
【0081】
図23に示すオスコネクタ120は樹脂でできており、複数のコネクタ端子(図示せず)を内蔵するとともにオスコネクタ120の端子挿入側から図24に示すように電線やフレキシブルフラットケーブルCを導出可能としている。また、オスコネクタ120の両側壁には、図23に示す凸部(係合部)121が形成され、当該凸部121を利用して後述するパネル固定ホルダ140に仮止めできる構造になっている。また、オスコネクタ120の側壁であって凸部121が形成されていない部分の両側壁にはボス124が突出している。なお、ボス124はレバー130のガイド溝134と係合し、レバー130と協働してメスコネクタ110とオスコネクタ120との嵌合を補助する役目を果たしている。また、オスコネクタ120の側壁の4つのコーナー部は、後述するパネル固定ホルダ140の保持ガイド部144とスライド係合可能となっている。
【0082】
メスコネクタ110は樹脂でできており、図25及び図26に示すように、コネクタ本体111と、コネクタ本体111から延在してブラッケットBに係合する取り付け部112とからなり、上述の通り支軸114にレバー130がメスコネクタ110を挟み込むように取り付けられている。そして、メスコネクタ110は取り付け穴112aを介してブラケットB(図30参照)にネジ止め固定されるようになっている。なお、図25(c)では、点線で示すレバー130が支軸114に取り付けられた状態を示している。また、メスコネクタ110のコネクタ本体111には複数の端子Tf(図26で一部のみ図示)が内蔵され、図26に示すように当該コネクタ本体111から取り付け部112の内側に沿って電線又はフレキシブルフラットケーブルCを導出可能としている。
【0083】
パネル固定ホルダ140は樹脂でできており、図27乃至図29に示すように四角筒型形状を有し、上述の通り内部にオスコネクタ120を仮止め固定した状態でパネルPに取り付け可能となっている。パネル固定ホルダ140のコネクタ嵌合面側にはフランジ部141が周縁の四隅に形成され(図27参照)、パネルPの矩形開口部周縁に当接するようになっている(図30参照)。また、パネル固定ホルダ140の4つの側壁には片持ち梁状のパネル固定用係止片142がその自由端部をフランジ側に向けた状態でホルダ側壁に沿って形成されている。なお、パネル固定ホルダ140は、図30においてパネルPの開口部左側からパネル固定用係止片142を撓ませながら挿入し、4つのパネル固定用係止片142がフランジ部141と協働してパネルPの開口部周縁を挟み込み、パネル固定ホルダ140をパネルPに固定するようになっている。
【0084】
また、パネル固定ホルダ140のコネクタ挿入側開口部には、ホルダ内方に向かうに従ってホルダ中心軸線方向に近づく開口テーパ部140aが形成されている。そして、コネクタ嵌合時にレバー130の張り出し部130aと開口テーパ部140aとが干渉してレバー130を回転させるようになっている。
【0085】
一方、パネル固定ホルダ140の対向する2つの内壁面にはオスコネクタ120を仮止めするための仮止め固定係止片(係合部)143が形成されている(図27、図29及び図30参照)。更には前述した通り、パネル固定ホルダ140の内壁面には、オスコネクタ120の側壁コーナー部と協働してオスコネクタ120をパネル固定ホルダ140内でスライド可能に保持する4つの保持ガイド部144が形成されている(図28に2ヶ所のみ図示)。なお、仮止め固定係止片143は、パネル固定ホルダ140内にスライド可能に保持されたオスコネクタ120の凸部121と係合してパネル固定ホルダ140内に仮止め固定する役目を果たしている。これに加えて、パネル固定ホルダ140の内壁にはレバー130が挿入される側の内壁面に山型カム部148が形成されている(図29、図36(a)及び図36(b)参照)。山型カム部148は、コネクタ離脱時にレバー130を回転させる役目を果たしている。
【0086】
