JPH10249128A - 殺菌装置を備えた空気圧縮装置及び殺菌装置 - Google Patents

殺菌装置を備えた空気圧縮装置及び殺菌装置

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JPH10249128A
JPH10249128A JP8185197A JP8185197A JPH10249128A JP H10249128 A JPH10249128 A JP H10249128A JP 8185197 A JP8185197 A JP 8185197A JP 8185197 A JP8185197 A JP 8185197A JP H10249128 A JPH10249128 A JP H10249128A
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JP
Japan
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air
compressed air
air compressor
drain
filter
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Application number
JP8185197A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fukuhara
廣 福原
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FUKUHARA KK
Fukuhara Co Ltd
Original Assignee
FUKUHARA KK
Fukuhara Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺菌装置を備えた空気圧縮装置を長時間止め
ておくと、吐出の始めに菌が圧縮空気にまじって出るの
を防止する。 【解決手段】 空気圧縮機1の吐出管10に殺菌装置7
を介装する。この殺菌装置は紫外線殺菌灯11aを備え
ているので、空気圧縮装置中に残留する空気に菌がいて
も、作業機へは始動時から無菌の圧縮空気が供給され
る。6はエアードライヤー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は殺菌装置付のエアー
コンプレッサーに係わり、特に殺菌灯を用いた殺菌装置
を備えたエアーコンプレッサー及び殺菌装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】後述の従来の技術は殺
菌された圧縮空気を得るためにすぐれた効果を発揮す
る。本発明は後述の従来の技術を更に発展させたもので
ある。
【0003】これらの従来の技術では空気圧縮機の吸込
側で吸込む大気を殺菌灯で殺菌している。そこで夕方空
気圧縮装置を停止した際に圧縮空気タンクのドレンを抜
く。このドレンは手動又は自動で抜くものである。手動
の場合、電磁弁であるドレン弁を開にしてドレンを排出
するがドレンの排出に時間がかかるため、そのまま帰宅
するのが通常である。又、ドレン排出を自動で行うよう
になっている空気圧縮装置では、空気圧縮機を停止して
圧縮空気タンク内の圧縮空気圧力が低下し、例えば1〜
2kgf/cm2になると自動ドレン排出弁が開とな
り、ドレンと圧縮空気を放出する。そして圧縮空気タン
ク、エアードライヤー内の圧縮空気圧力は大気圧と同じ
となる。
【0004】上述のように手動自動にかかわらず、圧縮
空気タンク、エアードライヤー内の空気は大気圧となる
ので大気が流れ込んで入替が進む。このため、圧縮空気
タンク、エアードライヤー内に大気と共に菌が進入す
る。
【0005】このような菌は次に空気圧縮装置を運転し
た際吐出されてしまう。特に週休2日制とか長期休日の
