JP4042729B2 - 再生装置および再生方法 - Google Patents

再生装置および再生方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4042729B2
JP4042729B2 JP2004247784A JP2004247784A JP4042729B2 JP 4042729 B2 JP4042729 B2 JP 4042729B2 JP 2004247784 A JP2004247784 A JP 2004247784A JP 2004247784 A JP2004247784 A JP 2004247784A JP 4042729 B2 JP4042729 B2 JP 4042729B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
format
playback
state
reproduction
transition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004247784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006065962A (ja
Inventor
寿士 大橋
邦晃 酒井
功 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004247784A priority Critical patent/JP4042729B2/ja
Priority to KR1020050077726A priority patent/KR20060050606A/ko
Priority to EP05255189A priority patent/EP1638324A1/en
Priority to US11/211,722 priority patent/US20060045493A1/en
Priority to CNA200510093759XA priority patent/CN1758359A/zh
Publication of JP2006065962A publication Critical patent/JP2006065962A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4042729B2 publication Critical patent/JP4042729B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/79Processing of colour television signals in connection with recording
    • H04N9/7921Processing of colour television signals in connection with recording for more than one processing mode
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/12Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers
    • G11B20/1262Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers with more than one format/standard, e.g. conversion from CD-audio format to R-DAT format
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/78Television signal recording using magnetic recording
    • H04N5/781Television signal recording using magnetic recording on disks or drums
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/78Television signal recording using magnetic recording
    • H04N5/782Television signal recording using magnetic recording on tape
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/79Processing of colour television signals in connection with recording
    • H04N9/80Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback
    • H04N9/804Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback involving pulse code modulation of the colour picture signal components
    • H04N9/8042Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback involving pulse code modulation of the colour picture signal components involving data reduction
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/10527Audio or video recording; Data buffering arrangements
    • G11B2020/10537Audio or video recording
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B2220/00Record carriers by type
    • G11B2220/90Tape-like record carriers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Description

この発明は、異なる複数のフォーマットのディジタルビデオ信号が混在して記録された記録媒体を再生する再生装置および再生方法に関する。
従来から、記録媒体として磁気テープを用い、1の記録媒体上にエンコード/デコード単位の異なる複数フォーマットのビデオデータを記録するようにした記録装置や、デコード単位の異なる複数フォーマットのビデオデータが混在して記録された記録媒体を再生するような再生装置が提案されている。特許文献1には、複数フォーマットの圧縮/伸長回路をそれぞれ有し、必要に応じてそれらを切り換えることで、1の記録媒体を用いて複数フォーマットの映像データの記録再生を可能としたデジタル記録ビデオカメラが記載されている。
特開平10−174032号公報
ここで、MPEG2(Moving Pictures Experts Group 2)方式で符号化したビデオデータと、DV方式で符号化したビデオデータとを、1本の磁気テープ上に混在して記録する場合について考える。
周知のように、MPEG2方式では、DCT(Discrete Cosine Transform)を用いたフレーム内圧縮符号化と、時系列方向の予測符号化を用いたフレーム間圧縮符号化とを用いてビデオデータを圧縮符号化する。ここで、時系列方向に予測符号化を行ったB(Bidirectionally)ピクチャおよびP(Predictive)ピクチャと、1画面(1フレーム)で完結するI(Intra)ピクチャとが定義される。最低1枚のIピクチャを含むそれ自身で完結したグループをGOP(Group Of Picture)と呼び、MPEGのストリームにおいて独立してアクセス可能な最小の単位とされる。
ここでは、1GOPは、1枚のIピクチャと、複数枚のPピクチャおよびBピクチャからなる15フレームから構成され、再生時間の0.5秒に対応するものとする。一方、DV方式においては、フレーム間圧縮符号化は行われず、1フレーム毎にアクセスが可能である。
図13は、MPEG2方式で1GOPが15フレームから構成される場合の、磁気テープなど記録媒体上における各フレームの一例の記録順を示す。各ピクチャの出力順は、図13において「I」、「P」、「B」の後ろにそれぞれ付した番号順となる。このように、PピクチャおよびBピクチャは、自身の予測に用いられる他のピクチャよりも、記録順で後ろに位置していなければならない。すなわち、出力順で最初および2番目のBピクチャB0およびB1は、前のGOPのPピクチャP14と、このGOPのIピクチャI2とを用いて予測されるため、記録順で、ピクチャI2より後ろに配置される。同様に、再生順で4番目および5番目のBピクチャB3およびB4は、IピクチャI2とPピクチャP5とを用いて予測されるため、IピクチャI2およびPピクチャP5よりも記録順で後ろに配置される。
このように、MPEG2方式では、Bピクチャを出力するために、当該Bピクチャよりも出力順で前後のピクチャを用いるので、再生時には、予め数フレーム分のデータを磁気テープから先読みし、メモリに蓄えておく必要がある。これに対し、DV方式では、フレーム間圧縮符号化を行わないので、このような先読み処理は必要ない。
そのため、DV方式によりフレーム単位で動作するモードと、MPEG2方式によりGOP単位で動作するモードとでは、メカ機構的に異なる動作となる。例えば、DV方式では、フレーム単位でアクセス制御を行えばよいが、MPEG2方式では、GOPの先頭をサーチし、さらに数フレーム分遡ったフレームをサーチするアクセス制御動作となる。
