JP2005286829A - 映像信号記録再生システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 映像信号記録再生装置を2組用いて同期運転することにより従来の2倍のフレーム数の映像信号の記録再生を行い、高精細の動画映像信号を容易に得ることができる映像信号記録再生システムを提供する。
【解決手段】 レンズを通して撮像した光学画像は撮像素子102で電気信号とされ、信号処理部103で映像信号とされる。このとき撮像素子102は60フレーム/秒の画像を撮像するものとし、信号処理部103は、フレーム数においては60フレーム/秒であることを除けば、水平走査線の数は525本などその他はSD(NTSC)方式の標準テレビジョン信号と同じ映像信号を出力するようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は映像信号記録再生システムに関する。
近年、テレビ放送がディジタル化し、受像機が大画面化したことに伴い、映像信号の高画質化が求められている。高画質化の手段のひとつとしてハイビジョンなど画素数を増やして2次元的に高画質化することが行われているが、これと同時に動きを滑らかにするため時間軸方向すなわち1秒あたりの画面数を増やし高画質化することも求められている。
例えば現在の標準テレビジョン信号のひとつである現在のアナログテレビSD(Standard Definition 標準精細度テレビ)方式ではフレーム数は1秒間に30フレームであるが、これを2倍にした60フレーム/秒の映像信号を望む声がある。
60フレーム/秒の映像信号を用いるということは、単にカメラの撮像を60フレーム/秒で行うだけでなく、これを記録再生する装置も必要となる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−261759公報
ところで、高精細画像を得るために専用の記録再生装置の開発を行う方法は、例えば従来の倍速の記録再生であったり、画像圧縮でビットレートを1/2にするといったことが考えられるが、技術的難易度が高く画質や信頼性の劣化につながり、かつ、多額の開発投資が必要であるという問題があった。
上述の特許文献1の提案によれば、既存の圧縮信号処理回路を複数用い、それぞれの出力を切り換えて記録することにより60フレーム/秒あるいはそれ以上の記録を達成しようとするものである。単位時間的に圧縮率を上げることにより記録フレーム数の増大を達成しており、画質の劣化という問題が残存する。
また、画像の記録再生のみならず、高精細画像の伝送、及び編集に専用システムが必要となり開発コストの増大を招くという問題が、専用システムであるため運用上稼働率が低下するという問題があった。
本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、映像信号記録再生装置を2組用いて同期運転することにより従来の2倍のフレーム数の映像信号の記録再生を行い、高精細の動画映像信号を容易に得ることができる映像信号記録再生システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下に記載の手段よりなる。
すなわち、
入力された映像信号を奇数、偶数フレームに分割し、前記奇数フレームを前記入力映像信号の1/2のフレームレートを有する第1の分割映像信号と、前記偶数フレームを前記入力映像信号の1/2のフレームレートを有する第2の分割映像信号とを出力する映像信号分割手段と、
前記第1の分割映像信号を記録するための第1の記録手段と、
前記第2の分割映像信号を記録するための第2の記録手段と
第1の映像信号を再生するための第1の再生手段と、
第2の映像信号を再生するための第2の再生手段と、
前記第1及び第2の再生手段を同期運転するための制御手段と、
前記再生された第1及び第2の映像信号をそれぞれ奇数フレーム及び偶数フレームとして前記再生された映像信号の2倍のフレームレートを有する映像信号として合成する映像信号合成手段と、
を備えたことを特徴とする映像記録再生システム。
本発明の「映像信号記録再生システム」によれば、従来の映像信号記録再生装置を2組用いて同期運転することにより従来の2倍のフレーム数の映像信号の記録再生を行うものとしたので、従来からの映像信号記録再生装置、編集装置、特殊効果装置や伝送装置などをそのまま使用することができ、、高精細の動画映像信号を容易に得ることができる。
また、新たに専用の映像信号記録再生装置、編集装置、特殊効果装置や伝送装置などの新規開発が不要であり、高精細の動画映像信号を容易に得ることができる。
以下、本発明に係る映像信号記録再生システムの発明を実施するための最良の形態につき、好ましい実施例により説明する。
図1は本実施例に適用される映像信号記録システムを示すシステム構成図、図2は映像信号記録システムの映像信号を示す模式図、図3は本実施例に適用される映像信号再生システムのシステム構成図、図4、図5は映像信号再生システムの映像信号を示す模式図である。図6、図7、図8は本実施例に適用される映像信号編集システムの映像信号を示す模式図である。なお、図1を説明するに当たり、図2の符号を参照することがある。
図1において、101は撮像装置で、その内部の102はCCDなどの撮像素子、103は信号処理部、104はタイムコードジェネレータ、105は映像信号分割装置である。また、106は第1記録装置、107は第2記録装置である。
