JP2835491B2 - エアーコンプレッサーに於ける除菌装置 - Google Patents

エアーコンプレッサーに於ける除菌装置

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JP2835491B2
JP2835491B2 JP6044793A JP4479394A JP2835491B2 JP 2835491 B2 JP2835491 B2 JP 2835491B2 JP 6044793 A JP6044793 A JP 6044793A JP 4479394 A JP4479394 A JP 4479394A JP 2835491 B2 JP2835491 B2 JP 2835491B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮空気の吐出配管中に
エアータンクを備えたコンプレッサーに於ける除臭除菌
装置に係わり、更に詳しくはコンプレッサーによって生
成される圧縮空気中に含まれる水分を段々に除去した状
態で各種細菌を可及的に除去可能であると共に少くとも
圧縮空気中の臭気を除去可能な装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り大気やガス中に含まれる微小
な汚染物質例えば細菌を捕集する為の技術として特開昭
54−104082号公報に示されているように中空繊
維より成るフィルターを用いたものが知られているがエ
アーコンプレッサーに適用すると上記フィルターで細菌
類を除去する時に、同時にフィルターにドレン水が付着
してしまいそれが却って細菌の生育環境を生成してしま
う。
【0003】他方、特開昭50−153363号公報に
示されている如き生石灰による除湿のみでいっぺんに圧
縮空気中の水分をドレン水として除去し、次段の細菌除
去を行なうとすると、やはり細菌除去段階で細菌除去フ
ィルターに水分が付着してしまうものであり、除湿器の
次段の除塵器は全く除塵機能のみであり、ここでは水分
をドレン水として除去できないので、上述した通り細菌
除去フィルターの手前でいっぺんに圧縮空気中の水分を
除去することとなり、やはり細菌除去の段階のフィルタ
ーに水分が付着し、細菌生育環境の生成が有効に防止さ
れずそれ故により完全に圧縮空気中の細菌を除去できる
ものではない。
【0004】本発明者は上述の点に鑑み、特公平3−3
1485号公報に示されるコンプレッレーに於ける除菌
装置を提案した。即ち、その要旨とする所はコンプレッ
サーの圧縮空気の吐出配管中に、メンブランフィルター
を有する除菌器を配したコンプレッサーに於ける除菌装
置に於いて上記吐出配管の除菌器より上流に圧縮空気中
に含まれる水分を除去する冷凍式エアードライヤーを配
し、その下流に上記冷凍式エアードライヤーで除去でき
なかった水分を外部へ除去できるドレントラップを有す
る除塵用フィルター器を配設し、その下流に上記除塵用
フィルター器の自動ドレントラップで除去出来なかった
水分を外部へ除去できるドレントラップを有する除菌器
を設け、上記冷凍式エアードライヤー、除塵用フィルタ
ー器のドレントラップ、除菌器のドレントラップの順序
で段々に水分を除去した圧縮空気をメンブランフィルタ
ーに通過せしめて除菌するようにした事を特徴とするコ
ンプレッサーに於ける除菌装置であり、これによって、
最上流側に於いて先ずエアドライヤーによって圧縮空気
を除湿し、圧縮空気中のドレン水がそこで分離される。
そして次の除塵器でも除塵と共にドレントラップにより
ドレン水が除湿される。
【0005】そして除菌器に流入した時、圧縮空気はい
ったんメンブランフィルターの外側域に吐出され、水分
はこの除菌器のドレントラップにより排出されるので水
粒子は可及的にメンブランフィルターに付着しないので
メンブランフィルターの目詰まりが防止されると共に、
メンブランフィルターに水粒子が付着することが可及的
に防止されるから、そこに菌の増殖環境が形成されるこ
とが防がれる。故に除菌効果がよい。特に、ドレン溜り
は、メンブランフィルターを介して圧縮空気の流出口に
連なっているので、ドレン溜りにおいて増殖した細菌が
不測に該流出口からそのまま吐出先へ逃れていってしま
うことはない。そして、このドレン水はドレントラップ
により自動的に除去される。このように圧縮空気中の水
分を段々と除去するので除菌効果が良好となる効果を得
ている。
【0006】次に示す表1はかかるエアーコンプレッサ
ーにおける除菌装置より、サンプルを取り、除菌装置を
用いないサンプルと比較したものである。6段(時間的
に差がある)階で夫々2回の測定を行って、エアーコン
プレッサーから吐出された圧縮空気を除菌フィルター装
備、未装備の配管を通じてサンプラーに通じた場合を比
較した。その表より分るように除菌フィルターを装備す
ると除菌効率99.3%の高い効率を得ている。
【0007】エアーコンプレッサーは空気圧縮機と一体
的にエアータンクを備えるものと該エアータンクを備え
ないものとがある。エアータンクは往復動空気圧縮機の
圧縮空気の吐出圧力に格別に脈動があること、圧縮空気
の消費が間欠的であることとエアーコンプレッサーの吐
出配管、及び吐出配管に配設される機器による流路の抵
抗等により、末端圧力一定制御が困難なためである。こ
のエアーコンプレッサーは圧力スイッチを備えて空気圧
縮機の作動によるエアータンク中の圧力上昇により設定
上限圧力で空気圧縮機を停止し、圧縮空気の消費による
エアータンク中の圧力低下により設定下限圧力で空気圧
縮機を起動するようになっている。或はアンローダを備
え、上記上限圧力で空気圧縮機の加圧動作を解除してア