ような長時間の運転休止の場合には菌が増殖してしま
い、空気圧縮装置を運転すると吐出されてしまう。
【0006】本発明は空気圧縮機の吐出側に圧縮空気タ
ンク、エアードライヤー等の圧縮空気の貯留、除湿、除
塵、除菌等を行うドレンが生ずる機器の少くとも何れか
1つを備えたエアーコンプレッサーから吐出される空気
が常に無菌である殺菌装置を備えたエアーコンプレッサ
ー及び殺菌装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
は殺菌装置を備えた空気圧縮装置において、空気圧縮機
と、空気圧縮機で生成した圧縮空気の流れに関し、空気
圧縮機の下流側に配された圧縮空気が溜る空間を有する
と共に該空間で発生したドレンを排出するドレン排出手
段を備えた空圧機器と、前記空圧機器の下流に配設され
圧縮空気の殺菌を行う殺菌灯を有する殺菌手段と、を有
することを特徴とする殺菌装置を備えた空気圧縮装置で
ある。
【0008】本出願に係る第2の発明は前記空気圧縮機
で生成した圧縮空気の流れに関し、空気圧縮機の下流側
に配された圧縮空気が溜る空間を有すると共に該空間で
発生したドレンを排出するドレン排出手段を備えた空圧
機器とは、圧縮空気タンク、エアードライヤーであるこ
とを特徴とする第1の発明に記載の殺菌装置を備えた空
気圧縮装置である。
【0009】本出願に係る第3の発明は殺菌手段は、圧
縮空気の入口と出口を有する密閉容器と、この容器内に
配設されて前記入口と出口間を流れる圧縮空気を照射す
る殺菌灯と、を有することを特徴とする第1の発明に記
載の殺菌装置を備えた空気圧縮装置である。
【0010】本出願に係る第4の発明は前記容器はドレ
ン排出手段を有することを特徴とする第3の発明に記載
の殺菌装置を備えた空気圧縮装置である。
【0011】本出願に係る第5の発明は前記容器は容器
内の圧縮空気圧力の上昇により作動する安全弁を有する
ことを特徴とする第3の発明に記載の殺菌装置を備えた
空気圧縮装置である。
【0012】本出願に係る第6の発明は空気圧縮機の吐
出側に圧縮空気タンク、エアードライヤー、殺菌手段を
この順に配設したことを特徴とする第2の発明に記載の
殺菌装置を備えた空気圧縮装置である。
【0013】本出願に係る第7の発明は空気圧縮機の吐
出側に圧縮空気タンク、エアードライヤー、除塵、除
油、除臭等のプロセスフィルター器、除菌器、殺菌手段
をこの順に配設したことを特徴とする第2の発明に記載
の殺菌装置を備えた空気圧縮装置である。
【0014】本出願に係る第8の発明は空気圧縮装置の
吐出配管に介装される殺菌装置であって、圧縮空気の入
口と出口と、上部に設けられ殺菌灯を着脱可能な開口部
と、下部に設けられたドレン排出弁の取付部と、を有す
る圧力容器と、前記殺菌灯と、ドレン排出弁と、を有す
ることを特徴とする殺菌装置である。
【0015】本出願に係る第9の発明は前記圧力容器は
安全弁の取付部を有し、安全弁が取り付けられることを
特徴とする第8の発明に記載の殺菌装置である。
【0016】
【従来の技術】空気圧縮機を備えて、大気を吸込み加圧
して吐出する空気圧縮装置では大気中から吸込んだ細
菌、ウイルス、かび等はそのまま吐出しているので清浄
な圧縮空気は得られない。そこで吐出配管中にメンブラ
ンフィルタを有する除菌器を備えて大気中の細菌、かび
等を除去することが行われており、ウイルスを除く細
菌、かび等はほぼ除去した圧縮空気が得られる好適な結
果を得ている。ウイルスは0.01μm〜0.4μmの
大きさであるため上記除菌器では一部しか除去できな
い。そこで本発明者は先に出願した特開昭60−247
076号公報、実開平4−128748号公報に示され
る殺菌装置を備えた空気圧縮装置を提案した。これらの
発明考案によれば殺菌、かび、ウイルスのない清浄な空