以上の構成を有することで、パネル固定ホルダ140にオスコネクタ120が図29で見て、右側から左側に向けて挿入されて仮止め固定される。その後、メスコネクタ110の取り付けられたブラケットBをパネルP側に押し付けることでメスコネクタ110がオスコネクタ120に嵌合し始め、レバー130による補助力を利用してメスコネクタ110がオスコネクタ120に完全嵌合する。これと同時にパネル固定ホルダ140の仮止め固定係止片143とオスコネクタ120の凸部121との係合が解除された状態でオスコネクタ120がパネル固定ホルダ140の保持ガイド部144に保持されるようになっている。
【0087】
続いて、上述したコネクタ同士の嵌合開始から嵌合終了までの作用を図30乃至図34に基いてより詳細に説明する。図30はコネクタ同士が嵌合する直前の状態を示している。レバー130が回動可能に組みつけられたメスコネクタ110は取り付け部112の取り付け穴112aを介してブラケットBにネジ止め固定されている。また、レバー130はロック部133においてメスコネクタ110に仮固定され、嵌合作業開始前にレバー130が不用意に回転しないようになっている。
【0088】
また、パネル固定ホルダ140は、図30に示すように、フランジ部141とパネル固定用係止片142とでパネルPを挟み込むことでパネルPにしっかりと取り付けられている。
【0089】
オスコネクタ120は、図30において向かって右側よりパネル固定ホルダ140の保持ガイド部144にスライド挿入され、パネル固定ホルダ140の仮止め固定係止片143によりパネル固定ホルダ140内で仮止めされている。
【0090】
続いて、ブラケットBをパネルP側に押し付けると、図31に示す状態になる。なお、以下の図においては図34を除いてブラケットBとパネルPの図示を省略している。図31はレバー130がパネル固定ホルダ140に接触して回転し始める直前の状態を示している。この状態ではオスコネクタ120のボス124がレバー130のガイド溝134に入り込むとともにレバー張り出し部130aがパネル固定ホルダ140の開口テーパ部140aに接触している。なお、この接触部分はレバー130が回転するに当っての力点になる。また、矢印XXはレバーの回転方向を示している。
【0091】
続いて、ブラケットBをパネルP側に更に押し付けると、図32に示す状態に至る。図32はメスコネクタ110をオスコネクタ120側に挿入しつつある状態に達しており、レバー130の張り出し部130aとパネル固定ホルダ140の開口テーパ部140aとの当接部がレバー130の力点となり、レバー130がメスコネクタ110の支軸114を中心にして回転を始めている。これによって、レバー130のガイド溝134とオスコネクタ120のボス124との係合部がレバー130の作用点となり、オスコネクタ120のボス124がレバー130のガイド溝134に沿って引き込まれていく。
【0092】
また、ブラケットBをパネルPに押し付けているので、メスコネクタ110がオスコネクタ120と嵌合しながらオスコネクタ120をパネル固定ホルダ140の奥(図中右側)に押し込んでいく。これによって、オスコネクタ120の凸部121がパネル固定ホルダ140の仮止め固定係止片143のテーパ部に乗り上げた後、仮止め固定係止片143の先端部を乗り越える。そして、パネル固定ホルダ140の仮止め固定係止片143とオスコネクタ120の凸部121との干渉が解除した状態でオスコネクタ120がパネル固定ホルダ140の保持ガイド部144に保持される。
【0093】
この時点でコネクタ内に収容された複数のオス端子とメス端子とが接触し始め、一般的には大きな嵌合力が必要になってくる。しかしながら、レバー130の回動中心(支軸114)とオスコネクタ120のボス124(作用点)との距離よりもレバー130の回動中心(支軸114)と、パネル固定ホルダ140とレバー130の張り出し部130aとの当接部(力点)との間の距離が大きいので、てこの原理によりオスコネクタ120をメスコネクタ110に無理なく引き寄せてコネクタの嵌合ができる。
【0094】