ンロード状態とし、圧縮空気の消費により空気圧縮機を
加圧作動するようにしている。
【0008】以上に対してスクリュー圧縮機は圧縮空気
が連続して吐出されるため、空気圧縮機と一体的にエア
ータンクを備えないで、例えば容量制御弁を備えて、圧
縮空気の吐出量の容量制御を行っている。
【0009】エアーコンプレッサーのエアータンクの大
きさ、吐出配管、及び吐出配管に介装される機器の種類
と数等によって圧縮空気の吐出配管の圧縮空気の消費さ
れる作業機における末端圧力の変動幅が変わる。又、エ
アータンクの容量が小さいと空気圧縮機の吐出した圧縮
空気の吐出圧力の脈動を充分消すことができない。
【0010】特にエアータンクの容量が小さく、吐出配
管を通ずる流路の抵抗が大きいと末端圧力の変動幅は大
きくなってしまう。
【0011】又、吐出配管等の流路抵抗が小さくても、
エアータンクの容量が小さいと作業機の使用開始と共に
急速に圧縮空気圧力はエアタンクにおける設定下限圧力
に向い、やはり圧力変動は大きくなってしまう。
【0012】そこで、エアーコンプレッサーの容量を補
うために、エアーコンプレッサーの吐出配管中に補助エ
アータンクを介装することが行われる。この補助エアー
タンクは圧縮空気を用いる作業機の手前で吐出配管に介
装される。
【0013】何故にそうするかというと、補助エアータ
ンクは小容量であるから作業機での圧縮空気の消費に素
早く応答して圧力変動を小さくするには補助エアータン
クと作業機が近い程よいことと、圧縮空気の吐出配管に
は例えばエアードライヤー、エアークーラー、除塵器、
除菌器等が介装されており、これらはエアーコンプレッ
サー、エアータンクの吐出口近くに配設されるため、吐
出配管の端末近くと作業機間に補助エアータンクを配設
し、作業機使用時の圧縮空気の供給を円滑にするもので
ある。特に可搬式のエアーコンプレッサーではエアード
ライヤー、エアークーラー、除塵器、除菌器はコンプレ
ッサーと一体的にユニット化したり、或はコンプレッサ
ーにつづいて硬質の鉄管による配管で連設してあるの
で、補助エアタンクは運搬に便利なように切り離して持
運ぶことが多いため作業機の近くに設けるものである。
従って、除菌手段を吐出配管に介装したエアーコンプレ
ッサーでは、図4に示すようにエアーコンプレッサー1
の吐出配管2に補助エアータンク3を介装する場合作業
機5の上流側で除菌フィルター器4の下流側に配設して
いる。尚、エアーコンプレッサー1と除菌フィルター器
4の間に圧縮空気を調整する機器を介装することが多い
が図4の例では図を省略してある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のコンプレッサー
に於ける除菌装置においては、除菌器に0.1〜0.4
μmのメッシュのメンブランフィルターを用いている。
このメッシュでは、大腸菌、一般細菌は0.5μm程度
の大きさであるから除菌出来る。又、カビ、酵母菌など
は一般細菌より大きいので上記メンブランフィルターに
よって除去できる。
【0015】空気中に存在する細菌、真菌類は多くが空
気中に浮遊する粉塵に付着しており、空気中に菌類のみ
で浮遊することは少なく、空気中で菌類のみで浮遊する
と栄養分をとれないので短時間で消滅する(山県敬、米
虫節夫、布施五郎著 応用微生物の基礎、(株)文教出
版、第4版第117頁下から6行目から第119頁4行
目参照)然し乍ら、ウイルスは0.4μm以下(約0.
02〜0.4μm)であるから、空気中に浮遊するウイ
ルスを空気圧縮機で吸込み、圧縮して吐出する場合に、
このウイルスの内の微小なもの、即ち、0.1μmのメ
ンブランフィルターを用いたとしても0.1μm以下の
ウイルスは除塵のために設けた除塵用フィルター器、除
菌のために設けた除菌フィルター器を通過してしまう。
空気中に浮遊する粉塵に付着しているウイルスよりは少
ないもののこの空気中に浮遊するウイルスを除塵用フィ
ルター器、除菌フィルター器でもって殆んど取り除くこ
とは出来ない。そして粉塵粒子で0.4μm以下の割合
はきわめて小さいから、空気中の粉塵に付着しているウ
イルスはこの粉塵が除塵用フィルター器、或は除菌フィ
ルター器でほぼ捕集され、コンプレッサーにおける除菌
装置から排出されるウイルスは極めて少ない。然しこの
空気中に浮遊するウイルスの内の微小なものを捕集して
供給する圧縮空気から取り除くことはできない。
【0016】そこで除菌フィルター器のフィルターを商
用されている最小のメッシュ0.1μm以下のメッシュ
を持つメンブランフィルターを用いることが考えられる
が、このような細目のメッシュのフィルターでは通気抵
抗が大きく圧縮空気の圧力降下がきわめて大きく、実用
にするとすれば除菌フィルター器が著しく大きくなって
しまうという欠点がある。
【0017】そこで本発明者はウイルスも可及的に除去
可能なエアーコンプレッサーにおける除臭と除菌を行う
装置を提供している。この除臭除菌装置は夫々ドレント
ラップを備えた活性炭フィルター器、除菌器を連設する
構成を有する。
【0018】従来例の考え方に従って作業機の上流近く
に補助エアータンクをそしてこの補助エアータンクの上
流に除菌フィルター器を配設し、補助エアータンクから
採取したサンプルの微生物量を測定した場合に、除菌フ
ルター器下流側に補助エアータンクを備えない場合に比
較して生菌数が多いときがある。このような生菌数が多
い状態をみるとエアーコンプレッサーを休止時間が或程
度以上にわたった場合の運転始めに生じていることが認
められる。
【0019】本発明はエアーコンプレッサーにより生成
した圧縮空気の吐出配管にエアータンクを経由して供給