レンズを通して撮像した光学画像は撮像素子102で電気信号とされ、信号処理部103で映像信号とされる。このとき撮像素子102は60フレーム/秒の画像を撮像するものとし、信号処理部103は、フレーム数においては60フレーム/秒であることを除けば、水平走査線の数は525本などその他はSD(NTSC)方式の標準テレビジョン信号と同じ映像信号を出力する。
撮像装置101から出力された映像信号は映像信号分割装置105で分割される。このときの信号の分割方法を図2の模式図に示す。
信号処理装置103から出力された映像信号が図2(a)である。
信号分割装置105は、図2(a)の信号の奇数フレーム(図2(a)の1,3,5,7,9,11,13,15)を抜き出して図2(b)のような第1の分割映像信号とする。この分割映像信号はフレーム数が30フレーム/秒となるので、SD(NTSC)方式の標準テレビジョン信号となる。
同様に信号分割装置105は、図2(a)の信号の偶数フレーム(図2(a)の2,4,6,8,10,12,14)を抜き出して図2(c)のような第2の分割映像信号とする。この分割映像信号もまたNTSC方式の標準テレビジョン信号となる。
このようにして映像信号分割装置105で分割された第1及び第2の分割映像信号は、それぞれ第1記録装置106及び第2記録装置107に送られる。第1記録装置106及び第2記録装置107はSD(NTSC)方式の映像信号記録を行うものであるので例えばDV方式のディジタルVTRやハードディスク記録装置など、従来の映像信号記録装置と同じものを用いることができる。
また同時にタイムコードジェネレータ104でタイムコードを作成し、DIV105の分割処理部に送られる。さらにそのタイムコードを、分割した映像信号のフレーム数に合うように変換し、第1記録装置106及び第2記録装置107に送られる。第1記録装置106及び第2記録装置107は映像信号とともにタイムコードを記録する。
タイムコードは30フレーム/秒になるように、図2(a)の60フレーム/秒のタイムコードを、各記録装置に分割した映像信号に対し30フレーム/秒になる1から30のタイムコードに変換する。このとき図2(a)の偶数フレームか奇数フレームかの判別ができるように、あらかじめDIV105の分割処理部分で分割した映像信号の各Vブランキング部にフレームコードも記録する。フレームコードは、奇数フレームは0、偶数フレームは1とする。
このようにして映像信号をふたつの記録装置で記録することができる。
次に上記のようにして記録した映像信号を再生する方法について説明する。図3は映像信号再生システムのシステム構成図である。図3において、301は第1再生装置、302は第2再生装置、303は制御装置、304は映像信号合成装置である。
前述の第1記録装置106及び第2記録装置107で記録したテープなどの記録媒体を、第1再生装置301,第2再生装置302に装填する。あるいはハードディスクなどに記録した映像信号ファイルを転送する。そして制御装置303が第1再生装置301及び第2再生装置302を再生させる。第1再生装置301及び第2再生装置302はSD方式の標準テレビジョン信号をそれぞれ出力するとともにタイムコードを制御装置303に出力する。制御装置303は2つのタイムコード出力をみて第1再生装置301及び第2再生装置302を同期させて再生する。
一方第1再生装置301及び第2再生装置302で再生された映像信号は映像信号合成装置304に送られ合成される。このときの信号の合成方法を図4の模式図に示す。第1再生装置301で再生された映像信号が図4(a)、第2再生装置で再生された映像信号が図4(b)である。
図4(a)に示す第1再生装置301のVブランキング部のフレームコードをみて信号が0であれば、映像信号を新しい映像信号の奇数フレーム(図4(c)の1,3,5,7,9,11,13,15)として、フレームコードが1であれば図4(b)に示す第2再生装置の映像信号を新しい映像信号の偶数フレーム(図4(c)の2,4,6,8,10,12,14)として図4(c)に示す新しい映像信号を合成する。
また、フレームコードが挿入されていない映像信号を再生する場合は、図5(a)に示す第1再生装置301の映像信号を新しい映像信号の奇数フレーム(図5(c)の1,3,5,7,9,11,13,15)として、図5(b)に示す第2再生装置の映像信号を新しい映像信号の偶数フレーム(図4(c)の2,4,6,8,10,12,14)として図4(c)に示す新しい映像信号を合成する。
合成された映像信号は、フレーム数が60フレーム/秒で、水平走査線の数は525本などその他はSD(NTSC)方式の標準テレビジョン信号と同じ映像信号となる。タイムコードについても60フレーム/秒になるように1から60のカウントに変換する。
このようにして記録されたふたつの映像信号をひとつの映像信号として再生することができる。
なお、本発明の映像信号記録システムではSD方式の標準テレビジョン信号の映像信号記録装置をそのまま使用することができるので、編集に際してもSD方式の標準テレビジョン信号の編集装置をそのまま使用することができる。
例えば、図6のように第1の記録装置で記録した映像信号を編集装置で従来通り編集し、編集の情報を示すEDL(Edit Disidion List)を作成する。編集が完了したら、作成したEDLに従って、第2の記録装置で記録した映像信号を自動編集(レンダリング)する。このようにすれば従来の編集機材をそのまま使用することができる。