また、DV方式では、画サイズが720画素×480ラインと固定的に決められているが、MPEG2方式では、さらに高解像度の記録が可能で、例えば60Hzシステムの「1280画素×720ライン、30フレーム毎秒、アスペクト比16:9」、「720画素×480ライン、60フレーム毎秒、アスペクト比16:9」、「720画素×480ライン、60フレーム毎秒、アスペクト比4:3」、・・・、50Hzシステムの「720画素×576ライン、50フレーム毎秒、アスペクト比16:9」、「720画素×576ライン、25フレーム毎秒、アスペクト比4:3」、・・・といった複数の画サイズを選択可能である。この場合も、DV方式とMPEG2方式とでは、信号処理系において、異なる動作が必要となる。
したがって、例えばDV方式のビデオデータとMPEG2方式のビデオデータとが混在して記録されたビデオテープを再生すると、DV方式とMPEG方式2との切り替わり点で、システムの状態を切り換えるために時間を要し、図14に一例が示されるように、ビデオデータを再生できない期間が生じてしまう。例えば、再生中のシステムを、磁気テープ上の記録フォーマットに従い切り替えるようにした場合、MPEG2方式からDV方式へと切り替わる際に数フレーム、DV方式からMPEG2方式へと切り替わる際に数秒もの、再生不能期間が生じてしまうという問題点があった。
これは、ユーザが意図的にMPEG2方式およびDV方式を切り替えなくても、例えばDV方式で全長にわたって記録済みのテープに対して、MPEG2方式により上書き記録を行うような場合でも発生することになり、問題であった。
外部から入力されたビデオデータを記録する際にも、同様の問題が生じる。図15を参照し、当初、メカモードが再生(PB)状態、システムがDV方式に対応した状態になっているものとする。そこに、外部からMPEG2方式の入力ストリームが入力されると共に、メカモードが記録(REC)モードに切り替わった場合、システムは、DV方式からMPEG2方式へと動作を切り替える必要がある。この場合にも、上述と同様、DV方式からMPEG2方式へと動作を切り替える際には、数秒のシステム遷移時間が発生し、その間、入力ストリームの記録は、なされない。
この問題を解消するために、従来では、例えばフォーマット単位で状態遷移表を用意し、フォーマット間で差分のある状態遷移だけ特殊処理を行うことが行われていた。しかしながら、この方法では、特殊処理を行うためのアルゴリズムが巨大化、複雑化してしまうという問題点があった。
また、従来では、フォーマットを切り替える処理をシステムが自動で行い、フォーマットを固定する方法が無かった。そのため、フォーマット切り替え時に、システム固有の問題が発生しやすくなっていた。
さらに、近年では、記録再生装置とパーソナルコンピュータとを、例えばIEEE(Institute Electrical and Electronics Engineers)1394といった所定のインターフェイスで接続し、記録再生装置からパーソナルコンピュータに対して、記録媒体から再生されたビデオストリームを転送することが一般的に行われている。この場合、従来では、転送するビデオストリームのフォーマットを自動判別していた。そのため、複数の異なるフォーマットのビデオデータが記録媒体に記録されており、それを連続的に再生するような場合、インターフェイスで接続先の機器が対応しないフォーマットのストリームを転送してしまう可能性があった。このような場合、接続先の機器において、システムがハングアップするなどの不都合が起こる可能性が多分にあるという問題点があった。
したがって、この発明の第1の目的は、異なるフォーマットのビデオデータを連続的に再生する際の状態遷移を容易に行うことができるような再生装置および再生方法を提供することにある。
また、この発明の第2の目的は、異なるフォーマットのビデオデータを連続的に再生する際に、フォーマットの切り替わり点でのデータの遅延が発生しないような再生装置および再生方法を提供することにある。
また、この発明の第3の目的は、再生されたビデオデータを通信手段で外部のコンピュータ装置などに送信する際に、異なるフォーマットのビデオデータが連続的に再生された場合に、受信側の装置で問題が発生しないような再生装置および再生方法を提供することにある。
この発明は、上述した課題を解決するために、異なる複数のフォーマットのディジタルビデオ信号が混在して記録された磁気テープを再生可能な再生装置において、磁気テープに記録されたディジタルビデオ信号のフォーマットを判定するフォーマット判定手段と、磁気テープに記録されたディジタルビデオ信号を所定の再生状態で再生する再生手段と、再生状態が切り替わるとき、フォーマット判定手段の判定結果に基づき遷移先の再生状態を設定して再生手段の再生状態の遷移を管理する再生状態遷移管理手段とを有し、再生状態遷移管理手段は、再生状態遷移後のフォーマットが再生状態遷移により遷移される再生状態に対応不可能なときに、再生状態を再生状態遷移後のフォーマットが対応可能な他の再生状態に置き換えて再生手段の再生状態を遷移させることを特徴とする再生装置である。
また、この発明は、異なる複数のフォーマットのディジタルビデオ信号が混在して記録された磁気テープを再生するようにした再生方法において、磁気テープに記録されたディジタルビデオ信号のフォーマットを判定するフォーマット判定のステップと、磁気テープに記録されたディジタルビデオ信号を所定の再生状態で再生する再生のステップと、再生状態が切り替わるとき、フォーマット判定のステップの判定結果に基づき遷移先の再生状態を設定して再生のステップの再生状態の遷移を管理する再生状態遷移管理のステップと、を有し、再生状態遷移管理のステップは、再生状態遷移後のフォーマットが再生状態遷移により遷移される再生状態に対応不可能なときに、再生状態を再生状態遷移後のフォーマットが対応可能な他の再生状態に置き換えて再生のステップの再生状態を遷移させることを特徴とする再生方法である。
上述したように、この発明は、磁気テープに記録されたディジタルビデオ信号のフォーマットを判定した判定結果に基づき、磁気テープに記録されたディジタルビデオ信号を所定の状態で再生するように再生の状態遷移を管理するようにしているため、磁気テープに記録されたディジタルビデオ信号のフォーマットに応じて再生の状態を遷移させることができる。
この発明の実施の第1の形態によれば、磁気テープから再生されるディジタルビデオ信号のフォーマットを検出し、検出されたフォーマットに応じて自動的にメカモードが遷移されるため、ユーザは、再生時にフォーマットの切り替わり点で何ら操作をすることなく、続けて再生画像を見ることができる効果がある。
また、フォーマットの切り替わり点の前のフォーマットにはあるメカモードが、切り替わり点の後のフォーマットには無い場合、切り替わり点の後のメカモードが再生画像を見た目に大きく変わらないようなメカモードにすげ替えられるため、ユーザに対して、フォーマットが切り替わらない場合と同様の遷移をしている状態を提供できるという効果がある。
さらに、この発明の実施の第2の形態によれば、第1のフォーマットおよび第2のフォーマットの何れかのメカモードをユーザが指定することができるため、磁気テープから再生されたディジタルビデオ信号のフォーマットが変更されても、フォーマットの変更による遅延が発生しないため、単一フォーマットを対象とした編集作業の際に、遅延による信号の取りこぼしが無いという効果がある。
さらにまた、この発明の実施の第3の形態によれば、磁気テープから再生されたディジタルビデオ信号を、通信インターフェイスを介して外部のコンピュータ装置などに送信する際に、送信されるディジタルビデオ信号のフォーマットをユーザが指定することができるため、再生ディジタルビデオ信号のフォーマットが再生中に変更されても、送信先のコンピュータ装置などで不具合が起こることが防がれるという効果がある。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態に適用可能なビデオカメラ装置1の一例の構成を示す。このビデオカメラ装置1は、撮像素子で撮像されて得られた映像信号を磁気テープに記録し、磁気テープに記録された映像信号を再生することができる。信号フォーマットとしては、DVフォーマットと、MPEG2方式を用いて1280画素×720ライン(プログレッシブ)で記録するビデオフォーマット(以下、HD1フォーマット)と、MPEG2方式を用いて1440画素×1080ライン(インタレース)で記録するビデオフォーマット(以下、HD2フォーマット)とに対応する。
すなわち、このビデオカメラ装置1は、DVフォーマットおよびHD2フォーマットを1本の磁気テープ上に混在して記録可能である。また、DVフォーマット、HD1フォーマットおよびHD2フォーマットが混在して記録された磁気テープを再生可能である。
このビデオカメラ装置1において、DVフォーマットでは、カラーシステムが4:1:1、画サイズが720画素×480ラインで、オーディオ信号に関して、量子化ビット数が12ビットでサンプリング周波数32kHzと、量子化ビット数が16ビットでサンプリング周波数が48kHzとが記録時に選択できる。また、HD2フォーマットでは、カラーシステムが4:2:0で画サイズが1080i(1440画素×1080ライン、インタレース)、オーディオ信号に関して、量子化ビット数が16ビット、サンプリング周波数が48kHzとされている。
このビデオカメラ装置1は、複数のCPU(Central Processing Unit)50、51、52および53を有する。これら複数のCPUが互いに連携して動作することによって、ビデオカメラ装置1の全体が制御される。なお、図示しないが、CPU50、51、52および53は、それぞれRAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を有し、ROMに予め記憶されたプログラムに従い動作する。RAMは、CPUのワークメモリとして用いられる。
複数のCPUの役割分担として、CPU50は、ユーザインターフェイス71およびビデオカメラ装置1の全体の制御に関わる。CPU51は、光学系10を含む撮像処理の制御に関わる。CPU52は、MPEG2のエンコード処理およびデコード処理、ならびに、MPEG2のPS(Program Stream)によるビデオデータおよびオーディオデータの多重化および分離処理に関わる。また、CPU53は、磁気テープの記録再生や、メカの制御に関わり、例えば記録時と再生時のメカモードの遷移や信号処理系の動作モードの切り替えを制御する。