された圧縮空気に含まれる細菌類を除去できるエアーコ
ンプレッサーに於ける除菌装置を提供することを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】エアータンク中ではドレ
ンが発生する。このドレンはドレントラップにより排出
されるが、エアーコンプレッサー停止中はエアータンク
の底は少くとも湿潤状態であり、ドレントラップによっ
てはエアータンク底部にドレンが溜っている。ドレンは
圧縮空気中に含まれる水分の凝縮により生ずるので圧縮
空気中の油分、塵埃はドレン中に混在する。この油分及
び塵埃中の有機物は細菌類の栄養源となる。
【0021】この除菌されていない圧縮空気から生じた
ドレン中の細菌数の変化をみると図5のようになる。
【0022】図5に示すようにドレンは圧縮空気中の細
菌が殆んど塵埃等の微粒子に付着しているため、圧縮空
気の凝縮と共にドレンに微粒子と共に細菌が入るためド
レン中の一般の細菌数は多い。これらの菌数は経時的に
変化する。除菌された圧縮空気から生ずるドレン中にも
表1で示した除菌効率が99.3%であることから、経
時的に図1の横軸(日数を示す)の時間軸はずれるとし
ても、同様に細菌が増殖してしまうものと考えられる。
【0023】一方、エアータンク中に圧縮空気を送ると
ドレンが発生する。このドレンをドレントタップで排出
すると除菌器へ送られる細菌類は減少し、除菌器の負担
を減少する。
【0024】本発明は上記考察に基づいてなされたもの
でかかる本発明の第1の発明はエアータンクを有する空
気圧縮機備えたエアーコンプレッサーの圧縮空気の吐出
配管中に、ドレントラップ及びメンブランフィルターを
有する除菌器を配したエアーコンプレッサーに於ける除
菌装置に於いて、上記吐出配管中の除菌器のすぐ上流に
ドレントラップを有する補助エアータンクを介装し、該
補助エアータンク中で増殖した細菌類を補助エアータン
クで発生するドレンと共にドレントラップで排出すると
共に除菌器により除去するようにし補助エアータンク中
で増殖した細菌類を補助エアータンクで発生するドレン
と共にドレントラップで排出すると共に吐出空気に含め
て排出しないようにしたことを特徴とするエアーコンプ
レッサーに於ける除菌装置である。
【0025】
【0026】本発明の第2の発明はエアータンクを有す
る空気圧縮機を備えたエアーコンプレッサーの圧縮空気
の吐出配管中に、ドレントラップ及びメンブランフィル
ターを有する除菌器を配したエアーコンプレッサーに於
ける除菌装置に於いて、上記吐出配管の除菌器より上流
に圧縮空気中に含まれる水分を除去するドレントラップ
を有する補助エアータンクを介装し、この補助エアータ
ンクと補助エアータンクの下流側の除菌器間の吐出配管
に補助エアータンクの下流にエアードライヤーを配し、
エアードライヤーの下流側にエアードライヤーで除去出
来なかった水分を外部へ除去できるドレントラップを有
する除塵用フィルター器を配設し、この除塵用フィルタ
ー器の下流に上記除塵用フィルター器のドレントラップ
で除去出来なかった水分を外部へ除去できるドレントラ
ップを備えると共に濾過要素として活性炭を備えた活性
炭フィルター器を介装し、上記順序で順次配設した上記
補助エアータンク、エアードライヤー、除塵用フィルタ
ー器、活性炭フィルター器の夫々のドレントラップの順
序で段々に水分を除去した圧縮空気を除菌器のドレント
ラップで更に水分を除去した圧縮空気をメンブランフィ
ルターに通過せしめて除菌すると共に活性炭フィルター
器の活性炭で圧縮空気中の少くとも臭気を生ずる成分を
吸着するようにして補助エアータンク中で増殖した細菌
類を補助エアータンクで発生するドレンと共にドレント
ラップで排出すると共に吐出空気に含めて排出しないよ
うにしたことを特徴とするエアーコンプレッサーに於け
る除菌装置である。
【0027】本発明の第3の発明はエアータンクを必要
としない給油式空気圧縮機を備えたエアーコンプレッサ
ーの圧縮空気の吐出配管中に、ドレントラップ及びメン
ブランフィルターを有する除菌器を配したエアーコンプ
レッサーに於ける除菌装置に於いて、上記吐出配管の除
菌器より上流に圧縮空気中に含まれる水分を除去するド
レントラップを有するエアータンクを介装し、このエア
ータンクとエアータンクの下流側の除菌器間の吐出配管
にエアータンクの下流にエアードライヤーを配し、エア
ードライヤーの下流側にエアードライヤーで除去出来な
かった水分を外部へ除去できるドレントラップを有する
除塵用フィルター器を配設し、この除塵用フィルター器
の下流に上記除塵用フィルター器のドレントラップで除
去出来なかった水分を外部へ除去できるドレントラップ
を備える除油用フィルター器を配設し、この除油用フィ
ルター器の下流に上記除油用フィルター器のドレントラ
ップで除去出来なかった水分を外部へ除去できるドレン
トラップを備えると共に濾過要素として活性炭を備えた
活性炭フィルター器を介装し、上記エアータンクのドレ
ントラップ、エアードライヤー、除塵用フィルター器の
ドレントラップ、除油用フィルター器のドレントラッ
プ、活性炭フィルター器のドレントラップの順序で段々
に水分を除去した圧縮空気を除菌器のドレントラップで
更に水分を除去した圧縮空気をメンブランフィルターに
通過せしめて除菌すると共に活性炭フィルター器の活性
炭で圧縮空気中の少くとも臭気を生ずる成分を吸着する
ようにして上記エアータンク中で増殖した細菌類をエア
ータンクで発生するドレンと共にドレントラップで排出
すると共に吐出空気に含めて排出しないようにしたこと
を特徴とするエアーコンプレッサーに於ける除菌装置で
ある。
【0028】
【0029】
【実施例】以下図面に従って本発明の実施例について説
明する。
【0030】「実施例1」図1は実施例1のフローシー
トを示す。エアーコンプレッサー1から吐出される圧縮
空気の吐出配管2には圧縮空気の流れに従って補助エア
ータンク3、除菌フィルター器4が介装されている。除
菌フィルター器4から吐出された圧縮空気は、例えば歯
科治療器の作業機5に送られ消費される。補助エアータ
ンク3と除菌フィルター器4には夫々ドレントラップ
6,7を備える。尚、エアーコンプレッサー1と補助エ
アータンク3間にはエアークーラ、エアードライヤー等
の圧縮空気の冷却、乾燥を行う部材、除油、除塵を行う
除油器、除塵器等が配列されるが、これらの種類、組合
せも多いので説明は省略する。
【0031】エアーコンプレッサー1は消音器を備えた
吸込口8から吸込んだ大気を圧縮して主エアータンクへ
吐出する空気圧縮機11が該主エアータンク上に設けら
れ、空気圧縮機11は主エアータンク上に設けられた電
動機12からベルト装置13を介して駆動されるように
なっている。主エアータンク中で発生するドレンを排出
するため、主エアータンクにはドレントラップ14が取
り付けられている。
【0032】補助エアータンク3は圧力容器のボデイ3
cに主エアータンクの圧縮空気流出口9aに吐出配管2
を介して連通する圧縮空気の流入口3aと、除菌フィル
ター器4の圧縮空気の流入口21に吐出配管2を介して
連通する圧縮空気流出口3bを備え、ボデイ3cの底部
に溜るドレンを排出するドレントラップ6をボデイ3c
の最低部に連通したものである。
【0033】上記除菌フィルター器4は、次の構成を有
する。トップカバー10と、このトップカバー10の下
方に着脱自在に取着されたハウジング16を備え、上記
ハウジング16内には、内外間を通ずる通口17を有す
る中空円筒状のフィルター支持体18がトップカバー1
0の下方に連設され、この中空円筒状のフィルター支持
体18の周りに中空円筒状のメンブランフィルター19
が挿脱自在に取着され、且つ上記トップカバー10に、
中空円筒状のメンブランフィルター19に対向すること
なく、その外側域に連なる圧縮空気の流入口21が形成
されていると共に、中円筒状のフィルター支持体18の
内側に連なる流出口22が形成され、且つ上記ハウジン
グ16の底部16aと、上記中空円筒状メンブランフィ
ルター19の下方端末との間には、ドレン溜り16bが
形成され、このドレン溜り16bに連通するようにして
自動ドレントラップ7がハウジング16に取着されてい
るものである。
【0034】底部16a上のドレン溜り16bは、メン
ブランフィルター19を介してのみ流出口22に連な
る。
【0035】さて、上記に於いて中空円筒状メンブラン
フィルター19を中空円筒状フィルター支持体18に対
して挿脱自在にする手段は、トップカバー15に植込ま
れたボルト23と、フィルター支持体18の端板18a
を下方から保持できる座板24と、ボルト23の下端に
ねじ込まれたナット25の例を上げることができる。
【0036】上記メンブランフィルター19としては、
通常、0.1ミクロンメータ(μm)5ミクロンメータ
(μm)程度のものがあるが、一般細菌類、カビ、酵母
などの真菌類の除菌を可能にする為、0.1μm〜0.
4μm程度のものを用いる。且つこのメンブランフィル
ターの材質は再生セルローズ製、ニトロセルローズ等が
考慮される。
【0037】上記構成の作用を説明する。電動機12が
付勢されるとベルト装置13を介して空気圧縮機11が
運転され、吸込口8から大気を吸入して主エアータンク
へ送り込む。主エアータンク中の圧縮空気圧力が上昇す
ると図示されない圧力スイッチが主エアータンクにおけ
る圧縮空気の設定圧力の上限を検知して電動機12を断
電するか、空気圧縮機11のアンロード装置を作動させ
て空気圧縮機11を停止又は無負荷とする。空気圧縮機
11で加圧昇温した圧縮空気は主エアータンクの放熱に
より冷却され、主エアータンク中でドレンを発生する。
このドレンはドレントラップ14で排出され、図外のド
レン処理装置で処理される。
【0038】作業機5が使用されていないと上記空気圧
縮機11の作動により、主エアータンクの流出口9aか
ら吐出配管2をとおり流入口3aから補助エアータンク
3に圧縮空気が流入して貯留され補助エアータンク3で
冷却された圧縮空気からはドレンが発生する。そのドレ
ントラップ6により排出され、図示されないドレン処理
装置により処理される。
【0039】作業機5が使用されると補助エアータンク
3中の圧縮空気は除菌フィルター器4を介して供給され
る。詳しくのべると作業機5でその使用により、圧縮空
気圧力は低下するので、補助エアータンク3中の圧縮空
気は流出口3bを出て吐出配管2を進み除菌フィルター
器4へ進む。
【0040】次に除菌フィルター器4の流入口21より
メンブランフィルター19に直接当ることなく、その外
側のハウジング16内に流入し、そこからメンブランフ
ィルター19内を通過する。他方この段階でドレンとな
った水分はドレン溜り16bに溜り、自動ドレントラッ
プ7により外部へ排出される。
【0041】故にメンブランフィルター19が圧縮空気
中に含まれるドレン水粒子によって目詰まりしたりする
こともなく、且つメンブランフィルター19にドレン水
粒子が付着して、細菌増殖環境がかえって生ずることも
ない。上記の工程迄に於いては段々と除湿されるが、菌
類の大部分を通してしまうので、除菌は不可能であった
が、このメンブランフィルター19を通過する時に除か
れ、メンブランフィルター19を孔径0.1μm〜0.
4μm程度に設定してあるので、ここを通る時に一般細
菌類、真菌類は表面で機械的に捕集され、同時に一般細
菌類、真菌類に付着しているウイルス及び微小な動植物
有機物に寄生しているウイルスも捕集される。又、大き
さの大きな浮遊ウイルスも捕集される。
【0042】そしてメンブランフィルター19の内側か
ら流出口22を経て作業機5へ圧縮空気が供給される。
機械的に捕集された菌類は、先の自動ドレントラップ7
により外へ排出される。このドレン溜り16bに溜るド
レン中に細菌類が繁殖するけれども、メンブランフィル
ター19を介してのみ流出口22へ達するので、このド
レン中の細菌類が直接吐出してしまうことはない。
【0043】さて、上記のようなエアーコンプレッサー
に於ける除菌装置では装置を休止して放置すると主エア
ータンク9及び補助エアータンク3中ではドレンが生じ
ており、主エアータンク9及び補助エアータンク3の底
にはドレンが溜る。このドレンはドレントラップ7,1
4により排出されるが、このドレントラップの形式によ
っては、エアーコンプレッサー1の休止時にかなりの量
のドレンが溜る。フロート式ドレントラップを用いたと
しても、主エアータンク9、補助エアータンク3の底部
の内周壁は湿潤状態であり、運転中昇温していた圧縮空
気温度も低下するので少くとも主エアータンク9、補助
エアータンク3内は湿潤状態である。従って、主エアー
タンク9、補助エアータンク3中は細菌の増殖する条件
を有することとなる。
【0044】しかし乍ら、次にエアーコンプレッサー1
を起動し、作業機5を使用したとしても、主エアータン
ク9、補助エアータンク3中の水分は凝縮して増殖した
細菌類をドレントラップ14,6で重ねて排出し、補助
エアータンク3中で増殖した細菌類はおおよそ取り除か
れ、除菌フィルター器4の負担を軽減し、細菌、動植物
に寄生するウイルスが除去される。又、補助エアータン
ク3を除菌フィルター器4の上流へ配設しても作業機へ
の支障は出ない。たしかに作業機5のすぐ上流に補助エ
アータンク3を配設した場合、作業機5の作動に対する
応答は早い。即ち立上りは早い。しかし、除菌された圧
縮空気を必要とする作業機では、一般に作業機5が一定
流量、一定使用圧力を要するものであるから、これは除
菌フィルター器4の流出口22における流量、圧力が末
端圧力として設計されるためである。従って、この吐出
配管2の必要末端圧力をー定とするためには除菌フィル
ター器4の容量を作業機5の容量に見合うようにしてお
けば作業機5における圧縮空気圧力を所定の範囲内にす
ることが可能である。
【0045】「実施例2」エアーコンプレッサーで生成
した圧縮空気には異臭を生ずることがあることは周知さ
れている。この圧縮空気から生ずる臭気は、圧縮空気で
用いられる油(給油式圧縮機では油は作動流体の空気と
混合している。又、非給油式でクランクケースに潤滑油
として用いられているものはピストンとシリンダー間の
隙間から圧縮室へ油が侵入する)が空気の圧縮熱により
変質し、又、同じ圧縮熱で吸入空気中の有機物の加熱が
行われるためである このような圧縮空気で吐出される空気の臭気を除去する
には前述した除菌フィルター器と作業機の間に除臭器を
連設することが考えられる。しかし、除菌フィルター器
の後流側に除臭器を設けても、エアーコンプレッサーを
長期に停止すると除臭器で細菌が増殖する。
【0046】この実施例2は上記課題を解消し、除臭、
除菌を計るものである。
【0047】図2は実施例2のフローシートである。エ
アーコンプレッサー1の吐出配管2には圧縮空気の流れ
に関し、補助エアータンク3、エアードライヤー20、
除塵フィルター器30、活性炭フィルター器40、除菌
フィルター器4、作業機5の順に介装されている。
【0048】そして、作業機5を除く夫々の機器で生ず
るドレンを排出するようにエアーコンプレッサー1の主
エアータンクにドレントラップ14、補助エアータンク
3にドレントラップ6、エアードライヤー20にドレン
トラップ20a、除塵用フィルター器30にドレントラ
ップ39、活性炭フィルター器40にドレントラップ4
5、除菌フィルター器4にドレントラップ7が夫々設け
られており、これらドレントラップから排出されるドレ
ンはドレン排出装置に導かれ処理される。
【0049】上記エアーコンプレッサー1は実施例1の
エアーコンプレッサー1と同様であり、同符号を付し説
明を援用し、説明の重複を避ける。
【0050】上記エアードライヤー20は、冷凍式エア
ードライヤー(空冷式又は水冷式)、膜式エアードライ
ヤー、吸着式エアードライヤー等の何れかで構成され生
成した空気中の凝縮水を排水する前記自動ドレントラッ
プ20aを備えている。
【0051】上記除塵フィルター器30は、ボデイ31
とボデイ31に着脱可能な中空円筒形濾材を備えたフィ
ルター32と、フィルター32を蔽ってボデイ31にね
じ込まれたハウジング33と、ハウジング33の底部に
連通する自動ドレントラップ39により構成され、上記
ボデイ31に夫々吐出配管2でもってエアードライヤー
20の流出口に連通する流入口34、活性炭フィルター
器40の流入口41に連通する流出口35を備え、この
流入口34はフィルター32とハウジング33の間に向
けて開口し、この流出口35はフィルター32内に向け
て開口している。フィルター32は、圧縮空気中に含ま
れるゴミ等の粒子を除去すると共に、上記自動ドレント
ラップ39がドレンを自動排出する。
【0052】上記活性炭フィルター器40は、ボデイ4
2と、ボデイ42に着脱可能な円筒形濾材のフィルター
43と、フィルター43を蔽ってボデイ42にねじ込ま
れたハウジング44と、ハウジング44の底部に連通す
る自動ドレントラップ45により構成され、上記フィル
ター43は中空円筒形であって内周側にサポートフィル
ター46、外周側にプレフィルター47、その外周側に
保護ネット48を重ねた層を設け、内外周間に活性炭4
9を充填し、中抜きの円板状のガスケット兼用のエンド
キャップ51で蓋をしてある。上記においてプレフィル
ター47はポリオレフィン不織布、活性炭49は20〜
60メッシュのヤシガラ炭、サポートフィルター46は
ポリオレフィン繊維成型品であり、この順に圧縮空気が
通過するように用いられる。上記ボデイ42には除塵用
フィルター器30の流出口35に吐出配管2でもって配
管された流入口41がフィルター43の外側でハウジン
グ44内に直下を向いて開口しており、又、フィルター
43内に開口する流出口52が除菌フィルター器4の流
入口21に通じている。上記フィルター43は下側のエ
ンドキャップ51の下側に座板53を当接し、座板53
を挿通する位置でボデイ42に植込まれたボルト54に
ナット55をねじ込み固定されている。
【0053】上記補助エアータンク3、除菌フィルター
器4、作業機5は実施例1において説明したものと同様
であり、同符号を付し説明を援用し、説明の重複を避け
る。
【0054】上記構成の作用を説明する。
【0055】エアーコンプレッサ1の休止が或る期間に
わたると、主エアータンク9、補助エアータンク3中に
残留したドレンでは細菌類が増殖する。
【0056】エアーコンプレッサー1によって生成され
た圧縮空気が主エアータンク中で冷却されるとドレンが
生じドレントラップ14から排出され、主エアータンク
9中で増殖した細菌類はドレンと共に除去される。更に
流出口9aから吐出配管2中へ出て、補助エアータンク
3中へ入る。
【0057】補助エアータンク3の流入口3aから補助
エアータンク3内に流入した圧縮空気は、ここで滞留す
ると周囲から冷却されてドレンが発生し、そのドレンは
ドレントラップ6から排出され、補助エアータンク3中
で増殖した細菌類はドレンと共に排水されこれによっ
て、除菌フィルター器4の負担が軽減される。即ち、こ
こで第2段階の水分除去が行われる。そして圧縮空気は
流出口3bから吐出配管2をとおり、エアードライヤー
20に入り、エアードライヤー20によって除湿され
る。即ち、エアードライヤー20に於いて、予冷、本冷
されて冷却されることにより、圧縮空気中の水蒸気が凝
縮されて、ドレンとなってドレントラップ20aにより
大気へ自動的に排出されるものである。
【0058】このエアードライヤー20へ流入する圧縮
空気は通常40℃未満で圧力(7kg/cm2G)下露
点温度約5℃に設計されている。このエアードライヤー
20へ入る入気温度圧力が高くなると露点温度が上り、
エアードライヤー20の下流側で多量のドレンが発生す
る。本発明では主エアータンク9、補助エアータンク3
が周囲の大気により冷却されて温度が下がり温度低下し
た圧縮空気がエアードライヤ20へ送られるので、エア
ードライヤ20の負担が軽減される。
【0059】ここで市販されている冷凍式エアードライ
ヤー圧力(7kg/cm2G)入気温度40℃未満露点
温度約5℃となっており圧力(7kg/cm2G)下入
気温度40℃〜80℃で用いられる。エアードライヤー
20の入気温度80℃以上となるような場合は空冷又は
水冷のアフタークーラー70を補助エアータンク3とエ
アードライヤー20の間に介装する。
【0060】このようにエアードライヤ20では第3段
階の除湿が行われ、同時に細菌類はドレンと共に排出さ
れる。
【0061】さて、この第3段階で除湿された圧縮空気
は、次の除塵用フィルター器30へ流入口34から流入
し、そこで圧縮空気中のゴミ等の粒子及び圧縮空気中の
オイルミストの内幾分かが除去される。ここに於いても
外気によって冷却されたり、フィルターの抵抗等により
ドレンが生じ、ここでもこの除塵用フィルター器30の
自動ドレントラップ39によりドレンが外部へ排出され
る。即ち第4段階目の水分除去が行われる。除塵用フィ
ルター器30の流出口35からでた相当程度除湿された
圧縮空気は、活性炭フィルター器40の流入口41より
活性炭フィルター器43に直接当ることなく、その外側
のハウジング44内に流入し、そこから活性炭フィルタ
ー43内を通過する。この際プレフィルター47を通過
して圧力を降下させ、活性炭49を通過する際、臭気成
分の揮発性有機化合物及びこれに付着したウイルス、細
菌、真菌等は共に活性炭に吸着され、相当量の細菌類及
び揮発性有機化合物は除去され、流出口52から除菌フ
ィルター器4の流入口21に向って流出する。活性炭フ
ィルター器40に於いても外気によって冷却されたり、
フィルターの抵抗によりドレン水が生じ、ここでもこの
活性炭フィルター器40に付加した自動ドレントラップ
45によりドレンが排出される。即ち第5段階目の水分
除去が行われる。流入口21より圧縮空気の流入した除
菌フィルター器4では実施例1と同様にメンブランフィ
ルター19による除菌が行われ、流出口22より、作業
機5へ向って吐出される。
【0062】ウイルス本体はDNAで寄生しない限り増
殖しない。そしてウイルスを除く細菌、動物、植物に寄
生する。一方臭いは揮発性有機化合物の微粒子であって
空気中に浮遊して動物に臭覚を感じさせるものと考えら
れ。この中には動植物性の揮発性有機化合物が存在し、
又油中において或種の細菌が増殖することが認められ、
これらウイルスの栄養源ともなる。そして空気中の臭気
成分にはこのような栄養源となる臭気成分にはウイルス
が寄生する。一方揮発性有機化合物は常温の状態では気
化しており、メッシュを通過させるフィルターは通過し
てしまうのでエアードライヤー20、除塵用フィルター
器30を通過した圧縮空気中の臭気成分は除去されるこ
となく活性炭フィルター器40を通過する際に臭気成分
をなす揮発性有機物を吸着するから、動物、植物性或は
油に寄生しているウイルスは活性炭に付着するものであ
る。従って活性炭フィルター器40では微小なウイルス
の一部が捕集されると考えられる。
【0063】「実施例3」図6は実施例3を示す。スク
リュー圧縮機1Aを用いた場合に吐出配管2に圧縮空気
の流れに従って、ドレントラップ6A付のタンク3A、
ドレントラップ20a付のエアードライヤー20、ドレ
ントラップ61付の除油用フィルター器60、ドレント
ラップ7付の除菌フィルター器4を介装してある。除菌
フィルター器4は作業機5へつらなる。
【0064】上記除油用フィルター器60は例として除
フィルター器30とほぼ同構成であり、除油用フィ
ルター器60のフィルター32に相当する濾過要素とし
ては油水分を吸着しない部材、例えば金属糸を無方位に
絡ませたものが用いられる。
【0065】この実施例ではエアータンク3Aが周囲か
ら冷却されることにより、内部の圧縮空気は温度を下げ
ドレンを発生する。これによってエアードライヤー20
への入気温度を下げ、エアードライヤー20の負担を軽
減すると共に、発生したドレンをドレントラップ6Aか
ら排出するので、エアータンク3A中で増殖した細菌類
を除去し除菌フィルター器4の負担を軽減する。尚、ス
クリュー圧縮機1Aへ給油された油は吐出配管2を通じ
て流れ、除油用フィルター器60で除去され、ドレンと
共にドレントラップ61から排出されるが除油用フィル
ター器に代えて油分離器で油を分離してスクリュー圧縮
機へ戻してもよい。
【0066】「実施例4」図7は実施例4を示す。スク
リュー圧縮機1Aの吐出配管2に圧縮空気の流水に従っ
て、ドレントラップ6A付のタンク3A、ドレントラッ
プ20a付のエアードライヤー20、ドレントラップ3
9付の除塵用フィルター器30、ドレントラップ61付
の除油用フィルター器60、ドレントラップ7付の除菌
フィルター器4の順に介装し、作業機5へつらねてあ
る。
【0067】この実施例ではエアータンク3Aが周囲か
ら冷却されることにより、内部の圧縮空気は温度を下げ
ドレンを発生する。従って、前実施例同様エアードライ
ヤー20、除菌フィルター器4の負担を軽減する。又、
除塵用フィルター器30を設けてあるため、圧縮空気中
の比較的大きい微粒粉塵はここで除去されるので除菌フ
ィルター器4の負担を軽減できる。
【0068】実施例で吐出配管中のタンク(補助タンク
も含む)と除菌フィルター器間に介装した機器は本例に
限るものではない。
【0069】
【発明の効果】本発明の第1の発明はエアーコンプレッ
サーの吐出配管に補助エアータンク及び除菌器を配設す
る場合に除菌器のすぐ上流側に補助エアータンクを設け
たため、補助エアータンクで生じたドレンと共に細菌類
が除去され除菌器の負担を軽減できる。そしてエアーコ
ンプレッサーの休止期間が長くて、補助エアータンク内
に細菌類が増殖しても圧縮空気の使用機器へ補助エアー
タンク内で増殖した細菌類が、圧縮空気の使用機器のす
ぐ上流に補助エアータンクを設けていた場合に圧縮空気
と共に排出されていたのが解消し、医療、食品工業等に
用いて好適である。
【0070】
【0071】
【0072】本発明の第の発明はエアーコンプレッサ
ーの吐出配管中に補助エアータンク、エアードライヤ
ー、除塵、活性炭フィルター器、除菌器の順に介装しこ
れらの機器及びエアーコンプレッサーのエアータンクに
ドレントラップを備えたため、エアータンク、補助エア
ータンク、エアードライヤー、除塵、活性炭フィルター
器で順次除湿された圧縮空気が除菌器でさらに除湿と除
菌が行われるため、補助エアータンクで圧縮空気が冷却
され、発生したドレンを除去し、温度の低下した圧縮空
気がエアードライヤに入気されてエアードライヤーの負
担を軽減する。又、補助エアータンクで生ずるドレンと
共に細菌類が除去されるので除菌フィルター器の負担を
軽減し、除菌フィルター器の例えばメンブランフィルタ
ーより下流側へは細菌類は殆んど排出されず、且つエア
ーコンプレッサーの休止期間が長くて、補助エアータン
ク内に細菌類が増殖しても圧縮空気の使用機器へ補助エ
アータンクで増殖した細菌類が、圧縮空気の使用機器の
すぐ上流に補助エアータンクを設けていた場合に圧縮空
気と共に排出されていたのが解消し、医療、食品工業に
用いて好適であり、活性炭フィルター器を除菌器よりも
上流側に配設したのて少くとも圧縮空気が除臭される。
又ウイルス等が揮発性有機物に付着して活性炭に吸着さ
れることが期待される。
【0073】本発明の第の発明は除塵用フィルター器
についで下流側に除油用フィルター器を配したため給油
式空気圧縮機を空気圧縮源とするエアーコンプレッサに
適用して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のフローシートである。
【図2】本発明の実施例2のフローシートである。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】従来例のフローシートである。
【図5】ドレン水中の細菌数の経時変化を示す線図であ
る。
【図6】実施例3のフローシートである。
【図7】実施例4のフローシートである。
【符号の説明】