また、オスコネクタ120とパネル固定ホルダ140との仮止めを解除してオスコネクタ120をメスコネクタ110の進行方向に押しやることにより、レバー130の回転をスムーズにでき、コネクタ同士の嵌合をより行い易くする。
【0095】
図33はオス端子Tmとメス端子Tfが接触後、コネクタ同士が嵌合していく状態を示している。なお、図33以降の図においては一部の端子Tfと端子Tm同士の係合離脱状態も合わせて図示している。
【0096】
図33に示す時点でオスコネクタ120に対するメスコネクタ110の挿入力は最大になる。これはレバー130のガイド溝134が入り口から奥まるにつれてレバー130の回動支点に近づくように形成されており、オスコネクタ120のボス124がレバー130のガイド溝134に進入するに従ってオスコネクタ120のボス124とレバー130の回動中心(支軸114)との距離が小さくなり、これに応じてレバー130のレバー比が変化するためである。なお、この時点ではオスコネクタ120とパネル固定ホルダ140との仮止めは解除され、オスコネクタ120はパネル固定ホルダ140の保持ガイド部144でコネクタ嵌合方向に移動可能に保持されている。
【0097】
図34はコネクタ嵌合を完了した状態を示している。この状態においてパネル固定ホルダ140を介してパネルPに取り付けてあるオスコネクタ120とブラケットBに取り付けてあるメスコネクタ110とのコネクタ嵌合を終了する。
【0098】
上述した通り、ブラケットBをパネルP側に押し付けることで、即ちボス124を備えたオスコネクタ120にレバー130を備えたメスコネクタ110を挿入するだけで、レバー130が回転してレバー130の一部がパネル固定ホルダ140の開口テーパ部140aに当接し、この当接した部分を力点として、てこの原理によりコネクタ嵌合力を低減してコネクタ嵌合の作業性を向上させる。また、コネクタ嵌合に当って従来のようにレバー130を作業者が操作する必要はないので、人手によるコネクタ嵌合が行えない部位でも簡単かつ迅速にコネクタ嵌合作業を行うことができる。また、レバー130はコネクタ嵌合時にパネル固定ホルダ140とオスコネクタ120との隙間に入り込むようになっているので、コネクタ嵌合時やコネクタ嵌合後にレバー130に予期せぬ外力が作用してレバー130が破損するのを防止できる。
【0099】
続いて、一旦嵌合したコネクタ同士を離脱する手順について説明する。
【0100】
図35乃至図39においてはオスコネクタ120とメスコネクタ110が離脱する状態を順々に示している。なお、図35はレバー130がパネル固定ホルダ140に接触し、レバー130が回転し始める状態を示している。
【0101】
続いて、メスコネクタ110が取り付けられたブラケットBをパネルPから引き離すと、図36(a)に示す接触点CTにおいてレバー130のあご部130bがパネル固定ホルダ140の山型カム部148に押し付けられることにより反力を受け、レバー130はメスコネクタ110の支軸114を中心として嵌合時とは反対方向(図中矢印YY方向)に回転し始める。図36(a)はレバー130が回転し始め、オスコネクタ120とメスコネクタ110が離脱し始める状態を示している。
【0102】
レバー130が回転することでパネル固定ホルダ140の山型カム部148をレバー130のあご部130bが乗り越え、これと共にオスコネクタ120のボス124をレバー130のガイド溝134の奥から入り口部134a方向に移動させる。なお、レバー130とパネル固定ホルダ140との接触点は、コネクタ離脱動作に応じて当該パネル固定ホルダ140の山型カム部148の頂点に向かって移動していく。この変化していく接触点がレバー130の力点になり、テコの原理が働いて小さい離脱力でメスコネクタ110をオスコネクタ120から離脱させる。
【0103】
図37はレバー130とパネル固定ホルダ140の接触点CTがパネル固定ホルダ140の山型カム部148の頂点に達するとともに、その直後にレバー130がパネル固定ホルダ140の山型カム部148を乗り越える状態を示しており、乗り越えると同時に端子Tfと端子Tm間の接触抵抗が無くなるようになっている。