気を得るすぐれた効果を奏する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は実施の形態1のフ
ローシートを示す。圧縮空気タンク3上に固定された電
動機2と空気圧縮機1間はベルト装置4で連結されてお
り、空気圧縮機1の吸込管8は吸気フィルター5を備
え、吐出管10は圧縮空気タンク3に連通している。
【0019】上記圧縮空気タンク3にはドレン排出弁3
aが付設されている。ドレン排出弁3aは圧縮空気タン
ク3中の圧縮空気中の水分が凝縮して底に溜ったドレン
を逐次排出するとともに空気圧縮装置の使用が終了した
際に、開弁して圧縮空気タンク3中のドレンと圧縮空気
を排出するものであって、既にのべたように手動と自動
の弁がある。
【0020】吐出管10にはエアードライヤー6が介装
されている。このエアードライヤー6は冷凍式、吸着
式、中空糸膜式等何れか1つである。そして、予冷、本
冷の機能を有し、発生したドレンを排出する自動ドレン
排出弁6aを有する。圧縮空気の流れに関し、エアード
ライヤー6の下流の吐出管10には殺菌装置7が設けて
ある。
【0021】殺菌装置7は吐出管10に連結される圧縮
空気入口7aと、圧縮空気出口7bと、殺菌灯ユニット
11を着脱可能な開口部7cとドレン排出弁12を取り
つけるためのめねじ穴7d及び安全弁9を取り付けるた
めのめねじ穴7eを有する密閉された容器7fを有す
る。
【0022】上記容器7fは中空円筒形で上下に一体の
端板を有し、圧力容器である。上記圧縮空気入口7aは
容器7fの上下方向の中間において上下方向に長い紫外
線殺菌灯11aの下端を向いている。圧縮空気出口7b
は紫外線殺菌灯11aの上端に向いており、圧縮空気入
口7aとは紫外線殺菌灯11aを間にして容器7fの反
対側に設けられている。上記開口部7cは容器7fの上
端板中心に設けられた円穴であって紫外線殺菌灯11a
が挿通し、開口部7cの縁上には紫外線殺菌灯11aを
取り付けた取付部材11bのフランジ11cが着座して
フランジ11cを挿通して容器7fにボルト(不図示)
をねじ込まれている。この取付部材11bは図を略して
あるが、紫外線殺菌灯11aを保持すると共に紫外線殺
菌灯11aに給電するための電極とこの電極から外部へ
引出した電線(不図示)を備えている。
【0023】上記ドレン排出弁12はサイクルタイマー
制御で一定時間に開弁する電磁弁、フロート式ドレント
ラップ等である。上記安全弁9は容器7f内の圧縮空気
圧力が設定上限圧力にて開弁して容器7f内の圧縮空気
を流出させて容器7fを保護すると共に紫外線殺菌灯1
1aのガラス管の破損を防止する。
【0024】紫外線殺菌灯11aは殺菌効果の大きな波
長254nmの紫外線を発生し容器7f内の圧縮空気を
照射して圧縮空気中の細菌、かび、ウイルス等の菌を死
滅させるものであり、インフルエンザウイルスに対して
は比較的小さいエネルギー6600μw・sec/cm
2で死滅させる効果がある。同時に細菌に対しても死滅
させる効果が認められるものである。なお、紫外線は空
中、水中を共に透過するので容器7fの底にたまるドレ
ンの殺菌も行われる。
【0025】空気圧縮機1は電動機2を連続又は間欠運
転して運転される。電動機2が間欠運転される場合は、
電動機2が運転されるとベルト装置4を介して空気圧縮
機1が運転され、大気は吸気フィルター5を通じて吸込
管8から吸い込まれ昇圧されて圧縮空気タンク3中へ吐
出される。圧縮空気タンク3には内部の圧縮空気圧力を
検出する圧力センサ(不図示)を有し、圧力センサが上
限設定圧力を検出すると、電動機2を停止する。使用に
より圧縮空気タンク3内の圧縮空気圧力が低下し、下限
設定圧力を圧力センサが検出すると電動機2を運転し圧
縮空気タンク3内の圧縮空気圧力を回復することをくり
返すオンオフ制御が行われる。また、空気圧縮機1がア
ンロード装置を有する場合は、電動機2は運転を続けた