ここで図6の方法は、第1の記録装置と第2の記録装置が同じ編集となるため、例えばシーンの切り替え時に連続的に変化するワイプ切替などで、なめらかに変化しないことがある。それを解決するために、第1の再生装置と第2の再生装置を映像信号合成装置304で合成して60フレーム/秒の信号を出力出来るようにする。このようにしておけば、60フレーム/秒に対応した編集機を開発した場合60フレーム/秒の編集が行える。そのために合成装置はタイムコードを図7のように変換する必要がある。Vブランキングにフレームコードが有りかつそれが0の場合の出力映像信号、またはフレームコードがない第1の再生装置の出力映像信号のタイムコード1,2,3,4…29、30のフレームは、タイムコード変換で1,3,5,7…57、59と付けなおす。Vブランキングにフレームコードが有りそれが1の場合の出力映像信号、またはフレームコードがない第2の再生装置の出力映像信号のタイムコード1,2,3,4…29、30のフレームは、タイムコード変換で2,4,6,8…68、60と付けなおし60フレーム/秒の画像の並びを出力する。編集は60フレーム/秒に対応した編集機を使用する。
このようにして、60フレーム/秒で編集した映像信号は、図2の記録と同様に分割して、第1と第2の記録装置に記録する。
上記図7は60フレーム/秒に対応した特殊な編集機が必要であるが、これを通常のSDフォーマット30フレーム/秒の編集機で行えるようにするため下記のようにも対応する。
第1の再生装置と第2の再生装置は、制御装置303により同期して再生する。このとき再生のスピードを1/2のスロー再生で行う。第1の再生装置の出力信号またはフレームコードがある場合はフレームコードが0の信号において、1から15フレームと16から30フレームを、1,3,5〜27、29と2飛びの奇数のフレームに割り振る。第2の再生装置の出力信号またはフレームコードがある場合はフレームコードが1の信号において、1から15フレームと16から30フレームを、2,4,6〜28、30と2飛びの奇数のフレームに割り振る。合成機304でタイムコードもこのように変換する。
このようにして割り振り、第1の再生装置と第2の再生装置を合成した信号は、1/2スロー再生であるが、通常SDフォーマットの30フレーム/秒の連続した信号となる。この映像的にはスロー信号であるが、信号的には通常のSDフォーマットと変わりはないので、通常のSDフォーマット対応の編集機で編集できる。
さらに編集した内容を記録する場合は、1/2のスロー記録で行い、奇数フレームを第1の記録装置に、偶数フレームを第2の記録装置に記録する。
このようにすれば、60フレーム/秒の連続信号を1/2スロー信号としてであるが、連続的に編集のレンダリングが行えるようになる。この編集したものを図4もしくは図5のような再生システムを用い通常のスピードで再生することで、60フレーム/秒の映像信号を出力することができる。
上述のように、2台の再生信号を合成する際に、合成装置はタイムコードを変換するモードとして、図7のような60フレームカウントし1に戻るモードと、図8のような30フレームカウントし1に戻るモードも持ち、2つのモードを切り替えられるようにする。
更に映像信号の伝送に関しても標準テレビジョン信号を2チャンネル伝送するのとまったく同じ方法で伝送することができる。
以上の説明は、SDフォーマットを60フレーム/秒化した例であるが、NTSCの59.94フレーム/秒、PALシステム、さらにはHDフォーマットにも応用できることはもちろんである。
本実施例に適用される映像信号記録システムのシステム構成図の一例を示した図である。 本実施例に適用される映像信号記録システムの映像信号を示す模式図である。 本実施例に適用される映像信号再生システムのシステム構成図の一例を示した図である。 本実施例に適用される映像信号再生システムの映像信号を示す模式図である。 本実施例に適用される映像信号再生システムの映像信号を示す模式図である。 本実施例に適用される映像信号編集システムの映像信号を示す模式図である。 本実施例に適用される映像信号編集システムの映像信号を示す模式図である。 本実施例に適用される映像信号編集システムの映像信号を示す模式図である。
符号の説明
101 撮像装置
102 撮像素子
103 信号処理部
104 タイムコードジェネレータ
105 映像信号分割装置
106 第1記録装置
107 第2記録装置

Claims (1)

  1. 入力された映像信号を奇数、偶数フレームに分割し、前記奇数フレームを前記入力映像信号の1/2のフレームレートを有する第1の分割映像信号と、前記偶数フレームを前記入力映像信号の1/2のフレームレートを有する第2の分割映像信号とを出力する映像信号分割手段と、
    前記第1の分割映像信号を記録するための第1の記録手段と、
    前記第2の分割映像信号を記録するための第2の記録手段と
    第1の映像信号を再生するための第1の再生手段と、
    第2の映像信号を再生するための第2の再生手段と、
    前記第1及び第2の再生手段を同期運転するための制御手段と、
    前記再生された第1及び第2の映像信号をそれぞれ奇数フレーム及び偶数フレームとして前記再生された映像信号の2倍のフレームレートを有する映像信号として合成する映像信号合成手段と、
    を備えたことを特徴とする映像記録再生システム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009040996A1 (ja) * 2007-09-25 2009-04-02 Panasonic Corporation 画像処理装置及び画像処理方法
JP2013219423A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Canon Inc 再生装置

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