【0104】
また、この状態ではオスコネクタ120はメスコネクタ110に引っ張られてパネル固定ホルダ140のメスコネクタ挿入側開口部に向かってスライド移動する。これによって、図37に示すように、オスコネクタ120の凸部121がパネル固定ホルダ140の仮止め固定係止片143を再び拡開する。
【0105】
図38はコネクタ同士の離脱が更に進み、端子接触抵抗が無くなりレバー130が容易に回転できるようになった状態を示している。また、同図においては、オスコネクタ120がパネル固定ホルダ140のメスコネクタ挿入側開口部方向に更に引っ張られてオスコネクタ120の凸部121がパネル固定ホルダ140の仮止め固定係止片143を乗り越え、オスコネクタ120がパネル固定ホルダ140内で再び仮止めされている。なお、これら一連のコネクタ離脱作業は、ブラケットBをパネルPから引き離すだけで行うことができるので、コネクタを作業者が掴んだり、コネクタの位置関係に作業者が注意を払ったりすることなく、コネクタ離脱作業を簡単かつ確実に行うことができる。
【0106】
図39はオスコネクタ120とメスコネクタ110が完全に離脱した状態を示している。この状態では両コネクタが嵌合し始める前の状態と全く同じ状態に至っており、再度この状態のままでブラケットBをパネルP側に挿入することでコネクタ同士を嵌合することが可能である。
【0107】
以上説明したように、本実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタを利用することにより、作業者の手を使ったコネクタ同士の離脱作業を必要としなくなる。すなわち、レバーによるテコの原理を利用して通常のコネクタ嵌合離脱に比較してより小さい力でコネクタ嵌合離脱を行うことができ、コネクタ嵌合離脱の作業効率を従来に較べて格段に向上させる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかるレバー式嵌合コネクタは、第1のコネクタに備わったレバーが、コネクタ嵌合前は第1の回転規制手段と第2の回転規制手段とで定位置に保持されている。従って、第1のコネクタを第2のコネクタに嵌合する際、カム溝と係合ピンとの係合を容易に行うことができる。
【0109】
また、第1のコネクタの挿入に応じて第2のコネクタのコネクタホルダにおける仮収容を第2の解除手段によって解除することで、コネクタ嵌合後にコネクタホルダからの振動がコネクタに直接伝わることがなくなる。
【0110】
また、本発明の請求項2に記載のレバー式嵌合コネクタは、コネクタ同士が嵌合するとレバーがコネクタホルダに収容されるので、コネクタ嵌合後のレバーの破損を防止する。また、従来のようにレバー保護のための特別な部材を必要とせず、コネクタの小型化を図ることができる。
【0111】
また、本発明の請求項3に記載のレバー式嵌合コネクタは、回動支点と力点(アーム部)間が回動支点と作用点(カム溝)間よりも大きいので、てこの原理によりコネクタ同士の低嵌合を実現する。
【0112】
また、本発明の請求項4に記載のレバー式嵌合コネクタは、コネクタを跨ぐようにレバーを取り付けた一方のコネクタをブラケットに固定できるようにし、相手方コネクタをパネル固定ホルダを介してパネルに固定できるような構造としている。そして、一方のコネクタが取り付けられたブラケットを相手側コネクタが取り付けられたパネル側に押し付けることにより、当該レバーが相手側コネクタとパネル固定ホルダの間に入り込む構造としている。すなわち、コネクタ嵌合時又はコネクタ離脱時において、レバーが第2のコネクタとパネル固定ホルダとの隙間を移動するようになっているので、レバーが可動する際、レバーの損傷を防止することを可能にする。
【0113】
