JP2594932Y2 - 圧縮空気用フィルタ装置 - Google Patents

圧縮空気用フィルタ装置

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JP2594932Y2 JP1993070704U JP7070493U JP2594932Y2 JP 2594932 Y2 JP2594932 Y2 JP 2594932Y2 JP 1993070704 U JP1993070704 U JP 1993070704U JP 7070493 U JP7070493 U JP 7070493U JP 2594932 Y2 JP2594932 Y2 JP 2594932Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本考案は、圧縮空気用フィルタ装置に係
り、特に圧縮空気中の微生物が効果的に殺菌され得、ま
た該フィルタ装置内における微生物の増殖が良好に抑制
され得る圧縮空気用フィルタ装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、各種工場や医療分野、原子力プ
ラント等において用いられる種々の空気圧機器に対して
圧縮空気を供給するための管路上には、通常、それら空
気圧機器を保護したり、或いはそれら空気圧機器による
作業の向上を図る等のために、圧縮空気用フィルタ装置
が設けられ、該フィルタ装置によって、圧縮空気中に含
まれる水分や油分などの除去が行なわれるようになって
いる。
【0003】そして、そのような圧縮空気用フィルタ装
置の一種として、特公昭62−1763号公報において
は、筒体内に所定の第一の詰物を有する第一のフィルタ
手段と筒体内に所定の第二の詰物を有する第二のフィル
タ手段とが、密閉された所定容積の捕捉チャンバ上に、
垂直方向に並設されると共に、それら第一及び第二のフ
ィルタ手段が該捕捉チャンバ内に連通されてなる構造の
圧縮空気用フィルタ装置が、明らかにされている。この
ようなフィルタ装置にあっては、圧縮空気を、その導入
管路より該第一のフィルタ手段を通じて該捕捉チャンバ
内に導くことにより、該圧縮空気中に存在する蒸気乃至
は液状微粒子を凝縮乃至は合体せしめて、該圧縮空気よ
り分離せしめる一方、かかる蒸気乃至は液状微粒子の分
離された圧縮空気を、該捕捉チャンバより前記第二のフ
ィルタ手段を通じて圧縮空気の送出管路に導くようにす
ることによって、該圧縮空気中に残存する液状の粒子を
該第二のフィルタ手段にて捕捉せしめるようにして、か
かる圧縮空気中の蒸気乃至は液状微粒子を効果的に低減
することができるのである。
【0004】ところで、上記の如き圧縮空気用フィルタ
装置が、医療、医薬品製造、食品製造或いは半導体製造
等の分野、即ち微生物の存在が衛生又は品質に関する点
から非常に不都合となるような分野において使用される
場合にあっては、かかるフィルタ装置が、前記した水分
や油分の分離、除去作用のみでなく、それに加えて微生
物の除去、青黴、黒黴等に対する防黴作用、抗菌作用、
更には脱臭作用をも備えていることが強く要求されてい
る。
【0005】しかしながら、従来の圧縮空気用フィルタ
装置にあっては、それが有しているフィルタ作用によ
り、いくらかの微生物が前記フィルタ手段にて物理的に
捕捉されることとなるものの、かかるフィルタ手段自体
が本質的に抗菌作用を有してはいないところから、そこ
で捕捉された微生物は、容易には死滅しない。そして、
そのような微生物は、連続して通過せしめられる圧縮空
気によって、再び飛散せしめられて、生菌を含んだ圧縮
空気が、該フィルタ装置から放出されるようになる。こ
のように、かかるフィルタ装置が有しているフィルタ作
用に基づく除菌効果は、あまり期待できるものではなか
ったのである。
【0006】また、このような圧縮空気用フィルタ装置
にあっては、そのフィルタ手段にて捕捉され、死滅せず
に、該フィルタ手段に残存する微生物が、条件によって
は、分裂増殖するようにもなる。そして、そのような場
合には、かかるフィルタ装置が目詰まりしたり、或いは
圧力損失が増加して、フィルタの効率が落ちたり、メン
テナンスの際に作業環境雰囲気が汚染されたり、分裂増
殖した微生物により、前記フィルタ装置を用いない場合
と比較しても、圧縮空気が、却ってより多くの微生物に
て汚染されたりする等の数々の問題が生じるのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本考案は、かかる事情を背