さらに、CPU50に対して、バス60が接続される。バス60には、例えばフラッシュメモリといった書き換え可能なROM61と、RAMとが接続される。また、バス60には、脱着自在で書き換え可能なROM(例えばフラッシュメモリ)64が装填可能なメモリインターフェイス63が接続される。
なお、CPU50に対して、ユーザインターフェイス71が接続される。ユーザインターフェイス71は、このビデオカメラ装置1に対して各種設定や操作を行うためのスイッチ類や、ビデオカメラ装置1の状態に応じて表示がなされる例えばLED(Light Emitting Diode)からなる表示素子が設けられてなる。ユーザは、このユーザインターフェイスを用いて、このビデオカメラ装置1による撮影や撮影された映像信号の記録、記録された映像信号の再生、ビデオカメラ装置1に対する各種設定などの諸操作を行うことができる。
記録時の動作について説明する。ユーザが、このビデオカメラ装置1の動作を記録動作に切り替えるために、図示されないユーザインターフェイス71を操作する。このとき、ディジタルビデオ信号をHD2フォーマットおよびDVフォーマットの何れで記録するかが指定される。また、DVフォーマットで記録する場合、オーディオ信号のビット解像度が12ビットおよび16ビットから選択される。これに限らず、このビデオカメラ装置1において各々のフォーマットに許される、諸モードを選択するようにできる。
ユーザの操作に応じた制御信号がユーザインターフェイス71からCPU50に供給される。CPU50は、この制御信号に応じて、CPU50により操作画面など所定の表示画面を表示させる表示制御信号を生成すると共に、ビデオカメラ装置1の各部に、動作モードが記録モードに切り替えられた旨および記録フォーマットを通知する。CPU53は、この通知を受け、回転ヘッド27の回転や磁気テープ28の走行を駆動するメカ機構を記録時の動作に対応する用に切り替えると共に、信号処理系の動作を記録モードに対応するように切り替える。
被写体からの光が光学系10を介して、撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)11に入射される。図1では省略されているが、光学系10は、フォーカス機構、ズーム機構、絞り機構などを含む。また、この例では、CCD11は、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の三原色の各色にそれぞれ独立したCCDを有する、所謂3板式が用いられている。したがって、CCD11からは、実際には、R、GおよびBの各色の信号がそれぞれ出力される。
CCD11から出力された撮像信号は、CDS(Correlated Double Sampling)・A/D変換回路12により、サンプリングされディジタルビデオ信号に変換される。CDS・A/D変換回路12の出力は、撮像信号処理回路13に供給される。撮像信号処理回路13は、供給されたディジタルビデオ信号に対して、ゲイン調整処理、γ処理、ホワイトバランス処理などの所定の映像信号処理を施し、出力する。撮像信号処理回路13の出力は、ベースバンド信号処理回路14に供給される。
なお、CDS・A/D変換回路12および撮像信号処理回路13は、CPU51により所定に制御される。
音声は、マイクロフォン15によって集音され、アナログオーディオ信号に変換される。アナログオーディオ信号は、オーディオ信号処理回路17により、所定に増幅処理や音質補正処理、雑音低減処理などを施される。オーディオ信号処理回路17から出力されたアナログオーディオ信号は、A/D変換およびD/A変換回路18に供給される。A/D変換およびD/A変換回路18は、アナログオーディオ信号の入力に対しては、A/D変換を施してディジタルオーディオ信号に変換し、ディジタルオーディオ信号の入力に対しては、D/A変換を施しアナログオーディオ信号に変換する。A/D変換およびD/A変換回路18から出力されたディジタルオーディオ信号は、ベースバンド信号処理回路14に供給される。
アナログオーディオ信号は、オーディオ入出力端子16から入力することもできる。実際には、オーディオ入出力端子16は、オーディオ入力端子およびオーディオ出力端子がそれぞれ独立してなる。オーディオ入出力端子16から入力されたアナログオーディオ信号は、オーディオ信号処理回路17を介してA/D変換およびD/A変換回路18に供給され、ディジタルオーディオ信号に変換され、ベースバンド信号処理回路14に対して供給される。
なお、このビデオカメラ装置1では、A/D変換およびD/A変換回路18におけるA/D変換時のビット解像度を12ビット/サンプル、16ビット/サンプルといったように、記録のモードやユーザの選択により複数から選択することができる。ディジタルオーディオ信号のビット解像度は、例えばユーザインターフェイス71に対する操作に応じたCPU50からの命令に基づきCPU53から渡される制御信号により設定される。
また、オーディオ信号処理回路17は、マイクロフォン15の接続の有無、オーディオ入出力端子16に対する接続の有無を検出することができる。さらに、A/D変換およびD/A変換回路18は、マイクロフォン15やオーディオ入出力端子16から入力されたアナログオーディオ信号をディジタルオーディオ信号に変換する際に、その信号のレベルを検出し、ディジタルデータとして出力することができる。オーディオ信号処理回路17によるオーディオ入出力端子16に対する接続の有無の検出結果や、オーディオ信号のレベルデータは、CPU53に渡される。
ベースバンド信号処理回路14は、供給されたディジタルビデオ信号やディジタルオーディオ信号に対して所定の信号処理を施し、出力する。例えば、ディジタルビデオ信号に対しては、HD2フォーマットおよびDVフォーマットのうち指定されたフォーマットに対応した画サイズ変換処理やカラーシステム変換処理、フィールド処理などが行われる。また、ディジタルビデオ信号を、撮像画像のモニタなどに用いられる表示パネル34や、ビューファインダ(EVF)37に供給するために、これら表示パネル34やビューファインダ37の表示に適するように画サイズ変換や各種処理が施される。
ベースバンド信号処理回路14から出力されたディジタルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号は、MPEG処理部20およびDV処理部25に供給される。また、ベースバンド信号処理回路14から出力されたディジタルビデオ信号は、表示パネル34およびビューファインダ37、ならびに、外部出力端子であるD4端子31およびSD端子39にも導出される。
例えば、ベースバンド信号処理回路14で表示パネル34用に所定に処理されたディジタルビデオ信号は、ドライバ33に供給される。ドライバ33は、CPU53により制御されるタイミングジェネレータ(TG)32から出力されるタイミング信号に基づき、供給されたディジタルビデオ信号を出力し、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示パネル34を駆動する。同様に、ベースバンド信号処理回路14でEVF37用に所定に処理されたディジタルビデオ信号は、ドライバ36に供給され、CPU53により制御されるTG35から出力されるタイミング信号に基づき、供給されたディジタルビデオ信号を出力し、例えばLCDからなるEVF37を駆動する。
また例えば、ベースバンド信号処理回路14から出力されたディジタルビデオ信号は、ドライバ30により駆動されてD4端子31に導出される。同様に、ベースバンド信号処理回路14から出力されたディジタルビデオ信号は、SD I/F38に供給され、SD(Standard Definition)の規格に準ずるフォーマットにマッピングされ、SD入出力端子39に導出される。なお、実際には、SD入出力端子39は、SD入力端子およびSD出力端子がそれぞれ独立してなる。
一方、ベースバンド信号処理回路14から出力されMPEG処理部20に供給されたディジタルビデオ信号は、MPEGエンコーダ(ENC)21に入力され、MPEG2方式によりエンコードされる。例えば、先ず動きベクトルを用いた予測符号化により、フレーム間圧縮を行う。このとき、15フレームで1GOPを構成するように、15フレーム毎にIピクチャを1枚配し、またPピクチャおよびBピクチャを所定に配して、フレーム間圧縮を行う。そして、フレーム間圧縮されたディジタルビデオ信号に対して、DCT(Discrete Cosine Transform)を用いてフレーム内圧縮を行い、さらに可変長符号を用いて圧縮符号化して出力する。MPEGエンコーダ21から出力された圧縮ディジタルビデオ信号は、MUX/DEMUX24に供給される。
また、ベースバンド信号処理回路14から出力されたディジタルオーディオ信号は、オーディオコーデック部23に供給される。オーディオコーデック部23は、記録時には入力されたディジタルオーディオ信号に対して圧縮符号化処理を行い、再生時には入力された圧縮ディジタルオーディオ信号に対して復号化処理を行う。オーディオコーデック部23で、例えばMPEG1レイヤ2方式により所定に圧縮符号化された圧縮ディジタルオーディオ信号は、MUX/DEMUX24に供給される。
MUX/DEMUX24は、記録時にはマルチプレクサとして機能し、再生時には、デマルチプレクサとして機能する。マルチプレクサとしての機能時には、供給された圧縮ディジタルビデオ信号および圧縮ディジタルオーディオ信号をそれぞれ所定サイズのパケットに分割し、パケット毎に所定にヘッダを付加してMPEGシステムに規定されるパケッタイズドエレメンタリストリーム(PES)として、圧縮ディジタルビデオ信号と圧縮ディジタルオーディオ信号とを多重化して出力する。MUX/DEMUX24から出力されたPESは、記録/再生部26に供給される。
一方、DV処理部25に供給されたディジタルビデオ信号は、DVフォーマットに従い、DCTを用いたフレーム内圧縮により圧縮符号化される。そして、圧縮されたディジタルビデオ信号は、DV処理部25に供給されたディジタルオーディオ信号と共に、DVフォーマットのストリームにマッピングされて出力される。DV処理部25から出力されたストリームは、記録/再生部26に供給される。
