JP4042496B2 - 脱臭装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は脱臭装置に関し、特に臭気ガスの臭気物質を多孔質粒子によって吸着するようにした脱臭装置の構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
臭気物質を吸着して脱臭する多孔質粒子として従来は活性炭が多用されている。図5には活性炭を使用した脱臭装置のカートリッジ5の一例を示す。カートリッジ5は内外筒よりなる二重筒となっており、内筒51と外筒52の間の空間Sは上下端で蓋板52,53によって閉鎖され、内筒51内は上下へ貫通する通気路54となっている。内筒51と外筒52の周壁は多孔板により構成されており、上側蓋板52を開いて内筒51と外筒52の間の空間S内に活性炭Cが充填されている。カートリッジ5の全体高の一例は50cm程度である。
【0003】
脱臭装置6内では図6に示すように、上記カートリッジ5を互いの通気路54を一致させて複数段積んで脱臭エレメントEとし、これを複数列に並べている。なお、各脱臭エレメントEの、最上段に位置するカートリッジ5の上端開口は閉鎖してある。エアフィルタ61を通して脱臭装置5内へ導入された臭気ガス(図6の矢印)は脱臭エレメントEを構成する各カートリッジ5の通気路54内に流入し、カートリッジ5の内筒51周壁から活性炭C層を水平に通過してこの間に臭気物質が吸着除去される。脱臭された臭気ガスはカートリッジ5の外筒52周壁へと抜け、ファン62を経て脱臭装置6外へ排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、下水汚泥を無酸素状態で加熱して得られる炭化汚泥は多孔質構造の粒子であり、これを活性炭に代わる脱臭材として使用することが考えられる。しかし、活性炭の硬さはJISK1474試験法で90%以上を示すのに対して、炭化汚泥の硬さは70%〜80%程度と低く、上記従来のカートリッジ5に収納したのでは下層の炭化汚泥の多孔質構造が上層の炭化汚泥の荷重を受けて潰れて、吸着脱臭作用を発揮しなくなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、炭化汚泥の潰れを防止して炭化汚泥を脱臭材として有効活用できる脱臭装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上下方向へ配設されて途中の少なくとも一箇所に段付きに拡径する拡径部(214,215)を形成した筒状のケース(21)を複数備えて、拡径部(214)の段付き面(214b,215b)上に複数の通気孔を形成した仕切板(23,24)の外周を載置して、仕切板(23,24)上にその通気孔よりも粒径の大きい炭化汚泥(M)を所定厚さで積層し、かつ一の拡径部(214)の外径よりも小径の複数の取付穴(151)を設けた保持板(15)を箱体(11)内に設けて、各ケース(21)の上記一の拡径部(214)よりも下側の部分を各取付穴(151)内に挿入して保持板(15)に保持させる。
【0010】
本発明において、臭気ガスは仕切板の通気孔を経て上下方向へ通過させられる間に、仕切板上に積層された炭化汚泥によって臭気物質が吸着除去され浄化される。各仕切板上の炭化汚泥の積層高さを、下層の炭化汚泥が潰れない程度の適度なものとしても、仕切板上の炭化汚泥層を上下方向へ通過する間に臭気ガスは充分浄化される。そして、臭気ガスは保持板の板面に複数分布する筒状ケースに分流させられるから、ガス流通時の圧損も小さくすることができる。
【0011】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1には脱臭装置の正面図を示し、図2にはその平面図を示す。脱臭装置1は矩形の箱体11を備え、箱体11の下端部側面には臭気ガスの流入口12が、上端部側面には浄化された臭気ガスの流出口13がそれぞれ設けられている。また、箱体11の前面はヒンジ結合(図示略)によって前方(紙面手前側)へ開放可能な扉体14(図2)となっている。箱体11の内空間は上下方向へ間隔をおいて複数設けた保持板15によって区画されている。そして、これら保持板15の板面に、炭化汚泥を収納した多数のカートリッジ2が保持されている。
【0013】