ままで圧縮空気タンク3内の圧縮空気圧力が上限設定圧
力に達するとアンロード装置が作動して空気圧縮機1は
非圧縮状態となり、使用により圧縮空気タンク3内の圧
縮空気圧力が低下して下限設定圧力になるとアンロード
装置が解除されて空気圧縮機1は圧縮動作を始めるもの
である。
【0026】上述構成の作用を説明する。空気圧縮機を
付勢する前に例えば10分程度前に紫外線殺菌灯11a
を点灯する。この理由は前日もしくはそれ以前よりの休
止中に殺菌装置7内に仮に菌が残っていて増殖していた
場合の殺菌及び紫外線殺菌灯11aを定常状態まで立上
らせるためである。このような紫外線殺菌灯11aの点
灯は手動又は前日休止時におけるタイマー設定で行われ
る。
【0027】紫外線殺菌灯11aが点灯後10分位経過
すると空気圧縮機1を運転する。これにより、圧縮空気
タンク3へ供給された圧縮空気は前日またはそれ以前か
ら空気圧縮装置を運転していないがために菌の増殖した
かもしれない圧縮空気タンク3中の空気と共に吐出管1
0を通じて送り出され、エアードライヤー6へ送り込ま
れ冷却、除湿されてる。そしてエアードライヤー6中に
前日又はそれ以前から運転停止していたために滞留して
いる菌入りの空気とエアードライヤー6へ流入した圧縮
空気は殺菌装置7へ送り出される。
【0028】殺菌装置7では既に殺菌灯11aで容器7
f内の空気は殺菌されているので、この空気が圧縮空気
出口7bより吐出されても、無菌の空気である。そして
圧縮空気入口7aより容器7f内へ流入する圧縮空気は
紫外線殺菌灯11a回りを圧縮空気出口7bへ流れる際
に紫外線殺菌灯11aの紫外線で殺菌される。ここで、
容器7fの直径は吐出管10の直径よりもはるかに大き
いので、圧縮空気が容器7f中を流れる速度は、吐出管
10中を流れる速度よりもきわめて遅い。従って、容器
7f中で圧縮空気に紫外線が作用している時間は長いの
で殺菌効果が大である。なお、容器7fを補助圧縮空気
タンクとするとき、又は圧縮空気タンク3をなくして容
器を圧縮空気タンクとするときは、容器7fの容積は大
きく、紫外線が圧縮空気に作用する時間も多くできる。
【0029】上述のようにしてあるので、空気圧縮装置
が長期に休止したとして再起動した際にも、作業機へは
供給の始めから無菌の圧縮空気を送ることができる。
【0030】殺菌装置7では温度低下と減圧によりドレ
ンが発生して容器7fの底に溜るが紫外線殺菌灯11a
が点灯しているため、ドレン中の菌は死滅し、ドレン排
出弁12からは無菌のドレンが排出される。
【0031】(実施の形態2)図2に本発明の実施の形
態2を示す。実施の形態1と同一構成要素は同一符号を
付し説明を省略する。
【0032】エアードライヤー6と殺菌装置7間の吐出
管10にはプロセスフィルター器Fが介装され、その下
流に除菌器15が介装される。
【0033】ここでプロセスフィルター器とは除塵フィ
ルター器、除油フィルター器又は除臭フィルター器を吐
出管に連設して介装したフィルター器である。及び除塵
フィルター器、除油フィルター器又は除油フィルター器
の少くとも1つを吐出管に介装したフィルター器であ
る。更に少くとも除塵フィルター器を吐出管に介装した
フィルター器である。ここで、除塵フィルター器は圧縮
空気中に含まれる粉塵を除去し、除油フィルター器は圧
縮空気中に含まれる油分を除去し、除臭フィルター器は
圧縮空気中の臭気成分を吸着除去する機能を有するもの
をいう。
【0034】図3は上記プロセスフィルター器Fとして
除塵フィルター器13、活性炭フィルター器(除臭フィ
ルター器)14を連設した例を示す。
【0035】上記除塵用フィルター器13は、ボデイ1
6とボデイ16に着脱可能な中空円筒形濾材を備えたフ
ィルター17と、フィルター17を蔽ってボデイ16に
ねじ込まれたハウジング18と、ハウジング18の底部
に連通する自動ドレントラップ19により構成され、上