記録/再生部26は、DVフォーマットおよびHD2フォーマットのうち、例えば図示されないユーザインターフェイスにより指定されたフォーマットに対応したデータを選択的に受け取る。これに限らず、上述したMPEG処理部20およびDV処理部25のうち、指定されたフォーマットに対応する方の機能だけを有効としておくようにしてもよい。記録/再生部26は、受け取ったデータに対して所定にエラー訂正符号化処理を施し、さらに記録符号化し、磁気テープ28への記録に適した記録信号を生成する。記録/再生部26から出力された記録信号は、回転ヘッド27に供給される。
磁気テープ28への記録は、回転ヘッド27が磁気テープ28に対して斜めにトラックを形成する、ヘリカルスキャン方式によって行われる。図2は、磁気テープ28に対する一例の記録フォーマットを概略的に示す。図2Aに例示されるように、磁気テープ28に対して、トラック100、100、・・・が斜めに形成され、1フレームのディジタルビデオ信号が複数のトラック100、100、・・・を用いて記録される。図2Aにそれぞれ矢印で示されるように、磁気テープ28が図の左側から右側に向けて走行され、回転ヘッド27は、磁気テープ28を図の下方から上方に向けてトレースする。
トラック100のフォーマットは、現行のDVフォーマットに基づき、図2Bに例示されるように、回転ヘッド27によるトレースの先頭側から、ITI(Insert and Track Information)エリア104、オーディオエリア103、ビデオエリアお102よびサブコードエリア101の順にデータが配置される。図示しないが、各エリア間には、エディットギャップが設けられる。ITIエリア104は、システムデータが記録される。ビデオエリア102は、ビデオフォーマットがHD1フォーマットまたはDVフォーマットであれば、先頭側にAP2エリアが設けられる。HD2フォーマットの場合、AP2エリアは、設けられない。
図3は、ITIエリア104の一例の構成を示す。ITIエリア104には、トラック100の先頭側から、スタートシンク、トラックピッチに関する情報(TP1、TP2)、トラックのサーボに関する情報(PF)、トラックのデータ構造を規定する情報(APT)およびAPTにより規定されるシステムデータが格納される。HD2フォーマットで記録を行う場合、APTに値"010b"が記録され、DVフォーマットで記録を行う場合、あるいは、HD1フォーマットで記録されたトラックは、APTに値"000b"が記録される。
上述したAP2は、ビデオエリア102のデータ構造を規定するものであり、DVフォーマットで記録を行う場合、AP2に値000bが記録される。また、HD1フォーマットで記録されたトラックは、AP2に値001bが記録されている。
再生時の動作について説明する。ユーザが、このビデオカメラ装置1の動作を再生動作に切り替えるために、図示されないユーザインターフェイスを操作する。操作に応じた制御信号がCPU50に供給され、CPU50により操作画面など所定の表示画面を表示させる表示制御信号が生成されると共に、ビデオカメラ装置1の各部に、動作モードが再生モードに切り替えられたことが通知される。CPU53は、この通知を受け、回転ヘッド27の回転や磁気テープ28の走行を駆動するメカ機構を再生時の動作に対応するように切り替えると共に、信号処理系の動作を再生モードに対応するように切り替える。
再生時は、回転ヘッド27により磁気テープ28のトラック100、100、・・・がITIエリア104側からトレースされ、ITIエリア104に格納されたAPTと、ビデオエリア102に格納されたAP2の値とに基づき、再生するディジタルビデオ信号のフォーマットが判定される。先ず、APTの値に基づき、再生するディジタルビデオ信号のフォーマットがHD2フォーマットであるか、DVフォーマットまたはHD1フォーマットであるかが判定される。DVフォーマットまたはHD1フォーマットであると判定されると、ビデオエリア102の末尾側に記録されるAP2の値に基づき、DVフォーマットおよびHD1フォーマットの何れであるかが判定される。
再生時の処理は、記録時とは逆の処理となる。例えば、回転ヘッド27が磁気テープ28を所定にトレースして得られた再生信号は、記録/再生部26に供給される。記録/再生部26は、供給されたデータを所定に復調して再生ディジタル信号を得、この再生ディジタル信号に対してエラー訂正符号の復号化処理を行い、エラー訂正する。エラー訂正された再生ディジタル信号は、一旦、DV処理部25に供給される。
DV処理部25は、供給された再生ディジタル信号に対して、上述したフォーマット判定処理がなされる。その結果、再生するディジタルビデオ信号のフォーマットがDVフォーマットまたはHD1フォーマットの何れかであれば、供給された再生ディジタル信号をDV処理部25内で処理し、再生ディジタルビデオ信号および再生ディジタルオーディオ信号を得る。この再生ディジタルビデオ信号および再生ディジタルオーディオ信号は、ベースバンド信号処理回路14に供給される。
再生ディジタル信号に対するフォーマット判定処理の結果、再生するディジタルビデオ信号のフォーマットがHD2フォーマットであれば、当該再生ディジタル信号は、MPEG処理部20に供給され、MUX/DEMUX24に入力される。
なお、ここでは、再生するディジタルビデオ信号のフォーマットを自動的に判定する場合について説明したが、これはこの例に限られず、フォーマットをユーザインターフェイス71からユーザが手動で入力することもできる。
MUX/DEMUX24は、上述したように再生時にはデマルチプレクサとして機能し、供給された再生ディジタル信号のパケットから、ヘッダ情報に基づきデータを取り出し、多重化されて記録されたディジタルビデオ信号やディジタルオーディオ信号を分離し、元のストリームを復元する。復元されたディジタルビデオ信号は、MPEGデコーダ(DEC)22に供給され、圧縮符号を復号化されベースバンドの再生ディジタルビデオ信号とされる。同様に、復元されたディジタルオーディオ信号は、オーディオコーデック部23に供給され、圧縮符号を復号化されベースバンドの再生ディジタルオーディオ信号とされる。これら再生ディジタルビデオ信号および再生ディジタルオーディオ信号は、ベースバンド信号処理回路14に供給される。
ベースバンド信号処理回路14は、供給された再生ディジタルビデオ信号に対して、所定の信号処理を施す。例えば、ベースバンド信号処理回路14は、記録時と同様にして、再生ディジタルビデオ信号に対して、当該再生ディジタルビデオ信号のフォーマット(HD2フォーマット、DVフォーマット、HD1フォーマット)に対応した画サイズ変換処理やカラーシステム変換処理、フレーム処理などを行う。また、ディジタルビデオ信号を、撮像画像のモニタなどに用いられる表示パネル34、外部出力端子であるD4端子31やSD端子39に供給するために、所定に画サイズ変換や各種処理を施す。
再生ディジタルオーディオ信号に対しても、外部出力などに適したように所定に処理する。再生ディジタルオーディオ信号は、ベースバンド信号処理回路14で所定に処理されると、A/D変換およびD/A変換回路18に供給され、アナログオーディオ信号に変換される。このアナログオーディオ信号は、オーディオ信号処理回路17を介してオーディオ入出力端子16に導出される。
ベースバンド信号処理回路14に対して、OSD(On Screen Display)部41が接続される。OSD部41は、CPU50の命令に基づき、例えばこのビデオカメラ装置1に対して種々の設定を行うメニュー画面や、入力オーディオレベルや装置状態をチェックするためのステータス画面といった、撮像画像信号以外の画像信号を生成する。これら各種画面を描画するためのデータは、バス60に接続されるROM61に予め記憶される。また、表示項目などをユーザが設定可能である場合には、例えば設定中のデータがRAM62に記憶される。これに限らず、外部メモリ64をメモリインターフェイス63に装填し、外部メモリ64に記憶されたデータを読み出してOSD表示のために用いてもよい。ユーザが設定したデータを外部メモリ64に記憶させることもできる。
OSD部41で生成されたOSD用画像信号は、ベースバンド信号処理回路14に供給される。OSD用画像信号は、ベースバンド信号処理回路14において、例えば撮像信号処理回路13から供給された撮像画像に基づくディジタルビデオ信号と合成される。OSD用画像信号が合成されたディジタルビデオ信号は、ユーザインターフェイスに対する指定に応じて、表示パネル34やEVF37に表示される。D4端子31やSD入出力端子に導出するようにしてもよい。
なお、このビデオカメラ装置1は、例えばコンピュータ装置と通信可能な通信インターフェイスを有する。この図1の例では、ビデオカメラ装置1は、IEEE(Institute Electrical and Electronics Engineers)1394に対応した1394I/F40を有し、外部のコンピュータ装置などとディジタルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号のやりとりを行うことができる。1394I/F40に所定のケーブルが接続されているか否か、また、1394I/F40を介してデータ通信が行われているか否かなどは、CPU53に通知される。
例えば、MUX/DEMUX24やDV処理部25からディジタルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号を取り出して1394I/F40に供給し、ディジタルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号をこれらコンピュータ装置が対応可能な所定のフォーマットにマッピングして、IEEE1394のプロトコルに従い送信する。また、コンピュータ装置から所定のフォーマットで、IEEE1394のプロトコルに基づき送信されたディジタルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号を、1394I/F40で受信し、MUX/DEMUX24やDV処理部25に供給することもできる。
この外部のコンピュータ装置とのディジタルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号の通信処理は、ビデオカメラ装置1の記録時および再生時の何れの場合でも、可能である。
