JPH0857239A - 圧縮空気用フィルタ装置 - Google Patents

圧縮空気用フィルタ装置

Info

Publication number
JPH0857239A
JPH0857239A JP19309594A JP19309594A JPH0857239A JP H0857239 A JPH0857239 A JP H0857239A JP 19309594 A JP19309594 A JP 19309594A JP 19309594 A JP19309594 A JP 19309594A JP H0857239 A JPH0857239 A JP H0857239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
compressed air
fiber layer
mist
filter means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19309594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3771289B2 (ja
Inventor
Sadao Maeda
貞夫 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAEDA KK
Maeda Ltd
Original Assignee
MAEDA KK
Maeda Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MAEDA KK, Maeda Ltd filed Critical MAEDA KK
Priority to JP19309594A priority Critical patent/JP3771289B2/ja
Publication of JPH0857239A publication Critical patent/JPH0857239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3771289B2 publication Critical patent/JP3771289B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 捕捉された圧縮空気中の微生物を効果的に死
滅させ得て、また装置を通過せしめられる圧縮空気の臭
気を有利に除去し得る圧縮空気用フィルタ装置を提供す
ること。 【構成】 第一のフィルタ手段2と、第二のフィルタ手
段4とが、所定容積の捕捉チャンバ56内に連通され
て、配設され、更に前記第二のフィルタ手段4の流路上
後方に、所定厚さの多孔構造の円筒状の通気壁部を有す
るミストフィルタ10を設けた圧縮空気用フィルタ装置
において、前記ミストフィルタ10の通気壁部を、少な
くとも、抗菌剤を含有乃至は担持せしめたフィルタ繊維
層68と活性炭素繊維層70とを含んで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、圧縮空気用フィルタ装置に係
り、特に微生物が効果的に殺菌され得ると共に、かかる
フィルタを通過せしめられる圧縮空気が有利に脱臭され
得る圧縮空気用フィルタ装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、各種工場や医療分野及び原子力
プラント等において用いられる種々の空気圧機器に対し
て圧縮空気を供給するための管路上には、通常、それら
空気圧機器を保護したり、或いはそれら空気圧機器によ
る作業の向上を図る目的で、圧縮空気用フィルタ装置が
設けられ、該フィルタ装置によって、圧縮空気中に含ま
れる水分や油分等の除去が行なわれるようになってい
る。
【0003】そして、そのような圧縮空気用フィルタ装
置の一種として、実開平4−110118号公報におい
て、筒体内に第一の詰物を有する第一のフィルタ手段
と、筒体内に第二の詰物を有する第二のフィルタ手段と
が、所定容積の捕捉チャンバ内に連通されて、配設さ
れ、更に、前記第二のフィルタ手段の流路上後方に、所
定厚さの多孔構造の円筒状の通気壁部を有するミストフ
ィルタが設けられてなる構造の圧縮空気用フィルタ装置
が提案されている。
【0004】すなわち、このようなフィルタ装置におい
ては、圧縮空気を導入管路より第一のフィルタ手段を通
じて該捕捉チャンバ内に導くことにより、該圧縮空気中
に存在する蒸気乃至は液状微粒子が凝縮乃至は合体せし
められて、該圧縮空気より分離せしめられる一方、かか
る蒸気乃至は液状微粒子の分離された圧縮空気を、該捕
捉チャンバより前記第二のフィルタ手段を通じて圧縮空
気の送出管路に導くようにすることによって、該圧縮空
気中に残存する液状の粒子が該第二のフィルタ手段にて
捕捉せしめられるようにして、かかる圧縮空気中の蒸気
乃至は液状微粒子が効果的に低減され得るのであり、更
にかかる第二のフィルタ手段を通過せしめられた圧縮空
気中を、次いでミストフィルタを通過させることによっ
て、未だ残存している液状微粒子及びオイルミストが、
略完全に除去され得るようになっているのである。
【0005】ところで、一般に、医療、医薬品製造、食
品製造或いは半導体製造等の分野、即ち微生物が存在し
ていることが衛生上又は品質上の点から非常に不都合と
なるような分野において、圧縮空気用フィルタ装置が使
用される場合には、前述の如き水分や油分の分離、除去
作用のみだけでなく、それに加えて、微生物の除去作用
をも有していることが要求されており、上記の如き圧縮
空気用フィルタ装置においても、前記ミストフィルタに
目の細かいフィルタを採用することにより、微生物の殆
どを捕捉(除去)し得るように出来るのである。
【0006】しかしながら、このように圧縮空気用フィ
ルタ装置の有するフィルタ作用によって捕捉される微生
物は、フィルタ装置自体が、本質的に抗菌作用を有して
いないところから、容易に死滅しない。そして、そのよ
うな生存状態の微生物は、温度、湿度、栄養等の条件
が、それら微生物が増殖するのに適した条件となると、
前記フィルタ装置内において増殖することとなり、その
結果、増殖した微生物が装置内のフィルタ手段に目詰ま
りすることにより、圧損が生じたり、ミストフィルタが
破損して、前記フィルタ装置内で増殖した大量の微生物
が流出したり、フィルタ装置の各フィルタ手段を交換す
る際に、作業環境中に増殖した微生物が飛散して、安全
性が損なわれたりする等の問題が惹起されるのである。
【0007】さらに、従来のフィルタ装置では、カビの
繁殖によりカビ臭が発生したり、またミストフィルタに
捕捉されたオイルミストによって臭気が発生したりする
のであるが、臭気を捕捉する手段がないために、かかる
フィルタ装置を通過した圧縮空気が臭気を伴うという問
題を有していたのである。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景として為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、圧縮空気中の微生物を捕捉するだけでなく、そ
の捕捉した微生物を効果的に死滅させ、以て微生物が増
殖することに起因する種々の問題を有利に解消し得る圧
縮空気用フィルタ装置を提供することにあり、またオイ
ルミスト等から発生するの臭気を除去し得る圧縮空気用
フィルタ装置を提供することにもある。
【0009】
【解決手段】そして、上記の課題を解決するため、本発
明にあっては、筒体内に第一の詰物を有する第一のフィ
ルタ手段と、筒体内に第二の詰物を有する第二のフィル
タ手段とが、所定容積の捕捉チャンバ内に連通されて、
配設され、圧縮空気を導入管路より該第一のフィルタ手
段を通じて該捕捉チャンバ内に導くことにより、該圧縮
空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子を凝縮乃至は合
体せしめて、該圧縮空気より分離せしめる一方、かかる
蒸気乃至は液状微粒子の分離された圧縮空気を、該捕捉
チャンバより前記第二のフィルタ手段に導くようにする
ことによって、該圧縮空気中に残存する液状の粒子を該
第二のフィルタ手段にて捕捉せしめ、更に該第二のフィ
ルタ手段から送出される圧縮空気の流路上に、所定厚さ
の多孔構造の円筒状の通気壁部を有するミストフィルタ
を設け、該通気壁部の一方の側から他方の側に圧縮空気
を通過せしめることにより、該圧縮空気中に未だ残存す
る蒸気乃至は液状微粒子を分離せしめるようにした圧縮
空気用フィルタ装置において、前記ミストフィルタの通
気壁部を、少なくとも、抗菌剤を含有乃至は担持せしめ
たフィルタ繊維層と活性炭素繊維層とを含んで構成した
ことを特徴とする圧縮空気用フィルタ装置を、その要旨
とする。
【0010】また、本発明にあっては、前記フィルタ繊
維層は、好ましくは、それぞれ抗菌剤を含有乃至は担持
せしめてなる合成繊維布とガラス繊維層とを含んで構成
され、且つ該フィルタ繊維層を通過せしめられた圧縮空
気は、更に前記活性炭素繊維層を通過せしめられるよう
に構成されている。
【0011】
【実施例】以下に、本発明を更に具体的に明らかにする
ために、本発明の一具体例について、図面を参照しつ
つ、詳細に説明することとする。
【0012】先ず、図1には、本発明に従う構造とされ
た圧縮空気用フィルタ装置の一具体例が示されている。
即ち、かかるフィルタ装置は、第一のフィルタ2、第二
のフィルタ4及びドレン装置6が収容されている下部ハ
ウジング8と、ミストフィルタ10及び集気筒12が収
容されている上部ハウジング14と、それら下部ハウジ
ング8及び上部ハウジング14の中間に位置するように
配された、圧縮空気の導入通路16及び送出通路18を
有する仕切り部材20とからなる構成とされている。
【0013】より具体的には、仕切り部材20は、略厚
肉円板状を呈し、その外側面に互いに対称な位置におい
て開口する、該仕切り部材20の底面中央部に開口する
下部開口部22に連通する圧縮空気の導入通路16と、
仕切り部材20の上面中央部に開口する上部開口部24
に連通する圧縮空気の送出通路18とが、それぞれ、設
けられてなる構成とされ、更に、その厚さ方向において
上下に貫通する複数の中間通路26が設けられて、後述
する如き下部ハウジング8側から上部ハウジング14側
への圧縮空気の連通路とされている。
【0014】また、仕切り部材20の上面側には、その
中央部に、送出通路18に連通する上部開口部24を有
するドレン受部28及びそのテーパ状底面に開口するド
レン流路30が、仕切り部材20の外周面上で、圧縮空
気の導入通路16及び送出通路18の各開口部に対して
所定角度ずれた位置において開口するように、設けられ
ている。
【0015】そして、このような構成の仕切り部材20
の下部には、Oリング32を介して有底円筒状の下部ハ
ウジング8が、その開口部を当接するようにして配置さ
れて、該仕切り部材20の下端外周面上に係止ナット3
4が螺着されることにより、該係止ナット34と下部ハ
ウジング8の開口部外周面上に形成されたフランジ部3
6との係合により、仕切り部材20と下部ハウジング8
とが一体的に且つ気密に組み付けられている。これによ
って、仕切り部材20の下方で、下部ハウジング8内
に、該仕切り部材20の圧縮空気導入通路16を通じて
圧縮空気が導かれる密閉空間が、形成されるのである。
【0016】さらに、この下部ハウジング8内の密閉空
間において、その上部中心部には、円筒形状の第一のフ
ィルタ2が、また、かかる第一のフィルタ2の外側に位
置して、その外径より所定寸法大きな内径を有する円筒
状の第二のフィルタ4が、略同心的にそれぞれ配置せし
められている。
【0017】すなわち、かかる第一のフィルタ2は、複
数の通孔を有する円形の押え板38を介して、仕切り部
材20の下部開口部22の端部に螺着され、また第二の
フィルタ4は、連通孔を有する円環状の押え板40を介
して、前記第一のフィルタ2の螺合端部よりも仕切り部
材20の厚さ方向内方に位置する、中間通路26の下部
段付部42に当接するように配されることにより、第一
のフィルタ2は、第二のフィルタ4よりも所定長さにお
いて下方に突出した状態で配置されるのである。更に、
それら第一及び第二のフィルタ2、4の下端には、第
一、第二のフィルタ2、4の下部開口部に対応して複数
の通孔が設けられていると共に、第一のフィルタ2に対
応する部位が凹部44として形成されてなる支持板46
が、第一のフィルタ2の端部に対して、該凹部44に設
けられたネジ部において螺合されており、これによっ
て、第一及び第二のフィルタ2、4が仕切り部材20に
対して固着せしめられているのである。
【0018】なお、かかる第一のフィルタ2は、円筒状
の筒体47の内部において、ステンレス繊維等の金属繊
維からなる網状体の巻回成形体が第一の詰物48として
充填され、かかる詰物48を内部に収容した該筒体47
の軸方向上端に、押え板38が嵌着されて、構成されて
おり、一方、第二のフィルタ4は、前記第一のフィルタ
2の筒体47の外径よりも所定寸法大きな内径を有する
内筒50と、該内筒50よりも所定寸法大径で且つ略同
一の長さを有する外筒52が同心的に配され、それら内
筒50と外筒52との間の間隙内に、綿繊維からなる網
状体の巻回物が第二の詰物54として充填されてなる構
造とされており、その上端部には、押え板40が配設さ
れている。
【0019】また、かかる第一、第二のフィルタ装置
2、4と下部ハウジング8との間には、分離された水分
や油分が収容される空間としての捕捉チャンバ56が形
成されており、該捕捉チャンバ56を介して、第一のフ
ィルタ2と第二のフィルタ4が連通せしめられている。
そして、該捕捉チャンバ56の下部には、ドレン装置6
が収容配置せしめられており、これによって、該下部ハ
ウジング8の内部空間において圧縮空気より分離された
液状微粒子等の液状物が収容され、外部に排出される捕
捉チャンバ56が構成されている。なお、かかるドレン
装置6としては、実公平5−45371号公報に開示の
如き構造のドレン装置が好適に採用されることとなる
が、これに限定されることなく、他の公知の各種ドレン
装置の何れもが採用され得るものである。
【0020】一方、仕切り部材20の上部側には、有底
円筒状の上部ハウジング14が、その開口部がOリング
等を介して係合(螺合)せしめられることにより、仕切
り部材20に対して気密に取り付けられて、その内部に
密閉空間が形成されており、そしてかかる密閉空間は、
仕切り部材20の中間通路26によって、下部ハウジン
グ8の密閉空間と連通せしめられている。
【0021】また、かかる上部ハウジング14内の密閉
空間には、所定厚さを有する円筒状の通気壁部と、上端
部に嵌着されて、上部ハウジング14に支持、固定され
る支持板58とからなるミストフィルタ10が、前記第
一、第二のフィルタ2、4と略同心的に位置するよう
に、該仕切り部材20の上面中央部に設けられたドレン
受部28の外側部位に対して、Oリング60等を介して
液密に装着せしめられており、更にその下端面が支持板
62で支持された状態で立設されている。これにより、
上部ハウジング14内の密閉空間は、ミストフィルタ1
0の外部と内部とに仕切られると共に、ミストフィルタ
10の外側空間64は、仕切り部材20の中間通路26
を通じて、該仕切り部材20の下部に設けられている下
部ハウジング8内の密閉空間に連通せしめられるのであ
る。
【0022】ここにおいて、前記ミストフィルタ10の
円筒状の通気壁部は、詳細には、図2に示されるよう
に、外側から順に、ステンレス鋼からなる多孔状のライ
ナー材66a、フィルタ繊維層68、ステンレス鋼から
なるメッシュ状のライナー材66b、活性炭素繊維層7
0、ステンレス鋼からなるメッシュ状のライナー材66
cが重ね合わされて構成されており、更に前記フィルタ
繊維層68は、ガラス繊維層72がポリエステル系合成
繊維からなるポリエステル繊維層74、74に挟まれた
なる構成とされている。しかも、前記フィルタ繊維層6
8を構成するガラス繊維層72やポリエステル繊維層7
4、74、更には活性炭素繊維層70には、抗菌剤が含
有乃至は保持せしめられ、その結果、ミストフィルタ1
0に抗菌性が付与せしめられているのである。
【0023】具体的には、前記各繊維層に、所定の抗菌
剤が、公知の手法、例えば化学的処理により固着せしめ
られたり、該繊維内部に練込みによって含有せしめられ
たり、薬液に含浸せしめられたりすること等により、付
与されているのである。なお、ここでいう抗菌剤とは、
真菌(カビ)や細菌等の微生物に対して抗菌性を有する
公知の各種の化合物を意味するものであり、またそのよ
うな抗菌剤としては、銀ゼオライトの如き金属ゼオライ
ト等の無機系抗菌剤、各種抗生物質、その他化学療法剤
として知られている化合物等が、単独にて、或いは必要
に応じて複数のものが組み合わされて、適宜用いられる
こととなる。
【0024】そして、かかるミストフィルタ10の内側
空間76内において、その略中央部に位置するように、
所定長さを有する薄肉円筒形状の集気筒12が仕切り部
材20のドレン受部28の中央に設けられている上部開
口部24内に液密に固定、立設されている。なお、かか
る集気筒12の長さとしては、ミストフィルタ10を通
じて外部から内部へ通過する圧縮空気と共に液状微粒子
等の液状物が侵入しない程度の高さにおいて設けられる
ことが好ましく、また該集気筒12の径としては、ミス
トフィルタ10の内周面との間に、該ミストフィルタ1
0により分離される液状物を収容し得る充分な空間を形
成し得る程度において、適宜に選定されることが望まし
い。
【0025】従って、このような構造とされたフィルタ
装置にあっては、先ず、仕切り部材20の圧縮空気導入
通路16から供給された圧縮空気が、流通断面積の大き
な第一のフィルタ2内に導かれることとなるが、該第一
のフィルタ2内を通過せしめられる際に、断熱膨張作用
によって、また第一の詰物48の存在下に流通させられ
ることによって、かかる圧縮空気中に含まれる水や油の
蒸気乃至は液状微粒子は、小滴に凝縮乃至は合体され、
また捕捉されることとなるのであり、そしてこの凝縮乃
至は合体または捕捉された小滴(液体)は、流通圧縮空
気によって、下部ハウジング8内の捕捉チャンバ56内
に運び込まれる。
【0026】そして、かかる収容空間56内では、その
流通断面積(空気流に対する容積)が、第一のフィルタ
2よりも更に大きいところから、更に断熱膨張作用にて
圧縮空気中の蒸気の凝縮が進行し、また合体が行なわれ
ることに加えて、流入する圧縮空気の流速が低下せしめ
られる。これによって、該圧縮空気の空気流に乗せられ
た小滴状態の液体は効果的に分離され、重力によって落
下せしめられて、ドレン装置6を介して外部に排出され
るのである。
【0027】次いで、このように蒸気乃至は液状微粒子
が凝縮や合体等によって除去された圧縮空気は、通路断
面積の小さな第二のフィルタ4内に導かれることによっ
て、残存する水分や油分が、該第二のフィルタ4の第二
の詰物54を通過する際に吸着、除去されることとな
る。また、微粒子の一部もここで捕捉される。そして更
に、該第二の詰物54を通過せしめられた圧縮空気は、
仕切り部材20の中間通路26を通じて、上部ハウジン
グ14内に導かれ、ミストフィルタ10の通気壁部を外
側から内側に向って通過することにより、該空気中に残
存している液状粒子や微生物などの微粒子は該ミストフ
ィルタ10によって捕捉され、以て乾燥した圧縮空気
が、ミストフィルタ10の内側空間76において上方に
て開口する集気筒12の内孔、仕切り部材20の上部開
口部24、更には送出通路18を通じて、送出管路に導
かれることとなる。
【0028】なお、このようにしてミストフィルタ10
により捕捉された液状微粒子は、ミストフィルタ10の
内部を徐々に落下して、下部に滞留し、更にミストフィ
ルタ10の内側に押し出されて、仕切り部材20の上面
に設けられたドレン受部28内に滞留すると、該ドレン
受部28の底部に開口するドレン流路30を通じて、適
宜に外部に排出されることとなる。
【0029】一方、圧縮空気に含まれる微生物は、微粒
子と同様に、第二のフィルタ4でも、その一部が捕捉さ
れるが、ここで捕捉されなかった微生物や、第二のフィ
ルタ4で捕捉された後、再飛散させられた微生物は、最
終的にミストフィルタ10にまで運ばれることになる。
そして、そのような微生物を含む圧縮空気が、ミストフ
ィルタ10を通過せしめられると、前記残存の液状微粒
子と同様にして、かかるミストフィルタ10において、
殆どの微生物が捕捉されるのである。そして、このミス
トフィルタ10で捕捉された微生物は、該ミストフィル
タ10を構成しているフィルタ繊維層68や活性炭素繊
維層70に付与せしめられている抗菌剤の作用により、
殺菌されることとなる。それ故に、かかるミストフィル
タ10においては、微生物が増殖することもなく、以て
従来の圧縮空気用フィルタ装置において問題となった、
目詰まりやカビ臭等の原因である微生物の増殖も有利に
抑制せしめられ得るのである。
【0030】さらに、圧縮空気が、かかるミストフィル
タ10を構成する活性炭素繊維層70を通過させられる
と、該活性炭素繊維層70の脱臭作用により効果的に脱
臭されるようになっているのであり、しかも、該活性炭
素繊維層70は、第一のフィルタ2、第二のフィルタ
4、ミストフィルタ10を構成するフィルタ繊維層68
よりも、下流側において設けられているため、より効果
的に脱臭することが可能となるのである。
【0031】以上、本発明の実施例について詳細に説明
してきたが、本発明は、そのような実施例の記載によっ
て、何等の制約をも受けるものではないことは、言うま
でもないところである。また、本発明には、上記の実施
例の他にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加え得るものであることが、理解されるべきである。
【0032】例えば、前記実施例では、フィルタ繊維層
68を構成するものとして、ガラス繊維層72が採用さ
れているが、これに限定されるものでなく、本発明の目
的を達成し得るもの、即ち微生物等の微細な粒子をも捕
捉し得るものであるならば、この他に、軟質または硬質
のウレタンフォーム、焼結樹脂等が用いられても、何等
差し支えない。また、ポリエステル繊維層74は、ガラ
ス繊維層72を挟み込んでガラス繊維の飛散を防止する
ために設けられるものであるから、ここで例示されたポ
リエステル系合成繊維だけに限られるものでなく、その
ような目的を達成し得るものであるならば、如何なるも
のも、採用され得るのである。勿論、フィルタ繊維層6
8がガラス繊維以外のものから構成される場合は、それ
らの材質によって、ポリエステル繊維層74を無くした
構成も採用され得るのである。更に、前記実施例におい
ては、フィルタ繊維層68及び活性炭素繊維層70の両
方に、抗菌剤を付与せしめているが、フィルタ繊維層6
8において、全ての微生物が捕捉されて、活性炭素繊維
層70に微生物が到達することがないのであれば、活性
炭素繊維層70に抗菌剤を付与せしめなくても構わな
い。
【0033】また、前記実施例において、抗菌作用は、
ミストフィルタ10のみに付与されているが、必要に応
じて、更に第一のフィルタ2や第二のフィルタ4にも抗
菌作用を付与せしめるようにしてもよく、それにより、
圧縮空気に含まれる微生物が、第一のフィルタ2や第二
のフィルタ4で捕捉されたままの微生物が、それら第
一、第二のフィルタ(2、4)上で増殖するということ
も効果的に抑制され得て、以て本発明の目的がより一層
有利に達成され得るようになる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされる圧縮空気用フィルタ装置にあって
は、ミストフィルタが、少なくとも、抗菌剤を含有乃至
は担持せしめてなるフィルタ繊維層と活性炭素繊維層か
ら構成されているところから、フィルタ装置を通過せし
められる圧縮空気中の微生物が効果的に捕捉されると同
時に、殺菌され得るのである。また、通過せしめられる
際に、活性炭素繊維層で圧縮空気の臭気が吸着されるこ
ととなり、以て圧縮空気の脱臭が有利に為され得るので
ある。
【0035】すなわち、第一のフィルタ手段、第二のフ
ィルタ手段において捕捉される微生物の割合は低く、こ
れに加えて、それらのフィルタ手段に捕捉された微生物
は、連続的に通過せしめられる圧縮空気の流れにより、
再び飛散せしめられることとなるところから、本発明に
あっては最終的に微生物が略完全に捕捉されるミストフ
ィルタに抗菌剤を付与せしめ、以て効果的に抗菌作用が
発揮され得るようにしているのである。
【0036】しかも、ミストフィルタには、抗菌性が付
与されているのみでなく、活性炭素繊維層が設けられて
いるところから、フィルタ装置を通過せしめられる圧縮
空気は、効果的に脱臭され得ることとなるのである。そ
して、かかる活性炭素繊維層は、各フィルタ手段より
も、圧縮空気流路上の後方側に設けられることにより、
その脱臭作用が有利に発揮され得るようになっているの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う構造とされた圧縮空気用フィルタ
装置の一具体例を示す断面説明図である。
【図2】図1に示されるフィルタ装置に用いられるミス
トフィルタを示す切欠説明図である。
【符号の説明】
2 第一のフィルタ 4 第二のフィル
タ 6 ドレン装置 8 下部ハウジン
グ 10 ミストフィルタ 12 集気筒 14 上部ハウジング 16 圧縮空気導
入通路 18 圧縮空気送出通路 20 仕切り部材 22 下部開口部 24 上部開口部 26 中間通路 56 捕捉チャン
バ 64 外側空間 66a、66b、
66c ライナー材 68 フィルタ繊維層 70 活性炭素繊
維層 76 内側空間
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 39/14 M 46/24 A 9441−4D 46/30 B 9441−4D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体内に第一の詰物を有する第一のフィ
    ルタ手段と、筒体内に第二の詰物を有する第二のフィル
    タ手段とが、所定容積の捕捉チャンバ内に連通されて、
    配設され、圧縮空気を導入管路より該第一のフィルタ手
    段を通じて該捕捉チャンバ内に導くことにより、該圧縮
    空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子を凝縮乃至は合
    体せしめて、該圧縮空気より分離せしめる一方、かかる
    蒸気乃至は液状微粒子の分離された圧縮空気を、該捕捉
    チャンバより前記第二のフィルタ手段に導くようにする
    ことによって、該圧縮空気中に残存する液状の粒子を該
    第二のフィルタ手段にて捕捉せしめ、更に該第二のフィ
    ルタ手段から送出される圧縮空気の流路上に、所定厚さ
    の多孔構造の円筒状の通気壁部を有するミストフィルタ
    を設け、該通気壁部の一方の側から他方の側に圧縮空気
    を通過せしめることにより、該圧縮空気中に未だ残存す
    る蒸気乃至は液状微粒子を分離せしめるようにした圧縮
    空気用フィルタ装置において、 前記ミストフィルタの通気壁部を、少なくとも、抗菌剤
    を含有乃至は担持せしめたフィルタ繊維層と活性炭素繊
    維層とを含んで構成したことを特徴とする圧縮空気用フ
    ィルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ繊維層が、それぞれ抗菌剤
    を含有乃至は担持せしめてなる合成繊維布とガラス繊維
    層とを含んで構成され、且つ該フィルタ繊維層を通過し
    た圧縮空気が、更に前記活性炭素繊維層を通過せしめら
    れるように構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の圧縮空気用フィルタ装置。
JP19309594A 1994-08-17 1994-08-17 圧縮空気用フィルタ装置 Expired - Lifetime JP3771289B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19309594A JP3771289B2 (ja) 1994-08-17 1994-08-17 圧縮空気用フィルタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19309594A JP3771289B2 (ja) 1994-08-17 1994-08-17 圧縮空気用フィルタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0857239A true JPH0857239A (ja) 1996-03-05
JP3771289B2 JP3771289B2 (ja) 2006-04-26

Family

ID=16302156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19309594A Expired - Lifetime JP3771289B2 (ja) 1994-08-17 1994-08-17 圧縮空気用フィルタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3771289B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09290118A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Maeda:Kk 圧縮空気用フィルタ装置
JPH1190153A (ja) * 1997-09-12 1999-04-06 Tlv Co Ltd 殺菌部材を有する気液分離器
JPH1190152A (ja) * 1997-09-12 1999-04-06 Tlv Co Ltd 殺菌部材を有する気液分離器
WO2004108251A1 (en) * 2003-06-02 2004-12-16 Sheth Mahendra Chhotalal Fiber bed element for fiber bed mist eliminator
WO2006112440A1 (ja) * 2005-04-18 2006-10-26 Sintokogio, Ltd. 脱臭機能付き集塵装置及び脱臭濾過ユニット
JP2007237154A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Fukuhara Co Ltd 細菌対応フィルター
CN109432941A (zh) * 2018-12-13 2019-03-08 张全厚 车载式废气处理系统
JP2019037983A (ja) * 2018-12-04 2019-03-14 ナブテスコオートモーティブ株式会社 圧縮空気乾燥装置
JP2020185262A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 株式会社フクハラ 圧縮空気圧回路構造
EP3804834A4 (en) * 2018-05-30 2022-03-02 NC Engenharia Indústria E Comércio LTDA DRAINAGE AND SEALING DEVICE FOR ANTIMISTERS

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09290118A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Maeda:Kk 圧縮空気用フィルタ装置
JPH1190153A (ja) * 1997-09-12 1999-04-06 Tlv Co Ltd 殺菌部材を有する気液分離器
JPH1190152A (ja) * 1997-09-12 1999-04-06 Tlv Co Ltd 殺菌部材を有する気液分離器
WO2004108251A1 (en) * 2003-06-02 2004-12-16 Sheth Mahendra Chhotalal Fiber bed element for fiber bed mist eliminator
WO2006112440A1 (ja) * 2005-04-18 2006-10-26 Sintokogio, Ltd. 脱臭機能付き集塵装置及び脱臭濾過ユニット
JPWO2006112440A1 (ja) * 2005-04-18 2008-12-11 新東工業株式会社 脱臭機能付き集塵装置及び脱臭濾過ユニット
US7887623B2 (en) 2005-04-18 2011-02-15 Sintokogio Ltd. Apparatus for collecting smoke and dust with a deodorizing function and a deodorizing and filtering unit