すなわち、保持板15には図3に示すように、四角形の板面全体に等間隔(本実施形態では7行7列)で円形の取付穴151が多数設けてある。一方、カートリッジ2は図4に示すようにステンレス製の円筒状ケース21を備えており、当該ケース21は上下方向の途中二ヶ所で段付きに拡径して、下端部211とこれよりも大径の中間部212、さらに大径の上端部213よりなっている。上記取付穴151の内径はケース下端部211の外径より大きくかつ中間部212の外径、すなわち拡径部214の外径よりは小さくしてある。ケース下端部211を取付穴151内に挿入した状態で拡径部214の下側段付き面214aが取付穴151の周縁上に載置されて、ケース21が保持板15に保持される。
【0014】
ケース21の下端開口には多数の通気孔を有する15メッシュのステンレス金網製の蓋板22が固着されて閉鎖されている。また、ケース21内の各拡径部214,215には15メッシュの円形ステンレス金網製の仕切板23,24が配設されており、各仕切板23,24は外周縁下面が各拡径部214,215の上側段付き面214b,215b上に載置されている。ケース21の上端開口には15メッシュのステンレス金網を逆U字断面に成形した蓋体25が着脱可能に覆着されている。仕切板23,24で区画されたケース21内の3つの収納室R1,R2,R3内にはそれぞれ、各仕切板23,24の通気孔よりも大きな粒径の炭化汚泥Mが充填されている。各収納室R1〜R3の高さは例えば10cm程度と低く、収納室R1〜R3内に充填された炭化汚泥Mの下層の部分が上層の部分の荷重によって潰されることはない。なお、収納室R1〜R3内の炭化汚泥Mは必ずしも室内一杯に充填する必要はなく、下層の炭化汚泥Mが潰されることのない高さとしておく。
【0015】
このようにして、各保持板15の取付穴151内にカートリッジ2を保持させた状態で、図1の矢印で示すように流入口12から臭気ガスを箱体11内に流入させる。臭気ガスは最下段の保持板15に保持された各カートリッジ2のケース21内を下方から上方へ通過し、ケース21内に収納された炭化汚泥Mによって臭気物質が吸着除去されて浄化される。臭気ガスはさらに上方の保持板15に保持された各カートリッジ2のケース21内を下方から上方へ通過して浄化され、最上段の保持板15に保持された各カートリッジ2のケース21内から流出した臭気ガスは流出口13から箱体11外へ排出される。
【0016】
このような構造によれば、カートリッジ2の各収納室R1〜R3内での炭化汚泥Mの高さを、下層の炭化汚泥Mが潰れない程度の適度なものとした状態で、臭気ガスは上下に位置する複数の収納室R1〜R3を通過する間に充分に浄化される。特に本実施形態では、上記構造のカートリッジ2を、箱体21内の上下位置に設けた複数の保持板15に保持させて、臭気ガスを上下のカートリッジ2に順次通過させているから臭気ガス中の臭気物質を確実かつ良好に吸着除去することができる。そしてこの場合、臭気ガスは保持板15の板面に多数分布する各カートリッジ2に分流させられるから、ガス流通時の圧損も小さくすることができる。なお、各カートリッジ2の収納室R1〜R3は必ずしも3つとする必要はなく、1つを含むこれ以外の数とすることができる。また、使用済みの炭化汚泥Mは蓋体25および仕切板23,24を取り外して新しいものと取り替える。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明の脱臭装置によれば、炭化汚泥の荷重による潰れを防止して炭化汚泥を脱臭材として有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における脱臭装置の正面図である。
【図2】脱臭装置の平面図である。
【図3】仕切板の平面図である。
【図4】カートリッジの垂直断面図である。
【図5】従来のカートリッジの斜視図である。
【図6】従来の脱臭装置の概略断面図である。
Claims (1)
- 上下方向へ配設されて途中の少なくとも一箇所に段付きに拡径する拡径部を形成した筒状のケースを複数備えて、前記拡径部の段付き面上に複数の通気孔を形成した仕切板の外周を載置して、前記仕切板上にその通気孔よりも粒径の大きい炭化汚泥を所定厚さで積層し、かつ一の前記拡径部の外径よりも小径の複数の取付穴を設けた保持板を箱体内に設けて、前記各ケースの前記一の拡径部よりも下側の部分を前記各取付穴内に挿入して前記保持板に保持させた脱臭装置。
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