次に、磁気テープ28から再生するディジタルビデオ信号のフォーマットを判定する方法について、概略的に説明する。例えば、図4に一例が示されるような構成により、磁気テープ28に形成されたトラック100、100、・・・が回転ヘッド27によりトレースされる。回転ヘッド27から出力された再生信号は、アンプ90で増幅され、復調回路91で所定に復調処理されディジタル信号が得られる。このディジタル信号は、スイッチ回路93に供給されると共に、APT・AP2検出回路92に供給される。APT・AP2検出回路92は、供給されたディジタル信号からAPTを抽出し、CPU53に供給する。また、APT・AP2検出回路92は、必要に応じて、供給されたディジタル信号からAP2を抽出し、CPU53に供給する。CPU53は、APTやAP2の値に基づき、磁気テープ28から再生されたディジタル信号がHD2フォーマットのものか、DVフォーマットまたはHD1フォーマットのものかを判定する。
CPU53は、再生ディジタル信号がHD2フォーマットのものであると判定されれば、スイッチ回路93で選択出力端93Aを選択し、復調回路91から出力されたディジタル信号をMPEG処理部20に供給する。再生ディジタル信号がDVフォーマットまたはHD1フォーマットの何れかのものであると判定されれば、APT・AP2検出回路92に対して、AP2の値も抽出するように命令する。そして、APT・AP2検出回路92から供給されたAP2の値に基づき再生ディジタル信号がDVフォーマットまたはHD1フォーマットの何れであるかを特定し、スイッチ回路93で選択出力端93Bを選択して復調回路91から出力されたディジタル信号をDV処理部25に供給すると共に、DV処理部25に対して、再生ディジタル信号がDVフォーマットまたはHD1フォーマットの何れであるかを通知する。
図5は、CPU53による一例のフォーマット判定処理を示すフローチャートである。ステップS10で、HD2フォーマット検出用のカウンタ値Kがリセットされる。ステップS11で、APT・AP2検出回路92の検出結果に基づきAPTが取得され、次のステップS12で、取得されたAPT値が判定される。
ステップS12で、APTの値が"000b"であると判定されれば、処理はステップS13に移行し、フォーマットがDVフォーマットまたはHD1フォーマットの何れであるかを判断する処理に入る。ステップS13では、APT・AP2検出回路92に対してAP2の取得が要求され、この要求に応じたAPT・AP2検出回路92からAP2が取得される。ステップS14で、取得されたAP2が判定され、若し、AP2の値が"000b"であると判定されれば、再生ディジタル信号のフォーマットがDVフォーマットであるとされる(ステップS15)。また、AP2の値が"001b"であると判定されれば、再生ディジタル信号のフォーマットがHD1フォーマットであるとされる(ステップS16)。また、ステップS14またはステップS15の処理に応じて、スイッチ回路93において選択出力端93Bが選択される。ステップS15またはS16の処理後、処理はステップS10に戻され、次のトラックについて判定がなされる。
一方、ステップS12で、APTの値が"010b"であると判定されれば、HD2フォーマットが検出された可能性があるとして、処理はステップS17に移行する。ステップS17以降の処理では、複数トラック(この例では15トラック)連続してHD2フォーマットが検出されるか否かを判断する。ステップS17では、カウンタ値Kが"0"であるか、または、新APT、すなわち直前のステップS11で取得されたAPTと、旧APT、すなわち1トラック前のステップS11で取得されたAPTとが一致するか否かが判断される。若し、カウンタ値Kが"0"でなく、且つ、新APTと旧APTとが異なっていれば、処理はステップS10に戻され、次のトラックについて判定がなされる。
ステップS17で、カウンタ値Kが"0"であるか、または、新APTと旧APTとが一致すると判断されれば、処理はステップS18に移行し、カウンタ値Kが"1"だけカウントアップされる。そして、次のステップS19で、カウンタ値Kが"15"を超えたか否かを判断する。カウンタ値Kが"15"を越えていないと判断されれば、処理はステップS11に戻され、次のトラックについて判定がなされる。一方、ステップS19でカウンタ値Kが"15"を越えたと判断されたら、処理はステップS20に移行し、再生ディジタル信号のフォーマットがHD2フォーマットであるとされる。また、スイッチ回路93において選択出力端93Aが選択される。ステップS20の処理後、処理はステップS10に戻され、次のトラックについて判定がなされる。
次に、この発明の実施の第1の形態について説明する。この発明の実施の第1の形態では、信号処理やデータ配列などが異なる複数のフォーマットを扱う場合に、これらのフォーマットで以て記録された記録媒体(磁気テープ28)を再生操作するために、ビデオカメラ装置1の一連の処理を状態遷移として定義する。そして、この状態遷移をフォーマット毎に定義し、ユーザの操作または記録媒体に記録された異なるフォーマットの切り替わりのタイミングで、ビデオカメラ装置1の状態遷移管理が自律的に切り替わるようにしている。
状態遷移は、例えば、第1の再生状態(例えば2倍速再生)が第2の再生状態(例えば1倍速再生)に遷移することをいい、この発明の実施の第1の形態では、この状態遷移をフォーマット毎に定義する。一例として、フォーマットが第1のフォーマットから第2のフォーマットに切り替わったときには、第1のフォーマット時の再生状態Aが第2のフォーマットによる再生状態Bに状態遷移する、というように、フォーマット毎に、遷移元の状態と遷移先の状態とが定義される。
例えば、例えば磁気テープ28を再生中に、記録されているフォーマットがDVフォーマット(またはHD1フォーマット、以下、HD1フォーマットについての記述は適宜、省略する)からHD2フォーマットへと切り替わったとき、あるいは、HD2フォーマットからDVフォーマットへと切り替わったときに、システムが自動的に状態を切り替える。また、例えばHD2フォーマット上でユーザによるコマンドを受けたときに、システムが自動的に状態を切り替えるようにする。
実際の処理の第1の例としては、例えば、異なる2種類のフォーマット(第1のフォーマットおよび第2のフォーマットとする)において、一方のフォーマットにはあって、他方のフォーマットには無いメカモードについて、当該一方のフォーマットから他方のフォーマットへと再生するフォーマットが切り替わったときに、一方のフォーマットにおいて指定されたメカモードを、他方のフォーマットにおいて実行可能なメカモードに強制的にすげ替えるように、CPU53が状態遷移を管理する。このとき、すげ替え後の状態による画像がすげ替え前の状態で想定される画像に対して、見た目で大きく変わることがないようなメカモードを予め設定する。
また、実際の処理の第2の例としては、再生時のフォーマット上の制約などで、ユーザの操作に応じた処理が行えない場合に、システムは、実行可能な他の状態に自動的に遷移すると共に、ユーザに対してその旨を通知する。例えば、第1のフォーマットまたは第2のフォーマット上で、発行禁止とされているファイナルモードを発行しようとしたときや、ファイナルモードを発行中に当該ファイナルモードが発行禁止状態となったとき、当該ファイナルモードを強制的に別のファイナルモードに置換するように、CPU53が状態遷移を管理する。なお、ファイナルモードは、状態遷移後のメカモードを示す。
図6を用いて、第1の例について説明する。図6の部分Aがこの第1の例に対応する。磁気テープ28には、DVフォーマットとHD2フォーマットとが混在して記録されている。例えば、このビデオカメラ装置1において、DVフォーマットは、2倍速再生や、コマ送り再生などの低速再生といった、ビデオ信号の記録時における時間軸と異なった速度で再生する変倍速再生は、可能である。一方、HD2フォーマットでは、DVフォーマットに対して再生モードが制限され、例えば1倍速再生のみが可能とされる。
図6において、磁気テープ28の再生に伴い、DVフォーマット再生中に、時刻t0でユーザインターフェイス71で所定のキーが押下され、2倍速再生が指定されるとする。DVフォーマットは、2倍速再生が可能なので、メカモードは2倍速再生を行う2倍速再生モードに遷移される。時刻t1で、磁気テープ28上に記録されるフォーマットがDVフォーマットからHD2フォーマットに切り替わると、その旨が図3〜図5を用いて既に説明したようにしてCPU53に検出される。検出結果は、CPU53からCPU50に通知される。
上述したように、このビデオカメラ装置1は、HD2フォーマットにおける2倍速再生に対応していない。そこで、CPU50は、CPU53に送るためのファイナルモードを、このビデオカメラ装置1がHD2フォーマットに対して対応している、他の動作モードをファイナルモードとしてCPU53に送る。換言すれば、ユーザにより設定された動作モードが動作可能なファイナルモードにすげ替えられる。このとき、変換後のファイナルモードは、変換前のファイナルモードに対して最も近い動作や再生画像が得られる再生モードを選択すると、ユーザに違和感を与えず好ましい。
なお、ユーザ入力、磁気テープ28上の記録フォーマットおよびファイナルモードの関係は、予めテーブルとしてROM61に記憶されている。CPU50は、ユーザ入力毎にこのテーブルを参照し、ファイナルモードを決定する。また、すげ替えられたため実行されなかった動作モード情報は、メモリ(RAM62、CPU50のレジスタなど)に所定に記憶される。
図6において、さらに、HD2フォーマットを再生中の時刻t3にユーザインターフェイス71から2倍速再生が指定された場合、ビデオカメラ装置1がHD2フォーマットの2倍速再生に対応していないので、上述と同様に、HD2フォーマットの動作モードにおいて指定された2倍速再生モードに最も近い動作モード(この場合は1倍速再生モード)にすげ替えられてCPU53に送られる。この図6の例では、DVフォーマットからHD2フォーマットへの切り替え時に、ファイナルモードの1倍速再生への変換が行われているので、1倍速再生が継続されることになる。
さらに、磁気テープ28上の記録フォーマットが、時刻t4でHD2フォーマットからDVフォーマットに切り替わると、その旨がCPU53に検出され、CPU53は、検出結果をCPU50に通知する。CPU50は、この通知を受けて、現在すげ替えられて変換中の動作モードを、元のファイナルモード(この場合は、時刻t3で予め指定されていた2倍速再生モード)に戻す。