景として為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、前記の如き圧縮空気用フィルタ装置において、
通過せしめられる圧縮空気中の真菌、細菌等の微生物が
効果的に殺菌され得、更には該フィルタ装置内における
微生物の増殖が良好に抑制され得るフィルタ装置を提供
することにある。
【0008】
【解決手段】そして、上記の課題を解決するため、本考
案にあっては、筒体内に第一の詰物を有する第一のフィ
ルタ手段と、筒体内に第二の詰物を有する第二のフィル
タ手段とが、所定容積の捕捉チャンバ内に連通されて、
配設され、圧縮空気を導入管路より該第一のフィルタ手
段を通じて該捕捉チャンバ内に導くことにより、該圧縮
空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子を凝縮乃至は合
体せしめて、該圧縮空気より分離せしめる一方、かかる
蒸気乃至は液状微粒子の分離された圧縮空気を、該捕捉
チャンバより前記第二のフィルタ手段に導くようにする
ことによって、該圧縮空気中に残存する液状の粒子を該
第二のフィルタ手段にて捕捉せしめるようにした圧縮空
気用フィルタ装置において、前記第二のフィルタ手段の
第二の詰物として、抗菌剤を含有乃至は保持せしめた天
然若しくは再生繊維または合成繊維製の網状体の巻回物
を用いたことを特徴とする圧縮空気用フィルタ装置を、
その要旨とするものである。
【0009】また、本考案にあっては、前記第二のフィ
ルタ手段から送出される圧縮空気の流路上に、所定厚さ
の多孔構造の円筒状の通気壁部を有するミストフィルタ
を設け、該通気壁部の一方の側から他方の側に圧縮空気
を通過せしめることにより、該圧縮空気中に未だ残存す
る蒸気乃至は液状微粒子を分離せしめるようにしたこと
をも、その特徴とするものである。
【0010】
【実施例】以下に、本考案を更に具体的に明らかにする
ために、本考案の代表的な実施例について、図面を参照
しつつ、詳細に説明することとする。
【0011】先ず、図1には、本考案に従う構造とされ
た圧縮空気用フィルタ装置の一具体例が示されている。
かかるフィルタ装置は、略円筒形状を呈する第一及び第
二のフィルタ10,12と、それら第一及び第二のフィ
ルタ10,12の軸方向一端側となる上端部に位置する
マニホールド14と、また下端部に位置する箱部材16
とベース18とから形成される捕捉チャンバ20とが、
複数のボルト22によって一体的に連結された構成とさ
れている。
【0012】より具体的には、マニホールド14には、
図1における左右方向両側部に、それぞれ、圧縮空気の
導入口24及び送出口26が設けられていると共に、そ
の底面側には、それら導入口24と送出口26とを、そ
れぞれ第一及び第二のフィルタ10,12に連通せしめ
る第一の凹所28及び第二の凹所30が、形成されてい
る。
【0013】また、前記第一のフィルタ10は、アルミ
ニウム等の金属又はプラスチックからなる円筒状の筒体
32の内部に、ステンレス繊維等の金属繊維製の網状体
の巻回物が第一の詰物34として充填され、更に該詰物
34を内部に収容した筒体32の軸方向上下端に、複数
の通孔36を有する押え板38が嵌着されて、構成され
ている。なお、第一の詰物34を構成する網状体の巻回
物は、ここで例示されているステンレス繊維等の金属繊
維を用いて形成されるものだけに限定されるわけではな
く、合成樹脂を用いて形成されていても、何等差支えな
い。
【0014】一方、前記第二のフィルタ12にあって
は、アルミニウム等の金属又はプラスチックからなる円
筒状の筒体42内部に、天然若しくは再生繊維または合
成繊維からなる糸条を用いて形成された網状体の巻回物
が第二の詰物44として充填され、そして該第二の詰物
44を内部に収容した筒体42の軸方向上下端に、複数
の通孔46を有する押え板48が嵌着されて、構成され
ている。
【0015】しかも、かかる第二のフィルタ12の第二
の詰物44を構成している繊維(天然繊維、再生繊維或
いは合成繊維)には、抗菌剤が含有乃至は保持せしめら
れ、その結果、第二のフィルタ12に抗菌性が付与せし
められているのである。より詳細には、前記繊維に、所
定の抗菌剤が、公知の手法、例えば化学的処理により固
着せしめられたり、該繊維内部に練込みによって含有せ
しめられたり、薬液に含浸せしめられたりすること等に
より、付与されているのである。なお、ここでいう抗菌
剤とは、真菌や細菌等の微生物に対して抗菌性を有する
公知の各種の化合物を意味するものであり、またそのよ
うな抗菌剤としては、銀ゼオライトの如き金属ゼオライ