1 エアーコンプレッサー 2 吐出配管 3 補助エアータンク 3A エアータンク 4 除菌フィルター器 5 作業機 6,7 ドレントラップ 9 エアータンク 14 ドレントラップ 19 メンブランフィルター 20 エアードライヤー 30 除塵用フィルター器 39 ドレントラップ 40 活性炭フィルター器 45 ドレントラップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 53/38 B01D 53/34 116A 53/81 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 46/00 - 46/54 F04B 39/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアータンクを有する空気圧縮機を備え
    エアーコンプレッサーの圧縮空気の吐出配管中に、ド
    レントラップ及びメンブランフィルターを有する除菌器
    を配したエアーコンプレッサーに於ける除菌装置に於い
    て、上記吐出配管中の除菌器のすぐ上流にドレントラッ
    プを有する補助エアータンクを介装し、該補助エアータ
    ンク中で増殖した細菌類を補助エアータンクで発生する
    ドレンと共にドレントラップで排出すると共に除菌器に
    より除去するようにし補助エアータンク中で増殖した細
    菌類を補助エアータンクで発生するドレンと共にドレン
    トラップで排出すると共に吐出空気に含めて排出しない
    ようにしたことを特徴とするエアーコンプレッサーに於
    ける除菌装置。
  2. 【請求項2】 エアータンクを有する空気圧縮機を備え
    たエアーコンプレッサーの圧縮空気の吐出配管中に、ド
    レントラップ及びメンブランフィルターを有する除菌器
    を配したエアーコンプレッサーに於ける除菌装置に於い
    て、上記吐出配管の除菌器より上流に圧縮空気中に含ま
    れる水分を除去するドレントラップを有する補助エアー
    タンクを介装し、この補助エアータンクと補助エアータ
    ンクの下流側の除菌器間の吐出配管に補助エアータンク
    の下流にエアードライヤーを配し、エアードライヤーの
    下流側にエアードライヤーで除去出来なかった水分を外
    部へ除去できるドレントラップを有する除塵用フィルタ
    ー器を配設し、この除塵用フィルター器の下流に上記除
    塵用フィルター器のドレントラップで除去出来なかった
    水分を外部へ除去できるドレントラップを備えると共に
    濾過要素として活性炭を備えた活性炭フィルター器を介
    装し、上記順序で順次配設した上記補助エアータンク、
    エアードライヤー、除塵用フィルター器、活性炭フィル
    ター器の夫々のドレントラップの順序で段々に水分を除
    去した圧縮空気を除菌器のドレントラップで更に水分を
    除去した圧縮空気をメンブランフィルターに通過せしめ
    て除菌すると共に活性炭フィルター器の活性炭で圧縮空
    気中の少くとも臭気を生ずる成分を吸着するようにして
    補助エアータンク中で増殖した細菌類を補助エアータン
    クで発生するドレンと共にドレントラップで排出すると
    共に吐出空気に含めて排出しないようにしたことを特徴
    とするエアーコンプレッサーに於ける除菌装置。
  3. 【請求項3】 エアータンクを必要としない給油式空気
    圧縮機を備えたエアーコンプレッサーの圧縮空気の吐出
    配管中に、ドレントラップ及びメンブランフィルターを
    有する除菌器を配したエアーコンプレッサーに於ける除
    菌装置に於いて、上記吐出配管の除菌器より上流に圧縮
    空気中に含まれる水分を除去するドレントラップを有す
    るエアータンクを介装し、このエアータンクとエアータ
    ンクの下流側の除菌器間の吐出配管にエアータンクの下
    流にエアードライヤーを配し、エアードライヤーの下流
    側にエアードライヤーで除去出来なかった水分を外部へ
    除去できるドレントラップを有する除塵用フィルター器
    を配設し、この除塵用フィルター器の下流に上記除塵用
    フィルター器のドレントラップで除去出来なかった水分
    を外部へ除去できるドレントラップを備える除油用フィ
    ルター器を配設し、この除油用フィルター器の下流に上
    記除油用フィルター器のドレントラップで除去出来なか
    った水分を外部へ除去できるドレントラップを備えると
    共に濾過要素として活性炭を備えた活性炭フィルター器
    を介装し、上記エアータンクのドレントラップ、エアー
    ドライヤー、除塵用フィルター器のドレントラップ、除
    油用フィルター器のドレントラップ、活性炭フィルター
    器のドレントラップの順序で段々に水分を除去した圧縮
    空気を除菌器のドレントラップで更に水分を除去した圧
    縮空気をメンブランフィルターに通過せしめて除菌する
    と共に活性炭フィルター器の活性炭で圧縮空気中の少く
    とも臭気を生ずる成分を吸着するようにして上記エアー
    タンク中で増殖した細菌類をエアータンクで発生するド
    レンと共にドレントラップで排出すると共に吐出空気に
    含めて排出しないようにしたことを特徴とするエアーコ
    ンプレッサーに於ける除菌装置。
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