なお、上述では、2倍速再生モードについて説明したが、これはこの例に限定されるものではない。例えば、DVフォーマットで逆転コマ送り再生を行っているときに磁気テープ28上のフォーマットがHD2フォーマットに切り替わった場合、DVフォーマットにおける逆転コマ送り再生モードは、HD2フォーマットで動作可能で、且つ、逆転コマ送り再生に最も再生画像が近いモード、例えば1倍速逆転再生モードにすげ替えられる。
また、このビデオカメラ装置1では、編集点検索のためのエディットサーチ動作を行うことができる。既に説明したように、HD2フォーマットは、15フレームで1GOPが構成され、フレーム単位のつなぎ撮り点で停止することができない。そのため、CPU50は、HD2フォーマット再生中になされたエディットサーチ動作の指示コマンドを受け付けないようにされる。このとき、エディットサーチを指定するファイナルモードを、何も遷移を行わないことを示すファイナルモードにすげ替えることもできる。
図6を用いて、第2の例について説明する。図6の部分Bがこの第2の例に対応する。ここでは、フォーマット上の制約で操作に応じた処理が行えない動作モードとして、HD2フォーマットにおけるアフレコ(アフターレコーディング)動作を例にとって説明する。このビデオカメラ装置1は、HD2フォーマットにおけるアフレコ動作に対応しておらず、HD2フォーマットで再生中にアフレコ動作のファイナルモードを発行することが禁止される。
なお、アフレコは、既に記録されたビデオ信号を再生しながら、当該ビデオ信号の所定期間に対して、後からオーディオ信号を記録する動作である。既にオーディオ信号が記録されている場合には、アフレコ期間の記録済みオーディオ信号は、例えばアフレコによるオーディオ信号で上書きされる。
図6において、DVフォーマット再生中にユーザインターフェイスからアフレコ動作が指定されるとする(図示しない)。このビデオカメラ装置1は、DVフォーマットにおけるアフレコ動作に対応しているので、CPU50は、ファイナルモードとしてアフレコ動作モードを指定し、CPU53に通知する。CPU53は、この通知を受けてメカや信号処理系をアフレコ動作を行うように切り替え、時刻t6でアフレコ動作が開始される。
アフレコ動作中に、磁気テープ28の走行に伴いテープ上に記録されるフォーマットが、時刻t7でDVフォーマットからHD2フォーマットに切り替わると、CPU53によりその旨が検出され、検出結果がCPU50に通知される。このビデオカメラ装置1は、HD2フォーマットにおけるアフレコ動作に対応していないので、CPU50は、この通知を受けて、ファイナルモードを停止モードにすげ替え、CPU53に通知する。CPU53は、この通知に従いアフレコ動作を自動停止させ(時刻t8)、HD2フォーマットの再生状態とする。再生動作自体を停止させてもよい。また、アフレコ動作が自動停止されると、例えばCPU50の命令に基づき表示パネル34に対してその旨が表示される。
このHD2フォーマットの再生状態中に、ユーザによりアフレコ動作が指定された場合(時刻t9)、このビデオカメラ装置1では、HD2フォーマットで再生中にアフレコ動作のファイナルモードを発行することが禁止されている。したがって、アフレコ動作のファイナルモードは発行されず、動作モードは再生モードのまま変更されない。また、この場合には、アフレコ動作のファイナルモードが発行されていないため、この後、磁気テープ28上のフォーマットがHD2フォーマットからDVフォーマットに切り替わっても、アフレコ動作に自動的に遷移することはない。
図7は、この実施の第1の形態によるメカモード遷移の一例のフローチャートを示す。ユーザにより、ユーザインターフェイス71に対して、例えば再生動作やアフレコ動作に関するキー操作を行うと、操作に応じた制御信号がユーザインターフェイス71で発生され、CPU50に入力される(ステップS30)。CPU50は、この入力に応じてトリガコードを作成する。図8は、入力情報とトリガコードとを対応付けるトリガコード検索テーブルの一例を示す。トリガコード検索テーブルは、例えばROM61に予め記憶される。CPU50は、キー操作などがなされると、このトリガコード検索テーブルを参照し、キー操作による入力情報と対応するトリガコードを検索する。
次に、CPU50は、検索されたトリガコードに対応するファイナルモードを取得する(ステップS32)。図9は、トリガコードとファイナルモードとを対応付けるファイナルモード検索テーブルの一例を示す。このファイナルモード検索テーブルは、ファイナルモード毎に用意され、例えばROM61に予め記憶される。すなわち、先ず、ステップS31でトリガコードが取得された時点のファイナルモードに対応するファイナルモード検索テーブルが検索される。そして、検索されたファイナルモード検索テーブルに対し、ステップS31で取得されたトリガコードに対応した、次のファイナルモードがステップS32で最終的に得られるファイナルモードとして検索される。
次のステップS33では、CPU50は、CPU53による上述したフォーマット判定結果に基づき、磁気テープ28上で現在再生中のフォーマットがHD2フォーマットであれば、ファイナルモード変換処理を行う。図10は、ファイナルモード変換テーブルの一例を示す。ファイナルモード変換テーブルは、例えば、DVフォーマットにおけるファイナルモードと、当該ファイナルモードに最も動作や再生画像が近い、HD2フォーマットにおけるファイナルモードとが対応付けられている。ファイナルモード変換テーブルは、例えばROM61に予め記憶される。
また、ステップS33では、フォーマット判定結果がDVフォーマットで、且つ、現在のファイナルモードがHD2フォーマット検出時に変換されたものであれば、元の、すなわちHD2フォーマット検出前のDVフォーマット時に設定されたファイナルモードに戻す。
ステップS33でファイナルモードが変換されると、次のステップS34で、CPU50からCPU53に対して、状態遷移が発生した旨が通知される。
なお、ステップS33およびステップS34の処理は、図5を用いて説明したフォーマット判定処理に応じて繰り返して行われる。すなわち、ステップS33内において、CPU53で図5のフローチャートの1トラック分の処理が行われ、フォーマット判定結果がCPU53からCPU50に対して通知される。CPU50は、通知されたフォーマット判定結果に基づき必要に応じてファイナルモード変換処理を行い、結果をCPU53に通知する。そして、処理はステップS33に戻され、次のトラックによるフォーマット判定処理が行われる。実際には、ステップS30〜ステップS32の処理も、トラック毎にユーザ操作による入力が待機されて行われる処理である。
次に、この発明の実施の第2の形態について説明する。磁気テープ28上に複数のフォーマットが混在して記録されている場合は、フォーマットに対応するメカモードの切り替え処理としては、上述の実施の第1の形態で説明した方法が用いられる。この実施の第2の形態では、メカモードをユーザが指定する。例えば、メカモードのモード遷移に関して、指定されたフォーマットにおける状態遷移のみを強制的に行う。
図11を用いて説明する。例えば、下地としてDVフォーマットによる記録が既に行われている磁気テープ28に、HD2フォーマットにより記録を行う場合を考える。この場合、磁気テープ28は、図11に一例が示されているように、HD2フォーマットにより記録された領域の間に、下地として記録されたDVフォーマットの領域が所々存在する状況になることがある。このような磁気テープ28を、上述したようなフォーマットの自動判定を行って再生すると、HD2フォーマットとDVフォーマットとが切り替わるところで、問題点として既に説明したように、再生できなくなる部分が発生する。
そこで、この発明の実施の第2の形態では、ユーザは、例えば予めユーザインターフェイスから再生フォーマットとしてHD2フォーマットを指定する。CPU50は、この指定に従い、ファイナルモードを全てHD2フォーマットのものに強制的に設定する。その結果、図11に例示されるようにHD2フォーマットとDVフォーマットとが混在して記録された磁気テープ28を再生すると、HD2フォーマットの部分だけが再生され、DVフォーマットの部分は再生されず、無視されることになる。
これによれば、磁気テープ28上の記録フォーマットが切り替わるときに、再生が途切れることがなく、フォーマットの切り替え時に発生する遅延を無くすことができる。したがって、単一フォーマットを対象とした編集作業の際に、遅延による信号の取りこぼしが無い。
次に、この発明の実施の第3の形態について説明する。図1を用いて説明したように、この発明に適用されるビデオカメラ装置1は、1394I/F40が設けられ、コンピュータ装置などの外部機器とデータのやりとりが可能とされている。すなわち、コンピュータ装置から所定の形式で送信されたディジタルビデオ信号を1394I/F40により受信し、磁気テープ28に記録することができると共に、磁気テープ28から再生されたディジタルビデオ信号を1394I/F40を介して外部のコンピュータ装置に送信することができる。コンピュータ装置は、送信されたディジタルビデオ信号を例えばハードディスクに一旦記録し、編集作業などを行うことができる。
ここで、例えば上述の図11のような、HD2フォーマットとDVフォーマットとが混在して記録された磁気テープ28を、フォーマット判定結果に応じて自動的に対応フォーマットを切り替えながら再生し、1394I/F40から出力するような場合について考える。この場合、1394I/F40により送信されるディジタルビデオ信号を受信する受信側が、ストリーム受信中のフォーマット変更に対応していない場合、受信側は、受信ストリームにおいてフォーマットが変更された時点で、深刻な問題が発生する可能性がある。
そこで、この実施の第3の形態では、磁気テープ28から再生したデータを、1394I/F40を用いて外部に送信する際に、扱うフォーマットを指定できるようにしている。例えば、ユーザインターフェイスに対して、ビデオフォーマットを指定する操作部を設け、(1)自動判定、(2)HD2フォーマット、(3)DVフォーマット、の3通りの選択が可能なようにする。