JP2007237154A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Fukuhara Co Ltd 細菌対応フィルター
EP3804834A4 (en) * 2018-05-30 2022-03-02 NC Engenharia Indústria E Comércio LTDA DRAINAGE AND SEALING DEVICE FOR ANTIMISTERS
JP2019037983A (ja) * 2018-12-04 2019-03-14 ナブテスコオートモーティブ株式会社 圧縮空気乾燥装置
CN109432941A (zh) * 2018-12-13 2019-03-08 张全厚 车载式废气处理系统
JP2020185262A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 株式会社フクハラ 圧縮空気圧回路構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3771289B2 (ja) 2006-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1259295A (en) Filter element, filter, and method for removing odors from indoor air
US4118226A (en) Combination air filter and air treating device
KR970011332B1 (ko) 휴대용 정수 장치
JP3468568B2 (ja) 携帯用液体浄化器
JPH0857239A (ja) 圧縮空気用フィルタ装置
JPH034981A (ja) 水浄化用容器及び給水栓水浄化方法
EP1199969B1 (de) Verfahren zum staubsaugen mit einem handstaubsauger, sowie staubfilterbeutel beziehungsweise staubsammelraum, insbesondere zur verwendung in einem solchen verfahren
JP2671190B2 (ja) コンプレッサーに於ける除臭除菌装置
JPH07227514A (ja) エアーコンプレッサーに於ける除菌装置
JP5810392B1 (ja) 圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ
EP0908216A2 (en) A device for the purification and sanitation of air
JP2874749B2 (ja) 空気清浄機
JP5544546B2 (ja) 乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置および製造方法
JP2594932Y2 (ja) 圧縮空気用フィルタ装置
EP1493372A1 (de) Staubfilterbeutel für einen Staubsauger oder Staubsammelraum eines Staubsaugers und Adsorbens-Material
JPH11226326A (ja) フィルター、及び空気清浄装置
JPH08112336A (ja) 空気清浄脱臭器
DE4025589A1 (de) Vorrichtung zur beseitigung stoerender gerueche
KR200386067Y1 (ko) 분사관이 내장된 공기정화용 필터
KR200182218Y1 (ko) 분뇨차용탈취기
DE102007017750B4 (de) Vorrichtung und Verfahren zum Filtern und Befeuchten von Luft
JP2759314B2 (ja) 森林浴消臭機
JPH0533823U (ja) エアーコンプレツサーに於ける除菌装置
DE10332466B3 (de) Geruchsneutralisator für Personentransportfahrzeuge
JPH05505974A (ja) 携帯型浄水装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051014

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20051228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060209

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term