そして、コネクタ嵌合離脱時にレバーの一部がパネル固定ホルダの所定部分に当接することでテコの原理を利用して嵌合力及び離脱力を小さくしている。これによって、パネル固定ホルダを介してパネルに仮止め固定した一方のコネクタとブラケットに固定したレバー付きの他方のコネクタとを目視することなく、即ち両コネクタの位置関係を気にする必要なく、単にパネルにブラケットを組み付けることにより、小さい嵌合力で確実に嵌合させることができる。同様にコネクタ同士を離脱させる時も、ブラケットをパネルから取り外す作業のみを行えば、コネクタ同士を小さい嵌合力で確実に離脱させることができる。又、離脱させた状態のままで、再度コネクタ同士を嵌合させる作業も可能である。従って、特に作業者が目視できない部位でのコネクタ嵌合離脱に際して効果が大きい。
【0114】
又、第2のコネクタをパネル固定ホルダを介してパネルに固定しても、第1のコネクタに備わったレバーがパネルに当ってコネクタの嵌合作業や離脱作業が難しくなるということがなく、コネクタ取付け位置に関する制約が少なくなる。
【0115】
また、本発明の請求項5に記載のレバー式嵌合コネクタは、コネクタ嵌合時とコネクタ離脱時においてレバーのレバー比を変えることで、コネクタ嵌合とコネクタ離脱という異なる動作に個別に対応でき、確実なコネクタ嵌合と無理のないコネクタ離脱を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタを示す分解斜視図である。
【図2】図1のレバー式嵌合コネクタの嵌合直前を一部断面で示す平面図である。
【図3】図1のレバー式嵌合コネクタのコネクタホルダにおける仮止めアームの拡大斜視図(図3(b))及びこの図を上方から見た平面図(図3(a))である。
【図4】図1のレバー式嵌合コネクタの、図2に対応する側面図である。
【図5】図2に続いてコネクタをコネクタホルダに挿入する状態を一部断面で示す平面図である。
【図6】図1のレバー式嵌合コネクタの、図5に対応する一部断面側面図である。
【図7】図5に続いてコネクタをコネクタホルダに挿入する状態を一部断面で示す平面図である。
【図8】図7に続いてコネクタ同士が嵌合し始めた状態を一部断面で示す平面図である。
【図9】図8に続いてコネクタ同士の嵌合が進んだ状態を一部断面で示す平面図である。
【図10】図9に続いてコネクタ同士の嵌合が進んだ状態を一部断面で示す平面図である。
【図11】図10に続いてコネクタ同士の嵌合が進んだ状態を一部断面で示す平面図である。
【図12】図1のレバー式嵌合コネクタの、図11に対応する一部断面側面図である。
【図13】図11に続いてコネクタ同士の嵌合が進んだ状態を一部断面で示す平面図である。
【図14】図1のレバー式嵌合コネクタの、図13に対応する一部断面側面図である。
【図15】図13に続いてコネクタ同士が完全に嵌合すると共に、コネクタがコネクタホルダから離脱した状態を一部断面で示す平面図である。
【図16】図1のレバー式嵌合コネクタの、図15に対応する一部断面側面図である。
【図17】図1に示したコネクタ同士の嵌合解除に関する初期状態を一部断面で示す平面図である。
【図18】図17に続いてコネクタ同士の嵌合解除が進んだ状態を一部断面で示す平面図である。
【図19】図18に続いてコネクタ同士の嵌合解除が進んだ状態を一部断面で示す平面図である。
【図20】図19に続いてコネクタ同士の嵌合解除が進んだ状態を一部断面で示す平面図である。
【図21】図20に続いてコネクタ同士の嵌合解除が進んだ状態を一部断面で示す平面図である。
【図22】本発明の第2の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタにおけるレバーの平面図(図22(a))及び側面図(図22(b))である。
【図23】本発明の第2の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタにおけるオスコネクタの正面図(図23(a))、平面図(図23(b))、及び側面図(図23(c))である。
【図24】図23(a)に示したオスコネクタのAA−AA断面図である。
【図25】本発明の第2の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタにおけるメスコネクタの正面図(図25(a))、側面図(図25(b))、及び平面図(図25(c))であり、側面図にはレバーが取り付けられた状態を示している。