(1)の自動判定モードでは、磁気テープ28の再生時に、上述したフォーマット自動判定処理の判定結果に基づきビデオカメラ装置1の状態を遷移させ、磁気テープ28から再生されたディジタルビデオ信号のフォーマットに応じた処理を行う。また、このビデオカメラ装置1は、外部のコンピュータ装置などから送信されたストリームを1394I/F40により受信し、ストリームによって伝送されるディジタルビデオ信号やディジタルオーディオ信号の磁気テープ28への記録や、表示パネル34やビューファインダ37への表示、D4端子31からの出力などを行うことができる。(1)の自動判定モードでは、この1394I/F40により受信されたストリームのフォーマット判定も、例えばストリームの所定のヘッダ情報に基づき自動的に行われる。
(2)のHD2フォーマットモードでは、システムの状態をHD2フォーマット対応の状態に固定的に設定する。この場合、磁気テープ28の再生時にDVフォーマットが検出されDVフォーマットによるディジタルビデオ信号が再生されても、出力系に対してDVフォーマットのディジタルビデオ信号による出力がなされないようにされる。すなわち、このHD2フォーマットモード中は、DVフォーマットのディジタルビデオ信号が再生されても、表示パネル34やビューファインダ37への画像の表示がなされないと共に、D4端子31への出力の導出もなされないようにされる。また、再生されたDVフォーマットのディジタルビデオ信号は、1394I/F40からの送信も行われないようにされる。
(3)のDVフォーマットモードでは、(2)と同様に、システムの状態をDVフォーマット対応の状態に固定的に設定する。この場合、磁気テープ28の再生時にHD2フォーマットが検出されHD2フォーマットによるディジタルビデオ信号が再生されても、出力系に対してHD2フォーマットのディジタルビデオ信号が出力されないようにされる。すなわち、このDVフォーマットモード中は、HD2フォーマットのディジタルビデオ信号が再生されても、表示パネル34やビューファインダ37への画像の表示がなされないと共に、D4端子31への出力の導出もなされないようにされる。また、再生されたHD2フォーマットのディジタルビデオ信号は、1394I/F40からの送信も行われないようにされる。
1394I/F40に対して例えばコンピュータ装置が接続されている場合は、上述の(1)〜(3)のモードのうち、(2)HD2フォーマットモード、あるいは、(3)DVフォーマットモードのうち何れかを指定する。これにより、1394I/F40から送信されるストリームのビデオフォーマットが、磁気テープ28から再生されたディジタルビデオ信号のフォーマットに関わらず固定的とされ、送信先で、ストリームのビデオフォーマット変更により発生する可能性のある問題が回避される。
なお、上述の(1)〜(3)の各モードの動作は、例えばCPU50の命令に基づきCPU53により制御される。
上述した(2)HD2フォーマットモードおよび(3)DVフォーマットモードにおいてシステムモードを固定的に設定したときに、設定したフォーマットとは異なるフォーマットのディジタルビデオ信号が磁気テープ28から再生されたときや、1394I/F40から入力されたときには、その旨を示すメッセージを表示パネル34などに表示すると、好ましい。メッセージは、D4端子31に接続された外部モニタ装置に表示するようにしてもよい。
図12は、設定されたシステムのフォーマットと、再生あるいは入力されたディジタルビデオ信号のフォーマットとが異なる場合の表示の例である。一例として、(2)のHD2フォーマットモードに設定し、磁気テープ28からHD2フォーマットのディジタルビデオ信号が再生される、あるいは、1394I/F40によりHD2フォーマットのディジタルビデオ信号が受信されると、図12Aのように、再生または受信されたディジタルビデオ信号が例えば表示パネル34に表示される。
ここで、磁気テープ28から再生された、あるいは、1394I/F40により受信されたディジタルビデオ信号のフォーマットがHD2フォーマットからDVフォーマットへと切り替わると、図12Bに一例が示されるように、現在の設定では再生(表示)できない旨のメッセージが、図12Aの再生または受信映像に替わって、表示パネル34などに表示される。図12Bのメッセージ表示は、例えばCPU50の命令に基づきOSD部41で作成された画像信号に基づきなされる。
以降の処理は、2通りが考えられる。第1は、このまま図12Bのメッセージ画面を表示し続け、磁気テープ28から再生、あるいは、1394I/F40により受信されたディジタルビデオ信号のフォーマットが設定されたシステムのフォーマット(この例ではHD2フォーマット)に戻るまで待機する。そして、再生あるいは受信されたディジタルビデオ信号のフォーマットが設定されたシステムのフォーマットに戻ったら、表示パネル34などへのディジタルビデオ信号による表示を再開させる。
第2は、図12Bのメッセージを所定時間、例えば数秒間だけ表示させ、以降、図12Cに一例が示されるように、磁気テープ28の再生や1394I/F40による受信を停止してしまう方法である。
第1および第2の方法を組み合わせ、先ず第1の方法で再生あるいは受信されるディジタルビデオ信号のフォーマットが設定されたシステムのフォーマットに戻るまで、所定時間だけ待機し、所定時間を経過したら図12Cのように、再生あるいは受信を停止してしまうことも考えられる。
次に、この発明の実施の第3の形態の変形例について説明する。この実施の第3の形態の変形例では、1394I/F40にHD2フォーマットからDVフォーマットへのダウンコンバータを設け、MUX/DEMUX24から供給されたHD2フォーマットのディジタルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号を、DVフォーマットのディジタルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号に変換して、外部に送信する。
このダウンコンバータの機能は、ユーザインターフェイスからON/OFFすることができ、システムがHD2フォーマットのときに、MUX/DEMUX24から供給された信号を、ONでDVフォーマットの信号に変換して送信し、OFFでHD2フォーマットの信号のまま送信する。システムがDVフォーマットのときは、ダウンコンバート機能のON/OFFに関わらず、DVフォーマットの信号が送信される。
このダウンコンバータ機能により、DVフォーマットの編集環境を持ち、HD2フォーマットのディジタルビデオ信号の編集環境を持たないユーザも、このビデオカメラ装置1で撮影および記録されたディジタルビデオ信号の編集を行うことができる。またその際、ビデオカメラ装置1から出力されるディジタルビデオ信号のフォーマットがDVフォーマットに固定的とされるため、ユーザ側で、フォーマット変更によるコンピュータ装置の問題が発生しない。
この発明の実施の形態に適用可能なビデオカメラ装置の一例の構成を示すブロック図である。 磁気テープに対する一例の記録フォーマットを概略的に示す略線図である。 ITIエリアの一例の構成を示す略線図である。 磁気テープから再生するディジタルビデオ信号のフォーマットを判定するための一例の構成を示すブロック図である。 一例のフォーマット判定処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の第1の形態による動作を説明するための図である。 この実施の第1の形態によるメカモード遷移の一例のフローチャートを示す。 トリガコード検索テーブルの一例を示す略線図である。 ファイナルモード検索テーブルの一例を示す略線図である。 ファイナルモード変換テーブルの一例を示す略線図である。 HD2フォーマットにより記録された領域の間に、下地として記録されたDVフォーマットの領域が所々存在することを示す略線図である。 設定されたシステムと、再生あるいは入力されたディジタルビデオ信号とでフォーマットとが異なる場合の表示例を示す略線図である。 MPEG2方式で1GOPが15フレームから構成される場合の各フレームの一例の記録順を示す略線図である。 DV方式とMPEG方式2との切り替わり点でビデオデータを再生できない期間が生じてしまうことを説明するための図である。 外部から入力されたビデオデータでもDV方式とMPEG方式2との切り替わり点でビデオデータを再生できない期間が生じてしまうことを説明するための図である。
符号の説明
14 ベースバンド信号処理部
20 MPEG処理部
24 MUX/DEMUX
25 DV処理部
26 記録/再生部
27 回転ヘッド
28 磁気テープ
31 D4端子
34 表示パネル
37 ビューファインダ
40 1394I/F
41 OSD部
50,51,52,53 CPU
61 ROM
100 トラック
104 ITIエリア

Claims (9)

  1. 異なる複数のフォーマットのディジタルビデオ信号が混在して記録された磁気テープを再生可能な再生装置において、
    磁気テープに記録されたディジタルビデオ信号のフォーマットを判定するフォーマット判定手段と、
    上記磁気テープに記録されたディジタルビデオ信号を所定の再生状態で再生する再生手段と、
    上記再生状態が切り替わるとき、上記フォーマット判定手段の判定結果に基づき遷移先の再生状態を設定して上記再生手段の上記再生状態の遷移を管理する再生状態遷移管理手段と
    を有し、
    上記再生状態遷移管理手段は、上記再生状態遷移後のフォーマットが該再生状態遷移により遷移される再生状態に対応不可能なときに、該再生状態を該再生状態遷移後のフォーマットが対応可能な他の再生状態に置き換えて上記再生手段の再生状態を遷移させる
    ことを特徴とする再生装置
  2. 請求項に記載の再生装置において、
    上記再生状態遷移は、上記磁気テープを再生中に上記フォーマットが切り替わることで発生する再生状態遷移であることを特徴とする再生装置。
  3. 請求項に記載の再生装置において、
    上記再生状態遷移は、ユーザ入力に基づき発生する再生状態遷移であることを特徴とする再生装置。
  4. 請求項に記載の再生装置において、
    上記他の再生状態は、上記再生状態遷移前の再生画像と見た目に近い再生画像が得られる再生状態であることを特徴とする再生装置。
  5. 請求項に記載の再生装置において、