記ボデイ16に夫々吐出管10でもってエアードライヤ
ー6の流出口に連通する流入口21、活性炭フィルター
器14の流入口45に連通する流出口22備え、この流
入口21はフィルター17とボデイ16の間に向けて開
口し、この流出口22はフィルター17内に向けて開口
している。フィルター17は、圧縮空気中に含まれるゴ
ミ等の粒子を除去すると共に、上記自動ドレントラップ
19がドレン水を自動排出する。
【0036】上記活性炭フィルター器14は、図3、図
4に示すようにボデイ23と、ボデイ23に着脱可能な
円筒形濾材のフィルター24と、フィルター24を蔽っ
てボディ23にねじ込まれたハウジング25とハウジン
グ25の底部に連通する自動ドレントラップ30により
構成され、上記フィルター24は中空円筒形であって内
周側にサポートフィルター26、外周側にプレフィルタ
ー27、その外周側に保護ネット28を重ねた層を設
け、内外周間に活性炭29を充填し、中抜きの円板状の
ガスケット兼用エンドキャップ31で蓋をしてある。上
記においてプレフィルター27はポリオレフィン不織
布、活性炭29は20〜60メッシュのヤシガラ炭、サ
ポートフィルター26はポリオレフィン繊維成型品であ
り、この順に圧縮空気が通過するように用いられる。上
記ボデイ23には除塵用フィルター器13の流出口22
に吐出管10でもって配管された流入口45がフィルタ
ー24の外側でハウジング25内に直下を向いて開口し
ており、又、フィルター24内に開口する流出口32が
除菌器15の流入口33に通じている。上記フィルター
24は下側のエンドキャップ31の下側に座板48を当
接し、座板48を挿通する位置でボデイ23に植込まれ
たボルト46にナット47をねじ込み固定されている。
【0037】上記除菌器15は、次の構成を有する。ト
ップカバー34と、このトップカバー34の下方に着脱
自在に取着されたハウジング35を備え、上記ハウジン
グ35内には、内外間を通ずる通口36を有する中空円
筒状のフィルター支持体37がトップカバー34の下方
に連設され、この中空円筒状のフィルター支持体37の
周りに中空円筒状のメンブランフィルター38が挿脱自
在に取着され、且つ上記トップカバー34に、中空円筒
状のメンブランフィルター38に対向することなく、そ
の外側域に連なる圧縮空気の流入口33が形成されてい
ると共に、中円筒状のフィルター支持体37の内側に連
なる流出口39が形成され、且つ上記ハウジング35の
低部35aと、上記中空円筒状メンブランフィルター3
8の下方端末との間には、ドレン溜り35bが形成さ
れ、このドレン溜り35bに連通するようにして自動ド
レントラップ41がハウジング35に取着されているも
のである。
【0038】ハウジング35の底部35a上のドレン溜
り35bは、メンブランフィルター38を介してのみ流
出口39に連なる。
【0039】さて、上記に於いて中空円筒状メンブラン
フィルター38を中空円筒状フィルター支持体37に対
して挿脱自在にする手段は、トップカバー34に植込ま
れたボルト42と、フィルター支持体37の端板37a
を下方から保持できる座板43と、ボルト42の下端に
ねじ込まれたナット44の例を上げることができる。
【0040】上記メンブランフィルター38としては、
通常、0.1ミクロンメータ(μm)〜0.5ミクロン
メータ(μm)程度のものがあるが、一般細菌類、カ
ビ、酵母などの真菌類の除菌を可能にする為、0.1μ
m〜0.4μm程度のものを用いる。且つこのメンブラ
ンフィルターの材質は再生セルロース製、ニトロセルロ
ース等が考慮される。
【0041】このような構成に基くと、空気圧縮機1に
よって生成された圧縮空気が吐出管10中を通る時に、
先ずエアードライヤー6によって除湿される。即ち、エ
アードライヤー6に於いて、予冷、本冷されて冷却され