ト等の無機系抗菌剤、各種抗生物質、その他化学療法剤
として知られている化合物等が、単独にて、或いは必要
に応じて複数のものが組み合わされて、適宜用いられる
こととなる。
【0016】なお、前記箱部材16には、公知の如く、
その上部の壁面に、連通孔50,52及びボルト支持部
54が設けられていると共に、該壁面に対向する下面は
開口部とされており、かかる開口部が、パッキン56を
介して、ベース18によって覆蓋せしめられることによ
り、密閉された所定容積の捕捉チャンバ20が形成され
ている。また、かかるベース18においては、その内部
に、ハニカム構造の多孔体58が、そのハニカム孔が上
下方向に配列する状態で収容され、且つ底部には、底壁
部を貫通して液排出口60が形成されて、ドレン62が
取り付けられている。
【0017】そして、それらの各部品(第一及び第二の
フィルタ10,12、マニホールド14、捕捉チャンバ
20)は、第一及び第二のフィルタ10,12が、前記
捕捉チャンバ20を構成する箱部材16の連通孔50,
52が設けられた壁面の外側面上に、該連通孔50,5
2にそれぞれ対応するように、垂直方向に並設され、ま
た前記マニホールド14の第一及び第二の凹所28,3
0の開口が、第一及び第二のフィルタ10,12にそれ
ぞれ対応するように配置された状態で、マニホールド1
4を貫通して延びる複数のボルト22が捕捉チャンバ2
0の箱部材16に設けられたボルト支持部54にそれぞ
れ螺着されることにより、一体的に連結されている。そ
れによって、導入口24から供給された空気が送出口2
6から送出される流体流路が、フィルタ装置内に形成さ
れているのである。
【0018】従って、このような構造とされたフィルタ
装置にあっては、先ず、マニホールド14の導入口24
から供給された圧縮空気は、第一のフィルタ10内に導
かれ、該第一のフィルタ10内を通過せしめられる際の
断熱膨張作用によって、また第一の詰物34の存在下に
流通せしめられることになり、かかる圧縮空気中に含ま
れる水や油の蒸気乃至は液状微粒子が、凝縮乃至は合体
せしめられ、小滴となるのである。そして、第一のフィ
ルタ10内で凝縮乃至は合体せしめられ、第一の詰物3
4に付着した小滴(液体)は、自然に或いは流通圧縮空
気の作用によって、第一の詰物を構成している網状体を
伝って流れ、捕捉チャンバ20内に落下するようにな
る。
【0019】また、捕捉チャンバ20内では、前記圧縮
空気流に乗せられた小滴状態の液体が、重力と慣性力に
よって、ベース18の底面上に落下せしめられ、効果的
に分離されるのである。続いて、落下せしめられた小滴
は、ベース18内部に収容された多孔体58内に送ら
れ、他の小滴と更に合体されて、排出口60へと導か
れ、ドレン62を介して外部に排出されるのである。
【0020】次いで、このようにして蒸気乃至は液状微
粒子が分離され、除去された圧縮空気は、第二のフィル
タ12内に導かれて、第二の詰物44を通過せしめられ
る際に、該圧縮空気中に液状の微粒子として残存する水
分や油分は、ここで分離、除去されるのである。
【0021】そして、この時、該圧縮空気中に含まれる
微生物も、前記残存の液状微粒子と同様に、この第二の
フィルタ12において捕捉されるのである。即ち、圧縮
空気は高速で流れており、該圧縮空気中に微粒子として
存在する微生物は、当然に、その慣性力が大きくなるた
め、障害物となる前記第二の詰物44に接触、捕捉せし
められるのである。そして、ここで捕捉された微生物
は、前記した第二のフィルタ12の第二の詰物44に付
与されている抗菌剤によって、殺菌されることとなる。
それ故、例えば、ここで捕捉されている微生物が、再び
圧縮空気に運ばれて、送出口から出ていくようなことが
あっても、該微生物は既に殺菌(死滅)されているとこ
ろから、衛生または品質に関する問題が惹起されること
はないのである。
【0022】しかも、第一のフィルタ10及び捕捉チャ
ンバ20を通過せしめられる際に、前記圧縮空気中の液
体成分は、その大部分が分離されており、第二のフィル
タ12においては、かかる圧縮空気が液体を殆ど含有し
ていない状態で殺菌作用を受けることとなるので、かか
る第二のフィルタ12の第二の詰物44に付与乃至は担
持されている抗菌剤が捕集液体と共に無駄に流出せしめ
られることもなく、第二の詰物44に付与乃至は担持さ
れた抗菌剤による殺菌効果が有効に発揮され得るのであ
る。
【0023】かくして液状微粒子が除去されていると共
に、微生物が殺菌されている圧縮空気が、マニホールド
14の送出口26を通じて送出管路に供給されることと
なるので、微生物の存在が不都合となる分野にも好適に
用いられ得るのである。
【0024】更にまた、圧縮空気用フィルタ装置内で捕
捉された微生物は、前記第二のフィルタ12が抗菌性を
有するところから、その分裂増殖が効果的に抑制される
こととなるのであり、従来のフィルタ装置において惹起
されていた問題、即ち通過せしめられる圧縮空気が、却
って、前記の分裂増殖した微生物により、汚染される等
の問題も、悉く解決され得るのである。
【0025】次に、図2には、本考案に従う構造とされ
た圧縮空気用フィルタ装置の別の一具体例が示されてい
る。かかるフィルタ装置は、第一のフィルタ70、第二
のフィルタ72が収容されている下部ハウジング74
と、ミストフィルタ76が収容されている上部ハウジン
グ78と、それら下部ハウジング74及び上部ハウジン
グ78の中間に位置するように配された、圧縮空気の導
入口80及び送出口82を有する仕切り部材84とから
なる構成とされている。
【0026】より具体的には、前記下部ハウジング74
は、上部に開口部を有する有底円筒形状とされており、
該下部ハウジング74の上部中心部には、円筒形状の第
一のフィルタ70が、また、かかる第一のフィルタ70
の外側に位置して、その外径より所定寸法大きな内径を
有する円筒状の第二のフィルタ72が、略同心的にそれ
ぞれ配置せしめられている。そして、第一、第二のフィ
ルタ70,72のそれぞれの内部には図1で示される実
施例と同様の構造とされた第一、第二の詰物86,88
が充填されている。なお、かかる第二の詰物88には、
前記実施例と同様に抗菌剤が含有乃至は保持せしめられ
ており、それによって前記第二のフィルタ72が抗菌性
を有するようにされているのである。また、該第一、第
二のフィルタ70,72と下部ハウジング74との間に
は、分離された水分や油分が収容される空間としての捕
捉チャンバ90が形成されており、該捕捉チャンバ90
を介して、第一のフィルタ70と第二のフィルタ72が
連通せしめられているのである。
【0027】さらに、所定厚さを有する円筒状のミスト
フィルタ76が、上部ハウジング78において、第二の
フィルタ72から送出される圧縮空気流路上に設けられ
ており、該第二のフィルタ72から送出された前記圧縮
空気が、かかるミストフィルタ76を通過せしめられた
後、送出口82に導かれるように配置されているのであ
る。より具体的には、前記第二のフィルタ72から送出
された圧縮空気は、仕切り部材84の中間通路92を通
って、上部ハウジング78のミストフィルタ76の外側
空間94へ運ばれた後、ミストフィルタ76を通じて、
ミストフィルタ76の内側空間96へと導かれる。次い
で、かくして内側空間96内に導かれた圧縮空気は、該
内側空間96の略中央部に位置するように設けられてい
る所定長さを有する薄肉円筒形状の集気筒98を通して
送出孔82へと導かれることとなるのである。なお、か
かるミストフィルタ76は、筒壁が多孔構造の通気壁部
とされた円筒体であれば、公知のミストフィルタの何れ
もが採用され得、例えば、微細な連通気孔を有する軟質
または硬質のウレタンフォーム、焼結樹脂、ガラスファ
イバー等を用いた多層構造にて構成されるものである。
そして、そのような構成の通気壁部を外側から内側に圧
縮空気が通過せしめられることにより、該圧縮空気中に
残存する蒸気乃至は液状微粒子が圧縮空気から分離せし
められるのである。
【0028】従って、このような構造とされたフィルタ
装置にあっても、前記実施例と同様に微生物は、前記第
二のフィルタ72の第二の詰物88により捕捉されるこ
ととなり、該第二の詰物88に付与されている抗菌剤の
作用によって殺菌されるのである。
【0029】さらに、第二のフィルタ72で乾燥及び殺
菌せしめられた圧縮空気が、ミストフィルタ76を通過
せしめられて、該圧縮空気内に未だに残存する蒸気乃至
は液状微粒子が、ここで、更により一層、除去され得る
のである。また、残存している微生物も、ここで、更に
除去せしめられることとなる。
【0030】なお、ここでは、抗菌剤が第二の詰物88
にのみ含有乃至は保持せしめられているが、微生物の殺
菌、除去能力を向上せしめるために、前記ミストフィル
タ76にも抗菌剤を付与することが出来る。このような
構成とされることにより、該フィルタ装置による圧縮空
気中の微生物に対する抗菌効果は、更に一層高められ得
ることとなる。
【0031】また、かかるフィルタ装置に脱臭作用を持
たせるためには、前記第二の詰物88に活性炭等の脱臭
剤を担持させたり、又はそれに代えて若しくはそれと共