    上記再生状態遷移が発生したときに上記再生状態遷移のフォーマットを既に再生中であって、
    上記他の再生状態は、該再生中の再生状態であることを特徴とする再生装置。
  6. 請求項に記載の再生装置において、
    上記再生状態遷移管理手段は、上記他の再生状態に置き換えて再生状態遷移させた後に、フォーマットが上記再生状態遷移により遷移される再生状態に対応可能なフォーマットに切り替わったときに、上記置き換えられる元の再生状態に状態遷移させるようにしたことを特徴とする再生装置。
  7. 請求項に記載の再生装置において、
    上記他の再生状態は、上記再生状態遷移を停止する状態であることを特徴とする再生装置。
  8. 請求項1に記載の再生装置において、
    上記再生状態遷移管理手段は、上記異なる複数のフォーマットのうち所定のフォーマットに対応した再生状態遷移のみを強制的に行う第1のモードと、上記フォーマット判定手段により判定されたフォーマットに応じて再生状態遷移を発生させる第2のモードとを有することを特徴とする再生装置。
  9. 異なる複数のフォーマットのディジタルビデオ信号が混在して記録された磁気テープを再生するようにした再生方法において、
    磁気テープに記録されたディジタルビデオ信号のフォーマットを判定するフォーマット判定のステップと、
    上記磁気テープに記録されたディジタルビデオ信号を所定の再生状態で再生する再生のステップと、
    上記再生状態が切り替わるとき、上記フォーマット判定のステップの判定結果に基づき遷移後の再生状態を設定して上記再生のステップの上記再生状態の遷移を管理する再生状態遷移管理のステップと、
    を有し、
    上記再生状態遷移管理のステップは、上記再生状態遷移後のフォーマットが該再生状態遷移により遷移される再生状態に対応不可能なときに、該再生状態を該再生状態遷移後のフォーマットが対応可能な他の再生状態に置き換えて上記再生のステップの再生状態を遷移させる
    ことを特徴とする再生方法。
JP2004247784A 2004-08-27 2004-08-27 再生装置および再生方法 Expired - Fee Related JP4042729B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004247784A JP4042729B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 再生装置および再生方法
KR1020050077726A KR20060050606A (ko) 2004-08-27 2005-08-24 재생 장치 및 재생 방법
EP05255189A EP1638324A1 (en) 2004-08-27 2005-08-24 Reproducing apparatus and reproducing method
US11/211,722 US20060045493A1 (en) 2004-08-27 2005-08-26 Reproducing apparatus and reproducing method
CNA200510093759XA CN1758359A (zh) 2004-08-27 2005-08-29 再生设备及再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004247784A JP4042729B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 再生装置および再生方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006065962A JP2006065962A (ja) 2006-03-09
JP4042729B2 true JP4042729B2 (ja) 2008-02-06

Family

ID=35529033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004247784A Expired - Fee Related JP4042729B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 再生装置および再生方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20060045493A1 (ja)
EP (1) EP1638324A1 (ja)
JP (1) JP4042729B2 (ja)
KR (1) KR20060050606A (ja)
CN (1) CN1758359A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007036358A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Canon Inc 再生装置、再生方法、及びコンピュータプログラム
US8560595B2 (en) 2006-06-23 2013-10-15 Microsoft Corporation Virtualization of mobile device user experience
US20080050098A1 (en) * 2006-08-28 2008-02-28 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus
US8259797B2 (en) 2008-09-15 2012-09-04 Florida Atlantic University Method and system for conversion of digital video
US20100133216A1 (en) * 2008-10-17 2010-06-03 Janice Lanza-Brache Raised Attic Storage System
KR101527085B1 (ko) * 2009-06-30 2015-06-10 한국전자통신연구원 인트라 부호화/복호화 방법 및 장치

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6104862A (en) * 1994-12-19 2000-08-15 Hitachi, Ltd. Video signal recording and reproducing apparatus compatible with analog and digital video signal recording and reproducing
JPH10174032A (ja) 1996-12-11 1998-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル記録ビデオカメラ
CA2289958C (en) * 1998-11-19 2003-01-21 Tomoyuki Okada Information recording medium, apparatus and method for recording or reproducing data thereof
CN1398396A (zh) * 2000-02-03 2003-02-19 松下电器产业株式会社 数字磁记录器和磁记录/再现设备
KR20040013314A (ko) * 2002-08-05 2004-02-14 삼성전자주식회사 멀티 포맷 기록 및 재생 장치와 방법, 및 저장 매체

Also Published As

Publication number Publication date
EP1638324A1 (en) 2006-03-22
CN1758359A (zh) 2006-04-12
US20060045493A1 (en) 2006-03-02
KR20060050606A (ko) 2006-05-19
JP2006065962A (ja) 2006-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8511901B2 (en) Image recording apparatus and method
JP5619355B2 (ja) 画像を処理する方法及び装置
EP1638324A1 (en) Reproducing apparatus and reproducing method
JPWO2009072276A1 (ja) 画像符号化装置、ビデオカメラ、集積回路及び画像符号化方法
JPH11164245A (ja) 映像記録装置および映像再生装置ならびに映像記録再生装置
JP4991496B2 (ja) 画像記録装置及び方法
JP2007158432A (ja) 映像記録装置
JPH0334686A (ja) デジタル静止画信号記録再生装置
JP4289055B2 (ja) トランスコーダおよびこれを用いた記録再生装置
JP3564087B2 (ja) 映像記録再生装置
JP2005217493A (ja) 撮像装置
JP2006080634A (ja) ビデオカメラ装置
JP2007097146A (ja) 印刷要求タイミングに応じた静止画印刷方法及び装置
JP2006094415A (ja) 映像装置及び映像ストリーミング方法
JP2006246210A (ja) 再生装置および方法、ならびに、撮像装置および撮像信号処理方法
JP2004248320A (ja) 画像記録再生装置
JP2002252823A (ja) 映像信号の記録再生方法、及び映像信号記録再生装置
JP3589587B2 (ja) 記録再生装置
JP2005286829A (ja) 映像信号記録再生システム
JP2005303626A (ja) 記録装置及び記録再生装置
JP2005236643A (ja) 再生装置
JP2007019636A (ja) 記録装置及びその制御方法、画像処理装置及びその制御方法、並びに制御プログラム
JP2004096784A (ja) ビデオカメラ装置
JP2006121574A (ja) 撮像装置
JP2004236109A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees