JP5810392B1 - 圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ - Google Patents

圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ Download PDF

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【課題】圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタにおける除菌フィルタエレメント本体以外の微生物汚染及びドレン処理等に対する機能性向上の実現。【解決手段】空気圧縮機が吐出する圧縮空気による圧縮空気圧回路にネジ部を介して螺合され配置される圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1であって、除菌フィルタエレメント4と、ドレン排出口3bを有し外気を遮断するためのハウジング3と、回路に接続するための流入口2b及び流出口2cを有し除菌フィルタエレメント4及びハウジング3がそれぞれネジ部を介して螺合されるボディ2と、を備え、除菌フィルタエレメント4とネジ部以外の圧縮空気の流路に、抗菌塗料を塗布した構成からなる圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ。【選択図】図1

Description

本発明は、空気圧縮機が吐出する圧縮空気による圧縮空気圧回路に接続され、有害な微生物を分離・除去する圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタに関する。
歯科、食品加工などに供される圧縮空気圧回路の所定中間箇所において、圧縮空気よりカビ、酵母、細菌などの有害な微生物を分離・除去する目的で、従来より除菌エアフィルタが用いられている。かかる用途によれば、異物の混入、とりわけ用途に有害な微生物の混入した圧縮空気の使用は、人体及び動物を傷害させる可能性があり、いかなる場合でも安全性が担保されているものでなければならない。
ところで、前記除菌エアフィルタは、一般に、底面を閉鎖、上面を開口、側面に濾材を配置した筒状体よりなる除菌フィルタエレメントによって、用途に有害な微生物を分離・除去している。
前記除菌フィルタエレメントの第一の構造としては、流入口より入気した圧縮空気を該除菌フィルタエレメントの外側より内側へ通気させ、内側と連通する流出口より該圧縮空気を排気させる構造が考えられる。
また、前記除菌フィルタエレメントの第二の構造としては、流入口より入気した圧縮空気を該除菌フィルタエレメントの内側より外側へ通気させ、外側と連通する流出口より該圧縮空気を排気させる構造が考えられる。
前記第一の構造に関しては、特許文献1による技術提案、前記第二の構造に関しては、特許文献2による技術提案がそれぞれ公知である。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2による技術提案においても、以下の課題がなお存するものである。
すなわち、第一の課題として、特許文献1及び特許文献2にかかる技術提案においては、用途に有害な微生物を分離・除去する除菌フィルタエレメント本体以外に該微生物に対しての対抗手段を備えていない。したがって、除菌フィルタエレメントの手前のフィルタを構成するその他の構造物の表面に付着・増殖してしまった前記微生物により該除菌フィルタエレメントの目詰まりが起りやすく、寿命が短くなってしまう可能性が存するものであった。
また、第二の課題として、特許文献1及び特許文献2にかかる技術提案においては、除菌フィルタエレメントを通過した圧縮空気に、フィルタを構成するその他の構造物の表面に付着・増殖してしまった前記微生物が再混入する可能性が存し、除菌フィルタとしての本来的性能を発揮できない可能性が存するものであった。
さらに、第三の課題として、特許文献2にかかる技術提案においては、疎水性の素材を使用することが多く、底面を閉鎖、上面を開口、側面に濾材を配した筒状体よりなる除菌フィルタエレメントの内側内部にドレンが貯留してしまう可能性が存するものであった。
またさらに、第四の課題として、特許文献1及び特許文献2にかかる技術提案においては、自動的にドレンを排出させる機構が備えられていないか、備えられていても電源線が邪魔であったり、故障の多発するものであり、ハウジング内底面に貯留するドレンで微生物が増殖し、不衛生となる可能性が存するものであった。
特開平7−204440号公報 特開2007−237154号公報
本発明にかかる「圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ」は、前記第一乃至第四の課題に鑑み、圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタにおける機能性向上を実現することを課題とする。
上述の課題を解決すため、本発明にかかる「圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ」は、第一の構成として、空気圧縮機が吐出する圧縮空気による圧縮空気圧回路にネジ部を介して螺合され配置される圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタであって、疎水性素材より成る除菌フィルタエレメントと、ドレン排出口を有し外気を遮断するためのハウジングと、回路に接続するための流入口及び流出口を有し該除菌フィルタエレメント及び該ハウジングがそれぞれネジ部を介して螺合されるボディと、を備え、前記除菌フィルタエレメントが、圧縮空気を外側より内側へ通過させると共に、該除菌フィルタエレメントとネジ部以外の圧縮空気の流路に抗菌塗料を塗布した構成を採用する。
さらに、本発明にかかる「圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ」は、第の構成として、前記抗菌塗料に含まれる抗菌物質が、金属イオンを発する銀、亜鉛、銅などをゼオライト、セラミックス、シリカゲル、ジルコニア及びガラスなどの粉末に担持させたものからなる構成を採用し得る。
本発明にかかる「圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ」は、第の構成として、前記ドレン排出口にスナップアクション型フロート式ドレントラップを接続した構成を採用し得る。
第一の構成を採用することにより、本発明にかかる「圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ」は、フィルタ内部で増殖した有害な微生物による除菌フィルタエレメントの目詰まりを防止できると共に、除菌フィルタエレメントを通過した圧縮空気に有害な微生物が再混入することを防止可能である、という優れた効果を奏するものである。
の構成を採用することにより、本発明にかかる「圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ」は、除菌フィルタエレメントを通過した後の圧縮空気の流路の表面積を大幅に減らせると共に、疎水性であるフィルタエレメントを採用した場合であっても、該フィルタエレメント内部へ流入し又は内部に付着したドレンの貯留を防止可能である、という優れた効果を奏するものとなる。
の構成を採用することにより、本発明にかかる「圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ」は、無紫外線下の環境においても用途に安全に且つ長期にわたる抗菌作用を持続可能である、という優れた効果を奏するものとなる。
の構成を採用することにより、本発明にかかる「圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ」は、無電源で自動的且つ確実にフィルタ内部で発生したドレンを用途に有害な微生物もしくはその死骸と共に排出可能である、という優れた効果を奏するものとなる。
図1は、本発明の圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタの側断面図である。 図2は、本発明の圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタの接続系統図である。
本発明にかかる圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1は、空気圧縮機9が吐出する圧縮空気による圧縮空気圧回路にネジ部を介して螺合され配置される圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1であって、疎水性素材より成る除菌フィルタエレメント4と、ドレン排出口3bを有し外気を遮断するためのハウジング3と、回路に接続するための流入口2b及び流出口2cを有し該除菌フィルタエレメント4及び該ハウジング3がそれぞれネジ部を介して螺合されるボディ2と、を備え、前記除菌フィルタエレメント4が、圧縮空気を外側より内側へ通過させると共に、該除菌フィルタエレメント4とネジ部以外の圧縮空気の流路に抗菌塗料5を塗布した構成、をその最大の特徴とする。
以下、図面を基に本発明にかかる圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1の詳細を説明する。
なお、以下に記載の各構成のうち材質、形状及び寸法などは、技術的思想の範囲内で各々適宜変更できることは言うまでもない。
始めに、本発明が備えられる圧縮空気圧回路の構成を説明する。
空気圧縮機9は、吸気口9bより大気を吸気し、それを圧縮させ、圧縮空気を製造する。圧縮空気は配管14をそれぞれ通り、末端で種々の用途に使用される。
ここで、空気圧縮機9において大気を圧縮し配管14を通じ末端で使用するまでには、後記第一及び第二の問題が存する。
前記第一の問題としては、大気を圧縮することにより、単位容積当たりの飽和水蒸気量が低下し、各機器内、もしくは配管14においてドレンが発生しやすくなるという問題が存する。
前記第二の問題としては、大気は多くの塵埃や微生物を含んでおり、それを圧縮すると単位容積当たりのそれらの量が圧縮比分増加することとなり、さらに空気圧縮機9から発生するミスト状の潤滑油や金属類の微粉末が含まれることで、結果的に、空気圧縮機9の吐出する圧縮空気には多くの異物中や微生物も含んでいるという問題が存する。
第一の問題を解決させるために、冷凍式エアドライヤ10及びエアータンク11を備えることが一般的である。
ここで、冷凍式エアドライヤ10は、圧縮空気の除湿に、エアータンク11は圧縮空気の貯留及び除湿又は脈圧の平滑にそれぞれ供される。
第二の問題を解決させるために、プレフィルタ12、ミクロミストフィルタ13、本発明にかかる圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1を備えることが有効である。
ここで、プレフィルタ12は、粒径の大きな塵埃及び微粉末、ミスト状の水分及び油分を、ミクロミストフィルタ13は、より粒径の小さな塵埃及び微粉末、ミスト状の水分及び油分をそれぞれ分離・除去する。このように、粒径の大きなものより各フィルタで分離・除去していくことで、後段の目詰まりを防止することが可能である。
圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1は、歯科、食品加工などの用途で有害な微生物が圧縮空気中に含まれてはならない場合に備えられることが望ましく、用途に有害な微生物を分離・除去する目的で備えられる。
また、回路中の各機器には、回路中や各機器の内部で発生する凝縮水たるドレンを排出するためのドレントラップ15が備えられ、ドレンは、該ドレントラップ15の有するドレン排出口3bよりドレン排出管16及びドレン集合管17を通じ適宜排出される。ドレン集合管17に排出されたドレンは、空気圧縮機9に起因する潤滑油が含まれている場合が多く、ドレン集合管17の末端には、該潤滑油を分離・除去するための油水分離装置18を接続することが望ましい。
次に、本発明にかかる圧縮空気圧回路用除菌フィルタ1の構成を説明する。
ボディ2は、略立法体の形状よりなり、フィルタ内の流路を形成させる目的で備えられる。ボディ2は、流入口2b、流出口2c、フィルタエレメント取付け部2d、並びにハウジング取付け部2eを有する。
ボディ2のうち、流入口2bは、用途に有害な微生物を含んだ圧縮空気を入気させる目的で備えられ、流入口2bと配管14とを接続するためのネジ部を有する。
ボディ2のうち、流出口2cは、除菌フィルタエレメント4により有害な微生物を分離・除去された圧縮空気を排気するための目的で備えられ、流出口2cと配管14とを接続するためのネジ部を有する。
ボディ2のうち、フィルタエレメント取付け部2dは、除菌フィルタエレメント4を取り付ける目的で備えられ、ネジ部を有する。
ボディ2のうち、ハウジング取付け部2eは、ハウジング3を取り付ける目的で備えられ、ネジ部と該ネジ部とをシールするOリング2fを有する。
なお、ボディ2は、中心部に流出口2cに連通するフィルタエレメント取付け部2dを備え、その外側に流入口2bより入気した圧縮空気をハウジング3に向かい通気させる孔部を備える構成を採用することが望ましい。前記構成を採用することにより、圧縮空気を除菌フィルタエレメント4の外側から内側へ通気させることが可能となる。
ハウジング3は、底面を閉鎖し上部を開口された筒状体よりなり、ボディ2から入排気される圧縮空気と外部の大気とを遮断する目的で備えられ、底面にドレン排出口3bと上側の一部に取付け部3cとを有する。
ハウジング3のうち、ドレン排出口3bは、フィルタ内部に流入したドレンもしくはフィルタ内部で発生したドレンを排出させるための排出口であると共に、手動バルブ7もしくはドレントラップ15を接続させる目的で備えられ、それらを接続するためのネジ部を有する。
ハウジング3のうち、取付け部3cは、ハウジング3をボディ2へ取付ける目的で備えられ、ネジ部を有する。
除菌フィルタエレメント4は、筒状体で、底面を閉鎖、上面を開口、側面に濾材を配した形状からなり、圧縮空気より用途に有害な微生物を分離・除去させる目的で備えられ、ネジ部を有する取付け部4bを有し、さらに該ネジ部をシールするOリング4cも有する。
ここで、除菌フィルタエレメント4は、濾材の外側から内側に向かって圧縮空気を通気させる構成を採用することが望ましく、これは以下に記す第一の理由及び第二の理由による。

第一の理由は、除菌フィルタエレメント4を通過し用途に有害な微生物を分離・除去された後の圧縮空気の流路面積が少ない方が、該微生物の再混入の可能性を少なくするためである。除菌フィルタエレメント4は、圧縮空気を濾材の外側から内側に向かって通気させると、該圧縮空気はハウジング3に一切触れず、除菌フィルタエレメント4を通過後の圧縮空気の流路の表面積を大幅に減らすことが可能となるためである。
第二の理由は、除菌フィルタエレメント4の濾材が疎水性よりなるものが多く、濾材の内側から外側へ圧縮空気を通気させると、フィルタ内部に流入し又は発生したドレンが該除菌フィルタエレメント4の底面に貯留してしまう可能性が存するが、それを防止することが可能となるためである。
除菌フィルタエレメント4のうち取付け部4bは、ボディ2へ取付けるための目的で備えられ、ネジ部と該ネジ部をシールするOリング4cとを有する。
抗菌塗料5は、フィルタ内部の圧縮空気の流路に微生物が付着し、増殖することに対抗する目的で、除菌フィルタエレメント4とネジ部以外の圧縮空気の流路に塗布され備えられる。すなわち、抗菌塗料5は、除菌フィルタエレメント4と、ボディ2の流入口2b、流出口2c、フィルタエレメント取付け部2d、ハウジング取付け部2e、並びに、ハウジング3のドレン排出口3b、取付け部3cの各構成要素が有するネジ部には塗布されない。これは、以下に記す第一の理由及び第二の理由による。
前記第一の理由は、除菌フィルタエレメント4の表面に塗膜がある場合は、除菌フィルタエレメント4の有する有害な微生物を分離・除去するための性能を著しく低下させる可能性が存するためである。
前記第二の理由は、製造時においてネジ部を互いに螺合する際に、抗菌塗料5の微細な塗膜片が発生するのを防止するためである。前記塗膜片は、除菌フィルタエレメント4を目詰まりさせたり、流出口2cよりフィルタ外部へ持ち出されてしまい、フィルタ本来の役目を阻害する可能性がそれぞれ存するためである。
抗菌塗料5を備えることにより、流入口2bより除菌フィルタエレメント4に至るまでの圧縮空気の流路とハウジング3の内側表面とに有害な微生物が付着した場合、該微生物の増殖を防止することが可能であると共に、除菌フィルタエレメント4より流出口2cに至るまでの圧縮空気の流路に製造時の落下菌などで、有害な微生物が付着した場合でもフィルタ外部に持ち出されることが防止可能である。
ここで、抗菌塗料5に含まれる抗菌物質について、金属イオンを発する銀、亜鉛、銅などをゼオライト、セラミックス、シリカゲル、ジルコニア及びガラスなどの粉末に担持させたものからなる構成、すなわち、前記第三の構成であることが、以下に記す第一、第二及び第三の理由により好ましい。
前記第一の理由は、フィルタ内部は無紫外線下であり、酸化チタンなどを紫外線により反応させて抗菌作用を得る光触媒を採用した抗菌剤が無意味であるためである。前記銀、亜鉛、銅などは、無紫外線下でも有紫外線下でも抗菌作用はほとんど不変であり、また物性も変化し難く長期にわたり抗菌作用を持続可能であるためである。
前記第二の理由は、人体及び動物並びにその他用途に有害な物質を使うことができないからである。銀、亜鉛、銅などは、人体及び動物に無害な物質であり、またそれらを担持させるゼオライト、セラミックス、シリカゲル、ジルコニア及びガラスなどの粉末も直ちに有害な物質とはならず、さらにそれらは塗膜によってフィルタ内部に充分に固定されるためである。
前記第三の理由は、銀、亜鉛、銅などをゼオライト、セラミックス、シリカゲル、ジルコニア及びガラスなどの粉末に担持させる理由は、銀、亜鉛、銅などをイオン濃度を上げるために表面積を広くさせる目的で微粉末とし、直接抗菌塗料に混ぜると、塗膜から該微粉末が剥がれやすくなるためである。ゼオライト、セラミックス、シリカゲル、ジルコニア及びガラスなどの粉末は、塗膜からより剥がれ難く、また、銀、亜鉛、銅などを担持させやすいためでもある。
フィルタエレメント脱落防止手段6は、除菌フィルタエレメント4が脱落することを防止する目的で備えられ、ハウジング3の底面と除菌フィルタエレメント4の底面との間に板状物を挿設する態様、該板状物をハウジング3と一体構成とする態様などが考えられるが、目的を果たすことができ、ドレン排出の妨害をしなければどのような態様でも構わない。
手動バルブ7は、スナップアクション型フロート式ドレントラップ8もしくはドレントラップ15のトラブル防止時、設置時、交換時にドレン排出口3bより圧縮空気を放出してしまうことを防止する目的で備えられ、目的を果たすことができればどのようなものでも構わず、通常は開弁状態としておく。
ドレン排出口3bに接続されるドレントラップは、スナップアクション型フロート式ドレントラップ8とすることが望ましく、すなわち前記第四の構成であることが望ましく、無電源で自動的且つ確実にフィルタ内部で発生したドレンを有害な微生物と共に排出可能とさせる目的で備えられる。
ここで、スナップアクション型フロート式ドレントラップ8は、特願2012−263548、特開2012−77903号公報にかかる技術提案のものであることがさらに望ましい。これは、後記第一及び第二の理由による。
前記第一の理由としては、圧縮空気圧回路中においてフィルタが接続されている箇所は電源を得にくい場合が多く、また得られても電源線が邪魔であるためである。スナップアクション型フロート式ドレントラップ8は、内部に貯留するドレン量とその浮力で開弁のタイミングと動力とを得るものであって、フロート式ドレントラップに属し、電源が不要である。
前記第二の理由としては、パイロット孔を備えたフロート式ドレントラップは、該パイロット口がφ0.1乃至1mm程度と微小孔であり非常に詰まりやすいためである。特願2012−263548、特開2012−77903号公報にかかる技術提案のものは、該微小孔を有さないものである。
次に、本発明にかかる圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1の動作を以下に説明する。なお、以下の説明は、上述の第一乃至第四の構成を全て備えた実施例とする。
本発明にかかる圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1は、用途に有害な微生物を含む圧縮空気を流入口2bより入気し、ボディ2の流入口2bに続くボディ2の管路を経てハウジング3の内側に入気し、次に除菌フィルタエレメント4を通過させ、用途に有害な微生物を分離・除去し、次いでボディ2の流出口2cへ続く管路を経て、流出口2cから用途に有害な微生物を含まない圧縮空気を排気する。
ところで、流入口2bより流入した圧縮空気には前述の通り用途に有害な微生物が含まれている。大方の前記微生物は、除菌フィルタエレメント4で分離・除去可能であるが、一部のものは、ボディ2の流入口2bよりハウジング3に至る管路とハウジング3の内側表面とに付着してしまう。通常の場合、前記管路とハウジング3の表面には噴霧状のドレンも付着しており、したがって、該管路とハウジング3の表面は、水分のない表面に比べ前記微生物が付着しやすい。
なお、空気圧縮機9の動作を停止させるなどして、圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1の圧縮空気の入排気を停止させた場合に、風圧で除菌フィルタエレメント4の表面に付着していた用途に有害な微生物の一部も落下することとなり、ここでも該微生物はハウジング3の内側表面に付着し得る。
ここで、抗菌塗料5に含まれる、銀、亜鉛、銅などの金属イオンは、用途に有害な微生物に対して作用し、増殖しようとする該微生物を死滅又は増殖を抑制させる。
さらにここで、空気圧縮機9の動作を再び開始させるなどして、圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1の圧縮空気の入排気を開始させた場合、ボディ2の流入口2bよりハウジング3に至る管路とハウジング3の内側表面とに付着した用途に有害な微生物もしくはその死骸は、入気された圧縮空気の風圧などで剥がされ、除菌フィルタエレメント4に再び付着する可能性が存するが、抗菌塗料5は、その数を大幅に抑制可能であるので、該除菌フィルタエレメント4の前記微生物による目詰まりを防止することが可能となる。
なお、圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1に圧縮空気が入気されていようといまいと、ドレンは、ハウジング3の底面に備えられたドレン排出口3bよりスナップアクション型フロート式ドレントラップ8を通じて、用途に有害な微生物もしくはその死骸と共に、装置外部へ適宜排出される。
さらに、ボディ2に備えられたフィルタエレメント取付け部2dより流出口2cに至る管路に、製造時などに室内に浮遊・落下する落下菌や工具などの接触で用途に有害な微生物が付着した場合であっても、抗菌塗料5に含まれる銀、亜鉛、銅などによる金属イオンが用途に有害な微生物に対して抗菌作用し、増殖しようとする該微生物を死滅又は増殖を抑制させて無害化可能である。
したがって、抗菌塗料5は、除菌フィルタエレメント4で用途に有害な微生物を分離・除去された圧縮空気が、ボディ2に備えられたフィルタエレメント取付け部2dより流出口2cに至る内側管路を通気されても、該圧縮空気に再び該微生物が有害なまま混入することを抑制可能である。
以上を総合すると、本発明にかかる圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ1は、フィルタ内部で増殖した有害な微生物による除菌フィルタエレメント4の目詰まりを防止できると共に、該除菌フィルタエレメント4を通過した圧縮空気に用途に有害な微生物が再混入することを防止可能でもあり、該除菌フィルタエレメント4を通過した後の圧縮空気の流路の表面積を大幅に減らせると共に、疎水性である除菌フィルタエレメント4を採用した場合であっても、該除菌フィルタエレメント4内部へ流入し又は内部に付着したドレンを貯留防止可能でもあり、無紫外線下の環境においても用途に安全且つ長期にわたる抗菌作用を持続可能でもあり、また無電源で自動的且つ確実にフィルタ内部で発生したドレンを該微生物もしくはその死骸と共に排出可能でもある。
本発明にかかる「圧縮空気圧回路用除菌フィルタ」は、「発明の効果」記載のとおり、多くの優れた効果を奏するものであって、空気圧縮機が吐出する圧縮空気による圧縮空気圧回路に接続され、有害な微生物を分離・除去する圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタとして多くの場面で利用可能である。したがって、産業上の利用可能性は大であると思料する。
1 圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ
2 ボディ
2b 流入口
2c 流出口
2d フィルタエレメント取付け部
2e ハウジング取付け部
2f Oリング
3 ハウジング
3b ドレン排出口
3c 取付け部
4 除菌フィルタエレメント
4b 取付け部
4c Oリング
5 抗菌塗料
6 フィルタエレメント脱落防止手段
7 手動バルブ
8 スナップアクション型フロート式ドレントラップ
9 空気圧縮機
9b 吸気口
10 冷凍式エアドライヤ
11 エアータンク
12 プレフィルタ
13 ミクロミストフィルタ
14 配管
15 ドレントラップ
16 ドレン排出管
17 ドレン集合管
18 油水分離装置

Claims (3)

  1. 空気圧縮機が吐出する圧縮空気による圧縮空気圧回路にネジ部を介して螺合され配置される圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタであって、
    疎水性素材より成る除菌フィルタエレメントと、ドレン排出口を有し外気を遮断するためのハウジングと、回路に接続するための流入口及び流出口を有し該除菌フィルタエレメント及び該ハウジングがそれぞれネジ部を介して螺合されるボディと、を備え、
    前記除菌フィルタエレメントが、圧縮空気を外側より内側へ通過させると共に、該除菌フィルタエレメントとネジ部以外の圧縮空気の流路に抗菌塗料を塗布したことを特徴とする圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ。
  2. 前記抗菌塗料に含まれる抗菌物質が、金属イオンを発する銀、亜鉛、銅などをゼオライト、セラミックス、シリカゲル、ジルコニア及びガラスなどの粉末に担持させたものからなることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ。
  3. 前記ドレン排出口に、スナップアクション型フロート式ドレントラップを接続したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮空気圧回路用除菌エアフィルタ。
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