【図26】図25に示したメスコネクタのBB−BB断面図である。
【図27】本発明の第2の実施形態にかかるレバー式嵌合コネクタにおけるパネル固定ホルダの正面図である。
【図28】図27に示したパネル固定ホルダのCC−CC断面図である。
【図29】図27に示したパネル固定ホルダのDD−DD断面図である。
【図30】オスコネクタとメスコネクタの嵌合前の状態を示した図であり、理解の容易化のためにパネル固定ホルダを断面で示している。
【図31】図30に続いてレバーがパネル固定ホルダに接触し、レバーが回転をし始める状態を示した図である。
【図32】パネル固定ホルダの仮止め固定係止片がオスコネクタによって拡開され、かつコネクタのオス端子とメス端子が接触をし始める状態を示した図である。
【図33】図32に続いてオス端子とメス端子が接触しながらコネクタ同士が嵌合していく状態を示した図である。
【図34】コネクタ同士の嵌合完了状態を示した図である。
【図35】コネクタ同士の離脱を開始した直後であって、レバーがパネル固定ホルダに接触してレバーが回転し始める状態を示した図である。
【図36】レバーが回転し始め、オスコネクタとメスコネクタが離脱し始める状態を示した図(図36(a))及びパネル固定ホルダの山型カム部の拡大図(図36(b))である。
【図37】パネル固定ホルダの山型カム部をレバーが乗り越えると同時にコネクタの端子接触抵抗が無くなる状態を示した図である。
【図38】パネル固定ホルダにオスコネクタが再び仮止めされ、コネクタの端子接触抵抗が無くなってレバーが容易に回転できる状態を示した図である。
【図39】コネクタ同士の離脱が完了した状態を示す図である。
【図40】従来のレバー式嵌合コネクタの一例を示す図である。
【図41】他の従来のレバー式嵌合コネクタの一例を示す図である。
【図42】更に他の従来のレバー式嵌合コネクタの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 オスコネクタ(第1のコネクタ)
11 コネクタハウジング
11a 切欠き
12 オス端子
15 回動軸
16 仮止めアーム係合段部
16a 段部テーパ面
18 レバーストッパ
19 アンチオーバー
20 メスコネクタ(第2のコネクタ)
20a メスコネクタ端子部
22 メス端子
25 レバー係合突起部
26 仮止め突起部
26a テーパ面
30 コネクタホルダ
33 レバー解除リブ
35 係合溝
36 仮止めアーム
36a 第1のテーパ面
36b 第2のテーパ面
36c 仮止め段部
37 開口テーパ面
38 レバーストッパ溝
40 レバー
45 カム溝
45a カム溝入り口部
46 回転アーム
48 レバーフック
49 ストッパ部
100 レバー式嵌合コネクタ
110 メスコネクタ(第1のコネクタ)
111 コネクタ本体
112 取り付け部
112a 取り付け穴
114 支軸
120 オスコネクタクタ(第2のコネクタ)
121 凸部(係合部)
124 ボス
130 レバー
130a レバー張り出し部
130b あご部
131 支柱
132 レバー本体
133 ロック部
134 ガイド溝
134a 入り口部
140 パネル固定ホルダ
140a 開口テーパ部
141 フランジ部
142 パネル固定用係止片
143 仮止め固定係止片(係合部)
144 保持ガイド部
148 山型カム部
B ブラケット
C 電線、フレキシブルフラットケーブル
P パネル
Tf,Tm 端子

Claims (5)

  1. 第1のコネクタと、
    前記第1のコネクタに嵌合可能な第2のコネクタと、
    前記第2のコネクタを仮収容可能なコネクタホルダとを備え、
    前記第1のコネクタは、当該第1のコネクタに対して回動可能なレバーと、前記レバーの、前記第1のコネクタに対する第1の回転方向への回動を規制する第1の回転規制手段と、
    前記レバーの、前記第1のコネクタに対する第1の回転方向と逆方向の回転を規制する第2の回転規制手段とを備え、