ることにより、圧縮空気中の水蒸気が凝縮されて、ドレ
ン水となって付加した自動ドレン排出弁6aにより外部
へ自動的に排出されるものである。
【0042】さて、この第1段階で除湿された圧縮空気
は、次の除塵用フィルター器13へ流入口21から流入
し、そこで圧縮空気中のゴミ等の粒子が除去される。こ
こに於いても外気によって冷却されたり、フィルターの
抵抗等によりドレン水が生じ、ここでもこの除塵用フィ
ルター器13に付加した自動ドレントラップ19により
ドレン水が外部へ排出される。即ち第2段階目の水分除
去が行われる。
【0043】さて、この除塵用フィルター器13を流出
口22から出た相当程度除湿された圧縮空気は、次に活
性炭フィルター器14の流入口45より活性炭フィルタ
ー24に直接当たることなく、その外側のハウジング2
5内に流入し、そこから活性炭フィルター24内を通過
する。この際プレフィルター27を通過して圧力を降下
させ、活性炭29を通過する際、臭気成分の揮発性有機
化合物及びこれに付着したウイルス、細菌、真菌等は共
に活性炭に吸着され、相当量の細菌類及び揮発性有機化
合物は除去され、流出口32から除菌器15の流入口3
3に向って流出する。ここに於いても外気によって冷却
されたり、フィルターの抵抗によりドレン水が生じ、こ
こでもこの活性炭フィルター器14に付加した自動ドレ
ントラップ30によりドレン水が排出される。即ち第3
段階目の水分除去が行われる。
【0044】ウイルス本体はDNAで寄生しない限り増
殖しない。そしてウイルスを除く細菌、動物、植物に寄
生する。一方臭いは揮発性有機化合物の微粒子であって
空気中に浮遊して動物に臭覚を感じさせるものと考えら
れ、この中には動植物性の揮発性有機化合物が存在し、
又油中において或種の細菌が増殖することが認められ、
これらはウイルスの栄養源ともなる。そして空気中の臭
気成分にはこのような栄養源となる臭気成分にはウイル
スが寄生する。一方揮発性有機化合物は常温の状態では
気化しており、メッシュを通過させるフィルターは通過
してしまうのでエアードライヤー6、除塵用フィルター
器13を通過した圧縮空気中の臭気成分は除去されるこ
となく活性炭フィルター器14を通過する際に臭気成分
をなす揮発性有機物を吸着するから、動物、植物性或は
油に寄生しているウイルスは活性炭に付着するものであ
る。従って活性炭フィルター器14では微小なウイルス
の一部が捕集されると考えられる。
【0045】次に除菌器15の流入口33よりメンブラ
ンフィルター38に直接当たることなく、その外側のハ
ウジング35内に流入し、そこからメンブランフィルタ
ー38内を通過する。他方この第4段階でドレン水とな
った水分はドレン溜り35bに溜り、自動ドレントラッ
プ41により外部へ排出される。
【0046】故にメンブランフィルター38が圧縮空気
中に含まれるドレン水粒子によって目詰まりしたりする
こともなく、且つメンブランフィルター38にドレン水
粒子が付着して、細菌増殖環境がかえって生ずるような
こともない。上記の工程迄に於いては段々と除湿され、
且つ除塵は可能にされるが、菌類の大部分を通してしま
うので、除菌は不可能であったが、このメンブランフィ
ルター28を通過する時に除かれ、メンブランフィルタ
ー28を孔径0.1μm〜0.4μm程度に設定してあ
るので、ここを通る時に一般細菌類、真菌類は表面で機
械的に捕集され、同時に一般細菌類、真菌類に付着して
いるウイルス及び微小な動植物性有機物に寄生している
ウイルスも捕集される。又、大きさの大きな浮遊ウイル
スも捕集される。
【0047】そしてメンブランフィルター28の内側か
ら流出口39を経て殺菌装置7へ送られ、ここでは除菌
器15をとおりぬけたウイルスが死滅させられ、ここで
発生するドレンはドレン排出弁12により排出され、無
菌の圧縮空気は使用場所へ圧縮空気が供給される。機械
的に捕集された菌類は、先の自動トラップ41により外
へ排出される。このドレン溜り35bに溜るドレン水中
に細菌類が繁殖するけれども、メンブランフィルター3
8を介してのみ流出口39へ達するので、ウイルスを除
いてこのドレン水中の細菌類が直接吐出してしまうこと
ない。
【0048】図5は除油用フィルター器、活性炭フィル
ター器、除菌器を連設したフローシートを示す。全体構
成は図3において、エアードライヤー6の下流に配設し
た除塵用フィルター器13に代えて、除油用フィルター
器50を配設したものである。
【0049】図5、図6に示すように除油用フィルター
器50はボデイ51とボデイ51に着脱可能な中空円筒
形濾材を備えたフィルター52と、フィルター52を蔽
ってボデイ51にねじ込まれたハウジング53と、ハウ
ジイング53の底部に連通する自動ドレントラップ54
により構成され、上記ボデイ51に夫々吐出管10でも
ってエアドライヤー6の流入口に連通する流入口55、
活性炭フィルター器14の流入口45に連通する流出口
56を備え、流入口55はフィルター52とハウジング
53の間に向けて開口し、この流出口56はフィルター
52内に向けて開口している。
【0050】上記フィルター52はステンレス製の多孔
板の円筒57、外筒58間にシートがほぼ半径方向に向
くように重畳して、折曲した円筒形濾材59を備える。
円筒形濾材としてはガラス繊維濾紙の両側をポリエステ
ルのサポートメディアを狭持したものが用いられる。
【0051】除油用フィルター器50を配した本例は給
油式エアーコンプレッサー用として好適であり、上記円
筒形濾材59を通過する際、圧縮空気中の油及び水分と
併せて粉塵が除去され、この油及び水分はハウジング5
3の底部に落ち、自動ドレントラップ54により排出さ
れるものである。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、殺菌装置を備えた空気
圧縮装置において、空気圧縮機と空気圧縮機で生成した
圧縮空気の流れに関し、空気圧縮機の下流側に配された
圧縮空気が溜る空間を有すると共に該空間で発生したド
レンを排出するドレン排出手段を備えた空圧機器と、前
記空圧機器の下流に配設され圧縮空気の殺菌を行う殺菌
灯を有する殺菌手段と、を有することとしたので、空気
圧縮装置を長時間停止しておいて起動しても、始めに菌
の含まれた吐出空気が送り出されることがないので、食
品工業設備、医療設備に用いて好適である。
【0053】また、除菌及びプロセスフィルター器を殺
菌手段の上流側に備えることにより、順次除湿され、且
つ除塵又は除油され且つ除菌されているので、比較的死
滅させるエネルギーの小さいウイルスのみを殺菌灯で殺
菌するので、殺菌効果を得るのが容易である。
【0054】本発明は殺菌装置は殺菌灯を着脱可能であ
るため、殺菌灯の取替が容易である。又圧力容器は吐出
管に介装するだけであるので空気圧縮装置への組み込み
が容易である。
【図面の簡単な説明】
図面は何れも本発明の実施の形態を示し、
【図1】実施の形態1のフローシートである。
【図2】実施の形態2のフローシートである。
【図3】実施の形態2のプロセスフィルター器と除菌器
の1例の詳細を示す縦断面図である。
【図4】図3又は図5のA−A拡大断面図である。
【図5】実施の形態2のプロセスフィルター器と除菌器
の他の1例の詳細を示す縦断面図である。
【図6】図5のB−Bの拡大断面図である。
【符号の説明】
F…プロセスフィルター器 1…空気圧縮機 2…電動機 3…圧縮空気タンク 3a…ドレン排出弁 4…ベルト装置 5…吸気フィルター 6…エアードライヤー 6a…自動ドレン排出弁 7…殺菌装置 7a…圧縮空気入口 7b…圧縮空気出
口 7c…開口部 7d…めねじ 7e…めねじ穴 7
f…容器 8…吸込管 9…安全弁 10…吐出管 11…殺菌灯ユニット 11a…紫外線殺菌灯 11b
…取付部材 11c…フランジ 12…ドレン排出弁 13…除塵用フィルター器 14…活性炭フィルター器 15…除菌器 16…ボデイ 17…フィルター 18…ハウジング 19…自動ドレントラップ 21…流入口 22…流出口 23…ボデイ 24…活性炭フィルター 25…ハウジング 26…サポートフィルター 27…プレフィルター 28…保護ネット 29…活性炭 30…自動ドレントラップ 31…エンドキャップ 32…流出口 33…流入口 34…トップカバー 35…ハウジング 35a…底部 35b…ドレン溜り 36…通口 37…フィルター支持体 37a…端板 38…メンブランフィルター 39…流出口 41…自動ドレントラップ 42…ボルト 43…座板 44…ナット 45…流入口 46…ボルト 48…座板 50…除油用フィルター器 51…ボデイ 52…フィルター 53…ハウジング 54…自動ドレントラップ 55…流入口 56…流出口 57…内筒 58…外筒 59…円筒形濾材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺菌装置を備えた空気圧縮装置におい
    て、 空気圧縮機と、 空気圧縮機で生成した圧縮空気の流れに関し、空気圧縮
    機の下流側に配された圧縮空気が溜る空間を有すると共
    に該空間で発生したドレンを排出するドレン排出手段を
    備えた空圧機器と、 前記空圧機器の下流に配設され圧縮空気の殺菌を行う殺
    菌灯を有する殺菌手段と、 を有することを特徴とする殺菌装置を備えた空気圧縮装
    置。
  2. 【請求項2】 前記空気圧縮機で生成した圧縮空気の流
    れに関し、空気圧縮機の下流側に配された圧縮空気が溜
    る空間を有すると共に該空間で発生したドレンを排出す
    るドレン排出手段を備えた空圧機器とは、圧縮空気タン
    ク、エアードライヤーであることを特徴とする請求項1
    に記載の殺菌装置を備えた空気圧縮装置。
  3. 【請求項3】 殺菌手段は、圧縮空気の入口と出口を有
    する密閉容器と、この容器内に配設されて前記入口と出
    口間を流れる圧縮空気を照射する殺菌灯と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の殺菌装置を
    備えた空気圧縮装置。
  4. 【請求項4】 前記容器はドレン排出手段を有すること
    を特徴とする請求項3に記載の殺菌装置を備えた空気圧
    縮装置。
  5. 【請求項5】 前記容器は容器内の圧縮空気圧力の上昇
    により作動する安全弁を有することを特徴とする請求項
    3に記載の殺菌装置を備えた空気圧縮装置。
  6. 【請求項6】 空気圧縮機の吐出側に圧縮空気タンク、
    エアードライヤー、殺菌手段をこの順に配設したことを
    特徴とする請求項2に記載の殺菌装置を備えた空気圧縮
    装置。
  7. 【請求項7】 空気圧縮機の吐出側に圧縮空気タンク、
    エアードライヤー、除塵、除油、除臭等のプロセスフィ
    ルター器、除菌器、殺菌手段をこの順に配設したことを
    特徴とする請求項2に記載の殺菌装置を備えた空気圧縮
    装置。
  8. 【請求項8】 空気圧縮装置の吐出配管に介装される殺
    菌装置であって、 圧縮空気の入口と出口と、上部に設けられ殺菌灯を着脱
    可能な開口部と、下部に設けられたドレン排出弁の取付
    部と、を有する圧力容器と、 前記殺菌灯と、 ドレン排出弁と、 を有することを特徴とする殺菌装置。
  9. 【請求項9】 前記圧力容器は安全弁の取付部を有し、
    安全弁が取り付けられることを特徴とする請求項8に記
    載の殺菌装置。
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