に、ミストフィルタ76に活性炭等の脱臭剤を担持させ
たりすることが出来、それによってフィルタ装置から送
出される圧縮空気の脱臭を有効に行うことが出来る。
【0032】以上、本考案の代表的な実施例について詳
述したが、本考案が、そのような実施例の記載によっ
て、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまで
もないところである。また、本考案には、上記の実施例
の他にも、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当
業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加
え得るものであることが、理解されるべきである。
【0033】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
に従う構造とされた圧縮空気用フィルタ装置にあって
は、第二のフィルタ手段を構成する第二の詰物に抗菌剤
が含有乃至は保持せしめられているところから、圧縮空
気が、かかるフィルタ装置を通過せしめられる際に、該
フィルタ装置内で捕捉される前記圧縮空気中の微生物
が、効果的に殺菌され得るのである。
【0034】しかも、第一のフィルタ及び捕捉チャンバ
を通過せしめられる際に、圧縮空気中の液体の大部分が
分離されるため、第二のフィルタにおいては、かかる圧
縮空気が液体を殆ど含有していない状態で抗菌剤による
殺菌作用に晒されることとなるのであり、それ故かかる
第二のフィルタの第二の詰物に付与乃至は担持されてい
る抗菌剤が捕捉された液体と共に無駄に流出させられる
こともなく、殺菌効果が有効に発揮され得るのである。
【0035】また、上記の構成とされることにより、前
記フィルタ装置における微生物の分裂増殖が良好に阻止
されることとなり、微生物の増殖に起因するフィルタの
目詰まりやフィルタにおける圧力損失等の種々の問題も
効果的に回避され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従う構造とされた圧縮空気用フィルタ
装置の一例を示す断面説明図である。
【図2】本考案に従う構造とされた圧縮空気用フィルタ
装置の別の一例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
10,70 第一のフィルタ 12,72 第二の
フィルタ 20,90 捕捉チャンバ 24,80 導入口 26,82 送出口 34,86 第一の
詰物 44,88 第二の詰物 76 ミストフィル

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体内に第一の詰物を有する第一のフィ
    ルタ手段と、筒体内に第二の詰物を有する第二のフィル
    タ手段とが、所定容積の捕捉チャンバ内に連通されて、
    配設され、圧縮空気を導入管路より該第一のフィルタ手
    段を通じて該捕捉チャンバ内に導くことにより、該圧縮
    空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子を凝縮乃至は合
    体せしめて、該圧縮空気より分離せしめる一方、かかる
    蒸気乃至は液状微粒子の分離された圧縮空気を、該捕捉
    チャンバより前記第二のフィルタ手段に導くようにする
    ことによって、該圧縮空気中に残存する液状の粒子を該
    第二のフィルタ手段にて捕捉せしめるようにした圧縮空
    気用フィルタ装置において、 前記第二のフィルタ手段の第二の詰物として、抗菌剤を
    含有乃至は保持せしめた天然若しくは再生繊維または合
    成繊維製の網状体の巻回物を用いたことを特徴とする圧
    縮空気用フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記第二のフィルタ手段から送出される
    圧縮空気の流路上に、所定厚さの多孔構造の円筒状の通
    気壁部を有するミストフィルタを設け、該通気壁部の一
    方の側から他方の側に圧縮空気を通過せしめることによ
    り、該圧縮空気中に未だ残存する蒸気乃至は液状微粒子
    を分離せしめるようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の圧縮空気用フィルタ装置。
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