    前記レバーは、カム溝と、
    前記レバーの回動中心に対して前記カム溝と反対側に設けられ、前記コネクタホルダへの第1のコネクタの進入に応じて前記コネクタホルダと協働して前記レバーを第1の回転方向に回転させるアーム部とを備え、
    前記第2のコネクタは、前記第1のコネクタへの前記第2のコネクタの嵌合に応じて前記レバーのカム溝と係合可能な係合ピンを備え、
    前記コネクタホルダは、前記第1のコネクタの挿入に応じて前記第1の回転規制手段と係合して前記第1の回転規制手段によるレバー回転規制を解除する第1の解除手段と、
    前記第1のコネクタの挿入に応じて前記第2のコネクタの前記コネクタホルダにおける仮収容を解除する第2の解除手段とを備えると共に、
    前記コネクタホルダは、前記コネクタ同士の嵌合時には前記レバーのアーム部に当接して前記コネクタ同士を結合させる向きに前記レバーを回動させる開口テーパー面を備え、
    前記コネクタホルダは更に、前記コネクタ同士の嵌合離脱時には前記レバーのあご部に当接して前記コネクタ同士の結合を解除させる向きに前記レバーを回動させるレバー解除リブを備えたことを特徴とするレバー式嵌合コネクタ。
  2. 前記レバーの少なくとも一部は、前記第2のコネクタへの前記第1のコネクタの嵌合に応じて、前記コネクタホルダに収容されることを特徴とする、請求項1に記載のレバー式嵌合コネクタ。
  3. 前記レバーの回動支点と前記アーム部との距離は、当該回動支点と前記カム溝との距離よりも大きいことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のレバー式嵌合コネクタ。
  4. ブラケットに取り付け可能な第1のコネクタと、パネルに固定可能なパネル固定ホルダと、当該パネル固定ホルダを介して前記パネルに固定可能な第2のコネクタとを有し、
    前記第1のコネクタには当該第1のコネクタに対して回転自在に取り付けられかつ一部にガイド溝の形成されたレバーを備え、前記第2のコネクタには前記レバーのガイド溝に進入可能なボスを備え、前記ガイド溝に前記ボスが進入することで前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとが互いに嵌合するようになったレバー式嵌合コネクタであって、
    前記第2のコネクタと前記パネル固定ホルダは仮止め可能な係合部を互いに備え、
    前記第2のコネクタの取り付けられたパネル側への前記第1のコネクタの取り付けられたブラケットの押し込みに応じて、前記レバーのガイド溝に前記第2のコネクタのボスが進入し、前記レバーの回転によって前記レバーのガイド溝と前記第2のコネクタのボスが協働してコネクタ同士の嵌合を補助するとともに前記第2のコネクタの前記パネル固定ホルダへの仮止めを解除した状態で当該第2のコネクタが当該パネル固定ホルダに保持され、
    かつ前記パネル固定ホルダと前記第2のコネクタとの間にはコネクタ嵌合時又はコネクタ離脱時に、前記レバーの少なくとも一部が前記第2のコネクタと前記パネル固定ホルダとの隙間を移動する間隙が形成され、
    更には、前記レバーはコネクタ嵌合力及びコネクタ離脱力を低減させるレバー比を備え、
    前記コネクタホルダは、前記コネクタ同士の嵌合時には前記レバーのアーム部に当接して前記コネクタ同士を結合させる向きに前記レバーを回動させる開口テーパー面を備え、
    前記コネクタホルダは更に、前記コネクタ同士の嵌合離脱時には前記レバーのあご部に当接して前記コネクタ同士の結合を解除させる向きに前記レバーを回動させる山型カム部を備えたことを特徴とするレバー式嵌合コネクタ。
  5. 前記レバーと前記パネル固定ホルダとの当接部である当該レバーの力点がコネクタ嵌合時とコネクタ離脱時で異なる部分に形成されることを特徴とする、請求項4に記載のレバー式嵌合コネクタ。
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